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Oracle® GoldenGate Veridataユーザーズ・ガイド
12c (12.1.3)
E59464-01
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2 ワークフロー・オブジェクトの構成

この章では、ジョブの実行前に必要な構成について説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.1 概要

Oracle GoldenGate Veridataの使用を開始するには、比較するデータを識別し、作業管理に役立つオブジェクトを作成する必要があります。これらのオブジェクトを次の順序で作成します。

  1. データソース接続の構成: Oracle GoldenGate Veridataサーバーでは、比較するソースおよびターゲット・データを格納するデータベースごとにOracle GoldenGate Veridataエージェントに接続できる必要があります。接続は、ホスト、Oracle GoldenGate Veridataエージェントのポート番号(Cエージェントの場合はManager)およびエージェントがアクセスするデータソースで定義されます。接続は、他のオブジェクトの作成前に作成する必要があります。

  2. グループの構成: ソース・データソース接続およびターゲット・データソース接続のセットにリンクされている比較グループを少なくとも1つ構成する必要があります。グループとは、比較するオブジェクトを編成する論理コンテナです。

  3. 比較ペアの構成: 作成する各グループに1つ以上の比較ペアを構成する必要があります。比較ペアとは対応するソース表およびターゲット表またはファイルのセットです。比較ペアは、グループの作成後すぐに作成可能で、後でグループを編集して比較ペアを追加することもできます。比較ペアの構成は、時間を最も消費するタスクですが、複数のセッション間に作業を分散することで、時間を節約できます。進行中の作業へのリンクをお気に入りマネージャで作成できるため、すぐに作業に戻ることができます。

  4. プロファイルの構成: プロファイルにはランタイム・パラメータの設定が含まれ、ジョブ・プロファイルの上書きとしてジョブまたは特定の比較ペアにグローバルに適用できます。プロファイル・パラメータでは、使用するソート方法、スレッドおよびメモリー使用量、レポート出力などの属性を制御します。実行プロファイルの定義はオプションです。それは、Oracle GoldenGate Veridataにはほとんどの使用シナリオに適用される設定を含むデフォルト・プロファイルが含まれるためです。ただし、Oracle GoldenGate Veridataの使用を重ねるうちに、デフォルト・プロファイルをカスタマイズしたり、独自のカスタム・プロファイルを作成する必要が生じることもあります。

  5. ジョブの構成: ジョブとは1つ以上の比較グループの論理コンテナで、比較処理を実行する作業ユニットです。1つ以上のジョブ内で、多くのデータベースおよびシステム間で大容量の比較グループを管理および実行でき、その比較のタイミングを制御できます。

2.2 接続の構成

Oracle GoldenGate Veridataを開始するには、比較するデータを格納するソースおよびターゲット・データベースへの接続を定義する必要があります。Oracle GoldenGate Veridataサーバーは、この接続情報を使用してOracle GoldenGate Veridataエージェントと通信します。

接続は次のもので定義されます。

接続は、「Connection Configuration」ページから管理されます。このページにアクセスするには、ナビゲーション・ペインの「Configuration」で「Connection Configuration」をクリックします。

Oracle GoldenGate Veridataリポジトリ内に存在するすべての接続は、このページの「Existing Connections」リストに表示されます。このページから、次を実行することもできます。

接続を作成、編集または削除するには、管理者ロールまたはパワー・ユーザー・ロールが必要です。

2.2.1 既存の接続リストのフィルタ

「Filters」を展開して、フィルタ・オプションを表示します。文字列は、文字単位で照合されます。

  • Name Like: 文字列を使用して、接続名でフィルタします。

  • Description Like: 文字列を使用して、説明内の文字列を照合してフィルタします。

  • Datasource Type: ドロップダウン・リストから選択して、データソース・タイプでフィルタします。

「Apply Filter」をクリックして、選択した接続を表示します。

2.2.2 接続の作成

  1. 「New」をクリックします。「New Connection Assistant」プロンプトで次が求められます。

    • 接続名およびオプションの説明。

    • Oracle GoldenGate VeridataエージェントがインストールされているホストのDNS (ドメイン名サーバー)ホスト名またはIPアドレス。インストール手順は、必要に応じて『Oracle GoldenGate Veridata管理者ガイド』を参照してください。

    • エージェントに割り当てられているポート番号(Cエージェントの場合は、Managerプロセス)。Javaエージェントのポート番号を特定するには、エージェントのインストール・ディレクトリ内のagent.propertiesファイルのserver.portパラメータを表示します。CエージェントManagerのポート番号を特定するには、エージェントのインストール・ディレクトリからGGSCIプログラムを実行し、INFO MANAGERコマンドを使用します。

    • データソースのタイプ(例: OracleまたはTeradata)。

    • Veridataエージェントおよびサーバー間の通信をセキュアにするには、「Use SSL for communication」チェック・ボックスを選択します。

    • データソースに接続するためのユーザー名およびパスワード(データベースで必要な場合)。

    • ターゲット・データベースでの修復操作の実行に対して、個別のユーザーを構成できます。このユーザーには、表の更新および問合せの権限が必要です。

  2. 「Test Connection」ボタンをクリックして、指定した情報が正しいことを確認します。前の画面で「Use SSL for communication」チェック・ボックスを選択した場合は、データソース接続の確認にSSLが使用されます。

2.2.3 接続の編集

  1. 「Existing Connections」リストで接続の名前をクリックするか、「Select」列で選択して、「Edit」をクリックします。

  2. 「Edit Connection」ページが表示されます。

2.2.4 接続の削除

  1. 接続を削除する前に、リンクされているグループまたはジョブからリンクを解除するか、必要に応じてグループまたはジョブを削除する必要があります。

  2. 接続を削除するには、「Existing Connections」リストの「Select」列で選択し、「Delete」ボタンをクリックします。一度に削除できる接続は1つのみです。

2.2.5 接続設定の編集

接続情報を編集するには、「Edit Connection」ページを使用します。このページにアクセスする手順:

  1. ナビゲーション・ペインで、「Connection Configuration」をクリックします。

  2. 「Existing Connections」リストで、編集する接続の名前をクリックします。「Edit Connection」ページが表示されます。

接続を編集するには、管理者またはパワー・ユーザー・ロールが必要です。

「Connection Settings」タブ

このタブでは、エージェントの動作を変更します。

「Use Default」の下のチェック・マークは、パラメータがデフォルト値に設定されていることを示します。

現在の設定は、「Value」に表示されます。

パラメータがトグルの場合、「Value」の下のチェック・マークは、それが有効であることを示します。

設定を変更する手順:

  1. 「Use Default」ボックスを選択解除します。

  2. 「Value」で変更します。

  3. 「Save」をクリックします。

パラメータの詳細

  • Agent Message Timeout: Oracle GoldenGate Veridataエージェントからメッセージを受信しなかった場合に、Oracle GoldenGate Veridataサーバーが異常終了するまでの時間間隔(秒)を指定します。

  • Truncate Trailing Spaces When Comparing Values: 文字列型の列を比較する場合に、末尾の空白を切り捨てます。列に空白のみが含まれる場合は、最初の空白が維持されます。末尾の空白の切捨ては、異なる長さの列を比較する場合に便利です。末尾の空白は、このパラメータの設定に関係なく、VARCHAR列から自動的に切り捨てられます。LOBデータの末尾の空白は切り捨てられません。

  • Initial Compare Fetch Batch Size: (Oracleデータベースのみ)初回比較で一度にフェッチされる行数を設定します。バッチ・サイズを増やすと、標準のデータベース・アクセスと比較してスループットが向上する場合があります。デフォルトの0では、1000行のバッチ・サイズをフェッチします。その他の値を指定すると、フェッチされる実際の数になります。使用する場合は、100行以上の値を推奨します。1000を超える値にすると、メモリーが無駄に消費されるため、通常は効率的でなくなります。

2.2.6 接続の詳細の編集

接続情報を編集するには、「Edit Connection」ページを使用します。この設定のページは、他の部分で上書きが許可されていないかぎり、関連付けられているデータ・ソースから実行されるすべての比較にグローバルに適用されます。

接続を編集するには、管理者ロールまたはパワー・ユーザー・ロールが必要です。

「Connection Details」タブ

このタブでは、データベースに接続するのに、Oracle GoldenGate Veridataエージェントで必要な情報を取得します。

パラメータの詳細

  • Name: 名前は変更できません。

  • Description: 説明はオプションで、必要に応じて編集できます。

  • Host Name or IP address: システムのドメイン名サーバー(DNS)ホスト名またはIPアドレスのいずれか。この情報は変更できます。

  • Port: システムのOracle GoldenGate Veridataエージェントのポート番号。ポート番号は、リストされているポート番号が、エージェントのインストール時に指定した正しいポート番号でない場合に変更できます。

