ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Exalytics In-Memory Machineインストレーションおよび管理ガイド for Oracle Solaris
Exalyticsソフトウェア・リリース1 (1.0) for Exalytics T5-8
E57853-02
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

3 Exalytics Machineへのソフトウェアのインストール

この章では、Exalytics Machineにソフトウェアをインストールする方法について説明します。インストール・スクリプトを使用すると、Oracle Business Intelligence 11.1.1.7およびOracle TimesTenがインストールされ、両ソフトウェア・コンポーネントが相互に通信するように構成されて、単一ノードのOracle Exalyticsシステムをほぼ自動的に作成できます。

この章では、次の項目について説明します。

3.1 Exalytics Machineにソフトウェアをインストールする前に

Exalytics Machineにソフトウェアをインストールする前に、次の項を確認してください。

3.1.1 確認するドキュメント

Exalytics Machineにソフトウェアをインストールする準備ができたら、次の作業を実行します。

  • 『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』のOracle Business Intelligenceに関する章を確認し、実際のOracle Business Intelligenceの機能とそのドキュメントに記載されている機能の違い、および現在のリリースに該当するその他の問題について理解します。

  • 最新情報の詳細は、最新の『Oracle Exalytics In-Memory Machineリリース・ノート for Oracle Solaris』を参照してください。

  • Oracle TimesTen In-Memory Databaseリリース・ノートを確認し、実際のOracle TimesTenの機能とそのドキュメントに記載されている機能の違い、および現在のリリースに該当するその他の問題について理解します。

  • 『Oracle Exalytics In-Memory Machine T5-8オーナーズ・ガイド』を確認して、データ・センターでExalytics Machineが適切に構成およびコミッショニングされていることを確認します。『Oracle Exalytics In-Memory Machine T5-8オーナーズ・ガイド』は次のリンク先で入手できます。

    http://docs.oracle.com/cd/E41453_01/html/E41455/index.html

3.1.2 Exalytics Machineにインストールするための前提条件

Oracle Business IntelligenceをExalytics Machineにインストール前に、次の前提条件を満たす必要があります。

  • Exalytics Machineがラックに設置され、データ・センターに配備されている。

  • Exalytics Machineが出荷時にベース・オペレーティング・システムおよびOracle Solaris 11.1イメージで構成されている。

    支援が必要な場合、Exalytics Machineへのソフトウェアのインストールについて問合せ可能なAdvanced Customer Servicesが用意されています。

  • Oracleサービス・エンジニアが構成ユーティリティを構成している。

  • ネットワーク構成が完了し、ネットワークからコンピュータにアクセス可能である。

    システムを要件に合せてOracle VM for SPARCとゾーンで構成する場合は、Oracle Advanced Customer Servicesに問い合せてください。

  • サポートされているデータベースが使用可能で(Oracle Exalytics上でない)、かつExalytics Machineからアクセス可能であり、ソフトウェアのインストールに必要な、インストール処理の一部として作成するスキーマをホストする。インストール中はデータベースが稼働しており、セキュリティ上の目的でデータベースが強化されていないことを確認してください。強化されたデータベースへのOracle Business Intelligenceのインストールはサポートされていません。

    データベースの強化の詳細は、Oracle Database Vault管理者ガイドを参照してください。

  • 必要なパッケージをダウンロードするためにコンピュータ(Exalytics Machineとは限りません)からインターネットにアクセスする権限を持っている。

3.2 ソフトウェアのインストール

Exalytics Machine上へのソフトウェアのインストールは、手動の手順と自動化されたスクリプトで構成されます。手動の手順では、WebLogicとOracle BI EEをインストールしますが、インストール・スクリプトによってOracle TimesTen In-Memory DatabaseのインストールとOracle BI EE(ソフトウェアのみのインストール)との通信の構成が自動化されます。

この処理の手順は次のとおりです。

3.2.1 オペレーティング・システム上のユーザー、グループおよびパスワードの作成

オペレーティング・システム上でユーザーを作成し、「oracle」などの名前と適切なパスワードを指定して、グループ名に「oinstall」などの名前を付けます。このユーザーおよびグループを作成するためのサンプル・コマンドを次に示します。

groupadd oinstall
useradd -g oinstall oracle
useradd -b /export/home/oracle -m -s /bin/bash -g oinstall oracle

