| Oracle® Database管理者リファレンス 12c リリース1 (12.1) for Linux and UNIX-Based Operating Systems B71275-11 |
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この章では、Oracle Databaseとともに使用できるSQL*LoaderとPL/SQLの各デモ・プログラムを作成および実行する方法について説明します。内容は次のとおりです。
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注意: この章で説明するデモンストレーションを使用するには、Oracle Database 12c Examplesメディアに収録されているOracle Database Examplesをインストールする必要があります。デモンストレーションを作成する前に、JONESアカウントのロックを解除してパスワードを設定する必要があります。 |
SQL*Loaderのデモを実行する場合は、ulcase.shファイルを実行します。デモを個別に実行する場合は、ファイル内に含まれている情報を読んで、実行方法を確認してください。
PL/SQLには多数のデモ・プログラムが含まれています。これらのプログラムを使用する前に、データベース・オブジェクトを作成し、サンプル・データをロードする必要があります。オブジェクトを作成してサンプル・データをロードするには、次の手順を実行します。
ディレクトリをPL/SQLデモ・ディレクトリに変更します。
$ cd $ORACLE_HOME/plsql/demo
SQL*Plusを起動し、次のコマンドを入力します。
$ sqlplus
SQL> CONNECT JONES
Enter password: password
次のコマンドを実行し、オブジェクトを作成してサンプル・データをロードします。
SQL> @exampbld.sql SQL> @examplod.sql
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注意: デモは、十分な権限を持つOracleユーザーとして作成してください。デモは、作成時と同じOracleユーザーで実行してください。 |
次のPL/SQLカーネル・デモは、ソフトウェアとともに使用できます。
examp1.sqlからexamp8.sql
examp11.sqlからexamp14.sql
sample1.sqlからsample4.sql
extproc.sql
PL/SQLカーネル・デモexampn.sqlまたはsamplen.sqlをコンパイルして実行するには、次の手順に従ってください。
SQL*Plusを起動し、次のコマンドを入力します。
$ cd $ORACLE_HOME/plsql/demo
$ sqlplus
SQL> CONNECT JONES
Enter password: password
次のようなコマンドを実行してデモを実行します。demo_nameはデモ名です。
SQL> @demo_name
extproc.sqlデモを実行するには、次の手順を実行します。
必要に応じて、次のように外部プロシージャのエントリをtnsnames.oraファイルに追加します。
EXTPROC_CONNECTION_DATA =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS_LIST =
(ADDRESS=(PROTOCOL = IPC)( KEY = EXTPROC))
)
(CONNECT_DATA =
(SID = PLSExtProc)
)
)
必要に応じて、次のように外部プロシージャのエントリをlistener.oraファイルに追加します。
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注意: listener.oraファイルのSID_NAMEに指定する値と、tnsnames.oraファイルのSIDに指定する値は、一致している必要があります。 |
Oracle Solaris、LinuxおよびHP-UXの場合:
SID_LIST_LISTENER =
(SID_LIST =
(SID_DESC=
(SID_NAME=PLSExtProc)
(ORACLE_HOME=oracle_home_path)
(ENVS=EXTPROC_DLLS=oracle_home_path/plsql/demo/extproc.so,
LD_LIBRARY_PATH=oracle_home_path/plsql/demo)
(PROGRAM=extproc)
)
)
IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)の場合:
SID_LIST_LISTENER =
(SID_LIST =
(SID_DESC=
(SID_NAME=PLSExtProc)
(ORACLE_HOME=oracle_home_path)
(ENVS=EXTPROC_DLLS=oracle_home_path/plsql/demo/extproc.so,
LIBPATH=oracle_home_path/plsql/demo)
(PROGRAM=extproc)
)
)
ディレクトリを$ORACLE_HOME/plsql/demoに変更します。
次のコマンドを実行してextproc.so共有ライブラリを作成し、必要なデータベース・オブジェクトを構築してサンプル・データをロードします。
$ make -f demo_plsql.mk extproc.so exampbld examplod
データベース・オブジェクトが構築済でサンプル・データがロードされている場合は、次のコマンドを実行します。
$ make -f demo_plsql.mk extproc.so
SQL*Plusから、次のコマンドを実行します。
SQL> CONNECT SYSTEM Enter password: system_password SQL> GRANT CREATE LIBRARY TO JONES; SQL> CONNECT JONES Enter password: password SQL> CREATE OR REPLACE LIBRARY demolib IS 2 'oracle_home_path/plsql/demo/extproc.so'; 3 /
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注意: CREATE LIBRARYは非常に高い権限です。この権限は、信頼できるユーザーにのみ付与する必要があります。 |
デモを起動するには、次のコマンドを実行します。
SQL> @extproc
PL/SQLプリコンパイラ・デモ
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注意: この項で示すmakeコマンドは、必要なデータベース・オブジェクトを作成し、サンプル・データをJONESスキーマにロードします。 |
次のプリコンパイラ・デモを利用できます。
examp9.pc
examp10.pc
sample5.pc
sample6.pc
PL/SQLプリコンパイラ・デモを作成するには、$ORACLE_HOME/libディレクトリを含むようにライブラリ・パス環境変数を設定し、次のコマンドを実行します。
$ cd $ORACLE_HOME/plsql/demo $ make -f demo_plsql.mk demos
デモを1つのみ作成する場合は、makeコマンドにそのデモ名を引数として指定します。たとえば、examp9デモを作成するには、次のコマンドを実行します。
$ make -f demo_plsql.mk examp9
examp9デモを起動するには、次のコマンドを実行します。
$ ./examp9
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注意: この項の内容は、64ビットOracle Databaseにのみ適用されます。 |
Oracle Database 11gリリース2 (11.2)から、extproc32は64ビットOracle Databaseインストールからは使用できません。したがって、32ビット外部プロシージャを64ビットOracle Databaseから実行する必要がある場合、使用するプラットフォームに対応する32ビット・クライアント・ソフトウェアをインストールして、32ビットextprocを取得する必要があります。特に、カスタム・インストールを32ビット・クライアント・インストールで選択してから、Oracle DatabaseユーティリティおよびOracleリスナーを選択する必要があります。
つまり、32ビットextprocを実行するためには、別のOracleホーム(32ビット)が必要です。実行可能ファイル名はextproc32ではなく、単にextprocです。
32ビット外部プロシージャを64ビットOracle Database環境で使用できるようにするには、32ビット・リスナーをextprocに構成し、Oracleホームを(32ビット・クライアント・インストールから)extproc listener.oraエントリに指定する必要があります。