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Oracle® Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド
12cリリース1 (12.1)
E56357-08
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A DBMCLIユーティリティの使用

この章では、Oracle Exadata Database Machineコマンドライン・インタフェース(DBMCLI)ユーティリティをOracle Exadata Database Machineで使用する方法を説明します。DBMCLIには、スクリプト・ファイルの使用を含む、SQL*Plusで提供される機能の多くが用意されています。この章の内容は以下のとおりです。

DBMCLIユーティリティの概要

DBMCLIユーティリティは、データベース・サーバーの構成およびサーバー環境内のデータベース・サーバーの管理に使用するコマンドライン管理ツールです。DBMCLIをそれぞれのサーバーで実行すると、個別のデータベース・サーバーを構成できます。DBMCLIを使用して、サーバーの開始および停止、サーバー構成情報の管理、およびサーバーの有効化または無効化が可能です。このコマンドライン・ユーティリティは、Oracle Exadata Database Machineの出荷時にインストール済です。


ヒント:

DBMCLIはデータベース・サーバー上で実行する管理サーバーの一部です。詳細は、Oracle Exadata Database Machineシステム概要ガイドのデータベース・サーバー上の管理サーバーを参照してください。

この項には次のトピックが含まれます:

DBMCLIの起動

DBMCLIは、管理するデータベース・サーバーでオペレーティング・システムのコマンドラインから起動できますが、ネットワーク接続されたクライアントからSecure Shell (SSH)を使用してリモートで起動することもできます。コマンドライン構文は次のとおりです。

dbmcli [port_number] [-n] [-m] [-xml] [-v | -vv | -vvv] [-x] [-e command]

このコマンドのport_numberでは、データベース・サーバーのHTTPポート番号を指定します。port_number引数を省略した場合は、データベース・サーバーのcellinit.oraファイルのHTTP_PORT変数に割り当てられた値がDBMCLIユーティリティで使用されます。ファイルは、/opt/oracle/dbserver/dbms/deploy/config/ディレクトリにあります。cellinit.oraファイルにHTTP_PORT変数が設定されていない場合、ポート番号はデフォルトで8888に設定されます。

次の表に、DBMCLIコマンドで使用できるオプションを示します。

オプション 説明
-n DBMCLIユーティリティを非対話型モードで実行します。このオプションでは、コマンド・プロンプトが非表示になり、コマンドライン編集機能が無効になります。
-m DBMCLIを監視モード(読取り専用)で実行します。
-xml 出力をOracle Enterprise Manager用のXML形式で表示します。
-v-vvおよび-vvv ログ・レベルを設定します。-vオプションは普通のレベル、-vvは詳細なレベル、-vvvは最も詳細なレベルになります。
-x バナーを抑止します。
-e command 指定されたDBMCLIコマンドを実行します。DBMCLIはコマンドの実行後に終了します。例:
$ dbmcli -e list dbserver detail
$ dbmcli -e "list dbserver attributes name where name   -
  like '.*dbm01'"

DBMCLIでは、データベース・サーバーのオペレーティング・システム認証を使用します。DBMCLIには、ログイン・パラメータや接続コマンドはありません。DBMCLIが起動されるディレクトリは、DBMCLIのSPOOLおよびSTARTコマンドでのファイル・アクセスに制限がないデフォルト・ディレクトリです。


関連項目:

offloadEfficiency属性の詳細は、「DESCRIBE DBSERVER」を参照してください。

DBMCLIのコマンド構文およびオプションの理解

DBMCLIの構文は次のとおりです。

{admin-command | object-command object} [options] ;

この構文では、次の引数が使用されます。

  • admin-commandは管理アクションです。

  • object-commandは、オブジェクトで実行されるアクションです。

  • objectは、コマンドでアクションを実行するオブジェクトまたはターゲットです。

  • optionsは、コマンドの追加パラメータを使用できるようにコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。

DBMCLIユーティリティを使用する場合は、次のルールが適用されます。

  • コマンド、オブジェクトおよびオプションは、LIKE演算子のフィルタ文字列で使用される文字列パターンなど、明示的に指定されている場合を除き、大/小文字は区別されません。

  • 空白または記号を含むオブジェクトの名前は、一重引用符または二重引用符で囲みます。引用符を使用する場合は、開始と終了の引用符を同じにします。たとえば、"this is incorrect'は、最初の引用符が二重引用符で2番目の引用符が一重引用符のため正しくありません。

  • 現在のローカル・データベース・サーバーは、すべてのDBMCLIコマンドが適用されるデータベース・サーバーです。

  • DBMCLIコマンドの最後のセミコロン(;)は省略可能です。

  • 長いコマンドで次の行にまたがる場合は、行の最後でハイフン(-)を使用します。


関連項目:


予約語

DBMCLIの予約語は次のとおりです。

ALERTDEFINITION ALERTHISTORY
ALL ALTER
BMC CONFIGUREBMC
CREATE DESCRIBE
DETAIL DROP
FORCE LED
LIST LUN
MAIL MEMORY
METRICDEFINITION METRICCURRENT
METRICHISTORY MS
NULL OFF
ON PHYSICALDISK
RESTART RS
SHUTDOWN SNMP
STARTUP THRESHOLD
VALIDATE

これらのキーワードをコマンドの値として使用する場合は、引用符で囲む必要があります。

DBMCLIのコマンドライン編集

DBMCLIユーティリティでは、コマンドラインの履歴および編集をサポートしています。この機能は、BSD editlineおよびGNU readline機能に似ています。DBMCLIのコマンド編集機能のほとんどは、bashtcshなどの最新のシェルに似ています。

DBMCLIの入力および出力オプション

データベースのコマンドライン・ユーティリティでは、標準入力からコマンドを読み取り、標準出力に出力を書き込みます。ホスト・オペレーティング・システムのオプションを使用すると、入力および出力をリダイレクトしてコマンド・スクリプトを構成および処理できます。たとえば、次のリダイレクションを実行できます。

$ dbmcli < command-script-in  > results-out

この例では、command-script-inファイルのDBMCLIコマンドからの出力がresults-outファイルに書き込まれます。

DBMCLIスクリプトのコメント

複数の書式を使用して1行コメントをDBMCLIスクリプトに追加できます。コメント行を開始するには、先頭にREMARK,REMまたは--(ハイフン2つ)を付けます。

たとえば、次の行はコメントとして有効な構文です。

REMARK This is a comment
REM This is a comment
-- This is a comment

DBMCLIコマンドの行継続文字

コマンドが長く次の行にまたがる場合は、行の最後にハイフン(-)を挿入します。次に、[Enter]を押してコマンド入力を続行します。

例:

DBMCLI> LIST dbserver WHERE name LIKE '*.dbm04' -
        attributes name, status, comment

DBMCLIの管理コマンドについて

この項では、次のDBMCLI管理コマンドについて説明します。


注意:

dbmadminユーザーは、データベースですべてのサービスを実行する場合に使用します。dbmmonitorユーザーは監視用です。dbmmonitorユーザーは、次のコマンドを実行できます。
  • DESCRIBE

  • EXIT

  • HELP

  • LIST

  • REMARK

  • SET

  • START


HELP

説明

HELPコマンドは、すべてのDBMCLIコマンドの構文および使用方法に関する説明を表示します。

構文

HELP [help_topic]

HELPでトピック引数を指定しない場合は、用意されているすべてのトピックの名前が表示されます。トピックを指定した場合は、そのトピックの詳細なヘルプ・テキストが表示されます。

例A-1は、HELPコマンドの例を示しています。

例A-1 HELPコマンドを使用したヘルプ・テキストの表示

DBMCLI> HELP
DBMCLI> HELP ALTER
DBMCLI> HELP DROP ALERTHISTORY

SET

説明

SETコマンドは、現行のセッションに対するDBMCLI環境を変更する変数を設定します。

構文

SET DATEFORMAT {LOCAL | STANDARD}
SET ECHO [ON | OFF]

SET DATEFORMATコマンドでは、表示される日付形式を制御します。日付を受け入れるコマンドでは、standardの日時形式をお薦めします。local形式も受け入れられます。スクリプトでstandard形式が推奨される理由は、この形式がスクリプトの実行時に発生する可能性があるタイムゾーン、地域およびロケールの変更に依存しないためです。

SET ECHOコマンドでは、@またはSTARTで実行されるスクリプトのコマンドにエコーを設定するかどうかを制御します。ONオプションを指定すると、コマンドが画面に表示されます。OFFオプションを指定すると非表示になります。対話的に入力したコマンドやオペレーティング・システムからリダイレクトされたコマンドの表示は、SET ECHOコマンドによって影響を受けません。

例A-2は、SETコマンドの例を示しています。

例A-2 SETコマンドを使用した日付形式の設定

SET DATEFORMAT STANDARD

SPOOL

説明

SPOOLコマンドは、コマンドの結果を指定したファイルに書き込み(スプール)ます。

構文

SPO[OL] [file_name [ CRE[ATE] | REP[LACE] | APP[END] ] | OFF]

オプションを指定せずにSPOOL file_nameを発行すると、ファイルの有無に関係なく、指定したファイルに出力がスプールされます。デフォルトの動作はREPLACEオプションです。

表A-1で、SPOOLオプションについて説明します。

表A-1 SPOOLオプション

オプション 説明

APPEND

指定したファイルの最後に結果を追加します。

CREATE

指定した名前で新しいファイルを作成し、このファイルが存在する場合、エラーが発生します。

file_name

結果が書き込まれるファイルの名前です。この名前は、完全修飾のパス名で指定できますが、現行ディレクトリの相対パスになる部分修飾のパス名で指定することもできます。

オプションなし

現在のスプールのターゲット・ファイルがある場合は、その名前を表示します。

OFF

ファイルへの書込み(スプール)出力を停止します。

REPLACE

指定した既存のファイルの内容を置き換えます。ファイルが存在しない場合は、REPLACEによってファイルが作成されます。これはデフォルトの動作。


START

説明

STARTコマンドは、指定したスクリプト・ファイルでDBMCLIコマンドを実行します。

構文

STA[RT] file_name

STARTオプションはfile_nameです。このオプションは、DBMCLIコマンドを含むスクリプト・ファイルの名前になります。ファイル名に完全修飾パスが含まれていない場合は、現行ディレクトリの相対パスが含まれるファイルがDBMCLIユーティリティによって検索されます。

STARTコマンドは、長いDBMCLIコマンドを入力する場合や、DBMCLIコマンドを複数入力する場合に便利です。たとえば、alter_dbserverが現行ディレクトリにある場合は、alter_dbserverという名前のテキスト・ファイルに 例A-9のすべてのコマンドを入力して、次のように実行します。

START alter_dbserver

DBMCLIのオブジェクト・コマンドについて

この項では、DBMCLIのオブジェクト・コマンド、オブジェクト・タイプおよびオブジェクト属性について説明します。Oracle Databaseのオブジェクトで動作するDBMCLIコマンドは次のとおりです。

これらのコマンドの詳細は、この章で後述します。

DBMCLIのオブジェクト・タイプについて

表A-2は、DBMCLIオブジェクト・コマンドで扱うことができるOracle Exadata Storage Server Softwareのオブジェクト・タイプを示しています。

