Oracle® Database Appliance Oracle WebLogic Server on Oracle Database Applianceの使用 リリース2.9.1 E57590-01 |
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この章では、Oracle WebLogic Server Configuration for Oracle Database Applianceユーティリティ(構成ユーティリティ)を使用して、Oracle Database ApplianceでWebLogic Server (前面のロード・バランサを含む)をプロビジョニングする方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle WebLogic Server on Oracle Database Appliance 2.9.1.0.0は、Oracle Database ApplianceのバージョンX4-2、X3-2およびV1で使用できます。
Oracle WebLogic Serverのサポートは、Oracle Database Appliance環境に事前構成済のOracle Virtual Machine (OVM)テンプレート・バンドルを介して提供されます。各バンドルは、Oracle WebLogic Serverのいずれかのバージョン(11g (10.3.6)または12c (12.1.1または12.1.2))に対応しています。これらのバンドルにはそれぞれ、次のものが含まれています。
Oracle Linux 5 Update 8
Oracle WebLogic Server (10.3.6、12.1.1または12.1.2)
Oracle Traffic Director 11g (11.1.1.7)
Oracle WebLogic Server Configuration for Oracle Database Applianceユーティリティ
Oracle WebLogic Server on Oracle Database Appliance 2.9.1.0.0のOVMテンプレートおよび構成ユーティリティは、次のURLのOracle Technology Networkからダウンロードすることもできます。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/weblogic-oda/downloads/index.html
構成ユーティリティを使用すると、単一または複数のクラスタの選択ができるWebLogicドメインを簡単に作成および構成して、ビジネス・アプリケーションにサービスを提供したり、Oracle Traffic Director (1つのWebLogicクラスタに対する受信リクエストを効率的に分散できるソフトウェア・ロード・バランサ)を構成することができます。
OVMテンプレートおよび構成ユーティリティをダウンロードするには、次の手順を使用します。ローカルのWindows、MacOSまたはLinuxクライアントで構成ユーティリティを実行し、後で使用できるように構成ファイルを作成して保存できます。
最新の構成ユーティリティをダウンロードして、WindowsまたはLinuxクライアントおよびOracle Database Applianceにインストールするには、次の手順を実行します。
Webブラウザを開き、次のURLにアクセスします。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/weblogic-oda/downloads/index.html
「Oracle WebLogic Server on Oracle Database Appliance」セクションでリンクを右クリックし、OVMテンプレートおよびOracle WebLogic Server Configuration for Oracle Database Applianceユーティリティ・ファイルをWindowsまたはLinuxクライアント・マシン上の任意の場所に保存します。
クライアント・マシン上の任意の場所にファイルを展開します。
次のscp
コマンドを使用して、ダウンロード済のtar.gz
ファイルをクライアントからノード0のODA_BASE
ドメインの任意の場所にコピーします。
scp
filename
root@
ip_address
:
dest_dir
filenameはダウンロード済ファイルの名前で置き換え、ip_addressはノード0のODA_BASE
のIPアドレス、dest_dirは宛先ディレクトリでそれぞれ置き換えてください。
ODA_BASE
の任意のディレクトリにファイルを展開します。
注意: 更新された構成ユーティリティをダウンロードして既存のものと置き換える場合は、元のファイルと同じディレクトリに最新のファイルを展開して、システム上にユーティリティの複数のバージョンが存在しないようにすることをお薦めします。 |
構成ユーティリティの実行方法の詳細は、「構成ユーティリティの使用」を参照してください。
ダウンロード完了後、次の手順を実行してWebLogic ServerとOracle Traffic Director OVMテンプレートをインストールします。
ローカル・クライアント上の任意の場所に、ダウンロード済のZIPファイルを展開します。展開すると、ディレクトリに次のファイルが配置されます(ここで、version
は1036、1211、1212のいずれか)。
WLS_version
_VMT.tar.gz
OTD_11117_VMT.tar.gz
wls_oda_configurator_2.9.1.0.0.tar.gz
注意: 再プロビジョニングせずにOracle WebLogic Serverの1つのバージョンから別のバージョンにアップグレードすることはできません。Oracle WebLogic Server 12.1.1を使用してプロビジョニングを開始した場合、再プロビジョニングせずにOracle WebLogic Server 12.1.2へ自動アップグレードすることはできません。12.1.2のテンプレートをダウンロードして、12.1.2のテンプレートを使用して再プロビジョニングする必要があります。Oracle WebLogic Serverの適切なバージョンのテンプレートをダウンロードしてください。 |
