Exadata Database Machineクイック・インストレーション・ガイド
リリース5.5
E51458-06(原本部品番号:E23333-17)
2015年12月
このドキュメントでは、Exadata Database Machine用にOracle Auto Service Requestをインストールして構成する方法を説明します。
次の項目について説明します。
Oracle Auto Service Request (ASR)は、ハードウェア・コンポーネントに一般的な障害が発生した際の自動ケース生成を提供する、セキュアで、スケーラブル、さらにお客様でインストール可能な保証およびOracleカスタマ・サポート・センターのソフトウェア機能です。ASRは、一般的なハードウェア・コンポーネントの障害に関してOracleカスタマ・サポート・センターと連絡をとる必要をなくし、電話連絡の必要回数と電話に必要な時間全体を削減することで、迅速に問題を解決できるように設計されています。
また、ASRは、電子診断データを使用してサポート業務を簡素化します。インストールおよび配置が簡単なため、ASRはお客様によって完全に管理され、セキュリティを確実なものにします。
ASRはコンポーネントの障害のみに適用されます。すべてのコンポーネント障害が対象となるわけではありませんが、一般的なほとんどのコンポーネント(ディスク、ファン、電源など)が対象となっています。たとえば、ExadataシステムはInfiniBandのイベントをサポートしませんが、特殊なInfiniBandスイッチ・ファームウェアと同様に使用する必要のある非常に特殊なイメージが存在します。これらを個別にアップグレードすることはできません。
注意: ASRは、システム管理または監視のツールではありません。ASRに適格なOracle製品上で特定の障害が検出された場合に、Oracleサービス・リクエストを自動的にオープンするように設計されています。ベスト・プラクティスには、Oracle Enterprise Manager Ops Centerなどのシステム管理および監視ソリューションをASRとともに実装することが含まれます。 |
注意: このドキュメントに示されているコマンドを使用すると作業が簡単になります。ただし、コピー・アンド・ペースト機能が予期したとおりに機能しない場合があります。コピーしたコマンド・テキストが貼り付けたテキストと同じになるように、データをUTF-8として受信するようにコンソール・セッションを設定してください。 |
Oracle Exadata Database Machineのサーバーからテレメトリの障害情報を受け取るASRマネージャは、外部のスタンドアロン・サーバーにインストールするよう構成することをお薦めします。このサーバーでは、オペレーティング・システムとしてSolarisまたはLinuxを実行する必要があります。
注意: Oracle Exadata Database Machineのデータベース・サーバーのいずれかにASRマネージャをインストールすることもできますが、このことはお薦めしません。 |
ASRをインストールする前に、次の条件を満たす必要があります。
My Oracle Support (https://support.oracle.com
)にアクセスできることを確認し、連絡先情報が適切で最新であることを確認します。
すべてのアセットに連絡先が割り当てられ、その連絡先が適切で最新であることを確認します。
ASRマネージャとして機能するシステムを特定し、指定します。
ASRアセットを識別および確認します。
HTTPSを使用してインターネットへの接続を確認します。
Exadataアセット、ILOMおよびオペレーティング・システムのeth0
からASRマネージャへのネットワーク接続を確認します。
すべてのソフトウェア要件を満たしていることを確認します。
IPv6の場合、ASRマネージャ・サーバーでデュアル・スタックIPv6/IPv4を有効にする必要があります。ASRマネージャはASR用に構成されたアセット間とのIPv6をサポートしています。ASRマネージャからtransport.oracle.com
へのアウトバウンド・トラフィックで現在サポートされているのは、IPv4トラフィックのみです。
ソフトウェアをインストールしてASRマネージャを設定するには、root
アクセスが必要です。
ASRマネージャ: LinuxまたはSolarisを実行しているスタンドアロン・サーバーにASRマネージャをインストールする方法については、Oracle® Auto Service Request (ASR)マネージャ・ユーザーズ・ガイドのASRマネージャ・ソフトウェアのインストールおよび登録に関する項を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E37710_01/install.41/e18475/ch2_asr_manager.htm#ASRUD128
データベース・サーバー: Exadata Software 11.2.1.3.1以上。
Exadata Storage Server Software:
リリース12.1.2.1.1以上
リリース11.2.1.3.1以上
トラップ送信先を構成する場合は、次のいずれかのオプションを使用して時間と労力を節約できます。
OneCommand: OneCommandでsetupASR
ステップを実行すると、トラップが構成されるとともに、Oracle ASRアセットのアクティブ化が容易になります。
dcliユーティリティ: dcliユーティリティに対してSSHを有効にする方法は、『Oracle Exadata Storage Server Softwareユーザーズ・ガイド』のdcliの章を参照してください。
ポート162の可用性: ポート162はSNMPポートであり、テレメトリの障害の宛先の構成に使用されます。このポート値はネットワーク要件に基づいて異なるポートとして構成できますが、ASRが管理対象の環境で正しく動作するようにこれを変更することが必要な可能性もあります。
