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Oracle® Auto Service Request Exadata Database Machineクイック・インストレーション・ガイド
リリース5.5
E51458-06
 

 

Oracle® Auto Service Request

Exadata Database Machineクイック・インストレーション・ガイド

リリース5.5

E51458-06(原本部品番号:E23333-17)

2015年12月

このドキュメントでは、Exadata Database Machine用にOracle Auto Service Requestをインストールして構成する方法を説明します。

次の項目について説明します。

1 Oracle ASRの概要

Oracle Auto Service Request (ASR)は、ハードウェア・コンポーネントに一般的な障害が発生した際の自動ケース生成を提供する、セキュアで、スケーラブル、さらにお客様でインストール可能な保証およびOracleカスタマ・サポート・センターのソフトウェア機能です。ASRは、一般的なハードウェア・コンポーネントの障害に関してOracleカスタマ・サポート・センターと連絡をとる必要をなくし、電話連絡の必要回数と電話に必要な時間全体を削減することで、迅速に問題を解決できるように設計されています。

また、ASRは、電子診断データを使用してサポート業務を簡素化します。インストールおよび配置が簡単なため、ASRはお客様によって完全に管理され、セキュリティを確実なものにします。

ASRはコンポーネントの障害のみに適用されます。すべてのコンポーネント障害が対象となるわけではありませんが、一般的なほとんどのコンポーネント(ディスク、ファン、電源など)が対象となっています。たとえば、ExadataシステムはInfiniBandのイベントをサポートしませんが、特殊なInfiniBandスイッチ・ファームウェアと同様に使用する必要のある非常に特殊なイメージが存在します。これらを個別にアップグレードすることはできません。


注意:

ASRは、システム管理または監視のツールではありません。ASRに適格なOracle製品上で特定の障害が検出された場合に、Oracleサービス・リクエストを自動的にオープンするように設計されています。ベスト・プラクティスには、Oracle Enterprise Manager Ops Centerなどのシステム管理および監視ソリューションをASRとともに実装することが含まれます。


注意:

このドキュメントに示されているコマンドを使用すると作業が簡単になります。ただし、コピー・アンド・ペースト機能が予期したとおりに機能しない場合があります。コピーしたコマンド・テキストが貼り付けたテキストと同じになるように、データをUTF-8として受信するようにコンソール・セッションを設定してください。

2 推奨構成

Oracle Exadata Database Machineのサーバーからテレメトリの障害情報を受け取るASRマネージャは、外部のスタンドアロン・サーバーにインストールするよう構成することをお薦めします。このサーバーでは、オペレーティング・システムとしてSolarisまたはLinuxを実行する必要があります。


注意:

Oracle Exadata Database Machineのデータベース・サーバーのいずれかにASRマネージャをインストールすることもできますが、このことはお薦めしません。

3 前提条件

ASRをインストールする前に、次の条件を満たす必要があります。

  • My Oracle Support (https://support.oracle.com)にアクセスできることを確認し、連絡先情報が適切で最新であることを確認します。

  • すべてのアセットに連絡先が割り当てられ、その連絡先が適切で最新であることを確認します。

  • ASRマネージャとして機能するシステムを特定し、指定します。

  • ASRアセットを識別および確認します。

  • HTTPSを使用してインターネットへの接続を確認します。

  • Exadataアセット、ILOMおよびオペレーティング・システムのeth0からASRマネージャへのネットワーク接続を確認します。

  • すべてのソフトウェア要件を満たしていることを確認します。

  • IPv6の場合、ASRマネージャ・サーバーでデュアル・スタックIPv6/IPv4を有効にする必要があります。ASRマネージャはASR用に構成されたアセット間とのIPv6をサポートしています。ASRマネージャからtransport.oracle.comへのアウトバウンド・トラフィックで現在サポートされているのは、IPv4トラフィックのみです。

3.1 ソフトウェア要件

ソフトウェアをインストールしてASRマネージャを設定するには、rootアクセスが必要です。

  • ASRマネージャ: LinuxまたはSolarisを実行しているスタンドアロン・サーバーにASRマネージャをインストールする方法については、Oracle® Auto Service Request (ASR)マネージャ・ユーザーズ・ガイドのASRマネージャ・ソフトウェアのインストールおよび登録に関する項を参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E37710_01/install.41/e18475/ch2_asr_manager.htm#ASRUD128
    
  • データベース・サーバー: Exadata Software 11.2.1.3.1以上。

  • Exadata Storage Server Software:

    • リリース12.1.2.1.1以上

    • リリース11.2.1.3.1以上

  • トラップ送信先を構成する場合は、次のいずれかのオプションを使用して時間と労力を節約できます。

    • OneCommand: OneCommandでsetupASRステップを実行すると、トラップが構成されるとともに、Oracle ASRアセットのアクティブ化が容易になります。

    • dcliユーティリティ: dcliユーティリティに対してSSHを有効にする方法は、『Oracle Exadata Storage Server Softwareユーザーズ・ガイド』のdcliの章を参照してください。

  • ポート162の可用性: ポート162はSNMPポートであり、テレメトリの障害の宛先の構成に使用されます。このポート値はネットワーク要件に基づいて異なるポートとして構成できますが、ASRが管理対象の環境で正しく動作するようにこれを変更することが必要な可能性もあります。

  • dcliユーティリティ: ASRでは必要ありませんが、dcliユーティリティがあるとすべてのサーバーとすべてのストレージ・サーバーを同時に設定できます。dcliユーティリティによって設定される送信先は次のとおりです。

    • dbs_groupは、dm01db01dm01db02などのデータベース・ノードが含まれているファイルで、次の場所に格納されています。

      /opt/oracle.SupportTools/onecommand/dbs_group
      
    • cell_groupは、dm01cel01dm01cel02などのExadataセルが含まれているファイルで、次の場所に格納されています。

      /opt/oracle.SupportTools/onecommand/cell_group
      

    dcliユーティリティのSSHを有効化する手順は、『Oracle Exadata Database Machine拡張およびマルチラック・ケーブリング・ガイド』のユーザー等価の設定に関する項を参照してください。環境の制限によっては、dcliユーティリティを設定できない場合があります。dcliユーティリティの詳細は、Oracle Exadataコマンドおよび構成リファレンスを参照してください。

    このドキュメントで示すdcliユーティリティ・コマンドでは、コマンドに応じてrootまたはcelladminユーザーとの等価が必要なコマンドが実行されます。dcliユーティリティ・コマンドを実行するユーザーに適切な等価が設定されていることを確認する必要があります。

4 テレメトリの障害の宛先の構成

Oracle Exadata Storage Serverおよびデータベース・サーバーでテレメトリの障害の宛先を構成するには、次の手順に従います。

テレメトリの障害を構成するには、次の3つのオプションのいずれかを選択します。


注意:

Oracle ASRでは管理ネットワークのみを使用できます。管理ネットワーク(インタフェース上のETH0またはサーバーの背面にあるnet0)がASRの実行を許可するように構成されていることを確認する必要があります。

要素定義

以降の項には、次の要素を使用するコマンド例が含まれています。

  • host=[ASR Manager host name or IP]は、ASRマネージャのホスト名またはIPアドレスです。ASRマネージャのホスト名は、サイトでDNSが有効にされている場合に使用できます。DNSが実行されていない場合はIPアドレスが望ましいですが、/etc/hostsファイルにエントリが追加されていれば、ASRマネージャのホスト名を使用できます。

  • type=asrは、特殊なタイプのSNMPサブスクライバであるASRマネージャを表します。

  • community=publicは、コミュニティ文字列の必須値です。(この値は、お客様のネットワーク要件に基づいて異なる文字列に変更できるため、お客様ごとの値となります。)

  • port=162は、SNMPポートです。(このポート値はお客様によります。これはネットワーク要件に基づいて異なるポートとして構成できますが、ASRが管理対象の環境で正しく動作するようにこれを変更することが必要な可能性もあります。)

  • fromIPで、トラップが送信されるIPアドレスを指定できます。このフィールドが指定されていない場合、eth0に関連付けられているIPアドレスがデフォルトで設定されます。ASR ManagerにデフォルトのIPアドレスが登録されていない場合は、このフィールドが使用されます。ASR Managerでは、認識しているIPアドレスから送信されたSNMPトラップのみを処理します。

    fromIPフィールドは、タイプがASRまたはv3ASRsnmpSubscribersに対してのみ使用できます。


注意:

InfiniBand Switchを有効化およびアクティブ化するには、My Oracle SupportのASRでのDatacenter InfiniBand Switch 36およびQDR InfiniBand Gateway Switchの構成方法(ドキュメントID 1902710.1)を参照してください。
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1902710.1

