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Oracle® TimesTen In-Memory Databaseリファレンス
11gリリース2 (11.2.2)
B66447-09
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1 接続属性

ODBC標準では、次の4つの接続属性を定義しています。

これらの属性のODBC定義の説明については、使用しているプラットフォームのODBCマニュアルを参照してください。

この章では、TimesTenで定義されるすべての接続属性について説明します。接続文字列内に指定された属性の名前とほとんどの値を表示するために、アプリケーションはttConfiguration組込みプロシージャを使用できます。


注意:

ODBC標準に従うと、ある属性が接続文字列内に複数回出現する場合、指定されている最初の値が使用され、後続値は使用されません。

UNIXでは、Falseは属性値が0に設定されることを意味し、Trueは属性値が1に設定されることを意味します。

Windowsでは、Falseはチェック・ボックスが選択されないことを意味し、Trueはチェック・ボックスが選択されることを意味します。

次の項では、「List属性のリスト」の各表にリストしてあるTimesTenの属性について説明します。次の表に、各属性の詳細を説明します。

属性に必要な権限

初期接続属性の値を現在有効な値以外に変更できるのは、インスタンス管理者のみです。(ただし、AutoCreateおよびForceConnectの変更には権限は不要です。)

属性のリスト

この項では、次の表を示します。

表1-1 データ・ストア属性

名前 説明 デフォルト

Data Source Name


データベースへの接続の特定の属性を識別する名前。

なし

DataStore


物理データベースを指定します。

なし

DatabaseCharacterSet


データベースによって使用されるキャラクタ・セットを指定します。この属性はデータベースの作成時に必要です。

なし

Description


データ・ソース名の使用方法を指定するコメント。

なし

Driver


TimesTen ODBCドライバ・マネージャを指定します。

なし

LogDir


トランザクション・ログ・ファイルを保存するディレクトリ。

データベース・ディレクトリ

Preallocate


データベースの作成時に、データベースのディスク領域が事前に割り当てられることを指定します。

0 (False)

RangeIndexType


ユーザーが作成した範囲索引がTツリー索引であるかBツリー索引であるかを指定します。

1 (範囲索引はTツリー索引)

ReplicationApplyOrdering


自動またはユーザー指定の追跡ベース・パラレル・レプリケーションを有効にします。

0 (自動パラレル・レプリケーションの開始)

ReplicationParallelism


ユーザー指定のパラレル・レプリケーションで使用可能な追跡数を指定します。

1

Temporary


データベースがディスクに保存されないことを指定します。

0 (False)

TypeMode


データベースの型モード。

0 (Oracle型モード)


表1-2 初期接続属性

名前 説明 デフォルト

AutoCreate


初期接続時に、データベースが存在しない場合は作成することを指定します。

1 (True)

CkptFrequency


TimesTenがバックグラウンド・チェックポイントを実行する頻度を秒単位で制御します。

600

CkptLogVolume


バックグラウンド・チェックポイントの間にログに収集するデータ量をMB単位で制御します。

0 (オフ)

CkptRate


チェックポイント処理でデータをディスクに書き込むときの最大速度を制御します。

0 (速度制限なし)

CkptReadThreads


データベースをメモリーにロードする際にチェックポイント・ファイルの読取りに使用されるスレッドの数を制御します。

1

Connections


データベースへのユーザー指定の同時接続数の上限を示します。

2000未満またはSEMMSLカーネル・パラメータで指定されたセマフォの数

ForceConnect


障害が発生したデータベースが、対応するサブスクライバ・データベースから正常にリストアされなかった場合に、接続を許可するかどうかを指定します。

0 (接続が許可されない)

LogAutoTruncate


TimesTenリカバリでログ・レコードに問題が発生した場合、データベースへの初期接続を継続するかどうかを指定します。

1 (ログの切捨て後に継続)

LogBufMB


内部ログ・バッファのサイズ(MB単位)。

64

LogBufParallelism


ログ・バッファ・ストランドの数。

4

LogFileSize


トランザクション・ログ・ファイルのサイズ(MB単位)。

64

LogFlushMethod


TimesTenによってトランザクション・ログ・ファイルへのログ・データの書込みおよび同期化に使用される方法を制御します。

1 (バッファされた書込みを使用してトランザクション・ログ・ファイルにデータを書き込みます。必要に応じて明示的な同期化処理を使用してディスクへログ・データを同期化します)

LogPurge


チェックポイント処理で不要なトランザクション・ログ・ファイルが削除されることを指定します。

1 (True)

MemoryLock


共有データベースに接続しているアプリケーションが、データベースのロード中に実メモリーをロックするかどうかを指定します。

0 (メモリー・ロックを取得しない)

Overwrite


接続時に、既存のデータベースを新しいデータベースで上書きすることを指定します。

0 (False)

PermSize


データベースの永続パーティションのサイズ(MB単位)。

32

ReceiverThreads


アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームで、アクティブ・マスター・データベースへの変更をスタンバイ・マスター・データベースに適用するために使用するスレッドの数を制御します。

1

RecoveryThreads


リカバリ中に索引を再作成するために使用するスレッドの数。

1

TempSize


データベースの一時パーティションのサイズ(MB単位)。

PermSize値によって決定されるデフォルト・サイズ


表1-3 一般接続属性

名前 説明 デフォルト

CommitBufferSizeMax


トランザクション制御ブロックのコミット・バッファの最大サイズを指定します。

16KB

ConnectionName


データソースのシンボリック名が存在するかどうかを指定します。

プロセス名

DDLCommitBehavior


DDLに関連してトランザクションのコミット動作を制御します。

0 (Oracleの動作)

DDLReplicationAction


DDLReplicationLevel接続属性が2または3に設定されている場合にのみ、表または順序を、作成時にアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームに含めるかどうかを決定します。

INCLUDE

DDLReplicationLevel


アクティブ・スタンバイ・レプリケーション・スキーム内でのデータ定義言語(DDL)文のレプリケーションを有効にします。

2 (特定のオブジェクトのレプリケーションが有効)

Diagnostics


診断メッセージを生成するかどうかを指定します。

1 (メッセージが生成される)

DuplicateBindMode


1つのSQL文に同じパラメータが複数回出現する場合に、アプリケーションがTimesTenとOracleのいずれのパラメータ・バインディングを使用するかを指定します。

0 (Oracleスタイルのバインディング)

DurableCommits


コミット処理がログ・レコードをディスクに書き込むことを指定します。

0 (レコードがディスクに書き込まれない)

Isolation


分離レベルとして、コミット読取りまたはシリアライズ可能のいずれかを指定します。

1 (コミット読取り)

LockLevel


接続が行レベル・ロック(値=0)またはデータベース・レベル・ロック(値=1)のいずれを使用するかを指定します。

0 (行レベル・ロック)

LockWait


アプリケーションの接続中のロック待機時間を設定します。

10

MatchLogOpts


LogPurge属性に使用される値が現在の接続のそれらの値と一致することを指定します。

0 (False)

PermWarnThreshold


データベースの永続パーティションに対するメモリーが少ない場合、TimesTenが警告を返し、SNMPトラップをスローするしきい値。

90%

PrivateCommands


接続間でコマンドを共有するかどうかを指定します。

0 (オン)

PWD

「UIDおよびPWD」を参照してください。

指定されているUIDに対応するパスワードを指定します。Oracle Databaseからデータをキャッシュする場合、PWDはTimesTenパスワードを指定します。必要に応じて、接続文字列にOracle PWDを指定できます。

なし

PWDCrypt

暗号化されたユーザー・パスワードの値。

なし

QueryThreshold


問合せが実行前にタイムアウトした場合に、TimesTenが警告を返してSNMPトラップをスローするかどうかを指定します。

0 (警告を返さない)

ReplicationTrack


レプリケーション追跡に接続を割り当てます。

なし

SQLQueryTimeout


データベースがSQL文を実行する必要がある制限時間(秒単位)を指定します。

0 (タイムアウトなし)

TempWarnThreshold


データベースの一時パーティションに対するメモリーが少ない場合、TimesTenが警告を返し、SNMPトラップをスローするしきい値。

90 (パーセント)

UID

「UIDおよびPWD」を参照してください。

TimesTenサーバー上で定義されているユーザー名を指定します。Oracle Databaseからデータをキャッシュする場合、このUIDが、TimesTenにキャッシュされているOracle Database上のUIDと一致する必要があります。

なし

WaitForConnect


即時に接続できない場合、接続の試行を待機することを指定します。

1


表1-4 NLS一般接続属性

名前 説明 デフォルト

ConnectionCharacterSet


接続の文字エンコードを指定します。データベースのキャラクタ・セットとは異なる場合があります。

データベースのキャラクタ・セットがTIMESTEN8の場合はTIMESTEN8で、それ以外はUS7ASCII

NLS_LENGTH_SEMANTICS


デフォルトの長さセマンティクス構成。

BYTE

NLS_NCHAR_CONV_EXCP


NCHAR/NVARCHARデータとCHAR/VARCHARデータの間で暗黙的または明示的なキャラクタ・タイプの変換が行われる際、データ損失が発生した場合にエラーを報告するかどうかを指定します。

0 (False)

NLS_SORT


言語比較に使用される照合順番。

BINARY


表1-5 PL/SQLの初期接続属性

名前 説明 デフォルト

PLSQL


PL/SQLを有効または無効にします。

1 (PL/SQLが有効)

PLSQL_MEMORY_ADDRESS


共有メモリー・セグメントが、TimesTenダイレクト・ドライバを利用する各プロセスにロードされる仮想アドレス。

プラットフォーム固有

PLSQL_MEMORY_SIZE


PL/SQLで使用される共有メモリー・セグメントのサイズ(MB単位)。

32MB


表1-6 PL/SQLの一般接続属性

名前 説明 デフォルト

PLSCOPE_SETTINGS


PL/SQLコンパイラで相互参照情報を生成するかどうかを制御します。

IDENTIFIERS: NONE

PLSQL_CCFLAGS


PL/SQLユニットの条件付きコンパイルを制御します。

NULL

PLSQL_CONN_MEM_LIMIT


この接続でPL/SQLが使用できるプロセス・ヒープ・メモリーの最大量をMB単位で指定します。

100

PLSQL_OPTIMIZE_LEVEL


PL/SQLコンパイラがPL/SQLライブラリ・ユニットのコンパイルに使用する最適化レベル。

2

PLSQL_TIMEOUT


PL/SQLプロシージャが自動的に終了されるまでの実行時間(秒数)。

30秒


表1-7 TimesTen Cacheの初期接続属性

名前 説明 デフォルト

CacheAWTMethod


Oracle Database表で使用されるAWT伝播方法を有効にします。

1 (PL/SQL)


表1-8 TimesTen Cacheのデータベース属性

名前 説明 デフォルト

CacheAWTParallelism


Oracle Databaseに変更を適用するために必要なスレッドの数を示します。

1

CacheGridEnable


キャッシュ・グリッドを有効にします。

1 (有効)

CacheGridMsgWait


メッセージの最大待機時間を秒単位で設定します。

60


表1-9 TimesTen Cacheの一般接続属性

名前 説明 デフォルト

DynamicLoadEnable


Oracle Databaseから動的キャッシュ・グループへのデータの透過的ロードを有効または無効にします。

1 (動的キャッシュ・グループのロードが有効)

DynamicLoadErrorMode


透過的ロードに失敗した場合にエラー・メッセージを返すかどうかを指定します。

0(エラーを返さない)

OracleNetServiceName


TimesTenデータベースにデータをロードするOracle DatabaseインスタンスのOracleサービス名。この属性は、キャッシュ・エージェントによってのみ使用されます。OracleNetServiceName属性はOracleサービス名に設定してください。

なし

OraclePWD


TimesTenにキャッシュされるOracle Databaseのパスワードを指定します。

なし

PassThrough


TimesTenでローカルで実行されるSQL文、およびOracle Databaseに渡されて実行されるSQL文を指定します。

0

RACCallback


アプリケーション・フェイルオーバー(TAF)および高速アプリケーション通知(FAN)のコールバックのインストールを有効または無効のいずれにするかを指定します。

1(コールバックをインストールする)


表1-10 TimesTen Client接続属性

名前 説明 デフォルト

TCP_Port


TimesTenサーバーがリスニングするポート番号。

なし

TCP_Port2


自動フェイルオーバーが発生したときにTimesTenサーバーがリスニングするポート番号。

なし

TTC_FailoverPortRange


フェイルオーバー・ポート番号の範囲。

なし

TTC_Server


TimesTen Serverが実行しているコンピュータの名前または論理TimesTen Server名。

なし

TTC_Server2


自動フェイルオーバーが発生したときにTimesTen Serverを実行するコンピュータの名前または論理TimesTenサーバー名。

なし

TTC_Server_DSN


TimesTenデータベースに対応するサーバーDSN。

なし

TTC_Server_DSN2


自動フェイルオーバーが発生したときのTimesTenデータベースに対応するサーバーDSN。

なし

TTC_Timeout


オプション。TimesTen Client/Serverの操作の完了に対するタイムアウト時間(秒単位)。

60


表1-11 TimesTen Server接続属性

名前 説明 デフォルト

MaxConnsPerServer


子TimesTenサーバー・プロセスが処理できる最大同時接続数。

1

ServersPerDSN


DSNに指定するTimesTenサーバー・プロセス数。

1

ServerStackSize


各接続のスレッド・スタックのサイズ(KB単位)。

128 (32ビット・システム)

256 (64ビット・システム)


データ・ストア属性

データ・ストア属性は、データ・ストアの作成時に設定されます。この項では、表1-1「データ・ストア属性」にリストしたデータ・ストア属性について説明します。

これらの属性には、データベースの作成時にインスタンス管理者のみが値を割り当てることができます。

データ・ソース名

データ・ソース名(DSN)は接続への属性を一意に識別します。これは次の2つの目的に役立ちます。

  • ODBCドライバ・マネージャの一意の識別子(存在する場合)として、データ・ストア名を特定のODBCドライバに関連付けます。

  • 別名に一意の属性が関連付けられている1つの物理データベースに対する(場合によっては多数の)別名の1つとして使用します。

データベース属性は、データソース名(データベースへの接続)またはデータ・ストア・パス名(データベース)のいずれかに適用できます。

Windowsでは、データソース名およびデータソースに関連付けられたすべての設定情報(データベース・パス名など)は、システムのレジストリに格納されます。ODBCドライバ・マネージャとTimesTenはこの情報を使用します。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

Data Source Nameは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル DSN DSNを表す名前。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Data Source Name」フィールド DSNを表す名前。

DataStore

データベース・パス名は物理データベースを一意に識別します。これはデータベースのフル・パス名とファイル名の接頭辞であり、たとえばC:\data\AdminDataとなります。この名前はファイル名ではありません。実際のデータベース・ファイルの名前は、たとえばC:\data\AdminData.ds0C:\data\AdminData.log0のように.ds0.log0などの接頭辞で示されます。


注意:

データベースの作成時にデータベースのパスと名前を指定する必要があります。データベースを作成した後は変更できません。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

DataStoreは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル DataStore データソース名が参照している物理的なデータベースのフルパスです。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Data Store Path + Name」フィールド データソース名が参照している物理的なデータベースのフルパスです。

DatabaseCharacterSet

データベースのキャラクタ・セットにより、データを格納する際のキャラクタ・セットが決定されます。


注意:

データベースの作成時のみにデータベースのキャラクタ・セットを指定する必要があります。データベースを作成した後は変更できません。データベースの作成時にこの属性の値を指定しないと、TimesTenはエラー・メッセージ12701を返します。

通常、データ要件に基づいて、データベースのキャラクタ・セットを選択する必要があります。たとえば、データをUnicodeで使用するか、UNIX(EUC)またはWindows(SJIS)上で日本語として使用するかを選択します。

ご使用の端末の設定またはデータソースと一致する接続キャラクタ・セットを選択する必要があります。「ConnectionCharacterSet」を参照してください。

データベースのキャラクタ・セットと接続キャラクタ・セットが異なる場合、TimesTenは、接続キャラクタ・セットに従って内部的にデータを変換します。接続およびデータベースのキャラクタ・セットが同じ場合、TimesTenはデータ・セットを変換したり解釈する必要はありません。接続およびデータベースのキャラクタ・セットが一致していると、変換の必要がないため、最高のパフォーマンスを得られます。

この属性を使用するには、サポートされているキャラクタ・セットを指定してください。サポートされるキャラクタ・セット名のリストは、次の「サポートされているキャラクタ・セット」を参照してください。

データベースのキャラクタ・セットを選択する場合、いくつかの考慮事項があります。これらの考慮事項については、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のデータベース・キャラクタ・セットの選択に関する説明を参照してください。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

DatabaseCharacterSet名は次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル DatabaseCharacterSet 優先キャラクタ・セットを指定します。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ データベースのキャラクタ・セットのリスト ODBCデータソース・アドミニストレータで指定されたリストから、優先キャラクタ・セットを選択します。

サポートされているキャラクタ・セット

この項の各表では、TimesTenでサポートされているキャラクタ・セットを示します。

アジア言語のキャラクタ・セット
名前 説明
JA16EUC EUC 24ビットの日本語
JA16EUCTILDE JA16EUCと同じですが、Unicodeとの間で波ダッシュとチルダをマップする方法は異なります。
JA16SJIS Shift-JIS 16ビットの日本語
JA16SJISTILDE JA16SJISと同じですが、Unicodeとの間で波ダッシュとチルダをマップする方法は異なります。
KO16KSC5601 KSC5601 16ビットの韓国語
KO16MSWIN949 Microsoft Windowsコード・ページ949の韓国語。
TH8TISASCII タイ工業規格620-2533 ASCII 8ビット。
VN8MSWIN1258 Microsoft Windowsコード・ページ1258の8ビットのベトナム語。
ZHS16CGB231280 CGB2312-80 16ビットの簡体字中国語
ZHS16GBK GBK 16ビットの簡体字中国語
ZHS32GB18030 GB18030-2000
ZHT16BIG5 BIG5 16ビット繁体字中国語
ZHT16HKSCS 香港増補キャラクタ・セットHKSCS-2001を使用したMicrosoft Windowsコード・ページ950。Unicodeとの間のキャラクタ・セット変換は、Unicode 3.0に基づきます。
ZHT16MSWIN950 Microsoft Windowsコード・ページ950の繁体字中国語。
ZHT32EUC EUC 32ビットの繁体字中国語


ヨーロッパ言語のキャラクタ・セット
名前 説明
BLT8CP921 ラトビア語標準LVS8-92(1)Windows/UNIX 8ビットのバルト語
BLT8ISO8859P13 ISO 8859-13のバルト語。
BLT8MSWIN1257 Microsoft Windowsコード・ページ1257の8ビットのバルト語。
BLT8PC775 IBM-PCコード・ページ775の8ビットのバルト語。
CEL8ISO8859P14 ISO 8859-13のケルト語。
CL8ISO8859P5 ISO 8859-5のラテン語/キリル語。
CL8KOI8R RELCOMインターネット標準の8ビットのラテン語/キリル語。
CL8KOI8U KOI8キリル語(ウクライナ)。
CL8MSWIN1251 Microsoft Windowsコード・ページ1251の8ビットのラテン語/キリル語。
EE8ISO8859P2 ISO 8859-2の東ヨーロッパ言語。
EL8ISO8859P7 ISO 8859-7のラテン語/ギリシャ語。
ET8MSWIN923 Microsoft Windowsコード・ページ923の8ビットのエストニア語。
EE8MSWIN1250 Microsoft Windowsコード・ページ1250の8ビットの東ヨーロッパ言語。
EL8MSWIN1253 Microsoft Windowsコード・ページ1253の8ビットのラテン語/ギリシャ語。
EL8PC737 IBM-PCコード・ページ737の8ビットのギリシャ語/ラテン語。
EE8PC852 IBM-PCコード・ページ852の8ビットの東ヨーロッパ言語。
LT8MSWIN921 Microsoft Windowsコード・ページ921の8ビットのリトアニア語。
NE8ISO8859P10 ISO 8859-10の北ヨーロッパ言語。
NEE8ISO8859P4 ISO 8859-4の北および北東ヨーロッパ言語。
RU8PC866 IBM-PCコード・ページ866の8ビットのラテン語/キリル語。
SE8ISO8859P3 ISO 8859-3の南ヨーロッパ言語。
US7ASCII ASCII 7ビットの米語。
US8PC437 IBM-PCコード・ページ437の8ビットの米語。
WE8ISO8859P1 ISO 8859-1の西ヨーロッパ言語。
WE8ISO8859P15 ISO 8859-15の西ヨーロッパ言語。
WE8MSWIN1252 Microsoft Windowsコード・ページ1252の8ビットの西ヨーロッパ言語。
WE8PC850 IBM-PCコード・ページ850の8ビットの西ヨーロッパ言語。
WE8PC858 IBM-PCコード・ページ858の8ビットの西ヨーロッパ言語。


