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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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異なるデータベース・リリース間のエクスポートとインポート

データ・ポンプを使用して、異なるリリースのデータベース・ソフトウェア間で全データベースまたは一部を移行できます。データ・ポンプ・エクスポートのVERSIONパラメータは、通常、この作業のために使用します。これにより、指定したバージョンと互換性のあるデータ・ポンプのダンプ・ファイル・セットが生成されます。

VERSIONのデフォルト値はCOMPATIBLEで、これは、エクスポートされたデータベース・オブジェクト定義がCOMPATIBLE初期化パラメータで指定されたリリースと互換性があることを示します。

アップグレードで、データ・ポンプ・ベースの移行のターゲット・リリースがソースより新しい場合、ソース・データベースのすべてのオブジェクトがターゲット・リリースと互換性があるため、通常は、VERSIONパラメータを指定する必要はありません。例外は、Oracle Database 11g (リリース11.2.0.3以降)全体をOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)以降にインポートするための準備としてエクスポートする場合です。この場合、VERSION=12FULL=YESを明示的に指定して、Oracle内部のコンポーネント・パラメータの完全セットを含めます。

ダウングレードで、データ・ポンプ・ベースの移行のターゲット・リリースがソースより古い場合、VERSIONパラメータを明示的に指定して、ターゲットと同じバージョンにする必要があります。例外として、ターゲット・リリース・バージョンがソース・システムのCOMPATIBLE初期化パラメータの値と同じである場合、VERSIONを指定する必要はありません。ただし、通常は、VERSIONパラメータが明示的に指定されていなければ、データ・ポンプ・インポートでは、現在のリリースよりも新しいOracleリリースで作成されたダンプ・ファイル・セットを読み取ることができません。

異なるデータベース・リリース間のエクスポートとインポートを行う場合、次の点を考慮する必要があります。

関連項目:

  • エクスポートの「VERSION」パラメータ

  • インポートの「VERSION」パラメータ

  • READおよびREAD ANY TABLE権限の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください