チェックポイントの復元の概要

チェックポイントのクローン LUNを特定の時点のバックアップの状態に復元できます。

チェックポイントを復元すると、整合性グループが特定の時点に戻ります。復元処理は、Oracle FS Systemまたは Oracle Axiom システムのクローン LUNを使用して、LUNを復元します。クローン LUNからの LUN の復元については、Oracle Flash Storage System 管理者ガイドを参照してください。

復元処理でソースLUNOracle FS Systemまたは Oracle Axiom システムのチェックポイントのLUNに同期されている間、整合性グループはオフラインになります。

Oracle データベースのチェックポイントを復元する場合、DPM がチェックポイントを復元するために、Oracle データベースはオープン状態である必要があります。DPM はオープン状態のときにデータベースの特定の時点のスナップショットにデータを復元 (回復) できます。DPM はデータベースとやり取りして、データベースが停止していて、マウント解除されており、LUN が復元されることを確認します。LUN が復元されると、データベースが再マウントされ、バックアップ中のデータベースの状態であるバックアップモードから状態が変更され、自動回復を使用してオープンされます。それにより、データベースはオンライン状態になります。

Windows ベースのシステムの場合、チェックポイントの復元処理中は Microsoft Volume Shadow Copy Service (VSS) によって整合性グループが管理されます。復元処理が完了すると、整合性グループがオンラインに戻り、必要に応じて、復元されたデータが検証されます。

注:
Microsoft Exchange Server 2013 の場合、基となるボリュームをロックできないために、整合性グループのチェックポイントの復元が失敗することがあります。この失敗は、次のメッセージとともにイベントとして表示されます。
生成している操作: 排他的ボリュームアクセス
この問題を解決するには、Microsoft Exchange Search Host Controller サービスを停止する必要があります。また、Microsoft Exchange 2013 Server でデータベース可用性グループ (DAG) が有効にされている場合、チェックポイントの復元を処理している間、Microsoft Exchange Replication サービスも停止する必要があることがあります。復元処理が完了したら、両方のサービスをふたたび開始できます。