中東言語のキャラクタ・セット
名前 説明
AR8ADOS720 アラビア語MS-DOS 720 Serverの8ビットのラテン語/アラビア語。
AR8ASMO8X ASMO拡張708の8ビットのラテン語/アラビア語。
AR8ISO8859P6 ISO 8859-6のラテン語/アラビア語。
AR8MSWIN1256 Microsoft Windowsコード・ページ1256の8ビットのラテン語/アラビア語。
AZ8ISO8859P9E ISO 8859-9のラテン語/アゼルバイジャン語。
IW8ISO8859P8 ISO 8859-8のラテン語/ヘブライ語。
IW8MSWIN1255 Microsoft Windowsコード・ページ1255の8ビットのラテン語/ヘブライ語。
TR8MSWIN1254 Microsoft Windowsコード・ページ1254の8ビットのトルコ語。
TR8PC857 IBM-PCコード・ページ857の8ビットのトルコ語。
WE8ISO8859P9 ISO 8859-9の西ヨーロッパ言語とトルコ語。


TimesTenのキャラクタ・セット
名前 説明
TIMESTEN8 TimesTenのレガシー・キャラクタ・セマンティクス。


ユニバーサル・キャラクタ・セット
名前 説明
AL16UTF16 Unicode 4.0 UTF-16のユニバーサル・キャラクタ・セット。暗黙のTimesTen各国語キャラクタ・セットです。
AL32UTF8 Unicode 4.0 UTF-8のユニバーサル・キャラクタ・セット。
UTF8 Unicode 3.0 UTF-8のユニバーサル・キャラクタ・セット(CESU-8準拠)。


説明

データソース名(DSN)とその属性を識別しやすくするための属性です(オプション)。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

Descriptionは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル Description データソース名を説明するテキストです。この属性はオプションです。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Description」フィールド データソース名を説明するテキストです。この属性はオプションです。

Driver

Driver属性はTimesTen ODBCドライバの名前を指定します。

たとえば、Windowsシステムの場合、値はTimesTen Data Manager 11.2.2またはTimesTen Client 11.2.2にできます。UNIXシステムの場合、Driver属性の値はTimesTen ODBCドライバの共有ライブラリ・ファイルのパス名です。このファイルは、stall_dir/libディレクトリにあります。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

Driverを次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル Driver TimesTen ODBCドライバの共有ライブラリ・ファイルのパス名を指定します。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Create New Data Source」ダイアログから、ドライバを選択します。 TimesTenおよびそのリリースのクライアントまたはデータ・マネージャ用のドライバを指定します。

LogDir

LogDir属性では、データベースのログが存在するディレクトリを指定します。この属性を指定すると、データベースのチェックポイント・ファイルとは別のI/Oパスにトランザクション・ログ・ファイルを配置できます。これにより、スループットが向上します。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

LogDirは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル LogDir トランザクション・ログ・ファイルが存在するディレクトリを指定します。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Transaction Log Directory」フィールド トランザクション・ログ・ファイルが存在するディレクトリを指定します。

Preallocate

Preallocate属性では、データベースの作成時にTimesTenがデータベース用にファイル・システムの領域を事前割当てするかどうかを決定します。この属性を設定すると、データベースをファイル・システムに保存するときに、データベース用に十分な領域が保証されます。

Preallocate=1を指定してttRestoreまたはttRepAdmin -duplicateを使用する場合、PermSizeの値と元のデータベースのPermSizeの値が異なっていると、サイズが異なるチェックポイント・ファイルが2つ生成されることがあります。このことが何かに悪影響を与えることはありません。ただし、この問題は、使用するPermSizeを元のデータベースと同じにするかまたはPreallocate=0に設定することで完全に回避できます。

複製処理が実行された場合、複製されたデータベースの動作は、元のデータベースまたは複製されたデータベースのPreallocateが1に設定されていても、Preallocateを0に設定したときと同じになります。動作はチェックポイント・ファイルのサイズ(データのサイズとデータベース・ヘッダーのサイズの合計)によって決定されます。

チェックポイント・ファイルは、その後マスター・データベースのチェックポイント・ファイルと同じサイズ(PermSizeとデータベース・ヘッダーの合計)まで大きくなることが可能ですが、領域は事前に割り当てられていません。チェックポイント・ファイルのサイズは、データの追加に伴い大きくなります。

PreAllocateはデータベース作成時に設定されるために、このような動作になります。これは初期接続属性ではありません。複製処理はデータベースの作成処理ではないため、Preallocate属性は適用されません。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

Preallocateは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル Preallocate 0(デフォルト): データベースの作成時にデータベース用にファイル・システムの領域を事前割当てしません。

1: データベース用にファイル・システムの領域を事前割当てします。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Preallocate」チェック・ボックス 選択解除(デフォルト): データベースの作成時にデータベース用にファイル・システムの領域を事前割当てしません。

選択: データベース用にファイル・システムの領域を事前割当てします。



注意:

大きなデータベースのディスク領域の再割当てには長時間かかる場合があります。

RangeIndexType

RangeIndexType属性は、ユーザーが作成した範囲索引がTツリー索引を使用するかBツリー索引を使用するかを指定します。


注意:

0に設定されたRangeIndexTypeでデータベースが作成されると、11.2.2.5.0リリースより前のTimesTenでこのデータベースを使用できなくなります。

索引の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』の索引の種類の概要に関する説明を参照してください。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

RangeIndexTypeは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル RangeIndexType 0: ユーザーが作成したすべての範囲索引がBツリー索引になります。

1 (デフォルト): ユーザーが作成したすべての範囲索引がTツリー索引を使用します。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Range Index Type」フィールド B-tree: ユーザーが作成したすべての範囲索引がBツリー索引になります。

T-tree (デフォルト): ユーザーが作成したすべての範囲索引がTツリー索引を使用します。


ReplicationApplyOrdering

ReplicationParallelism属性とともに使用すると、パラレル・レプリケーションが有効になります。パラレル・レプリケーションを使用すると、マスター上の複数のトランスミッタがサブスクライバ上の複数のレシーバに送信します。

  • 自動パラレル・レプリケーション: トランザクションの依存性が自動的に強制され、すべての変更がコミット順に適用される、複数のスレッドにわたるパラレル・レプリケーション。これはデフォルトです。

  • コミット依存性が無効化された自動パラレル・レプリケーション: トランザクションの依存性が自動的に強制されるが、サブスクライバ・データベース上とアクティブ・データベース上でトランザクションのコミット順序が同じであることが強制されない、複数のスレッドにわたるパラレル・レプリケーション。特定の追跡にトランザクションを適用することで、レプリケーションのスループットを向上させることもできます。

  • ユーザー定義のパラレル・レプリケーション: クラシック・レプリケーション・スキームを使用し、トランザクションの依存性が高いと予測され、レシーバと元のデータベースのコミット順序が同じである必要がないアプリケーション向け。トランザクション追跡の数を指定し、各追跡に特定のトランザクションを適用することで、レプリケーションのスループットを向上させることができます。すべての追跡の読取り、送信および適用はパラレルに行われます。

パラレル・レプリケーションの構成の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database開発者および管理者ガイド』パラレル・レプリケーションの構成に関する項を参照してください。

この属性はAWTキャッシュ・グループのパラレル伝播も設定します。デフォルトでは、この属性はOracle Databaseへの更新のパラレル伝播を有効化します。パラレルAWTキャッシュの詳細は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』のOracle Database表へのパラレル伝播の構成に関する説明を参照してください。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

ReplicationApplyOrderingは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル ReplicationApplyOrdering 0: 自動パラレル・レプリケーションを指定します。自動パラレル・レプリケーションは、クラシック・レプリケーション・スキームとアクティブ・スタンバイ・ペア・レプリケーション・スキームの両方で使用できます。(デフォルト)

1: ユーザー指定の追跡ベース・パラレル・レプリケーションを指定します。ユーザー定義のパラレル・レプリケーションは、クラシック・レプリケーション・スキームでのみ使用できます。

2 - コミット依存性が無効化された自動パラレル・レプリケーションを指定します。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Replication Apply Ordering」プルダウン・リスト 0: 自動パラレル・レプリケーションを指定します。自動パラレル・レプリケーションは、クラシック・レプリケーション・スキームとアクティブ・スタンバイ・ペア・レプリケーション・スキームの両方で使用できます。(デフォルト)

1: ユーザー指定の追跡ベース・パラレル・レプリケーションを指定します。ユーザー定義のパラレル・レプリケーションは、クラシック・レプリケーション・スキームでのみ使用できます。

2 - コミット依存性が無効化された自動パラレル・レプリケーションを指定します。


Restrictions

コミット依存性が無効化された自動パラレル・レプリケーションを使用する場合の制限は、次のとおりです。

  • レプリケーション・スキームは、非同期レプリケーションを使用するアクティブ・スタンバイ・ペアである必要があります。クラシック・レプリケーション・スキームはサポートされていません。

  • レプリケーション・スキームにはキャッシュ・グループを含めることはできません。

  • これがサポートされるのは、アクティブとスタンバイの両方のマスターがTimesTenリリース11.2.2.8以降の場合のみです。アクティブとスタンバイの両方のマスターでは、コミット依存性が無効化されている必要があります。

  • XLAはサポートされていません。

レプリケーション・スキーム内のすべてのデータ・ストアが同じ設定を使用している必要があります。

アクティブ・スタンバイ・ペアはユーザー定義のパラレル・レプリケーションを使用できません。

ReplicationParallelism

この属性は、パラレル・レプリケーションで使用する追跡数またはトランスミッタ/レシーバ・ペアの数を指定します。

この属性のデフォルトは1です。この値は単一スレッド・レプリケーションの発生を示します。この値が1より大きい場合、LogBufParallelism 初期接続属性はReplicationParallelismの整数倍である必要があります。

パラレル・レプリケーションを構成するには、この属性の値をトランスミッタ/レシーバ・ペアの数を示す2から32に設定します。

CacheAWTParallelism属性が1に設定されているか設定されていない場合、ReplicationParallelismで許容される最大値は16です。

パラレル・レプリケーションの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database開発者および管理者ガイド』のパラレル・レプリケーションの構成に関する説明を参照してください。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

ReplicationParallelismは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル ReplicationParallelism n: 1から32までの値で、パラレルでレプリケートする追跡の数を示します。デフォルトは1で、単一スレッド・レプリケーションです。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Replication Parallelism」フィールド n: 1から32までの値で、パラレルでレプリケートする追跡の数を示します。デフォルトは1で、単一スレッド・レプリケーションです。

Restrictions

パラレル・レプリケーションを指定する場合の制限および注意事項は、次のとおりです。

  • パラレル・レプリケーションが有効な場合、ttLogHolds組込みプロシージャのDescription列には、サブスクライバ・ノードごとに追跡が1行に表示されます。

  • この属性の値は、LogBufParallelism属性の値の半分以下であることを推奨します。ログ・バッファのスレッドより多くのレプリケーション追跡を指定した場合、一部のレプリケーション追跡は空のままになります。

  • TWOSAFEレプリケーションおよびRETURN RECEIPTレプリケーションを含む同期レプリケーションは、ユーザー指定のパラレル・レプリケーションではサポートされていません。

  • アクティブ・スタンバイ・ペアはユーザー指定のパラレル・レプリケーションではサポートされていません。

  • コミット依存性が無効化されたパラレル・レプリケーションは、ユーザー定義のパラレル・レプリケーションではサポートされていません。

Temporary

一時データベースを作成するには、この属性を設定します。一時データベースはファイル・システムに保存されません。ただし、一時データ・ストアは共有される場合があるため、データ・ストア・パス名が必要です。最後の接続の切断時に、一時データベースは削除されます。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のデータベースの永続性に関する説明を参照してください。Temporaryデータ・ストア属性を既存の永続データベースに割り当てることはできません。


注意:

一時データベースはバックアップまたはレプリケートできません。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

Temporaryは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル Temporary 0 (デフォルト): 永続データベースが作成されます。

1: 一時データベースが作成されます。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Temporary」チェック・ボックス 選択解除 (デフォルト): 永続データベースが作成されます。

選択: 一時データベースが作成されます。


TypeMode

データ型の名前と意味がOracleまたはTimesTen型の規則に従うかどうかを指定します。TimesTenは、OracleとTimesTenのデータ型をサポートします。データ型モードによって、各データ型を指定するときに使用する名前が決定します。場合によっては、データ型には別名と固定型の両方の名前があります。このような場合、いずれの名前も使用できます。TimesTen型モードは下位互換用に含まれています。DSNを作成する場合は、デフォルト設定のOracleタイプ・モードを使用します。

TimesTenでOracle Databaseからデータをキャッシュする場合、TypeModeは0に設定する必要があります。

データ型とその固定名および別名のリストについては、『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス・ガイド』のデータ型の仕様に関する説明を参照してください。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

TypeModeは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル TypeMode 0 (デフォルト): Oracle型モード

1 - TimesTen型モード

値が指定されていない場合は、デフォルトの型モードまたはデータベースの作成時に割り当てられた型モードが使用されます。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「TypeMode」ドロップダウン・リスト 0 (デフォルト): Oracle型モード

1 - TimesTen型モード

値が指定されていない場合は、デフォルトの型モードまたはデータベースの作成時に割り当てられた型モードが使用されます。


初期接続属性

初期接続属性は、アイドル状態のデータベース(現在接続されていない、インスタンス管理者によって作成されたデータベース)に接続すると設定され、このデータベースへの最後の接続がクローズされるまで、その接続およびその後のすべての接続に対して有効です。

この項では、表1-2「初期接続属性」に示した初期接続属性について説明します。

初期接続属性の設定と異なる属性を使用してデータベースに接続しようとした場合、新しい接続が拒否されるか、属性値が無視されることがあります。ただし、既存の接続であるサイズのLogFileSizeを指定した後に、新しい接続で別のサイズのLogFileSizeを指定すると、TimesTenは新しい値を無視して警告を返します。


注意:

初期接続属性の値を現在有効な値以外に変更できるのは、インスタンス管理者のみです。初期接続属性の値を変更するには、最初にデータベースを停止してからADMIN権限で接続する必要があります。(ただし、AutoCreateおよびForceConnectの変更には権限は不要です。)

AutoCreate

AutoCreate属性が設定されているデータベースに接続する場合、そのデータベースがまだ存在していなくても、有効な既存のパスを指定しておくと、データベースが自動的に作成されます。AutoCreateを設定すると、TimesTenではデータベースへのパスではなく、データベースが作成されます。AutoCreate属性が設定されていない場合に、存在しないデータベースに接続しようとすると、接続は失敗します。

「Overwrite」も参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

AutoCreateは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル AutoCreate 0: データベースが存在しない場合、新しいデータベースは作成されません。

1 (デフォルト): 指定したデータベースが存在しない場合、新しいデータベースが作成されます。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「AutoCreate」チェック・ボックス 選択解除: データベースが存在しない場合、新しいデータベースは作成されません。

選択(デフォルト): データベースが存在しない場合、新しいデータベースが作成されます。


CkptFrequency

TimesTenがバックグラウンド・チェックポイントを実行する頻度を秒単位で制御します。チェックポイントの条件に使用されるカウンタは、各チェックポイントの開始時にリセットされます。

CkptFrequencyCkptLogVolumeの両方の属性が0より大きい値に指定されている場合、チェックポイントは2つの条件のいずれかがTrueになったときに実行されます。ttCkptConfig組込みプロシージャによって設定される値は、これらの属性によって設定される値を置換します。

バックグラウンド・チェックポイントの進行中にアプリケーションでチェックポイント処理の実行を試みる場合、TimesTenは、バックグラウンド・チェックポイントが終了するまで待機してから、アプリケーションのチェックポイントを実行します。バックグラウンド・チェックポイントを無効にするには、CkptFrequency=0およびCkptLogVolume=0を設定します。

この属性の値は「スティッキー」で、値が明示的に変更されないかぎり、データベースのロードからアンロードまで維持されます。デフォルト値はデータベースの作成中にのみ使用されます。後続の初期接続では、データベースに保存された既存の値がデフォルトで使用されます。

この属性の値にかかわらず、チェックポイントが失敗した場合、TimesTenは10分に一度だけチェックポイント処理を試行します。システム領域の不足のためにチェックポイントの失敗が発生した場合、領域が使用可能になり次第、手動でチェックポイント処理を実行することをお薦めします。チェックポイントが成功した後は、バックグラウンド・チェックポイント処理は設定したスケジュールに戻ります。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

CkptFrequencyは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル CkptFrequency TimesTenがバックグラウンド・チェックポイントを実行する頻度を秒単位で入力します。デフォルトは600です。

この属性を指定しない場合、TimesTenはデータベースの作成にデフォルト値(600)を使用します。既存のデータベースに対しては、TimesTenは保存された値を使用します。

属性を指定しても値を指定しない場合には、値0が使用されます。

-1の値を指定すると、この属性を省略したことになります。-1の値を指定した場合、データベースの作成にデフォルト値(600)が使用され、それ以外の場合は保存された値が使用されます。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Ckpt Frequency (secs)」フィールド TimesTenがバックグラウンド・チェックポイントを実行する頻度を秒単位で入力します。デフォルトは600です。

この属性を指定しない場合、TimesTenはデータベースの作成にデフォルト値(600)を使用します。既存のデータベースに対しては、TimesTenは保存された値を使用します。

属性を指定しても値を指定しない場合には、値0が使用されます。


CkptLogVolume

バックグラウンド・チェックポイントの間にログに収集するデータ量をMB単位で制御します。チェックポイントの条件に使用されるカウンタは、各チェックポイントの開始時にリセットされます。

CkptFrequencyCkptLogVolumeの両方の属性が0より大きい値に指定されている場合、チェックポイントは2つの条件のいずれかがTrueになったときに実行されます。ttCkptConfig組込みプロシージャによって設定される値は、これらの属性によって設定される値を置換します。

バックグラウンド・チェックポイントの進行中にアプリケーションでチェックポイント処理の実行を試みる場合、TimesTenは、バックグラウンド・チェックポイントが終了するまで待機してから、アプリケーションのチェックポイントを実行します。バックグラウンド・チェックポイントを無効にするには、CkptFrequency=0およびCkptLogVolume=0を設定します。

この属性の値は「スティッキー」で、値が明示的に変更されないかぎり、データベースのロードからアンロードまで維持されます。デフォルト値はデータベースの作成中にのみ使用されます。後続の初期接続では、データベースに保存された既存の値がデフォルトで使用されます。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

CkptLogVolumeは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル CkptLogVolume バックグラウンド・チェックポイント間でトランザクション・ログ・ファイルに蓄積されるデータ量をMB単位で指定します。デフォルトは0です。

この属性を指定しない場合、TimesTenはデータベースの作成にデフォルト値(0)を使用します。既存のデータベースに対しては、TimesTenは保存された値を使用します。

属性を指定しても値を指定しない場合には、TimesTenはデフォルト値(0)を使用します。

-1の値を指定すると、この属性を省略したことになります。-1の値を指定した場合、TimesTenはデータベースの作成にデフォルト値(0)を作成します。データベースがすでに存在している場合には、TimesTenは保存された値を使用します。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Ckpt LogVolume」フィールド バックグラウンド・チェックポイント間でトランザクション・ログ・ファイルに蓄積されるデータ量をMB単位で指定します。デフォルトは0です。

この属性を指定しない場合、TimesTenはデータベースの作成にデフォルト値(0)を使用します。既存のデータベースに対しては、TimesTenは保存された値を使用します。

属性を指定しても値を指定しない場合には、TimesTenはデフォルト値(0)を使用します。


CkptRate

チェックポイント処理でデータをディスクに書き込むときの最大速度を制御します。この属性は、ディスクへのチェックポイントの書込みが、他のアプリケーションに支障をきたすような場合に使用すると便利です。

