パラメータPARALLEL_DEGREE_POLICY
をAUTO
に設定すると、Oracle Databaseでは文がパラレルで実行されるかどうかと使用する並列度(DOP)が自動的に決定されます。また、文がただちに実行されるのか、あるいは使用可能なシステム・リソースが増えるまでキューに入れるのかも自動的に決定されます。さらに、文が集められたクラスタ・メモリーを利用できるかどうかも決定されます。
次に、並列度ポリシーを自動に設定した場合のパラレル文処理のサマリーを示します。
SQL文が発行されます。
文が解析され、オプティマイザが実行計画を決定します。
初期化パラメータPARALLEL_MIN_TIME_THRESHOLD
によって指定されたしきい値がチェックされます。
予想される実行時間がしきい値より短い場合は、SQL文はシリアルで実行されます。
予想される実行時間がしきい値より長い場合は、定義されたリソース制限の考慮を含むオプティマイザが計算するDOPに基づいてSQL文はパラレルで実行されます。
すべての表がSQL宣言で参照されている場合、インメモリー列ストア(IM列ストア)を使用すると、PARALLEL_MIN_TIME_THRESHOLD
がデフォルトの1に設定されます。