表A-2 Oracle Exadata Storage Server Softwareのオブジェクト・タイプ

オブジェクト・タイプ 説明

ALERTDEFINITION

アラート定義では、データベース・サーバーで生成可能なすべてのアラートの定義が提供されます。アラートはメトリックおよびその他のアラートのソースで定義されます。

ALERTHISTORY

アラート履歴では、データベース・サーバーで発生したアラートのリストが提供されます。

DBSERVER

現行のデータベース・サーバーまたはローカル・データベース・サーバー。

IBPORT

データベース・サーバーのInfiniBandポート。

LUN

論理ユニット番号(LUN)は、物理ディスク・デバイスのRAIDセットに対するアドレスです。

LUNは、サーバーの起動時に自動的に検出されます。LUNは、ディスクを最初に作成した際、またはシステムの再起動後にディスクが検出された際に、対応するディスクに割り当てられます。ディスクに未割当てのLUNは、NULL値です。

METRICCURRENT

現在のメトリックは、各メトリックの現在値の観測データのセットです。

METRICDEFINITION

メトリック定義は、メトリックの構成です。

METRICHISTORY

メトリック履歴は、すべてのメトリック値の過去の各観測データを収集したものです。

PHYSICALDISK

ディスクは、サーバー上の物理ディスクと呼ばれます。

THRESHOLD

しきい値は、特定のメトリックに基づいてステートフル・アラートを生成するためのルールです。このルールでは、境界値(しきい値)が設定され、メトリック値がこれらの境界値を超えた場合にアラートが生成されるまでの時間が設定されます。


コマンド・オブジェクトには、組み合せることができないものがあります。コマンド・オブジェクトの有効な組合せについては、それぞれのオブジェクト・コマンドの構文を確認してください。

DBMCLIのオブジェクト属性

DBMCLIの各オブジェクトには、オブジェクトの作成時または変更時に割り当てられる属性のセットがあります。属性フィルタおよびリストは、LISTコマンドの出力に表示される属性およびオブジェクトの指定に使用されます。

属性はすべて表示できますが、ユーザー側で直接変更できるのは一部の属性のみです。属性のリストを表示して、変更可能な属性を確認するには、DESCRIBEコマンドを使用します。


関連項目:

  • LISTコマンドの詳細は、「LIST」を参照してください。

  • DESCRIBEコマンドの詳細は、「DESCRIBE」を参照してください。


共通の属性値の制限

DBMCLIの複数のオブジェクトに共通する属性の値には、次の制限が適用されます。

  • name属性の値は256文字未満にし、次のASCII文字(英数字およびアンダースコア)のみで構成する必要があります。

    • 小文字の英字(aからz)

    • 大文字の英字(AからZ)

    • 数字(0から9)

    • アンダースコア(_)

  • comment属性の値は256文字未満にする必要があります。

属性値の追加の制限については、DBMCLIの各コマンドの構文を参照してください。

LISTコマンドの属性リスト

LISTコマンドで表示する属性は、次のオプション句で指定できます。

ATTRIBUTES { ALL | attribute1 [, attribute2] ... }

ALLを指定すると、LISTオブジェクトで組合せ可能なすべてのオブジェクト属性が表示されます。

LISTコマンドの属性フィルタ

LISTコマンドで表示するオブジェクトは、次のオプション句を使用して指定できます。

WHERE attribute-filter1 [AND attribute-filter2] ...

attribute-filterNには、次の構文が含まれます。

attribute [ NOT | !] operator comparison_value

この構文では、次の引数が使用されます。

  • operator: サポートされる演算子を表A-3に示します。これらの演算子は、NOTまたは!と組合せ可能です。

    表A-3 属性フィルタでサポートされる演算子

    演算子 説明

    =


    文字列、ステータスまたは数値の属性間の等号をテストします。例:

    status NOT = normal
    

    >

    数値属性より大きい値かどうかをテストします。例:

    size > 139920M
    

    <


    数値属性より小さい値かどうかをテストします。例:

    freeSpace !< 100M
    

    LIKE

    大/小文字を区別する一致を使用して、正規表現が文字列属性に一致するかどうかをテストします。例:

    LIKE 'GD_IO_RQ.*'
    

  • comparison_value: サポートされる演算子で使用される場合、comparison_valueは次の値タイプのいずれかです。

    • 数値

    • リテラル: activenormalなどの値

    • 日時: ALERTHISTORYでのみサポートされる時間値

    • 文字列: 一重引用符('')または二重引用符(" ")で区切られる値

    • NULL: 未割当ての文字列または空のリスト

メトリックを使用したデータベース・サーバーの監視

メトリックを表示することにより、データベース・サーバーを監視できます。メトリックには次のタイプがあります。

  • cumulative: メトリックが作成されてからの統計。

  • instantaneous: メトリックが収集される時点の値。

  • rate: 特定の時間の統計を平均して計算される値。

この項には次のトピックが含まれます:

メトリックについて

メトリックは、CPUなど、データベース・サーバーとそのコンポーネントの重要なランタイム・プロパティまたは内部のインスツルメンテーション値を観測して記録したものです。メトリックは、一定間隔で計算されてメモリーに保存される一連の測定値で、永続的な履歴としてディスクに格納されます。

通常、メトリック値では、特定の観測期間における累計カウンタの絶対値または累計カウンタの増減率を記録します。一部のメトリックは、状態遷移の時間の記録にも使用されます。

メトリック値としきい値を比較することにより、メトリック値がしきい値を超えた場合にアラートを送信できます。メトリックの極端な値が、管理者に注意を促す問題またはその他のイベントを示す場合、メトリックを警告およびクリティカルのしきい値に関連付けることができます。

メトリックの表示

DBMCLIのLISTコマンドを使用すると、データベース・オブジェクトのメトリックを表示および監視できます。LISTコマンドを使用して、メトリック定義、現在のメトリック、およびメトリック履歴を表示できます。

例A-3は、LIST METRICHISTORYコマンドにname属性およびmetrictype属性を指定した場合とその出力を示しています。

例A-3 特定の属性でのMETRICHISTORYの表示

LIST METRICHISTORY ATTRIBUTES name, metrictype
         DS_BBU_CHARGE           Instantaneous
         DS_BBU_TEMP             Instantaneous
         DS_CPUT                 Instantaneous
         DS_CPUT_MS              Instantaneous
         DS_FANS                 Instantaneous
         DS_FSUT                 Instantaneous
         DS_MEMUT                Instantaneous
         DS_MEMUT_MS             Instantaneous
         DS_RUNQ                 Instantaneous
         DS_SWAP_IN_BY_SEC       Instantaneous
         DS_SWAP_OUT_BY_SEC      Instantaneous
         DS_SWAP_USAGE           Instantaneous
         DS_TEMP                 Instantaneous
         DS_VIRTMEM_MS           Instantaneous
         N_HCA_MB_RCV_SEC        Rate
         N_HCA_MB_TRANS_SEC      Rate
         N_IB_MB_RCV_SEC         Rate
         N_IB_MB_TRANS_SEC       Rate
         N_IB_UTIL_RCV           Rate
         N_IB_UTIL_TRANS         Rate
         N_NIC_KB_RCV_SEC        Rate
         N_NIC_KB_TRANS_SEC      Rate
         N_NIC_NW                Instantaneous

メトリック定義の表示

データベース・サーバーのメトリック定義を表示するには、LIST METRICDEFINITIONコマンドを使用します。メトリック定義のリストには、メトリックの構成が表示されます。例A-4は、METRICDEFINITIONオブジェクトの属性を表示する方法を示しています。

例A-4 メトリック定義の表示

DBMCLI> LIST METRICDEFINITION DS_CPUT DETAIL

DBMCLI> LIST METRICDEFINITION WHERE name LIKE 'DS_SWAP_*' -
         ATTRIBUTES name, metricType, description

現在のメトリックの表示

データベース・サーバーの現行のメトリック値を表示するには、LIST METRICCURRENTコマンドを使用します。現在のメトリックのリストには、各メトリックの現在値の観測データのセットが表示されます。例A-5は、METRICCURRENTオブジェクトの属性を表示する方法を示しています。

例A-5 現在のメトリック値の表示

DBMCLI> LIST METRICCURRENT DS_FANS DETAIL


DBMCLI> LIST METRICCURRENT WHERE objectType = 'DBSERVER' AND                 - 
         metricValue != 0 ATTRIBUTES name, metricObjectName,                  -
         metricValue, collectionTime

メトリック履歴の表示

データベース・サーバーのメトリック履歴を表示するには、LIST METRICHISTORYコマンドを使用します。メトリック履歴のリストは、すべてのメトリック値の過去の各観測データを収集したものです。例A-6は、METRICHISTORYオブジェクトの属性を表示する方法を示しています。

例A-6 メトリック履歴の値の表示

DBMCLI> LIST METRICHISTORY DS_TEMP WHERE alertState='critical' DETAIL

DBMCLI> LIST METRICHISTORY WHERE objectType = 'DBSERVER' AND metricValue != 0   -
         AND collectionTime > '2014-08-12T09:10:51-07:00' -ATTRIBUTES name,      -
         metricObjectName, metricValue, collectionTime

メトリック履歴ファイルの保存期間は、metricHistoryDays属性で指定されます。この設定は、DBMCLIのALTER DBSERVERコマンドで変更できます。

データベース・サーバーのメトリック

データベース・サーバーのメトリックでは、CPU使用率、メモリー、ネットワーク・インターコネクトなど、サーバーに関する情報が提供されます。セル・ディスクのメトリックを表示するには、METRICCURRENTオブジェクト、METRICDEFINITIONオブジェクトおよびMETRICHISTORYオブジェクトでDBSERVERと同等のオブジェクト・タイプ属性を使用します。例A-7は、セルのメトリックを表示する方法を示しています。

例A-7 データベース・サーバーのメトリックの表示

CellCLI> LIST METRICCURRENT DS_CPUT DETAIL

         name:                   DS_CPUT
         alertState:             normal
         collectionTime:         2014-12-17T15:54:25-08:00
         metricObjectName:       abcd2x3
         metricType:             Instantaneous
         metricValue:            6.7 %
         objectType:             DBSERVER

表A-7に、データベース・サーバー・メトリックのメトリック名およびその説明を示します。メトリックを表示するデータベース・サーバーは、METRICCURRENTオブジェクトおよびMETRICHISTORYオブジェクトのmetricObjectName属性で指定されます。

表A-4 データベース・サーバーのメトリックおよび説明

メトリック 説明

DS_BBU_CHARGE

ディスク・コントローラのバッテリ充電。

DS_BBU_TEMP

ディスク・コントローラのバッテリの温度。

DS_CPUT

サーバーのCPU使用率(システムCPUがアイドル状態でなくなる直前の1分間のCPU使用率(/proc/statで取得))。

DS_CPUT_MS

MSが使用しているCPU時間の割合(%)。

DS_FANS

サーバーで動作中のファンの回転数。

DS_FSUT

現在使用中のファイル・システムで使用されている合計領域の割合。このメトリックは、サーバーの様々なファイル・システムの領域使用率を示します。

DS_MEMUT

サーバーにおける合計の物理メモリー使用率。

DS_MEMUT_MS

MSが使用している物理メモリーの割合(%)。

DS_RUNQ

running(実行中)またはuninterruptible(無停止)とマークされるLinuxの実行キューの(直前の1分間の)プロセスの平均数(/proc/loadavgで取得)。