この接続属性で指定された速度は、すべてのバックグラウンド・チェックポイントと、ttCkptおよびttCkptBlockingの組込みプロシージャで開始されたチェックポイントに使用されます。フォアグラウンド・チェックポイント(初期の接続時と最後の接続解除時のチェックポイント)では使用されません。この速度は、MB/秒単位で指定します。

値が0 (ゼロ)の場合、速度は制限されません。これはデフォルトです。この値は、組込みプロシージャttCkptConfigで指定することもできます。その場合は、組込みプロシージャttCkptConfigで設定した値で、この属性で設定されている値が置き換えられます。

この属性の値は「スティッキー」で、値が明示的に変更されないかぎり、データベースのロードからアンロードまで維持されます。デフォルト値はデータベースの作成中にのみ使用されます。後続の初期接続では、データベースに保存された既存の値がデフォルトで使用されます。未指定のままにした(またはWindows ODBCデータソース・アドミニストレータが空の)場合、TimesTenでは保存されている設定が使用されます。この属性を無効にするには、0の値を明示的に指定する必要があります。このリリースに移行された既存のデータベースでは、この値は0に初期化されています。現在の値またはデフォルトの値を使用するには、この属性値を未指定のままにしておく必要があります。

CkptRateを使用する場合の利点および問題の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のチェックポイント処理速度の設定に関する説明を参照してください。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

CkptRateは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル CkptRate チェックポイントをディスクに書き込む速度の最大値をMB/秒単位で指定します。

0 (ゼロ)は、速度が制限されないことを示します。これはデフォルトです。

この属性を指定しない場合、TimesTenはデータベースの作成にデフォルト値(0)を使用します。TimesTenでは、既存のデータベースには保存された値が使用されます。

属性を指定しても値を指定しない場合には、値0が使用されます。

-1の値を指定すると、この属性を省略したことになります。-1の値を指定した場合、データベースの作成にデフォルト値(0)が使用され、それ以外の場合は保存された値が使用されます。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「CkptRate」フィールド チェックポイントをディスクに書き込む速度の最大値をMB/秒単位で指定します。

0 (ゼロ)は、速度が制限されないことを示します。これはデフォルトです。

この属性を指定しない場合、TimesTenはデータベースの作成にデフォルト値(0)を使用します。TimesTenでは、既存のデータベースには保存された値が使用されます。

属性を指定しても値を指定しない場合には、TimesTenはデフォルト値(0)を使用します。


CkptReadThreads

最初の接続またはリカバリの操作などで、データベースをメモリーにロードする際にチェックポイント・ファイルの読取りに使用されるスレッドの数を決定します。

CkptReadThreads属性が1に設定されると、TimesTenはチェックポイント・ファイルを順次読み取ります。CkptReadThreads属性が1より大きい値に設定されると、TimesTenは指定されたスレッド数を使用して、チェックポイント・ファイルを同時に読み取ります。CkptReadThreads属性が0に設定されているか指定されていない場合、以前に指定された値が使用されます。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

CkptReadThreadsは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル CkptReadThreads n - メモリーへのデータベースのロード中にチェックポイント・ファイルを読み取る際に使用するスレッドの数。0以上の整数値を取ります(最大 = 231-1)。デフォルトは1です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Checkpoint Read Threads」フィールド n - メモリーへのデータベースのロード中にチェックポイント・ファイルを読み取る際に使用するスレッドの数。0以上の整数値を取ります(最大 = 231-1)。デフォルトは1です。

注意

リカバリ・プロセスの進捗状況のレポートについては、サポート・ログの再作成メッセージを参照してください。

その他のサービスやプロセスのためにTimesTenサーバー上に十分なリソースを残すよう、スレッドの数は低く設定します。

Connections

データベースへのユーザー指定の同時接続数の上限を示します。TimesTenは、予測される接続ごとに1つのセマフォを割り当てます。接続数がこの属性の値を超えた場合、TimesTenはエラーを返します。

データベースへの現在の接続数を確認するには、ttStatusユーティリティの出力を表示します。

Connectionsの値が0または指定されていない場合、セマフォのデフォルトの数を使用する必要があります。許可される最大接続数は2047です。TimesTenは内部使用のために47接続を予約し、最大2000接続をアプリケーションが使用するために残しています。ガイドラインとしては、この値は予測されるアプリケーションの最大接続数に10%を加えた値に設定します。

接続数がこの属性の値を超えたことを示すエラーが表示された場合は、このエラーが表示されなくなるまで値を増やしてください。

PL/SQLを有効にすると(PLSQL=1)、PL/SQLを使用していなくても、PL/SQLセグメントから割り当てられた固定オーバーヘッドおよび接続ごとのオーバーヘッドの両方が存在することになります。詳細は、「PLSQL_MEMORY_SIZE」を参照してください。


注意:

すべてのアクティブなデータベースを処理するには、カーネルに十分なセマフォが設定されている必要があります。システムへのセマフォの設定については、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』のインストールの前提条件に関する説明を参照してください。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

Connectionsは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル Connections 0または値なし: デフォルト値が使用されることを示します。

デフォルト値は2000未満またはSEMMSLカーネル・パラメータで指定されたセマフォの数です。

1から2000の整数: 値は予測される最大接続数を表します。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Connections」フィールド 0または値なし: デフォルト値が使用されることを示します。

デフォルト値は2000です。

1から2000の整数: 値は予測される最大接続数を表します。


ForceConnect

RETURN RECEIPTレプリケーションがNONDURABLE TRANSMITオプションで使用されている場合、障害が発生したマスター・データベースは、ttRepAdminユーティリティの-duplicateオプションを使用したサブスクライバ・データベースから状態をリストアすることによってのみリカバリできます。つまり、サブスクライバに転送されたが、ローカルに永続的にはコミットされない一部のトランザクションが失われる可能性があるため、障害が発生したデータベースは起動できず、レプリケーションによって最新状態に戻すことができません。ForceConnect接続は、この制限を上書きします。

ttConfiguration組込みプロシージャは、ForceConnect属性の値を返しません。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

ForceConnectは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル ForceConnect 0(デフォルト): 対応するサブスクライバ・データベースから適切にリストアされなかった場合は、障害が発生したデータベースへの接続を許可しません。

1: 対応するサブスクライバ・データベースから適切にリストアされなかった場合でも、障害が発生したデータベースへの接続を許可します。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「ForceConnect」チェック・ボックス 選択解除(デフォルト): 対応するサブスクライバ・データベースから適切にリストアされなかった場合は、障害が発生したデータベースへの接続を許可しません。

選択: 対応するサブスクライバ・データベースから適切にリストアされなかった場合でも、障害が発生したデータベースへの接続を許可します。


LogAutoTruncate

TimesTenリカバリでログ・レコードに問題が発生した場合、データベースへの初期接続を継続するかどうかを指定します。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

LogAutoTruncateは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル LogAutoTruncate 0: ログ・レコードに問題が発生した場合、リカバリを終了し、接続しているアプリケーションにエラーを返します。チェックポイントおよびトランザクション・ログ・ファイルは未変更のままになります。

1(デフォルト): ログ・レコードに問題が発生した場合、問題が発生したレコードの位置でそのログを切り捨て、リカバリを続行します。元のトランザクション・ログ・ファイルは、ログ・ディレクトリのサブディレクトリとして作成されるsavedLogFilesという名前のディレクトリに移されます。トランザクション・ログ・ファイルは診断のために保存されます。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「LogAutoTruncate」ボックス 選択解除: ログ・レコードに問題が発生した場合、リカバリを終了し、接続しているアプリケーションにエラーを返します。チェックポイントおよびトランザクション・ログ・ファイルは未変更のままになります。

選択(デフォルト): ログ・レコードに問題が発生した場合、問題が発生したレコードの位置でそのログを切り捨て、リカバリを続行します。元のトランザクション・ログ・ファイルは、ログ・ディレクトリのサブディレクトリとして作成されるsavedLogFilesという名前のディレクトリに移されます。トランザクション・ログ・ファイルは診断のために保存されます。


LogBufMB

LogBufMB属性では、内部トランザクション・ログ・バッファのサイズをMB単位で指定します。デフォルトのログ・バッファ・サイズは64MBです。

LogBufMBの値を変更する場合は、LogBufMB/LogBufParallelism >=8という制約を満たすためにLogBufParallelismの値も変更する必要があります。

LogBufMBの値を増やす場合、LogFileSizeの値がLogBufMBの値以上(LogFileSize >= LogBufMB)であることを確認してください。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

LogBufMBは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル LogBufMB n: ログ・バッファのサイズ(MB単位)。

設定されず、データベースが存在している場合には、TimesTenはデータベースに保存された値を使用します。

設定されず、データベースが作成される場合には、TimesTenはデフォルトの値(64)を使用します。

32ビット・システムでは、ログ・ファイルの最大サイズは1024MB(1GB)です。

64ビット・システムでは、最大値は65,536MB(64GB)です。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Log Buffer Size (MB)」フィールド ログ・バッファのサイズ(MB単位)。

設定されず、データベースが存在している場合には、TimesTenはデータベースに保存された値を使用します。

設定されず、データベースが作成される場合には、TimesTenはデフォルトの値(64)を使用します。

32ビット・システムでは、ログ・ファイルの最大サイズは1024MB(1GB)です。

64ビット・システムでは、最大値は65,536MB(64GB)です。


LogBufParallelism

LogBufParallelism属性では、ログがディスクに書き込まれる前にTimesTenがログ・ファイルを書き込むトランザクション・ログ・バッファのストランド数を指定することで、ログ・パフォーマンスを向上させることができます。各バッファには専用の挿入ラッチがあります。レコードはいずれかのストランドに挿入されます。ログ・フラッシャによって、すべてのストランドからレコードが収集され、ログ・ファイルに書き込まれます。

ストランドの最大数は64です。デフォルトは4です。

LogBufParallelismの値を変更する場合は、LogBufMB/LogBufParallelism >=8という制約を満たすためにLogBufMBの値も変更する必要があります。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

LogBufParallelismは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル LogBufParallelism 整数値は1から64までの値です。デフォルトは4です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Log Buffer Parallelism」フィールド 整数値は1から64までの値です。デフォルトは4です。

LogFileSize

LogFileSize属性では、トランザクション・ログ・ファイルの最大サイズをMB単位で指定します。最小値は8MBです。デフォルト値は64MBです。8MBより小さいサイズを指定した場合、TimesTenはエラー・メッセージを返します。TimesTen 11.2.1.4より前のリリースでは、最小サイズは1MBでした。TimesTenの以前のリリースでデータベースを作成し、ログ・ファイル・サイズに8MBより小さい値を指定していた場合は、エラーを避けるためにこの属性に割り当てられている値を増やす必要があります。

ログ・レコードは複数のトランザクション・ログ・ファイルにまたがることができないので、実際のトランザクション・ログ・ファイル・サイズはLogFileSizeよりもわずかに小さいか、大きいことがあります。

0を指定した場合、データベースが存在しない場合にはTimesTenではデフォルトのトランザクション・ログ・ファイル・サイズが使用されます。データベースが存在している場合には、TimesTenでは現在の指定されたトランザクション・ログ・ファイル・サイズが使用されます。

LogFileSizeの値をLogBufMBの値以上に設定します(LogFileSize >= LogBufMB)。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

LogFileSizeは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル LogFileSize n: トランザクション・ログ・ファイルのサイズ(MB単位)。デフォルトは、データベース作成時は64、後続の接続では0 (現在のサイズが有効)です。最小サイズは8MBです。

32ビット・システムでは、ログ・ファイルの最大サイズは1024MB(1GB)です。

64ビット・システムでは、最大値は65,536MB(64GB)です。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Log Files Size (MB)」フィールド トランザクション・ログ・ファイルのサイズ(MB単位)。デフォルトは、データベース作成時は64、後続の接続では0 (現在のサイズが有効)です。最小サイズは8MBです。

32ビット・システムでは、ログ・ファイルの最大サイズは1024MB(1GB)です。

64ビット・システムでは、最大値は65,536MB(64GB)です。


LogFlushMethod

TimesTenによってトランザクション・ログ・ファイルへのログ・データの書込みおよび同期化に使用される方法を制御します。システムの全体的なスループットは、特に、アプリケーションが大部分のトランザクションを永続的にコミットすることを選択した場合、この属性の値によって大きく影響されます。

一般的に、トランザクションの大部分が永続的にコミットする場合は値2を使用し、それ以外の場合は値1を使用します。

ただし、最良の結果を得るには、アプリケーションとプラットフォームの標準的なワークロードを使用して、両方の値を試してみます。アプリケーションのパフォーマンスはこの属性によって影響を受ける場合がありますが、トランザクションの永続性は影響を受けません。この属性の値を変更しても、トランザクションの永続性には影響を与えません。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

LogFlushMethodは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル LogFlushMethod 0: 前回使用した値を使用してトランザクション・ログ・ファイルにデータを書き込みます。

1(デフォルト): バッファされた書込みを使用してトランザクション・ログ・ファイルにデータを書き込み、必要に応じて明示的な同期化処理を使用してディスクへのログ・データを、永続的コミットなどと同期化します。

2: 明示的な同期化処理が必要にならないように、同期書込みを使用してトランザクション・ログ・ファイルにデータを書き込みます。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Log Flush Method」ドロップダウン・リスト 0: 前回使用した値を使用してトランザクション・ログ・ファイルにデータを書き込みます。

1(デフォルト): バッファされた書込みを使用してトランザクション・ログ・ファイルにデータを書き込み、必要に応じて明示的な同期化処理を使用してディスクへのログ・データを、永続的コミットなどと同期化します。

2: 明示的な同期化処理が必要にならないように、同期書込みを使用してトランザクション・ログ・ファイルにデータを書き込みます。


関連項目


DurableCommits

LogPurge

LogPurge属性を設定すると、TimesTenでは、トランザクション・ログ・ファイルが2つのチェックポイント・ファイルに書き込まれ、その内容を必要とするトランザクションがなくなった場合、そのトランザクション・ログ・ファイルが自動的に削除されます。チェックポイントが最初にコールされると、TimesTenによりトランザクション・ログ・ファイルの内容はチェックポイント・ファイルの1つに書き込まれます。チェックポイントが2度目にコールされると、TimesTenはトランザクション・ログ・ファイルの内容をもう1つのチェックポイント・ファイルに書き込みます。

次の条件がすべて満たされた場合、TimesTenはトランザクション・ログ・ファイルを消去します。

  • トランザクション・ログ・ファイルの内容が2つのチェックポイント・ファイルに書き込まれている。

  • 増分バックアップによってトランザクション・ログ・ファイルが保留されていない。

  • レプリケーションを使用している場合、トランザクション・ログ・ファイルがすべてのサブスクライバにレプリケートされている。

  • XLAを使用している場合、XLAのすべてのブックマークがトランザクション・ログ・ファイルより新しい。

  • XAインタフェースを使用する分散トランザクションでトランザクション・ログ・ファイルが使用されていない。

この属性を0に設定するか選択解除する場合、不要なトランザクション・ログ・ファイルには.arch接尾辞が追加されます。アプリケーションはこれらのファイルを削除できます。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

LogPurgeは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル LogPurge 0: 接続時およびチェックポイント時に古いトランザクション・ログ・ファイルを削除しません。

1(デフォルト): 接続時およびチェックポイント時に古いトランザクション・ログ・ファイルを削除します。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「LogPurge」チェック・ボックス 選択解除: 接続時およびチェックポイント時に古いトランザクション・ログ・ファイルを削除しません。

選択(デフォルト): 接続時およびチェックポイント時に古いトランザクション・ログ・ファイルを削除します。


関連項目


MatchLogOpts

MemoryLock

Solaris、LinuxおよびWindows 64ビット・システムの場合、TimesTenでは、共有データベースに接続するアプリケーションは、データベースがメモリーにロード中か、またはメモリー内にデータ・ストアが存在するいずれかの場合に、実メモリーをロックするかどうかを指定できます。データベースに使用される物理メモリーがロックされた場合、オペレーティング・システムの仮想メモリー・サブシステムでは、その他の用途にその物理メモリーを使用することができません。データベースのいずれの部分もページアウトすることはありませんが、RAMで構成されたシステムでは、メモリー不足が発生することがあります。メモリーをロックするとデータベースのロード・パフォーマンスが向上する可能性がありますが、同じコンピュータ上の他のアプリケーションに影響を及ぼす可能性があります。

AIXでは、MemoryLock属性は実装されていません。AIXでラージ・ページを使用すると、共有メモリー・セグメントはロックされます。ラージ・ページを使用することで、共有セグメントをロックできます。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』で、ラージ・ページの詳細を説明しています。

PL/SQLの共有メモリー・セグメントは、MemoryLockの対象ではありません。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

Linuxシステムの場合、MemLock設定のgroupnameは、/etc/security/limits.confファイル内のインスタンス管理者と同じ値に設定します。MemLockの値は、TimesTenデータベースの共有メモリー・セグメント以上の大きさに設定します。

Solarisシステムでは、インスタンス管理者はMemoryLock1または2に設定するために、proc_lock_memory権限を持っている必要があります。MemoryLock3または4に設定するためには、特別な権限は必要ありません。MemoryLock3または4に設定すると、SolarisのIntimate Shared Memory (ISM)を使用できるようになります。

権限を表示するには、次のコマンドを実行します。

% ppriv $$ 

ユーザーID timestenに権限を追加するには、ルートユーザーは次のコマンドを実行します。

# usermod -K defaultpriv=basic,proc_lock_memory timesten 

権限の追加後、timestenユーザーは新しいシェルにログインし、メモリーからすべてのTimesTenデータベースをアンロードし、TimesTenデーモンを再起動する必要があります。

TimesTenデーモンを再起動するには、新しいログイン・シェルで次のコマンドを実行します。

% ttDaemonadmin -restart

設定

MemoryLockは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル MemoryLock 0(デフォルト): メモリーをロックしません。

1: メモリー・ロックを取得しようとします。ロックできなくても、接続は成功します。ロックを取得した場合、データベースのメモリーへのロード後にロックが解除されます(推奨)。

2: メモリー・ロックが必要です。ロックできない場合、接続は失敗します。ロックを取得した場合、接続は成功し、データベースのメモリーへのロード後にロックが解除されます。

3: メモリー・ロックを取得して保持しようとします。ロックできなくても、接続は成功します。メモリー・ロックを取得した場合、接続は成功し、メモリー・ロックはデータベースがメモリーからアンロードされるまで保持されます。

4: メモリー・ロックは必要であり、データベースがメモリーからアンロードされるまで保持されます。ロックできない場合、接続は失敗します。ロックを取得した場合、接続は成功し、メモリー・ロックはデータベースがメモリーからアンロードされるまで保持されます。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Memory Lock」フィールド 0(デフォルト): メモリーをロックしません。

1: メモリー・ロックを取得しようとします。ロックできなくても、接続は成功します。ロックを取得した場合、データベースのメモリーへのロード後にロックが解除されます(推奨)。

2: メモリー・ロックが必要です。ロックできない場合、接続は失敗します。ロックを取得した場合、接続は成功し、データベースのメモリーへのロード後にロックが解除されます。

3: メモリー・ロックを取得して保持しようとします。ロックできなくても、接続は成功します。メモリー・ロックを取得した場合、接続は成功し、メモリー・ロックはデータベースがメモリーからアンロードされるまで保持されます。

4: メモリー・ロックは必要であり、データベースがメモリーからアンロードされるまで保持されます。ロックできない場合、接続は失敗します。ロックを取得した場合、接続は成功し、メモリー・ロックはデータベースがメモリーからアンロードされるまで保持されます。


Overwrite

Overwrite属性が設定され、新しいデータベースと同じデータベース・パス名を持つ既存のデータベースが存在する場合、TimesTenは、使用中でなければ既存のデータベースを破棄し、新しい空のデータベースを作成します。Overwrite属性が設定され、指定したデータベース・パス名を持つデータベースが存在しない場合、TimesTenは、AutoCreate属性が設定されている場合にのみ新しいデータベースを作成します(「AutoCreate」を参照)。AutoCreateが0に設定されている場合には、TimesTenではOverwrite属性が無視されます。Overwrite =1の属性を指定する場合、アプリケーションでは注意が必要です。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。インスタンス管理者以外のユーザーがOverwrite=1でデータベースに接続しようとすると、TimesTenによってエラーが返されます。

設定

Overwriteは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル Overwrite 0 (デフォルト): TimesTenは同じパス名を持つ既存のデータベースを上書きしません。

1: TimesTenは同じパス名を持つ既存のデータベースを上書きします。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 利用できません。 利用できません。