dcliユーティリティ: ASRでは必要ありませんが、dcliユーティリティがあるとすべてのサーバーとすべてのストレージ・サーバーを同時に設定できます。dcliユーティリティによって設定される送信先は次のとおりです。
dbs_groupは、dm01db01
やdm01db02
などのデータベース・ノードが含まれているファイルで、次の場所に格納されています。
/opt/oracle.SupportTools/onecommand/dbs_group
cell_groupは、dm01cel01
やdm01cel02
などのExadataセルが含まれているファイルで、次の場所に格納されています。
/opt/oracle.SupportTools/onecommand/cell_group
dcliユーティリティのSSHを有効化する手順は、『Oracle Exadata Database Machine拡張およびマルチラック・ケーブリング・ガイド』のユーザー等価の設定に関する項を参照してください。環境の制限によっては、dcliユーティリティを設定できない場合があります。dcliユーティリティの詳細は、Oracle Exadataコマンドおよび構成リファレンスを参照してください。
このドキュメントで示すdcliユーティリティ・コマンドでは、コマンドに応じてroot
またはcelladmin
ユーザーとの等価が必要なコマンドが実行されます。dcliユーティリティ・コマンドを実行するユーザーに適切な等価が設定されていることを確認する必要があります。
Oracle Exadata Storage Serverおよびデータベース・サーバーでテレメトリの障害の宛先を構成するには、次の手順に従います。
テレメトリの障害を構成するには、次の3つのオプションのいずれかを選択します。
OneCommandを使用したSNMPトラップ送信先の追加(新規インストールにお薦めします)
注意: Oracle ASRでは管理ネットワークのみを使用できます。管理ネットワーク(インタフェース上のETH0 またはサーバーの背面にあるnet0 )がASRの実行を許可するように構成されていることを確認する必要があります。 |
要素定義
以降の項には、次の要素を使用するコマンド例が含まれています。
host=[ASR Manager host name or IP]は、ASRマネージャのホスト名またはIPアドレスです。ASRマネージャのホスト名は、サイトでDNSが有効にされている場合に使用できます。DNSが実行されていない場合はIPアドレスが望ましいですが、/etc/hosts
ファイルにエントリが追加されていれば、ASRマネージャのホスト名を使用できます。
type=asrは、特殊なタイプのSNMPサブスクライバであるASRマネージャを表します。
community=publicは、コミュニティ文字列の必須値です。(この値は、お客様のネットワーク要件に基づいて異なる文字列に変更できるため、お客様ごとの値となります。)
port=162は、SNMPポートです。(このポート値はお客様によります。これはネットワーク要件に基づいて異なるポートとして構成できますが、ASRが管理対象の環境で正しく動作するようにこれを変更することが必要な可能性もあります。)
fromIPで、トラップが送信されるIPアドレスを指定できます。このフィールドが指定されていない場合、eth0
に関連付けられているIPアドレスがデフォルトで設定されます。ASR ManagerにデフォルトのIPアドレスが登録されていない場合は、このフィールドが使用されます。ASR Managerでは、認識しているIPアドレスから送信されたSNMPトラップのみを処理します。
fromIP
フィールドは、タイプがASRまたはv3ASRのsnmpSubscribers
に対してのみ使用できます。
注意: InfiniBand Switchを有効化およびアクティブ化するには、My Oracle SupportのASRでのDatacenter InfiniBand Switch 36およびQDR InfiniBand Gateway Switchの構成方法(ドキュメントID 1902710.1)を参照してください。
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これがExadata Database Machineの初期デプロイメントであり、2012年4月26日にリリースされたバージョン(パッチ14004092)以上で実行されている場合は、OneCommandによってSNMP設定が自動的に構成されます。パッチはMy Oracle Supportからダウンロードできます。
https://support.oracle.com
ヒント: My Oracle Supportでダウンロードできるパッチの完全なリストは、Exadata Database MachineおよびExadata Storage Serverのサポート・バージョン(ドキュメントID 888828.1)のOneCommandに関する説明を参照してください。
サポートされているバージョンのパッチを選択します。 |
SetupASR
が実行されると、OneCommandによってASRへのSNMP構成が実行されます。
注意: 指定されたASRマネージャがこのステップでping可能でない場合、ASRマネージャのIPアドレスがコンフィギュレータ・スプレッドシートで正しく設定されていなかった可能性があります。 |
OneCommandでトラップ送信先が設定されたことを確認するには、次のコマンドを実行し、ホストおよびポートがASRサーバーを指していることを確認します。
Exadata Storage Server Software 12.1.2.x以降のシステム:
# dbmcli -e list dbserver attributes snmpSubscriber
Exadata Storage Server Software 12.1.2.xより前のシステム:
# dcli -g dbs_group -l root "/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -get_snmp_subscribers -type asr" # dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e list cell attributes snmpsubscriber"
このコマンドは、データベース・ノードのroot