DS_SWAP_IN_BY_SEC

1秒当たりの読み取られたスワップ・ぺージのKB数。

DS_SWAP_OUT_BY_SEC

1秒当たりの書き込まれたスワップ・ぺージのKB数。

DS_SWAP_USAGE

使用済のスワップ領域の割合(%)。

DS_TEMP

ベースボード管理コントローラ(BMC)で提供されるサーバーの瞬間温度(摂氏)。

DS_VIRTMEM_MS

MSが使用している仮想メモリー量(MB)。

N_HCA_MB_RCV_SEC

InfiniBandインタフェースが1秒当たりに受信したメガバイト数。

N_HCA_MB_TRANS_SEC

InfiniBandインタフェースが1秒当たりに送信したメガバイト数。

N_IB_MB_RCV_SEC

InfiniBandポートが1秒当たりに受信したメガバイト数。

N_IB_MB_TRANS_SEC

InfiniBandポートが1秒当たりに送信したメガバイト数。

N_IB_UTIL_RCV

データ受信で使用されるInfiniBandポート容量のパーセンテージ

N_IB_UTIL_TRANS

データ送信で使用されるInfiniBandポート容量のパーセンテージ

N_NIC_KB_RCV_SEC

イーサネット・インタフェースが1秒当たりに受信したKB数。

N_NIC_KB_TRANS_SEC

イーサネット・インタフェースが1秒当たりに送信したKB数。


ALTER

説明

ALTERコマンドは、単一のオブジェクトまたは複数のオブジェクトでアクションを実行したり、それらのオブジェクトの属性を変更したりします。ALTERコマンドは、オブジェクトに対して属性を変更したり、アクションを実行するために使用できます。

構文

ALTER { object_type object_name [, object_name]... operation
      | attribute_name = attribute_value 
        [, attribute_name = attribute_value]...
     }

使用方法

このコマンドでは、次の引数を使用できます。

  • object_typeは次のとおりです。

    • ALERTHISTORY

    • DBSERVER

    • IBPORT

    • THRESHOLD

  • object_nameは、アラート履歴、データベース・サーバー、LUNまたはしきい値の名前であるか、識別子です。

  • operationは、指定したobject_typeの有効なアクションです。

複数のオブジェクトがALTERコマンドのターゲットである場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは変更されません。

ALTER ALERTHISTORY

説明

ALTER ALERTHISTORYコマンドは、すべてのアラート履歴または指定したアラート履歴の属性を変更します。

構文

ALTER ALERTHISTORY { ALL | alertid1  [,alertid2 ...]}
       examinedBy=user_name

使用方法

このコマンドでは、次の引数を使用できます。

  • alertidn: 変更するアラートの識別子です。

  • user_name: アラートを確認したユーザーの名前です。

例A-8は、examinedBy属性を更新するためにALERTHISTORYオブジェクトで使用したALTERコマンドを示しています。examinedBy属性は、変更可能な唯一のALERTHISTORY属性です。

例A-8 ALERTHISTORY属性の変更

DBMCLI> ALTER ALERTHISTORY 1671443714 -
                            examinedBy="jdoe"

DBMCLI> ALTER ALERTHISTORY ALL examinedBy="jdoe"

ALTER DBSERVER

説明

ALTER DBSERVERkコマンドは、データベース・サーバーの属性を変更します。

構文

ALTER DBSERVER  {
  | SHUTDOWN SERVICES { RS | MS | ALL }
  | RESTART SERVICES { RS | MS | ALL }
  | RESTART BMC
  | STARTUP SERVICES { RS | MS | ALL }
  | LED { ON | OFF }
  | VALIDATE { MAIL | SNMP | CONFIGURATION }
  | VALIDATE SYSLOGCONF facility.priority
  | CONFIGUREBMC
  | attribute_name = attribute_value 
        [, attribute_name = attribute_value]...
  }

使用方法

次の表は、ALTER DBSERVERコマンドの引数およびオプションを示しています。

引数 オプション 説明
SHUTDOWN SERVICES MS(管理サーバー(MS))

RS(再起動サーバー)

ALL

MSサービスが停止します。

RSサービスが停止します。

ALLオプションでは、MSおよびRSサービスが停止します。

RESTART SERVICES MS

RS

ALL

MSサービスが停止し、それから開始します。

RSサービスが停止し、それから開始します。

ALLオプションでは、MSおよびRSサービスが停止してから開始します。

RESTART BMC なし ベースボード管理コントローラ(BMC)を再起動します。
STARTUP SERVICES MS

RS

ALL

MSサービスが開始します。

RSサービスが開始します。

ALLオプションでは、MSおよびRSサービスが開始します。

LED ON

OFF

LED ON操作ではシャーシのLEDを点灯し、LED OFF操作ではシャーシのLEDを消灯します。

データベース・サーバーでメンテナンスが必要になった場合にLEDを点灯するように手動で設定できます。コンポーネントに障害が発生した場合にLEDが自動的に点灯するように設定することもできます。

VALIDATE MAIL

SNMP

CONFIGURATION

VALIDATE MAIL操作では、データベース・サーバーに設定した電子メール属性を使用して、テスト・メッセージを送信します。

VALIDATE SNMP操作では、データベース・サーバーに設定したSNMP属性を使用して、テスト・メッセージを送信します。VALIDATE SNMP TYPE=ASR操作では、Oracle Exadata Storage ServerでASRを検証します。

VALIDATE CONFIGURATION操作では、構成を検証します。

VALIDATE SYSLOGCONF facility.priority VALIDATE SYSLOGCONF facility.priorityでは、指定したfacility(機能)とpriority(重要度)のテスト・メッセージを送信します。
CONFIGUREBMC なし 管理サーバーでアラートを検出できるように、ローカル・データベース・サーバーにハードウェア・アラートを設定するようBMCを構成します。
属性
ALTER DBSERVERコマンドで変更可能な属性は、例A-27「DBSERVERオブジェクトの説明」modifiableとして示されています。

ALTER DBSERVERコマンドについて、その他の使用方法は次のとおりです。

  • 次の場合は、データベース・サーバーを再起動、停止または起動する必要がありません。

    • ソフトウェアのアップグレード

    • サービス停止(データベース・サーバーがサービス・リクエストに応答していない状態を含む)

  • アラート通知を送信するようにデータベース・サーバーを設定する場合、次のデータベース・サーバー属性を構成する必要があります。

    • smtpServer

    • smtpPort

    • smtpUser

    • smtpPwd

    • smtpUseSSL

    • smtpFrom

    • smtpFromAddr

    • smtpToAddr

    • snmpSubscriber

    • snmpUser

    • snmpEngineID

    • notificationMethod

    • notificationPolicy

    • emailSubscriber

    smtpToAddr属性は、アラート通知の受信先のカンマ区切りの電子メール・アドレス・リストに設定できます。このリストは引用符で囲む必要があります。

    snmpSubscriber属性は、SNMPアラート通知を送信するSNMPターゲットのリストに設定できます。これらのターゲットは次のように指定されます。

    snmpSubscriber=(
      (host=host[,port=port][,community=community][,type=user_type][,fromIP="ip"])
    [,(host=host[,port=port][,community=community][,type=user_type][,fromIP="ip"])] ...)
    

    注意:

    • ALTER DBSERVER ... smnpSubscriberコマンドでは、smnpSubscriberに設定されている既存の値を置き換えます。SNMPターゲットのリストを追加するには、既存の値がコマンドに含まれるようにします。コマンドを実行すると、次のメッセージが表示されます。

      snmpSubscriber {0} has been replaced with {1}.
      
    • snmpSubscriber属性は自動サービス・リクエストの構成に使用します。

    • SNMPアラートは、Oracle Exadata Storage Server Softwareの各インストールに含まれているMIB (管理情報ベース)に準拠しています。データベース・サーバーのMIBファイルは、/opt/oracle/dbserver/dbms/deploy/config/にあります。

      タイプASRおよびv3ASRのアラートは、SUB-HW-TRAP-MIB.mibファイルにあるSUN-HW-TRAP-MIBに準拠しています。

      その他のアラート・タイプは、cell_alert.mibファイルにあるcell_alert MIBに準拠しています。

      SNMPアラートとMIBはSNMPバージョン 1(SNMPv1)に準拠しています。ただし、自動サービス・リクエストのアラートはSNMPバージョン2c(SNMPv2c)に準拠しています。


    portのデフォルト値は162です。communityのデフォルト値はpublicです。

    notificationMethod属性の値は、mailsnmpnone、またはmailsnmpの組合せ(notificationMethod='mail,snmp'など)が可能です。デフォルト値はmailです。

    snmpSubscriberタイプは、ASRv3およびv3ASRです。タイプv3およびv3ASRでは、snmpUserを定義する必要があり、communityの代わりにユーザー名が提供されます。

    v3ASRタイプでは、ユーザーをauthProtocol=SHAおよびprivProtocol=AESを使用して定義する必要があります。ASR Managerは、これらのプロトコルのみをサポートしています。snmpSubscriberを、タイプv3ASRに設定すると、ILOMプロパティおよびILOMで送信されるトラップのルールも設定されます。

    タイプが指定されない場合、デフォルトはバージョン1、cell_alert trapsです。このタイプを指定する文字列はありません。このタイプを使用するにはタイプ・フィールドを省略してください。

    fromIPフィールドでは、トラップの送信元のIPアドレスを指定できます。このフィールドが指定されていない場合、eth0に関連付けられているIPアドレスがデフォルトで設定されます。ASRマネージャにデフォルトのIPアドレスが登録されていない場合は、このフィールドを使用してください。ASRマネージャでは、認識できるIPアドレスから送信されたSNMPトラップのみを処理します。

    fromIPフィールドは、タイプがASRまたはv3ASRのsnmpSubscriberに対してのみ使用できます。

    例:

    CellCLI> alter cell snmpSubscriber=((host=asrhost,port=162,community=public,fromIP="1.1.1.1",type=ASR))
    

    次の例では、タイプがASRでもv3ASRでもないので、エラーが返されます。

    CellCLI> alter cell snmpSubscriber=((host=localhost,port=162,community=public,fromIP="1.1.1.1"))
    CELL-00068: The fromIP field is only supported for ASR SNMP subscribers.
    

    snmpUser属性で、SNMPアラートを受信するユーザーを定義します。属性の構文は次のとおりです。

    ((name=user1, authProtocol=auth_type, privProtocol=priv_type,),  \
    (name=user2, authProtocol=auth_type, privProtocol=priv_type,), ...) 
    
    • nameは、ユーザー名です。

    • authProtocolは認証プロトコルで、MD5またはSHAオプションが使用できます。

    • privProtocolは暗号化プロトコルで、noneAESまたはDESのオプションが使用できます。privProtocol属性を指定しない場合、デフォルトのnoneを使用します。

    • snmpUser属性に、authProtocolを指定する必要があります。

    • システムが認証パスワードを要求します。認証パスワードは、8から12文字の半角英数字です。

    • 暗号化プロトコルが指定された場合、システムから暗号化パスワードの入力を求められます。パスワードは8文字の半角英数字で、大文字と小文字を区別します。

    • パスワードは格納されず、表示もされません。セキュア・ハッシュ・キーが計算され、トラップ認証および暗号化で使用されます。

    smtpUseSSL属性では、属性をtrueに設定すると、電子メール通知でSecure Socket Layer(SSL)暗号化が有効になります。

    notificationPolicy属性の値は、none、またはcriticalwarningclearの組合せ(notificationPolicy='warning,clear'など)が可能です。

    • critical値は、ハードウェア生成のアラートか、自動診断リポジトリ(ADR)またはBMCで生成されるアラートを示します。また、critical値は、メトリック定義で指定したcriticalのしきい値を超えた場合のメトリック・アラートも示します。

    • warning値は、メトリック定義で指定したwarningのしきい値を超えた場合のメトリック・アラートを示します。

    • clear値は、値がwarningまたはcriticalのしきい値を超えた後に、そのしきい値の境界を下回った場合のメトリック・アラートを示します。

    • maintenance値は、ハードウェア関連のすべてのエラーを示します。ハードウェア・エラーは、電子メール・メッセージの件名の行に"Maintenance"としてレポートされます。

