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Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGate Monitor 12.1.3へのアップグレード
12c (12.1.3)
E59459-01
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2 Oracle GoldenGate Monitorサーバーのアップグレード

この章では、Oracle GoldenGate Monitorのアップグレードで実行するタスクについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 Tomcatでのバージョン11gからのアップグレード

TomcatでOracle GoldenGate Monitor 11gからアップグレードする場合は、プロセスを開始する前に、Oracle GoldenGate Monitorサーバー、Oracle GoldenGate ManagerおよびJAgentを含むすべてのOracle GoldenGate Monitorコンポーネントを停止していることを確認します。

2.2 Oracleデータベース・ユーザーのスキーマのアップグレード手順

OracleデータベースのOracle GoldenGate Monitorサーバーのアップグレードは、次の2段階のプロセスです。

  1. RCUを使用した必要な12.1.3スキーマの作成

  2. UAを実行したスキーマのアップグレード


注意:

次の手順に進む前に、既存のMonitor 11gサーバーが停止していることを確認します。


2.2.1 RCUを使用した必要な12.1.3スキーマの作成


注意:

このアップグレードでは、最新バージョンのOracle 11g R1、Oracle 11g R3およびOracle 12c R1データベース・ソフトウェア・リリースのみをサポートしています。Oracle GoldenGate Monitor 12c (12.1.3)の現在のデータベースのサポート情報は、Oracle GoldenGate Monitorサーバーのインストールおよび構成のプラットフォームのサポートに関する項を参照してください。



重要:

Oracle 12cデータベースのRCUを実行する前に、次を確認します。

  • 文字セットがAL32UTF8である。これは、デフォルトの文字セットはRCUでサポートされていないため、実行する必要があります。

  • プラガブル・データベースを使用している。デフォルトでは、Oracle12cでコンテナ・データベースが有効になるため、RCUは、コンテナ・データベースではなく、プラガブル・データベースのみをサポートします。


データベースを更新する手順:

データベースを更新するには、製品のインストールに含まれるリポジトリ作成ユーティリティを実行します。RCUを起動するには、ORACLE_HOME/oracle_common/binに移動して、次のように入力します。

$./rcu

RCUが開き、「Welcome」画面が表示されます。

次の表の説明に従いRCU画面を操作し、データベースを更新します。


注意:

この手順で選択するように指示されているRCU項目の一部は、デフォルトですでに選択されている場合があります。画面の項目がすでに選択されており、選択するように指示されている場合は、選択解除しないように注意してください。


画面 アップグレード・アクション

Welcome

「Next」をクリックします。

Create Repository

  1. 「System Load and Product Load」を選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

Database Connection Details

  1. Oracle GoldenGate Monitorデータベースの詳細を入力します。

  2. 「Next」をクリックします。

Select Components

  1. 「AS Common Services」ノードで、次のスキーマを選択します。

    • Audit Services

    • Audit Services Append

    • Audit Services Viewer

    • Oracle Platform Security Services

    注意: この手順では、Monitorサーバー・スキーマを選択しないでください。

  2. 「Next」をクリックします。

    進捗ウィンドウが表示され、各スキーマの前提条件が満たされるように選択解除します。

  3. 「OK」をクリックします。

Schema Passwords

  1. 必要なパスワードを入力し(まだ入力していない場合)、確認します。

  2. 「Next」をクリックします。

Map Tablespaces

「Next」をクリックします。

選択したサービスのスキーマの作成が開始されます。

Summary

スキーマ情報を確認し、「Create」をクリックします。

Creation Summary

「Close」をクリックします。


2.2.2 UAを実行したスキーマのアップグレード


警告:

この手順を開始する前に、アップグレードするスキーマを指定している既存のOracle GoldenGate Monitorサーバー11gが停止していることを確認します。


リポジトリを作成したら、次にアップグレード・アシスタントを実行して、データベースをバージョン12c (12.1.3)にアップグレードします。RCUと同様、UAは製品のインストールに含まれています。ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/binに移動し、次のように入力します。

$./ua

UAの「Welcome」画面が表示されます。

次の表の説明に従いUA画面を操作し、サーバーをアップグレードします。

画面 アップグレード・アクション

Welcome

「Next」をクリックします。

スキーマ

スキーマが選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。

Available Components

  1. Oracle GoldenGate Monitorを選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

Prerequisites

  1. 3つの前提条件をすべて選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema

  1. Oracle GoldenGate Monitorのスキーマ名とパスワードを入力します。

  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema Prefix

  1. RCUでSTBスキーマを作成した際に使用したのと同じスキーマを入力します(「データベースを更新する手順:」を参照)。

  2. 「Next」をクリックします。

Examine

「Next」をクリックします。

Upgrade Summary

「Upgrade」をクリックします。

Upgrade Progress

「Next」をクリックします。

Upgrade Success

「Close」をクリックします。


これで、OracleデータベースのOracle GoldenGate Monitorサーバーのアップグレード・プロセスが完了します。/ua_timestamp.log ,ua_timestamp.outファイルが、12g ORACLE_HOME$oracle_common/upgrade/ログに生成されます。