  • Datasource Type: この接続でアクセスされるデータベースのタイプ。この属性は変更できません。

  • (オプション)「Verify」をクリックして、接続が成功したことを確認します。接続は、実行時にOracle GoldenGate Veridataによっても確認されます。

  • Catalog: (すべてのデータベースには適用されません)比較するオブジェクトを格納するデータベース。

  • User: データベースに接続アクセスする既存のユーザーの名前。ユーザーは変更できます。必要な権限は、『Oracle GoldenGate Veridata管理者ガイド』を参照してください。

  • Password: ユーザーのパスワード。

  • (オプション)「Test Connection」をクリックして、資格証明が有効であることを確認します。

変更を終了したら、「Save」をクリックして、リポジトリに保存します。

2.2.7 接続プロパティの編集

接続情報を編集するには、「Edit Connection」ページを使用します。このページにアクセスする手順:

  1. ナビゲーション・ペインで、「Connection Configuration」をクリックします。

  2. 「Existing Connections」リストで、編集する接続の名前をクリックします。「Edit Connection」ページが表示されます。

接続を編集するには、管理者またはパワー・ユーザー・ロールが必要です。

「Connection Properties」タブ

このタブでは、異なるタイプのデータベースのデータと比較する場合に、基礎となるデータベースの各データ型の解釈およびマップの方法のルールを定義します。このタブでは、データ型のすべてのインスタンスのグローバル値を設定します。指定された表の特定の列のフォーマット・マッピングを上書きするには、比較ペアの「Column Mapping Configuration」ページに移動し、「User Defined」列のマッピング方法を使用します。

サポートされているデータ型は、Oracle GoldenGateの比較形式へのデフォルトのマッピングとともに表示されます。自動マッピングでは不十分な場合は、サポートされている別の形式を選択できます。

形式設定を変更する手順:

  1. 「Use Default」ボックスを選択解除します。

  2. 「Comparison Formats」で選択します。

  3. 「Comparison Formats」で指定したデータ型および形式に応じて、「Precision」列、「Scale」列および「Timezone」列で追加情報を指定または選択する必要が生じる場合があります。

  4. 「Save」をクリックします。

その他の接続構成のタブ

接続の詳細の編集

接続設定の編集

2.3 グループの構成

グループとは、1つ以上の比較ペアの論理コンテナです。これにより、大量の多様なデータのセットを管理可能な単位に変更およびパーティション化できます。グループは、ジョブの作成時にジョブにリンクされます。グループは、1つ以上のジョブにリンク可能で、データの比較の方法とタイミングを制御できます。


注意:

グループは、ソースおよびターゲット・データへの接続のセットに関連付けられます。グループを作成する前に、これらの接続を作成する必要があります。


グループは、「Group Configuration」ページから管理されます。このページにアクセスするには、ナビゲーション・ペインの「Group Configuration」をクリックします。

Oracle GoldenGate Veridataリポジトリ内で定義されるすべてのグループは、このページの「Existing Groups」リストに表示されます。このページから、次のタスクを実行できます。

グループを作成、編集または削除するには、管理者ロールまたはパワー・ユーザー・ロールが必要です。

その他の構成タスク

比較ペアの構成

接続の構成

プロファイルの構成

ジョブの構成

2.3.1 既存のグループ・リストのフィルタ

「Filters」を展開して、次のいずれかのボックスに検索文字列を入力します。文字列は、文字単位で照合されます。

  • Name Like: グループ名でフィルタします。

  • Description Like: 説明内の一致文字列でフィルタします。

  • Source Connection Names Like: ソース接続の名前でフィルタします。

  • Target Connection Names Like: ターゲット接続の名前でフィルタします。

「Apply Filter」をクリックして、選択したグループを表示します。

2.3.2 グループの作成

グループを作成するには、「New」をクリックします。「New Group Assistant」が表示されます。アシスタントでは、次が求められます。

  • 名前および説明。

  • 接続情報

2.3.3 グループの編集

グループを編集するには、「Existing Groups」リストでグループの名前をクリックするか、「Select」列で選択して、「Edit」をクリックします。「Edit Group」ページが表示されます。

2.3.4 グループの削除

グループを削除する前に、リンクされているジョブからリンクを解除します(または、必要に応じてジョブを削除します)。グループを削除するには、「Existing Groups」リストの「Select」列で選択し、「Delete」ボタンをクリックします。一度に削除できるグループは1つのみです。

2.4 比較ペアの構成

比較ペアとは、データを比較するためにソース表またはソース・ファイルとターゲット表またはターゲット・ファイル間の論理的関係です。比較ペアはグループにリンクされます。このため、指定されたグループの比較ペアに構成するすべてのソースおよびターゲット・オブジェクトは、このグループに関連付けられているデータソース接続からアクセスできる必要があります。


注意:

注意: 比較ペアを作成する前に、それら格納するグループを作成する必要があります。


比較ペアおよびその列マッピングを表示、作成、変更および保存するには、「Compare Pair Configuration」ページを使用します。このページにアクセスする手順:

  1. グループを表示するページ内のグループの名前をクリックします。ナビゲーション・ペインからこのページにアクセスするには、「Group Configuration」をクリックし、比較ペアを構成するグループの名前をクリックします。「Edit Group」ページが表示されます。

  2. 「Go to Compare Pair Configuration...」をクリックします。

    • このページの上部の「Group Information」セクションには、作業中のグループの情報が表示されます。

    • このページのタブには、比較ペアの操作に必要なツールが表示されます。

「Existing Compare Pairs」タブから開始します。ここには、選択したグループに現在存在する比較ペアが表示されます。「Existing Compare Pairs」リストの列には、これらの比較ペアの詳細が表示されます。

既存の比較ペアの変更

デルタ処理を制御する手順(NonStop) (デルタ処理の詳細は、「デルタ処理の使用」を参照)。

比較ペアの編集

比較ペアの削除

新しい比較ペアを作成する手順

比較ペアを作成するには、管理者ロールまたはパワー・ユーザー・ロールが必要です。

比較ペアを作成するには、次の方法を使用できます。

2.4.1 「Existing Compare Pairs」リストの列の詳細

  • Compare Pair Name: <source>=<target>またはユーザー定義名のデフォルト名の形式です。いずれの場合も、マウス・カーソルを比較ペア名の上に置くと、実際のソースおよびターゲット・オブジェクト名が表示されます。

  • Column Mapping: 比較ペアのソース列とターゲット列間のマッピングの作成または編集が可能な「Column Mapping Configuration」ページにリンクします。

  • Source Catalog (Some platforms): ソース・メタデータ・カタログまたはデータベース。

  • Source Schema: 比較するソース・データベース・オブジェクトの所有者。

  • Target Catalog (Some platforms): ターゲット・メタデータ・カタログまたはデータベース。

  • Target Schema: 比較するターゲット・データベース・オブジェクトの所有者。

  • Row Partition: 行パーティション(サブセット)が定義されている場合は、ここに通知が表示されます。それ以外の場合、このフィールドは空白になります。

  • Profile: 実行プロファイルが比較ペアに存在する場合は、ここに表示されます。それ以外の場合、このフィールドは空白になり、デフォルトのプロファイルが比較中に使用されます。(プロファイルは、「Manual Mapping」タブの各比較ペアに指定できます。)

  • Validation Status: 実行された前の検証の結果に基づいて、ソースおよびターゲット・オブジェクトの列が比較対象として適切かどうかを表示します。

  • Key Mapping Method: この比較ペアのキー列をマップするように選択された方法に応じて、「System Generated」または「User Defined」のいずれかになります。

  • Column Mapping Method: この比較ペアの非キー列をマップするように選択された方法に応じて、「System Generated」または「User Defined」のいずれかになります。

2.4.2 リストのフィルタ手順

  1. 「Filters」を展開して、フィルタ・オプションを表示します。

    • 「Compare Pairs with Status」では、次のいずれかでフィルタします。

      • 「Validated」は、ソースおよびターゲット列が互換性があり、比較に適していることを示します。

      • 「Preliminary Validation Failed」は、準備検証(ランタイム・プロセスではなく、構成ページから実行)が失敗したことを示します。

      • 「Runtime Validation Failed」は、ジョブの開始時に、比較ペアがランタイム検証に失敗したことを示します。

    • 残りのオプションでは、次の文字列に一致する文字列に基づいてフィルタします。

      • 比較ペア名

      • 表またはファイル名

      • プロファイル名

  2. 「Apply Filter」をクリックして、選択した比較ペアを表示します。

2.4.3 デルタ処理の制御手順(NonStop)