  • 各サブスクライバのホストは、ドメイン名またはIPアドレスとして指定する必要があります。英数字以外の文字が含まれる場合は、ホスト名またはIPアドレスは引用符で囲みます。ポート値およびコミュニティ値はオプションです。ポート値のデフォルトは162です。コミュニティのデフォルト値はpublicです。タイプ値はオプションです。タイプのデフォルト値はNULLです。タイプASRV3およびv3ASRのみが、非NULL値でサポートされます。

  • Management Server(MS)を起動すると、ASRまたはv3ASRsnmpSubscriberリストのエントリはデータベース・サーバーのILOMに追加されます。これにより、ILOMが置き換えられると、エントリは新しいILOMに設定されます。エントリをILOMから削除する場合、ALTER DBSERVER ... snmpUser=コマンドを使用して、それらのエントリを手動でILOMに追加する必要があります。

  • type=asrまたはtype=v3ASRsnmpSubscriberはASR Managerの指定のみに構成する必要があります。

  • データベース・サーバー・アラートまたはイベントの電子メール・メッセージが正常に送信されるかどうかを検証するには、ALTERコマンドにVALIDATE MAILオプションを指定します。検証プロセスにより、設定した受信先にテスト用の電子メール・メッセージが送信されます。テスト用の電子メール・メッセージが受信されない場合は、電子メール構成の設定が有効になっていません。

  • emailFormat属性はhtmlまたはtextです。デフォルトでは、電子メール通知はHTML形式で送信されます。プレーン・テキストの電子メール通知を受信するには、値をtextに変更します。

  • ALTER DBSERVER snmpEngineIDコマンドをSNMPマネージャで使用すると、アラートがデータベース・サーバーからサブスクライブされます。snmpEngineIDパラメータは、20文字まで入力できます。これは、データ・センター内のそれぞれのターゲットに対して、一意の内容です。デフォルトは、サーバー名です。SNMPユーザーの定義の前に、snmpEngineID属性が設定されない場合、デフォルトが使用されます。

    SNMPユーザーの定義の後は、エンジン識別子を変更しないでください。エンジン識別子を変更すると、ユーザー・キーを再計算する必要が生じ、ユーザー・パスワードの再入力を要求されます。

  • データベース・サーバー名を変更する場合、一意のデータベース・サーバー名を選択する必要があります。

  • ipaddressN属性の1つを変更すると、ネットワーク構成ファイル/etc/oracle/cell/network-config/cellinit.oraが変更されます。

  • ALTER DBSERVER snmpSubscriberコマンドは、ASRサブスクライバを構成し、トラップを送信します。

  • ALTER DBSERVER emailSubscriberコマンドは、特定の型のアラートのアラート通知の受信先のカンマ区切りの電子メール・アドレス・リストを設定します。この構文の例を次に示します。

    ALTER DBSERVER emailSubscriber = ((email="email_address1",                \ 
               alertType="alert_type")                               \
              [, (email="email_address2",alertType="alert_type"), ...])
    

    電子メール・アドレスは有効な電子メール・アドレスである必要があります。emailパラメータは、必須です。アラートのタイプはalertTypeパラメータに指定され、このパラメータはオプションです。アラート・タイプは、HARDWARESOFTWAREMETRICまたはADRです。アラート・タイプを指定しない場合、すべてのアラート・タイプに対してサブスクリプションを指定します。

    空の文字列を入力すると、サブスクライバの現在の設定が削除されます。

    通知ポリシーは、アラート通知の受信設定の前に設定する必要があります。ポリシーは、すべての電子メール・サブスクライバに適用されます。これらのアラートへの通知ポリシーと、snmpSubscriberアラートに対する通知ポリシーは同一です。

  • syslogconf属性によってデータベース・サーバーのsyslogルールが拡張されます。この属性を使用すると、指定した管理サーバーに対象のsyslogメッセージが転送されるように指定できます。管理サーバーでは、管理サーバーのsyslog構成に応じて、転送されたメッセージがファイル、コンソールまたは管理アプリケーションに渡されます。この属性の構文を次に示します。

    syslogconf = ('selector @node' [, 'selector @node']... )
    

    この構文のselectorはメッセージ・タイプで、nodeは指定したサーバーです。どちらの変数もsyslog.confの標準構文規則に準拠します。

  • syslogconf属性のfacilityオプションは、authauthprivcrondaemonftpkernlprmailmarknewssecuritysysloguseruucplocal0local1local2local3local4local5local6local7noneおよび*のいずれかである必要があります。

  • syslogconf属性のpriorityオプションは、alertcritdebugemergerrerrorinfonoticepanicwarnwarningnoneおよび* (アスタリスク)のいずれかである必要があります。

  • ALTER DBSERVER VALIDATE syslogconf selectorコマンドでは、テスト・ログ・メッセージを送信します。テスト・メッセージの送信先は、/etc/syslog.confファイルのルールによって指定されます。syslogconfの割当てによりsyslogのルールが拡張される場合は、指定の管理サーバーにテスト・メッセージが転送されます。

例A-9は、データベース・サーバーに電子メール通知を設定する方法を示しています。

例A-9 データベース・サーバーへの電子メール通知の構成

DBMCLI> ALTER DBSERVER smtpServer='my_mail.example.com',            -
                    smtpFromAddr='john.doe@example.com',         -
                    smtpFrom='John Doe',                         -
                    smtpToAddr='jane.smith@example.com',         -
                    snmpSubscriber=((host=host1),(host=host2)),  -
                    notificationPolicy='clear',                  -
                    notificationMethod='mail,snmp'

例A-10は、データベース・サーバー上の電子メール設定を確認する方法を示しています。

例A-10 データベース・サーバー上の電子メール設定の確認

DBMCLI> ALTER DBSERVER VALIDATE MAIL

例A-11は、電子メールのメッセージの形式の変更方法を示しています。

例A-11 電子メールのメッセージの形式の変更

DBMCLI> ALTER DBSERVER emailFormat='text'
DBMCLI> ALTER DBSERVER emailFormat='html'

例A-12は、データベース・サーバー上のSNMP設定を確認する方法を示しています。

例A-12 データベース・サーバー上のSNMP設定の確認

DBMCLI> ALTER DBSERVER VALIDATE SNMP

例A-13は、電子メール・アラートのタイプの設定方法を示しています。この例では、1つのサブスクライバがハードウェアおよびソフトウェアを取得し、もう1つのサブスクライバがADRアラートを取得します。

例A-13 電子メール・アラートのタイプの設定

ALTER CELL emailSubscriber=                                             \
           ((email="email1@example.com",alertType="HARDWARE,SOFTWARE"), \
           (email="email2@example.com",alertType="ADR"))

例A-14は、データベース・サーバー・サービスを起動および停止する方法を示しています。

例A-14 データベース・サーバー・サービスの起動および停止

DBMCLI> ALTER DBSERVER SHUTDOWN SERVICES MS

DBMCLI> ALTER DBSERVER RESTART SERVICES MS

例A-15は、データベース・サーバー上にLEDを設定する方法を示しています。

表A-15 データベース・サーバーLEDの設定

DBMCLI> ALTER DBSERVER LED OFF
DBMCLI> ALTER DBSERVER LED ON

例A-16は、キャパシティ・オンデマンドの保留中のコア数を示しています。新しいコア数をアクティブにするために、サーバーを再起動する必要があります。

例A-16 保留コア数の設定

DBMCLI> ALTER DBSERVER pendingCoreCount=20

例A-17では、アクティブ・コア数を増やす方法を示しています。

例A-17 アクティブ・コア数の増加

DBMCLI> ALTER DBSERVER pendingeCoreCount=20

例A-18は、syslogconf属性を使用してルールを追加する方法を示しています。

例A-18 syslogconf属性の使用

DBMCLI> ALTER DBSERVER syslogconf=('*.err;authpriv.none @loghost', -
         '*.emerg @loghost')

例A-19は、テスト・メッセージを使用してルールを追加および検証する方法を示しています。

例A-19 ルールの追加および検証

DBMCLI> ALTER DBSERVER syslogconf=('kern.crit @loghost')
DBMCLI> ALTER DBSERVER VALIDATE syslogconf   'kern.crit'

例A-20は、syslog.confのルールを削除する方法を示しています。

例 A-20 すべてのsyslog.confルールの削除

DBMCLI> ALTER DBSERVER syslogconf=''

関連項目:


ALTER IBPORT

説明

ALTER IBPORTコマンドでは、すべてのInfiniBandポートまたは指定したInfiniBandポート上でアクションを実行します。

構文

ALTER IBPORT {ALL | ibport_name [, ibport_name] ...} RESET COUNTERS

使用方法

RESET COUNTERSオプションを使用すると、InfiniBandポート上のすべてのカウンタがリセットされます。

例A-21は、IBPORTオブジェクトを指定したALTERコマンドを示しています。

例A-21 IBPORT属性の変更

DBMCLI> ALTER IBPORT ALL RESET COUNTERS

         InfiniBand Port HCA-1:1 successfully altered.
         InfiniBand Port HCA-1:2 successfully altered.
 
DBMCLI> ALTER IBPORT "HCA-1:1" RESET COUNTERS

         InfiniBand Port HCA-1:1 successfully altered.

ALTER THRESHOLD

説明

ALTER THRESHOLDコマンドは、すべてのしきい値または指定したしきい値の属性値を更新します。

構文

ALTER THRESHOLD { ALL |threshold_name [, threshold_name ...] }
   attribute_name = attribute_value 
   [, attribute_name = attribute_value]...

使用方法

ALTERコマンドで変更可能な属性は、例A-34「THRESHOLDオブジェクトの説明」modifiableとして示されています。

例A-22は、しきい値の属性を変更する方法を示しています。

例A-22 しきい値の属性の変更

DBMCLI> ALTER THRESHOLD temp  warning=30

DBMCLI> ALTER THRESHOLD ALL occurrences=3

関連項目:

しきい値の属性の設定の詳細は、「CREATE」を参照してください。

CREATE

説明

CREATEコマンドは、新規のオブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。

構文

CREATE object_type [name] [attributename=value [, attributename=value]...]

使用方法

  • object_typeは次のとおりです。

    • DBSERVER

    • THRESHOLD

  • nameは、新規オブジェクトの名前です。

  • attribute_nameは、object_typeの変更可能な属性の名前です。

  • attribute_valueは、属性の初期設定です。

  • 複数のオブジェクトがCREATEコマンドのターゲットとして有効な場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは作成されません。


関連項目:


CREATE DBSERVER

説明

CREATE DBSERVERコマンドは、DBSERVERオブジェクト・タイプを作成します。

構文

CREATE DBSERVER [name] 
    [interconnect1=intValue1 [, interconnect2=intValue2 ...]] 
    [ { , ipaddress1=ipValue1 [, ipaddress2=ipValue2 ...] }]
    [, attributeName = attributeValue ...]

使用方法

設定可能な属性は、「DESCRIBE DBSERVER」modifiableとして示されます。

  • このコマンドを使用すると、ASR値をsnmpSubscriber属性に割当てできます。詳細は、「ALTER DBSERVER」を参照してください。

  • 名前を指定しない場合、デフォルトにより、データベース・サーバー名は、ネットワーク名のハイフンをアンダースコアで置換したサーバーのネットワーク・ホスト名に設定されます。ネットワーク名は、uname -nコマンドで表示できます。データベース・サーバー名を変更する場合、一意のデータベース・サーバー名を選択する必要があります。

    名前を指定する場合は、「共通の属性値の制限」に記載された基準を満たしていることを確認してください。

  • 1から4つのインターコネクトを指定できます。interconnect2属性が指定されている場合は、interconnect1属性を指定する必要があります。interconnect3が指定されている場合は、interconnect1属性とinterconnect2属性を指定する必要があります。

  • interconnectNおよびipaddressNを指定すると、ipaddressNエントリが自動的に/etc/oracle/cell/network-config/cellinit.oraファイルに書き込まれます。

  • インターコネクトはInfiniBand(ibN)です。

例A-23は、interconnectN属性を指定したCREATE DBSERVERコマンドを示しています。

例A-23 interconnectN属性のDBSERVERオブジェクトへの設定

DBMCLI> CREATE DBSERVER interconnect1=ib0

CREATE THRESHOLD

説明

CREATE THRESHOLDコマンドは、メトリック・アラートの生成条件を指定するしきい値オブジェクトを作成します。

構文

CREATE THRESHOLD name attributename=value [, attributename=value]...