4.1 OneCommandを使用したSNMPトラップ送信先の追加

これがExadata Database Machineの初期デプロイメントであり、2012年4月26日にリリースされたバージョン(パッチ14004092)以上で実行されている場合は、OneCommandによってSNMP設定が自動的に構成されます。パッチはMy Oracle Supportからダウンロードできます。

https://support.oracle.com

ヒント:

My Oracle Supportでダウンロードできるパッチの完全なリストは、Exadata Database MachineおよびExadata Storage Serverのサポート・バージョン(ドキュメントID 888828.1)のOneCommandに関する説明を参照してください。
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=888828.1

サポートされているバージョンのパッチを選択します。


SetupASRが実行されると、OneCommandによってASRへのSNMP構成が実行されます。


注意:

指定されたASRマネージャがこのステップでping可能でない場合、ASRマネージャのIPアドレスがコンフィギュレータ・スプレッドシートで正しく設定されていなかった可能性があります。

OneCommandでトラップ送信先が設定されたことを確認するには、次のコマンドを実行し、ホストおよびポートがASRサーバーを指していることを確認します。

  • Exadata Storage Server Software 12.1.2.x以降のシステム:

    # dbmcli -e list dbserver attributes snmpSubscriber
    
  • Exadata Storage Server Software 12.1.2.xより前のシステム:

    # dcli -g dbs_group -l root "/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -get_snmp_subscribers -type asr"
    
    # dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e list cell attributes snmpsubscriber"
    

このコマンドは、データベース・ノードのrootユーザーと等価のアカウントおよびセル・ノードのcelladminと等価のアカウントから実行する必要があります。

4.2 単一サーバーに対するSNMPトラップ送信先の追加

OneCommandまたはdcliユーティリティを使用できない場合は、コマンドライン・インタフェース(CLI)を使用して各ノードにトラップ送信先を追加します。


注意:

『ASR SNMP Trap Destination and Enterprise Manager on Exadata Cell Nodes』(ドキュメントID 1451026.1)を参照してください。SNMPを追加する場合は、ASRエントリをsnmpsubscriber文字列の末尾にする必要があります。このドキュメントは、My Oracle Supportで参照できます。
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1451026.1


注意:

Oracle Exadata DatabaseノードおよびStorageノードに対して繰り返します。

Exadata Database Serverの場合は、最初のサーバーにrootとしてログインします。次のコマンドを実行します。

  • Exadata Server Softwareがリリース12.1.2.x以降の場合:

    # dbmcli -e alter dbserver snmpSubcriber=((host='<ASR Manager host name or IP>',port=162,community=public,type=asr))
    
  • Exadata Server Softwareがリリース12.1.2.xよりの場合:

    # /opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -set_snmp_subscribers "(type=asr,host=<ASR Manager host name or IP>,fromip=<ETH0 Node IP>,port=162,community=public)"
    

Exadata Storage Serverの場合は、各ストレージ・サーバーにストレージ・ノードのcelladminとしてログインします。

  • 次のコマンドを実行します。

    # cellcli -e alter cell snmpsubscriber=((host ='<ASR Manager host name or IP>',port=162,community=public,type=asr))
    

4.3 dcliユーティリティを使用した複数サーバーに対するSNMPトラップ送信先の追加

OneCommandでトラップ送信先がまだ設定されていない場合は、次に示す手順に従ってdcliユーティリティを使用して、複数のサーバーに対してトラップ送信先を追加できます。


注意:

『ASR SNMP Trap Destination and Enterprise Manager on Exadata Cell Nodes』(ドキュメントID 1451026.1)を参照してください。SNMPを追加する場合は、ASRエントリをsnmpsubscriber文字列の末尾にする必要があります。このドキュメントは、My Oracle Supportで参照できます。
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1451026.1


注意:

dcliが有効でない、または有効にできない場合は、「単一サーバーに対するSNMPトラップ送信先の追加」のステップに従います。

4.3.1 Exadata Database Server、Server Software リリース12.x搭載(dbmcliコマンド)

Exadata Database Serverの場合は、最初のデータベース・ノードにrootとしてログインします。dbmcliコマンドを実行します。

  • サーバーの詳細を取得します。

    # dbmcli -e list dbserver detail
    

    この出力は次の例のようになります。

    name: host01
    bbuStatus: normal
    coreCount: 12
    cpuCount: 24
    diagHistoryDays: 7
    fanCount: 16/16
    fanStatus: normal
    id: 1117FMM0NE
    interconnectCount: 2
    ipaddress1: 111.222.33.44/55
    kernelVersion: 2.6.39-400.248.3.el6uek.x86_64
    locatorLEDStatus: off
    makeModel: Oracle Corporation SUN FIRE X4170 M2 SERVER
    metricHistoryDays: 7
    msVersion: OSS_12.1.2.1.1_LINUX.X64_150316.2
    notificationMethod: snmp
    powerCount: 2/2
    powerStatus: normal
    releaseImageStatus: success
    releaseVersion: 12.1.2.1.1.150316.2
    releaseTrackingBug: 20240049
    status: online
    temperatureReading: 21.0
    temperatureStatus: normal
    upTime: 0 days, 0:49
    msStatus: running
    rsStatus: running
    
  • 最初のSNMPサブスクライバを設定します。

    # dbmcli -e alter dbserver snmpSubcriber=((host='host01.mycompany.com',port=162,community=public,type=asr))
    
    # dbmcli -e list dbserver detail
    

    この例内のsnmpSubscriberエントリに注目してください。

    name: host01
    bbuStatus: normal
    coreCount: 12
    cpuCount: 24
    diagHistoryDays: 7
    fanCount: 16/16
    fanStatus: normal
    id: 1117FMM0NE
    interconnectCount: 2
    ipaddress1: 111.222.33.44/55
    kernelVersion: 2.6.39-400.248.3.el6uek.x86_64
    locatorLEDStatus: off
    makeModel: Oracle Corporation SUN FIRE X4170 M2 SERVER
    metricHistoryDays: 7
    msVersion: OSS_12.1.2.1.1_LINUX.X64_150316.2
    notificationMethod: snmp
    powerCount: 2/2
    powerStatus: normal
    releaseImageStatus: success
    releaseVersion: 12.1.2.1.1.150316.2
    releaseTrackingBug: 20240049
    snmpSubscriber: host=host01.mycompany.com,port=162,community=public,type=asr
    status: online
    temperatureReading: 21.0
    temperatureStatus: normal
    upTime: 0 days, 0:49
    msStatus: running
    rsStatus: running
    
  • 2つ目のSNMPサブスクライバを設定します。

    # dbmcli -e alter dbserver snmpSubcriber=((host='host01.mycompany.com',port=162,community=public,type=asr),(host='host02.mycompany.com',port=162,community=public,type=asr))
    
    # dbmcli -e list dbserver detail
    

    この例内のsnmpSubscriberエントリに注目してください。

    name: host01
    bbuStatus: normal
    coreCount: 12
    cpuCount: 24
    diagHistoryDays: 7
    fanCount: 16/16
    fanStatus: normal
    id: 1117FMM0NE
    interconnectCount: 2
    ipaddress1: 111.222.33.44/55
    kernelVersion: 2.6.39-400.248.3.el6uek.x86_64
    locatorLEDStatus: off
    makeModel: Oracle Corporation SUN FIRE X4170 M2 SERVER
    metricHistoryDays: 7
    msVersion: OSS_12.1.2.1.1_LINUX.X64_150316.2
    notificationMethod: snmp
    powerCount: 2/2
    powerStatus: normal
    releaseImageStatus: success
    releaseVersion: 12.1.2.1.1.150316.2
    releaseTrackingBug: 20240049
    snmpSubscriber: host=Host01.mycompany.com,port=162,community=public,type=asr host=host02.mycompany.com,port=162,community=public,type=asr
    status: online
    temperatureReading: 21.0
    temperatureStatus: normal
    upTime: 0 days, 0:49
    msStatus: running
    rsStatus: running
    

注意:

ILOMはExadataを介して設定されます。ILOMを手動で設定しないでください。

4.3.2 Exadata Database Server、Server Softwareリリース11.x搭載(dcliコマンド)

Exadata Database Serverの場合は、最初のデータベース・ノードにrootとしてログインします。環境に応じて、次のいずれかのコマンドを実行します。

  • Exadata Server Softwareがリリース11.2.2.4.0よりの場合:

    # dcli -g dbs_group -l root "/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -set_snmp_subscribers \"\(type=asr,host=[ASR Manager host name or IP],port=162,community=public,\)\""
    
  • Exadata Server Softwareがリリース11.2.2.4.0以上の場合:

    # dcli -g dbs_group -l root "fromip=\$(ifconfig eth0 | awk '/inet addr/ {print \$2}' | cut -d: -f2);/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -set_snmp_subscribers \"(type=asr,host=[ASR Manager host name or IP],fromip=\$fromip,port=162,community=public)\""
    