scp
を使用して、2つのテンプレート・アーカイブをクライアントからノード0のDomain-0
の/OVS/staging
ディレクトリに転送します。
scp WLS_
version
_VMT.tar.gz
root@
ip_address
:
/OVS/staging
scp OTD_11117_VMT_tar.gz
root@
ip_address
:
/OVS/staging
ip_addressはノード0のDomain-0
のIPアドレスで置き換えてください。
注意: Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのアーキテクチャの詳細は、『Oracle Database Applianceスタート・ガイド』のOracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのOracleソフトウェアのデプロイに関する項を参照してください。 WLSおよびOTDの |
構成ユーティリティ・ファイルwls_oda_configurator_2.9.1.0.0.tar.gz
を、ノード0のODA_BASE
ドメインの任意の場所に転送します。
scp wls_oda_configurator_2.9.1.0.0.tar.gz root@ip_address:dest_dir
ip_addressはノード0のODA_BASE
ドメインのIPアドレスで置き換えてください。dest_dir
は宛先ディレクトリで置き換えます。
ssh
を使用してrootユーザーとしてノード0のODA_BASE
ドメインにログインし、構成ユーティリティ・ファイルを格納したディレクトリに切り替えて、構成ユーティリティ・ファイルをノード0のODA_BASE
ドメインの任意のディレクトリに展開します。
構成ユーティリティの実行方法の詳細は、「構成ユーティリティの使用」を参照してください。
注意: 構成ユーティリティを使用してローカル・クライアント上に構成ファイルを作成する場合は、ローカル・クライアントの任意の場所に |
構成ユーティリティを使用してWebLogicドメイン構成を作成するには、次のいずれかの方法を使用します。
Windows、MacOSまたはLinuxクライアントに構成ユーティリティをダウンロードし、クライアント上で構成ユーティリティを実行して構成ファイルを作成します。その構成ファイルをOracle Database Applianceに後でコピーし、アプライアンスにWebLogic ServerとOracle Traffic Directoryソフトウェアをダウンロードした後で構成ユーティリティを再実行してそのファイルをロードし、WebLogic Serverドメインをプロビジョニングできます。
WebLogic ServerのOVMテンプレートをOracle Database Applianceにダウンロードした後で、Oracle Database Appliance上で構成ユーティリティを直接実行し、構成ファイルを新規作成(または既存の構成ファイルをロード)して、Oracle Database ApplianceでWebLogicドメインをプロビジョニングします。
構成ユーティリティを実行する前に、次のネットワーク構成情報を収集します。
WebLogic Server管理サーバーのVMに使用するホスト名およびIPアドレス。
WebLogic Server管理対象サーバーの各VMに使用するホスト名およびIPアドレス。選択したドメインの数およびクラスタ・サイズによって、2から16個ずつ必要です。
ロード・バランサのプロビジョニングを選択する場合、Oracle Traffic Directoryロード・バランサに使用する仮想IPアドレス。WebLogic Serverで拡張された複数ドメイン/クラスタ構成を使用すると、ロード・バランサの仮想IPアドレスの数が増加します(この場合、各WebLogic Serverドメインに一意のVIPアドレスと、そのドメイン内の各クラスタに一意のポートが必要)。
Oracle Traffic Directory管理サーバーのVMに使用するホスト名およびIPアドレス。
Oracle Traffic Directory管理ノードのVM (2台)に使用するホスト名およびIPアドレス(各2つ)。
アプリケーションで使用するデータ・ソースを追加作成する必要がある場合は、次の情報が必要です。データ・ソースは、このOracle Database Applianceで稼働しているOracleデータベースを対象とする必要があります。
データ・ソースのJNDI名(データ・ソース名)
Oracleデータベースのサービス名
データベースへの接続に使用する、スキーマのユーザー名およびパスワード
WebLogicドメインをプロビジョニングする前に、作成するクラスタのサイズに対してCPUとメモリーのリソースが十分にあることを確認する必要があります。
表2-1に、リソースの可用性の合計を示します。
合計コア数のサイズ設定には、次のコンポーネントが含まれます。
Oracle Database Appliance上に作成するデータベースは、使用可能なマシン・リソースを消費します。データベースのサイズが大きいと、管理対象サーバーのクラスタに使用できるマシン・リソースは大幅に少なくなるため、パフォーマンスに影響します。
要件に基づいてODA_BASEのサイズを計画します。表2-2に、ODA_BASEのサイズおよびODA_BASEのサイズに対応するvCPUとメモリーを示します。
表2-2 ODA_BASE選択用のコア数およびRAMサイズ
コア数(ノード当たり) | vCPU | RAMサイズ(GB) |
---|---|---|
2 |
4 |
32 |
4 |
8 |
64 |
6 |
12 |
96 |
8 |
16 |
128 |
10 |
20 |
160 |
12 |
24 |
192 |
14 |
28 |
224 |
16 |
32 |
244 |
24 |
48 |
244 |
ODA_BASEの最小サイズ(コア数がノード当たり2つ)を選択した場合、Oracle WebLogic ServerおよびOracle Traffic Directorで最大44個のデプロイメント・コアを使用できます。
各Oracle WebLogic Serverドメインは管理サーバーを1台追加し、2台以上の管理対象サーバーを必要とします。各管理サーバーはvCPUを2つ、各管理対象サーバーはvCPUを4つ使用します。ドメインを1つのみ構成する場合、1つのドメインに許可される管理対象サーバーの最大数は、X3-2では13台、X4-2では16台です。複数のドメインが必要な場合、管理対象サーバーの数はドメイン数に応じて減少します。
ロード・バランサをプロビジョニングする場合、Oracle Traffic Directorには次のようにvCPUが10個必要です。
管理サーバー1台: vCPU 2つ、つまりコア1つ
管理ノード2つ: vCPU 8つ(各管理ノードにvCPU 4つ)、つまりコア4つ
構成ユーティリティの実行中に、計画済デプロイメント・コアの数を選択する必要があります。
計画済デプロイメント・コアを決める前に、ODA_BASEのコア数を決定しておきます。次の式を使用して、計画済デプロイメント・コアを決定します。
表2-4 デプロイメント・コアの計画
コア | V1 | X3-2 | X4-2 |
---|---|---|---|
使用可能なコア |
合計コア(24) - ODA_BASEコア |
合計コア(32) - ODA_BASEコア |
合計コア(48) - ODA_BASEコア |
計画済デプロイメント・コア |
WLSのプロビジョニングのコア + 5 (OTD用) (OTDを選択する場合) |
WLSのプロビジョニングのコア + 5 (OTD用) (OTDを選択する場合) |
WLSのプロビジョニングのコア + 5 (OTD用) (OTDを選択する場合) |
Oracle WebLogic Serverのドメイン当たりのコア |
2 (管理サーバー用) +各2 (管理対象サーバー用) |
2 (管理サーバー用) +各4 (管理対象サーバー用) |
2 (管理サーバー用) +各4 (管理対象サーバー用) |
注意: 次の例は、Oracle Database Appliance X4-2のみの例です。 |
ODA X4-2マシンで最小のデプロイメントを計画する手順は、次のとおりです。
ODA_BASEのサイズを決定します。最小サイズを選択する場合は、ノード当たり2つのコア、つまり合計4つのコアを選択できます。
使用可能なコア=合計コア数 - ODA_BASEコア= 48 - 4 = 44
この情報を使用して、計画済デプロイメント・コアがこの残りのコア数の範囲内であることを確認します。
WLSのプロビジョニングに使用するコア数を次のように決定します。
2台の管理対象サーバーがあるドメインを1つ選択した場合は次のようになります。
管理サーバー1台にvCPUを2つ(つまりコアを1つ)使用し、管理対象サーバー2台にvCPUを8つ(つまりコアを4つ)使用するので、合計5つのコアを使用します。
ロード・バランサが必要かどうかを決定します。
ロード・バランサのプロビジョニングを選択する場合、1台の管理サーバー(vCPU 2つ、つまりコア1つ)と2つの管理ノード(管理ノード1つにつきvCPU 4つ、つまりコア2つ)があるOracle Traffic Director用にコアを5つ追加します。
計画済デプロイメント・コアを次のように計算します。
計画済デプロイメント・コア数= 5コア(WLSプロビジョニング用) + 5コア(Oracle Traffic Director用) = 10コア
ロード・バランサのプロビジョニングを選択しない場合、最小計画済デプロイメント・コア数は5です。
X4-2マシンで適切で使用可能なデプロイメントを計画する手順は、次のとおりです。
ODA_BASEのサイズを決定します。ノード当たり4つのコア、つまり合計8つのコアを選択する場合は次のようになります。
使用可能なコア=合計コア数 - ODA_BASEコア= 48-8 = 40
この情報を使用して、計画済デプロイメント・コアがこの残りのコア数の範囲内であることを確認します。
WLSのプロビジョニングに使用するコア数を次のように決定します。
管理対象サーバーがそれぞれ4台あるドメインを2つ選んだ場合は次のようになります。
管理サーバーは、vCPUを4つ(2×2)、つまりコアを2つ使用します。
管理対象サーバーは、vCPUを32個(8×4)、つまりコアを16個を使用します。
合計WLSコア数 = 2 + 16 = 18コア
ロード・バランサが必要かどうかを決定します。
ロード・バランサのプロビジョニングを選択する場合、1台の管理サーバー(vCPU 2つ、つまりコア1つ)と2つの管理ノード(管理ノード1つにつきvCPU 4つ、つまりコア2つ)があるOracle Traffic Director用にコアを5つ追加します。
計画済デプロイメント・コアを次のように計算します。
計画済デプロイメント・コア数= 18コア(WLSのプロビジョニング用) + 5コア(Oracle Traffic Director用) = 23コア
ロード・バランサのプロビジョニングを選択しない場合、計画済デプロイメント・コア数は18です。
WindowsまたはLinuxクライアントで構成ファイルを作成し、Oracle Database Applianceで後で使用するには、次の手順を実行します。
構成ユーティリティ・ファイルをダウンロードして展開したディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力して、構成ユーティリティを起動します。
config.bat
(Windows)
./config.sh
(LinuxまたはMac OSX)
既存の構成ファイルをロードする場合は、次のようにしてファイル名へのパスをコマンドに含めます。
./config.sh /config/myconfig.properties
WebLogic Serverドメインを構成します(「構成ユーティリティの各画面」を参照)。「Summary」画面で、「Save」をクリックして構成をファイルに保存します。
Oracle Database Applianceで構成ユーティリティを実行する前に、次の手順を実行します。
Javaのbin
ディレクトリがクラスパスに設定されていることを確認します。JDKの最小要件はJDK 1.6です。
XWindowsを起動するか、ノード0のODA_BASE
の表示をリダイレクトします。
前の項の説明に従ってクライアント上で構成ファイルが作成済の場合、そのファイルを使用してWebLogic Serverドメインをプロビジョニングするには、Oracle Database Applianceにファイルがすでにコピーされていることを確認します。
Oracle Database Applianceで構成ユーティリティを実行するには、次の手順を実行します。
SSHを使用して、Oracle Database Applianceのノード0のODA_BASE
にroot
としてログインします。
ssh root@
ip_address
ip_addressはノード0のODA_BASE
のIPアドレスで置き換えてください。
構成ユーティリティ・ファイルを展開したディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力します。
./config.sh
config_file
config_fileは保存済の構成ファイルのパスとファイル名で置き換えてください。または、このパラメータを省略して、「Welcome」画面からファイルを参照することもできます。
構成ユーティリティを続行するには、「構成ユーティリティの各画面」の項を参照してください。
サイレント・モードでのインストールおよびプロビジョニングをするには、「サイレント・プロビジョニング」の項を参照してください。
構成ユーティリティを起動したら、次の画面に詳細を入力します。
ハードウェア・タイプを選択します。
構成ユーティリティをオフラインで実行する場合、ハードウェアの選択を求めるアラートが表示されます。構成によって、ODA V1、ODA X3-2またはODA X4-2を選択します。
Oracle Database Applianceで構成ユーティリティを実行する場合、このアラート・プロンプトは表示されません。
この画面では、構成を新規作成したり、以前に保存したファイルから既存の構成をロードすることができます。
構成の新規作成
構成を新規作成するには、「Next」をクリックします。構成は、後の「Summary」画面で保存できます。
既存の構成のロード
「Browse」をクリックし、既存の構成ファイルを選択してロードすると、その内容が後続の画面のすべてのフィールドに反映されます。
リモート・マシンで構成ファイルを作成してからOracle Database Applianceに転送した場合は、ファイルの格納先ディレクトリに移動してそれを選択します。
構成ファイルをロードしたら、「Next」をクリックして続行します。
次の情報を指定します。「Next」をクリックして続行します。
注意: クライアント・マシンで構成ユーティリティを実行して構成ファイルを作成する場合、コンフィギュレータが起動する前にマシン・タイプを選択する必要があります。コンフィギュレータ画面のオプションは、選択したOracle Database Applianceマシンによって異なります。 |
計画済デプロイメント・コア
計画済デプロイメント・コアの数をドロップダウン・リストから選択します。ここで、計画済デプロイメント・コア数は、両方のODAノードで使用可能なコアに相当します。
Current Core Usage
現在使用されているデプロイメント・コアの数が表示されます。
Oracle Database Appliance X4-2およびX3-2: このフィールドには、デフォルトで5 (使用可能な最小の計画済デプロイメント・コア数)が表示されます。
Oracle Database Appliance V1: このフィールドには、デフォルトで3 (使用可能な最小の計画済デプロイメント・コア数)が表示されます。
OTDを選択し、Oracle WebLogic Serverのドメイン、クラスタおよび管理対象サーバーの数を選択すると、このフィールドは更新されます。
Network Information
次のネットワーク情報を指定します。各エントリにはIPアドレスを入力します。
Choose Networks to Use
Oracle Database Appliance X4-2およびX3-2: Eth1およびEth2ネットワークを使用できます。使用するネットワークとして、1つまたは両方のネットワークを選択します。
注意: Eth1かEth2のいずれか、または両方を選択した場合、指定するネットワーク情報はEth1、Eth2または両方のネットワーク上で構成されているODA_BASEの情報と一致している必要があります。 |
Oracle Database Appliance V1: Eth1およびEth4ネットワークを使用できます。使用するネットワークとして、1つまたは両方のネットワークを選択します。
Network for Ethn VMs
IPアドレスが属しているサブネットのネットマスクを指定します。
Gateway for Ethn VMs
ネットワークへのゲートウェイのIPアドレスを指定します。
Load Balancer Information
Oracle WebLogic Serverクラスタ・インスタンスで前面のロード・バランサをプロビジョニングするかどうかを選択します。プロビジョニング・プロセスを正常に実行するには、OTDのOracle VMテンプレート・アーカイブがノード0のDomain-0の/OVS/Staging
ディレクトリに存在する必要があります。
次の情報を指定します。「Next」をクリックして続行します。
WebLogic Version
Oracle Database ApplianceでプロビジョニングするOracle WebLogic Serverのバージョンを選択します。
プロビジョニング・プロセスを正常に実行するには、選択したバージョンに対応するOracle VMテンプレート・アーカイブがノード0のDomain-0
の/OVS/stagingディレクトリに存在する必要があります。
Number of Domains
ドロップダウン・リストからドメイン数を選択します。
ドメイン名
Oracle WebLogic Serverドメインの名前を入力します。ドメイン名は、英数字、アンダースコア(_)およびハイフン(-)のみで構成できます。ドメイン名には少なくとも1つのアルファベット文字を含める必要があり、先頭は数字以外とし、長さは最大23文字まで可能です。
前述の手順で選択したドメイン数に応じて、このプロセスを繰り返し、ドメインおよびドメインに対応するクラスタを入力する必要があります。
注意: 解析エラーになる場合があるため、ドメインに名前をつける際にはドメイン名が別のドメイン名の部分文字列でないことを確認してください。たとえば、 |
Number of Managed Servers
ドロップダウン・リストから、ドメイン内に作成する管理対象サーバーの数を選択します。
Number of Clusters
ドロップダウン・リストから、ドメインとそのドメインのクラスタ数を選択します。
Cluster Sizing
クラスタ内に作成する管理対象サーバーの数を選択します。たとえば、3/2のクラスタ・サイズ設定は、最初のクラスタには管理対象サーバーが3台、2つ目のクラスタには管理対象サーバーが2台あることを意味します。
ドメインの作成後に管理対象サーバーのインスタンスは追加できません。
Network
Oracle WebLogic Server仮想マシンに使用するネットワーク・インタフェースを選択します。
Oracle Database Appliance X4-2およびX3-2: eth1 (bond0)は、パブリック・ネットワーク・アクセス用の光ファイバー10GbEインタフェースです。eth2 (xbond0)は、光ファイバー10GbEインタフェースです。
Oracle Database Appliance V1: eth1 (bond0)は、パブリック・ネットワーク・アクセス用の1GbEインタフェースです。eth4 (xbond0)は、光ファイバー10GbEインタフェースです。
同一ネットワーク・インタフェースは複数のサブネットワークにマップできないため、マシン上のOracle WebLogic Server、Oracle Traffic DirectorおよびOracle Databaseの各層にネットワーク情報を提供する際には注意する必要があります。
使用しているネットワーク・スイッチとケーブルが、選択したGbE速度に対応できることを確認してください。すべてのネットワーク・アドレスは、冗長性とスループットを確保するために結合されています。
詳細は、『Oracle Database Applianceスタート・ガイド』のOracle VMのネットワーク・インフラストラクチャに関する項を参照してください。
Netmask
General Information画面で入力したネットマスクの詳細が、ここに表示されます。
Gateway
General Information画面で入力したゲートウェイの詳細が、ここに表示されます。
Port
ネットワーク接続性のポートの詳細を指定します。デフォルトでは7001が選択されています。
Admin Host Name
Oracle WebLogic Server管理サーバーのホスト名[1]を指定します。
Admin IP
Oracle WebLogic Server管理サーバーのIPアドレス[2]を指定します。
User Name
デフォルトのユーザー名(root)が表示されます。
Password
Oracle WebLogic Serverを実行する仮想マシンにおいてOracle WebLogic Server管理ユーザー(system
)およびオペレーティング・システム・ユーザー(root
)に使用するパスワードを入力します。
ドメインの詳細をすべて入力すると、現在選択されているドメインおよび管理対象サーバーの使用状況が表示されます。
[1]: ホスト名はすべて、RFC 952規格に準拠する必要があります。ホスト名の完全修飾ドメイン名(FQDN)の構成には、データベースのプロビジョニング用に構成されたネットワーク・ドメインが使用されます。
[2]: IPV4形式のアドレスのみがサポートされています。
Cluster Name
読取り専用フィールドに、作成されたクラスタ名(Cluster-1、Cluster-2など)が表示されます。
Managed Server Count
管理対象サーバーの数は、Domains画面の表で選択したクラスタ・サイズの値によって異なります。
Host Name
管理対象サーバーの各仮想マシンについて、管理対象サーバーのホスト名を指定します。
IP
管理対象サーバーの各仮想マシンについて、IPアドレスを指定します。
Cluster
読取り専用フィールドで、クラスタ名が表示されます。各クラスタに対応したすべての管理対象サーバーの詳細を指定します。
JMS Distributed Destinations with DB Persistent Store
JMS分散宛先を構成する場合は、このオプションを選択します。選択した場合、高可用性DB永続ストアに支援されたサンプルJMS分散キューおよびトピックが作成され、Oracle WebLogic Serverクラスタにターゲット設定されます。
JMS分散宛先に関する追加情報の詳細は、JMS初級ユーザーおよび上級ユーザーのベスト・プラクティスに関する説明を参照してください。
選択した場合、JMS分散宛先情報を収集するための画面が表示されます。このストアは、WebLogic JTA TLOGにも使用されます。
JDBC Data Source
WebLogic Serverクラスタにデプロイされたアプリケーションで使用できるデータ・ソースを作成するには、このオプションを選択します。データ・ソースは、同じOracle Database Applianceマシンで稼働しているOracleデータベースを対象とする必要があります。選択した場合、データ・ソース構成を収集するための画面が表示されます。
WebLogic永続ストアの作成に使用するデータベースに次の情報を指定します。この情報は、同じODAマシン上で稼働しているOracle Databaseインスタンスへの接続に対してのみ使用します。「Next」をクリックして続行します。
Service Name
データベース・サービス名を入力します。
Database User Name
データベースにログインするためのユーザー名を指定します。
Password
データベースにログインするためのパスワードを指定します。
この画面では、Oracle WebLogic Serverクラスタにデプロイされたアプリケーションで使用するJDBCデータ・ソースを構成します。データ・ソースは、同じODAマシン上で稼働しているOracle Databaseインスタンスへの接続にのみ使用します。
