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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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REMAP_DATA

デフォルト: デフォルト値は設定されていません。

用途

REMAP_DATAパラメータを使用すると再マップ・ファンクションを指定できます。これにより、指定した列の元の値をソースとして再マップした値を返し、ダンプ・ファイル内の元の値をこの値に置き換えます。このオプションは、一般的に、本番システムからテスト・システムへ移動するときにデータをマスクするために使用されます。たとえば、クレジット・カード番号などの顧客の機密データの列を、REMAP_DATAファンクションで生成された番号に置き換えることができます。これにより、権限のないユーザーに個人データを公開することなく、データで必要な書式と処理特性を保持できます。

同じファンクションを、ダンプされる複数の列に適用できます。これは、参照制約で子と親両方の列を再マップするときに整合性を保つ必要がある場合に役立ちます。

構文および説明

REMAP_DATA=[schema.]tablename.column_name:[schema.]pkg.function

次に、各構文要素の説明を構文で出現する順に示します。

schema: 再マップされる表を含むスキーマ。デフォルトでは、これはエクスポートを実行するユーザーのスキーマです。

tablename: 列の再マップが行われる表。

column_name: データの再マップが行われる列。

schema: 再マップ・ファンクションを含むユーザー作成のPL/SQLパッケージを含むスキーマ。デフォルトでは、これはエクスポートを実行するユーザーのスキーマです。

pkg: 再マップ・ファンクションを含むユーザー作成のPL/SQLパッケージの名前。

function: 指定した表の各行で、列表を再マップする場合にコールされるPL/SQL内のファンクションの名前。

制限事項

  • ソース引数および戻り値のデータ型はともに、表内の指定した列のデータ型と一致している必要があります。

  • 再マップ・ファンクションでは、自律型トランザクション以外のコミットまたはロール・バックを実行できません。

  • REMAP_DATAパラメータの値としてのシノニムの使用はサポートされていません。たとえば、hrスキーマ内のregions表にregnのシノニムがある場合は、regnREMPA_DATA仕様の一部として指定した場合にエラーが返されます。

  • リモート表のLOB列データの再マップはサポートされていません。

  • 型がユーザー定義型、ユーザー定義型の属性、LONG、REF、VARRAY、ネストした表、BFILEおよびXMLtypeの列は、REMAP_DATAでサポートされません。

次の例では、minus10およびplusxという名前のファンクションを格納するremapという名前のパッケージが作成されており、これらのファンクションはemployees表内のemployee_idおよびfirst_nameの値を変更すると想定しています。

> expdp hr DIRECTORY=dpump_dir1 DUMPFILE=remap1.dmp TABLES=employees
REMAP_DATA=hr.employees.employee_id:hr.remap.minus10 
REMAP_DATA=hr.employees.first_name:hr.remap.plusx