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Oracle® Database Oracleプリコンパイラのためのプログラマーズ・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71398-03
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プリコンパイラのディレクティブと埋込みSQLコマンドの要約

埋込みSQLコマンドは、DDL、DMLおよびトランザクション制御文を、手続き型言語プログラムに挿入します。Oracleプリコンパイラでは、埋込みSQLをサポートしています。表E-1では、埋込みSQLコマンドおよびディレクティブの機能の概要を示しています。

表E-1の「タイプ」列は、ソース/タイプの形式で表記され、ソースはSQL92標準SQL(S)またはOracle拡張機能(O)のいずれか、タイプは実行可能(E)文またはディレクティブ(D)のいずれかです。

表E-1 埋込みSQLコマンドとディレクティブの概要

EXEC SQL文 タイプ 用途

ALLOCATE

O/E

カーソル変数にメモリーを割り当てます。

CLOSE

S/E

カーソルを無効にし、保持されているリソースを解放します。

COMMIT

S/E

データベースへの変更をすべて確定して、現行のトランザクションを終了します(オプションでリソースを解放し、データベースとの接続を切断します)。

CONNECT

O/E

Oracleインスタンスに接続します。

DECLARE CURSOR

S/D

問合せに対応付けてカーソルを宣言します。

DECLARE DATABASE

O/D

後続の埋込みSQL文でアクセスされるデフォルト以外のデータベースの識別子を宣言します。

DECLARE STATEMENT

S/D

SQL文にSQL変数名を割り当てます。

DECLARE TABLE

O/D

Oracleプリコンパイラで埋込みSQL文の意味検査に使用される表構造を宣言します。

DELETE

S/E

表またはビューの実表から行を削除します。

DESCRIBE

S/E

記述子(ホスト変数の説明を保持している構造体)を初期化します。

EXECUTE...END-EXEC

O/E

無名PL/SQLブロックを実行します。

EXECUTE

S/E

準備済の動的SQL文を実行します。

EXECUTE IMMEDIATE

S/E

ホスト変数を持たないSQL文を準備して実行します。

FETCH

S/E

問合せで選択した行を取り出します。

INSERT

S/E

表またはビューの実表に行を追加します。

OPEN

S/E

カーソルに対応付けられた問合せを実行します。

PREPARE

S/E

動的SQL文を解析します。

ROLLBACK

S/E

現行のトランザクションを終了し、現行のトランザクションで加えられた変更をすべて破棄し、ロックをすべて解除します(オプションでリソースを解放し、データベースとの接続を切断します)。

SAVEPOINT

S/E

後でロールバックする位置をトランザクション内に指定します。

SELECT

S/E

選択した値をホスト変数に割り当てて、1つ以上の表、ビューまたはスナップショットからデータを取り出します。

UPDATE

S/E

表またはビューの実表の既存の値を変更します。

VAR

O/D

デフォルトのデータ型をオーバーライドし、特定のOracleデータ型をホスト変数に割り当てます。

WHENEVER

S/D

エラー状態および警告状態の処置を指定します。