この項では、DBMS_METADATA
APIによって提供されるプロシージャを簡単に説明します。これらのプロシージャの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。
表21-1では、複数オブジェクトの取得に使用する、DBMS_METADATA
プログラム・インタフェースのプロシージャを簡単に説明します。
表21-1 複数オブジェクトの取得に使用するDBMS_METADATAプロシージャ
PL/SQLプロシージャ名 | 説明 |
---|---|
DBMS_METADATA.OPEN() |
取得するオブジェクトの型、メタデータのバージョンおよびオブジェクト・モデルを指定します。 |
DBMS_METADATA.SET_FILTER() |
取得するオブジェクトに、オブジェクト名、スキーマなどの制限を指定します。 |
DBMS_METADATA.SET_COUNT() |
1回の |
DBMS_METADATA.GET_QUERY() |
|
DBMS_METADATA.SET_PARSE_ITEM() |
解析して返すオブジェクトの属性を指定して、出力を解析に利用します。 |
DBMS_METADATA.ADD_TRANSFORM() |
取得したオブジェクトのXML表現に、 |
DBMS_METADATA.SET_TRANSFORM_PARAM() |
|
DBMS_METADATA.SET_REMAP_PARAM() |
|
DBMS_METADATA.FETCH_xxx() |
|
DBMS_METADATA.CLOSE() |
|
表21-2では、DBMS_METADATA
ブラウザ・インタフェースで提供されるプロシージャを簡単に説明します。これらのファンクションは、1つ以上の依存オブジェクトまたは権限付与されたオブジェクトのメタデータを返します。これらのプロシージャでは、異種オブジェクト・タイプを処理できません。
表21-2 ブラウザ・インタフェースで使用するDBMS_METADATAプロシージャ
PL/SQLプロシージャ名 | 説明 |
---|---|
DBMS_METADATA.GET_xxx() |
シングル・オブジェクトに対してメタデータを返す方法を提供します。各
変換を指定した場合、セッション・レベルの変換フラグが継承されます。 |
DBMS_METADATA.GET_DEPENDENT_xxx() |
XMLまたはDDLで指定したとおり、1つ以上の依存オブジェクトに対してメタデータが返されます。 |
DBMS_METADATA.GET_GRANTED_xxx() |
XMLまたはDDLで指定したとおり、権限が付与された1つ以上のオブジェクトに対してメタデータが返されます。 |
表21-3では、XMLの送信で使用されるDBMS_METADATA
プロシージャおよびファンクションを簡単に説明します。
表21-3 XMLデータの送信に使用するDBMS_METADATAのプロシージャおよびファンクション
PL/SQL名 | 説明 |
---|---|
DBMS_METADATA.OPENW() |
書込みコンテキストをオープンします。 |
DBMS_METADATA.ADD_TRANSFORM() |
XML文書の変換を指定します。 |
DBMS_METADATA.SET_TRANSFORM_PARAM() and DBMS_METADATA.SET_REMAP_PARAM() |
|
DBMS_METADATA.SET_PARSE_ITEM() |
解析するオブジェクト属性を指定します。 |
DBMS_METADATA.CONVERT() |
XML文書をDDLに変換します。 |
DBMS_METADATA.PUT() |
データベースにXML文書を送信します。 |
DBMS_METADATA.CLOSE() |
|