ストレージドメインの整合性チェック

Oracle FS System は、ストレージドメイン上で保存や変更が行われたデータの整合性を常にモニターし検証しています。自動階層化 LUN の場合、システムは整合性チェックを実行し、LUN データと LUN アドレスの場所 (データの場所を示すもの) が失われたり破損していないかを検証します。

自動階層アドレスの場所に関する問題が検出されると、「ボリュームのマッピングが消失しました」システムアラートが送信されます。マッピングの消失は、自動階層化 LUN にアクセスできない、またはこれを使用できない状態を示しています。ストレージドメインの整合性チェックは消失したマッピングが検出されるとすぐに実行されます。このチェックを管理者が取り消すことはできません。整合性チェックが終了するまでに数分から数時間かかることがあります。実際の所要時間はチェックする LUN の数とデータ量によって異なります。

整合性チェックではシステムは自動階層化データへの場所が正しくレポートされているかどうかを検証します。ストレージドメインで「階層の再割り当て」オプションを無効にしている場合、整合性チェックは適用されません。

次の場合も、システムによって自動的に整合性チェックが実行されます。

ストレージドメインの整合性チェックはいつでも実行でき、Oracle カスタマサポートによって実行を指示されることもあります。システムにより整合性チェックがすでに開始されている場合は、整合性チェックの実行を要求してもその要求は無視されます。