プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

COMPRESSION_ALGORITHM

デフォルト: BASIC

用途

ダンプ・ファイル・データを圧縮する場合に使用する圧縮アルゴリズムを指定します。

構文および説明

COMPRESSION_ALGORITHM = {BASIC | LOW | MEDIUM | HIGH}

パラメータ・オプションの定義は次のとおりです。

  • BASIC: 圧縮率と速度の適度な組合せが実現し、使用されるアルゴリズムはOracle Data Pumpの以前のバージョンと同じです。

  • LOW: エクスポート・スループットへの影響を最小限に抑えるため、CPUリソースが限定要因となっている環境に適しています。

  • MEDIUM: ほとんどの環境に適しています。このオプションはBASICオプションと同様、圧縮率と処理速度を加味したよい組合せですが、BASICとは異なるアルゴリズムが使用されています。

  • HIGH: ネットワーク速度が限定要因となっている、速度が遅いネットワークでダンプ・ファイルがコピーされる状況に最適です。

圧縮アルゴリズムのパフォーマンスは、そのCPU使用量および圧縮率(非圧縮の入力に対する割合としての圧縮済の出力のサイズ)によって特徴付けられます。これらの測定値は、使用される圧縮アルゴリズムの速度に加え、入力のサイズおよびタイプに応じて変化します。基本的に圧縮率はLOWからHIGHへと高くなります。ただし、圧縮率の上昇に応じて、消費されるCPUリソースが多くなります。

ご使用の環境で、データに対して様々な圧縮レベルをテストすることをお薦めします。エクスポートされるダンプ・ファイル・セットの圧縮レベルがパフォーマンスおよび記憶域要件を満たすようにするには、環境、ワークロードの特性、およびデータのサイズとタイプに基づいて圧縮レベルを選択します。

制限事項

  • この機能を使用するには、データベース互換性を12.0.0以上に設定する必要があります。

  • この機能では、Oracle Advanced Compressionオプションを有効にする必要があります。

例1

この例では、HRスキーマのスキーマ・モード・アンロードを実行し、低い圧縮レベルの圧縮アルゴリズムを使用して表データのみを圧縮します。これにより、最適な圧縮率を得ることはできませんが、使用されるCPUリソースの数を抑えることができます。

	> expdp hr DIRECTORY=dpump_dir1 DUMPFILE=hr.dmp COMPRESSION=DATA_ONLY 
COMPRESSION_ALGORITHM=LOW

例2

この例では、HRスキーマのスキーマ・モード・アンロードを実行し、基本の圧縮レベルを使用してメタデータと表データの両方を圧縮します。COMPRESSION_ALGORITHMパラメータを完全に省略することは、値としてBASICを指定することと同じです。

	> expdp hr DIRECTORY=dpump_dir1 DUMPFILE=hr.dmp COMPRESSION=ALL COMPRESSION_ALGORITHM=BASIC