表6-3は、プリコンパイラ・オプションのクイック・リファレンスです。アスタリスクの付いたオプションは、インラインで入力できます。
また、オンラインでも簡単な参照ができます。オンライン・リファレンスを表示するには、オペレーティング・システムのプロンプトでオプションを指定せずにプリコンパイラ・コマンドを入力します。画面には、各オプションの名前、構文、デフォルト値および用途が表示されます。
プラットフォーム固有のオプションもいくつかあります。たとえば、MicroFocus COBOLを使用するバイトスワップ・プラットフォームでは、COMP5オプションによって、一部のCOMPUTATIONAL項目の使用が管理されます。使用しているシステム固有のOracleマニュアルを参照してください。
表6-3 プリコンパイラのオプション・クイック・リファレンス
構文 | デフォルト | 指定内容 |
---|---|---|
ASACC={YES|NO} |
NO |
リストのキャリッジ制御 |
ASSUME_SQLCODE={YES|NO} |
NO |
プリコンパイラではSQLCODEが宣言されているとみなします。 |
AUTO_CONNECT={YES|NO} |
NO |
自動接続 |
CHAR_MAP={VARCHAR2 | CHARZ | STRING | CHARF} * |
CHARZ |
文字配列および文字列のマップ |
CHARSET_PICN={NCHAR_CHARSET | DB_CHARSET } |
NCHAR_CHARSET |
PIC N変数で使用されるキャラクタ・セットの形式 |
CHARSET_PICX={NCHAR_CHARSET | DB_CHARSET } |
DB_CHARSET |
PIC X値で使用されるキャラクタ・セットの形式 |
CINCR |
1 |
接続プールのCINCR値。現在の物理接続数がCMAX値より少ない場合、データベースに対してオープンされる物理接続数の次の増分をアプリケーションで設定できるようにします。 |
CLOSE_ON_COMMIT={YES | NO} |
NO |
COMMIT時にすべてのカーソルをクローズします。 |
CMAX |
100 |
データベースに対してオープンできる物理接続の最大数を指定します。 |
CMIN |
2 |
接続プール内の物理接続の最小数を指定します。 |
CNOWAIT |
0(未設定) |
プール内の他のすべての物理接続が使用中で、物理接続の合計数がすでに最大値に達している場合に、アプリケーションで繰り返し物理接続を要求する必要があるかどうかを決定します。接続プールのCNOWAIT値です。 |
CODE={ANSI_C | KR_C | CPP} |
KR_C |
生成されるCコードの種類 |
COMMON_NAME=block_name * |
FORTRAN COMMONブロックの名前 |
|
COMMON_PARSER |
NO |
共通のSQL・フロント・エンドを使用して解析します。 |
COMP5 |
YES |
COMP変数ではなくCOMP-5を生成します。 |
COMP_CHARSET={MULTI_BYTE | SINGLE_BYTE} |
MULTI_BYTE |
C/C++コンパイラでサポートされるキャラクタ・セットの種類 |
CONFIG=filename |
ユーザー構成ファイルの名前 |
|
CPOOL |
NO |
接続プールをサポートします。このオプションに基づき、プリコンパイラでは、SQLLIBに接続プール機能を有効または無効にするように指示する適切なコードを生成します。 |
CPP_SUFFIX=extension |
なし |
デフォルトのC++ファイル名拡張子をオーバーライドします。 |
CTIMEOUT |
0 |
指定した時間(秒単位)より長い間アイドル状態になっている物理接続を終了し、オープンされている物理接続を最適な数に保ちます。 |
DB2_ARRAY={YES |NO} |
NO |
DB2配列の挿入/選択構文。このオプションに基づき、プリコンパイラでは、追加配列の挿入/選択構文をアクティブ化します。 |
DBMS=NATIVE|V7|V8 |
NATIVE |
プリコンパイル時のOracleのバージョン固有の動作 |
DECLARE_SECTION |
NO |
YESの場合は、DECLARE SECTIONが必要です。 |
DEF_SQLCODE={NO | YES} |
NO |
Pro*C/C++プリコンパイラで#define SQLCODEを生成するかどうかを制御します。 |
DEFINE=symbol * |
条件付きプリコンパイルで使用されるシンボル |
|
DURATION={TRANSACTION | SESSION} |
TRANSACTION |
キャッシュ内のオブジェクトの確保継続時間を設定します。 |
DYNAMIC={ANSI | ORACLE} |
ORACLE |
OracleまたはANSI SQLの意味を指定します。 |
END_OF_FETCH |
1403 |
フェッチ終了時のSQLCODE値 |
ERRORS={YES|NO} * |
YES |
端末にエラーが送信されるかどうかを指定します。 |
ERRTYPE=filename |
なし |
intypeファイル・エラー用のリスト・ファイルの名前 |
EVENTS |
NO |
パブリッシュ・サブスクライブ・イベント通知をサポートします。 |
FILE_ID |
0 |
生成されたCOBOLファイル用の一意の数値識別子 |
FIPS={YES|NO}* |
NO |
ANSI/ISO拡張機能にフラグを立てるかどうかを指定します。 |