次のコマンドを入力して、ソフトウェアのインストール先である/u01ドライブに対する権限を付与します。

chown oracle:oinstall /u01

chmod 775 /u01

この項内の手順では、ユーザーに「oracle」、グループに「oinstall」という名前を付けることを前提とします。

3.2.2 Oracle TimesTenのインベントリの作成

rootユーザーとしてログインした後に、次のコマンドを入力してOracle TimesTenのインベントリを作成します。

mkdir /etc/TimesTen
chmod 770 /etc/TimesTen
chgrp oinstall /etc/TimesTen
touch /etc/TimesTen/instance_info
chmod 770 /etc/TimesTen/instance_info
chgrp oinstall /etc/TimesTen/instance_info

このスクリプトを実行するグループに、/etc/TimesTenディレクトリへの書込み権限があることを確認してください。

3.2.3 Oracle TimesTenのリソース制限の設定

Oracle Solarisでは、共有メモリーやセマフォなどのシステム・リソースを管理するためにプロジェクトを作成する必要があります。グループ・プロジェクトまたはユーザー・プロジェクトを作成できます。


注意:

グループ・プロジェクトを作成する場合は、TimesTenデーモンを再起動する前にインスタンス管理者がnewtaskコマンドを実行する必要があります。システム起動時にTimesTenデーモンが起動している場合は、newtaskコマンドをシステム起動スクリプトに追加します。

すべてのユーザーおよびグループは、自分のプロセスが実行されているデフォルト・プロジェクトに関連付けられています。/etc/projectファイルを変更する場合、ユーザーのプロジェクト設定が/etc/projectファイルの最初に表示されるようにします。


注意:

プロジェクト・ファイルからデフォルトのプロジェクト設定を削除しないでください。そのかわりに、プロジェクト・ファイルを編集して、プロジェクト・ファイルの最上位でデフォルト設定より上に自分のプロジェクト設定を置いてください。

Oracle TimesTenのリソース制限を設定するには:

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. プロジェクトを作成します。プロジェクトの作成の詳細は、『Oracle Solarisのシステム管理ガイド(Oracle Solarisコンテナ: リソース管理とOracle Solarisゾーン)』のプロジェクトの管理に関する項を参照してください。


    注意:

    次の手順では、ユーザー「oracle」の「obiee」プロジェクトにおけるパフォーマンス設定とセマフォを変更します。

  3. 次のコマンドを入力して、プロジェクトをユーザーに追加します。

    # projadd - U oracle obiee -c "Oracle OBIEE Project"

  4. コマンドを入力して、共有メモリー設定を変更します。

    たとえば、共有メモリー設定を2TBに変更するには、次のコマンドを入力します。

    # projmod -a -K "process.max-shm-memory=(priv,2TB,deny)" obiee


    注意:

    メモリー・サイズの設定は、物理メモリー・サイズの75%を超えないように設定することをお薦めします。ホストで使用できる物理メモリーはシステム構成に依存します。ホストの物理メモリーを確認するには、rootユーザーとして次のコマンドを実行します。

    prtconf |grep Memory


  5. 次のコマンドを入力して、セマフォの最大数を4096に変更します。

    # projmod -a -K "process.max-sem-nsems=(priv,4096,deny)" obiee

  6. 次のコマンドを入力して、プロジェクトを検証します。

    project -l or cat /etc/project

3.2.4 ディレクトリ構造へのOracleファイルのダウンロード

ソフトウェアをインストールする前に、編成されたディレクトリ構造に必要なファイルをダウンロードする必要があります。次のタスク2と第3.2.5項「Middlewareホームのステージング」に記載されたディレクトリ構造は必須ではなく、単なるサンプルであることに注意してください。ファイルを編成する任意の構造を選択できます。


注意:

インストール・スクリプトを編集するときは、プロパティ・ファイル内で、選択済の同じディレクトリ構造を参照する必要があります。

ディレクトリ構造にファイルをダウンロードするには:

  1. oracleユーザーとしてログインします。

  2. 次のリンク先のOracle Software Delivery Cloudで、Linux X86-64用およびOracle Solaris用Oracle Business Intelligenceソフトウェアの下にあるOracle Exalyticsのメディア・パックおよびパッチから、次の必要なソフトウェア・インストーラをダウンロードします。

    http://edelivery.oracle.com/

    • Oracle BI Enterprise Editionリリース11g

    • 適切なOracle BI EEリリースに対応するリポジトリ作成ユーティリティ

    • Oracle TimesTenリリース11g

    • Oracle WebLogic Serverリリース10g

  3. ソフトウェア・インストール・プログラムをステージングするために、Oracle Exalyticsソフトウェアのインストールを所有するユーザーとしてディレクトリ構造を作成します。ユーザー名が「oracle」、ホーム・ディレクトリがexport/home/oracleの場合は、次のような構造になります。

    • export/home/oracle/EXALYTICS_RCU

      リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)のrcuHome.zipファイルを、このディレクトリにコピーして解凍します。

    • export/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/bi

      Oracle BI EEインストールZIPファイルをこのディレクトリにコピーして、次のコマンドを使用してそれを解凍します。-qパラメータを指定すると、コンソールに送信される出力行数が削減されます。

      unzip -q '*.zip'

      解凍処理を行うと、bishiphomeというサブディレクトリが作成されます。この中には、さらにサブディレクトリDisk1からDisk5が含まれます。

    • export/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/tt

      Exalytics用TimesTen配信ファイルをこのディレクトリにコピーしますが、解凍はしません。このファイルの拡張子は、.zipや.tar.gzなどです。インストール・スクリプトが、このいずれかの拡張子のファイルに対処します。

    • export/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/wls

      64ビットLinux Oracle Solaris上でOracle WebLogic Server用のZIPファイルを取得して、wls1036_linux64.binwls1036_generic.jarなどの名前のファイルをこのディレクトリに抽出します。このファイルを実行できない場合、次のようなコマンドを使用して実行できるようにします。

      chmod +x wls1036_generic.jar

    • export/home/oracle/EXALYTICS_INSTALL_LOG

      インストール・スクリプトでは、このディレクトリをインストールからのログ・ファイルの保存に使用します。これらのログ・ファイルは、第3.3項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」で説明されているように、トラブルシューティングに使用します。

    • export/home/oracle/EXALYTICS_INSTALL_TEMP

      インストール・スクリプトでは、このディレクトリを一時ファイルの保存に使用します。

3.2.5 Middlewareホームのステージング

Middlewareホームをステージングするために、次のようなディレクトリ構造を作成します。

/u01/app/oracle/product/fmw

インストール・スクリプトは、このディレクトリをOracle BI EEインストールのターゲット・ディレクトリとして使用します。このディレクトリはMiddlewareホームと呼ばれています。このマニュアルでは、このディレクトリをEXALYTICS_MWHOMEと呼びます。

3.2.6 データベース・スキーマの作成

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用したデータベース・スキーマの作成に関する項の説明に従ってください。

最初にデータベースで、必要なOracle Business Intelligenceスキーマを作成する必要があります(データベースを強化しないでください)。適切な権限とデータを持つこれらのスキーマを作成するには、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)というツールを使用します。

RCUを使用する前に、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件のドキュメントで、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の要件に関する項を確認してください。

http://docs.oracle.com/html/E18558_01/fusion_requirements.htm

この項には、システムおよびコンポーネント固有のデータベースの要件に関する重要な情報が記載されています。これらの要件は、RCUを実行する前に満たしておく必要があります。

必ず次の詳細を記録してください。後でインストール処理に使用します。

  • データベース接続の詳細(次の形式):

    host-name:port-number:service-name

  • 作成したスキーマの名前およびパスワード(prefix_BIPLATFORMやprefix_MDSなどの名前)。

3.2.7 WebLogic Serverのインストール

WebLogic Serverをまだインストールしていない場合はインストールします。

WebLogic Serverをインストールするには:

  1. 次のアクションを実行して、JDKのJAVA_HOME変数およびPATH変数を構成します。

    1. 次のコマンドを実行します:

      # export JAVA_HOME=/usr/jdk/instances/jdk1.6.0

      # export PATH=/usr/jdk/instances/jdk1.6.0/bin:$PATH

    2. 次のコマンドを実行して、JDKが適切に構成されていることを確認します。

      # java -version

      出力は次のようになります。

      bash-4.1$ java -version
      java version "1.6.0_45"
      Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.6.0_45-b06)
      Java HotSpot(TM) Server VM (build 20.45-b01, mixed mode)
      bash-4.1$ 
      
  2. WebLogic Server zipファイルをダウンロードしたディレクトリ(export/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/wls)に移動します。

  3. ファイルが実行可能でない場合は、次のコマンドを実行します。

    #java -d64 -jar wls1036_generic.jar

  4. 「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。

    「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」が表示されます。

  5. 「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択し、/u01/app/oracle/product/fmwディレクトリに新しいミドルウェア・ホームを作成し、「次へ」をクリックします。

    「セキュリティ更新のための登録」画面が表示されます。

  6. セキュリティ更新のために登録するかどうかを指定し、「次へ」をクリックします。

    インストールの選択画面が表示されます。

  7. 「標準」を選択し、「次へ」をクリックします。

    「製品インストール・ディレクトリの選択」画面が表示されます。

  8. 製品をインストールするディレクトリを指定し、「次へ」をクリックします。

    「インストール・サマリー」画面が表示されます。

  9. 「次」をクリックします。

    「ステータス」画面が表示されます。

  10. インストールが終了したら、「次へ」をクリックします。

    「インストール完了」画面が表示されます。

  11. 「Quickstartの実行」が選択されている場合は選択を解除して、「完了」をクリックします。

カスタム・インストールを含むOracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

3.2.8 ソフトウェアのみのインストールの実行

ソフトウェアのみのインストール・タイプでは、OracleホームにOracle Business Intelligenceソフトウェアのバイナリ・ファイルをインストールし、後でそれらを構成できます。

ソフトウェアのみのインストールを実行するには:

  1. export/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/bi/bishiphome/Disk1ディレクトリに移動します。

  2. /home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/bi/bishiphome/Disk1ディレクトリに移動します。

  3. 次のコマンドを実行して、Oracle Business Intelligence 11gインストーラを開始します。

    ./runInstaller

    「インベントリ・ディレクトリの指定」画面が表示されます。

  4. これが初めてのOracleインストールの場合は、次のアクションを実行します。

    • 「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、インベントリ・ディレクトリの場所とインベントリへのアクセスを許可するメンバーのグループを指定し、「OK」をクリックします。

    • 前の手順(手順3、最初のサブ手順)で選択した場所に移動し、rootユーザーとして次のコマンドを入力します。

      /createCentralInventory.sh

      「OK」をクリックします。

  5. 「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。

  6. 「ソフトウェアの更新」画面で、My Oracle Support情報とソフトウェア更新のプリファレンスを指定し、「次へ」をクリックします。

  7. 「インストール・タイプの選択」画面で、「ソフトウェアのみインストール」を選択して「次へ」をクリックします。

  8. 「前提条件のチェック」画面で、エラーが発生せずに前提条件のチェックが完了したら、「次へ」をクリックします。

  9. 「インストールの場所の指定」画面の「Oracle Middlewareホーム」フィールドに、Middlewareホーム・ディレクトリのパス/u01/app/oracle/product/fmwを入力し、「次へ」をクリックします。

  10. 「アプリケーション・サーバー」画面で、インストールされているアプリケーション・サーバーがOracle WebLogic Serverであることを確認し、「次へ」をクリックします。

