Oracleプリコンパイラを実行するには、表6-1に示す言語固有のコマンドの1つを発行します。
表6-1 プリコンパイラの実行コマンド
ホスト言語 | プリコンパイラのコマンド |
---|---|
COBOL |
|
FORTRAN |
|
プリコンパイラの場所はシステムごとに異なります。通常、システム管理者またはデータベース管理者は、環境変数、論理名または別名を定義するか、その他のシステム固有の方法を使用して、プリコンパイラ実行ファイルをアクセス可能にします。
INAMEオプションは、プリコンパイル対象のソースファイルを指定します。たとえば、次のPro*COBOLコマンドを入力します。
procob INAME=test
すると、カレント・ディレクトリのtest.pcoファイルがプリコンパイルされますが、これはプリコンパイラではファイル名の拡張子が.pcoとみなされるためです。非標準の拡張子でなければ、INAMEを指定する際にファイル拡張子を使用する必要はありません。
入力ファイル名および出力ファイル名を、それぞれのオプション名INAMEおよびONAMEとともに指定する必要はありません。オプション名を指定しない場合、プリコンパイラではコマンドラインで最初に指定したファイル名を入力ファイル名、2番目のファイル名を出力ファイル名とみなします。
Pro*FORTRANコマンドを次のように入力したとします。
profor MODE=ANSI myfile.pfo DBMS=V7 myfile.f
これは次に相当します。
profor MODE=ANSI INAME=myfile.pfo DBMS=V7 ONAME=myfile.f
注意:
特定のオペレーティング・システム・オブジェクト(ファイル名など)の名前を指定しないオプション名とオプション値には、大文字と小文字の区別はありません。このマニュアルの例では、オプション名は大文字で記述し、オプション値は通常小文字で記述しています。プリコンパイラ実行ファイル自体の名前も含め、ファイル名を入力するときには、大文字と小文字の区別は、オペレーティング・システムの表記規則に従ってください。