2.3 MySQLデータベース・ユーザーのスキーマのアップグレード手順


注意:

Oracle GoldenGate Monitorサーバー12c (12.1.3)は、MySQL 5.5以降のみをサポートしています。以前のバージョンのMySQLをアップグレードする場合は、最初にMySQL 5.5以降にアップグレードする必要があります。詳細は、次のMySQLのアップグレードまたはダウングレードに関する項を参照してください。

http://dev.mysql.com/doc/refman/5.5/en/upgrading-downgrading.html


MySQLデータベースのOracle GoldenGate Monitorサーバーのアップグレードは、次の2段階のプロセスです。

  1. RCUを実行したMySQLスキーマのアップグレード

  2. UAを実行したスキーマのアップグレード

2.3.1 RCUを実行したMySQLスキーマのアップグレード


重要:

MySQLデータベースのOracle GoldenGate Monitorをアップグレードするには、次の値をデータベースに設定する必要があります。

SET GLOBAL INNODB_FILE_PER_TABLE="ON";
SET GLOBAL INNODB_FILE_FORMAT="Barracuda";
SET GLOBAL INNODB_LARGE_PREFIX="ON";
SET GLOBAL LOG_BIN_TRUST_FUNCTION_CREATORS="ON"; 

これらの値を設定しないと、RCUはセッションの最後でエラーをスローします。RCUプロセスを取り消すことはできず、実行中にデータベースを再起動してRCUを設定/反映することが難しくなります。


Oracle GoldenGate Monitorサーバーは、JRFが付属するWeblogic Server 12c (12.1.3)とともにリリースされているため、Fusion Middlewareの規格と要件に準拠するには、STBスキーマをMySQLデータベースに追加して、既存のOracle GoldenGate Monitorをアップグレードする必要があります。

これらの依存スキーマを追加するには、製品のインストールに含まれるRCUを使用します。RCUを起動するには、ORACLE_HOME/oracle_common/binに移動して、次のように入力します。

$ ./rcu

RCUが開き、「Welcome」画面が表示されます。

次の表の説明に従いRCU画面を操作し、データベースを更新します。画面の詳細が必要な場合、左側の列でその名前をクリックします。

画面 アップグレード・アクション

Welcome

「Next」をクリックします。

Create Repository

  1. 「System Load and Product Load」を選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

Database Connection Details

  1. Oracle GoldenGate Monitorデータベースの詳細を入力します。

  2. 「Next」をクリックします。

Select Components

  1. 「Service Table」がデフォルトで選択されています(選択されていない場合は、選択します)。その他の値が選択されている場合は、選択を解除します。

  2. 「Next」をクリックします。

    進捗ウィンドウが表示され、スキーマの前提条件が満たされている場合は選択解除します。

  3. 「OK」をクリックします。

Schema Passwords

  1. 必要なパスワードを入力し(まだ入力していない場合)、確認します。

  2. 「Next」をクリックします。

Summary

スキーマ情報を確認し、「Create」をクリックします。

Creation Summary

「Close」をクリックします。


2.3.2 UAを実行したスキーマのアップグレード


注意:

この手順を開始する前に、アップグレードするスキーマを指定している既存のOracle GoldenGate Monitorサーバー11gが停止していることを確認します。