  11. 「セキュリティ更新」画面で、My Oracle Supportのアカウント情報を入力し、「次へ」をクリックします。

  12. 「サマリー」画面で「インストール」をクリックします。

  13. 「インストールの進行状況」画面で、インストールの進行状況をモニターします。インストールを停止するには、「取消」をクリックします。

  14. 「インストール完了」画面で、「終了」をクリックし、Oracle Business Intelligence 11gインストーラを終了します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のソフトウェアのみのインストールに関する項を参照してください。

3.2.9 Oracle BI Enterprise Editionインスタンスの新規作成

ソフトウェアのみのをインストールを完了したら、構成アシスタントを使用して、Oracle BI Enterprise Edition (Oracle BI EE)インスタンスを新しく作成する必要があります。

Oracle BI Enterprise Editionインスタンスを新規作成するには:

  1. EXALYTICS_MWHOME/Oracle_BI1/binディレクトリに移動します。

  2. 次のコマンドを入力して、Oracle Business Intelligence構成アシスタントを起動します。

    ./config.sh

  3. 「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。

  4. 「前提条件のチェック」画面で、エラーが発生せずに前提条件のチェックが完了したら、「次へ」をクリックします。

  5. 「BIシステムの作成、スケールアウトまたは拡張」画面で、新規BIシステムの作成を選択して次の情報を入力します。

    • 新しいOracle Business Intelligenceシステムのシステム管理者のユーザー名とパスワード

    • 新しいOracle Business Intelligenceシステムのドメイン名

    「次」をクリックします。

  6. インストール場所の指定(エンタープライズ)画面で、現在のMiddlewareホームと新しいインストールの他の重要な場所を確認し、「次へ」をクリックします。

  7. 「コンポーネントの構成」画面では、デフォルトですべての製品(Essbaseを含む)が選択されています。Real-Time Decisionsの選択を解除し、「次へ」をクリックします。


    注意:

    Oracle BI EEを構成すると、Oracle BI Publisherが自動的に構成されます。またEssbaseは後からインストールできないため、Essbaseをインストールする場合は今選択する必要があります。

  8. 「BIPLATFORMおよびMDSスキーマ」画面で、第3.2.6項「データベース・スキーマの作成」で以前に作成したデータベース・スキーマの詳細を指定します。

  9. 「次」をクリックします。

  10. ポートの構成画面で、「自動でポートを構成」または「構成ファイルを使用してポートを指定」をクリックします。

    後者のオプションを選択する場合は、Oracle Business Intelligenceのインストール用のカスタム・ポート値が格納された構成ファイルを指定する必要があります。


    注意:

    staticports.iniなどの構成ファイルを使用して手動でOracle Business Intelligenceのポートを指定する場合を除き、Oracle Business Intelligence構成アシスタントは、ノード・マネージャのポートを自動的に割り当てます(デフォルトは9556)。

    「次」をクリックします。

  11. 「セキュリティ更新」画面で、My Oracle Supportのアカウント情報を入力し、「次へ」をクリックします。

  12. 「サマリー」画面で「構成」をクリックし、構成プロセスを開始します。

  13. 「構成の進行状況」画面で、構成が正常に完了したことを確認し、「次へ」をクリックします。

  14. 「完了」画面で、「終了」をクリックし、Oracle Business Intelligence構成アシスタントを終了します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』の構成アシスタントを使用したOracle Business Intelligenceの構成に関する項を参照してください。

3.2.10 プロパティ・ファイルの編集


注意:

プロパティ・ファイルを編集する前に、My Oracle Supportに移動してパッチ17173039をダウンロードします。パッチには、p17173039_111170_SOLARIS64.zipファイルがあります。ファイルを解凍し、READMEファイルの説明に従ってインストールしてください。

インストール・スクリプトで使用する値を含むプロパティ・ファイルを慎重に編集します。このファイルの名前はbim-setup.propertiesで、次のディレクトリに保存されています。

/EXALYTICS_MWHOME/Oracle_BI1/bifoundation/exalytics/properties

ファイルを編集する際は、次の点に注意してください。

  • ファイルの各行では、スペルおよび大文字/小文字の区別を正しく使用してください。

  • ファイルには、システムに最適な値を編集する方法の詳細がコメントで説明されています。

プロパティ・ファイルの内容は次のとおりです。

#########################################################
# BI Machine Properties
#########################################################
 