Data Source Type
データ・ソースがWebLogicマルチ・データ・ソース、GridLinkデータ・ソースまたは汎用データ・ソースのいずれであるかを選択します。
RACデータベースの場合は、「GridLink」または「Multi Data Source」のいずれかを選択できます。
RACOneノードの場合は、「GridLink Data Source」のみを使用できます。
Enterprise Editionのデータベースの場合は、「Generic Data Source」のみを使用できます。
JNDI Name
データ・ソースに使用するJNDI名を入力します。この名前はデータ・ソース名としても使用されます。
Service Name
Oracle Databaseのサービス名を入力します。
Database User Name and Password
データベース・スキーマにアクセスするための有効なユーザー名を入力します。指定したユーザー名のパスワードを入力します。
Support Global Transactions
このオプションを選択すると、データ・ソースに対するグローバル・トランザクションが有効になります。グローバル・トランザクションの詳細は、次を参照してください。
『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの構成と管理』(WebLogic Server 10.3.6)のグローバル・トランザクションを利用する場合のマルチ・データ・ソースの使用に関する項
『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの構成と管理』(WebLogic Server 12.1.1)のグローバル・トランザクションを利用する場合のマルチ・データ・ソースの使用に関する項
Oracle RACでのマルチ・データ・ソースの使用(WebLogic Server 12.1.2)のグローバル・トランザクションを利用する場合のマルチ・データ・ソースの使用に関する項
次の情報を指定します。
次のネットワークの詳細を指定します。
Network Interface
Oracle Traffic Director (OTD)仮想マシンに使用するネットワーク・インタフェースを選択します。
Oracle Database Appliance X4-2およびX3-2: eth1 (bond0)は、パブリック・ネットワーク・アクセス用の光ファイバー10GbEインタフェースです。eth2 (xbond0)は、光ファイバー10GbEインタフェースです。
Oracle Database Appliance V1: eth1 (bond0)は、パブリック・ネットワーク・アクセス用の1GbEインタフェースです。eth4 (xbond0)は、光ファイバー10GbEインタフェースです。
使用しているネットワーク・スイッチとケーブルが、選択したGbE速度に対応できることを確認してください。すべてのネットワーク・アドレスは、冗長性とスループットを確保するために結合されています。
詳細は、『Oracle Database Applianceスタート・ガイド』のOracle VMのネットワーク・インフラストラクチャに関する項を参照してください。
Admin Server VM
OTD管理サーバーの仮想マシンのホスト名[1]およびIPアドレス[2]を指定します。
Admin Node n VM
管理ノードの各仮想マシンについて、ホスト名[1]およびIPアドレス[2]を指定します。
Netmask
General Information画面で入力した、ネットマスクの詳細が表示されます。
Gateway
General Information画面で入力した、ゲートウェイの詳細が表示されます。
次の資格証明を指定します。
User Name/Password
OTDを実行している仮想マシンでOTD管理ユーザー(admin
)およびオペレーティング・システム・ユーザー(root、oracle
)に使用するパスワードを入力します。
[Enter]または[Tab]を押すとパスワードの確認画面が表示されます。
次の情報を指定します。
Domain
前の画面で作成されたドメインが一覧表示されます。
OTD Virtual IP
選択したドメインにリンクされたOTDインスタンスのパブリックIPアドレス[2]を入力します。各ドメインに、一意の仮想IPアドレスを入力します。
OTDインスタンスはアクティブ-パッシブ構成で構成され、エンタープライズ・アプリケーションおよびサービスに対するトラフィックのルーティング・サービスおよびロード・バランシング・サービスの高可用性を確保します。OTDはこの仮想IPでフェイルオーバーする機能を備え、Oracle WebLogicクラスタにデプロイされているバックエンド・アプリケーションの高可用性を実現します。
詳細は、『Oracle® Traffic Director管理者ガイド』のhttp://docs.oracle.com/cd/E23389_01/doc.11116/e21036/ha001.htm#CHDJGDJG
のページを参照してください。
OTD Port for First WebLogic Cluster
これは、ドメインの最初のクラスタにリンクされたOTDインスタンスのリスニング・ポートです。クライアントは、このポートで仮想IPアドレスを使用して接続できます。
開始ポートとして機能する、各ドメインの単一のポートを指定します。その後のすべてのクラスタにはport+1の値が割り当てられます。
ドメイン内の各クラスタには、一意のポートを割り当てる必要があります。同じドメイン内でポートを重複させることはできません。ただし、各ドメインにはクラスタを区別する一意の仮想IPアドレスがあるため、複数のドメイン間では同じポートを使用できます。
[1]: ホスト名はすべて、RFC 952規格に準拠する必要があります。ホスト名の完全修飾ドメイン名(FQDN)の構成には、データベースのプロビジョニング用に構成されたネットワーク・ドメインが使用されます。
[2]: IPV4形式のアドレスのみがサポートされています。
構成サマリーが正確であることを確認します。
