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Oracle® Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71291-10
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情報ライフサイクル管理の基礎としてのパーティション化

情報ライフサイクル管理(ILM)は、使用できる期間中、データを管理するための一連のプロセスおよびポリシーです。ILM計画の重要な要素の1つは、アクセス頻度の低い古いデータはよりコストがかからず効率の低いストレージ層に保存し、日常業務で使用されるより新しいデータは最も高速で、可用性の高いストレージ層に保存するなど、データの存続期間中のいつにおいてもデータを保存するために最適で費用効率が高い中間点を決定することです。古いデータは更新される頻度も低いため、そのような場合には、圧縮して読取り専用としてデータを保存することをお薦めします。

Oracle Databaseは、ILMソリューションの実装に理想的な環境を提供します。複数のストレージ層がサポートされており、すべてのデータがOracle Database内に存在するため、複数のストレージ層はアプリケーションに対して透過的で、データも安全に保たれます。パーティション化により、表内のデータを別々のパーティションに保存することを可能にする基礎となるテクノロジが提供されます。

エンタープライズ・レベルのシステムでは複数のストレージ層や複雑なILMポリシーが採用されている場合が多いですが、大部分の企業およびデータベースで、ある程度の情報ライフサイクル管理が必要です。最も基本的なILM操作である古いデータのアーカイブや、それらのデータのデータベースからの削除またはパージは、パーティション化を使用している場合には大幅に高速になります。

ILMの詳細は、「時間ベース情報の管理およびメンテナンス」を参照してください。