この章では、UNIX/Linux、WindowsまたはNonStopプラットフォームでのOracle GoldenGate Veridata Cエージェントのインストール方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
次の手順は、CベースのOracle GoldenGate Veridataエージェント・ソフトウェアの新規でクリーンなコピーをインストールするためのものです。既存のインストールをアップグレードするには、『Oracle GoldenGate Veridataのアップグレード』を参照してください。
Oracle GoldenGate Veridata Cエージェントは、比較データが含まれるデータベースをホストするシステムと同じシステム上にインストールされます。比較対象のデータを含むデータベース・インスタンスごとに1つのOracle GoldenGate Veridata Cエージェントをインストールします。
UNIXまたはLinuxシステムでCエージェントをインストールするには、次の手順を実行します。
エージェントのディレクトリを作成します。
付録D「Oracle GoldenGate Veridataディストリビューション」の手順に従ってソフトウェアを入手します。
mediapack.zipファイルを作成したディレクトリに抽出します。
agentサブディレクトリからGGSCIを実行します。
GGSCIで、次のコマンドを発行してOracle GoldenGate Veridataの作業ディレクトリを作成します。
CREATE SUBDIRS
GGSCIで、次のコマンドを発行してManagerパラメータ・ファイルを作成および編集します。
EDIT PARAMS MGR
ファイルの最初の行に、Managerプロセスのポート番号を指定する次のパラメータを追加します。このポート番号は、その他のOracle GoldenGateソフトウェアのManagerプロセスなど、他のプロセスで使用されていない一意の番号である必要があります。
PORT number
(オプション) 次の行に、Managerプロセスが動的に割当てできる最大256のポート範囲を指定する次のパラメータを追加します。バッチ比較を実行する場合は、このパラメータを使用して同時処理スレッドのポートを指定できます。
DYNAMICPORTLIST {port | port-port} [ , ...]
複数のポートを指定するには、7830, 7833のようにカンマ区切りリストを使用します。
ポート範囲を指定するには、7830-7835のようにダッシュ(-)を使用して範囲内の最初と最後のポートを区切ります。
ポート範囲と個別ポートを指定するには、7830-7835, 7839のように範囲と個別ポート番号の間にカンマを配置します。
パラメータ・ファイルを保存して閉じます。このファイルはagentサブディレクトリ内のdirprmディレクトリに格納されます。移動しないでください。
GGSCIで、Managerプロセスを起動します。この手順は比較を実行する準備ができるまで保留できます。比較を実行するには、Managerが実行中である必要があります。
START MANAGER
Managerが実行中であることを確認するには、GGSCIで次のコマンドを発行します。
INFO MGR
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注意: Oracle GoldenGate Veridataは、UNIXシステムやLinuxシステムではサービスとしてインストールできません。 |
NonStop SQL/MPシステムへのエージェントのインストール手順:
Oracle GoldenGate Veridataエージェント・ファイルのインストール。
表パーティションが含まれる場合は、VSNSERVのリモート・ノードへのコピー。
次の指定を含むGLOBALSパラメータ・ファイルの作成。
VSNSERVプロセスがあるリモート・ノードの場所。
一意のManager名 (システム上にほかのManagerプロセスがある場合)
Managerプロセスの構成
付録D「Oracle GoldenGate Veridataディストリビューション」の手順に従って、Oracle GoldenGate Veridataエージェント・ビルド・ファイルをWindowsワークステーションにダウンロードします。
WinZipまたは同等の圧縮製品を使用して、ファイルをワークステーションの一時ディレクトリに解凍します。
ファイルをエージェントをインストールして実行するNonStopサーバーのボリュームおよびサブボリュームにバイナリ・モードで転送します。エージェント・ソフトウェアは、他のOracle GoldenGateソフトウェアとは別のものを含め、専用サブボリュームにインストールする必要があります。
次のTACLコマンドを発行し、VERUNPAKを編集ファイルに変更します。
FUP ALTER VERUNPAK, CODE 101
次のTACLコマンドを発行し、VERUNPAKマクロを実行します。
RUN VERUNPAK
プロンプト画面が表示されたら、インストール場所を確認します。表示された場所を確定する場合はYを、別の場所を選択する場合はNを入力します。
Installing GoldenGate at $DATA.GoldenGate Veridata Is this correct? (Y/N) y UNPAK - File decompression program - T1255G06 - (2002-05-06) Archive version: 1 File Mode RESTORE Program - T9074G07 (15JAN2002) Copyright Tandem Computers Incorporated 1981-2002 Summary Information Files restored = 7 Files not restored = 0 GoldenGate Veridata for Nonstop Installation Installs the GoldenGate Veridata Product Enter X at any prompt to quit.
使用するエージェントのSQLカタログが要求されます。カタログ名を入力するか、カタログがない場合はXと入力します。
SQL Catalog for Compilation (X for no catalog)? $data.cpscat SQL compiling VERIAGT GoldenGate Veridata Installation Complete.
