一般的なADRCIエラー・メッセージの一部と、その考えられる原因および回避策を次に示します。
ADRベースが設定されていません
原因: ORACLE_HOME
環境変数にNULLまたは無効な変数を指定してADRCIを起動した可能性があります。
処理: ADRCI
を終了し、ORACLE_HOME
環境変数を設定してからADRCIを再起動します。詳細は、「ADRベース」を参照してください。
DIA-48323: 指定されたパス名[string]は現行ADRホームの内部に存在する必要があります
原因: ADRホームの外のファイルは、このコマンドではインシデント・ファイルとして使用できません。
処理: ADRホーム内のインシデント・ファイルを使用して再試行します。
DIA-48400: ADRCIの初期化に失敗しました
原因: ADRベース・ディレクトリが存在しません。
処理: DIAGNOSTIC_DEST
初期化パラメータの値をチェックし、1つ以上のADRホームを含むADRベース・ディレクトリを示していることを確認します。DIAGNOSTIC_DEST
が欠落している場合やNULLである場合は、ORACLE_HOME/logで有効なADRベース・ディレクトリ階層を確認します。
DIA-48431: ADRホーム・パスを1つ以上指定する必要があります
原因: そのコマンドで、1つ以上のADRホームをカレントにする必要があります。
処理: SET
HOMEPATH
コマンドを使用して、1つ以上のADRホームをカレントにします。
DIA-48432: ADRホーム・パス[string]が無効です
原因: 指定されたADRホームが有効ではありません。パスが存在していない可能性があります。
処理: 指定されたADRホームパスが存在していることを確認します。
DIA-48447: 入力パス[path]にADRホームが含まれていません
原因: SET
HOMEPATH
を使用してADRホームを設定する場合、カレントADRベースに対して相対的なパスを指定する必要があります。
処理: 目的とする新しいADRホームがカレントADRベースに存在しない場合は、まずSET
BASE
を使用してADRベースを設定し、その後でSHOW
HOMES
を使用して新しいADRベースの下でADRホームを確認します。次に、必要に応じて、SET
HOMEPATH
を使用して新しいADRホームを設定します。
DIA-48448: このコマンドは、複数のADRホームをサポートしていません
原因: カレントADRCIセッションに複数のカレントADRホームが存在します。
処理: SET
HOMEPATH
コマンドを使用して、1つのADRホームをカレントにします。