NonStopプラットフォームでは、「Existing Compare Pair」タブから、任意またはすべての比較ペアのデルタ処理を有効化または無効化できます。「Select」列で名前を選択し(現在のページのすべてのペアを選択するには「Page」を選択)、「Enable Delta Processing」または「Disable Delta Processing」をクリックします。デルタ処理が有効の場合、影響を受ける比較ペアの名前の横にデルタ記号が表示されます。

2.4.4 比較ペアの編集

比較ペアを編集するには、「Compare Pair Configuration」ページを使用します。このページにアクセスする手順:

  1. グループを表示するページのグループの名前をクリックします。「Edit Group」ページが表示されます。

  2. 「Existing Compare Pairs」リストで、編集する比較ペアの名前をクリックします。これにより、「Compare Pair Configuration」ページの「Manual Mapping」タブがアクティブ化します。

比較ペアを表示するページで比較ペアの名前をクリックして、このページに直接移動することもできます。

比較ペアを編集するには、管理者ロールまたはパワー・ユーザー・ロールが必要です。

比較ペアのプロパティを編集する手順

次のいずれかを変更できます。変更したら、「Save」をクリックします。

  • 比較ペアの名前を変更する手順

    新しい名前を「Compare Pair Name」フィールドに入力します。名前には、空白を含めることができませんが、アンダースコアおよび等号記号を含めることができます。大文字と小文字は区別されます。

  • デルタ処理の制御手順(NonStop)

    ドロップダウン・リストから、「Enabled」または「Disabled」のいずれかを選択します。デルタ処理を使用するには、サーバー側のソートを有効にする必要があります。

  • デルタ処理の制御手順(NonStop)

    ドロップダウン・リストから、「Enabled」または「Disabled」のいずれかを選択します。デルタ処理を使用するには、サーバー側のソートを有効にする必要があります。

この比較ペアに関連付けられているプロファイルを変更する手順

「Profile」フィールドで、プロファイルの名前を選択します。または、「Profile」の横の「Browse」ボタンをクリックし、フィルタリング・オプションを含む「Select a Profile」ページを使用して、プロファイルを参照できます。

行パーティションを追加または変更する手順

「Row Partitions」の横の「Configure」をクリックします。

列マッピングを編集する手順

  1. 「Existing Compare Pairs」タブをアクティブにします。

  2. 「Column Mapping」列で、列マッピングを変更する比較ペアの横の「Edit」をクリックします。

  3. 「Column Mapping Configuration」ページで、変更を加えます。

2.4.5 行パーティションの構成

Oracle GoldenGate Veridataでは、SQL述部文またはEnscribeパーティション範囲による、比較の行のサブセット(パーティション)の選択をサポートしています。パーティションを使用すると、構造が同じで行数が異なるソース表およびターゲット表またはファイルを比較できます。たとえば、履歴データにより、多くの行が含まれる可能性のあるデータ・ウェアハウス表と本番表を比較できます。行パーティションを使用すると、負荷を複数の処理ストリームに分散して、スループットも高速化されます。

パーティションの使用例として、ターゲットSQL表FIN2には、1 - 2000 (2,000行)の値を含むID列があるが、ソース表FINには、ID値が1 - 1000の1,000行しかないとします。ターゲット表の行パーティションの可能な構成は次のとおりです。

比較ペア名 ソース表/ターゲット表 パーティション基準

FinPart1

Fin/Fin2

ID < 500

FinPart2

Fin/Fin2

500 - 1000のID


2.4.5.1 パーティションの使用方法

  1. 指定されたジョブ実行に対して、1つの比較ペア構成でサポートできるのは次のとおりです。

    • ソース表またはファイルで1つの行パーティション、ターゲット表またはファイルで1つの行パーティション。

      または

    • ソース・オブジェクトまたはターゲット・オブジェクトのいずれかで1つの行パーティション。

  2. 比較ペアには任意の数の行パーティションを追加できますが、実行時にアクティブにできるのは1つのみです。

複数のパーティションを同時に比較する手順

同じジョブの実行中に同じソースおよびターゲット・オブジェクトで複数のパーティションを比較するには、パーティションごとに新しい比較ペアを作成し、これらの比較ペアをすべて実行に含めます。

一意の比較ペアでパーティションを定義すると、独立した複数の比較を並行して実行したり、特定の時間(夜間ごとに1つの行パーティションなど)に実行できます。

2.4.5.2 パーティションの作成

パーティションは、比較ペア行パーティション・エディタで作成されます。このエディタの表示は、構成する比較ペアが表ベースまたはファイルベースかによって少し異なります。

行パーティション・エディタを開く手順

  1. 「Compare Pair Configuration」ページの「Manual Mapping」タブに移動します。

  2. 「Row Partitions」フィールドに移動します。

  3. 「Configure」ボタンをクリックして、比較ペア行パーティション・エディタを表示します。

  4. 次のいずれかのタスクを選択して、パーティションを操作します。

  5. 「OK」をクリックして、比較ペア行パーティション・エディタを閉じます。「Compare Pair Configuration」ページの「Row Partitions」ボックスに、「Specified」の語が表示されます。

行パーティションをコピーから作成する手順

1つのソースまたはターゲット・オブジェクトのパーティションを作成し、マウスを1回クリックして、これらの同じパーティションを対応するオブジェクトに適用できます。コピーされたパーティションでわずかな違いを許可するには、必要に応じて編集できます。

  1. ソースまたはターゲット・オブジェクトに初期行パーティションを作成できます。

  2. 初期パーティションを作成した場所に応じて、「Copy All From Target」または「Copy All From Source」をクリックします。コピーされたパーティションは、元のパーティションの「Use At Runtime」設定を継承します。

  3. 「OK」をクリックして、比較ペア行パーティション・エディタを閉じます。「Compare Pair Configuration」ページの「Row Partitions」ボックスに、「Specified」の語が表示されます。

新しい行パーティションを作成する手順

  1. 「Source」または「Target」で、「New」をクリックします。エディタが展開され、「Row Partition Configuration」領域が表示されます。


    注意:

    エディタのこの領域内にある「Cancel」ボタンをクリックすると、いつでも作業を取り消て再開できます。エディタを完全に終了するには、エディタ・ページの下端の部分にある「Cancel」ボタンをクリックします。


  2. 「Name」ボックスに、このパーティションの名前を入力します。使用する語は1つの語にし、アンダースコア、ハイフン、および標準キーボードのその他の特殊文字を含めることができます。

  3. 次の内の1つを実行します。

  4. 「Use At Runtime」をクリックして、次の比較の実行時に、この文をアクティブな文にします。

  5. 「Apply」をクリックします。新しいパーティションの名前は、作業領域の上のパーティション「Row Partitions」リストに表示され、パーティション基準が表示されます。

  6. 作成する追加のパーティションについて、前述の手順を繰り返します。

  7. 「OK」をクリックして、比較ペア行パーティション・エディタを閉じます。「Compare Pair Configuration」ページの「Row Partitions」ボックスに、「Specified」の語が表示されます。

新しいパーティションを編集する手順

  1. 「Source」または「Target」の「Select」列で、変更するパーティションを選択します。

  2. 「Edit」をクリックします。

  3. 「Row Partition Configuration」で、必要に応じて、名前またはパーティションの情報を変更します。


    注意:

    エディタのこの領域内にある「Cancel」ボタンをクリックすると、いつでも作業を取り消して再開できます。エディタを完全に終了するには、エディタ・ページの下端の部分にある「Cancel」ボタンをクリックします。


  4. (オプション)「Use At Runtime」をクリックして、このパーティションを比較ペアのアクティブなパーティションにします。

  5. 「Apply」をクリックします。

  6. 「OK」をクリックして、パーティション文を保存し、「Compare Pair Configuration」ページに戻ります。

新しいパーティションを削除する手順

  1. 「Select」列で、削除するパーティションを選択します。

  2. 「Remove」をクリックします。

  3. 必要に応じて、その他のパーティションを削除します。

  4. 「OK」をクリックして、「Compare Pair Configuration」ページに戻ります。

2.4.6 比較ペアの削除

比較ペアを削除するには、「Compare Pair Configuration」ページを使用します。

比較ペアを削除するには、管理者ロールまたはパワー・ユーザー・ロールが必要です。

比較ペアを削除する手順

  1. 「Existing Compare Pairs」タブをアクティブにします。

  2. (オプション)「Filters」を展開して、必要に応じて「Existing Compare Pairs」リストをフィルタし、「Apply Filter」をクリックします。次の基準でフィルタできます。

