この章では、各obtoolコマンドについてアルファベット順に説明します。「obtoolコマンドのカテゴリ」では、obtoolコマンドを様々なカテゴリにまとめています。
前提条件
このコマンドを使用する前に、ディスク・プールをドメインに構成する必要があります。
関連項目:
ディスク・プールの管理の詳細は、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』を参照してください。
使用方法
このコマンドでは、期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスによって占有されているディスク・プール内の領域を再利用します。
構文
managedev::=
managedev --deleteexpired/-d [--interactive/-i] [--host/-h <hostname>[,hostname]...] devicename...
意味
例
例3-1 指定されたホストの期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスの削除
この例では、ディスク・プールdp1
に格納されているホストbrhost3
に関連付けられている期限切れのイメージ・インスタンスをすべて削除します。
ob> lsinstance --expired --host brhost2 Instance Name Created Container(s) brhost2-20130423-110518.1 2013/04/23.04:05 dp2 ob> managedev --deleteexpired --host brhost2 dp2 Info: deleted 1 expired backup image from device dp2, space reclaimed: 128.0 KB
用途
mkclass
コマンドは、Oracle Secure Backupユーザー・クラスを定義する場合に使用します。
Oracle Secure Backupでは、複数のクラスが事前定義されます。これらのクラスの詳細は、「クラスおよび権限」を参照してください。
関連項目:
関連コマンドについては、「クラス用コマンド」を参照してください
前提条件
mkclassコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
mkclass::=
mkclass [ --modself/-m { yes | no } ] [ --modconfig/-M { yes | no } ] [ --backupself/-k { yes | no } ] [ --backuppriv/-K { yes | no } ] [ --restself/-r { yes | no } ] [ --restpriv/-R { yes | no } ] [ --listownjobs/-j { yes | no } ] [ --modownjobs/-J { yes | no } ] [ --listanyjob/-y { yes | no } ] [ --modanyjob/-Y { yes | no } ] [ --mailinput/-i { yes | no } ] [ --mailerrors/-e { yes | no } ] [ --mailrekey/-g {yes | no}] [ --browse/-b browserights] [ --querydevs/-q {yes | no}] [ --managedevs/-d {yes | no} ] [ --listownbackups/-s {yes | no}] [ --modownbackups/-S {yes | no} ] [ --listanybackup/-u {yes | no}] [ --modanybackup/-U {yes | no} ] [ --orauser/-o {yes | no}] [ --orarights/-O oraclerights ] [ --fsrights/F fsrights] [ --listconfig/-L {yes | no} ] [ --modcatalog/-c {yes | no}] classname...
意味
yes
またはno
を要求するすべてのmkclass
オプションのデフォルトは、no
です。
キー更新の発生時、エラーの発生時またはキーが期限切れのときに電子メールを管理クラスに送信するかどうかを指定します。
Oracle Secure Backupユーザーが自分のパスワードと名前を変更できるようにします。
Oracle Secure Backupユーザーが、Oracle Secure Backup管理ドメイン内のすべてのオブジェクトを変更(作成、変更、名前変更および削除)できるようにします。このような変更可能オブジェクトには、クラス、ユーザー、ホスト、デバイス、デフォルトおよびポリシーを表す各オブジェクトがあります。
Oracle Secure Backupユーザーが、自分のユーザー・アイデンティティでバックアップを実行できるようにします。
Oracle Secure Backupユーザーが、ルートまたは特権ユーザーとしてバックアップを実行できるようにします。
Oracle Secure Backupユーザーが、ユーザーのUNIX名/グループまたはWindowsドメイン/アカウントによるアクセス権の制限下で、バックアップ・イメージ・インスタンスのコンテンツをリストアできるようにします。
Oracle Secure Backupユーザーが、特権ユーザーとしてバックアップ・イメージ・インスタンスのコンテンツをリストアできるようにします。LinuxおよびUNIXのホストでは、特権リストア操作はroot
オペレーティング・システム・アイデンティティで実行されます。たとえば、Oracle Secure Backupユーザーjoebloggは、オペレーティング・システム・アカウントroot
を使用してこの操作を実行します。Windowsシステムでは、リストア操作は、Windowsクライアント上のOracle Secure Backupサービスと同じアカウントで実行されます。
Oracle Secure Backupユーザーに次のものを表示する権限を付与します。
ユーザーが構成した、スケジュール済、実行中および完了済の各ジョブのステータス
ユーザーが構成したジョブの記録
Oracle Secure Backupユーザーが構成したジョブのみを変更する権限がそのユーザーに付与されます。
Oracle Secure Backupユーザーに次のものを表示する権限を付与します。
スケジュール済、実行中および完了済の各ジョブのステータス
任意のジョブの記録
すべてのジョブを変更する権限をOracle Secure Backupユーザーに付与します。
Oracle Secure Backupで手動による操作が必要になると、Oracle Secure Backupユーザーが電子メールを受信できるようにします。バックアップおよびリストア操作中に、オペレータの手動操作が必要になることがあります。このような状況は、必要なボリュームが見つからなかったり、バックアップを継続するためにボリュームが必要なときに発生する可能性があります。このような場合、この権限を持つクラスに属するOracle Secure Backupユーザーすべてに電子メールが送信されます。
Oracle Secure Backupのアクティビティで発生したエラーが記述された電子メール・メッセージを、Oracle Secure Backupユーザーが受信できるようにします。
作成したバックアップ・イメージおよびバックアップ・イメージ・インスタンスの情報を表示する権限をOracle Secure Backupユーザーに付与します。
管理ドメインのバックアップ・イメージまたはバックアップ・イメージ・インスタンスの情報を表示する権限をOracle Secure Backupユーザーに付与します。
作成したバックアップ・イメージまたはバックアップ・イメージ・インスタンスをOracle Secure Backupユーザーが変更できるようにします。
管理ドメインのバックアップ・イメージまたはバックアップ・イメージ・インスタンスをOracle Secure Backupユーザーが変更できるようにします。
バックアップ・カタログ情報をOracle Secure Backupユーザーが変更できるようにします。
Oracle Secure Backupユーザーがデバイスの状態を問合せできるようにします。
Oracle Secure Backupユーザーが、obtoolコマンドを使用してデバイスの状態を制御できるようにします。
Oracle Secure Backupユーザーが管理ドメイン内のホスト、デバイス、ユーザーなどのオブジェクトをリストできるようにします。
Oracle Secure Backupユーザーに参照権限を付与します。次のいずれかのbrowserights
値を指定します(権限の高い値から順に表示)。
privileged
は、Oracle Secure Backupユーザーがすべてのディレクトリとカタログ・エントリを参照できることを意味します。
notdenied
は、Oracle Secure Backupユーザーがアクセスを明示的に拒否されていないカタログのエントリを参照できることを意味します。このオプションは、カタログに統計記録が保存されていないディレクトリへアクセスできるという点で、permitted
とは異なります。
permitted
は、Oracle Secure BackupユーザーがUNIXの通常の権限チェックによって規制されることを意味します(デフォルト)。特に、Oracle Secure Backupユーザーは、次の条件が最低1つあてはまる場合にのみ、ディレクトリを参照できます。
Oracle Secure Backupのアイデンティティで定義されているUNIXユーザーが、ディレクトリの所有者としてリストされ、その所有者に読取り権がある。
Oracle Secure Backupのアイデンティティで定義されているUNIXグループが、ディレクトリのグループとしてリストされ、そのグループに読取り権がある。
前述のいずれの条件も満たさないが、Oracle Secure Backupのアイデンティティで定義されているUNIXユーザーに、ディレクトリの読取り権がある。
named
は、Oracle Secure BackupユーザーがUNIXの通常の権限チェックによって規制されるが、その他のユーザーに読取り権がないことを意味します。特に、Oracle Secure Backupユーザーは、次の条件が最低1つあてはまる場合にのみ、ディレクトリを参照できます。
Oracle Secure Backupのアイデンティティで定義されているUNIXユーザーが、ディレクトリの所有者としてリストされ、その所有者に読取り権がある。
Oracle Secure Backupのアイデンティティで定義されているUNIXグループが、ディレクトリのグループとしてリストされ、そのグループに読取り権がある。
none
は、Oracle Secure Backupユーザーにディレクトリまたはカタログを参照する権限がないことを意味します。
Oracle Secure BackupユーザーがOracle Databaseのバックアップおよびリストア操作を実行できるようにします(yes
またはno
)。この権限により、Oracle Secure Backupユーザーは持っているその他の権限に関係なくSBT操作を実行できます。たとえば、自分によるリストア実行(perform
restores
as
self
)権がno
に設定されている場合でも、この権限を持つOracle Secure BackupユーザーはSBTリストア操作を実行できます。
指定した権限を持つOracle Secure Backupユーザーが、Oracle Databaseバックアップにアクセスできるようにします。oraclerights
プレースホルダには次のどの値でも設定できます。
class
は、Oracle Secure Backupユーザーが、同じクラス内のどのOracle Secure Backupユーザーが作成したSBTバックアップにもアクセスできることを意味します。
all
は、Oracle Secure BackupユーザーがすべてのSBTバックアップにアクセスできることを意味します。
none
は、Oracle Secure BackupユーザーにSBTバックアップへのアクセス権がないことを意味します。
owner
は、Oracle Secure Backupユーザーがアクセスできるのは自身が作成したSBTバックアップのみであることを意味します(デフォルト)。
作成するクラスの名前を指定します。クラス名は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。
例
例3-2 クラスの作成
この例では、backup_admin
という名前のクラスを作成しています。このコマンドでは、--listownjobs
、--modownjobs
、--listanyjob
、--modanyjob
、--managedevs
、--orauser
および--orarights
についてはデフォルト値のno
を受け入れています。スペース上の制約からこの例のmkclass
コマンドは、折り返されて複数行にわたっています。
ob> mkclass --listconfig yes --modself yes --modconfig yes --backupself yes --backuppriv yes --restself yes --restpriv yes --mailinput yes --mailerrors yes --querydevs yes --browse privileged backup_admin ob> lsclass --long backup_admin backup_admin: browse backup catalogs with this access: privileged access Oracle database backups: owner access file system backups: owner display administrative domain's configuration: yes modify own name and password: yes modify administrative domain's configuration: yes modify catalog: no perform file system backups as self: yes perform file system backups as privileged user: yes list any jobs owned by user: no modify any jobs owned by user: no perform file system restores as self: yes perform file system restores as privileged user: yes receive email requesting operator assistance: yes receive email describing internal errors: yes receive email regarding expired passphrase keys: no query and display information about devices: yes manage devices and change device state: no list any job, regardless of its owner: no modify any job, regardless of its owner: no perform Oracle database backups and restores: no list any backups owned by user: no modify any backups owned by user: no list any backup, regardless of its owner: no modify any backup, regardless of its owner: no
用途
mkdev
コマンドは、Oracle Secure Backup用にデバイスを構成する場合に使用します。このコマンドでは、管理ドメインのデバイスにOracle Secure Backupでの名前と属性が割り当てられます。デバイスには、テープ・デバイス、テープ・ライブラリおよびディスク・プールが含まれます。
Oracle Secure Backupで使用するためには、各デバイスが1つ以上のアタッチメント(ホストとそのデバイス間のデータ・パスを記述したもの)を備えている必要があります。アタッチメントには、デバイスの接続先であるホストと、アクセスに使用するRAWデバイス名を指定します。
前提条件
mkdevコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
Oracle Secure Backupテープ・デバイスを構成する前に、任意のSmall Computer System Interface(SCSI)ターゲットをスキャンして開くシステム・ソフトウェアをすべて無効にしておく必要があります。Oracle Secure Backupが、テープ・ライブラリやテープ・ドライブへのアクセスのため他のシステム・ソフトウェア(監視ソフトウェアなど)との競合を余儀なくされた場合は、予期しない動作が発生することがあります。
構文1
テープ・ドライブを構成する場合は、次の構文を使用します。
mkdev::=
mkdev --type/-t tape [ --attach/-a aspec[,aspec]... ] [ --inservice/-o | --notinservice/-O ] [ --wwn/-W wwn ] [ --library/-l devicename ] [ --dte/-d dte ] [ --blockingfactor/-f bf ] [ --maxblockingfactor/-F maxbf ] [ --automount/-m { yes | no } ] [ --erate/-e erate ] [ --current/-T se-spec ] [ --uselist/-u se-range ] [ --usage/-U duration ] [--positioninterval/-q <positioninterval>] [ --serial/-N serial-number ] [ --model/-L model-name ] [ --createdevfile/-k] devicename...