この項では、UAを使用してMySQLデータベースをアップグレードする方法について説明します。

2.3.2.1 前提条件

UAでは、スキーマ名が大文字で表示されるため、UAを実行する前に、次を選択する必要があります。

  1. Monitor 11gスキーマが小文字で作成された場合は、大文字を使用して新しいスキーマを作成し、既存のリポジトリを新規作成されたスキーマに移動する必要があります。

  2. スキーマ名とユーザー名が一致していることを確認します。

2.3.2.2 UAの実行

UAを起動するには、ORACLE_HOME/oracle_common/binに移動して、次のように入力します。

$./ua

UAの「Welcome」画面が表示されます。

次の表の説明に従いUA画面を操作し、サーバーをアップグレードします。画面の詳細が必要な場合、左側の列でその名前をクリックします。

画面 アップグレード・アクション

Welcome

「Next」をクリックします。

スキーマ

スキーマが選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。

Available Components

  1. Oracle GoldenGate Monitorを選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

Prerequisites

  1. 3つの前提条件をすべて選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema

  1. 適切な情報が指定されていることを確認します。

  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema Prefix

  1. RCUでSTBスキーマを作成した際に使用したのと同じスキーマを入力します。

  2. 「Next」をクリックします。

Examine

「Next」をクリックします。

Upgrade Summary

「Upgrade」をクリックします。

Upgrade Progress

「Next」をクリックします。

Upgrade Success

「Close」をクリックします。


これで、MySQLデータベースのOracle GoldenGate Monitorサーバーのアップグレード・プロセスが完了します。

2.4 SQL Serverデータベース・ユーザーのスキーマのアップグレード手順

SQL ServerデータベースのOracle GoldenGate Monitorサーバーのアップグレードは、次の2段階のプロセスです。

  1. RCUを実行したSQL Serverデータベースの更新

  2. UAを実行したデータベースのアップグレード

Oracle GoldenGate Monitorサーバー12c (12.1.3)は、SQL Serverバージョン2008および2012をサポートしています。Oracle GoldenGate Monitorサーバーのインストールおよび構成のデータベース・ソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。

2.4.1 RCUを実行したSQL Serverデータベースの更新

Oracle GoldenGate Monitorサーバーは、JRFが付属するWeblogic Server 12c (12.1.3)とともにリリースされているため、Fusion Middlewareの規格と要件に準拠するには、STBスキーマをSQL Serverデータベースに追加して、既存のOracle GoldenGate Monitorをアップグレードする必要があります。

開始する前に、次を実行します。

  • 次のように設定します。

    ISOLATION LEVEL,ALTER DATABASE $(DATABASE_NAME) SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON
    
  • データベースで大/小文字が区別されることの確認:

    DECLARE @collate sysname
       select @collate = convert(sysname, serverproperty('Collation'))
    IF ( charindex(N'_CI', @collate) > 0 )
    BEGIN
       select @collate = replace(@collate, N'_CI', N'_CS')
       exec ('ALTER database $(DATABASE_NAME) COLLATE ' + @collate)
    END
    

これらの依存スキーマを追加するには、製品のインストールに含まれるRCUを使用します。RCUを起動するには、ORACLE_HOME/oracle_common/binに移動して、次のように入力します。

$ ./rcu

RCUが開き、「Welcome」画面が表示されます。

次の表の説明に従いRCU画面を操作し、データベースを更新します。画面の詳細が必要な場合、左側の列でその名前をクリックします。

画面 アップグレード・アクション

Welcome

「Next」をクリックします。

Create Repository

  1. 「System Load and Product Load」を選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

Database Connection Details

  1. Oracle GoldenGate Monitorデータベースの詳細を入力します。

  2. 「Next」をクリックします。

Select Components

  1. 「Service Table」がデフォルトで選択されています(選択されていない場合は、選択します)。その他の値が選択されている場合は、選択を解除します。

  2. 「Next」をクリックします。

    進捗ウィンドウが表示され、スキーマの前提条件が満たされている場合は選択解除します。

  3. 「OK」をクリックします。

Schema Passwords

  1. 必要なパスワードを入力し(まだ入力していない場合)、確認します。

  2. 「Next」をクリックします。

Summary

スキーマ情報を確認し、「Create」をクリックします。

Creation Summary

「Close」をクリックします。


2.4.2 UAを実行したデータベースのアップグレード

リポジトリを作成したら、次にアップグレード・アシスタントを実行して、データベースをバージョン12c (12.1.3)にアップグレードします。RCUと同様、UAは製品のインストールに含まれています。ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/binに移動し、次のように入力します。

$./ua

UAの「Welcome」画面が表示されます。

次の表の説明に従いUA画面を操作し、サーバーをアップグレードします。画面の詳細が必要な場合、左側の列でその名前をクリックします。

画面 アップグレード・アクション

Welcome

「Next」をクリックします。

スキーマ

スキーマが選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。

Available Components

  1. Oracle GoldenGate Monitorを選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

Prerequisites

  1. 3つの前提条件をすべて選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema

  1. 適切な情報が指定されていることを確認します。

  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema Prefix

  1. RCUでSTBスキーマを作成した際に使用したのと同じスキーマを入力します。

  2. 「Next」をクリックします。

Examine

「Next」をクリックします。

Upgrade Summary

「Upgrade」をクリックします。

Upgrade Progress

「Next」をクリックします。

Upgrade Success

「Close」をクリックします。


これで、SQL ServerデータベースのOracle GoldenGate Monitorサーバーのアップグレード・プロセスが完了します。

2.5 次の手順: アップグレード後のタスクの実行

データベース・タイプのアップグレード・プロセスが完了したら、次に、第3章「アップグレード後のタスクの実行の説明に従い、アップグレード後のタスクを実行する必要があります。