エクスポート操作で、特定のファイル名を指定するかわりに、または指定した上で、ファイル名に置換変数(%U)を使用してDUMPFILEパラメータで複数のダンプ・ファイルを指定できます。これは、ダンプ・ファイル・テンプレートと呼ばれます。新しいダンプ・ファイルは、01(%Uに対応)から02、03の順で、必要に応じて作成されます。PARALLELパラメータの現行の設定で指定されたすべてのプロセスをアクティブにできるように、十分な数のダンプ・ファイルが作成されます。FILESIZEパラメータで指定した最大サイズに達したためにダンプ・ファイルが一杯になると、ダンプ・ファイルはクローズされ、新しく生成された名前を持つ新しいダンプ・ファイルが、それにかわるファイルとして作成されます。
複数のダンプ・ファイル・テンプレートが提供されている場合、これらのテンプレートは、ラウンドロビン法によるダンプ・ファイルの生成に使用されます。たとえば、並列度6のジョブに、expa%U、expb%Uおよびexpc%Uがすべて指定された場合、expa01.dmp、expb01.dmp、expc01.dmp、expa02.dmp、expb02.dmpおよびexpc02.dmpが初期ダンプ・ファイルとして作成されます。
インポートおよびSQLFILE操作では、ダンプ・ファイル指定expa%U、expb%Uおよびexpc%Uを指定した場合、ダンプ・ファイルexpa01.dmp、expb01.dmpおよびexpc01.dmpをオープンすると操作が開始されます。マスター表は複数のダンプ・ファイルにまたがることができます。したがって、マスター表のすべての部分が検出されるまで、ダンプ・ファイルは、置換変数の増加および新しいファイル名(expa02.dmp、expb02.dmp、expc02.dmpなど)の検索を行うことによって、オープン状態を継続します。ダンプ・ファイルが存在しない場合は、エラーとなったダンプ・ファイル指定の置換変数の増加が中止されます。たとえば、expb01.dmpおよびexpb02.dmpは検出され、expb03.dmpは検出されなかった場合、expb%U指定を使用したファイルの検索は中止されます。マスター表全体が検出されると、その表を使用して、ダンプ・ファイル・セット内のすべてのダンプ・ファイルの位置が特定されているかどうかを確認できます。