プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

DBMS_METADATA APIを使用する理由

Oracle Databaseの長期の使用に伴い、ディレクトリからメタデータを抽出し、そのメタデータに対し列の追加やデータ型の変更などを行い、さらにDDLに変換して元のまたは異なるデータベースのオブジェクトを再作成するために、ユーザーが独自のコードを開発する機会が多くなりました。ディクショナリの新機能をサポートするよう、そのコードを更新された状態に保つことは困難です。

DBMS_METADATA APIを使用すると、メタデータを抽出するために独自のコードを記述して管理する必要がなくなります。ディクショナリ・メタデータの抽出、操作および再作成に関する集中的な機能が提供されます。また、すべてのディクショナリ・オブジェクトを最新のレベルでサポートしています。

DBMS_METADATA APIは、記述および管理するカスタム・コードの量を大幅に削減しますが、通常のデータベース手順の変更はありません。DBMS_METADATA APIは、データ・ディクショナリ・ビューと同様、データベースのインストール時にcatproc.sqlを実行し、SQLスクリプトを実行してインストールします。インストール後は、制限モードであっても、インスタンスが動作中はいつでも使用可能です。

DBMS_METADATA APIは、異なるOracleのリリース間で上位互換性があるため、データベースのリリースを変更しても、ソース・コードの変更は必要ありません。1つのリリースで取得したXML文書を、同じまたはそれ以上のリリースの送信インタフェースで処理できます。たとえば、Oracle9iデータベースで取得したXML文書は、Oracle Database 10gに送信できます。