ユーザーと等価のアカウントおよびセル・ノードのcelladmin
と等価のアカウントから実行する必要があります。
OneCommandまたはdcliユーティリティを使用できない場合は、コマンドライン・インタフェース(CLI)を使用して各ノードにトラップ送信先を追加します。
注意: 『ASR SNMP Trap Destination and Enterprise Manager on Exadata Cell Nodes』(ドキュメントID 1451026.1)を参照してください。SNMPを追加する場合は、ASRエントリをsnmpsubscriber 文字列の末尾にする必要があります。このドキュメントは、My Oracle Supportで参照できます。
|
注意: 各Oracle Exadata DatabaseノードおよびStorageノードに対して繰り返します。 |
Exadata Database Serverの場合は、最初のサーバーにroot
としてログインします。次のコマンドを実行します。
Exadata Server Softwareがリリース12.1.2.x以降の場合:
# dbmcli -e alter dbserver snmpSubcriber=((host='<ASR Manager host name or IP>',port=162,community=public,type=asr))
Exadata Server Softwareがリリース12.1.2.xより前の場合:
# /opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -set_snmp_subscribers "(type=asr,host=<ASR Manager host name or IP>,fromip=<ETH0 Node IP>,port=162,community=public)"
Exadata Storage Serverの場合は、各ストレージ・サーバーにストレージ・ノードのcelladmin
としてログインします。
次のコマンドを実行します。
# cellcli -e alter cell snmpsubscriber=((host ='<ASR Manager host name or IP>',port=162,community=public,type=asr))
OneCommandでトラップ送信先がまだ設定されていない場合は、次に示す手順に従ってdcliユーティリティを使用して、複数のサーバーに対してトラップ送信先を追加できます。
注意: 『ASR SNMP Trap Destination and Enterprise Manager on Exadata Cell Nodes』(ドキュメントID 1451026.1)を参照してください。SNMPを追加する場合は、ASRエントリをsnmpsubscriber 文字列の末尾にする必要があります。このドキュメントは、My Oracle Supportで参照できます。
|
dbmcli
コマンド)Exadata Database Serverの場合は、最初のデータベース・ノードにroot
としてログインします。dbmcli
コマンドを実行します。
サーバーの詳細を取得します。
# dbmcli -e list dbserver detail
この出力は次の例のようになります。
name: host01 bbuStatus: normal coreCount: 12 cpuCount: 24 diagHistoryDays: 7 fanCount: 16/16 fanStatus: normal id: 1117FMM0NE interconnectCount: 2 ipaddress1: 111.222.33.44/55 kernelVersion: 2.6.39-400.248.3.el6uek.x86_64 locatorLEDStatus: off makeModel: Oracle Corporation SUN FIRE X4170 M2 SERVER metricHistoryDays: 7 msVersion: OSS_12.1.2.1.1_LINUX.X64_150316.2 notificationMethod: snmp powerCount: 2/2 powerStatus: normal releaseImageStatus: success releaseVersion: 12.1.2.1.1.150316.2 releaseTrackingBug: 20240049 status: online temperatureReading: 21.0 temperatureStatus: normal upTime: 0 days, 0:49 msStatus: running rsStatus: running
最初のSNMPサブスクライバを設定します。
# dbmcli -e alter dbserver snmpSubcriber=((host='host01.mycompany.com',port=162,community=public,type=asr)) # dbmcli -e list dbserver detail
この例内のsnmpSubscriber
エントリに注目してください。
name: host01
bbuStatus: normal
coreCount: 12
cpuCount: 24
diagHistoryDays: 7
fanCount: 16/16
fanStatus: normal
id: 1117FMM0NE
interconnectCount: 2
ipaddress1: 111.222.33.44/55
kernelVersion: 2.6.39-400.248.3.el6uek.x86_64
locatorLEDStatus: off
makeModel: Oracle Corporation SUN FIRE X4170 M2 SERVER