意味1
次のオプションにより、テープ・ドライブを構成できます。
このデバイスをテープ・ドライブとして指定します。
アタッチメント(ホストへのデバイスの物理接続または論理接続)を構成します。アタッチメントはホストとデバイス間のデータ・パスを記述したもので、デバイスとは区別されます。
Oracle Secure Backupではアタッチメントを使用してデバイスにアクセスするので、デバイスにはOracle Secure Backupで使用できるアタッチメントが1つ以上必要です。ファイバ・チャネル接続されたテープ・ドライブまたはテープ・ライブラリが複数のアタッチメントを持っていて、直接アクセスできるホストごとにアタッチメントが1つずつある場合があります。aspec
プレースホルダの詳細は、「aspec」を参照してください。
テープ・ドライブがOracle Secure Backupから論理的に使用可能であることを指定します。
テープ・ドライブがOracle Secure Backupから論理的に使用不可能であることを指定します。
デバイスのWorld Wide Nameを指定します。wwn
プレースホルダの詳細は、「wwn」を参照してください。
テープ・ドライブがあるテープ・ライブラリの名前を指定します。
テープ・ドライブを搭載しているテープ・ライブラリにおける、そのテープ・ドライブのデータ転送要素(DTE)番号を指定します。DTEは、テープ・ライブラリ内のテープ・ドライブに対するSCSI-2名です。DTEは、1からnの番号を付けられ、テープ・ライブラリ内のテープ・ドライブの識別に使用されます。
--library
を指定した場合は、dte
番号を指定する必要があります。スタンドアロン・テープ・ドライブの場合は、dte
オプションは使用できません。
複数のドライブを搭載しているテープ・ライブラリを最初に構成する場合、Oracle Secure BackupのドライブにDTE番号を割り当てるときは、物理ライブラリの視点からDTE番号付けスキームをよく確認する必要があります。ドライブの番号は、ユーザーが割り当てできるような任意の連番ではありません。ライブラリ内での正しい順序に対応している必要があります。そうでない場合、正しく構成されていないドライブをアンロードしようとすると、エラー(エラー: コマンドを実行できません - ソースが空です)が発生します。ユーザー・インタフェースまたはライブラリのフロント・パネルでテープ・ライブラリ内のDTE番号を判別するには、各DTE番号のドライブ・シリアル番号を探して、Oracle Secure Backupの対応するドライブに正しいDTE番号が割り当てられていることを確認します。Oracle Secure Backupのドライブを構成したら、次のコマンドを使用してDTE番号が正確であることを確認します。
ob> vfylibs -v
vfylibs
コマンドの出力では、各ドライブのシリアル番号およびDTE番号が、ユーザー・インタフェースまたはライブラリのフロント・パネル独自の出力と正確に一致している必要があります。
ブロッキング・ファクタを指定します。ブロッキング・ファクタは、テープに書き込まれるデータの1ブロック当たりに含めることができる512バイトのレコードの数を決定するものです。デフォルトでは、Oracle Secure Backupは64000ブロックをテープに書き込みます(ブロッキング・ファクタは128です)。
最大ブロッキング・ファクタを指定します。最大ブロッキング・ファクタにより、Oracle Secure Backupが、ブロッキング・ファクタが不明のテープから最初に読み込むデータ量が制御されます。
最大ブロッキング・ファクタに指定可能な最大値は、4096です(ブロッキング・ファクタは物理テープ・ブロック当たりに格納できる512バイト・レコードの数です)。この値は、最大テープ・ブロック・サイズが2MBであることを表します。この最大値は、デバイスとオペレーティング・システムの制限の影響を受けるため、最大ブロック・サイズが小さくなることがあります。
自動マウント・モードが設定されます。このマウント・モードは、テープ・ドライブに物理的にロードされたボリュームをOracle Secure Backupが使用する方法を示します(「mountdev」の説明を参照してください)。
この値をyes
(デフォルト)に設定すると、オペレータ操作なしで、テープがバックアップおよびリストア操作用にマウントされます。このオプションをno
に設定した場合は、ボリュームは、使用可能にするには手動でマウントする必要があります。
no
に設定すると有益なのは、テープ・ドライブをバックアップでなくオンデマンド・リストア操作の実行専用とする場合です。バックアップのスケジュール時にこのテープ・ドライブのautomount
をyes
に設定し、テープ・ドライブにアンマウントされた適格なテープがある場合は、このテープ・ドライブがバックアップに使用されます。
エラー率の割合を指定します。エラー率は、リカバリ済のエラー数を書き込まれたブロックの合計数で除算したものに100を乗算した数値です。デバイスによってレポートされたエラー率が指定した値を超えると、警告が発行されます。デフォルトは8
です。
また、テープ・ドライブのエラー・カウンタを読取りまたはリセットしようとしているときにSCSIエラーが発生すると、警告が発行されます。一部のテープ・ドライブでは、このような操作を実行するために必要なSCSIコマンドがサポートされていません。このような警告を回避するには、このオプションに対してnone
を指定することでエラー率のチェックを無効にします。
記憶域要素の番号を指定します。このオプションは、次の基準が満たされているときにのみ、テープ・ドライブに対して適用されます。
そのテープ・ドライブがテープ・ライブラリ内にある。
そのテープ・ドライブにはテープがロード済であることが認識されている。
ハードウェアで、そのテープ・ドライブがロードされた記憶域要素を判別できていない。
se-spec
プレースホルダの詳細は、「se-spec」を参照してください。
このデバイスが使用できる記憶域要素の範囲を指定します。このオプションが適用されるのは、テープ・ライブラリに搭載されているテープ・ドライブのみです。
デフォルトでは、テープ・ライブラリ内のすべてのテープ・ドライブからテープ・ライブラリ内のすべてのテープにアクセスすることが可能になります。バックアップを同時実行する複数のテープ・ドライブを搭載するライブラリでは、複数のテープの使用をパーティション化する必要があります。
たとえば、記憶域要素の前半にある各テープを1番目のテープ・ドライブで使用し、後半にある各テープを2番目のテープ・ドライブで使用する場合です。あるいは、単一のテープ・ドライブ上で様々なタイプのバックアップ用にいろいろな使用リストを設定する場合です。
se-range
プレースホルダの詳細は、「se-range」を参照してください。
クリーンアップ・サイクルの間隔を指定します。たとえば、--usage 1month
により、毎月のクリーンアップ・サイクルがリクエストされます。duration
プレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
構成済の間隔を初期化し、最後のクリーンアップ以降のテープ・ドライブ使用時間を反映させるには、chdev
コマンドで--usageオプションを指定します。たとえば、最新のクリーンアップが1週間前であったものと設定するには、chdev
コマンドで--usage 1week
オプションを指定します。
位置の間隔(テープ位置をサンプリングする間隔を1KBのブロック数で表示したもの)をkb
で指定します。許可されている最大の位置間隔は1048576 (1MB)で、1GBの問合せの間隔になります。位置の間隔が0
の場合は、位置のサンプリングが無効になります。
Oracle Secure Backupではバックアップ中、テープの位置が定期的にサンプリングされます。この位置情報は、リストア操作の速度を上げるために、obtarによってOracle Secure Backupカタログに保存されます。ただし、一部のデバイスでは、このサンプリングによってバックアップ・パフォーマンスが低下することがあります。サポートされているすべてのテープ・ドライブのタイプで最適な位置の間隔をOracle Secure Backupが判別を試みている際に、位置の間隔の調整が必要になる場合があります。
デバイス・レベルで設定された位置の間隔は、グローバルな位置間隔の設定よりも優先します。
テープ・デバイスのシリアル番号を指定します。
シリアル番号を入力した場合、Oracle Secure Backupはこのシリアル番号をデバイス・オブジェクトに保存します。シリアル番号が入力されていない場合、デバイスからシリアル番号を読み取って、最初にOracle Secure Backupがテープ・デバイスを開いたきのデバイス・オブジェクトにこのシリアル番号を保存します。
関連項目:
テープ・デバイスのモデル名を指定します。通常、モデル番号はデバイスの構成時に検出されます。
--attach
引数に指定したSCSI情報を使用して、メディア・サーバーにデバイス・ファイルを作成します。Oracle Secure Backupでは、このデバイス・ファイルを使用してデバイス・オブジェクトも作成します。
LinuxおよびSolarisのメディア・サーバーでは、オペレーティング・システムによりデバイス・ファイルが提供され、これらのデバイス・ファイルを使用してデバイスを構成できます。このため、--attach
引数を使用してデバイス・ファイルを指定できるため、--createdevfile
引数は不要になります。
HP-UXおよびWindowsのメディア・サーバーでは、デバイス・ファイルを--attach
引数の一部として指定すると、このデバイス・ファイルが構成に使用されます。--attach
引数でターゲット、バス、LUN情報などのSCSI情報が指定されている場合、Oracle Secure Backupは、この情報を使用して、デバイス・ファイルをメディア・サーバーに作成します。
AIXメディア・サーバーに接続されているデバイスの場合、--createdevfile
引数により、SCSIバス、ターゲット、およびLUN情報またはバス、wwn、およびメディア・サーバーのLUN情報が含まれるテキスト・ファイルが作成されます。--attach
引数を使用して、このテキスト・ファイルの名前を指定すると、Oracle Secure Backupは、このファイルをデバイス構成に使用します。--attach
引数でSCSI情報のみが指定され、テキスト・ファイル名が指定されていない場合、Oracle Secure Backupは、この情報を使用して、デバイス・ファイルをメディア・サーバーに作成します。
構成するテープ・ドライブの名前を指定します。アタッチメントを指定する場合は、1つのdevicename
のみを指定できます。デバイス名の命名規則については、「devicename」を参照してください。
構文2
mkdev::=
mkdev --type/-t library [ --class/-x vtl ] [ --attach/-a aspec[,aspec]... ] [ --inservice/-o | --notinservice/-O ] [ --wwn/-W wwn ] [ --autoclean/-C { yes | no } ] [ --cleanemptiest/-E { yes | no } ] [ --cleaninterval/-i { duration | off } ] [ --barcodereader/-B { yes | no | default } ] [ --barcodesrequired/-b { yes | no | default} ] [ --unloadrequired/-Q { yes | no } ] [ --serial/-N serial-number ] [ --model/-L model-name ] [ --ejection/-j etype ] [ --minwritablevolumes/-V n ] [ --createdevfile/-k] devicename...
意味2
次のオプションは、テープ・ライブラリを構成する場合に使用できます。ここに記載されていないオプションについては、「意味1」を参照してください。
このデバイスをテープ・ライブラリとして指定します。
仮想テープ・ライブラリを指定します。
自動テープ・クリーンアップを有効にするかどうかを指定します。クリーンアップ・サイクルは、クリーンアップが必要なことがテープ・ドライブによりレポートされたとき、または指定された使用時間が経過したときに開始されます。
Oracle Secure Backupでは、カートリッジがテープ・ドライブにロードされたかまたはドライブからアンロードされたときに、クリーンアップ要件がチェックされます。その時点でクリーンアップが必要となった場合は、Oracle Secure Backupでは次のステップを実行します。
クリーニング・カートリッジをロードします。
クリーンアップ・サイクルが完了するまで待機します。
クリーニング・カートリッジをその元の記憶域要素に戻します。
リクエストされたロードまたはアンロードを再開します。
なお、cleanコマンドを実行すると、手動でテープ・ドライブをクリーンアップできます。
どのクリーニング・テープを使用するかを指定します。このオプションは、テープ・ライブラリに複数のクリーニング・テープを装着した場合に使用すると便利です。
デフォルト値のyes
では、最も空きのあるクリーニング・テープが指定され、これにより、クリーンアップが複数回必要な場合、各クリーニング・テープが順繰りに使用されます。
no
値が指定されると、obtoolでは、最も使用されていないクリーニング・テープが使用されます。これにより、各クリーニング・テープは消耗するまで使用され、その後次のクリーニング・テープが消耗するまで使用される、というようになります。
クリーンアップ間隔があるかどうか、ある場合は間隔のduration
を指定します。デフォルトはoff
です。durationは、テープ・ドライブの使用開始からクリーンアップ・サイクルの開始までの間隔です。duration
プレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
自動テープ・ドライブ・クリーンアップを有効にした場合は、duration
にクリーンアップ・サイクルの間隔を指定します。クリーンアップ要件をレポートしていないテープ・ドライブの場合は、クリーンアップ間隔をたとえば、30days
に指定できます。
バーコード・リーダーがあるかどうかを指定します。デバイスの多くは、バーコード・リーダーが付いているかどうかをレポートします。そのようなデバイスにはdefault
を指定できます。この情報をレポートしないデバイスの場合は、yes
またはno
を指定します。
テープ・ライブラリのテープに読取り可能なバーコードが付いていることをOracle Secure Backupに要求させるかどうかを指定します。
デフォルトはno
です。yes
を指定して、テープ・ライブラリのテープに読取り可能なバーコードがない場合は、テープの使用が拒否されます。default
またはdft
を使用して、デバイス・ポリシー設定に指定されたバーコード値を使用します。
通常、Oracle Secure Backupでは、読取り可能なバーコードのあるテープとそうでないテープを区別しません。このポリシーにより、Oracle Secure Backupでは、リストアに必要なテープを要求する際に、バーコードとボリュームIDの両方をいつでも使用できるようになります。
テープ・ドライブから記憶域要素にテープを移動する際、事前にアンロード操作が必要かどうかを指定します。通常、このオプションはデフォルトのyes
に設定したままにしておきます(つまり、外部デバイス表ob_drives
の値を使用)。ただし、問題が発生する場合、特にテープ・ドライブのアンロード中のオフライン待機中にタイムアウトが発生する場合は、この値をno
に設定してください。
テープ・デバイスのシリアル番号を指定します。
シリアル番号を入力した場合、Oracle Secure Backupはこのシリアル番号をデバイス・オブジェクトに保存します。シリアル番号が入力されていない場合、デバイスからシリアル番号を読み取って、最初にOracle Secure Backupがテープ・デバイスを開いたきのデバイス・オブジェクトにこのシリアル番号を保存します。
テープ・デバイスのモデル名を指定します。通常、モデル番号はデバイスの構成時に検出されます。
テープを取り出す方法を指定します。値は、automatic
、ondemand
またはmanual
です。
Oracle Secure Backupが初期のボリューム・ローテーションを開始するまでの、書込み可能なボリュームの最小数に対するしきい値を指定します。
構成するテープ・ライブラリの名前を指定します。アタッチメントを指定する場合は、1つのdevicename
のみを指定できます。デバイス名の命名規則については、「devicename」を参照してください。
構文3
次の構文を使用して、ディスク・プールを作成および構成します。
mkdev::=
mkdev --type/-t disk [--attach/-a <aspec>[,<aspec>]...] [--force/-Y] [--inservice/-o | --notinservice/-O] [--initialize/-z] [--capacity/-y size-spec] [--concurrentjobs/-J concjobs] [--blockingfactor/-f bf] [--maxblockingfactor/-F maxbf] [--freespacegoal/-G freespacegoal] devicename...
意味3
デバイスがディスク・プールになるように指定します。
アタッチメント(ホストへのストレージ・デバイスの物理接続または論理接続)を構成します。ディスク・プールの場合、ホスト名およびバックアップを格納するファイルシステム・ディレクトリをアタッチメントで指定します。ホストは、メディア・サーバー・ロールを持つOracle Secure Backupホストである必要があり、NDMPファイル・サービス拡張をサポートする必要があります。
すべてのディスク・プールには、Oracle Secure Backupで使用可能なアタッチメントが少なくとも1つずつ必要です。指定したディレクトリが別の管理ドメインのディスク・プールとして現在構成されている場合は、このディスク・プールを前のドメインから削除するまで、ドメインに構成することはできません。指定したディレクトリがディスク・プールとして構成済で、バックアップ・イメージ・インスタンスがまだ格納されている場合、Oracle Secure Backupには、既存のバックアップをリストア・ソースとして使用できるように、ファイルシステム・ディレクトリのコンテンツをカタログに再追加できる旨のメッセージが表示されます。
ディスク・プールのリポジトリとして機能するファイルシステム・ディレクトリに複数のホストからアクセスできる場合、mkdev
コマンドの個別の--attach
オプションを使用することで、各ホストを識別できます。
複数のアタッチ・ポイントが指定されており、それらの間でディレクトリの指定が異なる場合、Oracle Secure Backupは、各アタッチ・ポイントが同じファイルシステム・ディレクトリに解決されることを確認します。この確認が失敗すると、ディスク・プールの作成が終了します。
aspecプレースホルダの詳細は、「aspec」を参照してください。
構成されているディスク・プールが別のOracle Secure Backup管理ドメインの一部であるかどうかを確認するドメイン・メンバーシップ・チェックを上書きすることで、ディスク・プールの構成を強制します。
ディスク・プールのステータスを設定し、Oracle Secure Backupで論理的に使用できるようにします。
ディスク・プールのステータスを設定し、Oracle Secure Backupで論理的に使用できないようにします。
pathname
で指定したファイルシステム・ディレクトリを作成します(存在していない場合)。このオプションが指定されていない場合、指定したディレクトリはホストに存在する必要があります。ディレクトリは、空またはディスク・プールとして構成済である必要があります。
ディスク・プールがファイルシステム・ディレクトリ上で占有できる領域の容量を指定します。size-specプレースホルダは、ディスク・プールのサイズを指定します。数値の後に単位を入力します。ディスク・プール・サイズの単位は、KB、MB、GB、TB、PBまたはEBのいずれかにできます。ゼロを入力すると、ディスク・プールのサイズに制限がなくなります。この場合、ディスク・プールのサイズは、ディスク・プールをホストする基礎となるファイルシステムの容量によってのみ制限されます。
ディスク・プールのバックアップ・イメージ・インスタンスのサイズが指定した容量を超えた場合、領域の消費量がこの容量を下回るまで、Oracle Secure Backupは、このディスク・プールに対してこれ以上のジョブをスケジュールしません。
chdevコマンドを使用して、ディスク・プールの消費量を変更した場合、size-specで指定した値が、ディスク・プールによって現在占有されている領域を下回ると、コマンドが失敗します。
このディスク・プールで同時に実行可能なジョブの最大数を指定します。これには、バックアップ、リストアおよびプール管理関連のジョブが含まれます。詳細は、「concjobs」を参照してください。
ブロッキング・ファクタを指定します。
ブロッキング・ファクタは、ディスク・プールに書き込まれるデータの1ブロック当たりに含めることができる512バイトのレコードの数を決定するものです。デフォルトでは、Oracle Secure Backupは64000ブロックを書き込みます(128のブロッキング・ファクタ)。
関連項目:
最大ブロッキング・ファクタを指定します。最大ブロッキング・ファクタにより、Oracle Secure Backupが、ブロッキング・ファクタが不明のディスク・プールから最初に読み込むデータ量が制御されます。
期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスを事前に削除することで、ディスク・プール・マネージャが保持する必要のあるディスク・プール容量の割合を指定します。
ディスク・プールの名前を指定します。
構文4
ACSLSテープ・ライブラリのテープ・ドライブを構成する場合は、次の構文を使用します。
mkdev::=
mkdev --type/-t tape [ --attach/-a aspec[,aspec]... ] [ --inservice/-o | --notinservice/-O ] [ --wwn/-W wwn ] [ --library/-l devicename --lsm/s lsm_id --panel/p panel_id --drive/r drive_id] [ --blockingfactor/-f bf ] [ --maxblockingfactor/-F maxbf ] [ --erate/-e erate ] [--positioninterval/-q <positioninterval>] devicename...
