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Oracle® Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71291-10
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OLTP環境での一般的なパーティション・メンテナンス操作

2つの一般的なパーティション・メンテナンス操作は、データの削除と、低コスト・ストレージ層デバイスへのデータの移動です。

古いデータの削除(パージ)

DROPまたはTRUNCATE操作を使用し、パーティション化キーの基準に基づいて古くなったデータを削除します。Drop操作ではデータとパーティション・メタデータが削除されます。TRUNCATE操作ではデータは削除されますがメタデータは保存されます。すべてのローカル索引パーティションはそれぞれ削除され、切り捨てされます。パーティション・グローバル索引または非パーティション・グローバル索引では非同期グローバル索引メンテナンスが行われます。このとき、SELECTおよびDML操作はすべて可能です。

次の例では、2006年1月よりも前のすべてのデータがorders_oltp表から削除されます。DROP文の一部としてUPDATE GLOBAL INDEXES文が実行されます。このため、グローバル索引はメンテナンス操作中も使用可能です。ローカル索引パーティションがある場合はこの操作で削除されます。

ALTER TABLE orders_oltp DROP PARTITION p_before_jan_2006
 UPDATE GLOBAL INDEXES;

低コスト・ストレージ層デバイスへの古いパーティションの移動またはマージ

情報ライフサイクル管理(ILM)戦略の一環としてMOVEまたはMERGE操作を使用して、古いパーティションをコスト効率が最も高いストレージ層に移動できます。ALTER TABLE ONLINE MOVE機能を使用して、問合せおよびDML操作にデータを使用できます。ローカル索引はメンテナンスされます。マージまたは移動操作と同時に移動する場合があります。パーティション・グローバル索引または非パーティション・グローバル索引では通常の索引メンテナンスが行われます。このとき、SELECTおよびDML操作はすべて可能です。

次の例は、orders_oltp表の2006年1月と2006年2月のパーティションをマージして、別の表領域に格納する方法を示します。ローカル索引パーティションも、この操作でts_low_cost表領域に移動されます。UPDATE INDEXES句により、再構築を行わなくてもすべての索引が操作の間および後で使用可能であることが保証されます。

ALTER TABLE orders_oltp
  MERGE PARTITIONS p_2006_jan,p_2006_feb
  INTO PARTITION p_before_mar_2006 COMPRESS
  TABLESPACE ts_low_cost
  UPDATE INDEXES;

情報ライフサイクル管理でのパーティション・メンテナンス操作の利点の詳細は、「時間ベース情報の管理およびメンテナンス」を参照してください。