「ストレージドメインの変更」ダイアログ

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選択されたストレージドメインのプロパティーを変更します。

ストレージクラスごとのストレージドメインの容量

選択されたストレージドメインのストレージクラスとその容量をグラフで表示します。

有効なメディアタイプ:
パフォーマンス SSD

バランスの取れた読み取りおよび書き込み操作のパフォーマンスに合わせて最適化されたソリッドステートドライブ (SSD) にデータが格納されることを指定します。

容量 SSD

容量のパフォーマンスと読み取り操作に合わせて最適化された SSD にデータが格納されることを指定します。このストレージクラスでは、書き込みパフォーマンスをある程度犠牲にして、読み取りパフォーマンスと容量の最適化を達成します。

パフォーマンスディスク

高速なハードディスクドライブ (HDD) にデータが格納されることを指定します。このストレージクラスでは、容量をある程度犠牲にして、読み取り操作と書き込み操作のアクセス時間および待機時間を短縮します。

容量ディスク

大容量の交換型 HDD にデータが格納されることを指定します。このストレージクラスでは、速度をある程度犠牲にして容量を最適化します。テープストレージがオプションに含まれていないストレージシステムでは、常にこのストレージクラスが 1G バイトの容量あたりでもっとも低いコストを提供します。

システムは、ストレージクラスごとに、ストレージドメインの物理容量をグラフで表示します。このグラフでは、各ストレージクラスの容量ステータスを示す異なる太さの色付きのバーが使用されます。各グラフの上にマウスポインタを置くと、容量のタイプが表示されます。
注: ドライブの製造元がドライブ容量の表示に 10 進数 (10 乗) を使用している場合があります。Oracle FS System では物理ストレージの容量と論理ボリュームのサイズの表示にバイナリ (2 乗) を使用しています。
  • 1M バイト = 10242 (1,048,576) バイト
  • 1G バイト = 10243 (1,073,741,824) バイト
  • 1T バイト = 10244 (1,099,511,627,776) バイト
可能性のある物理ストレージ容量:
空き領域

指定された次の要素での割り当てに使用できる容量を表示します:ストレージクラス。

使用済み容量

データとシステムオーバーヘッドによって消費される容量を表示します。

合計容量

次の要素から提供される raw 容量の合計を表示します:指定されたストレージクラス内で定義されているドライブグループ。

割り当て済み領域

指定された次の要素にあるすべてのストレージクラスに対して割り当てと指定が行われた容量を表示します: ストレージクラス。

準備中の容量

初期化されている容量を表示します。この値は、通常、ボリュームが削除された結果として得られます。指定された次の要素に関して、この値はしだいに減少しますが、その分だけ空き領域の値は増加します:ストレージクラス。

論理容量への割り当て済み最大容量

ストレージクラスに許可される最大増加容量を表示します。

名前

ストレージドメインの名前を指定します。この名前は Oracle FS System 内で一意である必要があります。

ストレージドメイン名は、最大 82 個の UTF-8 出力可能文字で構成できます。この名前に次の文字を含めることはできません。
  • / (スラッシュ)
  • \\ (バックスラッシュ)
  • . (ドット)
  • .. (ドットドット)
  • タブ
バックグラウンドプロセスの優先度
システムによる選択

(デフォルト) システムが、バックグラウンドデータ移動に必要なリソースと、受信クライアント I/O へのサービス提供に必要なリソースとのバランスを取るように指定します。

影響の最小化

バックグラウンドのデータ移動処理に割り当てられるシステムリソースの量をシステムが制限することを指定します。このオプションは、クライアント I/O に対する影響を最小限に抑えます。高負荷のストレージドメインで推奨されます。

速度の最大化

システムがバックグラウンドのデータ移動処理に高い優先度でリソースを割り当てることを指定します。このオプションでは、クライアント I/O で使用可能なシステムリソースの量が減少します。低負荷のストレージドメインで推奨されます。

自動 QoS リバランスの有効化

ストレージドメインにドライブグループを追加したとき、システムがドライブグループ間で既存のボリュームのバランスをとるように指定します。有効になっている場合、システムは既存のボリュームのデータをストレージドメイン内のすべてのドライブグループに分散させます。このオプションを選択しない場合は、ストレージドメイン内の既存のドライブグループにわたるデータ分散が保持されます。

