SAN ホストエントリ

SAN ホストエントリは 1 つ以上のイニシエータのグループを表す Oracle FS System Manager (GUI) 内のレコードです。イニシエータは FC HBA ポートの World Wide Name (WWN) です。GUI を使用して手動でホストエントリを作成するか、Oracle FS Path Manager (FSPM) を使用して自動的にホストエントリを作成します。

注: GUI では SAN ホストエントリを指す場合にホストという用語を使用しています。また、SAN ホストという用語は、ストレージエリアネットワークをとおして Oracle FS System に接続するコンピュータを指します。
Oracle FS System には次のタイプの SAN ホストエントリを含めることができます。
関連付けられていないホスト

SAN 上でイニシエータを発見すると Oracle FS System は関連付けられていない SAN ホストエントリを自動的に作成します。イニシエータの名前と、関連付けられていない SAN ホストエントリの名前は同じです。

関連付けられたホスト

管理者が 1 つ以上のホストイニシエータを関連付けたホストエントリ。イニシエータを関連付けられたホストとして手動で関連付けるには、「関連付けられたホスト」オプションを使用します。イニシエータをホストに関連付けると、関連付けられたホストはホストエントリとなり、GUIホストと呼ばれます。

FSPM ホスト

FSPMパイロット にログインしたあとに 1 つ以上のホストイニシエータを関連付けるホスト。FSPMFSPM ホスト上のイニシエータと FSPM ホスト名の関連付けを管理します。

FSPM ホストエントリには次の情報が含まれています。
  • FSPM ホストの名前。これは FSPM を実行する SAN ホストです

  • イニシエータのリスト。これにはホストシステムの FC ポートも含まれます

Oracle FS SystemLUNs がある場合、これらを任意のタイプのホストエントリにマッピングできます。マッピングした LUNs は、ホストエントリが所有するすべてのイニシエータから認識できるようになります。

必要に応じてイニシエータを関連付けられたホストエントリに移動できます。関連付けられていないホストから関連付けられたホストにイニシエータを移動すると、関連付けられていないイニシエータがそのホストエントリに追加され、関連付けられていないホストエントリは削除されます。システムはマッピングされている LUN をそのホストエントリに移動して LUN マッピングを維持します。

たとえば、LUN (LUN 番号 3 にマッピングされている) を LUN (LUN 番号 5 にマッピングされている) が含まれているホストに移動するとします。移動後の関連付けられたホストには両方の LUN が含まれ、それぞれが各 LUN 番号にマッピングされています。新しい LUN 番号と既存の LUN 番号が同じ場合、Oracle FS System は新しくマッピングされた LUN に新しい LUN 番号を割り当てます。

イニシエータを関連付けられたホストエントリ間で移動するには、次のアクションを実行する必要があります。 元のホストエントリの LUN マッピングは新しいホストエントリに適用されません。イニシエータの移動後、元のホストエントリに関連付けられているイニシエータがなくなった場合、Oracle FS System はそのエントリを削除します。
SAN ホストエントリを削除すると、Oracle FS System がシステムに接続されている各イニシエータに対して関連付けられていないホストを作成します。ホストを削除するときには、次のオプションを選択できます。