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Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGate Monitor Agentのインストール、構成およびアップグレード
12c (12.1.3)
E56365-04
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2 Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストールおよび構成

この章では、z/OS以外のすべてのプラットフォーム用にOracle GoldenGate Monitorエージェントをインストールし、構成するプロセスについて順を追って説明します(z/OSプラットフォームでOracle GoldenGate Monitorエージェントをインストールする場合、第3章「z/OS用Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストールおよび構成」を参照してください)。

この章は次の項で構成されています:

2.1 Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストール

z/OS以外のすべてのプラットフォームでは、Oracle Universal Installer (OUI)を使用してOracle GoldenGate Monitorエージェントをインストールします。次の手順を実行します。

  1. インストーラの起動

  2. 製品のインストール

  3. 使用可能なパッチのインストール

2.1.1 インストーラの起動

インストール・プログラムを起動する手順:

  1. ターゲット・システムにログインします。

  2. インストール・プログラムをダウンロードしたディレクトリに移動します。

  3. 次の表に示すように、システムのJDKディレクトリからjava -jarを起動し、インストール・プログラムを起動します。

    O/S 使用するコマンド
    UNIX
    $ java -jar -Xmx1024m /path/to/jar/file/ogg_generic.jar
    
    Windows
    C:\ java -jar -Xmx1024m  ogg_generic.jar
    

インストール・プログラムが表示されたら、インストールを開始できます。インストール・プログラムの各画面の詳細は、2.1.2項「製品のインストール」を参照してください。

2.1.2 製品のインストール

製品をインストールするには、次の表に説明されている必要な情報を指定して、インストーラ画面を進みます。この表には、表示される順に画面をリストし、必要なフィールドを完成させるための手順を示します。画面の詳細が必要な場合、左側の列でその名前をクリックします。

画面 説明 インストール・アクション
Welcome
この画面は、製品インストーラの概要を示します。 「Next」をクリックします。
Installation Location
この画面では、Oracleホーム・ディレクトリの場所を指定します。
  1. Oracleホームの場所を入力するか、参照して選択します。このパスはOGG_AGENT_ORA_HOMEと呼ばれます。
  2. 「View」をクリックして、選択したOracleホームにインストールされている製品を表示します。

  3. 「Next」をクリックします。

Installation Typ
この画面では、実行するインストールのタイプ(つまり、インストールされる製品と機能)を指定します。
  1. 「Oracle Golden Gate Monitor Agent」を選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

Prerequisite Checks
この画面では、ホスト・コンピュータが分析され、オペレーティング・システムの特定の前提条件が満たされていることが確認されます。 「Next」をクリックします。
Installation Summary
この画面には、インストール対象として選択した機能セットのリストが、インストールの完了後に機能セットによって使用されるおおよそのディスク領域の量とともに表示されます。

注意: 個々のコンポーネントのおおよそのインストール・サイズを表示するには、その名前をクリックします。

「Install」をクリックします。
Installation Progress
この画面には、インストールの進行状況が表示されます。進行状況バーが100%に達したら、インストールは完了です。一部のシステムでは、ライブラリの生成プロセスが全インストール時間の70%を占める場合があることに注意してください。 インストールの進行状況が100%になったら、「Next」をクリックします。
Installation Complete
この画面は、インストールの最後に表示され、インストールされた製品および機能のサマリーが表示されます。 「Finish」をクリックし、インストーラを閉じます。

この手順でOUIは、OUI固有のファイル・セットとともにOracle GoldenGate Monitorエージェントのバイナリと構成ファイルをOGG_AGENT_ORA_HOMEにインストールします。


2.1.3 使用可能なパッチのインストール

  1. My Oracle SupportのリンクをWebブラウザに入力します。

    http://support.oracle.com

  2. 「Sign In...」をクリックします。


    注意:

    まだログインしていない場合、「Oracle Single Sign-On」ページが表示されます。OracleユーザーIDとパスワードを入力し、「Sign In」をクリックします。

    「Dashboard」ページが表示されます。

  3. 「Patches & Updates」タブをクリックします。

  4. 使用するオペレーティング・システムのManagement Pack for Oracle GoldenGateを検索します。

  5. 少なくともパッチ19916072をダウンロードします。

  6. ダウンロードしたファイルを解凍します。

  7. パッチZIPファイル内のREADME.txtファイルの指示に従い、パッチがシステムに必要であること、およびパッチのインストール方法を確認します。

2.2 Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインスタンスの作成および構成

この項では、z/OS以外のプラットフォーム用にOracle GoldenGate Monitorエージェントのインスタンスを作成および構成する手順について説明します。このプロセスには、次の6つの手順が必要です。

  1. インスタンスの作成

  2. 構成プロパティの更新

  3. ウォレット資格証明の作成

  4. SSL証明書ファイルのコピー

  5. Oracle GoldenGate Monitorエージェントの起動

  6. Oracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンス・ログ・ファイルの確認


注意:

