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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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DBVERIFYを使用した単一データ・ファイルのディスク・ブロックの検査

このモードでは、DBVERIFYによって、単一データ・ファイルの1つ以上のディスク・ブロックがスキャンされ、ページのチェックが実行されます。

注意:

検査するファイルが、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ファイルである場合、USERIDを指定する必要があります。DBVERIFYでOracle ASMファイルにアクセスするには、Oracleインスタンスに接続する必要があるためです。

単一ファイルのブロックを検査する際のDBVERIFY構文

単一データ・ファイルのディスク・ブロックを検査するときに使用するDBVERIFYの構文は次のとおりです。

単一ファイルのブロックを検査する際のDBVERIFYパラメータ

単一ファイルのブロックを検査するために使用するDBVERIFYパラメータを次に説明します。

パラメータ 説明

USERID

ユーザー名およびパスワードを指定します。このパラメータは、検査するファイルがOracle ASMファイルである場合にのみ必要です。

FILE

検査するデータベース・ファイル名。

START

検査する最初のブロック・アドレス。ブロック・アドレスは、Oracleブロックで指定します(オペレーティング・システム・ブロックではありません)。STARTを指定しないと、ファイル内の最初のブロックがDBVERIFYによってデフォルト設定されます。

END

検査する最後のブロック。ENDを指定しないと、ファイル内の最後のブロックがDBVERIFYによってデフォルト設定されます。

BLOCKSIZE

BLOCKSIZEは、検査するファイルのブロック・サイズが2KBでない場合にのみ指定します。ファイルのブロック・サイズが2KBでない場合、BLOCKSIZEを指定しないとDBV-00103のエラーが発生します。

HIGH_SCN

HIGH_SCNの値が指定されていると、DBVERIFYはそのブロック・レベルのSCNが指定された値を超えているブロックごとに診断メッセージを書き込みます。

このパラメータはオプションです。デフォルトはありません。

LOGFILE

ログ情報を書き込むファイルを指定します。デフォルトでは、端末画面への出力となります。

FEEDBACK

DBVERIFYによって進捗画面が端末に表示され、DBVERIFYの実行中に検証されたページ数nが1つのピリオド(.)で示されます。n = 0と設定すると、進捗画面は表示されません。

HELP

オンライン・ヘルプを表示します。

PARFILE

使用するパラメータ・ファイルの名前を指定します。DBVERIFYパラメータの様々な値をフラット・ファイルに格納できます。これにより、パラメータ・ファイルをカスタマイズして様々なタイプのデータ・ファイルを処理したり、特定のタイプの整合性チェックをデータ・ファイルに対して実行できます。

単一データ・ファイルに対するDBVERIFYの出力例

次に、ファイルt_db1.dbfの検査の例を示します。フィードバック・パラメータに100が指定されているため、100ページの処理が行われるたびにピリオドが1つ表示されます。出力結果の一部も示します。

% dbv FILE=t_db1.dbf FEEDBACK=100
.
.
.
DBVERIFY - Verification starting : FILE = t_db1.dbf 

................................................................................
 

DBVERIFY - Verification complete 
 
Total Pages Examined         : 9216 
Total Pages Processed (Data) : 2044 
Total Pages Failing   (Data) : 0 
Total Pages Processed (Index): 733 
Total Pages Failing   (Index): 0 
Total Pages Empty            : 5686 
Total Pages Marked Corrupt   : 0 

Total Pages Influx           : 0 

注意:

  • Pages = ブロック

  • Total Pages Examined =ファイルのブロック数。

  • Total Pages Processed = 検査されたブロック数(書式化されたブロック)。

  • Total Pages Failing (Data) = データ・ブロック・チェック・ルーチンで違反したブロック数。

  • Total Pages Failing (Index) = 索引ブロック・チェック・ルーチンで違反したブロック数。

  • Total Pages Marked Corrupt = キャッシュ・ヘッダーが無効で、DBVERIFYがブロック型を識別できないブロック数。

  • Total Pages Influx = 読取りおよび書込みが同時に行われるブロック数。DBVERIFYの実行時にデータベースがオープンされている場合は、一貫性を維持したイメージの取得のためにDBVERIFYによってブロックが複数回読み込まれます。ただし、データベースがオープンされているため、読取りおよび書込みが同時に行われるブロックがあります(INFLUX)。DBVERIFYでは、絶え間なく変化するページの一貫性のあるイメージは取得できません。