PermSize

データベースの永続メモリーの領域サイズをMB単位で指定します。最初の接続では、PermSizeを増やすことはできますが、減らすことはできません。永続メモリーの領域サイズを減らそうとすると、TimesTenによって警告が戻されます。データベースが存在しない場合に、PermSizeの値が0または値が指定されてない場合はデフォルト・サイズが使用されることを示します。デフォルト・サイズは32MBです。データベースが存在する場合に、値が0または値が指定されていない場合は既存のサイズが変更されないことを示します。

一度データベースを作成すると、永続パーティションを大きくすることはできますが、小さくすることはできません。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のデータベースのサイズの指定に関する説明を参照してください。

「TempSize」接続属性に関する情報も参照してください。

適切な場合、ttMigrateおよびttDestroyユーティリティを使用して、「Permanent Data Size」を変更することもできます。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

PermSizeは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル PermSize n: データベースの永続パーティションのサイズで(MB単位)、デフォルトは、32ビット・システムと64ビット・システムの両方で32MBです。最小サイズは32MBです。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Permanent Data Size」フィールド n: データベースの永続パーティションのサイズで(MB単位)、デフォルトは、32ビット・システムと64ビット・システムの両方で32MBです。最小サイズは32MBです。

ReceiverThreads

この属性は、アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームで、アクティブ・マスター・データベースへの変更をスタンバイ・マスター・データベースに適用するために使用するスレッドの数を制御します。デフォルトは1です。また、この属性をアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームの1つ以上の読取り専用サブスクライバに対して設定し、スタンバイ・マスター・データベースからサブスクライバへのレプリケーションのスループットを向上させることもできます。

デフォルトでは、レプリケーション・エージェントのRECEIVERスレッドによって変更がスタンバイ・マスター・データベースに適用されます。この属性を2に設定すると、もう1つのスレッドによって変更が適用されます。この属性を2に設定する利点を活用するには、2コア(または2ハードウェア・スレッド)以上のシステムでデータベースをホストする必要があります。

スタンバイ・マスター・データベースでこの属性を2に設定した場合、フェイルオーバー発生時の高いスループットを維持するために、アクティブ・マスター・データベースでもこの属性を2に設定する必要があります。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

ReceiverThreadsは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル ReceiverThreads n: アクティブ・マスター・データベースからスタンバイ・マスター・データベースに変更を適用するために使用するスレッドの数です。また、この属性をアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームの1つ以上の読取り専用サブスクライバに対して設定し、スタンバイ・マスター・データベースからサブスクライバへのレプリケーションのスループットを向上させることもできます。

使用可能な値は、1および2です。デフォルトは1です。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「ReceiverThreads」フィールド n: アクティブ・マスター・データベースからスタンバイ・マスター・データベースに変更を適用するために使用するスレッドの数です。また、この属性をアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームの1つ以上の読取り専用サブスクライバに対して設定し、スタンバイ・マスター・データベースからサブスクライバへのレプリケーションのスループットを向上させることもできます。

使用可能な値は、1および2です。デフォルトは1です。


RecoveryThreads

RecoveryThreads属性では、リカバリ中に索引を再作成するために使用するスレッドの数を決定します。

RecoveryThreads=1の場合、リカバリ中に、再作成する必要がある索引は順次再作成されます。索引の再作成を処理するのに十分なプロセッサがコンピュータ上にある場合は、この属性を1よりも大きな数に設定すると、リカバリのパフォーマンスを向上させることができます。異なるプロセッサが異なる索引を処理できる場合にのみ、パフォーマンスが向上します。同じ索引内の索引の再作成に並列処理はありません。

RecoveryThreadsの値は、システム上で使用可能なCPUの数までの値です。

データベースの作成時のデフォルトは1です。後続の接続に対しては、データベースをリカバリする必要があり、RecoveryThreadsが未指定または値が0の場合、TimesTenはこの属性の以前の設定を使用します。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

RecoveryThreadsは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル RecoveryThreads n: リカバリ中に索引を再作成するために使用するスレッドの数です。デフォルトは、データベースの作成時には1、後続の接続に対しては0です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「RecoveryThreads」フィールド n: リカバリ中に索引を再作成するために使用するスレッドの数です。デフォルトは、データベースの作成時には1、後続の接続に対しては0です。

注意

リカバリ・プロセスの進捗状況のレポートについては、サポート・ログの再作成メッセージを参照してください。

その他のサービスやプロセスのためにTimesTenサーバー上に十分なリソースを残すよう、スレッドの数は低く設定します。

TempSize

TempSizeには、一時領域に割り当てられるメモリーの総量をMB単位で指定します。

TempSizeに事前定義されている値はありません。指定しない場合、その値は次の式に従ってPermSizeから決定されます。

  • PermSizeが64MBより小さい場合: TempSize = 32MB + 上限(PermSize/4MB)

  • それ以外の場合: Tempsize = 40MB + 上限(PermSize/8MB)

TimesTenでは、値は最も近いMBに切り上げられます。

指定した場合、TimesTenでは常にTempSizeの値が使用されます。データベースがロードされるたびに一時データ・パーティションが再作成されるため、ロードのたびにTempSize属性を増減することができます。データベースが存在する場合に、値が0または値が指定されていない場合は既存のサイズが変更されないことを示します。TempSizeの最小値は32MBです。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

TempSizeは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル TempSize n: データベースの一時パーティションのサイズ(MB単位)。最小サイズは、すべてのプラットフォームで32MBです。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Temporary Data Size」フィールド n: データベースの一時パーティションのサイズ(MB単位)。最小サイズは、すべてのプラットフォームで32MBです。

一般接続属性

一般接続属性は各接続によって設定され、接続が継続している間持続します。この項では、表1-3「一般接続属性」に示した一般接続属性について説明します。

CommitBufferSizeMax

CommitBufferSizeMaxには、トランザクション・コミット・バッファに割り当てられるメモリーの総量をMB単位で指定します。再利用レコードのサイズを処理するにはこの属性を設定します。

ALTER SESSION SQL文(『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照)を使用して、セッション内でのコミット・バッファの最大サイズを割当てまたは変更できます。新しい値は、新しいトランザクションが開始したときに有効になります。

ALTER SESSION SET COMMIT_BUFFER_SIZE_MAX = n;

設定されたコミット・バッファの最大サイズは、ttConfiguration組込みプロシージャをコールすることによって確認できます。

コミット・バッファ・サイズの設定方法を含む再利用操作の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のトランザクション再利用操作に関する説明を参照してください。また、組込みプロシージャttCommitBufferStatsおよびttCommitBufferStatsResetについての情報も参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

CommitBufferSizeは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル CommitBufferSizse 0: コミット・バッファはデフォルトのサイズ(128K)で構成されます。

n - 整数値。最小ユーザー設定サイズは1 (MB)です。この値はTempSizeより小さく設定する必要があります。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Maximum Commit Buffer Size」フィールド n - 整数値。最小ユーザー設定サイズは1 (MB)です。この値はTempSizeより小さく設定する必要があります。

注意

組込みプロシージャttCommitBufferStatsをコールすると、コミット・バッファ統計はバイトで表されます。ただし、ttConfiguration組込みプロシージャの出力および接続属性CommitBufferSizeMaxによって設定された値はMB単位で表されます。

ConnectionName

この属性は、クライアントの接続属性としても使用できます。

この属性を使用すると、任意のデータベース接続にシンボリック名を付けることができます。接続名は1つのプロセス内で一意です。

TimesTenでは、シンボリック名はttIsqlttXactAdminttStatusなどの様々な管理ユーティリティの接続を特定する場合に使用されます。これは、マルチスレッド・アプリケーション、リモート・クライアントの識別などのように、データベースに対して複数の接続を行うプロセスで特に有効です。

この属性の値は、接続文字列を使用して接続時に動的に定義します。デフォルト値は、接続の実行可能ファイル名です。また、DSN定義で静的に定義することもできます。ConnectionNameに使用する値は、SQL識別子構文ルールに従っている必要があります。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

ConnectionNameは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル ConnectionName 接続の名前を表す最大30文字の文字列を入力します。指定した接続名またはデフォルトの接続名がすでに使用されている場合、TimesTenは名前にconnを割り当てます(ここでnは、名前を一意にするための0より大きい整数値です)。指定しない場合は、接続中のプロセスの名前が使用されます。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Connection」フィールド 接続の名前を表す最大30文字の文字列を入力します。指定した接続名またはデフォルトの接続名がすでに使用されている場合、TimesTenは名前にconnを割り当てます(ここでnは、名前を一意にするための0より大きい整数値です)。指定しない場合は、接続中のプロセスの名前が使用されます。

DDLCommitBehavior

この属性は、データ定義言語(DDL)文に関連してトランザクションのコミット動作を制御します。

トランザクションの動作は、従来のTimesTenの動作またはOracle Databaseの動作に設定できます。

  • 従来、TimesTenのデータベースでは、DDL文は現在のトランザクションの一部として実行され、トランザクションの残りの部分と一緒にコミットまたはロールバックされます。

  • Oracle Databaseでは、DDL文の前後に暗黙的なコミットが発行されます。


注意:

PLSQLサポートが有効になっている場合は、DDLCommitBehaviorをOracleトランザクションのコミット動作(値0)に設定する必要があります。

XAトランザクションでDDL文を使用しないでください。


DDL文には次のものがあります。

  • すべてのデータベース・オブジェクト(表、ビュー、ユーザー・プロシージャ、索引など)のCREATEALTERまたはDROP

  • TRUNCATE

  • GRANTおよびREVOKE

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

DDLCommitBehaviorは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル DDLCommitBehavior 0(デフォルト): Oracle Databaseスタイルの動作です。DDL文が実行される前にトランザクションの暗黙的なコミットが実行され、DDL文が実行された後に永続的コミットが実行されます。

1: 従来のTimesTenスタイルの動作です。DDL文の実行によって、トランザクションの暗黙的コミットがトリガーされません。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「DDLCommitBehavior」フィールド 0(デフォルト): Oracle Databaseスタイルの動作です。DDL文が実行される前にトランザクションの暗黙的なコミットが実行され、DDL文が実行された後に永続的コミットが実行されます。

1: 従来のTimesTenスタイルの動作です。DDL文の実行によって、トランザクションの暗黙的コミットがトリガーされません。


例1-1 TimesTenのコミット動作

AUTOCOMMIT OFF;
CREATE TABLE t1 (c1 Varchar2(10));
COMMIT;

INSERT INTO t1 VALUES('some data');
1 row inserted.

CREATE TABLE t2 (c1 INTEGER);

ROLLBACK;

SELECT * FROM t1;
0 rows found.

SELECT * FROM t2;
2206: Table ttuser.t2 not found
The command failed.

INSERT INTO t1 VALUES('more data');
1 row inserted.

CREATE TABLE t1 (c1 VARCHAR2(10));
 2207: Table t1 already exists
The command failed.

ROLLBACK;

SELECT * FROM t1;
0 rows found.

例1-2 Oracleのコミット動作

次の例は、Oracleの動作(DDLCommitBehavior=0)を示しています。この例では、INSERT文および表t2の作成がコミットされます。2番目の挿入('more data')は、コミットをトリガーするDDL文(表t1の重複作成)が失敗してもコミットされます。

-- implicit commit here

Command> CREATE TABLE t1 (c1 varchar2(10));
Table created.

-- implicit commit here

Command> COMMIT;
Commit complete.

Command> INSERT INTO t1 VALUES('some data');
1 row created.

-- implicit commit here
Command> CREATE TABLE t2 (c1 INTEGER);
Table created.

-- implicit commit here

SQL> ROLLBACK;
Rollback complete.

Command> SELECT * FROM t1;
C1
----------
some data

Command> SELECT * FROM t2;
no rows selected

Command> INSERT INTO t1 VALUES('more data');
1 row created.
-- implicit commit here

Command> CREATE TABLE t1 (c1 VARCHAR2(10));
CREATE TABLE t1 (c1 VARCHAR2(10))
             *
ERROR at line 1:
ORA-00955: name is already used by an existing object

-- implicit rollback

Command> ROLLBACK;
Rollback complete.

Command> SELECT * FROM t1;
C1
----------
some data
more data

DDLReplicationAction

表または順序を、作成時にアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームに含めるかどうかを決定します。DDLReplicationLevel接続属性が2または3に設定されている場合、表を含めることができます。DDLReplicationLevel接続属性が3に設定されている場合、順序を含めることができます。

DDL操作のレプリケーションは、DDLReplicationLevel接続属性のセット値により(制限付きで)有効になります。詳細は、「DDLReplicationLevel」を参照してください。

この値は、ALTER SESSION SQL文(『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照)によって変更される可能性があります。次に例を示します。

ALTER SESSION SET DDL_REPLICATION_ACTION='EXCLUDE';

ALTER SESSIONで設定される値は、この属性で設定される値を上書きします。

アクティブ・スタンバイ・ペアを変更する例については、『Oracle TimesTen In-Memory Database開発者および管理者ガイド』のアクティブ・スタンバイ・ペアの変更に関する説明を参照してください。

DDLCommitBehavior=0(デフォルト)の場合、DDL操作は自動的にコミットされます。RETURN TWOSAFEが指定されている場合は、エラーおよびタイムアウトが発生する可能性があります(『Oracle TimesTen In-Memory Database開発者および管理者ガイド』のRETURN TWOSAFEに関する説明を参照)。RETURN TWOSAFEタイムアウトが発生すると、LOCAL COMMIT ACTIONが指定されていても、DDLトランザクションはローカルでコミットされます。

DDLのレプリケーションの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database開発者および管理者ガイド』のレプリケーションで使用されるユーザー名またはパスワードの変更に関する説明を参照してください。

必要な権限

この属性の値がINCLUDEの場合はADMIN権限が必要です。

設定

DDLReplicationActionは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル DDLReplicationAction INCLUDE (デフォルト): 適切なDDLReplicationLevel値が構成されている場合、表または順序が作成されるとアクティブ・スタンバイ・ペアのスキームに自動的に追加されます。

EXCLUDE: 表または順序が作成されても、アクティブ・スタンバイ・ペアには自動的に追加されません。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ DDLReplicationActionフィールド INCLUDE (デフォルト): 適切なDDLReplicationLevel値が構成されている場合、表または順序が作成されるとアクティブ・スタンバイ・ペアのスキームに自動的に追加されます。

EXCLUDE: 表または順序が作成されても、アクティブ・スタンバイ・ペアには自動的に追加されません。


DDLReplicationLevel

アクティブ・スタンバイ・レプリケーション・スキーム内で、データ定義言語(DDL)文のサブセットのレプリケーションを有効にします。

DDLReplicationLevel接続属性の値が1に設定されている場合、表、索引またはシノニムのCREATE文またはDROP文はスタンバイ・データベースにレプリケートされません。ただし、レプリケート表に対してALTER TABLE ADDまたはDROP COLUMNを使用して列の追加または削除を行うことで、それらのアクションがスタンバイ・データベースにレプリケートされます。

DDLReplicationLevel接続属性の値が2に設定されている場合(デフォルト)、次のDDL文(『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照)はスタンバイやサブスクライバにレプリケートされます。

  • CREATEまたはDROP INDEX

  • CREATEまたはDROP SYNONYM

  • CREATEまたはDROP TABLE (CREATE TABLE AS SELECT以外のグローバル一時表を含む)

DDLReplicationLevel接続属性の値が3に設定されている場合、次のDDL文(『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照)および値が2に設定されている場合にレプリケートされたDDL文はスタンバイやサブスクライバにレプリケートされます。

  • CREATEまたはDROP VIEW

  • CREATEまたはDROP SEQUENCE

  • UidPwdSet組込みプロシージャを使用してキャッシュ管理ユーザーの名前およびパスワードを設定する場合の、スタンバイ・マスターへの結果のレプリケーション。UidPwdSet組込みプロシージャを実行するためにキャッシュ・エージェントまたはレプリケーション・エージェントを停止して再起動する必要はありません。詳細は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』のキャッシュ・ユーザーの名前またはパスワードの変更に関する説明、またはttCacheUidPwdSetに関する説明を参照してください。

この属性の値は、ALTER SESSION文(『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照)によって変更される可能性があります。次に例を示します。

ALTER SESSION SET DDL_REPLICATION_LEVEL=3;

ALTER SESSIONで設定される値は、この属性で設定される値を上書きします。

アクティブ・スタンバイ・ペアを変更する例については、『Oracle TimesTen In-Memory Database開発者および管理者ガイド』のアクティブ・スタンバイ・ペアの変更に関する説明を参照してください。

DDLのレプリケーションの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database開発者および管理者ガイド』のレプリケーションで使用されるユーザー名またはパスワードの変更に関する説明を参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

DDLReplicationLevelは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル DDLReplicationLevel 1: ALTER TABLE ADD COLUMNおよびALTER TABLE DROP COLUMNをスタンバイ・データベースにレプリケートします。表、索引またはシノニムのCREATE操作およびDROP操作はスタンバイ・データベースにレプリケートされません。

2(デフォルト): 表、索引、シノニムの作成および削除をレプリケートします。

3: ビューおよび順序の作成および削除をレプリケートし、UidPwdSet組込みプロシージャの結果をレプリケートします。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「DDL Replication Level」フィールド 1: ALTER TABLE ADD COLUMNおよびALTER TABLE DROP COLUMNをスタンバイ・データベースにレプリケートします。表、索引、シノニムのCREATE操作とDROP操作はスタンバイ・データベースにレプリケートされません。

2(デフォルト): 表、索引、シノニムの作成および削除をレプリケートします。

3: ビューおよび順序の作成および削除をレプリケートし、UidPwdSet組込みプロシージャの結果をレプリケートします。


Restrictions

DDL処理のレプリケーションには次の制限があります。

  • CREATE TABLE AS SELECT文はレプリケートされません。

  • CREATE INDEX文は、空の表に索引を作成するときにのみレプリケートされます。

  • 表または順序を、作成時にアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームに含めるかどうかを制御するには、DDLReplicationAction接続属性を使用します。

  • CYCLE属性が指定された順序はレプリケートできません。

  • オブジェクトは、受信側データベースがそのレベルのレプリケーションをサポートするTimesTenリリースであり、アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキーム用に構成されている場合にのみレプリケートされます。たとえば、11.2.2.7.0より前のデータベース・リリースへの順序のレプリケーション(DDL_REPLICATION_LEVEL=3が必要)は、サポートされません。DDLReplicationLevel値が3に設定されている場合、アクティブとスタンバイの両方のマスター・データベースがTimesTenリリース11.2.2.7以上である必要があります。DDL_REPLICATION_LEVEL=2の場合、受信側データベースは、サポートするオブジェクトのレプリケーション用にリリース11.2.1.8.0以上である必要があります。

  • UidPwdSet組込みプロシージャに対するすべての制約が適用されます。

  • DDLReplicationLevel=1または2の場合、ALTER TABLE ... ADD COLUMN NOT NULL DEFAULT文を使用してNOT NULL列を、レプリケーション・スキームの一部である表に追加するように表を変更することはできません。表にNOT NULL列を追加する前に、まず、レプリケーション・スキームから表を削除する必要があります。ただし、DDLReplicationLevel=3の場合は、NOT NULL列を、レプリケーション・スキームの一部である表に追加するように表を変更できます。

Diagnostics

接続のためにTimesTenによって生成される診断情報のレベルを、アプリケーションで設定できるようにします。TimesTenの診断メッセージは、番号が20000から29999の範囲の警告です。Diagnostics接続属性の値は整数です。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

Diagnosticsは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル Diagnostics 0: TimesTenは診断メッセージを生成しません。

1 (デフォルト): TimesTenは基本レベルの診断メッセージを生成します。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Diagnostics」フィールド 0: TimesTenは診断メッセージを生成しません。

1 (デフォルト): TimesTenは基本レベルの診断メッセージを生成します。


DuplicateBindMode

この属性は、1つのSQL文に同じパラメータが複数回出現する場合に、アプリケーションが従来のTimesTenのパラメータ・バインディングまたはOracleスタイルのパラメータ・バインディングのいずれを使用するかを指定します。