ローカル・マシン上でユーティリティを実行し構成ファイルを生成している場合、またはOracle Database Applianceで実行していて、この構成ファイルを後でプロビジョニングに使用する場合は、「Save」をクリックし、構成ファイルを保存してからユーティリティを終了します。構成を変更する必要がある場合は、「Back」をクリックして前の画面に戻ります。
「Cancel」をクリックすると、Oracle WebLogic Serverのプロビジョニングや構成ファイルの保存を行わずに閉じます。
Oracle Database ApplianceでWebLogic Server用のOracle Database Appliance構成ユーティリティを実行している場合、すぐにプロビジョニングを続行するには、「Install」をクリックします。
プロビジョニング・プロセスでは、必要とされる仮想マシンおよびそれらの範囲内の対応するサーバーがクローニング、構成および起動されます。
プロビジョニング・プロセスが完了したとき、Oracle WebLogic管理サーバーおよび管理対象サーバー(ノード・マネージャを含む)は稼働中です。ロード・バランサが構成されている場合、Oracle Traffic Director管理サーバーおよびインスタンスも使用可能です。
サイレント・プロビジョニングを実行して、構成ユーティリティを使用せずにサイレント・モードで構成を実行できます。
サイレント・プロビジョニングを実行する手順は、次のとおりです。
SSHを使用して、Oracle Database Applianceのノード0のODA_BASE
にroot
としてログインします。
ssh root@
ip_address
ip_addressはノード0のODA_BASE
のIPアドレスで置き換えてください。
構成ユーティリティ・ファイルを展開したディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力します。
./config.sh --silent
config_file
config_fileはプロパティ・ファイルのパスとファイル名で置き換えてください。
構成が完了したら、「Install」をクリックしてドメイン作成プロセスを開始します。
ドメイン作成プロセスでは、必要とされる仮想マシンおよびそれらの範囲内の対応するサーバーがクローニング、構成および起動されます。
作成プロセスが完了したとき、Oracle WebLogic管理サーバーおよび管理対象サーバー(ノード・マネージャを含む)は稼働中です。ロード・バランサが構成されている場合、Oracle Traffic Director管理サーバーおよびインスタンスも使用可能です。
物理ノードが単一障害点となるのを回避するには、仮想マシンを両方の物理ノード(ノード0とノード1)に分散します。
注意: 最初のプロビジョニング時に、ドメインは本番モードで構成されます。ドメインを開発モードに変更する際は、WebLogicサーバーを再起動する必要があります。 プロビジョニングが完了したら、CPUライセンス数に基づいて各ノードにCPUを割り当てる必要があります。詳細は、次の項「CPUの割当て」を参照してください。 |
Oracle Database Appliance上に構成されたOracle WebLogic Serverの場合、コアはプロビジョニング・プロセス中にすでに作成されています。
ドメインの作成後、すべてのVMはdefault-unpinned-poolからのCPUを使用しています。ライセンス保有コア数に基づき、プロビジョニング済のWebLogic ServerとOTDのVMで使用されるコアの数がライセンス数を超えないよう、仮想マシンを構成する必要があります。最も簡単な方法は、使用可能なコアの半数を各ノードに割り当て、ノード上のWebLogic ServerとOTDのVMは自分のノードのCPUプールからコアを使用するように構成することです。この項の後半で説明する例を参照してください。
注意: 使用可能なCPUリソースを割り当てるには、様々な方法があります。たとえば、VMごとに別々のCPUプールを作成できます。また、CPUリソースは均等に割り当てなくても構わないので、たとえばライセンス保有コアが10個ある場合、1つを両方の管理サーバーで共有し、各OTD VMに1つずつ、そしてWebLogic管理対象サーバーのVMに7つ割り当てることができます。この項では、最も簡単な方法を例に説明します。 |
たとえば、ライセンス保有コアが8個ある場合、次の手順を実行して6つのコアを各ノードに割り当て、各ノードのVMがこれらのCPUプールを使用するように構成します。
次のコマンドを使用して、各ノードにCPUプールを作成します(この例で、wlsCpuPool
はプール名です。必要に応じて任意のプール名に置き換えられます)。
oakcli create cpupool wlsCpuPool -numcpu 8 -node 0
oakcli create cpupool wlsCpuPool -numcpu 8 -node 1
WebLogic ServerとOTDの各VMに対して次のコマンドを入力し、VMがCPUプールを使用するように構成します。
oakcli configure vm
vm_name
-cpupool wlsCpuPool
このコマンドを実行したら、各VMを再起動して変更を有効にする必要があります。
各VMに対して次のコマンドを入力し、VMを再起動します。
oakcli stop vm
vm_name
oakcli start vm
vm_name
CPUライセンスの詳細は、『Oracle Database Applianceスタート・ガイド』のコア数およびPay-As-You-Grow (システム規模に応じた支払い)に関する項を参照してください。
OAKCLIコマンドの詳細は、『Oracle Database Applianceスタート・ガイド』のOracle Database Applianceコマンド行インタフェース(OAKCLI)・ユーティリティ・リファレンスに関する項を参照してください。
この項では、WebLogicドメインの仮想マシン(VM)の構成について説明します。内容は次のとおりです。
WebLogic管理サーバーと管理対象サーバーのVM名およびOracle Traffic Director (OTD)のVM名は、VMが存在する物理ホストの番号、ドメイン名、クラスタ名、および管理対象サーバーの番号(管理対象サーバーの場合)を基に設定されます。WebLogic ServerのVM名にはWLS_