FORMAT={ANSI|TERMINAL} |
ANSI |
COBOLまたはFORTRAN入力行の書式 |
Globalization Support_LOCAL={YES|NO} |
YES |
SQLLIBにより実行される空白埋込み動作 |
HEADER=extension |
なし |
intypeファイル・エラー・メッセージ用のリスト・ファイルの名前 |
HOLD_CURSOR={YES|NO}* |
NO |
カーソル・キャッシュでSQL文を処理する方法 |
HOST={COBOL|COB74} |
COBOL |
入力ファイルのCOBOLバージョン |
IMPLICIT_SVPT |
NO |
バッファされた挿入の前の暗黙的セーブポイント |
[INAME=]filename |
入力ファイルの名前 |
|
INCLUDE=path* |
INCLUDEdファイルのディレクトリ・パス |
|
INTYPE=filename |
なし |
型情報の入力ファイルの名前 |
IRECLEN=integer |
80 |
入力ファイルのレコード長 |
LINES={YES | NO} |
NO |
#lineディレクティブを生成するかどうか |
LITDELIM={APOST|QUOTE} * |
QUOTE |
COBOL文字列のデリミタ |
LNAME=filename |
リスト・ファイルの名前 |
|
LRECLEN=integer |
132 |
リスト・ファイルのレコード長 |
LTYPE={LONG|SHORT|NONE} |
LONG |
リストのタイプ |
MAXLITERAL=integer * |
プラットフォーム固有 |
文字列の最大長 |
MAXOPENCURSORS=integer * |
10 |
キャッシュされるカーソルの最大数 |
MAX_ROW_INSERT |
0 |
挿入時にバッファされる最大行数 |
MODE={ORACLE|ANSI|ANSI14|ANSI13} |
ORACLE |
ANSI/ISO SQL規格への準拠 |
MULTISUBPROG={YES|NO} |
YES |
FORTRAN COMMONブロックが生成されるかどうか |
NATIVE_TYPES |
NO |
ネイティブfloat/doubleのサポート |
NESTED={YES | NO} |
YES |
YESの場合は、ネストしたプログラムをサポート |
NLS_CHAR=(var1,..., varn) |
なし |
マルチバイト文字変数の指定します。 |
NLS_LOCAL={YES | NO} |
NO |
YESの場合は、Pro*COBOLの旧リリースのNCHAR方法を使用します。 |
OBJECTS={YES | NO} |
YES |
オブジェクト・タイプのサポート |
OUTLINE |
NO |
アウトラインが作成されるカテゴリ |
OUTLNPREFIX |
なし |
アウトライン名の接頭辞 |
[ONAME=]filename |
出力ファイルの名前 |
|
ORACA={YES|NO}* |
NO |
ORACAを使用するかどうか |
ORECLEN=integer |
80 |
出力ファイルのレコード長 |
PAGELEN=integer |
66 |
リストの各ページの行数 |
PARSE={NONE | PARTIAL | FULL} |
FULL |
Pro*C/C++で(Cパーサーを使用して).pcソースが解析されるかどうか |
PICN_ENDIAN |
BIG |
PIC Nホスト変数のエンディアン |
PICX |
CHARF |
PIC X COBOL変数のデータ型。 |
PREFETCH=0..65535 |
1 |
一定の行数を事前にフェッチすることで問合せの実行速度を向上させます。 |
RELEASE_CURSOR={YES|NO} * |
NO |
カーソル・キャッシュでSQL文を処理する方法 |
RUNOUTLINE |
NO |
データベースにアウトラインを作成します。 |
SELECT_ERROR={YES|NO}* |
YES |
SELECTエラーの処理の方法 |
SQLCHECK={FULL|SYNTAX|LIMITED|NONE}* |
SYNTAX |
構文および意味のチェックの程度 |
STMT_CACHE |
0 |
文キャッシュのサイズ |
SYS_INCLUDE=pathname |
なし |
iostream.hなどのシステム・ヘッダー・ファイルがあるディレクトリ |
THREADS={YES | NO} |
NO |
共有サーバーアプリケーションを指定します。 |
TYPE_CODE={ORACLE | ANSI} |
ORACLE |
動的SQLでのOracleまたはANSI型コードの使用 |
UNSAFE_NULL={YES|NO} |
NO |
ORA-01405メッセージを無効にします。 |
USERID=username/password |
有効なOracleユーザー名およびパスワード |
|
UTF16_CHARSET={NCHAR_CHARSET | DB_CHARSET} |
NCHAR_CHARSET |
UNICODE(UTF16)で使用されるキャラクタ・セットの形式を指定します。 |
VARCHAR={YES|NO} |
NO |
COBOLで暗黙的VARCHARグループ項目を認識します。 |
VERSION={ANY | LATEST | RECENT} * |
RECENT |
どのバージョンのオブジェクトを戻すか。 |
XREF={YES|NO}* |
YES |
リスト内のクロス・リファレンス・セクション |