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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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データベース・オブジェクトのインポートでのエラー

データベース・オブジェクトをインポートするときにエラーが発生する理由にはいろいろありますが、この項ではその理由について説明します。これらのエラーが発生すると、現行のデータベース・オブジェクトのインポートは中断されます。その後、インポート・ユーティリティでは、エクスポート・ファイルの次のデータベース・オブジェクトが継続して処理されます。

既存オブジェクト

インポートするオブジェクトがデータベース中にすでに存在していると、オブジェクト作成エラーが発生します。これ以降の処理は、IGNOREパラメータに指定されている値によって異なります。

IGNORE=n(デフォルト)が指定されている場合、エラーが報告され、次のデータベース・オブジェクトが継続して処理されます。現行のデータベース・オブジェクトは置き換えられません。オブジェクトが表の場合、エクスポート・ファイル内の行はインポートされません。

IGNORE=yが指定されている場合、オブジェクト作成エラーは報告されません。データベース・オブジェクトは置き換えられません。オブジェクトが表の場合、行がインポートされます。無視できるエラーはオブジェクト作成エラーのみです。他のすべてのエラー(オペレーティング・システムのエラー、データベースのエラー、SQLのエラーなど)は報告されます。また、処理が停止することもあります

注意:

IGNORE=yを指定した場合、表の1つ以上の列に対してUNIQUEで整合性制約を指定しないかぎり、その表に対して重複した行が挿入されます。たとえば、誤って2回インポートを実行した場合などがこれに該当します。

順序

インポート処理で、順序番号をエクスポート・ファイルの値に設定しなおす必要がある場合は、順序を削除してください。インポートでは、既存の順序の削除と再作成は行われません。そのため、順序は、インポートの前に削除されない場合、エクスポート・ファイルに保存されている値には設定されません。順序がすでに存在している場合、エクスポート・ファイルのCREATE SEQUENCE文は失敗し、その順序はインポートされません。

リソース・エラー

リソースの制限によって、オブジェクトがインポートされないことがあります。たとえば、表のインポート中に、内部的な問題またはメモリーなどのリソース不足によって、リソース・エラーが発生する場合があります。

行のインポート中にリソース・エラーが発生すると、現行の表の処理が中止され、次の表にスキップします。COMMIT=yを指定している場合、現行の表のインポート済の部分がコミットされます。指定していない場合は、現行の表の処理がロールバックされた後で、インポートが続行されます。「COMMIT」を参照してください。

ドメイン索引のメタデータ

ドメイン索引は、無名PL/SQLブロックでインポートされる、アプリケーション固有のメタデータと関連付けることができます。これらのPL/SQLブロックは、インポート時にCREATE INDEX文より優先して実行されます。PL/SQLブロックにエラーが発生した場合、メタデータが索引の一部分とみなされるため、関連付けられた索引は作成されません。