Oracle® Fusion Middleware Oracle Exalytics In-Memory Machineインストレーションおよび管理ガイド for Oracle Solaris Exalyticsソフトウェア・リリース1 (1.0) for Exalytics T5-8 E57853-02 |
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この章では、仮想化用にT5-8 Exalytics Machinesを構成する場合や、構成ユーティリティを使用して論理ドメインと論理ゾーンを持つExalytics Machineを構成する場合に実行するタスクについて説明します。
この章では、次の項目について説明します。
Exalytics Machineを仮想化する前に、次の各項を確認してください。
Exalytics Machineの仮想化の準備として、『Oracle Exalytics In-Memory Machine T5-8オーナーズ・ガイド』を確認し、データ・センターでExalytics Machineが適切に構成およびコミッショニングされていることを確認します。『Oracle Exalytics In-Memory Machine T5-8オーナーズ・ガイド』は、次の場所にあります。
Exalytics Machineを仮想化する前に、次の前提条件を満たす必要があります。
Exalytics Machineがラックに設置され、データ・センターに配備されている。
Oracle Integrated Lights Out Managerが構成され、Webインタフェースを使用してネットワークからアクセス可能な状態にある。
ホスト名、IPアドレス、サブネット、ゲートウェイおよびDNSなどのネットワーク情報がすべて揃っている。
サーバー・プールおよびExalytics Machine上にデプロイされている各仮想マシン用に、余分な未割当てのIPアドレスが用意されている。
必要なソフトウェアをダウンロードするために、コンピュータ(Exalytics Machineとは限りません)からインターネットにアクセスする権限を持っている。
T5-8 Exalytics Machineには、8つのハード・ディスクと8つのフラッシュ・カードが搭載されています。各ハード・ディスクの容量は1.2TBです。T5-8 Exalytics Machineはそれぞれ、シングル・ドメイン構成とダブル・ドメイン構成の2種類の構成をサポートしています。
シングル・ドメイン構成は、8つのハード・ディスク、8つのフラッシュ・カードおよび1つのオペレーティング・システムで構成されます。最初の2つのディスクは、オペレーティング・システムを含み、RAID1 (ミラー化)で構成されるほか、1つのzpoolで構築されています。残りのディスクは、RAID-Zプールとして構成されます。
ダブル・ドメイン構成には2つのドメインがあり、それぞれのドメインが4つのハード・ディスクと独自のオペレーティング・システムで構成されます。各ドメインの最初の2つのディスクは、RAID1 (ミラー化)として構成され、1つのzpoolで構築されるほか、/u03にマウントされます。各ドメインの残りのディスクは、RAID1として構成され、2番目のzpoolで構築されるほか、/u01にマウントされます。2つのドメイン構成により、各レイアウトで構成するCPU、メモリー、ハード・ディスクおよびフラッシュ・カードの数に応じて、一意の構成レイアウトを4つ作成できます。たとえば、最初のドメインに4つのハード・ディスクと4つのフラッシュ・カードがあり、2番目のドメインに4つのハード・ディスクと4つのフラッシュ・カードがある構成レイアウトが可能になります。別の構成では、最初のドメインを4つのハード・ディスクと5つのフラッシュ・カードにして、2番目のドメインを4つのハード・ディスクと3つのフラッシュ・カードにすることなどもできます。詳細は、『Oracle Exalytics In-Memory Machine T5-8オーナーズ・ガイド』の構成の詳細の理解に関する項を参照してください。このガイドは、次の場所にあります。
T5-8 Exalytics Machineを仮想化用に構成する作業はOracle Advance Customer Services (ACS)が行います。Oracle Advanced Customer Servicesの支援なしに、手動によるT5-8 Exalytics Machineの仮想化用の構成は行わないでください。
仮想マシンにExalyticsソフトウェアをインストールするプロセスは、Exalytics Machineにそのソフトウェアをインストールする場合と同じですが、仮想マシンではExalyticsメモリー全体にアクセスできない点が異なります。Oracle TimesTenの共有メモリー関連のカーネル・パラメータを設定する場合は、この制限を念頭に置いてください。
Oracle Business IntelligenceとOracle TimesTenを1つの仮想マシンに、Oracle Essbase(デプロイされている場合)をもう1つの仮想マシンにインストールします。
この項は次のトピックで構成されています:
仮想マシンのテンプレートには、オペレーティング・システムのユーザー名として「oracle」が含まれています。このユーザー名を「oinstall」グループに関連付けてから、そのパスワードを作成します。
Oracleユーザーを変更して権限を付与するには、次の手順を実行します。
rootユーザーとしてログインします。
次のコマンドを入力して、ユーザー名「oracle」をグループ「oinstall」に関連付けてからパスワードを作成します。
groupadd oinstall
usermod –g oinstall oracle
passwd oracle
次のコマンドを入力して、ソフトウェアのインストール先である/u01ドライブに対する権限を付与します。
chown oracle:oinstall /u01
chmod 775 /u01
仮想マシンでVNCサーバーを起動します。
Oracle Business IntelligenceおよびOracle TimesTenのインストール方法の詳細は、第3章「Exalytics Machineへのソフトウェアのインストール」を参照してください。
Oracle Essbaseをデプロイする場合は、Oracle Essbaseを別の仮想マシンにインストールします。
Oracle Essbaseをインストールするには、次の手順を実行します。
仮想マシンに接続します。
次のリンクのOracle Software Delivery Cloud Webサイトに移動します。
製品パックは、Oracle Enterprise Performance Systemを選択します。
プラットフォームは、Oracle Solaris on SPARC (64-bit)を選択します。
「実行」をクリックします。
Oracle Enterprise Performance Management System Media Pack 11.1.2.3.0 for Oracle Solaris on SPARC (64-bit)を選択してダウンロードします。
Oracle Essbaseをダウンロードします。次のものが含まれます。
System Configurator
Foundation Services
Essbaseおよび静的コンテンツ
MW_HOMEディレクトリでZipファイルを解凍します。
ファイルの解凍先フォルダ(MW_HOME)に移動し、次のコマンドを実行してOracle Essbaseをインストールします。
./installTool.sh
MW_HOME/EPMSystem11R1/common/config/11.1.2.0に移動します。
次のコマンドを実行して、ドメインを作成します。
./configtool.sh
詳細は、次のリンク先のOracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイド、リリース11.1.2.3を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E40248_01/epm.1112/epm_install.pdf