通常、TimesTenでは、SQL文において同じパラメータ名のインスタンスが複数存在する場合、同じパラメータが複数出現しているとみなされます。パラメータにパラメータ番号を割り当てる場合、TimesTenでは、各パラメータ名の最初の出現に対してのみパラメータ番号が割り当てられます。特定の名前が2回目以降に出現しても、独自のパラメータ番号は割り当てられません。この場合、TimesTenアプリケーションは、SQL文における一意のパラメータすべてに対して値をバインドします。同じパラメータ名の異なる出現に対して別の値をバインドしたり、パラメータやパラメータの出現をバインドしないでおくことはできません。Oracle Databaseでは、1つのSQL文に同じパラメータ名の複数のインスタンスがある場合、それらは別々のパラメータとみなされます。パラメータ番号を割り当てる場合、Oracle Databaseでは名前の重複にかかわらず、パラメータが出現するたびに番号が割り当てられます。Oracle Databaseアプリケーションは、少なくとも、各パラメータ名の最初の出現に対して値をバインドします。特定のパラメータがこれ以降に出現した場合は、アプリケーションはパラメータの出現をバインドしないでおくことも、この出現に対して異なる値をバインドすることもできます。

パラメータ・バインディングの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス・ガイド』を参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

DuplicateBindModeは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル DuplicateBindMode 0 (デフォルト): SQL文はOracleのパラメータ・バインディング・モデルを使用します。

1: SQL文は従来のTimesTenのパラメータ・バインディング・モデルを使用します。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Duplicate Bind Mode」チェック・ボックス 選択解除(デフォルト): SQL文はOracleのパラメータ・バインディング・モデルを使用します。

選択: SQL文は従来のTimesTenのパラメータ・バインディング・モデルを使用します。


注意

Oracle Call Interfaceを使用している場合は、DuplicateBindMode0 (ゼロ)に設定する必要があります。

PLSQL1に設定されていて、DuplicateBindModeが1に設定されている場合は、PL/SQLプログラムは、重複するパラメータ名が含まれるSQL文を発行しない可能性があります。

DurableCommits

デフォルトでは、DurableCommits0 (ゼロ)に設定されています。この設定では、ログ・レコードはトランザクションのコミット時にファイル・システムに書き込まれますが、すぐにディスクに書き込まれることはありません。これにより、障害の発生時に一部のコミット済トランザクションが失われる危険はありますが、トランザクションの実行時間が短縮されます。DurableCommitsを1に設定すると、TimesTenによりログ・レコードはトランザクションのコミット時にディスクに書き込まれます。

また、接続でttDurableCommit組込みプロシージャをコールして、選択したトランザクションに対して明示的に永続的コミットを行うこともできます。ttDurableCommitをコールすると、ディスクにログ・バッファがフラッシュされます。ログ・バッファは、すべての接続間で共有されており、すべての接続で実行されたトランザクションのログ・レコードを含みます。

ログ・レコードは、継続的にファイル・システムからディスクにコピーされます。LogFlushMethodを使用して、ファイル・システムがディスクと同期化されるタイミングを制御できます。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

DurableCommitsは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル DurableCommits 0 (デフォルト): TimesTenは、トランザクションのコミット時にトランザクション・ログをディスクに書き込みません。

1: TimesTenは、トランザクションのコミット時にログをディスクに書き込みます。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Durable Commits」チェック・ボックス 選択解除 (デフォルト): TimesTenは、トランザクションのコミット時にトランザクション・ログをディスクに書き込みません。

選択: TimesTenは、トランザクションのコミット時にログをディスクに書き込みます。


関連項目


LogFlushMethod

Isolation

デフォルトでは、TimesTenでは、コミット読取り分離が使用されます。Isolation属性では、接続トランザクションの初期分離レベルを指定します。分離レベルの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』の分離およびロックによる並行性制御に関する説明を参照してください。

この値は、ALTER SESSION文(『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照)によって変更される可能性があります。次に例を示します。

ALTER SESSION SET ISOLATION_LEVEL=serializable;

CREATE CACHE GROUPALTER CACHE GROUPおよびDROP CACHE GROUP文は、シリアライズ可能分離モードでサポートされません。

パススルーまたはTimesTen Cacheの伝播機能が使用されている場合、TimesTenの分離レベルの設定はOracleセッションに継承されます。TimesTenのシリアライズ可能なモードは、Oracleのシリアライズ可能なモードにマップされます。TimesTenのコミット読取りモードは、Oracleのコミット読取りモードにマップされます。PassThrough属性の詳細は、「PassThrough」を参照してください。

PassThroughを3に設定した場合は、ALTER SESSION文を使用してOracle Database接続時の分離レベルを永続的に変更する必要があります。たとえば、DSN repdb1_1122に接続するには、次のように実行します。

  1. ttIsqlをコールし、DSNPassThroughレベル3で接続します。

    % ttIsql;
    Command> connect "dsn=repdb1_1122;passthrough=3";
    Connection successful:. . .PassThrough=3; TypeMode=0;
    <default setting Autocommit=1>
    
  2. AutoCommitを無効にします。

    Command> autocommit=0;
    
  3. PassThroughを一時的に0に変更します。

    Command> passthrough=0;
    
  4. 分離レベルをシリアライズ可能に変更します。

    Command> prepare 1 ALTER SESSION SET ISOLATION_LEVEL=serializable;
    Command> commit;
    Command> exec=1;
    

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

Isolationは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル Isolation 0: シリアライズ可能な分離モードでデータベースに接続します。

1(デフォルト): コミット読取りモードでデータベースに接続します。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Isolation」ドロップダウン・リスト 0: シリアライズ可能な分離モードでデータベースに接続します。

1(デフォルト): コミット読取り分離モードでデータベースに接続します。


LockLevel

デフォルトでは、TimesTenは同時実行性を最大にする行レベル・ロックを有効にします。行レベル・ロックの場合、トランザクションでは、通常、アクセスする個々の行に対するロックが取得されますが、表全体に対するロックを取得した場合にパフォーマンスが向上するとTimesTenが判断した場合は、表全体に対するロックが取得されます。行レベル・ロックは、最も粒度の高い並行性制御を提供するため、ほとんどのアプリケーションに対して最適です。行レベル・ロックを使用するには、アプリケーションでLockLevel接続属性を0(デフォルト値)に設定する必要があります。Oracle Database表をキャッシュするには、行レベル・ロックを設定する必要があります。ユーザーに対してCREATEDROPまたはALTERを実行する場合、行レベル・ロックのみを使用できるため、これらの処理を実行する前にロック・レベルを0に設定する必要があります。

この接続であらゆるトランザクションがデータベースに排他アクセスできるように、LockLevel属性を1に設定してデータベース・レベル・ロックを有効にすることができます。これにより、アプリケーションによってはパフォーマンスが向上する場合もあります。

ttLockLevel組込みプロシージャをコールすることで、接続で、希望するロック・レベルを随時変更できます。また、ttLockWait組込みプロシージャをコールすることで、利用できないロックを待機することもできます。異なる接続は異なるレベルのロックと共存できますが、データベース・レベルのロックを使用する接続が1つでもある場合は、同時性が損なわれます。特定のデータベースのすべてのロックのリストを表示するには、ttXactAdminユーティリティを使用します。

アプリケーションでPL/SQLを使用する場合、LockLevel=0を設定し、ttLockLevel組込みプロシージャを使用して、データベース・レベル・ロックを必要とするトランザクションについてのみ、データベース・レベル・ロックに変更します。

必要な権限

この属性の値が1の場合はADMIN権限が必要です。

設定

LockLevelは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル LockLevel 0 (デフォルト): トランザクションは行レベル・ロックを使用してデータベースにアクセスします。

1: トランザクションはデータベース全体の排他ロックを取得してデータベースにアクセスします。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「DS-Level Locking」チェック・ボックス 選択解除(デフォルト): トランザクションは行レベル・ロックを使用してデータベースにアクセスします。

選択: トランザクションはデータベース全体の排他ロックを取得してデータベースにアクセスします。


LockWait

アプリケーションの接続中のロック待機時間を設定します。ロック待機時間は、ロックの競合が発生した際に待機する秒数です。小数秒を使用すると、わずかな秒数を表す際に重要な1秒未満のLockWait値を指定できます。次に例を示します。

LockWait = 0.1

これは、1/10秒の待機時間となります。

LockWaitには10分の数秒の精度で0から1,000,000の値を設定できます。デフォルトは10秒です。

LockWait = 10.0

タイムアウトを検出するエージェントのスケジュールにより、実際のロック待機応答時間は不正確で、最大1/10秒超過する場合があります。0(ゼロ)秒のタイムアウトの場合はこの不正確さは該当せず、タイムアウトはすぐにレポートされます。

データベースへの接続数は、ロック競合の解決にかかる時間に影響します。データベースへの接続数が多くなると予測される場合は、ロック待機時間を増やしてください。

キャッシュ・グリッドはロック待機時間とともにメッセージ待機時間を使用します。キャッシュ・グリッド使用時は、ロック待機時間は指定した値の約半分になります。アプリケーションでロック待機時間のすべてが必要な場合は、必要な秒数の2倍を指定します。

接続ではttLockWait組込みプロシージャをコールすることで、ロック待機時間をいつでも変更できます。

特定のデータベースに対するすべてのロックのリストを表示するには、TimesTenユーティリティttXactAdminを使用します。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

LockWaitは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル LockWait s: タイムアウトが発生する前にロックの競合解消を待機する秒数を指定します。デフォルトは10秒です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「LockWait」フィールド s: タイムアウトが発生する前にロックの競合解消を待機する秒数を指定します。デフォルトは10秒です。

MatchLogOpts

データベースの初期接続で、トランザクション・ログ・ファイルを消去するかどうかを決定します。後続の接続では、LogPurge属性に同じ値を指定する必要があり、指定しない場合は、TimesTenによってエラーが返されます。接続でLogPurge属性の現在の状態がわからない場合は、MatchLogOptsを設定すると、ロギング属性を一致させることができます。


注意:

初期接続でMatchLogOptsTrueに設定されている場合は、TimesTenによってエラーが返され、接続は失敗します。MatchLogOpts接続属性での属性の使用には注意が必要です。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

MatchLogOptsは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル MatchLogOpts 0(デフォルト): LogPurgeの値が使用されます。

1: TimesTenではLogPurgeの値は無視されます。かわりに、値は現在のそれらの値と一致します。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Match Log Opts」チェック・ボックス 選択解除(デフォルト): LogPurgeの値が使用されます。

選択: TimesTenではLogPurgeの値は無視されます。かわりに、値は現在のそれらの値と一致します。


PermWarnThreshold

TimesTenがデータベースのメモリーの永続パーティションについてメモリー不足の警告を発行する、しきい値の割合を示します。このしきい値の10%下より低い割合まで下がると、データベースの永続メモリー不足は解消したものとみなされます。アプリケーションは、組込みプロシージャttWarnOnLowMemoryをコールしてメモリー不足の警告を受信する必要があります。また、しきい値はSNMP警告にも適用されます。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseエラー・メッセージおよびSNMPトラップ』のSNMPトラップを使用した診断に関する説明も参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

PermWarnThresholdは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル PermWarnThreshold p: TimesTenでメモリー不足警告が発行される割合です。デフォルトは90です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Low Memory Warning Thresholds for Permanent Data」フィールド p: TimesTenでメモリー不足警告が発行される割合です。デフォルトは90です。

PrivateCommands

複数の接続で同じコマンドを実行する場合、それらの接続は、1つのコマンド・ロックによって制御される共通のコマンド構造にアクセスします。コマンドの共有およびロックへの競合を回避するには、PrivateCommandsを使用します。これにより、一時領域の使用は増加しますが、スケールは改善されます。

デフォルトではPrivateCommandsは無効で、コマンドは共有されます。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

PrivateCommandsは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル PrivateCommands 0(デフォルト): コマンドは他の接続と共有されます。

1: コマンドは他の接続と共有されません。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Private Commands」フィールド 0(デフォルト): コマンドは他の接続と共有されます。

1: コマンドは他の接続と共有されません。


注意

同じコマンドのコピーが多数ある場合、それらのコピーはすべて、DDLまたは統計変更によって無効にされます。PrivateCommands = 1の場合、それらの複数のコピーを再度準備するには時間がかかります。コマンドが多い場合、DDLの実行にはやや長い時間がかかります。

PrivateCommands属性を使用する場合は、注意深く使用しないとメモリー消費が大幅に増大する可能性があります。たとえば、100のコマンドで100の接続があるアプリケーションでPrivateCommands=1を設定した場合、システムには10,000のコマンド、つまり各接続で1つの専用コマンドが存在します。

PWDCrypt

PWDCryptには対応するPWD値の暗号化された値が含まれています。PWDの値はクリアテキスト(特殊文字は使用不可)で、UNIXの場合は.odbc.iniファイルに、Windowsの場合はレジストリに保存されます。.odbc.iniファイルまたはWindowsのレジストリにアクセスできるすべてのユーザーがこの属性の値を参照できます。PWDCrypt属性では特殊文字を使用でき、大/小文字が区別され、暗号化されたパスワードの値が含まれています。

セキュリティ上の理由から、PWDCrypt属性はユーザーDSNまたはユーザー専用のODBCINIファイルに格納する必要があります。システムDSNにPWDCryptがある場合、すべてのユーザーはクリアテキスト・パスワードの知識がなくても、PWDCryptの値を使用してTimesTenに接続できます。

この属性の値を生成するには、ttUserユーティリティを実行します。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

注意

PWDPWDCryptの両方が指定された場合、TimesTenではPWD属性の値が使用されます。「UIDおよびPWD」を参照してください。

TimesTenでは、TimesTenシステムのどこにもPWD属性の値を保存しません。

特定の権限を必要とするユーティリティを使用した場合のパスワード処理の詳細は、「UIDおよびPWD」の項の「ユーティリティに必要なユーザー認証」を参照してください。

設定

PWDCryptは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル PWDCrypt ttUserユーティリティによって生成された値を入力します。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「PWDCrypt」フィールド ttUserユーティリティによって生成された値を入力します。

QueryThreshold

SQL文の実行時間が指定した値を超えたときに、サポート・ログに警告を書き込み、SNMPトラップをスローする際にこの属性を使用します。レプリケーション・エージェントによって実行される問合せについては、『Oracle TimesTen In-Memory Database開発者および管理者ガイド』を参照してください。キャッシュ・エージェントによって実行されるSQL文には、問合せしきい値を設定できません。QueryThresholdの値は、すべての接続に適用されます。この値は、レプリケーション・エージェントまたはキャッシュ・エージェントによって実行されるSQL文を除いて、すべてのSQL文に適用されます。

この属性の値には、0(ゼロ)以上の任意の整数を指定できます。デフォルト値は0です。値が0 (ゼロ)の場合は警告が発行されないことを示します。秒単位で指定します。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

QueryThresholdは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル QueryThreshold 負ではない整数です。デフォルトは0 (ゼロ)であり、TimesTenが警告を返さないことを示します。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「QueryThreshold (secs)」フィールド 負ではない整数です。デフォルトは0 (ゼロ)であり、TimesTenが警告を返さないことを示します。

ReplicationTrack

追跡ベース・パラレル・レプリケーションを管理する場合、レプリケーション追跡に接続を割り当てることができます。接続によって発行されたすべてのトランザクションは、追跡が変更されないかぎり、この追跡に割り当てられます。

追跡ベース・パラレル・レプリケーションを開始するには、ReplicationParallelism属性の値を設定して、パラレルで適用されるレプリケーションの追跡数を指定する必要があります。自動またはユーザー定義のパラレル・レプリケーションを使用するかどうかに応じて、ReplicationApplyOrderingを1または2のいずれかに設定する必要もあります。

TTREP.REPPEERSシステム表のTrack_ID列(『Oracle TimesTen In-Memory Databaseシステム表およびビュー・リファレンス』を参照)は、接続に関連付けられているトラックを示します。

ALTER SESSION SQL文(『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照)を使用して、セッション内でこの属性の値を割当てまたは変更できます。次に例を示します。

ALTER SESSION SET REPLICATION_TRACK=4;

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

ReplicationTrackは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル ReplicationTrack n: 接続によって発行されるトランザクションで使用するレプリケーション追跡を指定するための1から64の整数です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Replication Track」フィールド n: 接続によって発行されるトランザクションで使用するレプリケーション追跡を指定するための1から64の整数です。

Restrictions

ユーザー指定のパラレル・レプリケーションを指定する場合の制限および注意事項は、次のとおりです。

  • TWOSAFEレプリケーションおよびRETURN RECEIPTレプリケーションを含む同期レプリケーションは、ユーザー指定のパラレル・レプリケーションではサポートされていません。

  • アクティブ・スタンバイ・ペアはユーザー指定のパラレル・レプリケーションではサポートされていません。

SQLQueryTimeout

データベースがSQL文を実行する必要がある制限時間(秒単位)を指定するには、この属性を使用します。

SQLQueryTimeoutの値には、0(ゼロ)以上の任意の整数を指定できます。デフォルト値は0です。値が0 (ゼロ)の場合は問合せがタイムアウトしないことを示します。

この属性によって、Oracle Databaseで処理中のTimesTen Cache操作が停止されることはありません。このような操作には、PassThrough文、フラッシング、手動ロード、手動リフレッシュ、同期ライトスルーおよび伝播が含まれます。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

SQLQueryTimeoutは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル SQLQueryTimeout n: データベースがSQL問合せを実行する必要がある制限時間(秒単位)です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「QueryTimeout (secs)」フィールド n: データベースがSQL問合せを実行する必要がある制限時間(秒単位)です。

TempWarnThreshold

TimesTenがデータベースのメモリーの一時パーティションについてメモリー不足の警告を発行する、しきい値の割合を示します。このしきい値の10%下より低い割合まで下がると、データベースの一時メモリー不足は解消したものとみなされます。アプリケーションは、組込みプロシージャttWarnOnLowMemoryをコールしてメモリー不足の警告を受信する必要があります。また、しきい値はSNMP警告にも適用されます。「ttWarnOnLowMemory」を参照してください。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseエラー・メッセージおよびSNMPトラップ』のSNMPトラップを使用した診断に関する説明も参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

TempWarnThresholdは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル TempWarnThreshold p: 警告が発行される割合です。デフォルトは90です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Low Memory Warning Thresholds for Temporary Data」フィールド p: 警告が発行される割合です。デフォルトは90です。

UIDおよびPWD

ユーザーIDおよびパスワードは、TimesTenに内部的に識別されるユーザーが入力する必要があります。または、PWDCrypt属性を使用して、暗号化されたパスワードを入力することができます。TimesTenの処理によっては、処理を実行するユーザーのUIDPWDを要求されることがあります。

TimesTenクライアント/サーバー・アプリケーションでは、UIDおよびPWDは、クライアントDSN設定または接続文字列のいずれかで指定します。接続文字列で指定されたUIDおよびPWDの値は、クライアントDSN設定で指定された値より優先されます。

Oracle Database表をキャッシュする場合、PWDはTimesTenのパスワードを指定し、OraclePWDはOracleのパスワードを指定します。

ユーティリティに必要なユーザー認証

パスワードを必要とするすべてのユーティリティでは、パスワードを入力するように要求されます。

接続文字列によって、または指定されたDSNのODBCINIファイル内で、UID接続属性は指定されているがPWD属性が指定されていない場合は、TimesTenによってパスワードの入力が要求されます。明示的に要求された場合には、入力内容はコマンドラインに表示されません。

TimesTenでパスワードの入力が要求される前にコマンドラインに入力したパスワードは、psコマンドによって表示されるため、ユーティリティの最初のコールでPWD接続属性を使用することはお薦めしません。たとえば、次のような使用方法はお薦めしません。

% ttIsql -connStr "DSN=mydsn;UID=terry;PWD=secret";

一般に、UID接続属性が指定されていない場合、UIDはオペレーティング・システムで識別されるユーザー名とみなされ、TimesTenでパスワードを入力するように求められることはありません。

ユーティリティでDSN、接続文字列またはデータベース・パスをパラメータとして使用する場合は、コマンドラインの末尾に値を指定します。

必要な権限

これらの属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

UIDおよびPWDは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル UID ユーザーIDを指定する文字列です。
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル PWD ユーザーIDに対応するパスワードを指定する文字列です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「User ID」フィールド ユーザーIDを指定する文字列です。

WaitForConnect

アプリケーションがTimesTenデータベースへの接続を要求したときに、データベースの同時ロード/リカバリなどが原因で接続できない場合、通常、TimesTenは競合している接続が完了するまで待機します。場合によっては、アプリケーションがデータベースに接続するのに時間がかかることがあります。WaitForConnect属性をオフに設定しておくと、データベースにすぐに接続できない場合、TimesTenはただちにエラーを返します。エラーの説明については、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseエラー・メッセージおよびSNMPトラップ』の警告およびエラーに関する項で該当するエラー・メッセージ番号の説明を参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