使用方法

指定可能な属性は、comparisoncriticaloccurrencesobservationおよびwarningです。

  • name引数は必須です。名前はメトリック名とオブジェクト名で構成され、書式はmetricName.objectName (db_io_rq_sm_sec.db123ct_io_wt_rq.interactiveなど)になります。LIST METRICCURRENT metricコマンドを使用して、使用可能なメトリックのオブジェクト情報を表示します。オブジェクト名はオプションです。

  • オブジェクト名が指定されていない場合、指定されたメトリックのすべてのメトリック・オブジェクトにしきい値が適用されます。

  • comparison属性は必須で、条件値が付きます。値は、'<''<=''=''>='または'>'にする必要があります。

  • occurrences属性では、状態変更をトリガーするしきい値を超える測定値の連続する数を指定します。

    発生および観測件数を指定する場合は、サンプル平均数の連続する発生数を、アラートの原因となった観測件数より多く指定する必要があります。たとえば、次の5つの観測(observations=5)がデータベース・サーバー上で発生した場合、連続する発生件数(occurrences=2)の値が5および15のため、平均サンプル数は10になります。

    Observation 1: 0
    Observation 2: 30
    Observation 3: 0
    Observation 4: 5
    Observation 5: 15
    
  • observation属性は、測定値の平均を計算するために使用される測定値の数です。

  • warningまたはcriticalに設定される値の状態変更により、ステートフル・アラートが生成されます。

例A-24は、しきい値を作成する方法を示しています。

例A-24 しきい値の作成

DBMCLI> CREATE THRESHOLD temp comparison='>', critical=30

関連項目:

  • メトリックの詳細は、「Oracle Exadata Storage Server Softwareの監視およびチューニング」を参照してください。

  • 属性の詳細は、「DESCRIBE THRESHOLD」を参照してください。

  • name属性の詳細は、「DESCRIBE METRICDEFINITION」を参照してください。

  • メトリックおよびしきい値の詳細は、「LIST ALERTDEFINITION」を参照してください。

  • カテゴリの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。


DESCRIBE

説明

DESCRIBEコマンドは、引数として指定されるオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。属性のリストには、各属性が変更可能かどうか示されます。

構文

DESCRIBE object_type

使用方法

  • object_typeは、サポートされるオブジェクト・タイプ(「DBMCLIのオブジェクト・タイプについて」を参照)の1つです。

  • 属性のリストは、LISTコマンドで引数として使用できます。

  • DESCRIBEでは、オブジェクトのすべての属性は表示されません。

DESCRIBE ALERTDEFINITION

説明

DESCRIBE ALERTDEFINITIONコマンドは、ALERTDEFINITIONオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE ALERTDEFINITION

使用方法

表A-5は、DESCRIBE ALERTDEFINITIONコマンドの属性を示しています。

表A-5 DESCRIBE ALERTDEFINITION属性

属性 説明

alertShortName

アラートの省略名。アラートの基準がメトリックの場合、省略名は対応するメトリックのname属性と同じになります。

alertSource

アラートのソース(BMCADRなど)。

alertType

アラートのタイプ。値はステートフルまたはステートレスです。

  • ステートフル・アラートは、normalに遷移すると自動的にクリアされます。

  • ステートレス・アラートはクリアされません。アラートは、examinedBy属性を設定して変更できます。

description

アラートの説明。

metricName

アラートの基準がメトリックの場合のメトリック名。

name

アラートの識別子。


例A-25は、ALERTDEFINITIONオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例A-25 ALERTDEFINITIONオブジェクトの説明

DBMCLI> DESCRIBE ALERTDEFINITION

         name
         alertShortName
         alertSource
         alertType
         description
         metricName

DESCRIBE ALERTHISTORY

説明

DESCRIBE ALERTHISTORYコマンドは、ALERTHISTORYオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE ALERTHISTORY

使用方法

表A-6は、DESCRIBE ALERTHISTORYコマンドの属性を示しています。

表A-6 DESCRIBE ALERTHISTORY属性

属性 説明

alertAction

このアラートで実行する推奨操作。

alertMessage

アラートの簡単な説明。

alertSequenceID

アラートの一意の順序ID。warningからcritical、またはcriticalからclearなど、アラートにより状態が変更されると、同じ順序番号と遷移時点のタイム・スタンプで別のアラート発生が作成されます。

alertShortName

アラートの省略名。アラートの基準がメトリックの場合、省略名は対応するメトリックのname属性と同じになります。

alertType

アラートのタイプ。値はステートフルまたはステートレスです。

  • ステートフル・アラートは、normalに遷移すると自動的にクリアされます。

  • ステートレス・アラートはクリアされません。アラートは、examinedBy属性を設定して変更できます。

beginTime

アラートによる状態変更が開始された時点のタイム・スタンプ。

endTime

アラートによる状態変更が終了した時点のタイプ・スタンプ。

examinedBy

アラートを確認した管理者。

failedMail

通知が失敗した場合に送信する電子メールの受信者。

failedSNMP

通知が失敗した場合に送信するSNMPサブスクライバ。

metricObjectName

メトリックしきい値にアラートを発生させるデータベース・サーバー・ディスクなどのオブジェクト。

metricValue

アラートを生成するメトリックの値。

name

アラートの一意の識別子。

notificationState

サブスクライバにアラート・メッセージを通知する場合の状況を示す番号。

  • 0: 試行されなかった

  • 1: 送信に成功

  • 2: 再試行中(最大5回)

  • 3: 5回の再試行に失敗

sequenceBeginTime

アラートの順序IDが最初に作成された時点のタイム・スタンプ。

severity

重大度のレベル。値はclearinfowarningまたはcriticalです。


例A-26は、ALERTHISTORYオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例A-26 ALERTHISTORYオブジェクトの説明

DBMCLI> DESCRIBE ALERTHISTORY

         name
         alertAction
         alertMessage
         alertSequenceID
         alertShortName
         alertType
         beginTime
         endTime
         examinedBy              modifiable
         failedMail
         failedSNMP
         metricObjectName
         metricValue
         notificationState
         sequenceBeginTime
         severity

DESCRIBE DBSERVER

説明

DESCRIBE DBSERVERコマンドは、DBSERVERオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE DBSERVER

使用方法

表A-7は、DESCRIBE DBSERVERコマンドの属性を示しています。

表A-7 DESCRIBE DBSERVER属性

属性 説明

bbuStatus

ハード・ディスク・コントローラのバッテリ・バックアップ・ユニット(BBU)のステータス。

comment

ユーザー指定のテキスト文字列。

cpuCount

データベース・サーバー上のCPUの数。

diagHistoryDays

ADRファイルの保存日数。デフォルト値は7日間です。

emailFormat

電子メール・メッセージのファイル形式。値はhtmlまたはtextです。

fanCount

動作中のファンの数およびファンの合計数。working/totalとして表示されます。

fanStatus

ファンのステータス。値はnormalwarningcriticalです。

id

ハードウェア・ベンダーによって提供されるグローバル一意識別子(GUID)。

interconnect1-4

データベース・サーバーの1から4までのインターコネクト。たとえば、bondeth0です。

interconnectCount

ネットワーク・インターコネクトの数。

ipaddress1-4

データベース・サーバーの1から4までのIPアドレス。

kernelVersion

ホスト・カーネル・ソフトウェアのバージョン。

location

ユーザーが指定するセル・ハードウェアの物理ロケーション。

locatorLEDStatus

セルLOCATE LEDのステータス。値はonまたはoffです。

makeModel

ベンダーにより提供されるセル・ハードウェアの型およびモデル。

metricCollection

管理サーバーがメトリック収集を実行するかどうかを示すインジケータ。値はTRUEまたはFALSEです。FALSEに設定すると、すべてのメトリック収集およびアラート・マイニングが停止します。デフォルトの設定はTRUEです。

metricHistoryDays

メトリック履歴ファイルの保存日数。デフォルト値は7日間です。

msVersion

管理サーバーのバージョン。

name

データベース・サーバーの名前。

notificationMethod

アラートの通知メソッド。値はmailsnmpnone、またはmailsnmpの両方です。

notificationPolicy

サブスクライバに送信する重大度アラートのインジケータ。notificationPolicyの値は、none、またはcriticalwarningおよびclearの任意の組合せです。

powerCount

電源数。working/totalとして表示されます。

powerStatus

電源のステータス。値はnormalwarningcriticalです。

releaseImageStatus

イメージ化が成功したかどうか知らせるインジケータ。

releaseTrackingBug

セル・ソフトウェアのパッチ番号(11223344など)。

releaseVersion

セル・ソフトウェアのリリース番号(11.2.2.3.0など)。

smtpFrom

アラート通知に表示されるSMTP電子メールのユーザー名。

smtpFromAddr

アラート通知の送信元のSMTP電子メール・アドレス。

smtpPort

アラート通知の送信に使用されるSMTP電子メール・サーバー・ポート。

smtpPwd

アラート通知の送信元のSMTP電子メール・ユーザーのパスワード。

smtpServer

アラート通知の送信に使用されるSMTP電子メール・サーバー。

smtpSubscriber

SNMPアラート通知をサブスクライブするホストのリスト。

smtpToAddr

電子メールの送信先のアドレス。電子メール・アドレスは、複数のサブスクライバにアラートを通知できるように、引用符で囲んだカンマ区切りのリストにできます。

smtpUser

アラート通知に表示されるSMTP電子メールのユーザー名。

smtpUseSSL

Secure Socket Layer(SSL)認証を使用するための仕様。

状態

データベース・サーバーのステータス。

syslogConf

システム・ログイン・ユーティリティsyslogdのルール。

temperatureReading

BMCから取得されるセルの現在の温度(摂氏)。

temperatureStatus

温度のステータス。値はnormalwarningcriticalです。

traceLevel

トレース・メッセージの書込みレベル。このレベルは、有効なJavaロギング・レベル(SEVEREWARNINGINFOCONFIGFINEFINERFINEST)または有効なOracle Diagnostic Logging(ODL)のロギング・レベル(INCIDENT_ERROR:1ERROR:1WARNING:1NOTIFICATION:1NOTIFICATION:16TRACE:1TRACE:16TRACE:32)にできます。デフォルトはINFOです。

upTime

システムが再起動してからの時間(days,hours:minutes)。


例A-27 DBSERVERオブジェクトの説明

DBMCLI> describe dbserver
        name                    modifiable
        bbuStatus
        comment                 modifiable
        cpuCount
        diagHistoryDays         modifiable
        emailFormat             modifiable
        fanCount
        fanStatus
        id
        interconnectCount
        interconnect1           modifiable
        interconnect2           modifiable
        interconnect3           modifiable
        interconnect4           modifiable
        ipaddress1
        ipaddress2
        ipaddress3
        ipaddress4
        kernelVersion
        locatorLEDStatus
        location                modifiable
        makeModel
        metricCollection        modifiable
        metricHistoryDays       modifiable
        msVersion
        notificationMethod      modifiable
        notificationPolicy      modifiable
        powerCount
        powerStatus
        releaseImageStatus
        releaseVersion
        releaseTrackingBug
        smtpFrom                modifiable
        smtpFromAddr            modifiable
        smtpPort                modifiable
        smtpPwd                 modifiable
        smtpServer              modifiable
        smtpToAddr              modifiable
        smtpUser                modifiable
        smtpUseSSL              modifiable
        snmpSubscriber          modifiable
        status
        syslogConf              modifiable
        temperatureReading
        temperatureStatus
        traceLevel              modifiable
        upTime