注意:

ILOMはExadataを介して設定されます。ILOMを手動で設定しないでください。

4.3.3 Exadata Storage Server

Exadata Storage Serverの場合は、最初のストレージ・サーバーにcelladminユーザーと等価のユーザー(通常はoracle)としてログインします。次のコマンドを実行します。

  • snmpSubscriber属性のすべてのセルをチェックします。

    # dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e list cell attributes snmpSubscriber"
    

    注意:

    場合によっては、SNMPエントリが監視用にすでに設定されていることがあります(Enterprise Managerなど)。そのドキュメントの適切なリンクは、My Oracle Supportで『Oracle Database Machine Monitoring Best Practices』(ドキュメントID 1110675.1)を参照してください。
    https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1110675.1
    

  • 次のコマンドを実行します(このコマンドは、セルのcelladminユーザーと等価のアカウントから実行する必要があります)。

    # dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e alter cell snmpsubscriber=\(\(host=\'<ASR Manager host name or IP>\',port=162, community=public,type=asr\)\)"
    

4.4 ASRマネージャでのノードのアクティブ化


注意:

  • 次に示すコマンドは、ExadataホストではなくASRマネージャ・ホストで実行する必要があります。

  • ASRに連結されているOracle Exadata Database Machineに対して繰り返します。


  1. ILOMの自動アクティブ化が発生したかどうか(ネットワークとILOMが正しく設定されているかどうか)を検証するには、次のコマンドを実行します。

    # asr list_asset
    

    出力は次のようになります。

    asr_list_asset_example.gifについては前後の文で説明しています。

    ExadataノードのすべてのILOMがリストにある場合は、ステップ3にスキップします。ILOMがリストにない場合は、ステップ2に進みます。

  2. ILOMをアクティブ化します。次のコマンドを実行します。

    # asr activate_asset -i [Node ILOM IP]
    

    または

    # asr activate_asset -h [Node ILOM host name]
    

    注意:

    OneCommandのsetupASRステップで生成されるスクリプト・ファイルが使用可能な場合は、使用します。asr activate_assetコマンドを含むこのスクリプトは、次の場所にあります。
    /opt/oracle.SupportTools/onecommand/AsrActivationScript.txt
    

    このスクリプトは、すべてのノードのIPが初期デプロイメント以降変更されていないかぎり有効です。


  3. Exadata OS側のASRサポートをアクティブ化します。次のいずれかのコマンドを実行します。

    # asr activate_exadata -i [Node IP address] -h [Node host name] -l [Node ILOM IP]
    

    または

    # asr activate_exadata -i [Node IP address] -h [Node host name] -n [Node ILOM host name]
    

    注意:

    OneCommandのsetupASRステップで生成されるスクリプト・ファイルが使用可能な場合は、使用します。asr activate_exadataコマンドを含むこのスクリプトは、次の場所にあります。
    /opt/oracle.SupportTools/onecommand/AsrActivationScript.txt
    

    このスクリプトは、すべてのノードのIPが初期デプロイメント以降変更されていないかぎり有効です。


  4. ASRマネージャですべてのノードが表示されることを確認します。次のコマンドを実行します。

    # asr list_asset
    
  5. ノードの連絡先を承認して割り当てます。プロセスの詳細は、『How To Manage and Approve Pending ASR Assets In My Oracle Support』(ドキュメントID 1329200.1)を参照してください。

    https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1329200.1
    

5 Exadata検証およびSNMPテスト・トラップ・コマンド

次のコマンドを実行してSNMPトラップの構成を検証します。

データベース・ノード構成の検証

  • dcliユーティリティを使用して検証するには、Exadata Database Machineホストで次のコマンドを実行します(このコマンドはデータベース・ノードのrootユーザーと等価のアカウントから実行する必要があります)。

    • Exadata Server Softwareがリリース12.1.2.x以降の場合:

      # dcli -g dbs_group -l root -n "dbmcli -e list dbserver attributes snmpSubscriber"
      
    • Exadata Server Softwareがリリース12.1.2.xよりの場合:

      # dcli -g dbs_group -l root –n "/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -get_snmp_subscribers -type asr"
      
  • dcliユーティリティを使用できない場合に構成を検証するには、Exadata Database Machineホストで次のコマンドを実行します。

    • Exadata Server Softwareがリリース12.1.2.x以降の場合:

      # dbmcli -e list dbserver attributes snmpSubscriber
      
    • Exadata Server Softwareがリリース12.1.2.xよりの場合:

      # /opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -get_snmp_subscribers -type asr
      

ストレージ・ノード構成の検証

  • dcliユーティリティを使用して検証するには、最初のデータベース・ノード・ホストで次のコマンドを実行します(このコマンドはセルのcelladminユーザーと等価のアカウントから実行する必要があります)。

    # dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e list cell attributes snmpsubscriber"
    
  • dcliユーティリティを使用できない場合に検証するには、celladminとしてログオンし、Exadataセル・ストレージ・ホストで次のコマンドを実行します。

    # cellcli -e "list cell attributes snmpsubscriber"
    

データベース・ノードのSNMPの検証

  • Exadata Storage Server Software 12.1.2.x以降のシステム:

    # dbmcli -e alter dbserver validate snmp type=asr
    
  • Exadata Storage Server Software 12.1.2.xより前のシステム:

    • dcliユーティリティを使用して検証するには、Exadata Database Machineホストで次のコマンドを実行します。

      # dcli -g dbs_group -l root "/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -validate_snmp_subscriber-type asr"
      
    • dcliユーティリティを使用できない場合に検証するには、Exadata Database Machineホストで次のコマンドを実行します。

      # /opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -validate_snmp_subscriber -type asr
      

ストレージ・ノードのSNMPの検証

  • dcliユーティリティを使用して検証するには、Exadataセル・ストレージ・ホストで次のコマンドを実行します。

    # dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e alter cell validate snmp type=asr"
    
  • dcliユーティリティを使用できない場合に検証するには、Exadataセル・ストレージ・ホストで次のコマンドを実行します。

    # cellcli -e "alter cell validate snmp type=asr"
    

SNMPトラップの検証ステップが完了すると、Oracleから各ノードに関する電子メール通知が次の宛先に送信されます。

  • ASRマネージャのasr registerコマンドで指定されたASRマネージャの登録ユーザー。

  • My Oracle Supportで割り当てられたアセット連絡先。

  • My Oracle Supportで割り当てられた配布電子メール・リスト(オプション)。

Oracle ASRをデプロイするときには、Engineered Systems ASR Configuration Check via ASREXACHK(ドキュメントID 1450112.1)で説明されているasrexachckスクリプトを実行して、ASRデプロイメントを検証する必要があります。

詳細は、My Oracle Supportで入手できる次のドキュメントを参照してください。

https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1450112.1

ASRのインストールが適切でエンドツーエンドであることを検証するには、Oracle Service Request (SR)の申請が必要です。SRの申請時にasrexachckスクリプトの出力を含めてください。

6 スイッチの構成およびアクティブ化

Oracle ASRに対してDatacenter InfiniBand Switch 36およびQDR InfiniBand Gateway Switchを構成するには、Oracle Supportドキュメント1902710.1の手順に従います。このドキュメントは、My Oracle Support (https://support.oracle.com)で入手できます。

https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1902710.1

7 その他の情報源

Oracle ASR

Oracle Exadata Database Machineドキュメント

My Oracle Support (MOS)

8 サード・パーティ・ライセンス

Oracle Auto Service Request (ASR)にはサード・パーティ製品が含まれています。ライセンスが保有されるすべてのサード・パーティ製品のリストは、Oracle® Auto Service Request (ASR) Managerユーザーズ・ガイドの付録C「サード・パーティ・ライセンス」を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E37710_01/install.41/e18475/app_3rd_party.htm#ASRUD366

9 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。


Oracle Auto Service Request Exadata Database Machineクイック・インストレーション・ガイド リリース5.5

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このソフトウェアまたは関連ドキュメントを、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供する場合は、次の通知が適用されます。

U.S. GOVERNMENT END USERS: Oracle programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, delivered to U.S. Government end users are "commercial computer software" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations. As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, shall be subject to license terms and license restrictions applicable to the programs. No other rights are granted to the U.S. Government.

このソフトウェアもしくはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアもしくはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

OracleおよびJavaはOracle Corporationおよびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

Intel、Intel Xeonは、Intel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARCの商標はライセンスをもとに使用し、SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMDロゴ、AMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標または登録商標です。UNIXは、The Open Groupの登録商標です。

このソフトウェアまたはハードウェア、そしてドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。お客様との間に適切な契約が定められている場合を除いて、オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。お客様との間に適切な契約が定められている場合を除いて、オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても一切の責任を負いかねます。