意味4
ACSLSテープ・ライブラリのテープ・ドライブを構成する場合は、次の意味を使用します。ここに記載されていないオプションについては、「意味1」を参照してください。
ACSLSテープ・ドライブに対してmkdev
を使用できるのは、obacslibd
が停止しいる場合のみです。
構文5
ACSLSテープ・ライブラリを構成する場合は、次の構文を使用します。
mkdev::=
mkdev --type/-t library --class/-x acsls --acsid/-g acs_id [--attach/-a aspec...] [ --inservice/-o | --notinservice/-O ] [ --userid/-n acs_userid ] [ --port/-P port_num ] [ --ejection/-j etype ] [ --minwritablevolumes/-V minvols ] library_devicename...
意味5
ACSLSテープ・ライブラリを構成する場合は、次の意味を使用します。ここに記載されていないオプションについては、「意味1」を参照してください。
このオプションは、このテープ・ライブラリがACSテープ・ライブラリであることを指定します。
ACSLSテープ・ライブラリに対するOracle Secure Backupメディア・サーバーおよびACSLSサーバーを指定します。aspecの書式は、mediaservhostname:acslshost
です。
制御するACSLSテープ・ライブラリのACS ID値を指定します。
ACSLSアクセス制御ユーザー名を指定します。この値はオプションです。指定した場合、ACSLSサーバーとのやりとりにはすべてこのアクセス名が前に付きます。
ACSLSサーバー・ソフトウェアのリスニング・ポートを指定します。通常、この値は0
か、または指定しません。このオプションを指定する必要があるのは、ACSLSサーバーがファイアウォールの内側にある場合のみです。
構文6
シンボリック名をACSLSテープ・ライブラリ内のACSカートリッジ・アクセス・ポート(CAP)と関連付ける場合は、次の構文を使用します。このコマンドでは、ACS上の物理アイテムであるCAPを作成または変更しません。
mkdev::=
mkdev --type/-t cap [ --library/-l devicename ] [ --capid/-c cap_id ] [ --lsm/-s lsm_id ] capname
意味6
シンボリック名をACSLSテープ・ライブラリ内のACSカートリッジ・アクセス・ポート(CAP)と関連付ける場合は、次の意味を使用します。
例
例3-3 テープ・ドライブの構成
この例では、テープ・ドライブを構成しています。
ob> lsdev library lib1 in service drive 1 tape1 in service library lib2 in service drive 1 tape2 in service ob> mkdev --type tape --inservice --library lib1 --erate 8 --dte 2 --blockingfactor 128 --uselist 1 --usage 4minute --automount yes hptape ob> lsdev library lib1 in service drive 1 tape1 in service drive 2 hptape in service library lib2 in service drive 1 tape2 in service
例3-4 テープ・ライブラリの構成
この例では、テープ・ライブラリを構成しています。
ob> mkdev --type library --inservice --barcodereader yes --barcodesrequired yes --autoclean no --cleanemptiest no hplib1
例3-5 ディスク・プールの構成
この例では、容量80GBのディスク・プールdp1
を構成します。このディスク・プールに関連付けられているバックアップを格納するファイルシステム・ディレクトリは、ホストbrhost3
上の/scratch/osb_test/virtual_devices/dp1
です。このディスク・プールで実行可能な同時ジョブの数は15です。使用する領域がディスク・プール容量の90%を超えると、このディスク・プールに新しいバックアップまたはリストア・ジョブがスケジュールされません。
ob> mkdev --type disk --inservice --attach brhost3:/scratch/osb_test/virtual_devices/dp1 --capacity 80GB --freespacegoal 90 --concurrentjobs 15 dp1
例3-6 Linuxでのデバイス・ファイルによるテープ・ライブラリの構成
この例では、Linuxでテープ・ライブラリlib1
を構成する際に、デバイス・ファイルを指定します。
ob> mkdev -t library -a -J s06:/dev/obl3+stcontroller=1+sttarget=0+stlun=1 lib1 ob> lsdev lib1 lib1: Device type: library Model: [none] Serial number: [none] In service: yes Debug mode: no Barcode reader: default (hardware-selected) Barcodes required: no Auto clean: no Clean interval: (not set) UUID: 7fef35b4-18b1-102d-8c5b-00096b1b77b0 Attachment 1: Host: s08 Raw device: /dev/obl3
前提条件
mkdsコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
mkds::=
mkds [ --nq ] [ --dir/-d ] [ --nocheck/-C ] [ --noedit/-E ] [ --input/-i ] dataset-name...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
dataset-name
という名前のデータセット・ディレクトリが作成されます。
データセット・ディレクトリは、データセット・ファイルを格納するディレクトリです。データセット・ディレクトリは階層構造にすることができ、10レベルの深さまでサブディレクトリをネストできます。
データセット・ファイルの構文エラー・チェックを無効にします。
データセット・ファイルの作成時に、デフォルトのエディタ・ウィンドウ(環境変数EDITOR
で定義)が開かないようにします。
データセット・ファイルのコンテンツを入力できるようにします。
データセット・ディレクトリまたはデータセット・ファイルの名前を指定します。mkds
コマンドでは、pwddsコマンドによって表示されたディレクトリを基準とした相対位置に、データセット・ファイルまたはデータセット・ディレクトリが作成されます。dataset-name
プレースホルダの詳細は、「dataset-name」を参照してください。
例
例3-7 データセットの作成
この例では、データセット・ディレクトリmydatasets1
を作成してから、このディレクトリにデータセット・ファイルtest.ds
を作成しています。
ob> pwdds / (top level dataset directory) ob> mkds --dir mydatasets1 ob> mkds --nq --input mydatasets1/test.ds Input the new dataset contents. Terminate with an EOF or a line containing just a dot ("."). include host brhost2 include path /home . ob> lsds --recursive Top level dataset directory: mydatasets1/ mydatasets1/test.ds
例3-8 データセット・サブディレクトリの作成
この例では、mydatasets1
ディレクトリにnot_used
サブディレクトリを作成しています。
ob> pwdds /mydatasets1 ob> mkds --dir not_used ob> cdds .. ob> pwdds / (top level dataset directory) ob> lsds --recursive Top level dataset directory: mydatasets1/ mydatasets1/not_used/ mydatasets1/test.ds
例3-9 Windowsホストへのデータセットの作成
この例では、データセット・ファイルc-winhost1.ds
を作成しています。このファイルでは、Windowsホストwinhost1
のドライブC:\
のバックアップを指定しています。
ob> pwdds / (top level dataset directory) ob> mkds --nq --input c-winhost1.ds Input the new dataset contents. Terminate with an EOF or a line containing just a dot ("."). include host winhost1 include path "C:\" { exclude name *.log } . ob> lsds NEWCLIENTS c-winhost1.ds
前提条件
mkdup
コマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)権を備えている必要があります。
構文
mkdup::=
mkdup [ --comment/-c commentstring] [ --inputcomment/-i ] [ --trigger/-e dupevent:duration ] [ --restrict/-r restriction[,restriction]...] ] [ --migrate/-m { yes | no } ] { --rule/-u duplicationrule[,duplicationrule...] } policyname...
意味
lsdup
の使用時に表示される説明的なコメント。
バックアップ管理者に説明的なコメントの入力を要求します。mkdup --inputcomment
を実行すると、コメントの入力を要求するプロンプトが表示されます。コメントを終了するには、その行にピリオド(.
)を付けます。
ボリュームが複製の対象になる時期を指定します。duration
プレースホルダは、dupevent
後にボリュームが複製の対象になる期間を指定します。
複製を管理ドメイン内の特定のデバイスに制限します。メディア・サーバー・ホストまたはこれらのホスト上の特定のデバイスを選択できます。複製対象のオリジナル・ボリューム
が含まれるメディア・サーバーとは異なるメディア・サーバーにボリュームを複製するには、duplicateovernetworkポリシーをyesに設定しておく必要があります。ネットワーク帯域幅を大量に使用する必要があるため、Oracle Secure Backupはデフォルトでは、異なるメディア・サーバーに取り付けられたデバイス間での複製は行いません。
duplicateovernetwork
をyes
に設定せず、制限を指定しない場合(デフォルト)、このボリューム複製ポリシーはデバイス制限を受けず、任意のメディア・サーバー上にある使用可能な任意のデバイスを、Oracle Secure Backupスケジューリング・システムの判断で使用できます。
関連項目:
dupevent
プレースホルダの詳細は、「dupevent」を参照してください
duration
プレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください
restriction
プレースホルダの詳細は、「restriction」を参照してください
duplicateovernetwork
ポリシーの詳細は、「duplicateovernetwork」を参照してください
ボリュームを移行するかどうかを指定します。このオプションをyes
に設定した場合、このボリューム複製ポリシーに指定できるルールは1つのみです。--migrate
オプションを指定しない場合、ボリュームは移行されません。
media-family
:
number
の書式で複製ルールを指定します。
例
例3-10 ボリューム複製ポリシーの作成
この例では、複製イベント(firstwrite
として)およびその期間(forever
として)のトリガーでボリューム複製ポリシーを作成します。このボリュームは移行されません。これは、ホストbrhost3
に制限され、2
つの複製がRMAN-DEFAULT
メディア・ファミリに作成されます。
ob> mkdup --trigger firstwrite:forever --migrate no --restrict @brhost3 --rule RMAN-DEFAULT:2 voldup1 ob> lsdup --long voldup1 voldup1: Migrate: no Trigger: firstwrite : forever Restriction 1: @brhost3 Rule 1: RMAN-DEFAULT : 2 UUID: db4bfd64-18af-1031-b040-00163e527899
用途
mkhost
コマンドは、管理ドメインにホストを追加する場合に使用します。ホストは、ローカルでOracle Secure Backupを実行している、またはネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)を使用してOracle Secure Backupからアクセスできる必要があります。
関連項目:
関連コマンドについては、「ホスト用コマンド」を参照してください
前提条件
mkhostコマンドの実行には、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権が必要です。
使用方法
Windowsホストがファイアウォールで保護されている場合は、ホスト上のOracle Secure Backupデーモンが管理ドメイン内の他のホストと通信できるようにファイアウォールを構成する必要があります。Windows XP Service Pack 2およびWindows Server 2003にはWindows Firewallが組み込まれており、デフォルトの構成では、Oracle Secure Backupで使用するポートのインバウンド・トラフィックをブロックするようになっています。詳細は『Oracle Secure Backupインストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
構文1
Oracle Secure Backupをローカルで実行しているホストを管理ドメインに追加する場合は、次の構文を使用します。
mkhost::=
mkhost [ --access/-a ob ] [ --inservice/-o | --notinservice/-O ] [ --encryption/-e { required | allowed } ] [ --disablerds/-d { yes | no | systemdefault }] [ --algorithm/-l { AES128 | AES192 | AES256 } ] [ --keytype/-t { passphrase | transparent } ] [ --rekeyfrequency/-g duration ] [ --passphrase/-s string ] [ --querypassphrase/-Q ] [ --tcpbufsize/-c bufsize ] [ --ndmpauth/-A authtype ] [ --roles/-r role[,role]... ] [ --ip/-i ipname[,ipname]... ] [ --nocomm/-N ] [ --certkeysize/-k cert-key-size ] hostname...
意味1
これらのオプションは、ホストにOracle Secure Backupがインストールされており、Oracle Secure Backupの内部通信プロトコルを使用して通信を行う場合に使用します。
ホストがローカルにインストールされたOracle Secure Backupにアクセスすることを指定します。デフォルトでは、コンピュータがOracle Secure Backup RPCプロトコル(およびNDMP)でアクセスされているか、それともNDMPのみでアクセスされているかが動的に判断されます。
暗号が必須か、可能かを指定します。required
に設定すると、このホストに対するバックアップはすべて暗号化されます。allowed
に設定すると、暗号化はグローバル暗号化ポリシーおよびバックアップ・ジョブ固有の暗号化設定によって決まります。デフォルトはrequired
です。
クライアントとメディア・サーバー間のデータ転送にReliable Datagram Socket (RDS) over Infinibandを使用するかどうかを指定します。有効な値は、次のとおりです。
yes
ホストとメディア・サーバー間のデータ転送にRDS for over Infinibandは使用しません。
no
ホストとメディア・サーバー間のデータ転送にRDS over Infinibandを使用します。
systemdefault
これはデフォルトの設定です。データ転送にRDSを使用する必要があるかどうかは、管理ドメイン・レベルの設定を使用して決定されます。管理レベルでRDSの使用を指定するには、操作ポリシーdisablerds
を使用します。したがって、disablerds
操作ポリシーがno
に設定され、ホストに対して--disablerds
の値がsystemdefault
に設定されている場合、そのホストはRDSを使用してデータ転送を行います。
ホスト・レベルの--disablerds
設定は、disblerds
操作ポリシーを使用した管理ドメイン・レベルの設定に優先します。したがって、操作ポリシーdisablerds
をno
に設定し、特定のホストに対してchhost
コマンドの--disablerds
オプションをyes
に設定した場合、そのホストのデータ転送にRDSは使用されません。
使用される暗号化アルゴリズムを指定します。デフォルトはAES192
です。
暗号化キーが生成される方法を指定します。値は次のとおりです。
passphrase
バックアップ管理者が、後で暗号化キーの生成に使用されるパスフレーズを指定します。パスフレーズを使用して生成されたキーは、Oracleウォレットに保存されません。パスフレーズが失われると、これらのバックアップはリストアできません。
transparent
暗号化キーは、自動的に生成されてOracleウォレットに保存されます。
デフォルトは、transparent
です。
キーが生成される頻度を指定します。値は次のとおりです。
disabled
キーは生成されません。
指定された時間間隔でキーを生成します。N
が0
の場合、キーは生成されません。期間の最小値は1日です。
systemdefault
rekeyfrequencyグローバル・ポリシーに従って、キーを生成します。
perbackup
バックアップごとにキーを生成します。
デフォルトは30days
です。
暗号化キーの生成に使用されるパスフレーズを指定します。
パスワードは、コマンドラインまたはコマンド・スクリプトにクリアテキストで指定しないでください。セキュリティ上の脆弱性となります。Oracle Secure Backupユーザーにパスワードの入力を要求する方法をお薦めします。
暗号化キーの生成に使用されるパスフレーズを問い合せます。
TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のバッファ・サイズを指定します。デフォルト値はnot
set
で、その場合はグローバル・ポリシーoperations/tcpbufsize
が適用されます。TCP/IPの最大バッファ・サイズは4GB、最小バッファ・サイズは1KBです。TCP/IPのバッファ・サイズを指定どおりに設定できない場合は、警告が表示されます。これは、オペレーティング・システムのカーネル制限が指定されたTCP/IPのバッファ・サイズより小さいときに発生します。
TCP/IPのバッファ・サイズを増やすと、TCP/IPの公示ウィンドウも増えます。そのため、広域ネットワーク(WAN)を介したバックアップをチューニングするには、ラウンド・トリップ時間にバンド幅を乗算した値よりも大きな値にこのパラメータを設定する必要があります。
ホストがOracle Secure Backupから論理的に使用可能であることを指定します。
ホストがOracle Secure Backupから論理的に使用不可能であることを指定します。
ホスト・コンピュータのIPアドレスを指定します。IPアドレスは4つの数字をピリオドで区切って表します。IPアドレスのホスト名を使用することもできます。この場合、ホスト名は基礎となるオペレーティング・システムによって解決され、IPアドレスに変換されます。
ipname
を指定した場合、Oracle Secure Backupでは、ユーザーが割り当てたホスト名を使用してホストのIPアドレスを取得することはせず、かわりに、有効なIPアドレスに解決されるホスト名が見つかるまで、指定の各ipname
を使用します。mkpniコマンドでこのホストに優先ネットワーク・インタフェース(PNI)を指定した場合は、PNIアドレスが優先的に使用されます。
注意:
Oracle Secure Backup管理ドメインに参加するホストに対しては、DHCPによるIPアドレスの割当てはサポートされません。すべてのホストに対して静的IPアドレスを割り当てる必要があります。静的IPアドレスを使用できない場合は、指定のホストに常に同じIPアドレスがDHCPサーバーによって割り当てられることを確認します。
ipname
を指定しない場合、Oracle Secure Backupでは、指定のhostname
を解決してIPアドレスを取得しようとします。
Oracle Secure Backupは、IPv6をサポートするすべてのプラットフォームでInternet Protocol v4(IPv4)、Internet Protocol v6(IPv6)およびIPv4とIPv6の混合環境をサポートします。
ホスト・コンピュータとの通信を抑止します。このオプションは、ホストがまだネットワークに接続されていないときにホストをドメインに追加する場合に使用できます。
このホストのアイデンティティ証明書に使用される公開鍵/秘密鍵のペアのサイズをビット単位で設定します。デフォルトでは、「certkeysize」セキュリティ・ポリシーの値が使用されます。--certkeysize
を指定すると、指定した値がセキュリティ・ポリシーの鍵のサイズより優先されます。--certkeysize
で設定した鍵のサイズはこのホストに対してのみ適用され、現在または今後使用するその他のホストの鍵のサイズには影響しません。
鍵のサイズが大きくなると、小さい鍵に比べて鍵ペアの生成のための計算に時間がかかるので、鍵サイズの設定はmkhost
コマンドの処理時間に影響を与えます。mkhost
コマンドの実行中、5秒ごとにステータス・メッセージが表示されます(例3-12を参照)。プロセスが完了すると、コマンド・プロンプトが表示されます。
構文2
Oracle Secure BackupがNDMP(ファイラなど)でアクセスするホストを管理ドメインに追加する場合は、次の構文を使用します。
mkhost::=
mkhost --access/-a ndmp [ --inservice/-o | --notinservice/-O ] [ --encryption/-e { required | allowed } ] [ --algorithm/-l { AES128 | AES192 | AES256 } ] [ --keytype/-t { passphrase | transparent } ] [ --rekeyfrequency/-g duration ] [ --passphrase/-s string ] [ --querypassphrase/-Q ] [ --role/-r role[,role]... ] [ --ip/-i ipname[,ipname]... ] [ --ndmpauth/-A authtype ] [ { --ndmppass/-p ndmp-password } | --queryndmppass/-q | --dftndmppass/-D ] [ --ndmpport/-n portnumber ] [ --ndmppver/-v protover ] [ --ndmpuser/-u ndmp-username ] [ --nocomm/-N ] [ --ndmpbackuptype/-B ndmp-backup-type ] [ --backupev/-w evariable-name=variable-value ]... [ --restoreev/-y evariable-name=variable-value ]... hostname...