WaitForConnectは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル WaitForConnect 0: データベースへの接続が失敗した場合、待機しません。

1(デフォルト): データベースへの接続が可能になるまで待機します。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Wait For Connect」チェック・ボックス 選択解除: データベースへの接続が失敗した場合、待機しません。

選択(デフォルト): データベースへの接続が可能になるまで待機します。


NLS一般接続属性

NLS接続属性は各接続によって設定され、接続が継続している間持続します。これらの属性は、データベースのグローバリゼーションの動作を制御します。この項では、表1-4「NLS一般接続属性」に示したNLS一般接続属性について説明します。

ALTER SESSION文(『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照)を使用して、NLSパラメータを変更し、接続時にこれらの属性に割り当てられる値を上書きできます。

ConnectionCharacterSet

ConnectionCharacterSetは、クライアントの接続属性としても使用できます。

この属性は、接続用の文字コードを指定しますが、データベース・キャラクタ・セットとは異なる文字コードを指定することができます。これは、データベースへの接続が複数あるときや、そのうちの1つ以上の接続でデータベースで指定されているものとは異なるキャラクタ・セットが必要な場合に便利です。

接続キャラクタ・セットにより、データが表示または参照される際のキャラクタ・セットが決定されます。

通常、ご使用の端末の設定またはデータソースと一致する接続キャラクタ・セットを選択する必要があります。データ要件に基づいて、データベースのキャラクタ・セットを選択することが必要です。たとえば、データをUnicodeで使用するか、UNIX(EUC)またはWindows(SJIS)上で日本語として使用するかを選択します。

データベースのキャラクタ・セットと接続キャラクタ・セットが異なる場合、TimesTenは、接続キャラクタ・セットに従って内部的にデータを変換します。接続およびデータベースのキャラクタ・セットが同じ場合、TimesTenはデータ・セットを変換したり解釈する必要はありません。接続およびデータベースのキャラクタ・セットが一致していると、変換の必要がないため、最高のパフォーマンスを得られます。

パラメータおよびSQL問合せのテキストを接続に送信するには、接続キャラクタ・セットであることが必要です。接続中に返される結果やエラー・メッセージは、接続キャラクタ・セットとして返されます。

TIMESTEN8キャラクタ・セット用のキャラクタ・セットの変換はサポートされていません。TIMESTEN8ConnectionCharacterSetの値は、TIMESTEN8ではないDatabaseCharacterSetに割り当てられるとエラーになります。

この属性は、DatabaseCharacterSet用に使用される値と同じ値を使用します。サポートされているキャラクタ・セット名のリストは、「サポートされているキャラクタ・セット」を参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

ConnectionCharacterSetは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル ConnectionCharacterSet データベースで使用するキャラクタ・セットがTIMESTEN8の場合を除き、ConnectionCharacterSetのデフォルト値はUS7ASCIIです。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Connection CharacterSet」リスト データベースで使用するキャラクタ・セットがTIMESTEN8の場合を除き、ConnectionCharacterSetのデフォルト値はUS7ASCIIです。

NLS_LENGTH_SEMANTICS

TimesTenではNLS_LENGTH_SEMANTICS属性を使用して、長さセマンティクス構成のデフォルトを設定します。長さセマンティクスを設定することで、キャラクタ文字列の長さがどのように定義されるかが決まります。長さは文字列(バイト数)として処理できます。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

NLS_LENGTH_SEMANTICSは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル NLS_LENGTH_ SEMANTICS BYTE(デフォルト)またはCHARのいずれかを指定します。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「NLS_LENGTH_SEMANTICS」リスト BYTE(デフォルト)またはCHARのいずれかを選択します。

NLS_NCHAR_CONV_EXCP

NLS_NCHAR_CONV_EXCP属性は、NCHAR/NVARCHAR2データとCHAR/VARCHAR2データの間で暗黙的または明示的なキャラクタ・タイプの変換が行われる際、データ損失が発生した場合にエラーを報告するかどうかを指定します。変換できない文字には置換文字が代用されます。

データベースで使用するキャラクタ・セットがTIMESTEN8の場合を除き、CHARNCHARの間で暗黙的または明示的な変換がサポートされています。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

NLS_NCHAR_CONV_EXCPは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル NLS_NCHAR_CONV_EXCP 0 (デフォルト): キャラクタ・タイプの変換時にデータ損失が発生した場合、エラーを報告しません。

1: キャラクタ・タイプの変換時にデータ損失が発生した場合、エラーを報告します。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「NLS_NCHAR_ CONV_EXCP」チェック・ボックス 選択解除(デフォルト): キャラクタ・タイプの変換時にデータ損失が発生した場合、エラー・メッセージを報告しません。

選択: キャラクタ・タイプの変換時にデータ損失が発生した場合、エラー・メッセージを報告します。


NLS_SORT

NLS_SORT属性では、言語比較に使用する照合順番を指定します。「サポートされている言語ソート」に示されている値を使用できます。これらの値はいずれも各値に_CIを付加することで、大/小文字を区別せずにソートを実行するように変更できます。アクセント記号および大/小文字を区別せずにソートするには、値に_AIを付加します。

TimesTenでは、マテリアライズド・ビューおよびキャッシュ・グループに対して、この属性を接続文字列またはDSN定義で使用するのではなく、SQL関数のNLSSORTを使用して照合順番を明示的に指定することをお薦めします。

文字比較を含む演算では、言語の大/小文字を区別する照合順番がサポートされています。大/小文字を区別しないソートは、DISTINCT値の解釈に影響することがあります。

NLS_SORTを行うと、様々な処理に影響する可能性があります。照合順番を区別する、サポートされている処理は次のとおりです。

  • MINMAX

  • BETWEEN

  • =<>>>=<<=

  • DISTINCT

  • CASE

  • GROUP BY

  • HAVING

  • ORDER BY

  • IN

  • LIKE

TIMESTEN8キャラクタ・セットでは、BINARYソートのみがサポートされています。

BINARY以外のNLS_SORT設定を行うと、文字処理のパフォーマンスに重大な影響を及ぼす可能性があります。


注意:

主キー索引は常にBINARY照合順番に従います。BINARY以外のNLS_SORT等価検索では、主キー索引を使用できません。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

NLS_SORTは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル NLS_SORT 言語のソート順序またはBINARY(デフォルト)を指定します。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「NLS_SORT」ドロップダウン・リスト 言語のソート順序またはBINARY(デフォルト)を指定します。

サポートされている言語ソート

この項の各表は、NLS_SORT一般接続属性およびNLS_SORTのSQL関数でサポートされている値を示します。

単一言語ソート
基本名 拡張名
ARABIC -
ARABIC_MATCH -
ARABIC_ABJ_SORT -
ARABIC_ABJ_MATCH -
ASCII7 -
AZERBAIJANI XAZERBAIJANI
BENGALI -
BIG5 -
BINARY -
BULGARIAN -
CANADIAN FRENCH -
CATALAN XCATALAN
CROATIAN XCROATIAN
CZECH XCZECH
CZECH_PUNCTUATION XCZECH_PUNCTUATION
DANISH XDANISH
DUTCH XDUTCH
EBCDIC -
EEC_EURO -
EEC_EUROPA3 -
ESTONIAN -
FINNISH -
FRENCH XFRENCH
GERMAN XGERMAN
GERMAN_DIN XGERMAN_DIN
GBK -
GREEK -
HEBREW -
HKSCS -
HUNGARIAN XHUNGARIAN
ICELANDIC -
INDONESIAN -
ITALIAN -
LATIN -
LATVIAN -
LITHUANIAN -
MALAY -
NORWEGIAN -
POLISH -
PUNCTUATION XPUNCTUATION
ROMANIAN -
RUSSIAN -
SLOVAK XSLOVAK
SLOVENIAN XSLOVENIAN
SPANISH XSPANISH
SWEDISH -
SWISS XSWISS
THAI_DICTIONARY -
TURKISH XTURKISH
UKRAINIAN -
UNICODE_BINARY -
VIETNAMESE -
WEST_EUROPEAN XWEST_EUROPEAN


多言語ソート
ソート名 説明
CANADIAN_M フランス語(カナダ)ソート。補助的な特殊拡張文字が逆順でソートされます。
DANISH_M デンマーク語ソート。小文字より前に大文字がソートされます。
FRENCH_M フランス語ソート。補助的な文字が逆順でソートされます。
GENERIC_M ISO14651およびUnicode標準等価性ルールに基づく一般的なソート順序。ただし、互換等価性ルールは除きます。
JAPANESE_M 日本語のソートは、SJISキャラクタ・セットのソート順序およびSJISには含まれないEUC文字をサポートしています。
KOREAN_M 韓国語のソートでは、ハングル文字はUnicodeのバイナリ順序に基づいてソートされます。ハンジャ文字は発音順に基づいてソートします。すべてのハングル文字がハンジャ文字の前にソートされます。
SPANISH_M スペイン語ソート(トラディショナル・ソート)。特殊な短縮文字がソートされます。
THAI_M タイ語ソート。一部の母音と子音に対する入替え文字がソートされます。
SCHINESE_RADICAL_M 簡体字中国語ソート。プライマリ順序として部首が使用され、セカンダリ順序として画数が使用されます。
SCHINESE_STROKE_M 簡体字中国語ソート。プライマリ順序として画数が使用され、セカンダリ順序として部首が使用されます。
SCHINESE_PINYIN_M 簡体字中国語ソート。順序としてピンインが使用されます。
TCHINESE_RADICAL_M 繁体字中国語ソート。プライマリ順序として部首が使用され、セカンダリ順序として画数が使用されます。
TCHINESE_STROKE_M 簡体字中国語ソートでは、プライマリ順序として画数が使用され、セカンダリ順序として部首が使用されます。補助文字もサポートされています。


PL/SQLの初期接続属性

PL/SQL接続属性は各接続によって設定され、接続が継続している間持続します。これらの属性によって、データベースの動作が制御されます。この項では、表1-5「PL/SQLの初期接続属性」に示したPL/SQLの初期接続属性について説明します。

PLSQL

この属性は、データベースに対してPL/SQLを構成するかどうかを指定します。

PLSQL=1を指定すると、データベースでPL/SQLの使用を有効にします。PLSQL=0を指定すると、データベースでPL/SQLの使用を無効にします。

インストール時にPL/SQLサポートが有効になっているTimesTenインストールの場合、デフォルトはPLSQL=1です。または、データベースを最初に作成するとき、または後で初期接続時にPL/SQLを有効にできます。一度データベースでPL/SQLサポートを有効にすると、後で無効にすることはできません。

データベースでPL/SQLサポートを構成すると、いくつかのPL/SQLパッケージがインストールされます(『Oracle TimesTen In-Memory Database PL/SQLパッケージ・リファレンス』を参照)。

この属性を設定する場合の注意事項は、次のとおりです。

  • PL/SQLが有効になっているデータベースにアプリケーションが接続する場合に、アプリケーションまたはodbc.iniファイルでPLSQL=0が指定されていると、TimesTenによって警告が返されます。

  • PL/SQLが有効になっていないデータベースにアプリケーションが接続する場合に、アプリケーションまたはodbc.iniファイルでPLSQL=1が指定されていると、この接続が初期接続か後続の接続かによって結果が異なります。最初の接続の場合、データベースはPL/SQLをサポートするように構成されます。それ以外の場合は、TimesTenによってエラーが返されます。

  • PLSQL=0の場合、PL/SQLの初期接続属性および一般接続属性はすべて無視されます。

  • PLSQL=0の場合、PL/SQL一般接続属性の値を変更しようとするとエラーが返されます。

  • PLSQL=1の場合、その接続に対してLockLevel=0に設定することをお薦めします。データベース・レベル・ロックが有効な場合、一部のPL/SQL内部ファンクションは実行できません。ttLockLevel組込みプロシージャを使用して、データベース・レベル・ロックを必要とするトランザクションについてのみ、データベース・レベル・ロックに変更できます。

  • PL/SQLサポートが有効な場合、DDLCommitBehaviorをOracleのトランザクション・コミット動作(値0)に設定する必要があります。

  • PL/SQLを有効にすると(PLSQL=1)、PL/SQLを使用していなくても、PL/SQLセグメントから割り当てられた固定オーバーヘッドおよび接続ごとのオーバーヘッドの両方が存在することになります。詳細は、「PLSQL_MEMORY_SIZE」を参照してください。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

PLSQLは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル PLSQL 0: データベースに対してPL/SQLを有効にしないことを示します。

1(デフォルト): データベースに対してPL/SQLを有効にします。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「PL/SQL Enabled」チェック・ボックス 選択: データベースに対してPL/SQLを有効にします。

選択解除: データベースに対してPL/SQLを有効にしないことを示します。


PLSQL_MEMORY_ADDRESS

PL/SQLを使用するには、共有メモリー・セグメントが必要です。この共有メモリーには、最近実行されたPL/SQLコード、共有パッケージの状態およびPL/SQLの処理に関連付けられたメタデータが格納されます。この共有メモリー・セグメントは、TimesTenデータベースを格納するセグメントとは別の共有メモリー・セグメントです。

この属性は、この共有メモリー・セグメントが、TimesTenダイレクト・ドライバを利用する各プロセスにロードされる仮想アドレスを指定します。このメモリー・アドレスは、TimesTenを使用中の各プロセスで同一である必要があります。値は16進のアドレスとして指定する必要があります。

PL/SQLの使用が有効になっている場合(PLSQL=1)に、PLSQL_MEMORY_ADDRESSに値を指定しないと、TimesTenではプラットフォーム依存のデフォルト値が使用されます。

各プラットフォームのデフォルト値は、次のように設計されています。

  1. TimesTenデータベースおよびアプリケーションの仮想領域の容量を最大限に高める。

  2. 仮想アドレス領域の断片化を最小限に抑える。

  3. 仮想アドレス領域の他の利用との競合を避ける。

プラットフォーム固有のデフォルトのメモリー・アドレスは、次のとおりです。

オペレーティング・システム アドレス
32ビットx86プロセッサ上のLinux 10000000
64ビットx86プロセッサ上のLinux 0000007fa0000000
32ビットAIX c0000000
64ビットAIX 06ffffff00000000
64ビットx86プロセッサ上のSolaris 0000007fa0000000
64ビットSPARCプロセッサ上のSolaris ffffff0000000000
32ビットWindows 5B8C0000
64ビットWindows 000000005b8c0000
64ビットHP-UX 0

この属性を設定する場合の注意事項は、次のとおりです。

  • アプリケーションが複数のTimesTenデータベースにダイレクト・モードで同時に接続する場合、各データベースはPLSQL_MEMORY_ADDRESSに対して異なる値を使用する必要があります。

  • この属性の値は、TimesTenによって永続的に保存されます。データベースがTimesTenによって自動的にロードされる状況において、永続的な属性値が指定されます。たとえば、データベースのRamPolicyが1に設定されている場合、データベースは自動的にロードされます。

  • PL/SQL共有メモリーを適切なアドレスでマップできない場合、TimesTenによってエラーが返され、データベースへの接続は失敗します。

  • メモリー・セグメントのサイズは、PLSQL_MEMORY_SIZEの値によって決定されます。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

PLSQL_MEMORY_ADDRESSは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル PLSQL_MEMORY_ADDRESS PL/SQLプロセス用のメモリー・アドレスを指定する16進値。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「PL/SQL Memory Address」フィールド PL/SQLプロセス用のメモリー・アドレスを指定する16進値。

PLSQL_MEMORY_SIZE

PL/SQLを使用するには、共有メモリー・セグメントが必要です。この属性は、PL/SQLで使用される共有メモリー・セグメントのサイズをMB単位で指定します。すべての接続でこのメモリー・セグメントを共有します。

この共有メモリーには、最近実行されたPL/SQLコード、共有パッケージの状態およびPL/SQLの処理に関連付けられたメタデータが格納されます。この共有メモリー・セグメントは、TimesTenデータベースを格納するセグメントとは別の共有メモリー・セグメントです。

この属性を設定する場合の注意事項は、次のとおりです。

  • この属性の値は、TimesTenによって永続的に保存されます。データベースがTimesTenによって自動的にロードされる状況において、永続的な属性値が指定されます。たとえば、データベースのRamPolicyが1に設定されている場合、データベースは自動的にロードされます。

  • メモリーのデフォルト・サイズは、UNIXシステムは32MB、Windows 32ビット・システムは32MBです。PLSQL=1の場合、最小サイズは2MBです。ほとんどのPL/SQLユーザーにとっては、このデフォルト・サイズは十分なメモリー量です。PL/SQLを大量に使用するデータベースの場合は、より大きいメモリー・サイズを指定します。メモリー領域に空きがなくなると、PL/SQLの実行中にORA-4031エラーが発生する可能性があります。

  • メモリー・セグメントのアドレスは、PLSQL_MEMORY_ADDRESSの値によって決定されます。

  • PL/SQLを有効にすると(PLSQL=1)、PL/SQLを使用していなくても、PL/SQLセグメントから割り当てられた固定オーバーヘッドおよび接続ごとのオーバーヘッドの両方が存在することになります。割り当てられる最小の固定メモリーは約1500KBです。さらに、接続ごとに約40KBのメモリーが割り当てられます。したがって、PL/SQLを有効にする場合のPLSQL_MEMORY_SIZEに必要な推定の最小メモリー設定は、1500KB + (接続数×40)として計算できます。アプリケーションでPL/SQLを使用する場合は、このセグメントに必要な推定の最小メモリーの2倍を割り当てることをお薦めします。アプリケーションでPL/SQLを使用しない場合は、必要な推定の最小メモリーの2倍よりも少なく割り当てることができます。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

PLSQL_MEMORY_SIZEは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル PLSQL_MEMORY_SIZE 共有メモリー・セグメントのサイズをMB単位で表す、2より大きい正の整数をMB単位で指定します。デフォルト・サイズは32です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「PL/SQL Memory Size」フィールド 共有メモリー・セグメントのサイズをMB単位で表す、2より大きい正の整数をMB単位で指定します。デフォルト・サイズは32です。

PL/SQLの一般接続属性

PL/SQLの一般接続属性は各接続によって設定され、接続が継続している間持続します。これらの属性によって、データベースの動作が制御されます。この項では、表1-6「PL/SQLの一般接続属性」に示したPL/SQLの一般接続属性について説明します。

ALTER SESSION文(『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照)を使用して、PL/SQLパラメータを変更し、接続時にPL/SQLの一般接続属性に割り当てられる値を上書きできます。

PLSCOPE_SETTINGS

PLSCOPE_SETTINGSは、PL/SQLコンパイラで相互参照情報を生成するかどうかを制御します。すべての相互参照を生成するか、または1つも生成しないかのいずれかになります。

この属性を設定する場合の注意事項は、次のとおりです。

  • PLSCOPE_SETTINGS接続属性によって、セッション内のこの属性の初期値が決定されます。この値は、ALTER SESSION文(『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照)によって変更される可能性があります。PLSQL=0のデータベースでALTER SESSION文にこの属性が指定されていない場合は、エラーが返されます。次に例を示します。

    ALTER SESSION SET PLSCOPE_STTINGS = 'IDENTIFIERS:ALL' ;
    
  • 接続文字列またはodbc.iniファイルでこの属性が指定されていないときに、アプリケーションがPLSQL=0のデータベースに接続すると、エラーまたは警告は生成されません。


注意:

この属性の詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database PL/SQL開発者ガイドを参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

PLSCOPE_SETTINGSは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル PLSCOPE_SETTINGS IDENTIFIERS:NONE (デフォルト)

IDENTIFIERS:ALL

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「PLScope settings」プルダウン・リスト IDENTIFIERS:NONE (デフォルト)

IDENTIFIERS:ALL


PLSQL_CCFLAGS

この属性では、PL/SQLユニットの条件付きコンパイルを制御するディレクティブを設定し、確認する条件に応じて、PL/SQLプログラムの機能をカスタマイズできます。このことは、特に、アプリケーションが複数のデータベース環境にデプロイされる場合に有効です。考えられる用途としては、デバッグ機能やトレース機能のアクティブ化、データベースのバージョンに基づいた機能設定などがあります。