DESCRIBE IBPORT

説明

DESCRIBE IBPORTコマンドは、IBPORTオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE IBPORT

使用方法

表A-13は、DESCRIBE IBPORTコマンドの属性を示しています。

表A-8 DESCRIBE IBPORT属性

属性 説明

activeSlave

対象のポートが、ボンディングされたIPの現在アクティブなポートかどうかを示すインジケータ。

dataRate

InfiniBandポートのデータ・レート。

hcaFWVersion

ホスト・チャネル・アダプタのファームウェアのバージョン。

id

InfiniBandポートのグローバル一意識別子(GUID)。

lid

InfiniBandポートのローカルID。サブネット内で一意であり、スイッチによって16ビットの識別子がネットワーク内のルーティングに使用されます。

linkDowned

ポートのトレーニング・ステート・マシンがリンク・エラーのリカバリ処理に失敗し、リンクがダウンした回数。

linkIntegrityErrs

リンク完全性エラーの数。

linkRecovers

ポートのトレーニング・ステート・マシンがリンク・エラーのリカバリ処理を正常に完了した回数。

name

InfiniBandポート名。

physLinkState

物理リンクの状態。

portNumber

InfiniBandポートのポート番号。

rcvConstraintErrs

InfiniBandポートで発生した受信制約エラーの数。

rcvData

InfiniBandポートで受信した32ビット・データのワード数。

rcvErrs

InfiniBandポートで受信した、エラーを含むパケットの数。

rcvRemotePhysErrs

InfiniBandポートで発生した物理エラーの数。

状態

リンクの状態。

symbolErrs

InfiniBandポートで発生した軽度なリンク・エラーの数。

vl15Dropped

リソースの制約(バッファ不足など)が原因で、InfiniBandポートによって廃棄された着信のVL15パケットの数。

xmtConstraintErrs

InfiniBandポートで発生した送信制約エラーの数。

xmtData

InfiniBandポート上で送信した32ビット・データのワード数。

xmtDiscards

ポートのダウンまたは輻輳によってInfiniBandポートで破棄されたアウトバンド・パケットの数。


例A-28は、IBPORTオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例A-28 IBPORTオブジェクトの説明

DBMCLI> DESCRIBE IBPORT

        name
        activeSlave
        dataRate
        hcaFWVersion
        id
        lid
        linkDowned
        linkIntegrityErrs
        linkRecovers
        physLinkState
        portNumber
        rcvConstraintErrs
        rcvData
        rcvErrs
        rcvRemotePhysErrs
        status
        symbolErrs
        vl15Dropped
        xmtConstraintErrs
        xmtData
        xmtDiscards

DESCRIBE LUN

説明

DESCRIBE LUNコマンドは、LUNオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE LUN

使用方法

表A-9は、DESCRIBE LUNコマンドの属性を示しています。

A-9 DESCRIBE LUN属性

属性 説明

deviceName

LUNのオペレーティング・システム・デバイス名。例: /dev/c1d5

diskType

ディスクのタイプ。

errorCount

このLUNでのエラー数。

id

システムによって割り当てられる識別子。

lunSize

データベース・サーバー・ディスクに変換される前の、LUNのRawサイズ。

lunUID

システムによって割り当てられる一意の識別子。

name

LUNに割り当てられる一意の名前。IDが一意でない場合は、異なる(拡張形式)LUN IDになる場合があります。

overProvisioning

フラッシュ・ストレージ内のブロックうち、特定のLUNで今後も使用できるようにオーバー・プロビジョニングされたブロックの割合を示すインジケータ。この属性は、フラッシュ・ディスク専用です。

raidLevel

LUNで使用されるRAIDレベルの値。たとえば、RAID 0です。

状態

LUNのステータス。値はnormalwarningcriticalです。


例A-29は、LUNオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例A-29 LUNオブジェクトの説明

DBMCLI> DESCRIBE LUN

         name
         deviceName
         diskType
         errorCount
         id
         lunSize
         lunUID
         overProvisioning
         raidLevel
         status

DESCRIBE METRICCURRENT

説明

DESCRIBE METRICCURRENTコマンドは、METRICCURRENTオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE METRICCURRENT

使用方法

表A-10は、DESCRIBE METRICCURRENTコマンドの属性を示しています。

表A-10 DESCRIBE METRICCURRENT属性

属性 説明

alertState

アラート状態のインジケータ。値はnormalwarningcriticalです。

collectionTime

メトリック値が収集された時点のタイム・スタンプ。

metricObjectName

計測中のデータベース・サーバーなど、オブジェクトの名前。

metricType

統計がどのように作成または定義されたかを示す仕様。

metricValue

メトリックが収集された時点の値。

name

現在のメトリックの一意の名前。

objectType

オプションは、DBSERVERDBSERVER_FILESYSTEMおよびIBPORTです。


例A-30は、METRICCURRENTオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例A-30 METRICCURRENTオブジェクトの説明

DBMCLI> DESCRIBE METRICCURRENT

         name
         alertState
         collectionTime
         metricObjectName
         metricType
         metricValue
         objectType

関連項目:

属性の詳細は、「DESCRIBE METRICDEFINITION」を参照してください。

DESCRIBE METRICDEFINITION

説明

DESCRIBE METRICDEFINITIONコマンドは、METRICDEFINITIONオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE METRICDEFINITION

使用方法

表A-11は、DESCRIBE METRICDEFINITIONコマンドの属性を示しています。

表A-11 DESCRIBE METRICDEFINITION属性

属性 説明

説明

メトリックの説明。

metricType

統計がどのように作成または定義されたかを示すインジケータ。使用できるオプションは次のとおりです。

  • cumulative: メトリックが作成されてからの累積統計。

  • instantaneous: メトリックが収集される時点の値。

  • rate: 特定の期間の観測データの統計を平均して計算される率。

  • transition: 遷移メトリックは、その値が変更された時点で収集され、通常はハードウェアのステータスで重要な遷移があった場合に取得されます。

name

メトリック定義の一意の名前。name属性の値は、省略語を組み合せたものになります。属性値は、メトリックが定義されるオブジェクト・タイプの省略語で開始します。略語は次のとおりです。

  • DS_ (データベース・サーバー)

  • N_(ネットワーク)

objectType

オプションは、DBSERVERDBSERVER_FILESYSTEMおよびIBPORTです。

persistencePolicy

時間メトリック値が格納されます。

unit

メトリックの単位。収集される次のメトリックに明示的に関連付けられます。

  • 数値

  • %(割合)

  • F(華氏)

  • C(摂氏)


例A-31は、METRICDEFINITIONオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例A-31 METRICDEFINITIONオブジェクトの説明

DBMCLI> DESCRIBE METRICDEFINITION

         name
         description
         metricType
         objectType
         persistencePolicy
         unit

DESCRIBE METRICHISTORY

説明

DESCRIBE METRICHISTORYコマンドは、METRICHISTORYオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE METRICHISTORY

使用方法

表A-12は、DESCRIBE METRICHISTORYコマンドの属性を示しています。

表A-12 DESCRIBE METRICHISTORY属性

属性 説明

alertState

アラート状態のインジケータ。値はnormalwarningcriticalです。

collectionTime

メトリック値が収集された時点のタイム・スタンプ。

memory

管理サーバー・メモリーのメトリック。この属性は、収集時間が1時間未満の場合に、collectionTime属性のかわりに使用できます。

metricObjectName

計測中のデータベース・サーバー・ディスクなど、オブジェクトの名前。

metricType

統計がどのように作成または定義されたかを示す仕様。

metricValue

メトリックが収集された時点の値。

metricValueAvg

メトリックの平均値。

metricValueMax

メトリックの最大値。

metricValueMin

メトリックの最小値。

name

現在のメトリックの一意の名前。

objectType

オプションは、DBSERVERDBSERVER_FILESYSTEMおよびIBPORTです。

over

集計用の時間の指定(分単位)。この属性は、maxminおよびavgキーワードと組み合せることで機能します。


例A-32は、METRICHISTORYオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例A-32 METRICHISTORYオブジェクトの説明

DBMCLI> DESCRIBE METRICHISTORY

         name
         alertState
         collectionTime
         memory
         metricObjectName
         metricType
         metricValue
         metricValueAvg
         metricValueMax
         metricValueMin
         objectType
         over

DESCRIBE PHYSICALDISK

説明

DESCRIBE PHYSICALDISKコマンドは、PHYSICALDISKオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE PHYSICALDISK

使用方法

表A-13は、DESCRIBE PHYSICALDISKコマンドの属性を示しています。

表A-13 DESCRIBE PHYSICALDISK属性

属性 説明

ctrlHwVersion

コントローラのバージョン。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。

diskType

ディスクのタイプ(HARDDISKまたはFLASHDISK)。

enclosureDeviceId

ハード・ディスク・エンクロージャの識別子。この属性は、Oracle Exadata Storage Server上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。

errCmdTimeoutCount

ディスクでのコマンド・タイムアウトSCSIエラーの数。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。

errHardReadCount

ディスクでのハード読取りエラーの数。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。

errHardWriteCount

ディスクでのハード書込みエラーの数。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。

errMediaCount

ハード・ディスクでのメディア・エラーの数。この属性は、Oracle Exadata Storage Server上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。

errOtherCount

ハード・ディスクでの未分類エラーの数。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。

errSeekCount

ディスクでのSCSIシーク・エラーの数。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。

hotPlugCount

ディスクがラックに挿入された回数。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。

lastFailureReason

ディスクでの最新のエラーのタイプ。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。

luns

このディスクから変換されたLUNのリスト。

makeModel

システムによって提供されるモデルの説明。

name

物理ディスクの一意の名前。

physicalFirmware

ディスクのファームウェアのシステム割当て名。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。

physicalInsertTime

ディスクが挿入された時刻。

physicalInterface

ハード・ディスクで使用されているインタフェース・タイプ。たとえば、SASです。

physicalPort

このディスクのコントローラのポート。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。

physicalRPM

ディスクの回転数(毎分)。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。

physicalSerial

システムで割り当てられた一意のID。

physicalSize

ディスクのサイズ(バイト単位)。

physicalUseType

ディスクの用途。例: Data Drive

sectorRemapCount

物理ディスクのすべてのセクター再マップ操作の回数。この属性は、HP Oracle Database Machine上のOracle Exadata Storage Server Softwareにのみ適用されます。

slotNumber

ディスクの物理的な場所。

状態

物理ディスクのステータス。値は次のとおりです。

  • failed: ディスクで障害が発生しました。以前のリリースでは、このステータスはcriticalと呼ばれていました。

  • normal: ディスクは正常に動作しています。

  • not present: ディスクは取り外されました。

  • peer failure: フラッシュ・ディスク障害のみです。

  • poor performance: ディスクのパフォーマンスが低下しています。

  • predictive failure: ディスク障害の発生が予想されます。

  • write-through caching: フラッシュ・ディスク・キャッシングのみです。


例A-33は、Oracle Exadata Storage ServerにおいてPHYSICALDISKオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例A-33 データベース・サーバーのハード・ドライブ上のPHYSICALDISKオブジェクトの説明