階層再割り当ての有効化

このストレージドメイン内に存在するすべての階層データのデータプログレッションを有効にするように指定します。個々のオブジェクトの階層再割り当ては無効になっている可能性があります。ストレージドメインのレベルで階層再割り当てを有効にしても、階層再割り当てが無効になっているオブジェクトはオーバーライドされません。デフォルトでは有効です。

階層再割り当て統計情報の収集の有効化

Oracle FS System がストレージドメインのデータ使用パターンを内部的に収集することを指定します。このパターンはデータの最適なストレージクラスを判断するために分析されます。デフォルトでは有効です。別のプロファイルをテストする必要がないかぎり、この設定を変更しないでください。

テストのためにストレージプロファイルを変更していて、テスト中に統計情報を収集したくない場合はこの設定を無効にします。これにより将来の階層再割り当てがゆがめられる可能性があるため、テスト中は階層再割り当て統計情報を収集しないでください。テストを完了したら、階層再割り当て統計情報の収集を有効にします。

注: 階層再割り当て統計情報の収集を有効または無効にしても、CPU、ドライブグループ、ファイルシステム、または LUN に関して表示できる統計情報には影響を与えません (これらは別の一連の統計情報です)。

自動階層スキャンオプション (詳細)

データを別のストレージクラスに移動する際の自動階層アルゴリズムを最適化します。自動階層がアプリケーションのアクティビティーに合わせてアクセス頻度の高いデータブロックとアクセス頻度の低いデータブロックを移動する間隔を指定できます。
注: 自動階層スキャンオプションをロック解除するには、ロックアイコンを選択します。ロックアイコンを再度選択すると、フィールドをロック解除したときの状態に値がリセットされます。
パフォーマンス最適化スキャンサイクル

自動階層がアクセス頻度の高いデータブロックをパフォーマンスの高いストレージクラスに移動するためにスキャンする頻度 (時間単位) を指定します。

たとえば、値を 32 にすると、自動階層が 32 時間ごとにシステムをスキャンして、アクセス頻度の高いデータブロックをパフォーマンスの高いストレージクラスに移動します。

このフィールドを更新すると、n 時間スキャンサイクルの数」フィールドのラベルが影響を受けます。たとえば、値を 32 にすると、n 時間スキャンサイクルの数」のラベルが「32 時間スキャンサイクルの数」に変更されます。

1 から 168 までの値を入力します。

n 時間スキャンサイクルの数

自動階層がコスト最適化スキャンサイクルを実行する前にパフォーマンス最適化スキャンサイクルを実行する頻度を指定します。「n 時間スキャンサイクルの数」フィールドに入力した値に「パフォーマンス最適化スキャンサイクル」フィールドに入力した値を掛けて得られた値が、「コスト最適化スキャンサイクル」フィールドに設定されます。

たとえば、値を 5 にすると、自動階層はパフォーマンス最適化スキャンサイクルを 5 回実行するたびにコスト最適化スキャンサイクルを実行して、アクセス頻度の低いデータをコストの低いストレージクラスに移動します。

2 から 31 までの値を入力します。

コスト最適化スキャンサイクル

(読み取り専用) 自動階層がアクセス頻度の低いデータブロックをコストの低いストレージクラスに移動するためにスキャンする頻度 (時間単位) を表示します。

このフィールドに表示される値は、「パフォーマンス最適化スキャンサイクル」フィールドに入力した値と「n 時間スキャンサイクルの数」フィールドに入力した値の積として計算されます。

たとえば、200 時間ごとにアクセス頻度の低いデータブロックをコストの低いストレージクラスに移動するように自動階層を設定するには、次の値を入力します。
  • パフォーマンス最適化スキャンサイクル: 25

  • 25 時間スキャンサイクルの数: 8

「コスト最適化スキャンサイクル」フィールドに「200」が表示されます。この例では、入力した値によって、25 時間ごとにパフォーマンス最適化スキャンを実行するように自動階層に指示されます。次に、自動階層は 8 回目のスキャンサイクル (または 200 時間) ごとにコスト最適化スキャンを実行して、アクセス頻度の低いデータブロックをコストの低いストレージクラスに移動します。

自動階層化された LUN で許可されたストレージ容量

ストレージドメインの各ストレージクラスに対する自動階層の再割り当て専用となるストレージ容量の最大割合を示します。使用可能なストレージクラスごとに割合を入力します。

デフォルト値は 100% です。