この手順は、z/OS以外のアプリケーション用です。z/OSプラットフォーム用のOracle GoldenGate Monitorエージェントをインストールする場合、3.3項「z/OS用Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインスタンスの作成および構成」を参照してください。

2.2.1 インスタンスの作成

Oracle GoldenGate Monitorエージェントの作成スクリプトcreate_ogg_agent_instance.shを含むディレクトリに移動します。次に例を示します。

cd /u01/app/oracle/product/wls/oggmon/ogg_agent

スクリプトを実行します。

./create_ogg_agent_instance.sh 

システムは次のように応答します。

Please enter absolute path of Oracle GoldenGate home directory : 

Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリの絶対パスを入力します。例: /u01/ogg/replication/oggcore1

システムは次のように応答します。

Please enter absolute path of OGG Agent instance : 

Oracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスを含むディレクトリ(既存のディレクトリでかまいません)を入力します。例: /u01/ogg/agents/oggmon/agent1。このディレクトリは、次にOracle GoldenGateをインストールおよびパッチ適用するときに、Oracle GoldenGate MonitorエージェントJARおよび構成ファイルを上書きしないように、Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリと異なるディレクトリにしてください。

Oracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスのディレクトリは、既存のフォルダの場所でかまいません。この場合は、指定するように求められます。

OGG Agent instance directory already exists, do you want to overwrite the contents (yes | no)". 

「yes」を選択した場合、スクリプトの実行が続けられ、その場所にあるOracle GoldenGate Monitorエージェントに関連する内容はすべて上書きされます。「no」を選択した場合、スクリプトの実行が停止します。

一意のディレクトリに作成する必要がありますが、これと同じプロセスを使用して追加のインスタンスを作成できます。たとえば、/u01/ogg/replication/oggcore2および/u01/ogg/agents/oggmon/agent2を使用できます。

2.2.2 構成プロパティの更新

前述の手順を完了したら、Oracle GoldenGate MonitorサーバーのホストおよびJMXポートの詳細に従ってOGG_AGENT_INST_HOME/cfg/Config.propertiesファイルを更新します。手順は、Oracle GoldenGate Monitorサーバーのインストールおよび構成のMonitorプロパティの編集に関する項を参照してください。

2.2.3 ウォレット資格証明の作成

OGG_AGENT_INST_HOME/binディレクトリに移動し、ウォレット・ユーティリティを実行してOracle GoldenGate Monitorエージェント、MonitorサーバーJMXおよび他のパスワードを格納します。

$ ./pw_agent_util.sh  -create
Please create a password for Java Agent: 
Please confirm password for Java Agent: 
Please enter Monitor Server JMX password: 
Please confirm Monitor Server JMX password: 
Jan 06, 2014 5:17:22 PM oracle.security.jps.JpsStartup start
INFO: Jps initializing.
Jan 06, 2014 5:17:24 PM oracle.security.jps.JpsStartup start
INFO: Jps started.
Wallet is created successfully.

この手順で、OGG_AGENT_INST_HOMEフォルダに新しいディレクトリdirwltが作成されます。新しいdirwltフォルダには、cwallet.ssoおよびcwallet.sso.lckファイルが含まれます。

2.2.4 SSL証明書ファイルのコピー


注意:

この手順は、Oracle GoldenGate MonitorエージェントがSSLモードで実行される場合にのみ必要です。

OGG_AGENT_INST_HOME/dircrtに移動し、キーストアおよびトラストストア・ファイルをコピーします。

キーストアおよびトラストストア・ファイルのコピー後、次のようにします。

  1. pw_agent_util.sh (Windowsでは.bat)ユーティリティを使用して、Oracle GoldenGate Monitorの管理のOracle GoldenGate Monitorエージェントのパスワードの更新に関する項に説明されているように、キーストアおよびトラストストア・パスワードでウォレットを更新します。

  2. config.propertiesファイル内のjagent.keystoreおよびjagent.truststore値を次のように更新します。

    jagent.keystore.file=jagentKeyStore
    jagent.truststore.file=jagentTrustStore
    

注意:

自己署名証明書を使用する場合、キーストア・ファイルとトラストストアの両方に同じファイルを使用できます。第三者署名証明書を使用する場合、適切なキーストアおよびトラストストア・ファイルでプロパティ・ファイルを更新する必要があります。

2.2.5 Oracle GoldenGate Monitorエージェントの起動

Oracle GoldenGateコアGGSCIコンソールに移動し、start jagentコマンドを実行してOracle GoldenGate Monitorエージェントを起動します。

GGSCI>start jagent

2.2.6 Oracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンス・ログ・ファイルの確認

前述の手順を完了し、Oracle GoldenGate Monitorエージェントが稼働すると、Oracle GoldenGate Monitorエージェントのログ詳細がOGG_AGENT_INST_HOME/logsmonitoragent.logに書き込まれます。