DBMCLI> DESCRIBE PHYSICALDISK

         name
         ctrlFirmware
         diskType
         enclosureDeviceId
         errMediaCount
         errOtherCount
         luns
         makeModel
         physicalFirmware
         physicalInsertTime
         physicalInterface
         physicalSerial
         physicalSize
         slotNumber
         status

DESCRIBE THRESHOLD

説明

DESCRIBE THRESHOLDコマンドは、THRESHOLDオブジェクト・タイプの属性のリストを表示します。

構文

DESCRIBE THRESHOLD

使用方法

表A-14は、DESCRIBE THRESHOLDコマンドの属性を示しています。

表A-14 DESCRIBE THRESHOLD属性

属性 説明

comparison

メトリック値としきい値を比較して、値がしきい値に違反しているかどうかを確認する演算子(>、>=、=、<、<=)。

クリティカル

メトリック値がクリティカルの状態であるとみなされる上限値。この値を超えるとアラートが生成されます。

name

しきい値の一意の名前。

observation

測定値の数。この数の測定値で率メトリックを平均し、しきい値と比較されます。

occurrences

メトリック値がしきい値を連続して超えた場合の上限数。この上限数を超えると指定したアラートが発行されます。

warning

メトリック値が警告の状態であるとみなされる上限値。この値を超えるとアラートが生成されます。


例A-34は、THRESHOLDオブジェクトを指定したDESCRIBEコマンドを示しています。

例A-34 THRESHOLDオブジェクトの説明

DBMCLI> DESCRIBE THRESHOLD

         name
         comparison              modifiable
         critical                modifiable
         observation             modifiable
         occurrences             modifiable
         warning                 modifiable

DROP

説明

DROPコマンドは、名前を指定したオブジェクトをデータベース・サーバーから削除するか、データベース・サーバーをリセットします。

構文

DROP object_type [object_name [, object_name]...] [options]

使用方法

  • object_typeは次のいずれかです。

    • ALTERHISTORY

    • DBSERVER

    • THRESHOLD

  • object_nameは、データベース・サーバーまたはしきい値の名前です。

  • 複数のオブジェクトがDROPコマンドのターゲットの場合は、正常に実行されない場合があります。エラーが発生するとコマンドが中断され、残りのオブジェクトは削除されません。

DROP ALERTHISTORY

説明

DROP ALERTHISTORYコマンドは、データベース・サーバーのアラート履歴からアラートを削除します。

構文

DROP ALERTHISTORY {ALL | alert1 {, alert2}, ...}

使用方法

  • このコマンドのalertNは、履歴から削除されるアラートの名前です。

  • ステートフル・アラートを削除する場合は、同時にアラートの順序のメンバーをすべて削除する必要があります。すべてのメンバーを削除しないと、システムによりエラーが発行されます。

例A-35は、DROP ALERTHISTORYコマンドを示しています。

例A-35 データベース・サーバーのアラート履歴の削除

DBMCLI> DROP ALERTHISTORY 1, 2_1, 2_2

DROP DBSERVER

説明

DROP DBSERVERは、データベース・サーバー上のMSを元の状態にリセットします。

構文

DROP DBSERVER

使用方法

  • データベース・サーバーに設定されたいずれのしきい値も、データベース・サーバーから削除されます。

  • DBSERVER属性はデフォルト値に設定されます。

例A-35は、DROP DBSERVERコマンドを示しています。

例A-36 データベース・サーバーの削除

DBMCLI> DROP DBSERVER

DROP THRESHOLD

説明

DROP THRESHOLDコマンドは、データベース・サーバーからすべてのしきい値または指定したしきい値を削除します。

構文

DROP THRESHOLD { ALL |threshold_name [, threshold_name ...] }

例A-37は、DROP THRESHOLDコマンドを示しています。

例A-37 しきい値の削除

DBMCLI> DROP THRESHOLD temp

LIST

説明

LISTコマンドは、データベース・サーバー・オブジェクトの属性のリストを表示します。表示されるオブジェクトは、名前またはフィルタで識別されます。表示される各オブジェクトの属性は、指定した属性リストで決定されます。

構文

LIST object_type  [ name |  attribute_filters] [attribute_list] [DETAIL]

使用方法

  • object_typeは次のとおりです。

    • ALERTDEFINITION

    • ALERTHISTORY

    • DBSERVER

    • IBPORT

    • LUN

    • METRICCURRRENT

    • METRICDEFINITION

    • METRICHISTORY

    • PHYSICALDISK

    • THRESHOLD

  • DETAILオプションまたは属性リストを指定せずにobject_typeのみを指定してLISTを使用すると、このタイプの既存のオブジェクトの名前または属性のデフォルト・リストが表示されます。

    • status属性を持つオブジェクト・タイプの場合は、オブジェクト名およびステータスが表示されます。

    • METRICHISTORYオブジェクト・タイプの場合は、収集時間、オブジェクト名および値が表示されます。

    • PHYSICALDISKおよびLUNオブジェクト・タイプの場合は、ID属性が表示されます。

    • ALERTHISTORYオブジェクト・タイプの場合は、時間およびアラート・メッセージが表示されます。

    • KEYオブジェクト・タイプの場合は、キー値が表示されます。

  • 表示される各オブジェクトの属性は、指定した属性リストで決定されます。空白またはタブを含む文字列である属性値は、引用符で囲む必要があります。

  • 表示されるオブジェクトは、属性フィルタにより決定されます。メトリックの数は多いため、コマンドの出力を絞り込む場合はLIST METRICCURRENTまたはLIST METRICHISTORYコマンドの使用時にフィルタを使用してください。

  • DETAILオプションのないデフォルトの書式では、各オブジェクトが個別の行に表示され、指定した属性リストの順にタブで区切られた属性値が続きます。

  • DETAILを使用した書式の場合は、特定のオブジェクトの各属性が個別の行に表示され、属性名の後に値が表示されます。属性リストが指定されていない場合は、値を持つすべての属性が表示されます。表示される各オブジェクトは、空白行で区切られます。DETAILATTRIBUTES ALLオプションに似ていますが、書式のみが異なります。

  • 設定されていない属性は、DETAILオプションでは表示されません。これに対し、空の値に設定されている属性はDETAILオプションで表示されます。

LIST ALERTDEFINITION

説明

LIST ALERTDEFINITIONコマンドは、データベース・サーバー上で使用可能なすべてのアラートのソースを示します。

構文

LIST ALERTDEFINITION [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list]  [DETAIL]

使用方法

表示可能な属性のリストは、例A-25「ALERTDEFINITIONオブジェクトの説明」に示されています。

例A-38は、ALERTDEFINITIONオブジェクトを指定したLISTコマンドを示しています。

例A-38 ALERTDEFINITIONの属性の表示

DBMCLI> LIST ALERTDEFINITION HardwareAlert DETAIL
         name:                   HardwareAlert
         alertShortName:         Hardware
         alertSource:            Hardware
         alertType:              Stateless
         description:            "Hardware Alert"
         metricName:            

LIST ALERTHISTORY

説明

LIST ALERTHISTORYコマンドは、データベース・サーバーで発生したすべてのアラートを表示します。

構文

LIST ALERTHISTORY [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list]  [DETAIL]

使用方法

表示可能な属性のリストは、例A-26「ALERTHISTORYオブジェクトの説明」に示されています。

WHERE句にageInMInutes属性を追加すると、経過時間が指定範囲内のアラートのみをリスト表示するように指定できます。たとえば、次のコマンドでは、直前の15分間に作成されたアラートが表示されます。

DBMCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE ageInMinutes < 15

例A-39は、ALERTHISTORYオブジェクトを指定したLISTコマンドを示しています。

例A-39 ALERTHISTORYの属性の表示

DBMCLI> LIST ALERTHISTORY 1_1 DETAIL
        name:                   1_1
        alertDescription:       "Data hard disk of size 300GB in slot 3 entered
                                 predictive failure status"
        alertMessage:           "Data hard disk entered predictive failure status.
                                 Status        : WARNING - PREDICTIVE FAILURE 
                                 Manufacturer  : HITACHI  Model
                                 Number  : H103030SCSUN300G  Size          : 300GB 
                                 Serial Number : 1026GZKMDE 
                                 Firmware      : A2A8  Slot Number   : 3"
        alertSequenceID:        1
        alertShortName:         Hardware
        alertType:              Stateful
        beginTime:              2014-09-22T20:18:23-05:00
        examinedBy:            
        metricObjectName:       252:3
        notificationState:      0
        sequenceBeginTime:      2014-09-22T20:18:23-05:00
        severity:               critical
        alertAction:            "Informational. The hard disk has entered
predictive failure status. A white DB server locator LED has been turned on to
help locate the affected cell, and an amber service action LED has been lit on the
drive to help locate the affected drive. Detailed information on this problem can
be found at
https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1112995.1
Automatic Service Request has been notified with Unique Identifier:
c84839be-e8d8-4e5e-b315-e145ccd7cbc8."

LIST DBSERVER

説明

LIST DBSERVERコマンドは、データベース・サーバーで発生したすべてのアラートを表示します。

構文

LIST DBSERVER [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list]  [DETAIL]

使用方法

表示可能な属性のリストは、例A-27「DBSERVERオブジェクトの説明」に示されています。

例A-40は、ALERTHISTORYオブジェクトを指定したLISTコマンドを示しています。

例A-40 DBSERVERの属性の表示

DDBMCLI> LIST DBSERVER DETAIL
         name:                   myexadb03
         bbuStatus:              normal
         cpuCount:               24
         diagHistoryDays:        7
         fanCount:               16/16
         fanStatus:              normal
         id:                     1029FMM085
         interconnectCount:      2
         ipaddress1:             192.168.10.25/22
         kernelVersion:          2.6.39-400.220.0.el6uek.x86_64
         locatorLEDStatus:       on
         makeModel:              Oracle Corporation SUN FIRE X4170 M2 SERVER
         metricHistoryDays:      7
         msVersion:              OSS_MAIN_LINUX.X64_140921
         powerCount:             2/2
         powerStatus:            normal
         releaseImageStatus:     success
         releaseVersion:         12.1.2.1.0.140728
         releaseTrackingBug:     17885582
         snmpSubscriber:          
         host=10.133.131.130,port=162,community=public,type=asr
         status:                 online
         temperatureReading:     20.0
         temperatureStatus:      normal
         upTime:                 55 days, 5:12
         msStatus:               running
         rsStatus:               running

DBMCLI> LIST DBSERVER attributes status,uptime
         online  161 days, 3:11

LIST IBPORT

説明

LIST IBPORTコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるInfiniBandポートの属性を表示します。

構文

LIST IBPORT  [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list] [DETAIL]

使用方法

表示可能な属性のリストは、例A-28「IBPORTオブジェクトの説明」に示されています。

サーバー上の両方のInfiniBandポートのactiveSlave属性が一覧表示されない場合は、アクティブ-アクティブ・ボンディングが使用されています。activeSlave属性がTRUEの場合は、アクティブ-パッシブ・ボンディングが使用されています。

例A-41は、IBPORTオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例A-41 IBPORTの属性の表示

DBMCLI> LIST IBPORT
         HCA-1:1         Active
         HCA-1:2         Active