    • Compare Pairs with status

      • 「Validated」は、ソースおよびターゲット列が互換性があり、比較に適していることを示します。

      • 「Preliminary Validation Failed」は、比較ペアがジョブでまだ処理されておらず、準備検証が失敗したことを示します。

      • 「Runtime Validation Failed」は、ジョブの開始時に、比較ペアがランタイム検証に失敗したことを示します。

      「More on validation...」

    • 「Compare Pair Like」

      デフォルト名の形式は<source_table/file>=<target_table/file>ですが、比較ペアにはかわりにユーザー定義の名前を含めることができます。フィルタにより、指定した文字列を含む名前が返されます。

    • 「Source Table Name Like」および「Target Table Name Like」

      ユーザー定義名が表示されている場合に、ソース表およびターゲット表またはファイルの名前を確認するには、マウス・カーソルをリストの比較ペアの名前の上に置きます。ヒントが表示され、実際の名前が表示されます。

    • Profile Name Like

      この比較ペアを含むジョブのデフォルト・プロファイルを上書きするプロファイル名を指定すると、そのプロファイル名が表示されます。

  3. 「Select」列で、削除する比較ペアを選択するか、「Page」チェック・ボックスを選択して、ページ上のすべての比較ペアを削除します。このページ管理ツールを使用して、必要に応じて、その他のリスト・ページで選択します。

  4. 「Delete」をクリックします。リクエストを確認するように求められます。

2.4.7 パターンを使用したオブジェクトのマッピング

ソースおよびターゲット・オブジェクト名が同じ場合、または命名規則でワイルドカードの使用がサポートされている場合は、パターン・マッピング方法を使用して、比較ペアを作成できます。パターン・マッピングでは、複数の比較ペアを一度に生成するため、手動マッピングよりも時間を大幅に節約できます。必要に応じて、パターン・マッピングと手動マッピングの方法を組み合せることができます。

パターン・マッピングを使用するには、「Compare Pair Configuration」ページの「Pattern Mapping」タブを使用します。

比較ペアを構成するには、管理者ロールまたはパワー・ユーザー・ロールが必要です。

パターン・マッピングを使用するには、次に示す順序で次のタスクを完了します。

2.4.7.1 1.グループ情報の確認

「Group Information」で、比較ペアを含むように選択したグループがページの上部に表示されることを確認します。

2.4.7.2 2.データソースの選択

マップする表を含むデータベース構造を指定します。選択内容は、データベース・タイプによって異なります。

Windows、UNIXおよびLinuxベースのデータベース

「Datasource Information」で、「Source」および「Target」カタログ(データベースに適用可能な場合)、および比較ペアとしてマップする表を含むスキーマを選択します。ドロップダウン・リストから選択するか、「Browse」ボタンをクリックして、フィルタリング・オプションを含む選択ダイアログを開くことができます。フィルタリング・オプションを使用するには、次を実行します。

  1. 検索文字列を指定してリストをフィルタし、「Apply Filter」をクリックします。フィルタにより、名前のリストが返されます。

  2. リストの「Select」列で、この比較ペアに適切なスキーマまたはカタログの名前をクリックします。

  3. 「Select」ボタンをクリックします。

Enscribeデータベース

  1. 「Datasource Information」の「File Pattern」ボックスに、ソースおよびターゲット・ボリューム、サブボリューム、および比較ペアとしてマップするソースおよびターゲット・ファイルのファイル・パターンを入力します。volume.subvolume.file_pattern (例: volume.subvolume.*)の形式を使用します。

  2. 「Refresh Source Files」/「Tables and Refresh Target Files」/「Tables」ボタンをクリックします。

2.4.7.3 3.パターン・マッピング方法の選択

「Pattern Compare Pair Mapping」で、ソース表名とターゲット表名を一致させるための次のいずれかの方法を選択します。

  • Map Source and Target Tables Using Exact Names

    このパターンでは、文字単位で名前を照合するため、各ソースおよびターゲット名が同じである必要があります。このパターンは、本番またはフェイルオーバー・データベースなどの比較に便利です。

  • Map Source and Target Tables Using SQL % Wildcard Pattern...

    この方法を使用するには、「Where Source Names Like」および「Where Target Names Like」(ワイルドカードとしてパーセント記号(%)を含む)にワイルドカード文字列を指定します。ターゲットの%は、ソースの%に一致するテキストに一致します。例:

    次のソース表を前提とします。

    SOURCE_TABLE_1
    SOURCE_TABLE_2
    MY_SOURCE_TABLE_1
    MY_SOURCE_TABLE_2
    DUMMY_TABLE
    

    次のターゲット表を前提とします。

    TARGET_TABLE_1
    TARGET_TABLE_2
    MY_TARGET_TABLE_1
    MY_TARGET_TABLE_2
    DUMMY_TABLE
    MY_DUMMY_TABLE
    

    可能なパターン一致は次のとおりです。

    ソース・パターン: SOURCE_%

    ターゲット・パターン: TARGET_%

    一致: SOURCE_TABLE1=TARGET_TABLE1, SOURCE_TABLE2=TARGET_TABLE2

    ソース・パターン: MY_SOURCE_%

    ターゲット・パターン: MY_TARGET_%

    一致: MY_SOURCE_TABLE1=MY_TARGET_TABLE1, MY_SOURCE_TABLE2=MYTARGET_TABLE2

    ソース・パターン: SOURCE_%

    ターゲット・パターン: MY_TARGET_%

    一致: SOURCE_TABLE1=MY_TARGET_TABLE1, SOURCE_TABLE2=MYTARGET_TABLE2

    ソース・パターン: DUMMY_TABLE

    ターゲット・パターン: %_TABLE

    一致: DUMMY_TABLE=DUMMY_TABLE

    ソース・パターン: DUMMY_TABLE

    ターゲット・パターン: TARGET_%_

    一致: なし

    ワイルドカードで選択されたオブジェクトをプレビューするには、「Map Source and Target Tables Using SQL % Wildcard Pattern」の後に表示される「Preview」リンクをクリックします。「Pattern Mapping Preview」ページが開きます。

  • Map Source and Target Tables Using Oracle GoldenGate * Wildcard Pattern...

    SOURCE_TABLE_1
    SOURCE_TABLE_2
    MY_SOURCE_TABLE_1
    MY_SOURCE_TABLE_2
    DUMMY_TABLE
    

    次のターゲット表を前提とします。

    TARGET_TABLE_1
    TARGET_TABLE_2
    MY_TARGET_TABLE_1
    MY_TARGET_TABLE_2
    DUMMY_TABLE
    MY_DUMMY_TABLE
    

    Oracle GoldenGateで可能なワイルドカード一致は次のとおりです。

    ソース・パターン: SOURCE_*

    ターゲット・パターン: TARGET_*

    一致: なし

    ソース・パターン: *

    ターゲット・パターン: MY_*

    一致: DUMY_TABLE=MY_DUMMY_TABLE

    ソース・パターン: DUMMY_TABLE

    ターゲット・パターン: *

    一致: DUMMY_TABLE=DUMMY_TABLE

    ソース・パターン: *

    ターゲット・パターン: *

    一致: DUMMY_TABLE=DUMMY_TABLE

    ワイルドカード解決では、大文字と小文字を区別します。ワイルドカードで選択されたオブジェクトをプレビューするには、「Map Source and Target Tables Using GoldenGate * Wildcard Pattern」の後に表示される「Preview」リンクをクリックします。「Pattern Mapping Preview」ページが開きます。

2.4.7.4 4.比較ペアの詳細の指定

「Compare Pair Details」で、次を指定します。

Compare Pair Naming Format

比較ペアの命名形式を指定します。デフォルトは*=*です。この形式では、等号記号を使用して、ソースおよびターゲット・オブジェクト名をリンクします。デフォルト名の例: customers=customers2、\FIN.$DATA.FN.CUST1=\FIN.$DATA.FN.CUST1。大文字と小文字は区別されます。Oracle GoldenGate Veridataでは、大文字と小文字を区別して一致する名前を最初に検索します。それに失敗すると、大文字と小文字を無視して一致する名前を検索します。両方の方法で失敗したオブジェクトはマップされません。

命名形式は必要に応じて変更できます。

名前を指定する手順:

  • ユーザー定義の名前には、空白を含めることができませんが、アンダースコアおよび等号記号を含めることができます。大文字と小文字は区別されます。生成する比較ペアの数が多い場合は、直観的な命名規則を使用します。Oracle GoldenGate Veridataでは、マウス・カーソルを比較ペアの名前の上に置くと、実際のオブジェクト名が表示されます。


    ヒント:

    比較ペアの名前を表示する列の幅を短くするには、ソースおよびターゲット・オブジェクトの名前が同じ場合に、名前の形式として1つのアスタリスクを使用できます。


    enscribe_pattern_tip.jpgの説明が続きます。
    図enscribe_pattern_tip.jpgの説明

    その結果、アプリケーション全体で「Compare Pair Name」列に、<name>=<name>ではなく名前が1つだけ表示されます。これは、Enscribe名が長い場合に特に便利です。

    enscribe_pattern_tip_result.jpgの説明が続きます。
    図enscribe_pattern_tip_result.jpgの説明

Profile

このフィールドは、空白(デフォルトのジョブ・プロファイルを使用する場合)にしたり、この比較ペアのプロファイルを指定できます(ジョブ・プロファイルが上書きされます)。

プロファイルを選択する手順:

  • ドロップダウン・リストからプロファイルを選択するか、「Browse」ボタンをクリックして、「Select a Profile」ページを開きます(フィルタリング・オプションが表示されます)。

  • 「Select a Profile」を使用する手順

    • 検索文字列を指定して、プロファイル名でリストをフィルタし、「Apply Filter」をクリックします。

    • リストから正しいプロファイルを選択し、「Select」をクリックします。

Delta Processing (NonStopのみ)

デルタ処理の詳細は、「デルタ処理の使用」を参照してください。

デルタ処理は、NonStopプラットフォームのデータベースに使用できます。「Enabled」を選択して、デルタ処理機能を使用します。デフォルトでは無効になっています。デルタ処理を使用するには、サーバー側のソートを有効にする必要があります。

「Key Mapping Method」および「Column Mapping Method」

システム生成のマッピングは、キーおよび比較列のデフォルトの列マッピング方法です。マッピングを生成して比較ペアをリポジトリに保存した後に、列マッピングをさらに操作できます。

2.4.7.5 5.マッピングの生成

前述のタスクが終了したら、「Generate Mappings」をクリックします。ページ上部にメッセージが表示され、操作が成功したか失敗したか表示されます。

重複したマッピングがある場合は、「Save」をクリックすると通知されます。これらは後で削除できます。

2.4.7.6 6.比較ペアをリポジトリに保存

ここまで、新しい比較ペアはリポジトリに保存されていません。作業内容は頻繁に保存することをお薦めします。Oracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェース・セッションを意図的に終了するか、予期せず終了するかに関係なく、作成した比較ペアをリポジトリに保存しないと失われます。追加の構成タスクを実行するために、比較ペアにいつでも戻ることができます。

「Preview」タブには、正常に生成されたが、まだ保存されていない比較ペアが表示されます。作業を保存するには、ここで「Preview」タブに移動します。


注意:

比較ペアの作業に簡単に戻れるようにするには、タスクをお気に入りのショートカットとして保存します。


2.4.8 手動によるオブジェクトのマッピング

ソースおよびターゲットの命名規則で、パターン・マッピング方法の使用がサポートされていない場合、またはマッピングを自身で行う場合は、手動マッピング方法を使用して比較ペアを作成します。手動マッピングは、ソース表およびターゲット表またはファイルを名前で一度に組み合せることで実行されます。手動マッピングは、必要に応じてパターン・マッピングと組み合せて使用できます。

オブジェクトを手動でマッピングするには、「Compare Pair Configuration」ページの「Manual Mapping」タブを使用します。このタブは、行サブセットの構成にも使用されます。

比較ペアを構成するには、管理者ロールまたはパワー・ユーザー・ロールが必要です。

手動マッピングを使用するには、次に示す順序で次のタスクを完了します。

2.4.8.1 1.グループ情報の確認

比較ペアを含むように選択したグループは、ソースおよびターゲット接続とともにページの上部に表示されます。続行する前に、これらの詳細が正しいことを確認します。

2.4.8.2 2.データソースの選択

マップする表を含むデータベース構造を指定します。選択内容は、データベース・タイプによって異なります。

Windows、UNIXおよびLinuxベースのデータベース

「Datasource Information」で、「Source」および「Target」カタログ(データベースに適用可能な場合)、および比較ペアとしてマップする表を含むスキーマを選択します。ドロップダウン・リストから選択するか、「Browse」ボタンをクリックして、フィルタリング・オプションを含む選択ダイアログを開くことができます。フィルタリング・オプションを使用するには、次を実行します。

  1. 検索文字列を指定してリストをフィルタし、「Apply Filter」をクリックします。フィルタにより、名前のリストが返されます。

  2. リストの「Select」列で、この比較ペアに適切なスキーマまたはカタログの名前をクリックします。

  3. 「Select」ボタンをクリックします。

Enscribeデータベース

  1. 「Datasource Information」の「File Pattern」ボックスに、ソースおよびターゲット・ボリューム、サブボリューム、および比較ペアとしてマップするソースおよびターゲット・ファイルのファイル・パターンを入力します。volume.subvolume.file_pattern (例: volume.subvolume.*)の形式を使用します。

  2. 「Refresh Source Files」/「Tables and Refresh Target Files」/「Tables」ボタンをクリックします。

2.4.8.3 3.リストのフィルタ(オプション)

デフォルトでは、「Manual Compare Pair Mapping」リストに、指定したデータソースに格納されているすべてのソースおよびターゲット・オブジェクトが表示されます。リストは、比較ペアの作成プロセス中にいつでもフィルタできます。たとえば、複数の比較ペアのマッピングの終了後に、マップされなかったオブジェクトのみを表示するフィルタを使用することで、リストのサイズを減らすことができます。これにより、ナビゲーション時間を短縮できます。

リストをフィルタする手順:

  1. 「Filters」を展開して、フィルタ・オプションを表示します。

    • Show All: 指定したデータソースに格納されているすべての表またはファイルを表示します。別の比較ペアですでにマップされている比較ペアは、チェック・マークで示されますが、必要に応じて、このペアで選択することもできます。ただし、この比較ペアには異なる名前を指定してください。

    • Show Mapped: 前にマップされた表またはファイルのみを表示します。

    • Show Not Mapped: 他の比較ペアにマップされていない表またはファイルのみを表示します。

    • Names Like: 指定した文字列が名前に含まれる特定の比較ペアを表示します。

  2. 「Apply Filter」をクリックして、フィルタを適用してビューを更新します。

2.4.8.4 4.表またはファイルのマップ

マップ可能なオブジェクトのリストの「Mapped」列では、すでにマップされたオブジェクトにチェック・マークが表示されます(マップされたオブジェクトを除外するフィルタを使用していない場合)。

1つのソース・オブジェクトおよび1つのターゲットオブジェクトを一度にマップします。

  • ソース・オブジェクトの横の「Select」ボタンをクリックします。

  • ターゲット・オブジェクトの横の「Select」ボタンをクリックします。

オブジェクトを選択すると、その名前が「Compare Pair Details」の「Compare Pair Name」フィールドに表示され、このペアを詳細な構成を確認できます。

2.4.8.5 5.比較ペアの詳細の指定

ここまで、オブジェクト名をマップしましたが、比較ペアに適用できる他の構成オプションがまだあります。

「Compare Pair Details」で、次を指定します。

比較ペア名

<source>=<target>のデフォルトの名前形式をそのまま使用したり、別の名前を選択して使用できます。デフォルト名の例:

 customers=customers2

 \FIN.$DATA.FN.CUST1=\FIN.$DATA.FN.CUST1

名前を指定する手順:

  • ユーザー定義の名前には、空白を含めることができませんが、アンダースコアおよび等号記号を含めることができます。大文字と小文字は区別されます。生成する比較ペアの数が多い場合は、直観的な命名規則を使用します。Oracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェースでは、マウス・カーソルを比較ペアの名前の上に置くと、実際のオブジェクト名が表示されます。

Delta Processing (NonStopのみ)

デルタ処理は、NonStopプラットフォームのデータベースに使用できます。「Enabled」を選択して、デルタ処理機能を使用します。デフォルトでは無効になっています。デルタ処理を使用するには、サーバー側のソートを有効にする必要があります。

デルタ処理の詳細は、「デルタ処理の使用」を参照してください。

Profile

このフィールドは、空白(デフォルトのジョブ・プロファイルを使用する場合)にしたり、この比較ペアのプロファイルを指定できます(ジョブ・プロファイルが上書きされます)。