#########################################################
[Generic properties to be used across all the Oracle Products]
# [Generic properties to be used across all the Oracle Products]
#bim.tt.installer.root=The directory location where the timesten installer zips are present
#bim.tt.install.dir=The directory location where the timesten needs to be installed 
#bim.tt.daemon.port=The daemon port for timesten,if value is not provided default value of port is used as 53396. For multiple install of timesten this property is mandatory. The port number specified should be a number between 1024 and 65527.
#bim.tt.server.port=The server port used to configure timesten,if value is not provided default value of port is used as 53397. For multiple install of timesten this property is mandatory. The port number specified should be a number between 1024 and 65527.
#bim.tt.instance.name=The instance name for timesten,if value is not provided default value used is tt1122. For multiple install of timesten this property is mandatory.

#########################################################
bim.tt.installer.root=/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/tt
bim.tt.install.dir=/u01/TT1
bim.tt.daemon.port=53396
bim.tt.server.port=53397
bim.tt.instance.name=tt1122
 
#########################################################
[BI specific properties]
#bim.bi.host=The host name where BI is installed.
#bim.mw.home=This directory location BI Middleware home
#bim.bi.admin.user=The admin username of BI
#bim.bi.wls.admin.port=The port where AdminServer is running of BI
#########################################################
 
bim.bi.host=<hostname>
bim.mw.home=/u01/INSTANCE1
bim.bi.admin.user=biadmin
bim.bi.wls.admin.port=7001

3.2.11 チェックリストの確認

スクリプトを実行する前に、次のチェックリストの項目を確認してください。

  • TimesTenインストール・ファイルが存在する。

  • スクリプトのプロパティ・ファイルを慎重に編集して、エラーがないことを確認している。

3.2.12 スクリプトの実行

スクリプトを実行する手順は次のとおりです。

  1. 第3.2.1項「オペレーティング・システム上のユーザー、グループおよびパスワードの作成」で作成したユーザーとしてExalytics Machineにログインします。

  2. 次のように、Oracle Exalyticsソフトウェアを含むディレクトリに変更します。

    /EXALYTICS_MWHOME/Oracle_BI1/bifoundation/exalytics

  3. シェル・セッション(cshなど)を起動し、ユーザーが属するグループにGROUP環境変数が設定されていることを確認してから(たとえば、この項では、「oracle」ユーザーは「oinstall」グループに属しています)、bim-setup.shという名前のメイン・インストール・スクリプトを次のようなコマンドを使用して実行します。

    ./bim-setup.sh /EXALYTICS_MWHOME/Oracle_BI1/bifoundation/exalytics/properties/bim-setup.properties

    第3.2.10項「プロパティ・ファイルの編集」で示したとおりプロパティ・ファイルをその更新時に任意のディレクトリに保存すると、インストール・スクリプトの実行時にフルパス名を指定できます。

Oracle Exalyticsのインストーラ・スクリプトは、次のタスクを実行します。

  • 実行時に、Oracle BI管理パスワードの入力を要求します。

  • HardwareAcceleration MBean属性を有効にします。

    この属性を変更する必要がある場合、第3.3.4項「HardwareAcceleration MBean属性の手動の設定」で説明されているように更新できます。

  • Oracle TimesTenをインストールします。

  • opmn.xmlファイルを変更して、Oracle TimesTenライブラリを指すように構成します。

  • Oracle TimesTenのsys.odbc.iniファイルおよびOracle Business Intelligenceのodbc.iniファイルで、Oracle TimesTenのDSNの詳細を構成します。

3.2.13 インストールの確認

インストールが成功したことを確認するには、Webブラウザを開いて次のURLの表示を試行します。次のURLでページが表示されて相互作用できたら、インストールは成功です。