注意:
NDMPホストで次のmkhost
オプションを使用できるのは、Oracle Secure Backup 10.3.0.2.0以降のみです。
encryption
algorithm
keytype
rekeyfrequency
passphrase
querypassphrase
意味2
これらのオプションは、ホスト(ファイラ、ネットワーク接続ストレージ(NAS)デバイスなど)にOracle Secure Backupがインストールされておらず、ホストがNDMPを使用して通信を行う場合に使用します。
ホストがネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)を使用して通信を行うことを指定します。NDMPホストは、NetApp、MirapointまたはDynaStoreなど、サード・パーティのベンダーから提供されるストレージ・アプライアンスです。NDMPホストはNDMPプロトコルを実装しており、(Oracle Secure Backupデーモンではなく)NDMPデーモンを使用してファイルシステムのバックアップおよびリストアを行います。
使用される暗号化アルゴリズムを指定します。デフォルトはAES192
です。
使用される暗号化アルゴリズムを指定します。デフォルトはAES192
です。
キーが生成される頻度を指定します。値は次のとおりです。
disabled
キーは生成されません。
N duration
指定された時間間隔でキーを生成します。N
が0
の場合、キーは生成されません。期間の最小値は1日です。
systemdefault
rekeyfrequencyグローバル・ポリシーに従って、キーを生成します。
perbackup
バックアップごとにキーを生成します。
デフォルトは30days
です。
暗号化キーが生成される方法を指定します。値は次のとおりです。
passphrase
バックアップ管理者が、後で暗号化キーの生成に使用されるパスフレーズを指定します。
transparent
暗号化キーは、自動的に生成されてOracleウォレットに保存されます。
ホストがOracle Secure Backupから論理的に使用可能であることを指定します。
ホストがOracle Secure Backupから論理的に使用不可能であることを指定します。
ロールをホストに割り当てます。role
プレースホルダの詳細は、「role」を参照してください。
ホスト・コンピュータのIPアドレスを指定します。Oracle Secure Backup管理ドメインに参加するホストに対しては、DHCPによるIPアドレスの割当てはサポートされません。すべてのホストに対して静的IPアドレスを割り当てる必要があります。静的IPアドレスを使用できない場合は、指定のホストに常に同じIPアドレスがDHCPサーバーによって割り当てられることを確認します。
注意:
IPアドレスのかわりにホスト名を使用することができます。この場合、ホスト名は基礎となるオペレーティング・システムによって解決され、IPアドレスに変換されます。
Oracle Secure Backupは、IPv6をサポートするすべてのプラットフォームでInternet Protocol v4(IPv4)、Internet Protocol v6(IPv6)およびIPv4とIPv6の混合環境をサポートします。
認可タイプを指定します。authtype
プレースホルダの詳細は、「authtype」を参照してください。
認可タイプは、Oracle Secure BackupがNDMPサーバーから認証を受ける際に使用するモードです。通常は、デフォルトの設定であるnegotiated
を使用してください。必要な場合、たとえば、NDMPサーバーが正常に動作しない場合は、この設定を変更してもかまいません。
NDMPのパスワードを指定します。このパスワードは、このNDMPサーバーに対するOracle Secure Backupの認証に使用されます。このオプションおよび--queryndmppass
を指定しない場合は、ndmp/passwordポリシーで定義されているデフォルトのNDMPパスワードが使用されます。
ユーザーに対してNDMPパスワードの入力を要求します。
ndmp/passwordポリシーで定義されているデフォルトのNDMPパスワードを使用します。
NDMPで使用するTCPポート番号を指定します。通常、ポート10000が使用されます。このサーバーがデフォルト以外のポートを使用する場合は、別のポートを指定できます。
プロトコルのバージョンを指定します。protover
プレースホルダの詳細は、「protover」を参照してください。デフォルトはNULL (""
)です(「サーバーの指定」値を使用)。
ユーザー名を指定します。ユーザー名は、このNDMPサーバーによるOracle Secure Backupの認証に使用されます。指定しない場合は、ndmp/usernameポリシーに定義されているユーザー名の値が使用されます。
ホスト・コンピュータとの通信を抑止します。このオプションは、ホストがまだネットワークに接続されていないときにホストをドメインに追加する場合に使用できます。
デフォルトのNDMPバックアップの形式を指定します。デフォルトはクライアント上で実行されているNDMPデータ・サービスによって定義されます。ndmp-backup-type
プレースホルダの詳細は、「ndmp-backup-type」を参照してください。
バックアップ用にホストのNDMPデータ・サービスに渡すNDMPバックアップ環境変数を宣言します。
リストア用にホストのNDMPデータ・サービスに渡すNDMPリストア環境変数を宣言します。
管理ドメインに追加するホストの名前を指定します。IPアドレスを--ip
オプションで指定している場合は、ホストを複数指定することはできません。
ホスト名は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。
例
例3-11 Oracle Secure Backupをローカルで実行しているホストの追加
この例では、Oracle Secure Backupをローカルで実行しているホストsfserver1
を管理ドメインに追加します。
ob> lshost brhost2 client (via OB) in service brhost3 mediaserver,client (via OB) in service osbsvr1 admin,mediaserver,client (via OB) in service ob> mkhost --access ob --inservice --roles mediaserver,client --nocomm sfserver1 ob> lshost brhost2 client (via OB) in service brhost3 mediaserver,client (via OB) in service sfserver1 mediaserver,client (via OB) in service osbsvr1 admin,mediaserver,client (via OB) in service
例3-12 大きな鍵サイズを持つホストの追加
この例では、証明書の鍵サイズが4096
のホストを追加します。サンプル出力は一定の間隔で表示されるステータス・メッセージです。
ob> mkhost --inservice --role client --certkeysize 4096 osbsvr2 Info: waiting for host to update certification status... Info: waiting for host to update certification status... Info: waiting for host to update certification status... Info: waiting for host to update certification status... ob> lshost osbsvr2 osbsvr2 client (via OB) in service
例3-13 NDMPホストの追加
この例では、Oracle Secure BackupがNDMPでアクセスするホストを追加します。スペース上の制約のため、サンプル・コマンドはページに収まるようにあらかじめ折り返されています。
ob> mkhost --nocomm --access ndmp --ip 192.0.2.151 --inservice --roles client --ndmpauth none --ndmpuser jim --ndmppass mypassword --ndmppver "" ndmphost1 ob> lshost brhost2 client (via OB) in service brhost3 mediaserver,client (via OB) in service sfserver1 mediaserver,client (via OB) in service ndmphost1 client (via NDMP) in service osbsvr1 admin,mediaserver,client (via OB) in service
前提条件
mklocコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
mkloc::=
mkloc [ --inputcomment/-i | --comment/-c comment ] [ --mailto/-m email-target[,email-target]... ] [ --customerid/-I customerid ] [ --notification/-n ntype ] [ --recalltime/-R duration ] locationname...
意味
場所に対するコメントの入力(オプション)を可能にします。mkloc --inputcomment
を実行すると、コメントの入力を要求するプロンプトが表示されます。コメントを終了するには、その行にピリオド(.
)を付けます。
場所についての説明的なコメントを指定します。
カスタマIDの文字列。注意: 保管場所に対してのみ有効です。
ここで指定した電子メール・アドレスでは、指定の場所にあるボリュームなどのメディアの移動に関する選択または配布レポートを受信します。この機能を使用するには、管理サーバー上で電子メール・システムが動作している必要があります。複数のエントリをカンマで区切ります。
--notification
ntype
オプションを使用すると、保管場所に対するメディアの移動が発生する際に、オフサイト保管ベンダーに送信する電子通知タイプを指定できます。ntype
値は、none
またはimftp
(Iron Mountain FTPファイル)です。
--recalltime
オプションを使用すると、この保管場所からデータ・センターにボリュームをリコールするのに必要な時間を指定できます。この設定は、アクティブな場所に対して使用できず、オフサイトの保管場所に対してのみ有効です。この設定は、Recovery Manager(RMAN)によって開始された、指定のリソース待機期間内に供給できなかったテープ・ボリュームを使用する必要があるリストア・リクエストが失敗したかどうかを判断する場合に使用できます。また、このパラメータは、複数のオフサイトの場所で複数のコピーを使用できる場合に、リストア操作のためにリコールするボリュームを特定するために、ボリューム・クローニング機能で使用することも可能です。
保管場所の名前。
注意:
all
は予約語であるため、場所の名前として使用できません。
例
例3-14 場所オブジェクトの作成
この例では、場所オブジェクトtestloc
を作成します。この場所の電子メール・ターゲットはjohn.doe@oracle.com
で、そのリコール時間は1 year
です。この保管場所のメディア移動には、通知は提供されません。
ob> mkloc --mailto john.doe@oracle.com --recalltime 1y --notification none testloc ob> lsloc --long Media_Recycle_Bin: Comment: OSB-generated location Recalltime: disabled UUID: 632c3c50-0e77-1031-8e47-00163e527899 testloc: Recalltime: 1 year Mail to: john.doe@oracle.com UUID: 3331c846-18c0-1031-b040-00163e527899 vlib1: Associated device: vlib1 (library) Comment: OSB-generated location for library vlib1 Recalltime: disabled UUID: 712a478e-0e77-1031-b040-00163e527899
用途
mkmf
コマンドは、メディア・ファミリ(バックアップ・ボリュームの名前付き分類)を作成する場合に使用します。メディア・ファミリによって、異なる時刻に作成されたボリュームに同様の特性を持たせることができます。たとえば、保存期間が6か月のバックアップ用メディア・ファミリを作成できます。このファミリを後続のbackupコマンドに対して指定すると、作成されるすべてのボリュームの保存期間が6か月になります。
メディア・ファミリには、コンテンツ管理(デフォルト)または時間管理という、相互に排他的な有効期限ポリシー・タイプのいずれかを指定します。コンテンツ管理されたポリシーでは、ボリュームに記録されたすべてのバックアップ・ピースが削除済とマークされた時点でのみ、そのボリュームが期限切れとなります。時間管理されたポリシーでは、有効期限(ボリューム作成時間
に--writewindow時間と--retain時間を合算して算出)に達するとボリュームが期限切れになります。
関連項目:
関連コマンドについては、「メディア・ファミリ用コマンド」を参照してください
前提条件
mkmfコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
mkmf::=
mkmf [ --writewindow/-w duration ] [ --retain/-r duration ] [ [ --vidunique/-u ] | [ --vidfile/-F vid-pathname ] | [ --viddefault/-d ] | [ --vidfamily/-f media-family-name ] ] [ [ --inputcomment/-i | [ --comment/-c comment ] ] [ --contentmanaged/-C ] [ --append/-a ] [ --noappend/-A ] [ --rotationpolicy/-R policyname ] [ --duplicationpolicy/-D policyname ] [ --acsscratchid/-d acsscratch_id ] media-family-name...
