プライマリドライブグループの説明

プライマリドライブグループはシステム全体の Persistence ボリュームを含む Oracle FS System 内のドライブグループです。永続ボリュームはシステム構成データベースを含むボリュームの内部名です。システムには 1 つのプライマリドライブグループが含まれており、これは Oracle FS System によって自動的に割り当てられるか、管理者が手動で割り当てます。
新しい Oracle FS System の場合、またはシステムのリセット後、次の一連の動作が発生します。
  • システムはシステム構成データベースのない状態で起動します。

  • 電源を投入すると、システムはすべてのドライブエンクロージャーを発見し、発見したドライブを含めるドライブグループを作成します。

  • システムはいずれかのドライブグループをプライマリドライブグループとして割り当てます。

  • システムは作成した残りのドライブグループをすべてデフォルトストレージドメインに割り当てます。

  • システムがプライマリドライブグループの永続ボリュームに初期構成を書き込みます。

Oracle FS System に存在するドライブグループが 1 つのみである場合、そのドライブグループがプライマリドライブグループになります。システムに複数のドライブグループがある場合、その中の 1 つのドライブグループがプライマリとして選択されます。

プライマリドライブグループはいつでも変更できます。プライマリではないドライブグループをプライマリとして割り当てると、Oracle FS System がシステムデータを新しいプライマリドライブグループに移行します。この特殊なデータ移行を管理者が取り消すことはできません。