DBMCLI> LIST IBPORT DETAIL
         name:                   HCA-1:1
         activeSlave:            TRUE
         dataRate:               "40 Gbps"
         hcaFWVersion:           2.7.0
         id:                     0x00212800013e8c67
         lid:                    20
         linkDowned:             0
         linkIntegrityErrs:      0
         linkRecovers:           0
         physLinkState:          LinkUp
         portNumber:             1
         rcvConstraintErrs:      0
         rcvData:                84653709
         rcvErrs:                0
         rcvRemotePhysErrs:      0
         status:                 Active
         symbolErrs:             0
         vl15Dropped:            0
         xmtConstraintErrs:      0
         xmtData:                84572496
         xmtDiscards:            0

         name:                   HCA-1:2
         activeSlave:            FALSE
         dataRate:               "40 Gbps"
         hcaFWVersion:           2.7.0
         id:                     0x00212800013e8c68
         lid:                    21
         linkDowned:             0
         linkIntegrityErrs:      0
         linkRecovers:           0
         physLinkState:          LinkUp
         portNumber:             2
         rcvConstraintErrs:      0
         rcvData:                79355427
         rcvErrs:                0
         rcvRemotePhysErrs:      0
         status:                 Active
         symbolErrs:             0
         vl15Dropped:            0
         xmtConstraintErrs:      0
         xmtData:                79274016
         xmtDiscards:            0

LIST LUN

説明

LIST LUNコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定されるLUNの属性を表示します。

構文

LIST LUN [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list] [DETAIL]

使用方法

表示可能な属性のリストは、例A-29「LUNオブジェクトの説明」に示されています。

例A-42は、LUNオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例A-42 LUNの属性の表示

DBMCLI> LIST LUN
         0_0     0_0     normal
 
DBMCLI> LIST LUN 0_0 DETAIL
         name:                   0_0
         diskType:               HardDisk
         id:                     0_0
         lunSize:                556.9289999008179G
         lunUID:                 0_0
         raidLevel:              5
         lunWriteCacheMode:      "WriteBack, ReadAheadNone, Direct,   \
                                  No Write Cache if Bad BBU"
         status:                 normal

LIST METRICCURRENT

説明

LIST METRICCURRENTコマンドは、すべてのメトリックを収集したリストを表示します。

構文

LIST METRICCURRENT [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list]  [DETAIL]

使用方法

例A-43は、METRICCURRRENTオブジェクトの情報を表示するため、フィルタを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例A-43 METRICCURRENTの属性の表示

DBMCLI> LIST METRICCURRENT attributes name, objecttype
         DS_BBU_CHARGE           DBSERVER
         DS_BBU_TEMP             DBSERVER
         DS_CPUT                 DBSERVER
         DS_CPUT_MS              DBSERVER
         DS_FANS                 DBSERVER
         DS_FSUT                 DBSERVER_FILESYSTEM
         DS_FSUT                 DBSERVER_FILESYSTEM
         DS_FSUT                 DBSERVER_FILESYSTEM
         DS_MEMUT                DBSERVER
         DS_MEMUT_MS             DBSERVER
         DS_RUNQ                 DBSERVER
         DS_SWAP_IN_BY_SEC       DBSERVER
         DS_SWAP_OUT_BY_SEC      DBSERVER
         DS_SWAP_USAGE           DBSERVER
         DS_TEMP                 DBSERVER
         DS_VIRTMEM_MS           DBSERVER
         N_HCA_MB_RCV_SEC        DBSERVER
         N_HCA_MB_TRANS_SEC      DBSERVER
         N_IB_MB_RCV_SEC         IBPORT
         N_IB_MB_RCV_SEC         IBPORT
         N_IB_MB_TRANS_SEC       IBPORT
         N_IB_MB_TRANS_SEC       IBPORT
         N_IB_UTIL_RCV           IBPORT
         N_IB_UTIL_RCV           IBPORT
         N_IB_UTIL_TRANS         IBPORT
         N_IB_UTIL_TRANS         IBPORT
         N_NIC_KB_RCV_SEC        DBSERVER
         N_NIC_KB_TRANS_SEC      DBSERVER
         N_NIC_NW                DBSERVER

DBMCLI> LIST METRICCURRENT where objectType='IBPORT'
         N_IB_MB_RCV_SEC         HCA-1:1         0.026 MB/sec
         N_IB_MB_RCV_SEC         HCA-1:2         0.009 MB/sec
         N_IB_MB_TRANS_SEC       HCA-1:1         0.021 MB/sec
         N_IB_MB_TRANS_SEC       HCA-1:2         0.004 MB/sec
         N_IB_UTIL_RCV           HCA-1:1         0.0 %
         N_IB_UTIL_RCV           HCA-1:2         0.0 %
         N_IB_UTIL_TRANS         HCA-1:1         0.0 %
         N_IB_UTIL_TRANS         HCA-1:2         0.0 %

DBMCLI> LIST METRICCURRENT where name = DS_CPUT and metricobjectname= myexadb04 detail
         name:                   DS_CPUT
         alertState:             normal
         collectionTime:         2014-03-13T16:15:25-05:00
         metricObjectName:       myexadb04
         metricType:             Instantaneous
         metricValue:            0.9 %
         objectType:             DBSERVER
 
 
DBMCLI> LIST METRICCURRENT DS_FSUT
         DS_FSUT         /       50 %
         DS_FSUT         /boot   18 %
         DS_FSUT         /u01    82 %

関連項目:

属性フィルタの詳細は、「LISTコマンドの属性フィルタ」を参照してください。

LIST METRICDEFINITION

説明

LIST METRICDEFINITIONコマンドは、データベース・サーバーのメトリック定義のリストを表示します。

構文

LIST METRICDEFINITION [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list]  [DETAIL]

使用方法

表示可能な属性のリストは、例A-31「METRICDEFINITIONオブジェクトの説明」に示されています。

例A-44は、METRICDEFINITIONオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例A-44 METRICDEFINITIONの属性の表示

DBMCLI> LIST METRICDEFINITION
         DS_BBU_CHARGE
         DS_BBU_TEMP
         DS_CPUT
         DS_CPUT_MS
         DS_FANS
         DS_FSUT
         DS_MEMUT
         DS_MEMUT_MS
         DS_RUNQ
         DS_SWAP_IN_BY_SEC
         DS_SWAP_OUT_BY_SEC
         DS_SWAP_USAGE
         DS_TEMP
         DS_VIRTMEM_MS
         N_HCA_MB_RCV_SEC
         N_HCA_MB_TRANS_SEC
         N_IB_MB_RCV_SEC
         N_IB_MB_TRANS_SEC
         N_IB_UTIL_RCV
         N_IB_UTIL_TRANS
         N_NIC_KB_RCV_SEC
         N_NIC_KB_TRANS_SEC
         N_NIC_NW

LIST METRICHISTORY

説明

LIST METRICHISTORYコマンドは、各メトリックのリストを表示します。

構文

LIST METRICHISTORY [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list]  
                   {over_specification] [MEMORY] [DETAIL]

使用方法

  • 表示可能な属性のリストは、例A-32「METRICHISTORYオブジェクトの説明」に示されています。

  • メトリック履歴エントリ・ファイルの保存期間は、metricHistoryDaysデータベース・サーバー属性で指定されます。この設定は、DBMCLIのALTER DBSERVERコマンドで変更できます。

  • over_specificationの構文は次のとおりです。

    OVER number [aggregation_type [aggregation_type]...] 
    

    この構文で、numberは集計のための時間(分単位)です。aggregation_typeには、maxminまたはavgを指定できます。

  • WHERE句にageInMinutes属性を追加すると、経過時間が指定範囲内のメトリックのみをリスト表示するように指定できます。たとえば、次のコマンドでは、直前の15分間に作成されたメトリックが表示されます。

    DBMCLI> LIST METRICHISTORY WHERE ageInMinutes < 15
    

例A-45は、nameおよびcollectionTime属性を指定したLIST METRICHISTORYコマンドを示しています。

例A-45 NameおよびCollectionTime属性を使用したMETRICHISTORYの表示

DBMCLI> LIST METRICHISTORY WHERE name LIKE 'DS_.*' AND collectionTime > '2014-03-27T17:48:16-05:00'

         DS_FANS                 myexadb03       16              2014-03-27T17:49:15-05:00
         DS_TEMP                 myexadb03       20.0 C          2014-03-27T17:49:15-05:00
         DS_BBU_CHARGE           myexadb03       52.0 %          2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_BBU_TEMP             myexadb03       45.0 C          2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_CPUT                 myexadb03       0.3 %           2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_CPUT_MS              myexadb03       0.0 %           2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_FSUT                 /               73 %            2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_FSUT                 /boot           18 %            2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_FSUT                 /u01            43 %            2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_MEMUT                myexadb03       42 %            2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_MEMUT_MS             myexadb03       0.3 %           2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_MEMUT_MS             myexadb03       0.3 %           2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_RUNQ                 myexadb03       0.2             2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_SWAP_IN_BY_SEC       myexadb03       0.0 KB/sec      2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_SWAP_OUT_BY_SEC      myexadb03       0.0 KB/sec      2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_SWAP_USAGE           myexadb03       0 %             2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_VIRTMEM_MS           myexadb03       981 MB          2014-03-27T17:49:16-05:00
         DS_VIRTMEM_MS           myexadb03       981 MB          2014-03-27T17:49:16-05:00

例A-46は、ds_cput属性を指定したLIST METRICHISTORYコマンドを示しています。

例A-46 ds_cput属性のMETRICHISTORYの表示

DBMCLI> LIST METRICHISTORY ds_cput OVER 10 MIN MAX MEMORY
         DS_CPUT  myexadb03  1.0 %   2014-03-27T16:59:16-05:00       0.3 %   1.0 %
         DS_CPUT  myexadb03  0.7 %   2014-03-27T17:09:16-05:00       0.2 %   0.8 %
         DS_CPUT  myexadb03  0.7 %   2014-03-27T17:19:16-05:00       0.3 %   1.1 %
         DS_CPUT  myexadb03  0.7 %   2014-03-27T17:29:16-05:00       0.3 %   0.9 %
         DS_CPUT  myexadb03  0.7 %   2014-03-27T17:39:16-05:00       0.2 %   0.8 %
         DS_CPUT  myexadb03  0.8 %   2014-03-27T17:49:16-05:00       0.3 %   0.8 %

関連項目:


LIST PHYSICALDISK

説明

LIST PHYSICALDISKコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定される1つ以上の物理ディスクの属性を表示します。

構文

LIST PHYSICALDISK [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list]  [DETAIL]

使用方法

表示可能な属性のリストは、例A-33「データベース・サーバーのハード・ドライブ上でのPHYSICALDISKオブジェクトの説明」に示されています。

例A-47は、PHYSICALDISKオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例A-47 物理ディスクの属性の表示

DBMCLI> LIST PHYSICALDISK
         252:0   G08VKE  normal
         252:1   GYVAXE  normal
         252:2   G07Z5E  normal
         252:3   G0889E  normal

LIST THRESHOLD

説明

LIST THRESHOLDコマンドは、指定した属性およびフィルタで決定される1つ以上のしきい値の属性を表示します。

構文

LIST THRESHOLD [ name |  attribute_filters ]  [attribute_list] [DETAIL]

使用方法

表示可能な属性のリストは、例A-34「THRESHOLDオブジェクトの説明」に示されています。

例A-48は、THRESHOLDオブジェクトを指定したLISTコマンドおよび対応する出力を示しています。

例A-48 しきい値の属性の表示

DBMCLI> LIST THRESHOLD                                               
         DS_CPUT.myexadb04
         DS_TEMP.myexadb04
 
DBMCLI> LIST THRESHOLD DS_CPUT.myexadb04 detail
         name:                   DS_CPUT.myexadb04
         comparison:             >
         warning:                90.0
 
DBMCLI> LIST THRESHOLD DS_TEMP.myexadb04 detail
         name:                   DS_TEMP.myexadb04
         comparison:             >
         critical:               30.0