意味
メディア・ファミリの書込み可能期間を指定します。duration
プレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。デフォルトはdisabled
で、ボリューム有効期限の計算時に書込みウィンドウは考慮されません。
書込みウィンドウは、更新(通常、バックアップ・イメージ・インスタンスを最後に追加)のためにボリューム・セットがオープンのままである期間です。ファミリのすべてのボリュームは、同一のボリューム・セットの一部とみなされます。書込みウィンドウは、最初のファイルがセットの最初のボリュームに書き込まれたときに開始され、指定した期間が経過すると終了します。書込みウィンドウが終了すると、Oracle Secure Backupは次のいずれかの条件が満たされるまでボリューム・セットへの追加更新を許可しません。
期限切れになる。
再ラベル付けされる。
再利用される。
ラベル付けを解除される。
強制的に上書きされる。
Oracle Secure Backupがこのボリューム・セットをバックアップ操作用に使用し続けるのは、書込みウィンドウが終了するまでです。
forever
またはdisabled
をduration
として選択すると、数値は入力できません。たとえば、書込みウィンドウを14days
に設定する、またはforever
を指定してボリューム・セットを無期限に更新可能にすることなどができます。メディア・ファミリのメンバーであるボリューム・セットはすべて、同じ期間の間、更新のためにオープンのままです。
このオプションは、自動テープ複製に使用されるメディア・ファミリには作用しません。
ボリューム・セットのボリュームを保存する時間の長さである保存期間を指定します。このオプションを指定した場合、このメディア・ファミリはコンテンツ管理ではなく時間管理になります。duration
プレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
ボリューム有効期限は、ボリュームが期限切れになる日時です。この時間は、バックアップ・イメージ・ファイル番号1をボリュームに書き込んだ時間に、書込みウィンドウ期間(--writewindow)が指定されている場合は書込みウィンドウ期間を加算し、さらにボリュームの保存期間(
--retain
)を加算して算出します。
保存期間として指定した期間が終了するまでは、このメディア・ファミリのメンバーであるボリュームの上書きは不可能になります。1つのボリュームがfullになり、Oracle Secure Backupが次のボリュームに継続してバックアップを実行する場合は、ボリューム・セットの各ボリュームに同じ保存時間が割り当てられます。
時間管理されたボリュームにはRecovery Manager(RMAN)バックアップを行うことができます。したがって、時間管理の有効期限ポリシーのボリュームには、ファイルシステム・バックアップ・ピースとRMANバックアップ・ピースが混在できます。
注意:
RMANバックアップを時間管理ボリュームに対して行う場合は、RMANリポジトリでバックアップ・ピースが使用可能になっている場合でも、ボリュームが期限切れになり、再利用される可能性があります。この場合は、RMANでCROSSCHECK
コマンドを使用し、矛盾を解消する必要があります。
メディア・ファミリを時間管理からコンテンツ管理に変更するには、chmf
コマンドで--contentmanagedを指定します。
自動テープ複製に使用されるメディア・ファミリには、関連付けられたオリジナル・ボリュームと同じ有効期限ポリシーが必要です。オリジナル・ボリュームに時間管理の有効期限ポリシーが指定されている場合、複製ボリュームも時間管理である必要があります。
このメディア・ファミリに一意のボリュームIDを作成します。ボリュームIDは、文字列media-family-name-
000001
から始まり、使用されるたびにボリューム順序番号が加算されます。たとえば、MYVOLUME-000001
はMYVOLUME
メディア・ファミリの1番目のボリュームに対するボリュームID、MYVOLUME-000002
は2番目のボリュームに対するID、という具合に続きます。
作成するメディア・ファミリのボリューム順序ファイルの名前を指定します。相対ファイル名または絶対ファイル名を指定し、相対ファイル名の場合、ファイルは管理サーバーの管理ディレクトリに作成されます。
このファイルは、Oracle Secure Backupによって自動作成されないため、手動で作成する必要があります。--vidfile
オプションを選択した場合は、テキスト・エディタを使用してvid-
接頭辞をカスタマイズします。メディア・ファミリに割り当てる最初のボリュームIDを、たとえばMYVOLUME-000001
のように1行のテキストとして入力します。
注意:
--vidfile
オプションを指定するには、ボリュームIDファイルを作成しておく必要があります。
システム・デフォルトを指定して、メディア・ファミリが割り当てられていない場合と同じボリュームID順序を使用します。デフォルトのボリュームIDはVOL000001
から始まり、使用されるたびに加算されます。
media-family-name
によって指定されるメディア・ファミリに使用されたのと同じボリュームIDの順序を使用します。
メディア・ファミリに対するコメントの入力(オプション)を可能にします。mkmf --inputcomment
を実行すると、コメントの入力を要求するプロンプトが表示されます。コメントを終了するには、その行にピリオド(.
)を付けます。
メディア・ファミリに関して保存する情報を指定します。comment
に空白を含める場合は、テキストを引用符で囲みます。
このメディア・ファミリのボリュームが時間管理ではなくコンテンツ管理されるように指定します。この有効期限ポリシーを使用するボリュームは、RMANバックアップを対象としています。ファイルシステム・バックアップはコンテンツ管理されたボリュームに書き込めません。
コンテンツ管理されたボリュームは、すべてのバックアップ・イメージ・セクションが削除済にマークされた場合には上書きできます。バックアップ・ピースはRMANまたはobtoolのrmpieceコマンドを使用して削除できます。コンテンツ管理ボリューム・セットのボリュームは、同じセットの他のボリュームが期限切れになる前に期限切れになる場合があります。
メディア・ファミリをコンテンツ管理から時間管理に変更するには、chmf
コマンドで--retainを指定します。
自動テープ複製に使用されるメディア・ファミリには、関連付けられたオリジナル・ボリュームと同じ有効期限ポリシーが必要です。オリジナル・ボリュームにコンテンツ管理の有効期限ポリシーが指定されている場合、複製ボリュームもコンテンツ管理である必要があります。
追加バックアップ・イメージ・インスタンスをメディア・ファミリのボリュームに追加できることを指定します(デフォルト)。このオプションは、自動テープ複製に使用されるメディア・ファミリには作用しません。
ボリュームが有効であり、テープが残っている場合でも、メディア・ファミリの最新のボリューム順序番号よりも番号の小さいボリュームには書き込まれません。バックアップでは必ず、メディア・ファミリの最新のボリュームの最後に追加しようとします。このボリュームがいっぱいの場合は、別のボリュームに書き込まれます。
追加バックアップ・イメージ・インスタンスをメディア・ファミリのボリュームに追加できないよう指定します。このオプションを指定すると、1つのボリューム・セットには1つのバックアップ・イメージ・インスタンスのみが含まれるようになるので、全体バックアップを実行し、そのテープを使用して元のファイル・システムを再作成する場合に便利です。
メディア・ファミリに対するローテーション・ポリシーを指定します。
このオプションは、自動テープ複製に使用されるメディア・ファミリには作用しません。
ローテーション・ポリシーを消去するには、ポリシー名に空の文字列("")を指定します。
メディア・ファミリに対する複製ポリシーを指定します。
複製ポリシーを消去するには、ポリシー名に空の文字列("")を指定します。
ACSLSライブラリの場合、ボリュームを取得するスクラッチ・プールIDを定義します。ACSLS以外のライブラリの場合、このオプションは影響しません。ボリュームのラベル付けが解除されている場合、ラベル付けが解除されたときに属していたメディア・ファミリによって定義されているスクラッチ・プールIDに戻されます。
作成するメディア・ファミリの名前を指定します。メディア・ファミリ名は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大24文字までです。
例
例3-15 時間管理メディア・ファミリの作成
この例では、time-man-family
という名前の時間管理されたメディア・ファミリを作成します。ボリューム・セットのボリュームは7日間更新可能です。保存期間は28日間であるため、メディア・ファミリのボリュームはOracle Secure Backupによる最初の書込みから35日後に期限切れになります。
ob> mkmf --vidunique --writewindow 7days --retain 28days time-man-family
例3-16 コンテンツ管理メディア・ファミリの作成
この例では、content-man-family
という名前のコンテンツ管理されたメディア・ファミリを作成します。書込みウィンドウにforever
が指定されているため、このファミリのボリュームは無期限に更新可能です。ボリュームが期限切れになるのは、RMANでボリューム上のすべてのバックアップ・ピースのステータスがDELETED
になったときです。
ob> mkmf --vidunique --writewindow forever content-man-family
用途
mkpni
コマンドは、既存ホストに優先ネットワーク・インタフェース(PNI)を定義する場合に使用します。ネットワークでは、クライアントとそのクライアントのかわりにバックアップまたはリストアを実行するサーバーとの間に複数の物理的な接続を持つことができます。mkpni
コマンドは、ホストに対するアウトバウンド・インタフェースと、一連のホストからの着信接続に対する優先インバウンド・インタフェースを構成する際に使用します。
インバウンド接続用のPNIを使用すると、リモート・ホストがこのホストに接続するときにホストのネットワーク・インタフェースのうちどれを使用するかを指定することができます。インバウンド接続用のPNIの数は、ホストで使用できるインタフェースの数によって異なります。アウトバウンド接続用のPNIには、このホストがリモート・ホストに接続するときに使用する必要があるネットワークとインタフェースを指定します。アウトバウンド接続用のPNIの数は、ホストが接続するネットワークの数によって異なります。
関連項目:
関連コマンドについては、「優先ネットワーク・インタフェース用コマンド」を参照してください
前提条件
mkpniコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
mkpni::=
mkpni [ --interface/-i ipname { --client/-c client-hostname[,client-hostname]... }] [{--network/-n network/prefix,ipaddr} …| {--useonly/-o ipaddr}] hostname
意味
指定したクライアントが、hostname
で指定したホストと通信を行うときに使用するIPアドレスまたはDNS名を指定します。特定のホストへのインバウンド接続用のインタフェースを構成するには、このオプションを使用します。
Oracle Secure Backupは、IPv6をサポートするすべてのプラットフォームでInternet Protocol v4 (IPv4)、Internet Protocol v6 (IPv6)、およびIPv4とIPv6の混合環境をサポートします。クライアントがRDS/RDMAをサポートしている場合は、RDS/RDMA (Reliable Datagram Socket/Remote Direct Access Memory)もサポートします。
hostname
と通信を行うときにipname
を使用するクライアントを1つ以上指定します。client-hostname
には、サーバーから見たクライアントのホスト名またはインターネット・アドレスを指定します。hostnameは、mkhostコマンドで作成したホスト名である必要があります。
1つのmkpni
コマンドで、このオプションを--network
または--useonly
オプションと併用することはできません。
hostnameで指定されるホストからのアウトバウンド接続すべてに使用する必要があるネットワークを指定します。オプションで、ネットワークのバインド・アドレスを指定できます。Oracle Secure Backupは、発信接続に対して指定したアドレスをバインドします。バインド・アドレスを指定しない場合、バインド・アドレスはオペレーティング・システムによって決定されます。
network/prefixは、長さがprefixのネットワーク・アドレスを表します。ipaddrは、アウトバウンド接続に対してバインドするIPアドレスを表し、ホスト・オブジェクトに存在するアドレスである必要があります。1つのホストに、複数のアウトバウンド・ネットワークを構成できます。ただし、ネットワークごとに指定できるバインド・アドレスは1つです。このオプションを使用すると、アウトバウンド接続としてRDSを選択できます。
IPv4接続の場合、0.0.0.0/0
IPV6接続の場合、0::0/0
IPv4またはIPv6接続の場合は0/0
ホストhostnameからのアウトバウンド接続すべてに、ipaddrで表されるインタフェースのみを使用する必要があることを指定します。ipaddrは、ホスト・オブジェクトに存在する必要があります。
アドレス・ファミリ(IPv4、IPv6)ごとに1つのインタフェースを構成できます。RDS接続には、このオプションを使用しないでください。
PNIを構成する対象のホストの名前を指定します。
例
例3-17 PNIの定義
この例では、クライアント・ホストosbsvr1
およびbrhost3
がサーバーbrhost2
との通信でIPアドレス192.0.2.1
を使用するよう指定するPNIを定義しています。
ob> mkpni --interface 192.0.2.1 --client osbsvr1, brhost3 brhost2 ob> lspni brhost2: PNI 1: interface: 192.0.2.1 clients: osbsvr1, brhost3
例3-18 アウトバウンド接続の単一インタフェースの構成
この例では、ホストbrhost2
からのアウトバウンド接続すべてに対するPNIを構成します。--useonly
オプションを追加すると、指定したネットワークをすべてのアウトバウンド接続に使用することを示します。
ob> mkpni –-useonly 192.168.1.10 brhost2 ob> lspni brhost2: UNI 1: useonly: 192.168.1.10
例3-19 アウトバウンド接続のネットワークの構成
この例では、ホストbrhost3
からのアウトバウンド接続に対するPNIを構成します。次の2つのネットワーク、192.168.1.0/24と10.149.230.0/24は、PNIとして構成されます。brhost3
からのアウトバウンド接続を作成するとき、Oracle Secure Backupはリモート・ホスト・オブジェクトでipnameを確認します。リモート・ホスト・オブジェクトで、指定された任意のアウトバウンド・ネットワーク192.168.1.0/24または10.149.230.0/24に一致する最初のipnameが使用されます。たとえば、リモート・ホストに10.149.230.4というipnameがあり、それがホスト・オブジェクトのipnameのリストで192.168.1.33より前に出現する場合は、アウトバウンド接続に10.149.230.4が使用されます。
ob> mkpni -–network 192.168.1.0/24,192.168.1.11 --network 10.149.230.0/24 brhost3 ob> lspni brhost3: ONI 1: network: 192.168.1.0/24 interface: 192.168.1.11 ONI 2: network: 10.149.230.0/24
例3-20 確立する任意のネットワークとアウトバウンド接続の使用
この例では、ホストbrhost3
からのアウトバウンド接続に対するPNIを構成します。
brhost3
からのアウトバウンド接続を作成するとき、Oracle Secure Backupはリモート・ホスト・オブジェクトでipnameを確認します。リモート・ホスト上のipnameがネットワーク192.168.1.0.24の一部である場合は、このipnameが使用され、アウトバウンド接続はインタフェース192.168.1.11にバインドします。リモート・ホスト上のipnameが、同じサブネットの一部でない場合、バインディングは実行されません。
ob> mkpni --network 192.168.1.0/24,192.168.1.11 --network 0.0.0.0/24 brhost3 ob> lspni brhost3: ONI 1: network: 192.168.1.0/24 interface: 192.168.1.11 ONI 2: network: 0.0.0.0/0
前提条件
mkrotコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
mkrot::=
mkrot [ --comment/-c commentstring | --inputcomment/-i commentstring ] --rule/-u rotationrule[,rotationrule]... policyname. ..
意味
lsrot
の使用時に表示される説明的なコメント。--comment
または--inputcomment
のいずれかを指定できますが、両方を指定することはできません。
コメントの入力(オプション)を可能にします。mkrot --inputcomment
を実行すると、コメントの入力を要求するプロンプトが表示されます。コメントを終了するには、その行にピリオド(.
)を付けます。--comment
または--inputcomment
のいずれかを指定できますが、両方を指定することはできません。
ローテーション・ポリシーに適用される一連のローテーション・ルールを指定します。
rotationrule
引数の書式はlocationname[:event[:duration]]
です
locationname
: 既存の場所オブジェクトの名前またはワイルドカード(*)。
既存の場所オブジェクトがローテーション・ルールの最初のlocationname
として指定されている場合、ローテーション・ルールはその場所に制限されます。ワイルドカード(*
)がローテーション・ルールの最初の場所として指定されている場合、ローテーション・ルールはすべてのアクティブな場所に適用できます。ワイルドカードは、ローテーション・ルールの最初のlocationname
にのみ使用できます。
場所は、ローテーション・ポリシー内で1回しか指定できません。ローテーション・ポリシーの場所/期間のタプル・セット全体で場所を2回以上指定しようとすると、エラー・メッセージが表示され、コマンドは失敗します。
event
: このタプルで指定される期間のカウントが開始される時点でトリガーされるボリューム固有のイベント。イベントの値は次のいずれかです。
firstwrite
lastwrite
ボリュームへの最後の書込みが行われる時点です。この値は、アクティブな場所に対してのみ有効です。
windowclosed
書込みウィンドウが閉じる時点です。この値は、アクティブな場所に対してのみ有効です。
nonwritable
書込みウィンドウが閉じてしまったか、ボリュームがいっぱいであるために、ボリュームに書き込むことができなくなる時点です。この値は、アクティブな場所に対してのみ有効です。
arrival
ボリュームがこの場所に到着した時点です。この値は、保管場所に対してのみ有効です。
expiration
ボリュームが期限切れになった時点です。この値は、保管場所に対してのみ有効です。
duration
メディアがこのタプルに指定された場所にとどまる期間です。Oracle Secure Backupの標準の期間構文で表します。
期間の値は、一時保管場所を除いたすべての場所に対して指定する必要があります。期間の値は、整数n
にseconds、minutes、hours、days、weeks、monthsまたはyearsを続けて表します。有効な値の例は、14days
、3weeks
、2months
です。
期間の値としてDISABLED
を指定した場合、ボリュームは割り当てられた場所に無期限にとどまります。DISABLED
値は、ローテーション・ポリシーの最終場所についてのみ許されます。
ローテーション・ポリシーの名前を1から31文字で指定します。
用途
mksched
コマンドは、バックアップ、ボールティング・スキャンまたは複製スキャンの新しいスケジュールを作成する場合に使用します。
スケジュールには0個以上のトリガーを記述します。トリガーは、スケジュール済バックアップ
、ボールティング・スキャンまたは複製スキャンを実行する日(--day)と時間(--time)のセットをユーザー定義したものです。1日の初めに、Oracle Secure Backupは使用可能な各スケジュール内のトリガーを検査します。
既存スケジュールにおいてトリガーを追加、変更または削除する場合は、chschedコマンドを使用します。
関連項目:
関連コマンドについては、「スケジュール用コマンド」を参照してください
前提条件
mkschedコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
--userオプションを使用するには、所有者を問わないバックアップの変更と、「所有者を問わないジョブの変更」の権限が必要です。
構文1
バックアップの対象、タイミングおよび方法を記述したバックアップ・スケジュールを作成するには、次の構文を使用します。バックアップ・スケジュールには、各データセットの名前とそれに関連付けられたメディア・ファミリが含まれています。
特定の日に起動する各トリガーに対して、スケジュールにリストされているデータセットごとにバックアップ・ジョブが1つずつ作成されます。backupコマンドで作成されるオンデマンド(1回かぎりの)バックアップとは異なり、スケジューラはジョブを直接作成し、最初にバックアップ・リクエストを作成しません。
mksched::=
mksched [ --type/-Y backup ] [ --dataset/-D dataset-name[,dataset-name]... ] [ --comment/-c comment | --inputcomment/-i ] [ --priority/-p schedule-priority ] [ --restrict/-r restriction[,restriction]... ] [ --enabled/-z | --disabled/-Z ] [ --encryption/-e { yes | no } ] [ [ --day/-d day-date] [ --time/-t time ] [ --level/-l backup-level][ --family/-f media-family-name ] [ --expires/-x duration] ]... [--user/-u user-name] schedulename ...