metricHistoryDays: 7
msVersion: OSS_12.1.2.1.1_LINUX.X64_150316.2
notificationMethod: snmp
powerCount: 2/2
powerStatus: normal
releaseImageStatus: success
releaseVersion: 12.1.2.1.1.150316.2
releaseTrackingBug: 20240049
snmpSubscriber: host=host01.mycompany.com,port=162,community=public,type=asr
status: online
temperatureReading: 21.0
temperatureStatus: normal
upTime: 0 days, 0:49
msStatus: running
rsStatus: running
2つ目のSNMPサブスクライバを設定します。
# dbmcli -e alter dbserver snmpSubcriber=((host='host01.mycompany.com',port=162,community=public,type=asr),(host='host02.mycompany.com',port=162,community=public,type=asr)) # dbmcli -e list dbserver detail
この例内のsnmpSubscriber
エントリに注目してください。
name: host01
bbuStatus: normal
coreCount: 12
cpuCount: 24
diagHistoryDays: 7
fanCount: 16/16
fanStatus: normal
id: 1117FMM0NE
interconnectCount: 2
ipaddress1: 111.222.33.44/55
kernelVersion: 2.6.39-400.248.3.el6uek.x86_64
locatorLEDStatus: off
makeModel: Oracle Corporation SUN FIRE X4170 M2 SERVER
metricHistoryDays: 7
msVersion: OSS_12.1.2.1.1_LINUX.X64_150316.2
notificationMethod: snmp
powerCount: 2/2
powerStatus: normal
releaseImageStatus: success
releaseVersion: 12.1.2.1.1.150316.2
releaseTrackingBug: 20240049
snmpSubscriber: host=Host01.mycompany.com,port=162,community=public,type=asr host=host02.mycompany.com,port=162,community=public,type=asr
status: online
temperatureReading: 21.0
temperatureStatus: normal
upTime: 0 days, 0:49
msStatus: running
rsStatus: running
注意: ILOMはExadataを介して設定されます。ILOMを手動で設定しないでください。 |
dcli
コマンド)Exadata Database Serverの場合は、最初のデータベース・ノードにroot
としてログインします。環境に応じて、次のいずれかのコマンドを実行します。
Exadata Server Softwareがリリース11.2.2.4.0より前の場合:
# dcli -g dbs_group -l root "/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -set_snmp_subscribers \"\(type=asr,host=[ASR Manager host name or IP],port=162,community=public,\)\""
Exadata Server Softwareがリリース11.2.2.4.0以上の場合:
# dcli -g dbs_group -l root "fromip=\$(ifconfig eth0 | awk '/inet addr/ {print \$2}' | cut -d: -f2);/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -set_snmp_subscribers \"(type=asr,host=[ASR Manager host name or IP],fromip=\$fromip,port=162,community=public)\""
注意: ILOMはExadataを介して設定されます。ILOMを手動で設定しないでください。 |
Exadata Storage Serverの場合は、最初のストレージ・サーバーにcelladmin
ユーザーと等価のユーザー(通常はoracle
)としてログインします。次のコマンドを実行します。
snmpSubscriber
属性のすべてのセルをチェックします。
# dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e list cell attributes snmpSubscriber"
注意: 場合によっては、SNMPエントリが監視用にすでに設定されていることがあります(Enterprise Managerなど)。そのドキュメントの適切なリンクは、My Oracle Supportで『Oracle Database Machine Monitoring Best Practices』(ドキュメントID 1110675.1)を参照してください。
|
次のコマンドを実行します(このコマンドは、セルのcelladmin
ユーザーと等価のアカウントから実行する必要があります)。
# dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e alter cell snmpsubscriber=\(\(host=\'<ASR Manager host name or IP>\',port=162, community=public,type=asr\)\)"
注意:
|
ILOMの自動アクティブ化が発生したかどうか(ネットワークとILOMが正しく設定されているかどうか)を検証するには、次のコマンドを実行します。
# asr list_asset
出力は次のようになります。
ExadataノードのすべてのILOMがリストにある場合は、ステップ3にスキップします。ILOMがリストにない場合は、ステップ2に進みます。
ILOMをアクティブ化します。次のコマンドを実行します。
# asr activate_asset -i [Node ILOM IP]
または
# asr activate_asset -h [Node ILOM host name]
注意: OneCommandのsetupASR ステップで生成されるスクリプト・ファイルが使用可能な場合は、使用します。asr activate_asset コマンドを含むこのスクリプトは、次の場所にあります。
/opt/oracle.SupportTools/onecommand/AsrActivationScript.txt このスクリプトは、すべてのノードのIPが初期デプロイメント以降変更されていないかぎり有効です。 |
Exadata OS側のASRサポートをアクティブ化します。次のいずれかのコマンドを実行します。
# asr activate_exadata -i [Node IP address] -h [Node host name] -l [Node ILOM IP]
または
# asr activate_exadata -i [Node IP address] -h [Node host name] -n [Node ILOM host name]
注意: OneCommandのsetupASR ステップで生成されるスクリプト・ファイルが使用可能な場合は、使用します。asr activate_exadata コマンドを含むこのスクリプトは、次の場所にあります。
/opt/oracle.SupportTools/onecommand/AsrActivationScript.txt このスクリプトは、すべてのノードのIPが初期デプロイメント以降変更されていないかぎり有効です。 |
ASRマネージャですべてのノードが表示されることを確認します。次のコマンドを実行します。
# asr list_asset
ノードの連絡先を承認して割り当てます。プロセスの詳細は、『How To Manage and Approve Pending ASR Assets In My Oracle Support』(ドキュメントID 1329200.1)を参照してください。
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1329200.1
次のコマンドを実行してSNMPトラップの構成を検証します。
データベース・ノード構成の検証
dcli
ユーティリティを使用して検証するには、Exadata Database Machineホストで次のコマンドを実行します(このコマンドはデータベース・ノードのroot
ユーザーと等価のアカウントから実行する必要があります)。
Exadata Server Softwareがリリース12.1.2.x以降の場合:
# dcli -g dbs_group -l root -n "dbmcli -e list dbserver attributes snmpSubscriber"
Exadata Server Softwareがリリース12.1.2.xより前の場合:
# dcli -g dbs_group -l root –n "/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -get_snmp_subscribers -type asr"
dcli
ユーティリティを使用できない場合に構成を検証するには、各Exadata Database Machineホストで次のコマンドを実行します。
Exadata Server Softwareがリリース12.1.2.x以降の場合:
# dbmcli -e list dbserver attributes snmpSubscriber
Exadata Server Softwareがリリース12.1.2.xより前の場合:
# /opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -get_snmp_subscribers -type asr
ストレージ・ノード構成の検証
dcliユーティリティを使用して検証するには、最初のデータベース・ノード・ホストで次のコマンドを実行します(このコマンドはセルのcelladmin
ユーザーと等価のアカウントから実行する必要があります)。
# dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e list cell attributes snmpsubscriber"
dcliユーティリティを使用できない場合に検証するには、celladmin
としてログオンし、各Exadataセル・ストレージ・ホストで次のコマンドを実行します。
# cellcli -e "list cell attributes snmpsubscriber"
データベース・ノードのSNMPの検証
Exadata Storage Server Software 12.1.2.x以降のシステム:
# dbmcli -e alter dbserver validate snmp type=asr
Exadata Storage Server Software 12.1.2.xより前のシステム:
dcli
ユーティリティを使用して検証するには、Exadata Database Machineホストで次のコマンドを実行します。