次の形式を使用します。

PLSQL_CCFLAGS = 'v1:c1,v2:c2,...,vn:cn'

v1の形式は、引用符で囲まないPL/SQL識別子です。制限はなく、予約語やキーワードも可能です。このテキストでは大/小文字は区別されません。それぞれがフラグまたはフラグ名として認識されます。各viは、文字列内で複数回使用可能で、それぞれに異なるフラグ値を持つことができ、様々な種類のフラグ値を使用できます。

c1は、PL/SQLブール・リテラル、PLS_INTEGERリテラル、リテラルNULLのいずれかです。このテキストでは大/小文字は区別されません。それぞれがフラグ値として認識され、フラグ名に対応しています。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

PLSQL_CCFLAGSは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル PLSQL_CCFLAGS 次の形式の文字列リテラル:

'v1:c1,v2:c2,...,vn:cn'

デフォルト: NULL

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「PL/SQL CCFlags」フィールド 次の形式の文字列リテラル:

'v1:c1,v2:c2,...,vn:cn'

デフォルト: NULL


ALTER SESSION SQL文(『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照)を使用して、セッション内でこの属性を変更できます。

ALTER SESSION SET PLSQL_CCFLAGS = 'v1:c1,v2:c2,...,vn:cn';

PLSQL_CONN_MEM_LIMIT

この属性では、設定された接続でPL/SQLが使用できるプロセス・ヒープ・メモリーの最大量をMB単位で指定します。

この属性を設定する場合の注意事項は、次のとおりです。

  • PL/SQLでは、必要となるまで(必要とならないかぎり)このメモリーは割り当てられません。多くのPL/SQLプログラムでは、必要なメモリー量はごく少量です。アプリケーションをどのように記述するかによって、メモリー要件が決定されます。たとえば、PL/SQLコードにサイズの大きなVARRAYが含まれる場合、大量のメモリーが必要になることがあります。

  • 使用可能な量よりも大きいメモリーを割り当てようとすると、TimesTenによってエラーが返されます。

  • この値は、ALTER SESSION文(『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照)を使用して変更できます。次に例を示します。

    ALTER SESSION SET PLSQL_CONN_MEM_LIMIT = 100;
    

詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database PL/SQL開発者ガイド』を参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

PLSQL_CONN_MEM_LIMITは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル PLSQL_CONN_MEM_LIMIT MB単位の整数値。デフォルト値は100です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「PL/SQL Connection Memory Limit」フィールド MB単位の整数値。デフォルト値は100です。

PLSQL_OPTIMIZE_LEVEL

この属性は、PL/SQLライブラリ・ユニットのコンパイルに使用する最適化レベルを指定します。このパラメータの設定が高いほど、コンパイラはPL/SQLライブラリ・ユニットをより最適化しようと試みます。

この属性を設定する場合の注意事項は、次のとおりです。

  • PLSQL_OPTIMIZE_LEVEL接続属性によって、セッション内のこの属性の初期値が決定されます。この値は、ALTER SESSION文(『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照)によって変更される可能性があります。PLSQL=0のデータベースでALTER SESSION文にこの属性が指定されていない場合は、エラーが返されます。次に例を示します。

    ALTER SESSION SET PLSQL_OPTIMIZE_LEVEL = 2;
    
  • 接続文字列またはodbc.iniファイルでこの属性が指定されていないときに、アプリケーションがPLSQL=0のデータベースに接続すると、エラーまたは警告は生成されません。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

PLSQL_OPTIMIZE_LEVELは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル PLSQL_OPTIMIZE_LEVEL この属性の設定の詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database PL/SQL開発者ガイドを参照してください。

デフォルト値は2です。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「PL/SQL Optimization Level」プルダウン・リスト この属性の設定の詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database PL/SQL開発者ガイドを参照してください。

デフォルト値は2です。


PLSQL_TIMEOUT

この属性は、PL/SQLプロシージャ、無名ブロックおよび関数を含むPL/SQLプログラム・ユニットが自動的に終了されるまでの実行時間を秒数で指定します。

この値は、ALTER SESSION文(『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照)によって変更される可能性があります。この値がALTER SESSIONによって変更された場合、新しい値は現在実行中のすべてのPL/SQLプログラム・ユニットに影響します。次に例を示します。

ALTER SESSION SET PLSQL_TIMEOUT = 10;

注意:

  • PL/SQLを使用している場合は、PLSQL_TIIMEOUTの値をTTC_TIMEOUTマイナス5秒以下に設定してください。.

  • PL/SQLプログラムが、このタイムアウト値に対して実行時間をチェックする間隔は変更可能です。プログラムをタイムアウト値よりも大幅に長い時間実行してから終了できます。


必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

PLSQL_TIMEOUTは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル PLSQL_TIMEOUT タイムアウト値の秒数を表す正の整数。

0 (ゼロ)は、タイムアウト制限がないことを示します。

デフォルト値は30です。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「PL/SQL Timeout」フィールド タイムアウト値の秒数を表す正の整数。

0 (ゼロ)は、タイムアウト制限がないことを示します。

デフォルト値は30です。


関連項目


TTC_Timeout

TimesTen Cacheの初期接続属性

TimesTen Cacheの初期接続属性は、TimesTen Cache製品を使用している場合にのみ使用されます。この項では、表1-7「TimesTen Cacheの初期接続属性」に示したTimesTen Cacheの初期接続属性について説明します。

CacheAWTMethod

Oracle Databaseサーバーに変更を適用するための非同期ライトスルー伝播で、PL/SQL実行メソッドを使用するか、SQL配列実行メソッドを使用するかを決定します。

デフォルトでは、非同期ライトスルー(AWT)は、PL/SQL実行メソッド(CacheAWTMethod=1)を使用します。AWTでは、すべての保留中の処理を単一のPL/SQLコレクションにまとめ、Oracle Databaseサーバーに送信して実行します。このメソッドでは、混合トランザクションやTimesTenとOracle Databaseサーバー間にネットワーク遅延がある場合に、AWTのスループットを向上できます。

TimesTenでの変更をOracle Databaseに適用する際のSQL配列実行は、同じタイプの処理を繰り返す場合に適しています。たとえば、表の複数の行に影響する更新をユーザーが行う場合に配列実行は非常に効果的です。更新はグループにまとめられ、一度のバッチ処理でOracle Databaseサーバーに送信されます。

次のいずれかの場合に、PL/SQL実行メソッドは、ユーザーに意識させることなく一時的に配列実行モードになります。

  • 長さが32761バイトを超える文。

  • BINARY FLOATBINARY DOUBLEおよび4000バイトを超える長さのVARCHARの各データ型の列を参照する文。

AWTキャッシュ・グループにVARBINARY列が含まれる場合は、SQL実行メソッドCacheAWTMethod=0を指定します。

SYSTEMSTATS表には、実行メソッドが一時的にSQL配列実行モードになった回数に関する情報が含まれています。


注意:

アクティブ・スタンバイ・ペア・レプリケーション・スキームのすべてのTimesTenノードでは、同一のAWT実行メソッドを使用してください。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

CacheAWTMethodは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル CacheAWTMethod 0: SQL配列実行メソッドを使用します。

1(デフォルト): PL/SQLコレクションおよび無名ブロックを使用します(PL/SQL実行メソッド)。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Cache AWT Method」フィールド 0: SQL配列実行メソッドを使用します。

1(デフォルト): PL/SQLコレクションおよび無名ブロックを使用します(PL/SQL実行メソッド)。


TimesTen Cacheのデータベース属性

TimesTen Cacheの接続属性は、TimesTen Cache製品を使用している場合にのみ使用されます。この項では、TimesTen Cacheのデータ・ストア属性について説明します。

CacheAWTParallelism

CacheAWTParallelismは、Oracle Databaseに変更を適用するスレッドの数を示します。この属性はReplicationParallelismおよびReplicationApplyOrderingと関連性があります。デフォルトは1です。

この属性を設定しない場合、またはデフォルトの1に設定した場合、Oracle Databaseに変更を適用するスレッドの数はReplicationParallelismに設定された数の2倍になります。CacheAWTParallelism属性が1に設定されているか設定されていない場合、ReplicationParallelismで許容される最大値は16です。

ReplicationParallelism属性とCacheAWTParallelism属性の両方が設定されている場合は、CacheAWTParallelismに設定される値がパラレル伝播で使用するスレッド数を構成します。CacheAWTParallelismの設定は、パラレル伝播の適用スレッド数を決定し、ReplicationParallelismの設定は、パラレル・レプリケーションのスレッド数を決定します。

パラレルAWTキャッシュの詳細は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』のOracle Database表へのパラレル伝播の構成に関する説明を参照してください。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

CacheAWTParallelismは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル CacheAWTParallelism n: Oracle Databaseに変更を適用するスレッドの数を示す1から31の整数です。デフォルトは1です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ Cache AWT Parallelism」フィールド n: Oracle Databaseに変更を適用するスレッドの数を示す1から31の整数です。デフォルトは1です。

CacheGridEnable

キャッシュ・グリッドを有効または無効にします。キャッシュ・グループを作成するには、TimesTenデータベースがキャッシュ・グリッドのメンバーである必要があります。デフォルトは1(有効)です。

必要な権限

インスタンス管理者のみがこの属性の値を変更できます。

設定

CacheGridEnableは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル CacheGridEnable 0: キャッシュ・グリッドの外部でキャッシュ・グループを定義できます。

1(デフォルト): データベース内のすべてのキャッシュ・グループが、キャッシュ・グリッドのメンバーとして定義されている必要があります。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Cache Grid Enable」チェック・ボックス 選択解除: キャッシュ・グリッドの外部でキャッシュ・グループを定義できます。

選択(デフォルト): データベース内のすべてのキャッシュ・グループが、キャッシュ・グリッドのメンバーとして定義されている必要があります。


CacheGridMsgWait

キャッシュ・グリッド内のリモート・メンバーからのメッセージ・レスポンスを、アプリケーションが待機する秒数を指定します。

最大待機時間には、LockWait接続属性の値にこの属性の値を加えた値が含まれます。

TimesTenキャッシュ・グリッドのOracle Databaseからのデータのキャッシュの詳細は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』を参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

CacheGridMsgWaitは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル CacheGridMsgWait リモート・メンバーからのキャッシュ・グリッド・メッセージをTimesTenが待機する秒数を設定します。デフォルトは60です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Cache Grid Message Wait」フィールド リモート・メンバーからのキャッシュ・グリッド・メッセージをTimesTenが待機する秒数を設定します。デフォルトは60です。

TimesTen Cacheの一般接続属性

TimesTen Cacheの一般接続属性は、TimesTen Cache製品を使用している場合にのみ使用されます。この項では、表1-9「TimesTen Cacheの一般接続属性」に示したTimesTen Cacheの一般接続属性について説明します。

DynamicLoadEnable

この属性は、Oracle DatabaseからTimesTenの動的キャッシュ・グループへのデータの動的ロードを有効または無効にします。デフォルトでは、Oracle Databaseからのデータの動的ロードが有効になっています。

文レベルで動的ロードを有効または無効にして一時的にこの属性の設定を上書きするには、DynamicLoadEnableオプティマイザ・フラグをttOptSetFlag組込みプロシージャで設定するか、SQL文で文レベル・オプティマイザ・ヒントTT_DynamicLoadEnableを使用して設定します。


注意:

この属性の値は、データベースへの現在の接続での、すべての動的キャッシュ・グループの動的ロード動作を上書きします。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

DynamicLoadEnableは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル DynamicLoadEnable 0: 現在の接続について、Oracle DatabaseからTimesTenの動的キャッシュ・グループへのデータの動的ロードを無効にします。

1(デフォルト): 現在の接続について、Oracle DatabaseからTimesTenの動的キャッシュ・グループへのデータの動的ロードを有効にします。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Dynamic Load Enable」フィールド 0: 現在の接続について、Oracle DatabaseからTimesTenの動的キャッシュ・グループへのデータの動的ロードを無効にします。

1(デフォルト): 現在の接続について、Oracle DatabaseからTimesTenの動的キャッシュ・グループへのデータの動的ロードを有効にします。


DynamicLoadErrorMode

この属性は、アプリケーションが動的キャッシュ・グループに対してSQL処理を実行する場合およびSQL処理で動的ロードが使用できない場合の動作を制御します。

値0を設定すると、TimesTenキャッシュ表にあるどんなデータに対してもSQL処理が実行され、エラーを表示することなく、データに基づいた結果が返されます。

値1を設定すると、(動的ロードが必要でない場合でも)動的ロードを使用できないすべての文は、動的ロードに対応していないというエラーを表示して、処理が失敗します。

TimesTenキャッシュ・グループのOracle Databaseからのデータのキャッシュの詳細は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』を参照してください。


注意:

文レベルでこの属性の値を上書きするには、DynamicLoadErrorModeオプティマイザ・フラグをttOptSetFlag組込みプロシージャで設定するか、SQL文で文レベル・オプティマイザ・ヒントTT_DynamicLoadErrorModeを使用して設定します。

詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス・ガイド』の文レベル・オプティマイザ・ヒントに関する説明を参照してください。


必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

DynamicLoadErrorModeは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル DynamicLoadErrorMode 0(デフォルト): 文は、キャッシュされているデータに対して、エラーを発生せずに処理を実行します。

1: 文は動的ロードを使用するか、エラーを表示して失敗します。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「DynamicLoadErrorMode」フィールド 0(デフォルト): 文は、キャッシュされているデータに対して、エラーを発生せずに処理を実行します。

1: 文は動的ロードを使用するか、エラーを表示して失敗します。


OracleNetServiceName

TimesTen Cacheでは、OracleNetServiceName属性が使用されます。

この属性では、Oracleインスタンスのサービス名が識別されます。

Oracle Database表をキャッシュし、Oracle Databaseとの通信を有効にするには、Oracleサービス名を指定する必要があります。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

OracleNetServiceNameは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル OracleNetServiceName Oracle IDとして使用されるOracleサービス名を指定する文字列です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「OracleNetServiceName」フィールド Oracle IDとして使用されるOracleサービス名を指定する文字列です。

OraclePWD

TimesTen Cacheでは、OraclePWD属性が使用されます。

この属性の値はOracle Databaseに接続してキャッシュ処理を実行するための、UIDで指定されるユーザーのパスワードです。

必要な権限

この属性の値の設定に権限は必要ありません。

設定

この属性は接続文字列で設定する必要があります。Linuxで、次のようにodbc.iniファイルを定義したとします。

[myDSN]
Datastore=/data/myDSN
PermSize=128
DatabaseCharacterSet=AL32UTF8
ConnectionCharacterSet=AL32UTF8

myDSNに接続することでユーザーttuserOraclePWDを設定するには、次のように指定します。

% ttisql
 
Copyright (c) 1996-2011, Oracle.  All rights reserved.
Type ? or "help" for help, type "exit" to quit ttIsql.
 
 
Command> connect "dsn=myDSN;OraclePWD=mypwd";
Connection successful:
DSN=beta4;UID=ttuser;DataStore=/data/myDSN;DatabaseCharacterSet=AL32UTF8;
ConnectionCharacterSet=AL32UTF8;PermSize=128;TypeMode=0;
(Default setting AutoCommit=1)
Command> 

Windowsでは、Linuxでの設定と同じ方法で接続文字列にOraclePWDを設定します。

関連項目


UIDおよびPWD

PassThrough

TimesTen Cacheでは、PassThrough属性が使用されます。

これは、キャッシュ・データベースでのみ実行されるSQL文、およびOracle Databaseに渡されるSQL文を指定します。TimesTen Cacheの詳細は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』、および『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』のCREATE CACHE GROUPに関する説明を参照してください。

準備されたPassThroughコマンドを実行する場合、Oracle Databaseの依存オブジェクトのスキーマが準備後に変更されていないと想定しています。スキーマが変更されている場合は、PassThroughコマンドによってOracle Databaseで予期せぬ結果が発生する可能性があります。

SQL文をOracle Databaseに渡す場合、TimesTenでサポートされるデータ型のみを列定義で使用してください。指定されたデータ型がTimesTenでサポートされていない場合、パススルー文は失敗します。

この属性を使用したOracle Database接続時の分離レベルの変更については、「Isolation」を参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

PassThroughは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル PassThrough 0(デフォルト): SQL文はTimesTenに対してのみ実行されます。

1: TimesTen以外の1つ以上の表を参照していないかぎり、INSERTUPDATEおよびDELETE文はTimesTenに対して実行されます。TimesTen以外の1つ以上の表を参照している場合は、Oracle Databaseに渡されます。DDL文はTimesTenに対して実行されます。その他の文がTimesTenで構文エラーを生成する場合、またはその他の文で参照されている1つ以上の表がTimesTenに存在しない場合に、その他の文はOracle Databaseに渡されます。

2: 読取り専用キャッシュ・グループまたはREADONLYキャッシュ表属性を持つユーザー管理キャッシュ・グループ表に対して実行されたINSERTUPDATEおよびDELETE文は、Oracle Databaseに渡されます。その他のキャッシュ・グループ・タイプに対するパススルー動作は、PassThrough=1と同じです。

3: TimesTenエラーとなる動的AWTグローバル・キャッシュ・グループのキャッシュ表に対して実行されるINSERTUPDATEおよびDELETE文を除いて、すべての文はOracle Databaseに渡されて実行されます。

4: 動的ロードの問合せの基準を満たさない動的AWTグローバル・キャッシュ・グループのキャッシュ表に対して実行されたSELECT文は、Oracle Databaseに渡されて実行されます。これ以外の場合、文はTimesTenデータベースで実行されます。

5: 接続中の以前のトランザクションによって、動的AWTグローバル・キャッシュ・グループのキャッシュ表でコミットされたすべての更新がOracle Databaseに伝播されるときに、動的ロード問合せの基準を満たさない動的AWTグローバル・キャッシュ・グループのキャッシュ表に対して実行されたSELECT文はOracle Databaseに渡されて実行されます。これ以外の場合、文はTimesTenデータベースで実行されます。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「PassThrough」リスト 0(デフォルト): SQL文はTimesTenに対してのみ実行されます。

1: TimesTen以外の1つ以上の表を参照していないかぎり、INSERTUPDATEおよびDELETE文はTimesTenに対して実行されます。TimesTen以外の1つ以上の表を参照している場合は、Oracle Databaseに渡されます。DDL文はTimesTenに対して実行されます。その他の文がTimesTenで構文エラーを生成する場合、またはその他の文で参照されている1つ以上の表がTimesTenに存在しない場合に、その他の文はOracle Databaseに渡されます。

2: 読取り専用キャッシュ・グループまたはREADONLYキャッシュ表属性を持つユーザー管理キャッシュ・グループ表に対して実行されたINSERTUPDATEおよびDELETE文は、Oracle Databaseに渡されます。その他のキャッシュ・グループ・タイプに対するパススルー動作は、PassThrough=1と同じです。

3: TimesTenエラーとなる動的AWTグローバル・キャッシュ・グループのキャッシュ表に対して実行されるINSERTUPDATEおよびDELETE文を除いて、すべての文はOracle Databaseに渡されて実行されます。

4: 動的ロードの問合せの基準を満たさない動的AWTグローバル・キャッシュ・グループのキャッシュ表に対して実行されたSELECT文は、Oracle Databaseに渡されて実行されます。これ以外の場合、文はTimesTenデータベースで実行されます。

5: 接続中の以前のトランザクションによって、動的AWTグローバル・キャッシュ・グループのキャッシュ表でコミットされたすべての更新がOracle Databaseに伝播されるときに、動的ロード問合せの基準を満たさない動的AWTグローバル・キャッシュ・グループのキャッシュ表に対して実行されたSELECT文はOracle Databaseに渡されて実行されます。これ以外の場合、文はTimesTenデータベースで実行されます。


Restrictions

PassThrough機能を使用する場合、いくつかの制限を考慮する必要があります。次の制限があります。

  • 問合せがOracle Databaseで実行される必要があるようにPassThrough属性が設定されている場合は、その問合せは変更されずにOracle Databaseに送信されます。問合せがキャッシュ・グループの表に対してシノニムを使用する場合、問合せが成功するためには、同じ名前のシノニムが対応するOracle Database表に定義されている必要があります。

  • TimesTen独自の構文を使用するSQL文がOracle Databaseに渡される場合、TimesTenはその構文がOracle Databaseでサポートされていないことを示すエラー・メッセージを返します。

  • 準備されたPassThroughコマンドを実行する場合、Oracle Databaseの依存オブジェクトのスキーマが準備後に変更されていないと想定しています。スキーマが変更されている場合は、予期せぬ結果が発生する可能性があります。