プロファイルを選択する手順:

  1. ドロップダウン・リストからプロファイルを選択するか、「Browse」ボタンをクリックして、「Select a Profile」ページを開きます(フィルタリング・オプションを使用する場合)。

  2. 「Select a Profile」を使用する手順:

    1. 検索文字列を指定して、プロファイル名でリストをフィルタし、「Apply Filter」をクリックします。

    2. リストから正しいプロファイルを選択し、「Select」をクリックします。

Row Partitions

SQL述部文またはEnscribeパーティションを指定することで、比較対象に含める行と含めない行を指定できます。

行パーティションの詳細は、「行パーティションの構成」を参照してください。

「Key Mapping Method」および「Column Mapping Method」

システム生成のマッピングは、キーおよび比較列のデフォルトの列マッピング方法です。比較ペアをリポジトリに保存した後に、列マッピングをさらに操作できます。

2.4.8.6 6.マッピングの生成

前述のタスクが終了したら、「Generate Compare Pair」をクリックします。ページ上部にメッセージが表示され、操作が成功したか失敗したか表示されます。

重複したマッピングがある場合は、「Save」をクリックすると通知されます。これらは後で削除できます。

2.4.8.7 7.比較ペアをリポジトリに保存

ここまで、新しい比較ペアはリポジトリに保存されていません。作業内容は頻繁に保存することをお薦めします。Oracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェース・セッションを意図的に終了するか、予期せず終了するかに関係なく、作成した比較ペアをリポジトリに保存しないと失われます。追加の構成タスクを実行するために、比較ペアにいつでも戻ることができます。

「Preview」タブには、正常に生成されたが、まだ保存されていない比較ペアが表示されます。作業を保存するには、ここで「Preview」タブに移動します。


注意:

比較ペアの作業に簡単に戻れるようにするには、タスクをお気に入りのショートカットとして保存します。


2.4.9 比較ペアの確認および保存

「Compare Pair Configuration」ページのパターン・マッピングまたは手動マッピングのタブで生成した比較ペアを確認、編集、保存または破棄するには、「Preview」タブを使用します。

作業内容は頻繁に保存することをお薦めします。Oracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェース・セッションを意図的に終了するか、予期せず終了するかに関係なく、比較ペアをリポジトリに保存しないと、「Preview」タブの比較ペアは失われます。追加の構成タスクを実行するために、保存後に比較ペアにいつでも戻ることができます。

2.4.10 デルタ処理の使用

このトピックでは、NonStopプラットフォームで利用可能なデルタ処理機能に関する一般的な質問に対する回答について説明します。

2.4.10.1 デルタ処理とは

機能

Oracle GoldenGate Veridataでは、最後の比較以降に変更されたボリューム・シーケンス番号(VSN)を検出して、変更されたブロックを検索します。VSNは、データで実行されるデータベース操作ごとに順次増分するディスク固有の変更番号です。行が変更されるたびに、行のあるディスク・ブロックのVSNが変更されます。

ディスクのファイルのVSNと別のディスクのVSNの間には関係はありません。Oracle GoldenGate Veridataは、ソースおよびターゲット・ディスクで、パーティション単位でVSNを追跡し、独自の相関を維持して、正確なデルタ比較を実行します。デルタ処理を有効にすると、再度無効にするまで後続のすべての実行に使用されます。


注意:

比較ペアを最初に実行すると、ソースおよびターゲット・オブジェクトのすべての行が常に比較され、以降の実行でデルタを評価するための初期VSN状態が確立されます。


デルタ処理を使用するタイミング

デルタ処理は、処理に非常に時間がかかる非常に大きいEnscribeファイルおよびNonStop SQL表での使用に最適です。これは、追加のオーバーヘッドを消費するため、小さいデータのセットでの使用は実用的ではありません。最初は、デルタ処理なしで比較テストを実行するようにしてください。比較ペアの処理に時間が非常にかかると思われる場合は、デルタ処理を有効にしてから再度実行してみてください。デルタを有効にした実行が最初のテストよりも大幅に時間を短縮できる場合は、その使用を続けます。わずかな改善しかない場合は、オーバーヘッドの増加を回避するために、デルタ処理を無効にすることをお薦めします。デルタ処理によるパフォーマンスの向上は、実行の初回比較手順で確認できます。デルタ処理では、異なるデータ・ブロックでソースおよびターゲット行が終了する場合に、確認手順が長くなる可能性があります。実行の手順の詳細。

デルタ処理を無効にする方法

EnscribeまたはNonStop SQL比較ペアのデルタ処理は、「Compare Pair Configuration」ページの「Existing Compare Pairs」タブ、「Pattern Mapping」タブおよび「Manual Mapping」タブから有効化または無効化できます。

使用中のデルタ処理の確認方法

比較ペアがデルタ処理に構成されている場合、デルタ記号(?または)が「Edit Group」ページおよび「Compare Pair Configuration」ページのリストに表示されます。

デルタ処理の比較ペアのデルタ記号

「Run/Execute Job」ページで選択したジョブの少なくとも1つの比較ペアでデルタ処理が有効な場合は、「Delta Processing Enabled」ボックスにチェック・マークが表示されます。

ジョブの実行時にデルタ処理をオーバーライドできるか

デルタ処理を使用中の表またはファイルでメンテナンスを実行するとどうなるか。

デルタ処理を有効にした比較ペアでオブジェクトのメンテナンスを実行する場合は、Oracle GoldenGate Veridataですべての行が比較されるように、次回の実行でデルタ処理を無効にすることをお薦めします。デルタ処理は、比較ペア・レベルまたはジョブの上書きとして無効にできます。完全比較から再開することで、新しいデルタ・ベースの状態の確立が可能になり、後続のデルタ比較が高速になります。そうしないと、すべての行の比較を完了するよりも、デルタ処理の時間が実際長くなります。

たとえば、'FUP RELOAD'がターゲットではなくソースで実行されると、最新のデルタ状態に基づいて、デルタ処理でターゲットよりもソースから返される行数がはるかに多くなる場合があります。返されるソース行は、実際に変更されなかった行になります。これが発生するのは、FUPがレコードを移動してブロックを結合するが、データが変更されないためです。ただし、影響を受けるブロックのVSNは変更されます。Oracle GoldenGate Veridataでは、最新のデルタ状態以降にリロードが実行されたことを検出できません。このため、ブロックのVSNが次に変更されると、そのブロックのすべての行が返されます。

反対に、ターゲットでは、対応するデータでVSNは変更されないため(リロードが実行されないため)、これらの行はデルタ処理で返されません。この異常は確認手順で解決されますが、この手順は初回比較手順よりも遅いため、全体の比較プロセスが遅くなります。

デルタ処理を実行するプロセス

デルタ処理は、Oracle GoldenGate Veridataエージェントによって実行されます。VSN情報は、vsnservとい名前の権限プロセスによって取得されます。NonStopシステムでOracle GoldenGate Veridataエージェントをインストールすると、この目的でファイル・ラベルを読み取ることができるように、インストール中にPROGIDがvsnservプログラムに使用され、SUPER.SUPERとして実行されます。

デルタ処理で使用可能なソート方法

デルタ処理を使用するには、ソートの実行時に、比較ペアに関連付けられているプロファイルまたはジョブに関連付けられているプロファイル内のサーバーにソート方法を設定して、サーバー側のソートを有効にする必要があります。


ヒント:

デルタ比較を常に使用する場合は、デフォルトのOracle GoldenGate Veridataプロファイル内のサーバーにソート方法を設定することを検討してください。これにより、ジョブの実行時に正しいプロファイルを忘れずに選択できます。


デルタ処理の使用時に確認すべき重要事項

非同期の削除が、ブロックで変更された唯一のソース行であり、その削除がターゲットに伝搬されなかった場合、デルタ処理メカニズムでは、非同期削除の検出に失敗することがあります。このような場合は、関連する行を含むターゲットのブロックは変更されないため、デルタ処理中にターゲットのVeridataエージェントによってスキップされます。

2.4.11 終了した比較ペアの詳細の表示

処理が終了した比較ペアに関してリアルタイムに近い情報を表示するには、「Details for Finished Compare Pair」ページを使用します。

このページにアクセスする手順:

  1. ナビゲーション・ペインの「Finished Jobs」で、「View By Compare Pair」を選択します。

  2. 「Finished Compare Pairs」リストの「Compare Pair Name」列で、詳細を表示するペアの名前をクリックします。

ページの上部に、次の情報を含む比較ペアの特定の情報が表示されます。

  • Compare Pair Name: 比較ペアの名前

  • 「Source Table」および「Target Table」: 基礎となるソースおよびターゲット・オブジェクトの名前。

  • Compare Pair Run ID: 比較の実行中にOracle GoldenGate Veridataサーバーによって使用される識別子。これは、この比較に関連するメッセージをveridata.logファイルで検索する場合に便利で、サポート・ケースの解決時にトラブルシューティングに使用されます。

  • Compare Pair Start Time: この比較ペアで処理を開始した時刻。

  • Compare Pair Run Duration: この比較ペアの処理にかかった時間。

  • Run Status: この比較の出力(「Waiting」、「Canceled」、「Canceling」、「Running」、「Finished」)。

  • Comparison Status: 比較のステータス(「可能な比較ステータスの状態」を参照してください)。この比較ペアでデルタ処理が有効の場合は、デルタ記号(?)が表示されます。

  • Overall Rows Compared: 比較ペアのこの実行中に比較されたソースおよびターゲット・オブジェクトの行の合計数。

  • Overall Rows With OOS: 非同期状態のソースおよびターゲット・オブジェクトの行数。

チャートの使用

このページのチャートを使用すると、最も非同期状態になる操作のタイプと、完了に最も時間のかかる処理のフェーズを確認できます。

「Overall Rows Compared」円グラフ

比較の出力(「In-Sync」または「Out-Of-sync」)に従って、「Overall Rows Compared」フィールドから結果をプロットします。

「Operations Out-Of-Sync」円グラフ

それらの操作タイプに従って、非同期行の数をプロットします。

Inserts: ソース表に行が含まれますが、ターゲット表には含まれません。

Updates: ソース表とターゲット表の行値が異なります。

Deletes: ターゲット表に行が含まれますが、ソース表には含まれません。

「Compare Pair Performance」表

実行の各フェーズ(ソースおよびターゲット)、初回比較フェーズおよび確認フェーズに基づいて、パフォーマンス統計をリストします。注意: ソート統計は、ジョブ・プロファイルでサーバー側のソートを指定する場合のみ使用できます(行ソートは、データベース・エンジンではなく、Oracle GoldenGate Veridataによって実行されます)。

Start Time: 実行フェーズの開始時間。

Run Duration: 実行フェーズの完了にかかった時間。

Rows Processed: 実行フェーズで処理された行数。

Rows Per Second: 処理された行に関する、実行フェーズのパフォーマンス率。

Bytes Processed: 実行フェーズで処理されたデータの合計ボリューム(バイト)。

Rows Per Second: 処理されたバイトに関する、実行フェーズのパフォーマンス率。

「Compare Pair Performance History」チャート

各実行フェーズのパフォーマンスを棒グラフとしてプロットします。このチャートを使用する手順:

「View Step」から、プロットする実行フェーズを選択します。

初回比較手順: Select Initial Compare。

確認手順: Select Confirm Out-Of-Sync。

ソート・プロセス: Select Sorting。

「View Performance History By」から、このパフォーマンス分析の基準を選択します。これにより、チャートの縦軸の単位が設定されます。測定できるのは次のとおりです。

処理された行またはバイト数

処理された1秒当たりの行またはバイト数

実行時間(行の処理にかかった時間)

その他のアクション

この比較ペアのこの実行の結果のレポートを表示するには、「View Comparison Report」をクリックします。

列値を含む非同期行の詳細を表示するには、「View Out-Of-Sync Rows」をクリックします。このリンクは、比較ペアに非同期行が含まれる場合にのみ表示されます。

この比較ペアを編集するには、ページの上部の「Compare Pair Configuration」をクリックして、「Compare Pair Configuration」ページに移動します。

2.5 列マッピングの構成

列マッピングを表示および構成するには、「Column Mapping Configuration」ページを使用します。


注意:

列マッピングを実行する前に、比較ペアを作成する必要があります。「比較ペアの構成」を参照してください。


既存の列マッピングを表示する手順

キー列および比較列の現在のマッピング、およびそれらのマッピングに使用される方法を表示するには、「Existing Column Mapping」タブを使用します。このタブには、ユーザーによって明示的にマッピング対象から除外、または対応する同じ名前の列をOracle GoldenGate Veridataで検索できないため除外されるソースおよびターゲット列も表示されます。

現在のマッピングの妥当性をテストする手順

オブジェクト・メタデータは、列マッピングが作成されてから、「Existing Column Mapping」タブに表示する間に変更される可能性があります。マッピングがまだ有効であることを確認するには、「Validate Existing Column Mapping」をクリックします。

「列マッピングの検証」を参照してください。

列マッピングを作成または変更する手順

列マッピングを作成または変更するには、「Column Mapping」タブを使用します。

列マッピングを作成または編集するには、管理者ロールまたはパワー・ユーザー・ロールが必要です。

2.5.1 列マッピング方法の選択

キー列および比較列のマッピングには、次の2つの方法があります。

  • システム生成: 列マッピングは、現在のオブジェクト・メタデータに基づいて、実行時にOracle GoldenGate Veridataによって自動的に構成されます。

  • ユーザー定義: 列マッピングは、管理者ロールまたはパワー・ユーザー・ロールを持つOracle GoldenGate Veridataユーザーによって手動で構成されます。

新しいすべての比較ペアは、キー列および比較列の「System Generated」にデフォルト設定されます。異なるマッピング方法にいつでも変更できます。

これらの方法をキーに適用する方法

  • System Generated: 主キーまたは一意索引の両方を含む比較ペアにオブジェクトがあることがわかっている場合は、キー・マッピング方法をデフォルトの「System Generated」に設定したままにできます。キー列は自動的にマップされます。キーをマップするために、Oracle GoldenGate Veridataでは、ソースおよびターゲット・オブジェクトのすべての索引を検索し、索引ごとに主キーの検索を試みます。主キーが見つからない場合、Oracle GoldenGate Veridataは、最小の索引(列の最小数)を使用し、同じ名前および比較形式の列をマップします。一致できない列は構成から除外されます。

  • User Defined: オブジェクトに主キーまたは一意索引のいずれも含まれない場合、「User Defined」の方法を使用して、キー列を手動で1つずつマップできます。ユーザー定義の方法を使用して、既存のキーまたは索引を上書きすることもできますが、キーとして使用するように選択した列は、行の一意性を確保する必要があります。また、精度レベルが異なる、または行選択の精度を下げる可能性のあるその他の特性が含まれるソースおよびターゲット索引については、特に異種環境では使用しないでください。

これらの方法を比較列に適用する方法

  • System Generated: ソースおよびターゲット比較列の名前および比較形式が同じ場合は、比較列のマッピング方法をデフォルトの「System Generated」に設定したままにできます。Oracle GoldenGate Veridataでは、これらの列を実行時に自動的にマップします。一致しない列は構成から除外されます。デフォルトでは、この方法では比較にすべての列が含まれます。この方法は、ハッシュ比較方法にデフォルトで設定されます。比較方法は、比較ペアを編集して後で変更できます。

  • User Defined: この方法は、ソースおよびターゲット列を手動でマップして比較方法を制御する場合に使用します。

これらの方法を組み合せて、マッピング・プロセスを高速化できます。ほとんどの列名でシステム生成のマッピングがサポートされている場合は、それを使用してユーザー定義の方法に切り替えることで、残りの列をマップしたり、比較対象から列を除外できます。たとえば、列の値が変更されないことが確認できる場合、またはそれらの値が非同期になると予想される場合は、それらの列を除外できます。

2.5.2 列マッピングの検証

検証とは、ソースおよびターゲットの表構造が互換性があるかどうか、および一致する主キーまたは一意キー列が両方の表構造にあるかどうかを確認する準備テストです。手動での検証はいつでも実行できます。Oracle GoldenGate Veridataでは、実行時に常に検証を実行します。

検証を実行する手順

「Compare Pair Configuration」ページの「Existing Compare Pairs」タブで、「Validate Column Mapping」をクリックします。検証するすべてのペアで「Select」列にチェック・マークが付いていることを確認します。結果は「Validation Status」に表示されます。

「Compare Pair Configuration」ページにアクセスする手順:

  1. グループを表示するページのグループの名前をクリックします。ナビゲーション・ペインからこのページにアクセスするには、「Group Configuration」をクリックし、確認するグループの名前をクリックします。「Edit Group」ページが表示されます。

