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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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ENCRYPTION_PASSWORD

デフォルト: デフォルト値は設定されていません。ユーザーが値を指定します。

用途

ダンプ・ファイル・セット内の暗号化列のデータにアクセスするためのパスワードを指定します。これにより、暗号化されたダンプ・ファイル・セットへの不正なアクセスを防ぎます。

これは、全体トランスポータブル・エクスポートまたはインポート操作中に、暗号化された表領域および暗号化された列を含む表に関連するキーを転送する場合にも必要です。

入力したパスワードは画面に表示されます。パスワードを入力時に画面に表示しない場合、ENCRYPTION_PWD_PROMPTパラメータを使用します。

構文および説明

ENCRYPTION_PASSWORD = password

このパラメータは、エクスポート操作で暗号化パスワードが指定された場合に、インポート操作で必要になります。このパスワードは、エクスポート操作で指定されたものと同じものを指定する必要があります。

制限事項

  • このパラメータは、Oracle Database 11g以上のEnterprise Editionでのみ有効です。

  • データ・ポンプの暗号化機能を使用するには、Oracle Advanced Securityオプションが有効である必要があります。Oracle Advanced Securityオプションのライセンス要件の詳細は、『Oracle Databaseライセンス情報』を参照してください。

  • ダンプ・ファイル・セットが暗号化の透過モードを使用して作成されている場合、ENCRYPTION_PASSWORDパラメータは無効です。

  • ENCRYPTION_PASSWORDパラメータは、暗号化された表領域または暗号化された列を含む表がソース・データベースに存在するネットワーク・ベースの全体トランスポータブル・インポートでは必須です。

  • すべての列に対する暗号化属性は、エクスポートされた表の定義とターゲット表で一致している必要があります。たとえば、EMP表にEMPNOという列があるとします。次のいずれの場合も、ソース表のEMP列の暗号化属性が、ターゲット表のEMP列の暗号化属性と一致していないためエラーになります。

    • EMPNO列を暗号化してEMP表をエクスポートし、表をインポートする前にEMPNO列から暗号化属性を削除する。

    • EMPNO列を暗号化せずにEMP表をエクスポートし、表をインポートする前にEMPNO列の暗号化を有効にする。

次の例では、暗号化パスワード123456を指定する必要があります。これは、ダンプ・ファイルdpcd2be1.dmpの作成時に、そのパスワードが指定されたためです(「ENCRYPTION_PASSWORD」を参照)。

> impdp hr TABLES=employee_s_encrypt DIRECTORY=dpump_dir
  DUMPFILE=dpcd2be1.dmp ENCRYPTION_PASSWORD=123456

インポート操作時、エクスポート操作時に暗号化されたemployee_s_encrypt表のすべての列は、複合化されてからインポートされます。