意味1
作成するスケジュールのタイプを指定します。有効な値は、backup
、duplicationscan
およびvaultingscan
です。
バックアップ・ジョブに含めるデータセットを指定します。
データセットがスケジュールで指定されない場合は、Oracle Secure Backupはスケジュールに基づいたバックアップを開始しません。既存のスケジュールにデータセットを追加する場合は、chschedコマンドを使用します。
スケジュールにコメントを追加します。
コメントの入力を要求します。mksched
を実行すると、コメントの入力を要求するプロンプトが表示されます。コメントを終了するには、その行にピリオド(.)を付けます。
バックアップにスケジュールの優先度を割り当てます。schedule-priority
プレースホルダの詳細は、「schedule-priority」を参照してください。
バックアップを管理ドメイン内の特定のデバイスに制限します。メディア・サーバー・ホストまたはこれらのホスト上の特定のデバイスを選択できます。制限を指定しない場合(デフォルト)、現行のスケジュールはデバイスの制限を受けず、任意のメディア・サーバー上にある使用可能な任意のデバイスを、Oracle Secure Backupスケジューリング・システムの判断で使用できます。restriction
プレースホルダの詳細は、「restriction」を参照してください。
作成時にバックアップ・スケジュールを有効にするように指定します。--enabled/-z
または--disabled/-Z
を指定しない場合、スケジュールは作成時に有効になります。
作成時にバックアップ・スケジュールを無効にするように指定します。このオプションを指定した場合、chsched
コマンドを使用して、後でバックアップ・スケジュールを有効にすることができます。
関連項目:
「chsched」
バックアップ・スケジュールまたはバックアップ・ジョブに対する暗号化フラグを指定します。有効な値は次のとおりです。
yes
これらのスケジュール済ジョブのバックアップは、グローバルまたはホスト固有の暗号化ポリシーの設定に関係なく、常に暗号化されます。
no
グローバルまたはホスト固有の暗号化ポリシーがallowed
に設定されている場合、これらのジョブに対して作成されるバックアップは暗号化されません。これがデフォルトです。
グローバルとホスト固有の両方の暗号化ポリシーがallowed
に設定されている場合、これらのジョブに対して作成されるバックアップは暗号化されません。
グローバル暗号化ポリシーまたはホスト固有の暗号化ポリシーのいずれかがrequired
に設定されている場合、ポリシーがこの設定に優先し、バックアップは常に暗号化されます。暗号化アルゴリズムおよびキーは各クライアント・ホストのポリシーによって決まります。
Oracle Secure Backupでスケジュール済のバックアップをトリガーする日を指定します。日または時間を指定しない場合、バックアップ・ジョブはスケジュールに基づいて実行されません。日を指定して時間を指定しない場合、時間は00:00にデフォルト設定されます。day-date
プレースホルダの詳細は、「day-date」を参照してください。
Oracle Secure Backupでスケジュール済のバックアップをトリガーする時刻を指定します。日を指定せずに時間のみを指定することはできません。time
プレースホルダの詳細は、「time」を参照してください。
バックアップ・レベルを指定します。デフォルトはfull
です。backup-level
プレースホルダの詳細は、「backup-level」を参照してください。
このスケジュール済バックアップのデータを割り当てるメディア・ファミリの名前を指定します。デフォルトはnull
メディア・ファミリです。
有効期間を指定します。duration
プレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。このオプションを指定すると、トリガーの時間からduration
が経過するまでに処理されていないバックアップ、ボールティング・スキャン、複製スキャンは期限切れになります。
作成したバックアップを所有するOracle Secure Backupユーザーの名前を指定します。
作成するスケジュールの名前を指定します。スケジュール名は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。
構文2
ボリューム・カタログをスキャンしてボールティングの対象となるボリュームを判別するタイミングを記述したボールティング・スキャン・スケジュールを作成するには、次の構文を使用します。ボールティング・スケジュールでは、--type
オプションがvaultingscan
に設定されています。ボールティング・スキャン制御ジョブ・タイプは、スケジュールに指定された時間にOracle Secure Backupのメディア・マネージャ・コンポーネントによる処理のためにキューに入れられます。
スキャンは場所ごとに行われます。スケジュールされたボールティング・ジョブは、指定されたボールティング・ウィンドウ内で、リソースが使用可能なときに実行されます。
mksched::=
mksched [ --type/-Y vaultingscan ] [ --comment/-c comment|--inputcomment/-i ] [ --priority/-p schedule-priority ] [ --restrict/-r vault_restriction[,vault_restriction]... ] [ --location/-L location_name[,location_name]... ] [ --enabled/-z | --disabled/-Z ] [ --select/-S select_criterion[,select_criterion]... ] [ [ --day/-d day-date ] [ --time/-t time ][ --expires/-x duration ] ]... schedulename...
意味2
作成するスケジュールのタイプを指定します。有効な値は、backup
、duplicationscan
およびvaultingscan
です。
スケジュールにコメントを追加します。
コメントの入力を要求します。mksched
を実行すると、コメントの入力を要求するプロンプトが表示されます。コメントを終了するには、その行にピリオド(.)を付けます。
ボールティング・スキャンにスケジュールの優先度を割り当てます。schedule-priority
プレースホルダの詳細は、「schedule-priority」を参照してください。
ボールティング・スキャンを1つまたは複数の場所に制限します。場所は、次のどの書式でも設定できます。
location_name
@cap_name
location_name
は、移動に適したボリュームのスキャン・ジョブの間にスキャンされる場所です。カートリッジ・アクセス・ポート(CAP)の名前は、場所がACSLSライブラリである場合にのみ指定することができます。
location_name
location_name
がACSLSライブラリで、CAP名が指定されている場合、Oracle Secure Backupは利用可能な最大CAPを選択します。
@cap_name
場所名が指定されていない場合、指定したCAPの場所がスキャンされます。この書式は、ACSLSライブラリにのみ適用されます。
ライブラリの取出しタイプが自動またはオンデマンドに設定されている場合、メディア移動ジョブの間、指定したCAPにボリュームがエクスポートされます。
ボールティング・スキャン・スケジュールに適用する、1つまたは複数の場所を指定します。場所を指定しない場合、スケジュールはすべての場所に適用されます。
注意:
--location
オプションは、このリリースのボールティング・スキャン・スケジュールについては非推奨ですが、下位互換性のためにサポートされています。--restrict
オプションを使用してボールティング・スキャンを特定の場所に制限することをお薦めします。
作成時にボールティング・スキャン・スケジュールを有効にするように指定します。--enabled/-z
または--disabled/-Z
を指定しない場合、スケジュールはデフォルトで作成時に有効になります。
作成時にボールティング・スキャン・スケジュールを無効にするように指定します。このオプションを指定した場合、chsched
コマンドを使用して、後でバックアップ・スケジュールを有効にすることができます。
関連項目:
「chsched」
ボールティング・スキャンを1つまたは複数のメディア・ファミリに制限します。
Oracle Secure Backupでスケジュール済のボールティング・スキャンをトリガーする日を指定します。日または時間を指定しない場合、ボールティング・スキャン・ジョブはスケジュールに基づいて実行されません。日を指定して時間を指定しない場合、時間は00:00にデフォルト設定されます。day-date
プレースホルダの詳細は、「day-date」を参照してください。
Oracle Secure Backupでスケジュール済のボールティング・スキャンをトリガーする時刻を指定します。日を指定せずに時間のみを指定することはできません。time
プレースホルダの詳細は、「time」を参照してください。
有効期間を指定します。このオプションを指定すると、トリガーの時間からduration
が経過するまでに処理されていないボールティング・スキャンは期限切れになります。
duration
プレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
作成するスケジュールの名前を指定します。スケジュール名は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。
構文3
ボリューム・カタログをスキャンして複製の対象となるボリュームを判別するタイミングを記述した複製スケジュールを作成するには、次の構文を使用します。複製スケジュールでは、--type
オプションがduplicationscan
に設定されています。複製スキャン制御ジョブ・タイプは、スケジュールに指定された時間にOracle Secure Backupのメディア・マネージャ・コンポーネントによる処理のためにキューに入れられます。
スキャンは場所ごとに行われます。スケジュールされた複製ジョブは、指定された複製ウィンドウ内で、リソースが使用可能なときに実行されます。
mksched::=
mksched [ --type/-Y duplicationscan ] [ --comment/-c comment | --inputcomment/-i ] [ --priority/-p schedule-priority ] [ --enabled/-z | --disabled/-Z ] [ --location/-L locationname[,locationname]... ] [ [ --day/-d day-date ] [ --time/-t time ] [ --expires/-x duration ] ]... schedulename...
意味3
作成するスケジュールのタイプを指定します。有効な値は、backup
、duplicationscan
およびvaultingscan
です。
スケジュールにコメントを追加します。
コメントの入力を要求します。mksched
を実行すると、コメントの入力を要求するプロンプトが表示されます。コメントを終了するには、その行にピリオド(.)を付けます。
複製スキャンにスケジュールの優先度を割り当てます。schedule-priority
プレースホルダの詳細は、「schedule-priority」を参照してください。
Oracle Secure Backupでスケジュール済の複製スキャンをトリガーする日を指定します。日または時間を指定しない場合、複製スキャン・ジョブはスケジュールに基づいて実行されません。日を指定して時間を指定しない場合、時間は00:00にデフォルト設定されます。day-date
プレースホルダの詳細は、「day-date」を参照してください。
Oracle Secure Backupでスケジュール済の複製スキャンをトリガーする時刻を指定します。日を指定せずに時間のみを指定することはできません。time
プレースホルダの詳細は、「time」を参照してください。
有効期間を指定します。duration
プレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。このオプションを指定すると、トリガーの時間からduration
が経過するまでに処理されていない複製スキャンは期限切れになります。
作成時に複製スキャン・スケジュールを有効にするように指定します。--enabled/-z
または--disabled/-Z
を指定しない場合、スケジュールはデフォルトで作成時に有効になります。
作成時に複製スキャン・スケジュールを無効にするように指定します。このオプションを指定した場合、chsched
コマンドを使用して、後でバックアップ・スケジュールを有効にすることができます。
関連項目:
「chsched」
複製スケジュールに適用する、1つまたは複数の場所を指定します。複製スケジュールには、アクティブな場所のみを指定できます。場所を指定しない場合、スケジュールはすべての場所に適用されます。
作成するスケジュールの名前を指定します。スケジュール名は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。
例
例3-21 週次バックアップのスケジューリング
この例では、毎週木曜日の午後9時にバックアップの実行をスケジュールします。
ob> lssched --long OSB-CATALOG-SCHED: Type: backup Dataset: OSB-CATALOG-DS Priority: 50 Encryption: no Comment: catalog backup schedule ob> mksched --priority 5 --dataset datadir.ds --day thursday --time 21:00 datadir ob> lssched --long OSB-CATALOG-SCHED: Type: backup Dataset: OSB-CATALOG-DS Priority: 50 Encryption: no Comment: catalog backup schedule datadir: Type: backup Dataset: datadir.ds Priority: 5 Encryption: no Trigger 1: Day/date: thursdays At: 21:00 Backup level: full Media family: (null) ob> lsjob --pending Job ID Sched time Contents State ---------------- ----------- ------------------------------ ---------------------- 3 10/06.21:00 dataset datadir.ds future work
用途
mksnap
コマンドは、新しいスナップショットを作成する場合に使用します。スナップショットとは、ボリュームまたはファイルシステムの整合性のあるコピーです。スナップショットは、Data ONTAP 6.4以上を実行するNetwork Appliance Filerに対してのみサポートされています。
関連項目:
関連コマンドについては、「スナップショット用コマンド」を参照してください
前提条件
mksnapコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
mksnap::=
mksnap [ --host/-h hostname ] [ --fs/-f filesystem-name ] [ --nowait/-n ] snapshot-name...