  2. 「Go to Compare Pair Configuration」をクリックします。

「Column Mapping Configuration」ページで列マッピングを構成している場合は、検証を実行することもできます。

「Column Mapping Configuration」ページで列マッピングを構成している場合は、検証を実行することもできます。「Compare Pair Configuration」ページの「Column Mapping」列で、「Edit」をクリックします。

比較ペアで検証テストに失敗する場合

緑のチェック・マークまたは不明ステータスの疑問符以外の結果は、検証が失敗したことを示します。

不明ステータスの疑問符ステータスは、検証が実行されなかったことを示します。「Select」列を選択し、比較ペアが検証に含まれていることを確認します。

列を手動でマップしており、検証に失敗する場合は、「Reset」をクリックして前のマッピングに戻り、マッピングと検証を再試行します。間違ったソースおよびターゲット列をペアとして選択した可能性があります。

2番目の手動マッピングで検証に失敗した場合、またはシステム生成のマッピングで検証に失敗した場合は、ステータス・アイコンの色から原因を判断し、非互換性の基礎となるデータを確認します。

比較ペアの前の検証には成功したが、現在の検証には失敗した場合は、基礎となるオブジェクトの構造が変更された可能性があります。


注意:

準備検証が成功しても、ランタイム列の検証の成功は保証されません。ソースまたはターゲット・オブジェクトの構造が変更されると、元のテストが無効になり、実行時にジョブが失敗する場合があります。検証プロセスは、現在の非互換性の準備テストとしてのみ使用してください。


2.6 プロファイルの構成

プロファイルとは、グローバル処理パラメータのセットで、特定の目的の独自の設定がそれぞれ含まれます。Oracle GoldenGate Veridataには、デフォルトのプロファイルがありますが、独自のプロファイルの作成が必要になる場合もあります。必要に応じてプロファイルを作成し、ジョブまたは比較ペアに関連付けることができます(ジョブ・プロファイルを上書きするには、「比較ペアの構成」を参照してください)。プロファイルの割当ては、実行時に上書きできます。

プロファイルは、「Profile Configuration」ページから管理されます。Oracle GoldenGate Veridataリポジトリ内に存在するすべてのプロファイルは、このページの「Existing Profiles」リストに表示されます。

「Existing Profiles」リストをフィルタする手順:

  1. 「Filters」を展開して、検索文字列を入力します。フィルタにより、文字単位で検索文字列が照合されます。

    • Name Like: プロファイル名でフィルタします。

    • Description Like: ジョブ説明の文字列でフィルタします。

  2. 「Apply Filter」をクリックして、選択したプロファイルを表示します。

プロファイルを構成する手順

プロファイルを作成、編集または削除するには、管理者ロールまたはパワー・ユーザー・ロールが必要です。

その他の構成タスク

接続の構成

グループの構成

ジョブの構成

2.6.1 プロファイル設定の編集

この項では、プロファイルで編集できるパラメータについて説明します。設定の詳細は、Oracle GoldenGate Veridataのオンライン・ヘルプを参照してください。

プロファイル設定は、次のように分類されます。

  • General: 出力オプションを制御します。

  • Sorting Method: ソート方法およびメモリー管理を制御します。データがソートされてキー(またはキー指定)が照合されるため、正しいソースおよびターゲット行が比較されます。

  • Initial Compare: 初回比較手順を実行するプロセスのパラメータを制御します。

  • Confirm-Out-Of-Sync: 確認手順を実行するプロセスのパラメータを制御します。

  • Repair: 修復プロセスのパラメータを制御します。

Specifying a Sorting Method

「Edit Profile」ページの「Sorting Method」設定では、データ・ソートがデータベースまたはOracle GoldenGate Veridataサーバーのどちらで実行されるかを指定します。この方法は、「Edit Profile」ページの「Sort Data Using」オプションで指定します。

デフォルトでは、Oracle GoldenGate Veridataは比較対象のデータのソートにデータベースを使用します。このデフォルトは、有効でなくなった履歴状態によるものです。サーバー側のソートが現在推奨するソート方法です。データベース・ソートは、データベースで生成される順序がOracle GoldenGate Veridataサーバーで生成される順序と同じ場合にのみ検討してください。次のリストは、行の異なるソート順序を生成する条件のタイプを示します。

  • 文字エンコーディング条件: Oracle GoldenGate Veridataでは、文字データをUTF-8エンコードのバイトとして比較します。サーバー側の順序と一致させるには、文字データを含む列に、ASCIIデータのみを含めるか、UTF-8を使用してエンコードする必要があり、データベースでは文字データのバイナリ比較を使用する必要があります(大文字と小文字を区別しない比較やロケールに固有の比較はなし)。

  • Teradata TIMEなどの一部の日時データ型では、データベースとGoldenGate Veridataサーバーで異なるソートが実行される場合があります。

  • データベースの順序付けをOracle GoldenGate Veridataサーバーで実行される順序付けと一致させるために、Oracle GoldenGate Veridataエージェントでは、列の索引をデータベースに無視させる初回比較SELECT文にORDER BY句を追加する場合があります。たとえば、TIMEZONEデータが付いたTIMESTAMPでは、Oracle GoldenGate Veridataはデータを絶対時間ではなく、データの文字列表現で順序付けします。

Oracle GoldenGate Veridataサーバーがソートを実行すると、Oracle GoldenGate Veridataエージェントは、各データベースで提供される自然な順序でデータを返し、データは2つのサーバー・ソート・プロセス(ソース行とターゲット行をそれぞれソート)でソートされます。サーバー側のソートでは、最大32768バイトの行の長さをサポートします。ハッシュ比較方法が使用されている場合、通常はこの上限を超えることがありません。

Specifying Temporary Storage Directory for Source and Target Data

ソートされるすべてのデータの処理に十分なメモリーがない場合に、一時記憶域として使用するソース・ディスクまたはターゲット・ディスクの場所を指定します。場所が定義されていない場合は、Oracle GoldenGate Veridataサーバーのホームの場所のディレクトリがデフォルトで使用されます。

異なる物理ドライブの場所を選択すると、状況によっては比較の速度が上がる場合があります。プロセスごとに複数の場所を指定することが可能で、この場合は、それぞれをセミコロンで区切ります(例: /tmp/sort1; /tmp/sort2)。指定するすべての場所がすでに存在している必要があります。使用するドライブには、十分な空きディスク領域が必要です。必要とする適切な領域を計算するには、次の式を使用します。

1.5 * (Trows * (Tkey + 20)) * nTables

それぞれの意味は次のとおりです。

Trows = 表の行数

Tkey = 表キーの平均サイズ(バイト)

nTables = 比較される表数

2.6.2 デフォルト・プロファイルの使用

デフォルトのOracle GoldenGate Veridataプロファイルは、カスタム・プロファイルがジョブまたは比較ペアにリンクされていない場合に適用されます。

デフォルト・プロファイルの名前は$defaultです。

このプロファイルの設定を表示および編集するには、「Edit Profile」ページを使用します。

デフォルト・プロファイルを編集するには、Oracle GoldenGate Veridata管理者ロールが必要です。

デフォルト・プロファイルを元の(インストール時の)設定にリストアするには、「Edit Profile」ページの「Reset all values back to Oracle GoldenGate defaults」ボタンをクリックします。

2.7 ジョブの構成

比較を実行するには、ジョブを実行する必要があります。ジョブ構成では、処理される比較グループを決定します。


注意:

ジョブを作成する前に、ジョブにリンクする比較グループ(「比較ペアの構成」を参照)を少なくと1つ作成する必要があります。カスタマイズしたランタイム・パラメータ設定を使用するには、プロファイル(「プロファイルの構成」を参照)も少なくとも1つ作成する必要があります。そうしないと、Oracle GoldenGate Veridataで提供されるデフォルト・プロファイルがジョブで使用されます。


ジョブは、「Job Configuration」ページから管理されます。このページにアクセスするには、ナビゲーション・ペインの「Job Configuration」をクリックします。Oracle GoldenGate Veridataリポジトリ内で定義されるすべてのジョブは、このページの「Existing Jobs」リストに表示されます。

「Existing Jobs」リストをフィルタする手順:

  1. 「Filters」を展開して、検索文字列を入力します。文字列は、文字単位で照合されます。

    • Name Like: ジョブ名でフィルタします。

    • Description Like: 説明内の文字列でフィルタします。

  2. 「Apply Filter」をクリックして、選択したジョブを表示します。

ジョブを構成する手順

ジョブを作成、編集または削除するには、管理者ロールまたはパワー・ユーザー・ロールが必要です。

その他の構成タスク

接続の構成

グループの構成

プロファイルの構成