この項では、このマニュアルで説明するOracle TimesTen In-Memory Databaseリリース11.2.2の新機能を説明します。また、詳細情報へのリンクを示します。
Oracle In-Memory Database Cacheは、Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheという名前になりました。以前のIMDB Cacheへの参照は、現在はTimesTen Cacheとして参照されます。
データベース統計の収集と表示のために、新しいttStats
ユーティリティが使用されます。収集された統計を評価して、TimesTenデータベースのパフォーマンスを評価できます。「管理とユーティリティ」を参照してください。
ヒントを適用して、TimesTen問合せオプティマイザに指示を渡すことができます。問合せに対して最適な実行計画を選択するとき、オプティマイザではこれらのヒントが考慮されます。今回のリリースでは、特定のSQL文に対して文レベルのオプティマイザ・ヒントを適用できます。詳細は、「オプティマイザ・ヒント」を参照してください。
SQL操作の実行時統計を測定して表示することでSQL文のパフォーマンスを判断できる新しい組込みプロシージャを使用できます。「システムの監視」を参照してください。
新しいツールである索引アドバイザを使用して、特定のSQLワークロードのパフォーマンス向上が可能な一連の索引をお薦めできます。詳細は、「索引」を参照してください。
SQL問合せの結果をバックエンドOracle DatabaseからTimesTenの単一の表にロードできる新しいツールが追加されています。詳細は、「Oracle DatabaseからTimesTen表へのデータのロード」を参照してください。
新しいツールであるTimesTenキャッシュ・アドバイザを使用することで、Oracle Databaseの顧客が、TimesTen Cacheを使用した場合にその既存のOracle Databaseアプリケーションのパフォーマンスを向上できるかどうかを判断できます。詳細は、「キャッシュ・アドバイザの使用」を参照してください。
データベースの作成時にパラレル伝播を構成することで、非同期のWRITETHROUGH(AWT)キャッシュ・グループからOracle Databaseへのスループットを向上できます。「キャッシュ・グループからのOracle Database表の更新」を参照してください。
TimesTenには、表を列レベルで圧縮する機能があるため、データをより効率的に格納できます。「インメモリー列圧縮」を参照してください。
TimesTenには、SQL分析関数、SQL集計関数およびOLAP演算子が用意されています。「ビジネス・インテリジェンスおよびオンライン分析処理」を参照してください。
TimesTenでは、TimesTen Cacheにキャッシュされていない表のラージ・オブジェクト(LOB)がサポートされます。「ラージ・オブジェクト」を参照してください。