同期レプリケーションについて

同期レプリケーションは、通常同じ構内または大都市圏内の 100 km 半径内で、プライマリストレージとセカンダリストレージに同時にデータを保存します。同期レプリケーションは標準要件または高可用性要件で構成できます。

同期レプリケーションは、1 台以上のレプリケーションエンジンが必要で、ソースおよびターゲットLUNレプリケーションエンジンが同じ SAN ファブリックに接続されている場合にサポートされます。ソースおよびターゲットLUNが拡張 SAN ファブリックによって接続された 2 つのデータセンター内に存在する場合、レプリケーションは同期にもなります。データがプライマリストレージに書き込まれると常に、そのデータが同時にセカンダリストレージにレプリケートされます。

たとえば、ローカルサイトの一般的な同期レプリケーション構成は、単一のOracle MaxRep レプリケーションエンジンと同じ SAN ファブリック内に存在する 2 台のOracle FS Systemから構成されます。

図 1 同期レプリケーションの構成 Configuration for synchronous replication 
凡例
1 ホスト 6 保持 LUN
2 レプリケーションエンジン 7 構成ファイル用のバックアップ LUN
3 ホーム LUN 8 ターゲット LUN
4 ソース LUN 9 セカンダリOracle FS System
5 プライマリOracle FS System  

同期レプリケーションの別の例には、レプリケーションエンジンを各既存のレプリケーションエンジンに追加して、高可用性構成を提供することが含まれます。2 台のレプリケーションエンジンは、アクティブ/パッシブクラスタを形成します。レプリケーションエンジンの一方がアクティブモードになります。他方のレプリケーションエンジンはパッシブモードになり、アクティブレプリケーションエンジンで障害が発生した場合に引き継ぐ準備がされます。

図 2 同期レプリケーションの高可用性構成 High availability configuration for synchronous replication 
凡例
1 アプリケーションサーバー 7 セカンダリホーム LUN
2 プライマリOracle FS System 8 保持 LUN
3 ソース LUN 9 構成ファイル用のバックアップ LUN
4 アクティブレプリケーションエンジン 10 ターゲット LUN
5 ホーム LUN 11 セカンダリOracle FS System
6 パッシブレプリケーションエンジン  

同期レプリケーションの完全な高可用性構成は 2 台のレプリケーションエンジンのクラスタと、ともに同じ SAN ファブリック上にある 2 台のOracle FS Systemから構成されます。