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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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データ・キャッシュの値の指定

同じ日付値またはタイムスタンプ値のロードが何度も行われるダイレクト・パス・ロードを実行する場合、総ロード時間の大部分が日付およびタイムスタンプのデータの変換に使用される可能性があります。特に、複数の日付列がロードされる場合にこのような状況が発生します。この場合、SQL*Loaderのデータ・キャッシュを使用することによってパフォーマンスを向上できます

データ・キャッシュを使用すると、入力データ内に多数の重複する日付値が存在する場合、日付変換が実行される回数が減ります。この機能を使用すると、ロード中に予測される一意の日付の数を指定できます。

データ・キャッシュは、デフォルトで使用可能です。データ・キャッシュを完全に使用禁止にするには、0(ゼロ)に設定します。

デフォルトのデータ・キャッシュ・サイズは1000要素です。デフォルトのサイズを使用し、1000を超える一意の入力値がロードされると、データ・キャッシュはこの表に対して自動的に使用禁止となります。これによって、過剰および不要なルックアップ時間によって、パフォーマンスが低下する可能性がなくなります。ただし、デフォルトを使用するかわりに0(ゼロ)以外の値をデータ・キャッシュに指定し、キャッシュ量がこの値を超えた場合、データ・キャッシュは使用禁止になりません。最大値を超えた入力データは、適切な変換ルーチンによって明示的に変換されます。

データ・キャッシュは、1つの表のみに対応付けできます。複数の表でデータ・キャッシュの共有はできません。次のすべての条件を満たす場合にのみ、表に対してデータ・キャッシュが作成されます。

データ・キャッシュの統計はログ・ファイルに書き込まれます。これらの統計を使用して、次のとおりダイレクト・パス・ロードのパフォーマンスを向上できます。

キャッシュ・サイズを大きくしてもパフォーマンスが向上しない場合は、デフォルトの動作に戻すか、またはキャッシュ・サイズを0(ゼロ)に設定します。パフォーマンス全体の向上は、ロードされる他の列のデータ型によっても異なります。ロードされる日付列の総数がロードされる他のデータ型より大きい場合、パフォーマンスは大幅に向上します。

関連項目:

DATA_CACHE