意味
ネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)ホストの名前を指定します。ホスト名を指定しない場合は、host変数の値が使用されます。
NDMPファイルシステムの名前を指定します。--fs
オプションを指定しない場合は、fs
変数を設定する必要があります。
スナップショット操作の完了まで待機しません。
スナップショットの名前を指定します。スナップショットの名前は、スナップショットが作成される環境で実施されているファイル名規則に準拠する必要があります。
例
例3-22 スナップショットの作成
この例では、ファイルシステム/vol/vol0
の新しいスナップショットをlucyという名前のNDMPホスト上に作成します。
ob> mksnap --host lucy --fs /vol/vol0 lucy_snap ob> lssnap --long lucy_snap File system /vol/vol0: Max snapshots: 255 Reserved space: 44.8 GB % reserved space: 30 Snapshot: lucy_snap Of: /vol/vol0 Taken at: 2013/03/28.20:52 Used %: 0 Total %: 0 Busy: no Dependency: no
用途
mkssel
コマンドは、データベース・バックアップ記憶域セレクタを作成する場合に使用します。Oracle Secure Backupでは、記憶域セレクタ内にカプセル化されている情報をバックアップ・ジョブに使用して、Recovery Manager(RMAN)とやりとりします。記憶域セレクタはchsselコマンドで変更できます。
関連項目:
関連コマンドについては、「データベース・バックアップ記憶域セレクタ用コマンド」を参照してください
記憶域セレクタとRMANメディア管理パラメータのやりとりについては、「データベース・バックアップ記憶域セレクタおよびRMANメディア管理パラメータ」を参照してください
記憶域セレクタの概念については、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』を参照してください
前提条件
mksselコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
mkssel::=
mkssel { --dbname/-d { * | dbname[,dbname]... } | --dbid/-i { * | dbid[,dbid]... } } { --host/-h { * | hostname[,hostname]... } } { --family/-f media-family } [ --content/-c { * | content[,content]... } ] [ --restrict/-r restriction[,restriction]... ] [ --copynum/-n { * | 1 | 2 | 3 | 4 } ] [ --encryption/-e {off|on|forcedoff|swencryption}] [ --waittime/-w duration ] [--name/-N name-format] [--priority/-p default | schedule-priority ] sselname
意味
この項に記載されていないオプションは、「chssel」を参照してください。
この記憶域セレクタ・オブジェクトを適用するデータベースの名前を指定します。アスタリスク(*
)を指定すると、記憶域セレクタがすべてのデータベース名に対して適用されます。アスタリスク文字(*
)と個々のデータベース名を組み合せて使用することはできません。
--dbname
または--dbid
のどちらか、または両方を指定する必要があります。データベース名を指定してデータベースID(DBID)を指定しない場合、デフォルトですべて(*
)のDBIDが対象になります。
この記憶域セレクタ・オブジェクトを適用するデータベースのDBIDを指定します。アスタリスク(*
)を指定すると、記憶域セレクタがすべてのDBIDに対して適用されます。アスタリスク文字(*
)と個々のDBIDを組み合せて使用することはできません。
--dbname
または--dbid
のどちらか、または両方を指定する必要があります。DBIDを指定してデータベース名を指定しない場合、デフォルトですべて(*
)のデータベース名が対象になります。
この記憶域セレクタを適用するデータベース・ホストの名前を指定します。アスタリスク文字(*
)を指定すると、記憶域セレクタがすべてのデータベース・ホストに対して適用されます。アスタリスク文字(*
)と個々のホストを組み合せて使用することはできません。少なくとも1つのホスト名を指定する必要があります。
この記憶域セレクタ・オブジェクトの制御下でバックアップに使用するメディア・ファミリの名前を指定します。コンテンツ管理の有効期限ポリシーまたは時間管理の有効期限ポリシーのいずれかを使用するメディア・ファミリを指定できます。メディア・ファミリは、mkmfコマンドで作成します。
この記憶域セレクタを適用するバックアップ・コンテンツを指定します。content
プレースホルダの詳細は、「content」を参照してください。アスタリスク(*
)を指定すると、すべてのコンテンツ・タイプが適用対象になります。
この記憶域セレクタで制御されるバックアップで使用可能なデバイス名を指定します。デフォルトでは、Oracle Secure Backupは、デバイス・ポーリングを使用してバックアップ操作で使用可能なデバイスを見つけます。restriction
プレースホルダの詳細は、「restriction」を参照してください。
この記憶域セレクタが適用されるコピー番号を指定します。コピー番号は1から4の整数である必要があります。アスタリスク(*
)を指定すると、記憶域セレクタが任意のコピー番号に適用されます(デフォルト)。
この記憶域セレクタの制御下のバックアップで必要となるリソースが使用可能になるまでの待機時間を指定します。デフォルトの待機時間は1時間です。duration
プレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
このバックアップ・ジョブで作成されたバックアップ・イメージに割り当てられる名前を指定します。名前を明示的に指定、1つ以上の名前の書式の変数を指定、または名前の書式の変数と指定した静的値の組合せを使用できます。
name-format
プレースホルダの詳細は、「name-format」を参照してください。
データベース・バックアップ記憶域セレクタの名前を指定します。記憶域セレクタ名は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。
バックアップを暗号化するかどうかを指定します。いずれの場合でも、データがRMANによってすでに暗号化されている場合、Oracle Secure Backupはそれ以上の暗号化を実行しません。次の暗号化オプションのいずれかを設定します。
ON: RMANによってすでに暗号化されている場合を除き、バックアップ・データは暗号化されます。
OFF: ホストまたはグローバル・ポリシーがrequiredに設定されている場合を除き、バックアップ・データは暗号化されません。OFFは、暗号化の値を指定しないことと同じです。
FORCEDOFF: データベース・バックアップは暗号化されず、ホスト固有の暗号化設定はすべて無視されます。FORCEDOFFの設定はRMANに影響しないので、RMANでは引き続きバックアップ・データを暗号化できます。
SWENCRYPTION: ハードウェア暗号化ではなくソフトウェア暗号化が使用されます。このオプションは、状況によってハードウェア暗号化を使用しない場合に備えて提供されています。
注意:
encryption
オプションを使用できるのは、Oracle Secure Backup 10.3.0.2.0以降のみです。
例
例3-23 データベース・バックアップ記憶域セレクタの作成
この例では、ssel_full
という名前の記憶域セレクタを作成します。作成した記憶域セレクタは、ホストbrhost2
上の、DBIDが1557185567のデータベースに適用されます。
ob> mkssel --dbid 1557185567 --host brhost2 --content full --family f1 ssel_full
用途
mksum
コマンドは、ジョブ・サマリー・スケジュールを作成する場合に使用します。このスケジュールは、Oracle Secure Backupでバックアップ、リストアまたは複製のジョブ・サマリー(ジョブが成功したかどうかを示すテキスト・ファイル形式のレポート)を生成するタイミングおよび状況を指定します。
関連項目:
関連コマンドについては、「サマリー用コマンド」を参照してください
前提条件
mksumコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
mksum::=
mksum [ --days/-d produce-days[,produce-days]... ] [ --reporttime/-t time ] [ --mailto/-m email-target[,email-target]... ] [ --host/-h hostname[,hostname]... ] [ [ --covers/-c duration ] | [ --since/-s "summary-start-day time" ] ] [ --backup/-B { yes | no } ] [ --restore/-R { yes | no } ] [ --orabackup/-b { yes | no } ] [ --orarestore/-e { yes | no } ] [ --scheduled/-S { yes | no } ] [ --user/-U { yes | no } ] [ --subjobs/-J { yes | no } ] [ --superseded/-D { yes | no } ] [ --duplication/-P { yes | no } ] [ --catalog/-C { yes | no } ] [ --mediamovement/-M { yes | no } ] [ --cpinstance/-p { yes | no } ] [ --catimport/-I {yes | no}] summary-name...
意味
ジョブ・サマリーを生成する曜日を指定します。produce-days
プレースホルダの詳細は、「produce-days」を参照してください。
ジョブ・サマリーを生成する時刻を選択します。time
プレースホルダの詳細は、「time」を参照してください。
ジョブ・サマリーを受信するユーザーの電子メール・アドレスを指定します。この機能を使用するには、管理サーバー上で電子メール・システムが動作している必要があります。複数のエントリをカンマで区切ります。
指定のホストについてのみレポートを生成します。
レポートの対象とする時間枠を指定します。duration
プレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
レポート対象期間の開始ポイントを指定します。summary-start-day
プレースホルダの詳細は、「summary-start-day」を参照してください。time
プレースホルダの詳細は、「time」を参照してください。
バックアップ・ジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyes
です。
リストア・ジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyes
です。
Recovery Manager(RMAN)バックアップ・ジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyes
です。
RMANリストア・ジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyes
です。
スケジューラで処理待機中のすべてのジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。スケジュール済ジョブはまだ実行されていないジョブです。デフォルトはyes
です。
ユーザーが開始したジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyes
です。no
に設定すると、スケジュール済のジョブのみがサマリーに表示されます。
下位ジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyes
です。
同一の基準を持つすべてのジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはno
です。
最初のジョブを実行する機会があった後に同じジョブがスケジュールされていると、最初のジョブは無効になります。たとえば、毎晩午後9時に増分バックアップをスケジュールしているとします。水曜日の朝になって、火曜日の夜のバックアップが、テープ・ライブラリに使用可能なテープがなかったために実行されていなかったことがわかります。この場合、水曜日にスケジュールされている増分バックアップが前の晩のバックアップに優先します。
ボリューム複製ジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyes
です。
カタログ・バックアップに関する情報をレポートに含めるかどうかを指定します。対象となる情報は次のとおりです。
カタログ・バックアップのファイル番号
バックアップ・ジョブが実行されたときの検証ステップの結果
注意:
カタログ・バックアップは、バックアップ・ジョブに関する情報を含むサマリー・レポートにもリストされます。しかし、他のバックアップと混在し、カタログ・バックアップとしてマークは特に付けられません。--catalog
オプションは、カタログ・バックアップのステータスを他のバックアップ・ジョブとは無関係に監視できるようにするためのものです。
メディア移動ジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyes
です。
インスタンスのコピー・ジョブをサマリー・レポートに含める必要があるかどうかを指定します。デフォルトはyesです。
カタログ・インポート・ジョブをサマリー・レポートに含める必要があるかどうかを指定します。デフォルトはyes
です。
ジョブ・サマリー・スケジュールの名前を指定します。名前は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。
例
例3-24 ジョブ・サマリーのスケジューリング
この例では、weekly_report
という名前のバックアップ・サマリーをスケジュールします。
ob> mksum --days wed --reporttime 12:00 --mailto lance@example.com weekly_report ob> lssum --long weekly_report: Produce on: Wed at 12:00 Mail to: lance@example.com In the report, include: Backup jobs: yes Restore jobs: yes Oracle backup jobs: yes Oracle restore jobs: yes Duplication jobs: yes Scheduled jobs: yes User jobs: yes Subordinate jobs: yes Superseded jobs: no Catalog backup jobs: no Media movement jobs: yes Catalog import jobs: yes Copy instance jobs: yes
例3-25 サンプル・ジョブ・サマリー
この例では、サンプル・サマリーの一部を表示します。サンプル出力はページに収まるようにあらかじめ折り返されています。
I. Pending jobs. None. II. Ready and running jobs. None. III. Successful jobs. Scheduled or Backup File Volume IDs Job ID *Introduced at Completed at Content Size # (Barcodes) -------------- ---------------- ---------------- --------------------- --------- --- ------- admin/1 *2013/03/24.09:52 2013/03/24.09:52 dataset tbrset/entire_backup admin/1.1 *2013/03/24.09:52 2013/03/24.09:52 host brhost2 3.5 MB 1 VOL000001 (ADE202) admin/2 *2013/03/24.09:52 2013/03/24.09:52 restore to brhost2 IV. Unsuccessful jobs. Scheduled or Job ID *Introduced at Content Status ------------------ ---------------- ------------------------ ------------------------ admin/7 *2013/03/24.16:41 dataset homedir.ds failed - host isn't administrative domain member (OB job mgr) admin/7.1 *2013/03/24.16:41 host brhost4(DELETED) failed - host isn't administrative domain member (OB job mgr)
用途
mkuser
コマンドは、Oracle Secure Backupユーザーを定義する場合に使用します。各Oracle Secure Backupユーザー・アカウントは1つのクラスにのみ所属し、そのクラスでOracle Secure Backupユーザーの権限が定義されます。
前提条件
mkuserコマンドを実行するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
使用方法
Oracle Secure Backupユーザーが、デフォルトの--unprivilegedオプションが設定されているホストでbackupまたはrestore
操作を実行する場合は、ホストへのアクセスにはオペレーティング・システム・アイデンティティが使用されます。
LinuxまたはUNIXホストのバックアップまたはリストアを行う場合は、Oracle Secure Backupはオペレーティング・システムのアイデンティティとして--unixname
および--unixgroup
の値を使用します。
Windowsホストのバックアップまたはリストアを行う場合は、Oracle Secure Backupはリストの最初のドメイン・トリプレットから開始し(ドメイン名としてワイルドカード(*
)を含むものはスキップ)、そのドメインおよびユーザー名でホストへのアクセスが許可されるかどうかをチェックします。
注意:
Oracle Secure Backupは、LookupAccountName
システム・コールを使用して、アクセスが許可されるかどうかを判断します。チェックでは実際のログオン試行は行われず、有効なすべてのWindowsドメインの列挙も試行されません。
アクセスが許可される場合は、Oracle Secure Backupはこのログオン情報を使用してジョブを実行します。許可されない場合は、Oracle Secure Backupはリストの次のドメイン・トリプレットに進みます。Oracle Secure Backupは、ホストへのアクセスを許可するトリプレットを見つけられない場合、最後に、ドメイン名としてワイルドカード(*
)を含むトリプレットが存在しているかどうかをチェックします。
構文
mkuser::=
mkuser --class/-c userclass [ --password/-p password | --querypassword/-q ] [ --pwdlifetime ] [ --pwdgracetime ] [ --pwdreusetime ] [ --unixname/-U unix-user ] [ --unixgroup/-G unix-group ] [ --domain/-d { windows-domain | * },windows-account[,windows-password ] ]... [ --ndmpuser/-N { yes | no } ] [ --email/-e emailaddr ] [ --givenname/-g givenname ] [ --preauth/-h preauth-spec[,preauth-spec]... ] username
意味
Oracle Secure Backupユーザーの所属先となるクラスの名前を指定します。事前定義されているクラスおよび権限については、表8-1を参照してください。
Oracle Secure Backupユーザーが管理ドメインにログインする場合のパスワードを指定します。入力可能な文字列は最長16文字です。パスワードを指定しない場合、パスワードはNULLになります。引用符で囲まれたパスワードを入力していることを確認します。
最短パスワード長は、minuserpasswordlen
セキュリティ・ポリシーによって決まります。デフォルト値が0の場合、NULLパスワードが許されることになります。
関連項目:
パスワードは、コマンドラインまたはコマンド・スクリプトにクリアテキストで指定しないでください。セキュリティ上の脆弱性となります。Oracle Secure Backupユーザーにパスワードの入力を要求する方法をお薦めします。
このオプションを指定するとパスワードの入力を促されます。入力内容は画面には表示されません。
ユーザーパスワードの存続期間を日数で指定します。この値は、1日以上にする必要があります。パスワードのデフォルトの存続期間は180 days
に設定されています。パスワードの存続期間がdisabled
に設定されている場合、パスワードの有効期限はありません。
パスワードの猶予期間(現在のパスワードの有効期限が切れた後でもユーザーがその使用を継続できる期間)を指定します。この値は、1日以上にする必要があります。デフォルトのパスワード猶予期間は3 days
に設定されています。猶予期間がdisabled
に設定されている場合、猶予期間は指定されず、ユーザーはパスワード有効期限後の次回のログイン時にパスワードを変更する必要があります。
前に使用したユーザー・パスワードの再使用が可能になるまでの期間を指定します。この値は、1日以上にする必要があります。デフォルトのパスワードの再利用期間は1 year
に設定されています。再利用期間がdisabled
に設定されている場合、パスワードを再利用することはできません。
LinuxまたはUNIXホストのユーザー名を指定します。デフォルトのユーザー名は、guest
、nobody
、none
およびuser
のうち、最初に定義されたものです。
LinuxまたはUNIXホストのグループを指定します。デフォルトはnone
です。
Windowsのドメイン名、ユーザー・アカウントおよびパスワードを指定します。Windowsパスワードを入力しない場合は、入力するように要求されます。windows-account
およびwindows-password
をすべてのWindowsドメインに対して適用する場合は、windows-domain
にアスタリスク(*
)を入力します。--domain
オプションにはデフォルト値は設定されていません。
Windows名、ユーザー・アカウントおよびパスワード文字列を常に引用符で囲みます。
obtarが実行されるようにするには、Windowsのユーザー・アカウントは次の権限にアクセスできる必要があります。
SeBackupPrivilege
ユーザー権限: ファイルおよびディレクトリのバックアップ
SeRestorePrivilege
ユーザー権限: ファイルおよびディレクトリのリストア
SeChangeNotifyPrivilege
ユーザー権限: 横断チェックの省略
これらの権限をユーザー・アカウントの作成時または作成後に付与する必要があります。