環境の必要に応じて、A.3.2項「リモート・ノードへのVSNSERVのコピー」またはA.3.3項「GLOBALSファイルの作成」に進みます。
リモート・ノードに表のパーティションがある場合は、VSNSERVモジュールのコピーを各ノード上に配置する必要があります。
すべてのリモート・ノードのハードウェア・タイプが同じ場合は、Oracle GoldenGate VeridataエージェントのサブボリュームにあるVSNSERVのコピーを使用できます。それ以外の場合は、そのハードウェア・タイプの正しいエージェント・ビルドのダウンロードが必要になる場合があります。これには正しいVSNSERVが含まれます。
各ノードにVSNSERVを配置するには、次のいずれかを行います。
エージェント自体を実行しない場合でも、Oracle GoldenGate Veridataエージェント・パッケージ全体を各リモート・ノードにインストールします。
VSNSERVオブジェクトを各リモート・ノードにコピーします。このオプションを使用する場合は、次の手順に従います。
リモート・ノードへのVSNSERVのコピー手順
適切なVSNSERVプログラムを各リモート・ノードにコピーします。
スーパー・ユーザーとして各リモート・ノードにログオンします。
各リモート・ノード上で、次のコマンドを発行します。
FUP GIVE vsnserv, SUPER.SUPER FUP secure vsnserv, "NNNN", PROGID
最初のコマンドは、VSNSERV所有者をSUPER.SUPERとして設定します。
2番目のコマンドは、セキュリティとPROGIDをSUPER.SUPERとして実行するように設定します。
Oracle GoldenGate Veridataエージェントのインストール場所にあるGLOBALSファイルにノードのHOSTパラメータを追加して、各リモート・ノード上のVSNSERVの場所を指定します。A.3.3項「GLOBALSファイルの作成」を参照してください。
次の場合、GLOBALSファイルをOracle GoldenGate Veridataエージェント・ディレクトリに作成する必要があります。
Oracle GoldenGateデータ同期化ソフトウェアで使用するプロセスなどのその他のManagerプロセスがこのシステム上にあります。Veridataエージェントで使用するプロセスを含め、各Managerプロセスの一意の名前をGGSPREFIXパラメータを使用してこのファイルで指定する必要があります。
Veridataを使用して比較する表のパーティションはリモート・ノードに格納されます。各ノードの名前はGLOBALSファイルでHOSTパラメータを使用して指定する必要があります。
GLOBALSファイルの作成手順
TACLプロンプトが表示されたら、次のコマンドを発行します。
EDIT GLOBALS
ファイルの作成が要求されたら、Yesと入力します。
GLOBALSファイルに、環境に応じて、次のパラメータのいずれかまたは両方を追加します。
GGSPREFIX $aa HOST system_name [, GGSSUBVOL subvol] [, NODENUM node_number] [HOST system_name [, GGSSUBVOL subvol] [, NODENUM node_number]]
GGSPREFIXは、たとえばGGSPREFIX $GVのように、Managerプロセス名に付けられる一意で2文字の接頭辞を指定します。
HOSTは、VSNSERVコンポーネントがあるリモート・ノードの場所を指定します。
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注意: システムの拡張ノード番号がわからない場合は、そのノード上でSYSINFOを実行します。
SYSINFO - T9268H01 - (01 OCT 2004) SYSTEM \TEST Date 10 Jul 2008, 10:44:54
Copyright 2003 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
System name \TEST
EXPAND node number 110
Current SYSnn SYS10
System number 012345
Software release ID H06.13.00
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ファイルを拡張子なしで保存します。ファイルはエージェントがあるサブボリュームに格納されます。移動しないでください。
TACLから、エージェントとインストールされているGGSCIプログラムを実行します。
RUN GGSCI
GGSCIで、次のコマンドを発行してManagerパラメータ・ファイルを作成および編集します。
EDIT PARAMS MGRPARM
ファイルの最初の行に、次のパラメータを追加します。ここで、numberは、他のOracle GoldenGateソフトウェアのManagerプロセスを含め、その他のプロセスで使用されていない一意のポート番号です。
PORT number
(オプション) 次の行に、Managerプロセスが動的に割当てできる最大256のポート範囲を指定する次のパラメータを追加します。バッチ比較を実行する場合は、同時処理スレッドのポートを指定できます。
DYNAMICPORTLIST {port | port-port} [ , ...]
条件:
複数のポートを指定するには、7830, 7833のようにカンマ区切りリストを使用します。
ポート範囲を指定するには、7830-7835のようにダッシュ(-)を使用して範囲内の最初と最後のポートを区切ります。
ポート範囲と個別ポートを指定するには、7830-7835, 7839のように範囲と個別ポート番号の間にカンマを配置します。
ファイルを保存して閉じます。
GGSCIで、次のコマンドを発行してManagerプロセスを起動します。この手順は比較を実行する準備ができるまで保留できます。比較を実行するには、Managerが実行中である必要があります。
START MANAGER
Managerが実行中であることを確認するには、GGSCIで次のコマンドを発行します。
INFO MGR