LUN のコピーとクローニング

LUN のコピーまたは LUN の特定時点におけるクローンを作成できます。コピーを作成するときには、すべての LUN データを新しい LUN にコピーします。ソースデータをコピーせずに LUN のプロパティーを新しい LUN にコピーするオプションも選択できます。

元の LUN の正確なイメージを作成する場合は、クローン LUN を作成します。クローン LUN は、ただちに使用できる LUN のポイントインタイム、読み取り/書き込みコピーです。クローン LUN は、ソース LUN と同じ QoS パラメータを保持し、ソース LUN のために作成されたクローン LUN ストレージスペースのストレージ容量を消費します。クローン LUN は、ソース LUN とクローンの違いのみを格納します。クローン LUN は、ほとんどのデータについてソース LUN を使用します。クローン LUN は、作成したあとすぐに使用できます。クローン LUN は、ブロックレベルの完全なコピーを行うことなくソースデータから分岐するための便利な方法を提供します。

クローンまたはコピーは、データの特定時点におけるビューを保存する目的でも作成されます。このような目的でクローンを作成した場合は、あとでデータをソース LUN に復元できます。

既存の LUN と開始データが同じ新しい LUN が必要な場合は、LUN をコピーします。

クローン LUN または LUN のコピーを作成する前に、ソース LUN への変更が最小限に抑えられていることを確認してください。最高の結果を得るため、クローン LUN を作成する前に、その LUN にアクセスするホストアプリケーションを一時停止するか、または Oracle FS Volume Shadow Copy Service Provider (VSS) などのホストソフトウェアを使用してください。システムによって Oracle FS System Manager (GUI) にレプリカが表示されたら、その LUN への書き込みを再開できます。

クローンとは異なり、コピーの新しいブロックは別のドライブグループや異なるストレージクラスのドライブグループに配置されることがあります。たとえば、パフォーマンス SSD などの高パフォーマンスのストレージクラスを使用する LUN のボリュームコピーである最高優先度の LUN が、低いパフォーマンスの容量ドライブに作成されることがあります。

既存の LUN と同じ QOS 設定とストレージ容量設定が設定された LUN を作成することもできます。この方法で作成された LUN には、LUN のプロパティーのコピーが含まれますが、関連付けられているデータのコピーは含まれていません。目的のプロパティーを持つ LUN を作成した後に、その LUN を新しい LUNs を作成するためのテンプレートとして使用できます。