自動階層スキャンを最適化する

選択されたストレージドメインについて、Oracle FS System が自動階層化 LUN のデータアクセスパターンをスキャンする頻度を最適化しなければいけない場合があります。

Oracle FS System は、自動階層 LUN のデータアクセスパターンをスキャンすることで、ストレージドメイン内の各ストレージクラス内にデータを配置する最適なタイミングを判断します。スキャンの間隔を増減させることで自動階層スキャンを最適化できます。時間間隔が短いとスキャン回数が増え、データ移行が頻繁に発生します。長い時間間隔は、システムの実際のデータアクセスパターンを表している可能性があります。

重要! 自動階層スキャンを調整すると、QoS Plus 機能の効率性に影響が及ぶ可能性があります。スキャンオプションを調整する際には十分に注意してください。
たとえば、「n 時間スキャンサイクルの数」の設定値が低すぎると、長期間にわたって頻繁にアクセスされるデータが低パフォーマンスのドライブに移動されてしまう可能性があります。
  1. 「システム」 > 「ストレージドメイン」に移動します。
  2. 更新するストレージドメインを選択します。
  3. 「アクション」 > 「ストレージドメインの変更」を選択します。
  4. ロックアイコン ( alternate image text ) を選択して「自動階層スキャンオプション」のロックを解除します。
  5. (オプション) 「パフォーマンス最適化スキャンサイクル」フィールドに頻度値を入力します。
  6. (オプション) 「n 時間スキャンサイクルの数」フィールドにサイクル値を入力します。
    結果:システムが「コスト最適化スキャンサイクル」の値を計算します。
  7. 「OK」をクリックします。

自動階層スキャンオプションのカスタム設定が不要になった時点で、設定をデフォルト値にリセットしてください。