  • Oracle BI Enterprise Edition:

    http://server-name:9704/analytics

  • Oracle WebLogic Serverコンソール:

    http://server-name:7001/console

  • Fusion Middleware Control:

    http://server-name:7001/em

3.3 インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング

この項では、次のトラブルシューティングに関する情報について説明します。

3.3.1 インストールの問題の解決

Exalytics Machineへのソフトウェアのインストールに関してなんらかの問題が発生した場合は、次の項目を確認してください。

  • リポジトリ作成ユーティリティを実行してスキーマを作成したデータベースが稼働していることを確認します。

  • /etc/hostsファイルを含む、マシンのネットワーク構成を確認します。

  • bim-setup.propertiesファイルの内容をチェックして、すべてのエントリが正確で、スペルに誤りがないことを確認します。

  • インストール・スクリプトが失敗した場合、次の手順を実行します。

    1. Oracle TimesTenソフトウェアをアンインストールします。

    2. 第3.2.10項「プロパティ・ファイルの編集」の説明に従って、bim-setup.propertiesファイルの内容を確認します。

    3. インストール処理を再開します。

3.3.2 ログ・ファイルの表示

ソフトウェアをインストールしたら、MW_HOME/Oracle_BI1/bifoundation/exalytics/logsディレクトリにあるOracle WebLogic Server、Oracle Business IntelligenceおよびOracle TimesTenのログ・ファイルを確認できます。このファイルには、Oracle TimesTenであればtt_install.logなどの名前が付けられています。

3.3.3 Exalytics Machineへのソフトウェアの再インストール

ソフトウェアは再インストールできます。Exalytics Machine上の、Oracle Business Intelligenceのインストールがすでに存在するディレクトリには、Oracle Business Intelligenceを再インストールできません。

前と同じディレクトリにOracle Business Intelligenceを再インストールするには:

  1. 第5章「Exalytics MachineのBusiness Intelligenceソフトウェアのアンインストール」で説明されているように、ソフトウェアをアンインストールします。

  2. コンピュータを再起動して、いずれかのプロセスが実行されていたら、それらを停止します。

  3. リポジトリ作成ユーティリティを使用してBISHIPHOMEおよびMDSスキーマを作成した場合、それらのスキーマを削除するか、新しい接頭辞を使用してスキーマを作成します。

  4. Oracle TimesTenをアンインストールするには、次のコマンドを入力します。

    /u01/app/oracle/product/fmw/../TimesTen/tt1122/bin/setup.sh -uininstall

  5. /etc/TimesTen/*ファイルを削除します。

  6. この章に戻り、インストール手順を再度実行します。

3.3.4 HardwareAcceleration MBean属性の手動の設定

HardwareAcceleration MBean属性は、次の手順に示すように、Exalytics Machineを使用するかどうかを指定します。このMBean属性は、スクリプトを実行してExalytics Machine上にOracle Business Intelligenceをインストールするときに自動的に有効になります。このMBean属性は、NQSConfig.iniファイルのORACLEHARDWAREACCELERATIONパラメータ、およびinstanceconfig.iniファイルのOracleHardwareAcceleration要素を設定します。

システムMBeanブラウザを使用してExalytics Machineの使用を指定するには:

  1. Fusion Middleware Controlの「ナビゲータ」ウィンドウで、WebLogicドメイン・フォルダおよびbifoundation_domainノードを開きます。

  2. 「AdminServer」ノードを右クリックして「システムMBeanブラウザ」を選択します。

  3. 「アプリケーション定義のMBeans」を開いて、「oracle.biee.admin」を開いてから、ドメイン: bifoundation_domainを開きます。

  4. 次のようにドメインをロックします。

    1. 「BIDomain」を開いて、group=ServiceというBIDomain MBeanを選択します。

    2. 「操作」タブを表示します。

    3. 「ロック」リンクをクリックします。

  5. 同じMBeanの「属性」タブを表示します。

  6. HardwareAcceleration属性が「true」に設定されていることを確認します。

  7. 変更を適用した後に、「操作」タブを表示してコミット操作のいずれかをクリックし、ドメインのロックを解除します。

  8. Oracle Business Intelligenceを再起動します。

3.3.5 追加情報

詳細は、次を参照してください。

  • 『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のインストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティングに関する項