図1-2のように、Oracleプリコンパイラには多くの機能と利点があり、効果的で信頼性の高いアプリケーションの開発に役立ちます。
たとえば、Oracleプリコンパイラでは次のことが可能です。
6種の高水準言語のいずれでもアプリケーションを作成
動的SQL(プログラム実行時に有効なSQL文の受入れや作成が可能な高度なプログラミング技術)の利用
高度にカスタマイズしたアプリケーションの設計および開発
Oracleの内部のデータ型と高水準言語のデータ型との間の自動変換
アプリケーション・プログラムへのPL/SQLトランザクション処理ブロック埋込みによるパフォーマンスの向上
便利なプリコンパイラ・オプションの指定およびプリコンパイル中の値の変更
データ型の同値化を使用した、Oracleによる入力データの解析および出力データの書式設定方法の制御
複数のプログラム・モジュールを個別にプリコンパイルし、それらをリンクして1つの実行可能プログラムにすること
埋め込まれたSQLデータ操作文とPL/SQLブロックの構文およびセマンティックのチェック
複数のノード上のOracleデータベースへのSQL*Netを使用した同時アクセス
入力プログラム変数および出力プログラム変数としての配列の使用
ホスト・プログラムを異なる環境で実行できるように、コード・セクションを条件付きでプリコンパイル
高水準言語で作成されたユーザー・イグジットを使用した、Oracle FormsやOracle Reportsなどのツールとのインタフェース接続
ANSI承認の状態変数SQLSTATEおよびSQLCODE、SQL通信領域(SQLCA)およびWHENEVER文を使用したエラーと警告の処理
Oracle通信領域(ORACA)で提供される強力な診断機能の使用
要するに、Oracleプリコンパイラは、専門的な埋込みSQLプログラミング技法をサポートする多機能ツールです。