# dcli -g dbs_group -l root "/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -validate_snmp_subscriber-type asr"
dcli
ユーティリティを使用できない場合に検証するには、各Exadata Database Machineホストで次のコマンドを実行します。
# /opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -validate_snmp_subscriber -type asr
ストレージ・ノードのSNMPの検証
dcliユーティリティを使用して検証するには、各Exadataセル・ストレージ・ホストで次のコマンドを実行します。
# dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e alter cell validate snmp type=asr"
dcliユーティリティを使用できない場合に検証するには、各Exadataセル・ストレージ・ホストで次のコマンドを実行します。
# cellcli -e "alter cell validate snmp type=asr"
SNMPトラップの検証ステップが完了すると、Oracleから各ノードに関する電子メール通知が次の宛先に送信されます。
ASRマネージャのasr register
コマンドで指定されたASRマネージャの登録ユーザー。
My Oracle Supportで割り当てられたアセット連絡先。
My Oracle Supportで割り当てられた配布電子メール・リスト(オプション)。
Oracle ASRをデプロイするときには、Engineered Systems ASR Configuration Check via ASREXACHK(ドキュメントID 1450112.1)で説明されているasrexachck
スクリプトを実行して、ASRデプロイメントを検証する必要があります。
詳細は、My Oracle Supportで入手できる次のドキュメントを参照してください。
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1450112.1
ASRのインストールが適切でエンドツーエンドであることを検証するには、Oracle Service Request (SR)の申請が必要です。SRの申請時にasrexachck
スクリプトの出力を含めてください。
Oracle ASRに対してDatacenter InfiniBand Switch 36およびQDR InfiniBand Gateway Switchを構成するには、Oracle Supportドキュメント1902710.1の手順に従います。このドキュメントは、My Oracle Support (https://support.oracle.com
)で入手できます。
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1902710.1
Oracle ASR
Oracle ASR製品ページ:
ASRに適格なOracle Exadata製品:
http://docs.oracle.com/cd/E37710_01/doc.41/e37287/ch1_exadata.htm#QPESP107
Oracle ASRユーザー・ドキュメント:
http://docs.oracle.com/cd/E37710_01/index.htm
Oracle ASRソフトウェアのダウンロード(MOSログインが必要です):
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1185493.1
『How To Manage and Approve Pending ASR Assets In My Oracle Support』(ドキュメントID 1329200.1)
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1329200.1
Oracle Exadata Database Machineドキュメント
Oracle Exadataコマンドおよび構成リファレンス:
http://www.oracle.com/technetwork/articles/oem/exadata-commands-intro-402431.html
DCLIグループ定義(第2部):
http://www.oracle.com/technetwork/articles/oem/exadata-commands-part2-402442.html
DCLIの設定およびコマンド(第3部):
http://www.oracle.com/technetwork/articles/oem/exadata-commands-part3-402445.html
My Oracle Support (MOS)
MOSログイン:
Oracle Auto Service Request (ASR)にはサード・パーティ製品が含まれています。ライセンスが保有されるすべてのサード・パーティ製品のリストは、Oracle® Auto Service Request (ASR) Managerユーザーズ・ガイドの付録C「サード・パーティ・ライセンス」を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E37710_01/install.41/e18475/app_3rd_party.htm#ASRUD366
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
)を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
)を参照してください。
Oracle Auto Service Request Exadata Database Machineクイック・インストレーション・ガイド リリース5.5
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