という接頭辞が付き、OTDのVM名にはOTD_
という接頭辞が付きます。
WebLogic管理サーバーのVM名は次のようになります。
WL_
<DomainName
>_AS
例:
WL_Domain1_AS WL_Domain2_AS
管理対象サーバーのVM名は次のようになります(ここで、#
はクラスタでのVM番号です)。
WLS_
<DomainName>_C<cluster#>_MS_<MS#>
例:
WL_Domain1_C2_MS_3 WL_Domain2_C1_MS_4
管理対象サーバーの数はドメインごとにリセットされます。たとえば、それぞれに4台の管理対象サーバーがあるドメインが2つある場合、管理対象サーバーは合計8台あります。VMは、ドメイン1で1から4と順序付けされ、ドメイン2でも1から4と順序付けされます。VMは、VM名の中のドメイン名の部分で区別できます。
OTD管理サーバーのVM名は次のようになります。
OTD_
firstdomainname
_AdminServer
各OTDサーバーのVM名は次のようになります(ここで、#
はVMの番号です)。
OTD_
firstdomainname
_AdminNode_#
表2-5に、4台のWebLogic管理対象サーバーを持つmydomain
というドメイン内の管理サーバーと管理対象サーバーのVM名を示します。
表2-5 仮想マシン名の例
VM | 物理ホスト | VM名 |
---|---|---|
WebLogic管理サーバー |
1 |
WL_Domain1_AS |
WebLogic管理対象サーバーn |
1 |
WL_Domain1_C1_MS_n |
OTD管理サーバー |
2 |
OTD_mydomain_AdminServer |
OTD管理ノード1 |
1 |
OTD_mydomain_AdminNode_1 |
OTD管理ノード2 |
2 |
OTD_mydomain_AdminNode_2 |
クラスタ内のVM名の例は、次のとおりです。
OTD_a_Domain1-1212_AdminNode_1
OTD_a_Domain1-1212_AdminNode_2
OTD_a_Domain1-1212_AdminServer
WL_a_Domain-1212_AS
WL_a_Domain-1212_C1_MS_1
WL_a_Domain-1212_C1_MS_2
WL_a_Domain-1212_C2_MS_3
WL_a_Domain-1212_C2_MS_4
WL_b_Domain-1212_AS
WL_b_Domain-1212_C1_MS_1
WL_b_Domain-1212_C1_MS_2
WL_c_Domain-1212_AS
WL_c_Domain-1212_C1_MS_1
WL_c_Domain-1212_C1_MS_2
各VMでは、インストールされたアプリケーション(WebLogic Serverなど)以外に、独自のOracle Enterprise Linuxオペレーティング・システムをホストしています。
表2-6に、各VMに割り当てられるリソースを示します。
表2-6 ODA X3-2およびX4-2のVMリソースの割当て(VM別)
VM | vCPU | MEM | JVMヒープ |
---|---|---|---|
OTD管理サーバー |
2 |
1GB |
n/a |
OTD管理インスタンス |
4 |
6GB |
n/a |
WebLogic管理サーバー |
2 |
2GB |
512MB |
WebLogic管理対象サーバー |
4 |
4GB |
3GB |
注意: ODA V1では、割り当てられるvCPUの数はVMごとに2つです。 |
各VMにはオペレーティング・システム・ディスクがあります(合計領域4GB)。この他に、/u01
と/opt/oracle
にマウントされた2つの追加仮想ディスクがあります。/u01
にマウントされたディスクには、WebLogic Serverドメイン構成およびOTDインスタンス・ホームが含まれ、合計領域は7.5GBです。マウント済のディスク/opt/oracle
にはWebLogic ServerとOTDのインストールが含まれています。
表2-7に、主なディレクトリの場所を示します。
表2-7 主なディレクトリの場所
ディレクトリまたはファイル | 場所 |
---|---|
WebLogic Serverホーム |
Oracle WebLogic Server 12.1.2: /opt/oracle/middleware/wlserver Oracle WebLogic Server 10.3.6および12.1.1: /opt/oracle/middleware/wlserver_version |
WebLogic Serverドメインの場所 |
/u01/domain_name |
WebLogic Serverドメインのログ・ファイル |
/u01/domain_name/servers/admin_server_name/logs/domain_name.log |
WebLogic Serverのサーバー・ログ |
/u01/domain_name/servers/server_name/logs/server_name.log |
ミドルウェア・ホーム |
/opt/oracle/middleware |
Oracle Traffic Directorホーム |
/opt/oracle/trafficdirector |
Oracle Traffic Directorサーバー・インスタンス |
/u01/OTDInstanceHome |
プロビジョニングが完了すると、各VMにssh
経由でアクセスできます。
各WebLogic Server VMのオペレーティング・システムのroot
パスワードは、構成ユーティリティの「WebLogic VM Information」画面の「Password」フィールドで指定したWebLogic Serverのパスワードに設定されます。
各OTD VMのオペレーティング・システムのroot
パスワードは、構成ユーティリティの「Load Balancer Configuration」画面の「Password」フィールドで指定したOTD管理者のパスワードに設定されます。
これらのパスワードは後で変更することもできます。