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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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SQL*Loaderの事例

SQL*Loaderの機能が様々な事例で示されています。事例は、ユーザーscottが、デモンストレーション用のOracle Databaseのemp表およびdept表を所有している場合を想定して作成してあります。(事例の中では、さらに列が追加されていることもあります。)事例は、簡単なものから複雑なものの順に1から11までの番号が付けられています。

注意:

事例に使用するファイルは、$ORACLE_HOME/rdbms/demoディレクトリにあります。これらのファイルは、Oracle Database 12c Examplesメディア(以前のCompanionメディア)をインストールするとインストールされます。これらのファイル名の詳細は、表7-1を参照してください。

次に、事例の概要を示します。

事例用ファイル

通常、各事例は次の種類のファイルで構成されています。

  • 制御ファイル(ulcase5.ctlなど)

  • データ・ファイル(ulcase5.datなど)

  • セットアップ・ファイル(ulcase5.sqlなど)

これらのファイルは、Oracle Database 12c Examplesメディア(以前のCompanionメディア)をインストールするとインストールされます。ファイルは、$ORACLE_HOME/rdbms/demoディレクトリにインストールされます。

事例用のサンプル・データが制御ファイルに含まれている場合、その事例の.datファイルはありません。

事例2では特別な設定が不要なため、事例2の.sqlスクリプトはありません。事例7では、開始(セットアップ)スクリプトと終了(クリーンアップ)スクリプトの両方を実行する必要があります。

表7-1に、各事例に関連のあるファイルを示します。

表7-1 事例用ファイルおよび関連ファイル

事例 .ctl .dat .sql

1

ulcase1.ctl

なし

ulcase1.sql

2

ulcase2.ctl

ulcase2.dat

なし

3

ulcase3.ctl

なし

ulcase3.sql

4

ulcase4.ctl

ulcase4.dat

ulcase4.sql

5

ulcase5.ctl

ulcase5.dat

ulcase5.sql

6

ulcase6.ctl

ulcase6.dat

ulcase6.sql

7

ulcase7.ctl

ulcase7.dat

ulcase7s.sql

ulcase7e.sql

8

ulcase8.ctl

ulcase8.dat

ulcase8.sql

9

ulcase9.ctl

ulcase9.dat

ulcase9.sql

10

ulcase10.ctl

なし

ulcase10.sql

11

ulcase11.ctl

ulcase11.dat

ulcase11.sql

事例の実行

通常、事例は次の手順で実行します(カレント・ディレクトリは、事例ファイルの格納場所である$ORACLE_HOME/rdbms/demoにしてください)。

  1. システム・プロンプトでsqlplusと入力し、[Enter]を押してSQL*Plusを起動します。ユーザー名のプロンプトで、scottと入力します。パスワードのプロンプトで、tigerと入力します。

    SQLプロンプトが表示されます。

  2. SQLプロンプトで、事例用のSQLスクリプトを実行します。たとえば、事例1のSQLスクリプトを実行するには、次のように入力します。
    SQL> @ulcase1
    

    事例用の表が準備および移入されると、システム・プロンプトに戻ります。

  3. システム・プロンプトで、次のように入力し、SQL*Loaderを起動して事例を実行します。
    sqlldr USERID=scott CONTROL=ulcase1.ctl LOG=ulcase1.log
    

    CONTROLパラメータとLOGパラメータを適切な制御ファイル名とログ・ファイル名に置き換え、[Enter]を押します。パスワードを入力するように要求されたら、tigerと入力して[Enter]を押します。

各事例を実行する前に、制御ファイルを確認する必要があります。制御ファイルの先頭には、事例で実施される内容に関する情報と把握する必要があるその他の特別な情報が含まれています。たとえば、事例6では、SQL*LoaderのコマンドラインにDIRECT=TRUEを追加する必要があります。

事例用ログ・ファイル

事例用のログ・ファイルは、$ORACLE_HOME/rdbms/demoディレクトリにあらかじめ用意されているわけではありません。これは、各事例のログ・ファイルは、事例を実行したときに生成されるためです(ただし、LOGパラメータを使用していることが条件です)。ログ・ファイルを生成しない場合は、コマンドラインでLOGパラメータを指定しないようにします。

事例の結果確認

事例の実行結果を確認するには、SQL*Plusを起動して、事例でロードされた表から選択操作を実行します。次のように行います。

  1. システム・プロンプトでsqlplusと入力し、[Enter]を押してSQL*Plusを起動します。ユーザー名のプロンプトで、scottと入力します。パスワードのプロンプトで、tigerと入力します。

    SQLプロンプトが表示されます。

  2. SQLプロンプトでSELECT文を使用して、事例がロードされた表からすべての行を選択します。たとえば、emp表がロードされた場合、次のように入力します。
    SQL> SELECT * FROM emp;
    

    emp表の各行の内容が表示されます。