  • TimesTenはキャッシュを無効にする機能を備えていません。TimesTenはキャッシュされた表が最新の状態であるかを検証しません。TimesTenで問合せの構文が正しく、問合せで参照されるすべての表がキャッシュに存在する場合、キャッシュが最新であるかどうかにかかわらず問合せはTimesTenで実行されます。

  • OracleのINSERTUPDATEまたはDELETE処理のパススルーは、前述の表で説明するPassThrough属性の設定によって異なります。TimesTen Cacheは、トリガーやストアド・プロシージャの中に隠されたINSERTUPDATEおよびDELETE処理を検出できません。このため、TimesTenは隠された処理に対してPassThroughルールを適用できません。

  • PL/SQLブロックをOracle Databaseに渡すことはできません。

  • 読取り専用キャッシュ・グループに対するパススルーのINSERTUPDATEまたはDELETE処理の結果は、トランザクションがコミットされた後、および次の自動リフレッシュ処理が完了した後にのみ反映されます。

  • TimesTenの同期ライトスルー・キャッシュ・グループにキャッシュされるOracle Database表に対する更新を検出またはブロックするメカニズムはありません。更新がキャッシュ経由で渡された文によって実行されたものであるか、その他のOracle Databaseアプリケーションからのものであるかにかかわらず、変更内容はTimesTen Cacheには反映されません。

  • Oracle Call Interface(OCI)では、入力パラメータのバインド型を表すメカニズムがサポートされていません。アプリケーションでPassThrough文に正しいSQLのデータ型が指定されているかを確認してください。ODBCドライバにより、CおよびSQLのデータ型がTimesTenに変換され、変換後のデータとSQLのデータ型のコードが表示されます。TimesTenはその情報をOCIに示します。LONG型およびLONG RAW型の入力バインド値の長さは4000に制限されます。

  • すべてのパススルー・レベルにおいて、DDL文のパススルーの実行はTimesTen側ではコミットされません。

  • RETURN TWOSAFEを使用してレプリケートされる処理を含むトランザクションでは、PassThrough0より大きい値を設定できません。PassThrough0よりも大きい値が指定されている場合は、エラーが返され、トランザクションをロールバックする必要があります。

  • PassThrough01、または2に設定した場合、動的ロード条件が存在するときには次の動作が発生します。

    • 動的ロードは、すべての動的キャッシュ・グループ・タイプのキャッシュ表に対するSELECT操作で発生可能です。

    • INSERT操作、UPDATE操作またはDELETE操作に対する動的ロードは、動的非同期ライトスルーまたは動的同期ライトスルー・キャッシュ・グループのキャッシュされた表に対してのみ実行できます。

INSERT文、UPDATE文、DELETE文およびSELECT文の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』の「SQL文」を参照してください。

RACCallback

この属性は、TimesTen CacheでOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)を使用するときに、透過的アプリケーション・フェイルオーバー(TAF)および高速アプリケーション通知(FAN)のコールバックのインストールを有効にするかどうかを指定します。

TimesTen Cacheの詳細は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』、および『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』のCREATE CACHE GROUPに関する説明を参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

RACCallbackは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル RACCallback 0: TAFおよびFANコールバックをインストールしません。

1(デフォルト): TAFおよびFANコールバックをインストールします。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「RACCallback」チェック・ボックス 選択解除: TAFおよびFANコールバックをインストールしません。

選択(デフォルト): TAFおよびFANコールバックをインストールします。


TimesTen Client接続属性

TimesTen Client接続属性は、TimesTenクライアント・アプリケーションからTimesTenサーバーに接続する場合にのみ使用されます。この項では、表1-10「TimesTen Client接続属性」に示したTimesTen Clientの接続属性について説明します。

この項に示した属性の他にも、クライアント接続に使用可能で、接続の動作に影響を与えるデータベース属性や一般接続属性があります。これらの属性は次のとおりです。

クライアント属性の値を表示するには、ODBC関数のSQLGetConnectOptionを使用します。この関数の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者ガイド』のSQLSetConnectOptionおよびSQLGetConnectOptionのオプションのサポートに関する説明を参照してください。

TCP_Port

TimesTen ClientおよびServerを使用してTimesTenデータベースに接続する場合、TimesTen ClientにはTimesTen Serverを実行しているコンピュータのネットワーク・アドレスとTCPポート番号が必要です。設定を容易にするために、TimesTenではネットワーク・アドレスとポート番号の組合せを含む論理サーバー名を定義できます。

クライアントのDSN定義のTTC_Server属性に論理サーバー名以外を設定した場合、TimesTen ClientはサーバーがデフォルトのTCP/IPポート番号を使用していると想定します。この場合、サーバーがデフォルト以外のポートを使用していると、ODBC接続文字列にポート番号を指定する必要があります。次に例を示します。

"TTC_SERVER=server_host_name;
 TTC_SERVER_DSN=Server_DSN;TCP_PORT=server_port"

または

"DSN=Client_DSN;TCP_Port=server_port"

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

TCP_Portは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム TCP_Port サーバーがリスニングするポート番号を指定します。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータおよびUNIX odbc.iniファイル TimesTenでは、この属性をUNIX odbc.iniファイルまたはWindows ODBCデータソース・アドミニストレータに直接指定することはできません。かわりに、TCP_Portを論理サーバー名に定義することができます。 N/A

TCP_Port2

TimesTenではこの属性を使用して、自動フェイルオーバーが発生したときに使用するポート番号を指定します。この属性および関連する属性の値の設定については、TCP_Portの説明を参照してください。

自動クライアント・フェイルオーバーの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』を参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

TCP_Port2は次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム TCP_Port2 サーバーがリスニングするフェイルオーバー・ポート番号を指定します。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータおよびUNIX odbc.iniファイル TimesTenでは、この属性をUNIX odbc.iniファイルまたはWindows ODBCデータソース・アドミニストレータに直接指定することはできません。かわりに、TCP_Portを論理サーバー名に定義することができます。 N/A

TTC_FailoverPortRange

アクティブ/スタンバイ・レプリケーション構成で、自動クライアント・フェイルオーバー・スレッドがフェイルオーバー通知をリスニングするポートのポート範囲を指定します。フェイルオーバー構成では、現在のノードで障害が発生した場合、クライアント・アプリケーションは新しいアクティブ・ノードに自動的に接続できます。

ポート範囲を指定すると、クライアント・システムとサーバー・システムの間のファイアウォールに対応できます。デフォルトでは、TimesTenはオペレーティング・システムで選択されたポートを使用します。


注意:

クライアント・フェイルオーバーは、クライアントがアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション構成の一部である場合にのみサポートされます。

自動クライアント・フェイルオーバーの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』を参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

TTC_FailoverPortRangeは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル TTC_FailoverPortRange ポート番号の下位値および上位値をlowervalueuppervalueの形式で指定します。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Failover Port Range」フィールド ポート番号の下位値および上位値をlowervalueuppervalueの形式で指定します。

TTC_Server

TimesTen ClientおよびServerを使用してTimesTenデータベースに接続する場合、TimesTen ClientにはTimesTen Serverを実行しているコンピュータのネットワーク・アドレスとTCPポート番号の指定が必要です。設定を容易にするために、TimesTenではネットワーク・アドレスとポート番号の組合せを含む論理サーバー名を定義できます。この属性に論理サーバー名以外を指定した場合、TimesTen ClientはサーバーがデフォルトのTCP/IPポート番号を使用していると想定します。この場合、サーバーがデフォルト以外のポートを使用していると、ODBC接続文字列にポート番号を指定する必要があります。次に例を示します。

"TTC_SERVER=server_host_name;
 TTC_SERVER_DSN=Server_DSN;TCP_PORT=server_port"

または

"DSN=Client_DSN;TCP_Port=server_port"

論理サーバー名は一旦定義されると、その名前をクライアントDSNでTTC_Server属性の値として使用できます。複数のクライアントDSNがTimesTen Serverを実行している同じコンピュータを参照する場合、それぞれのクライアントDSNで同じネットワーク・アドレスおよびポート番号を繰り返し指定するかわりに、TTC_Server属性の値として同じ論理サーバー名を使用できます。


注意:

TimesTenではTTC_Server属性に論理サーバー名を指定することをお薦めします。ただし、TTC_Server属性にドメイン名サーバー(DNS)、ホスト名またはIPアドレスを指定することもできます。論理サーバー名を使用せずに、TimesTen Serverがデフォルト以外のポート番号をリスニングする場合は、ODBC接続文字列にそのポート番号を指定する必要があります。次に例を示します。
"TTC_SERVER=server_host_name;TTC_SERVER_DSN=Server_DSN;
TCP_PORT=server_port"

または

"DSN=Client_DSN;TCP_Port=server_port"

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

TTC_Serverは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル TTC_Server 論理サーバーを指定する文字列です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Server Name」または「Network Address」フィールド 論理サーバーを指定する文字列です。

TTC_Server2

この属性は、自動フェイルオーバーが発生したときに使用する論理サーバー名を指定します。この属性および関連する属性の値設定の詳細は、TTC_Serverの説明を参照してください。

この属性は、TTC_Serverが仮想IPアドレスの場合、TTC_Serverに指定された値と同じ値にすることができます。

クライアントがすでにフェイルオーバーしてTTC_Server2に接続されている場合、その接続が失敗すると、クライアントはTTC_Serverに接続します。クライアントは、TTC_TIMEOUT属性が期限切れとなるまで、TTC_ServerTTC_Server2に交互に接続を試みます。


注意:

クライアント・フェイルオーバーは、クライアントがアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション構成の一部である場合にのみサポートされます。

自動クライアント・フェイルオーバーの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』を参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

TTC_Server2は次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル TTC_Server2 自動フェイルオーバーが発生したときに使用される論理サーバーを指定する文字列です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Server Name」または「Network Address2」フィールド 自動フェイルオーバーが発生したときに使用される論理サーバーを指定する文字列です。

TTC_Server_DSN

TTC_Server_DSN属性は、TimesTen Serverを実行しているコンピュータのサーバーDSNを指定します。

Windowsでは、サーバーDSNはTimesTen Data Managerドライバを使用する、一連のTimesTenシステムDSNです。ODBCデータソース・アドミニストレータを使用して、サーバーDSNを定義します。

UNIXでは、サーバーDSNは/var/TimesTen/instance/sys.odbc.iniファイルに定義されています。詳細は、ご使用のプラットフォームに関する説明を参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

TTC_Server_DSNは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル TTC_Server_DSN サーバー上に存在するDSNを指定する文字列です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Server DSN」フィールド サーバー上に存在するDSNを指定する文字列です。

TTC_Server_DSN2

この属性は、TimesTen Serverを実行しているコンピュータのサーバーDSNを指定します。自動フェイルオーバーが発生したときに使用されるサーバーDSNです。この属性および関連する属性の値設定の詳細は、TTC_Server_DSNの説明を参照してください。

フェイルオーバーが発生した場合、クライアントがTTC_Server_DSNに接続できないか、またはDSNへの接続が失われると、クライアントはTTC_Server_DSN2への接続を試みます。


注意:

クライアント・フェイルオーバーは、クライアントがアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション構成の一部である場合にのみサポートされます。

自動クライアント・フェイルオーバーの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』を参照してください。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

TTC_Server_DSN2は次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX ODBC.INIファイル TTC_Server_DSN2 自動フェイルオーバーが発生したときに使用される、サーバー上に存在するDSNを指定する文字列です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Server DSN2」フィールド 自動フェイルオーバーが発生したときに使用される、サーバー上に存在するDSNを指定する文字列です。

TTC_Timeout

TTC_Timeout属性は、TimesTen ClientおよびServerの使用によって完了するネットワーク処理に対して、最大時間制限を秒単位で設定します。また、TTC_Timeout属性では、タイムアウトする前にTimesTen Clientアプリケーションがそれに対応するTimesTen Serverプロセスの結果を待機する最大の秒数も指定します。

クライアント/サーバー接続のクライアント側でのオペレーティング・システムselect()コールでは、TTC_TIMEOUTの値が使用されます。SQLExecute()およびOCIStmtExecute()関数では、この属性の値は使用されません。

0の値はクライアント/サーバー処理がタイムアウトしないことを示します。この属性の設定はオプションです。この属性を設定しない場合、デフォルトのタイムアウト時間は60秒です。最大のタイムアウト時間は99,999秒です。タイムアウト時には処理が中断され、クライアント・アプリケーションはタイムアウト・エラーを受信し、接続が切断されます。たとえば、クライアント・アプリケーションが長い問合せを実行する場合には、タイムアウト時間を増やすことができます。

アクティブ・スタンバイ・ペアのフェイルオーバー・シナリオの場合、最小値は60秒です。

PL/SQLを使用している場合は、PLSQL_TIMEOUTの値をTTC_TIMEOUTマイナス5秒以下に設定してください。.

問合せのタイムアウトは、SQLConnectまたはSQLDriverConnect ODBCコールのいずれかを使用してデータベースへの接続が確立される前にSQLSetConnectOption ODBCコールを使用して設定できます。あるいは、データベースへの接続が確立された後にSQLSetConnectOptionまたはSQLSetStmtOption ODBCコールのいずれかをコールすることによって設定できます。

データベースに接続を確立する前に問合せのタイムアウトが設定された場合、その時点ではクライアント・ドライバではネットワークのタイムアウト値が認識されません。このため、次のような場合、接続時に、クライアント・ドライバでは問合せのタイムアウトがネットワークのタイムアウトの値よりもわずかに小さい値に自動的に設定されます。

  • ネットワークのタイムアウト値が0よりも大きい場合。

  • 問合せのタイムアウト値が0またはネットワークのタイムアウト値以上である場合。

タイムアウト値は、接続が確立された後にttIsql clienttimeoutコマンドをコールすることによって設定できます。データベースへの接続を確立した後で問合せのタイムアウトが設定された場合、ネットワークのタイムアウト値が0よりも大きく、問合せのタイムアウト値がネットワークのタイムアウト値以上であるとき、クライアント・ドライバはエラーを返します。SQLStateはS1000に設定されます。

クライアント/サーバーのプロセス間通信に共有メモリーが使用されている場合、この属性はサポートされません。この属性を設定しても無視されます。

必要な権限

この属性の値の変更に権限は必要ありません。

設定

TTC_Timeoutは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX ODBC.INIファイル TTC_Timeout タイムアウト前にTimesTen Clientが接続を待機する秒数を表す、0から99999までの値です。(デフォルト値は60です。)アクティブ・スタンバイ・ペアのフェイルオーバー・シナリオでの最小値は60です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Timeout Interval」フィールド タイムアウト前にTimesTen Clientが接続を待機する秒数を表す、0から99999までの値です。(デフォルト値は60です。)アクティブ・スタンバイ・ペアのフェイルオーバー・シナリオでの最小値は60です。

サーバー接続属性

サーバー接続属性は、サーバーDSNのみで指定され、初期接続時に読み取られます。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のTimesTen ServerシステムでのサーバーDSNの定義に関する説明を参照してください。これらの属性を使用して、TimesTenサーバーへの接続数、各DSNに対するサーバー数およびサーバーへのそれぞれの接続のサイズを設定します。これらの属性を使用すると、1つのサーバーに対して複数のクライアント接続を指定できます。デフォルトでは、TimesTenは、1つのサーバーに対する接続を子プロセスごとに1つのみ作成します。


注意:

これらの属性はDSNで指定する必要があります。接続文字列で指定しても、属性とその値は無視されます。

複数のサーバー接続を指定できるTimesTenメイン・デーモン・オプションもあります。デーモン・オプションとこれらの属性の両方が指定されている場合、属性の値が優先されます。

この項では、表1-11「TimesTen Server接続属性」に示したサーバー接続属性について説明します。

MaxConnsPerServer

MaxConnsPerServer属性は、DSNが参照するサーバーへの最大同時接続数を設定します。

サーバーへの多くの接続をサポートするには、TimesTenを実行しているUIDのプロセス当たりのファイル記述子制限に、アクティブな同時子サーバー数を多少超える値を設定する必要があります。これは、予測される同時クライアント接続数をMaxConnsPerServerで割った値です。

この属性の値は、ttendaemon.optionsファイルの-maxConnsPerServerオプションの設定より優先されます。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のTimesTen Serverに対する複数の接続の指定に関する説明を参照してください。

TimesTenデータベースへの最大接続数に対するシステム制限の詳細は、第4章「システム制限」を参照してください。

必要な権限

この属性の値を現在有効な値以外に変更できるのは、この属性が定義されているシステムDSNでオペレーティング・システム権限を持つユーザーのみです。

設定

MaxConnsPerServerは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル MaxConnsPerServer 1から2047までの値になります。デフォルトは1です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Maximum Connections Per Server Process」フィールド 1から2047までの値になります。デフォルトは1です。

ServersPerDSN

ServersPerDSN属性は、ラウンドロビン接続分散を使用する特定のサーバーDSNに対する子サーバー・プロセスの数を指定します。この属性は、TimesTenサーバーがマルチスレッド・モード(MaxConnsPerServer 1)で動作するように構成されている場合にのみ効果があります。ServersPerDSNが1に設定された場合、サーバーDSNへの最初のMaxConnsPerServerクライアント接続は1つの子サーバー・プロセスに割り当てられ、次のMaxConnsPerServer接続は2つ目の子サーバー・プロセスに割り当てられるといったようになります。ServersPerDSNN(N 1)に設定された場合、サーバーDSNへの最初のN * MaxConnsPerServerクライアント接続は、N個の子サーバー・プロセスにラウンドロビン方式で分散されます。N * MaxConnsPerServerを超える追加のクライアント接続が同じサーバーDSNに対して開かれている場合、それらの接続はServersPerDSN=1の場合のように新しい子サーバー・プロセスに順次割り当てられます。この属性がサーバーDSN定義において設定される場合、そのサーバーDSNのためだけに、-serversPerDSNデーモン・オプション(ttendaemon.optionsファイルで指定)に指定された任意の値を優先します。-serversPerDSNおよびServersPerDSNのいずれも設定されない場合は、TimesTenではデフォルト値1が使用されます。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のTimesTen Serverに対する複数の接続の指定に関する説明を参照してください。

必要な権限

この属性の値を現在有効な値以外に変更できるのは、この属性が定義されているシステムDSNでオペレーティング・システム権限を持つユーザーのみです。

設定

ServersPerDSNは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル ServersPerDSN 1から2047までの値になります。デフォルトは1です。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Server Processes Per DSN」フィールド 1から2047までの値になります。デフォルトは1です。

ServerStackSize

ServerStackSize属性の値は、サーバーでの各接続のスタック・サイズを決定します。この属性の値は、MaxConnsPerServerの値が1よりも大きい場合にのみ意味を持ちます。サーバーごとの接続が1つのみである場合、子サーバーはプロセスのメイン・スタックを使用します。これは、またプラットフォームに依存せず、次の設定で定義されます。

この属性の値は、ttendaemon.optionsファイルの-serverStackSizeオプションの設定より優先されます。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のTimesTen Serverに対する複数の接続の指定に関する説明を参照してください。

TimesTen Serverを再起動するまで、TimesTen Serverの設定変更は有効になりません。サーバーを再起動するには、ttDaemonAdmin -restartserverコマンドを使用します。

必要な権限

この属性の値を現在有効な値以外に変更できるのは、この属性が定義されているシステムDSNでオペレーティング・システム権限を持つユーザーのみです。

設定

ServerStackSizeは次のように設定します。

属性の設定場所 属性の表示 設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX odbc.iniファイル ServerStackSize 有効な値はプラットフォームに依存します。デフォルトは、32-bitプラットフォームの場合は128KB、64-bitプラットフォームの場合は256KBです。

sysconfコールを使用できる場合、最小値は次のとおりです。

sysconf(_SC_THREAD_STACK_MIN)/ 1024

その他の場合、最小値は0です。

通常、serverstackのサイズを設定する必要はありません。ただし、ttcserverが繰返しコア・ダンプする場合、serverstacksizeを増やすことを考慮する必要があります。

Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ 「Server Stack Size」フィールド 有効な値はプラットフォームに依存します。デフォルトは、32-bitプラットフォームの場合は128KB、64-bitプラットフォームの場合は256KBです。

通常、serverstackのサイズを設定する必要はありません。ただし、ttcserverが繰返しアクセス違反する場合は、serverstacksizeを増やすことを考慮する必要があります。