Oracle Secure Backupユーザーのネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)サーバーへのログインを許可するかどうかを指定します。Oracle Secure BackupユーザーのNDMPサーバーへのアクセスを許可する場合はyes
、アクセスを許可しない場合はno
を指定します。デフォルトはno
です。このログインは外部のクライアント・プログラムから行います。
Oracle Secure Backupユーザーの電子メール・アドレスを指定します。Oracle Secure Backupでは、ジョブ・サマリーの配信や、保留中の入力リクエストに関する通知など、このユーザーと通信する場合、このアドレスに電子メールを送信します。
Oracle Secure Backupユーザーの名前がユーザー名と異なる場合(たとえば、ユーザー名jsmith
に対して名前がJim W. Smith
)に、その名前を指定します。
指定のオペレーティング・システム・ユーザーに、Oracle Secure Backupユーザーとしての管理ドメインへの事前認可アクセスを付与します。デフォルトでは事前認可はありません。
事前認可は、オペレーティング・システム・ユーザーがOracle Secure Backupに自動ログインする方法を決定するものです。アクセスは指定ホストの、指定オペレーティング・システム・ユーザーにのみ認可されます。Oracle Secure Backup管理ドメイン内の各ホストに対して、オペレーティング・システムのユーザー・アイデンティティとOracle Secure Backupユーザー・アイデンティティの1対1のマッピングを1つ以上宣言できます。たとえば、UNIXのユーザーbkpadmin
がobtoolにOracle Secure Backupユーザーadmin
として自動ログインできるように事前認可を作成することが可能です。
preauth-spec
プレースホルダの詳細は、「preauth-spec」を参照してください。事前認可の重複は許可されません。複数の事前認可が同じホスト名、ユーザーIDおよびドメインを持つ場合は、重複とみなされます。
Oracle Secure Backupユーザーの名前を指定します。ユーザー名は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。
ユーザー名はすべてのOracle Secure Backupのユーザー名の中で一意である必要があります。このユーザー名は、ユーザーのコンピュータ環境またはOracle Secure Backup管理ドメインで使用されるその他すべての名前とは、正規の関係はありません。
例
例3-26 Oracle Secure Backupユーザーの作成
この例では、Oracle Secure Backupの管理ユーザーとしてjanedoe
を作成します。このユーザーは、LinuxおよびUNIXホスト上で、オペレーティング・システム・アカウントjdoeとして、非特権バックアップおよびリストア操作を実行します。Windowsドメインは指定されていないため、このユーザーにはWindowsホスト上でのバックアップおよびリストア操作の実行は許可されません。オペレーティング・システム・ユーザー
jdoe
には、ホストosbsvr1へのRecovery Manager(RMAN)バックアップの作成が事前認可されています。
ob> lsuser admin admin sbt admin tadmin admin ob> mkuser janedoe --class admin --password "x45y" --givenname "jane" --unixname jdoe --unixgroup "dba" --preauth osbsvr1:jdoe+rman+cmdline --ndmpuser no --email jane.doe@example.com ob> lsuser admin admin janedoe admin sbt admin tadmin admin
例3-27 特定のパスワード設定によるOracle Backupユーザーの作成
この例では、コマンドの完了時に、問合せ中のパスワードでOracle Secure Backupの管理ユーザーdave01
を作成します。–querypassword
句を使用すると、パスワードがコマンドラインに表示されなくなるため、ユーザー・セキュリティが強化されます。パスワード存続期間は80 days
に設定されています。同様に、パスワードの猶予期間は2 days
、パスワードの再利用期間は120 days
に設定されています。この例では、ユーザーのすべての属性も示されています。
ob> mkuser dave01 --class admin --querypassword --pwdlifetime 80days --pwdgracetime 2days --pwdreusetime 120days --givenname "dave" --preauth brhost3:rman+cmdline --ndmpuser no Password: Password (again): ob> lsuser --long dave01 dave01: Password: (set) Password last changed: 2012/10/30.02:33 Password change required: no Password lifetime: 80 days Password grace time: 2 days Password reuse time: 120 days User class: admin Given name: dave UNIX name: [none] UNIX group: [none] Windows domain/acct: [none] NDMP server user: no Email address: [none] UUID: 7395a468-04dd-1030-93a4-00163e527899 Preauthorized access: Hostname: brhost3 Username: rman Windows domain: [all] RMAN enabled: no Cmdline enabled: yes
例3-28 Windowsドメインを使用したOracle Secure Backupユーザーの作成
この例では、Windowsドメインに対するOracle Secure Backupの管理ユーザーとしてwinadmin
を作成します。このユーザーのWindowsユーザーのアカウント名はwinuser1
で、Windowsユーザーのパスワードはpwd
です。アスタリスク( * )によって、Windows資格証明がすべてのWindowsドメインに適用できるようになります。このユーザーは、Windowsホスト上でバックアップおよびリストアの操作を実行できます。
ob> mkuser winadmin --class admin --domain "*,\winuser1,pwd" ob> lsuser --long winadmin winadmin: Password: (not set) Password last changed: 2013/07/24.05:55 Password change required: no Password lifetime: 180 days (system default) Password grace time: 3 days (system default) Password reuse time: 1 year (system default) User class: admin Given name: [none] UNIX name: [none] UNIX group: [none] Windows domain/acct: [all] winuser1 NDMP server user: no Email address: [none] UUID: e4a96afa-d6c8-1030-9b32-00163e527899 Preauthorized access: [none]
用途
mountdev
コマンドは、すでにテープ・ドライブにロードされているテープ・ボリュームをマウントする場合に使用します。ボリュームをテープ・ドライブにマウントすると、マウントされたボリュームが使用可能になったことがOracle Secure Backupスケジューラに通知されます。ボリュームを使用する際のモードはmountdev
オプションで設定できます。
このコマンドは、テープ・ドライブが推奨されるデフォルト設定のautomount
に設定されていない場合に使用できます。特殊な状況下においてmountdev
およびunmountdevコマンドを使用すると、テープ・ドライブをより詳細に制御できます。
関連項目:
関連コマンドについては、「デバイス用コマンド」を参照してください
前提条件
mountdevコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
mountdev::=
mountdev { --read/-r | --write/-w | --overwrite/-o }
[ --unmount/-u | --norewind/-R ] devicename ...
意味
マウント・モードを読取りに設定します。このモードでは、Oracle Secure Backupはボリュームを読取り専用でマウントします。
マウント・モードを書込みに設定します。このモードでは、Oracle Secure Backupはボリュームの最後にバックアップを追加できるようにボリュームをマウントします。
マウント・モードを上書きに設定します。このモードでは、ボリュームがデバイスにマウントされ、テープの先頭まで巻き戻されるので、ボリュームの既存のコンテンツは上書きされます。このオプションを使用すると、ボリュームの有効期限ポリシーで上書き対象とみなされていない場合でも、ボリュームを上書きする権限を付与することになります。有効なボリュームの上書きが許可または要求された場合にのみ、このオプションを指定してください。
マウント・リクエストを実行する前に、現在マウントされているテープをアンマウントします。テープがテープ・ドライブにマウントされており、--unmount
を指定して先にテープをアンマウントしない場合は、mountdev
コマンドが失敗します。
Oracle Secure Backupがテープへの書込みを終了しても巻戻しを行わないことを指定します。このオプションを指定すると、Oracle Secure Backupが次のバックアップ・イメージを書き込む位置にとどまることが可能になります。
ボリュームをマウントするデバイスを指定します。デバイス名の命名規則については、「devicename」を参照してください。
例
例3-29 テープ・ボリュームの手動マウント
この例では、自動マウントされたテープ・ボリュームをテープ・ドライブtape1
から手動でアンマウントし、次に、別のテープを書込みモードで手動マウントします。lsdevのサンプル出力はページに収まるようにあらかじめ折り返されています。
ob> lsdev --long tape1 tape1: Device type: tape Model: [none] Serial number: [none] In service: yes Library: lib1 DTE: 1 Automount: yes Error rate: 8 Position interval: 3145679KB (-1073791796 bytes) (from driver) Debug mode: no Blocking factor: (default) Max blocking factor: (default) Current tape: 1 Use list: all Drive usage: 14 seconds Cleaning required: no UUID: b7c3a1a8-74d0-1027-aac5-000cf1d9be50 Attachment 1: Host: brhost3 Raw device: /dev/obt0 ob> mountdev --unmount --write tape1 ob> lsdev --mount tape1 drive tape1 in service write rbtar VOL000003 ADE203
用途
movevol
コマンドは、ボリュームをテープ・ライブラリ内の要素間で移動する場合に使用します。一度に移動できるボリュームは1つのみです。
関連項目:
関連コマンドについては、「ライブラリ用コマンド」を参照してください
前提条件
movevolコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
movevol::=
movevol [ --library/-L libraryname | --drive/-D drivename ] { vol-spec | element-spec } element-spec
意味
ボリュームを移動するテープ・ライブラリの名前を指定します。
--library
または--drive
を指定しない場合は、libraryまたはdrive変数の値が使用されます。テープ・ライブラリとテープ・ドライブのいずれの設定も取得できない場合は、警告が発行されます。
ボリュームを移動するテープ・ライブラリ内のテープ・ドライブの名前を指定します。
--library
または--drive
を指定しない場合は、libraryまたはdrive変数の値が使用されます。テープ・ライブラリとテープ・ドライブのいずれの設定も取得できない場合は、警告が発行されます。
移動するボリュームを指定します。vol-spec
プレースホルダの詳細は、「vol-spec」を参照してください。
記憶域要素、インポート/エクスポートのロケーションまたはテープ・ドライブの番号を指定します。element-spec
プレースホルダの詳細は、「element-spec」を参照してください。
vol-spec
を指定すると、element-spec
はボリュームの移動先となる場所を表します。element-spec
を2個指定すると、1個目はボリュームの移動元、2個目はボリュームの移動先を表します。
例
例3-30 ボリュームの移動
この例では、記憶域要素3のボリュームを、インポート/エクスポート要素iee3
に移動します。サンプル出力はページに収まるようにあらかじめ折り返されています。
ob> lsvol --library lib1 --long Inventory of library lib1: in mte: vacant in 1: vacant in 2: volume VOL000001, barcode ADE201, oid 102, 48319392 kb remaining in 3: volume RMAN-DEFAULT-000002, barcode ADE202, oid 112, 47725600 kb remaining, content manages reuse in 4: vacant in iee1: barcode ADE203, oid 114, 47725344 kb remaining, lastse 4 in iee2: volume VOL000002, barcode ADE204, oid 110, 47670368 kb remaining, lastse 1 in iee3: vacant in dte: vacant ob> movevol --library lib1 3 iee3 ob> lsvol --library lib1 --long Inventory of library lib1: in mte: vacant in 1: vacant in 2: volume VOL000001, barcode ADE201, oid 102, 48319392 kb remaining in 3: vacant in 4: vacant in iee1: barcode ADE203, oid 114, 47725344 kb remaining, lastse 4 in iee2: volume VOL000002, barcode ADE204, oid 110, 47670368 kb remaining, lastse 1 in iee3: volume RMAN-DEFAULT-000002, barcode ADE202, oid 112, 47725600 kb remaining, content manages reuse, lastse 3 in dte: vacant
用途
opendoor
コマンドは、テープ・ライブラリのインポート/エクスポート・ドアを開く場合に使用します。このコマンドが有効なのは、それがサポートされているライブラリに対してのみです。
インポート/エクスポート・ドアは、オペレータがテープ・ライブラリの内外にテープを移動する際に使用する装置です。テープ・ライブラリの内部スロットにボリュームを移動するにはimportvolコマンドを、テープ・ライブラリ外にボリュームを移動するにはexportvolコマンドを実行します。このプロセスの実行中はテープ・ライブラリ自体は開かないため、再インベントリは不要です。
関連項目:
関連コマンドについては、「ライブラリ用コマンド」を参照してください
前提条件
opendoorコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
opendoor::=
opendoor [ --library/-L libraryname ]
意味
インポート/エクスポート・ドアを開くテープ・ライブラリの名前を指定します。ライブラリ名を指定しない場合は、library変数を設定する必要があります。
例
例3-31 インポート/エクスポート・ドアの開放
この例では、テープ・ライブラリlib1
のインポート/エクスポート・ドアを開きます。
ob> lsvol --library lib1 --long Inventory of library lib1: in mte: vacant in 1: vacant in 2: volume VOL000001, barcode ADE201, oid 102, 48319392 kb remaining in 3: vacant in 4: vacant in iee1: barcode ADE203, oid 114, 47725344 kb remaining, lastse 4 in iee2: volume VOL000002, barcode ADE204, oid 110, 47670368 kb remaining, lastse 1 in iee3: volume RMAN-DEFAULT-000002, barcode ADE202, oid 112, 47725600 kb remaining, content manages reuse, lastse 3 in dte: vacant ob> opendoor --library lib1
用途
pingdev
コマンドは、すべての構成済アタッチメントを使用してOracle Secure Backupからデバイスにアクセスできるかどうかを判断する場合に使用します。
デバイスに定義されている各アタッチメントに対して、Oracle Secure Backupでは次の手順を実行します。
デバイスへの接続を確立します。
Small Computer System Interface(SCSI) inquiry
コマンドを使用して、デバイスのアイデンティティを問い合せます。
接続をクローズします。
obtoolを実行しているホストからリモートにある各アタッチメントに対しては、リモート・メディア・サーバーを使用してネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)セッションを確立し、アタッチメントをテストします。
関連項目:
関連コマンドについては、「デバイス用コマンド」を参照してください
前提条件
pingdevコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
pingdev::=
pingdev [ --nohierarchy/-H ] [ --quiet/-q | --verbose/-v ] [ --host/-h hostname ]... { --all/-a | devicename ... }
意味
テープ・ライブラリに内包される各テープ・ドライブへのアクセスを抑止します。デフォルトでは、テープ・ライブラリ内の各テープ・ドライブにpingします。
出力を抑止します。デフォルトでは、例3-32に示す出力が表示されます。
次のサンプルのような詳細出力を表示します。
ob> pingdev --verbose lib1 Info: pinging library lib1. Info: library lib1 accessible. Info: pinging drive tape1. Info: drive 1 tape1 accessible.
デフォルトでは、例3-32に示す出力が表示されます。
pingするデバイスが接続されているホスト・コンピュータの名前を指定します。
定義されているすべてのデバイスにpingします。
pingするデバイスの名前を指定します。デバイス名の命名規則については、「devicename」を参照してください。
例
例3-32 複数のアタッチメントを持つテープ・ドライブへのping
この例では、tape3
という名前のテープ・ドライブにpingします。このテープ・デバイスには、複数のホストに対するアタッチメントがあります。
ob> pingdev tape3 Info: drive tape3 via host osbsvr1 accessible. Info: drive tape3 via host brhost3 accessible. ob> pingdev --host brhost3 tape3 Info: drive tape3 via host brhost3 accessible.
用途
pinghost
コマンドは、管理ドメイン内のホストがOracle Secure Backupからのリクエストに応答するかどうかを判断する場合に使用します。この操作は、ホストがその構成済IPアドレスすべてにおいて応答するかどうかを確認する場合に有効です。
関連項目:
関連コマンドについては、「ホスト用コマンド」を参照してください
前提条件
pinghostコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の表示(display administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
使用方法
このコマンドは、ホストに対して構成した各IPアドレスで、そのホストへのTCP接続の確立を試みます。Oracle Secure Backupプロトコルを使用するホストに対しては、TCPポート400を使用して接続し、ネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)を使用するホストに対しては、構成済NDMP TCPポート(通常は10000)を使用して接続します。Oracle Secure Backupにより、各接続試行のステータスがレポートされ、正常に確立された接続はただちにクローズされます。
構文
pinghost::=
pinghost [ --quiet/-q | --verbose/-v ] hostname...
例
例3-33 ホストへのping
この例では、管理ドメイン内のホストに問い合せ、ホストbrhost2
にpingします。
ob> lshost brhost2 client (via OB) in service brhost3 mediaserver,client (via OB) in service sfserver1 client (via OB) in service ndmphost1 client (via NDMP) in service osbsvr1 admin,mediaserver,client (via OB) in service ob> pinghost brhost2 brhost2 (address 192.0.2.1): Oracle Secure Backup and NDMP services are available
用途
pwd
コマンドは、参照しているOracle Secure Backupカタログ内のディレクトリの名前を表示する場合に使用します。
関連項目:
関連コマンドについては、「参照用コマンド」を参照してください
前提条件
pwdコマンドを使用するために必要な権限は、そのクラスに対する、このアクセスによるバックアップ・カタログの参照(browse backup catalogs with this access)の設定によって異なります。
構文
pwd::=
pwd [ --short/-s | --long/-l ] [ --noescape/-B ]
意味
例
例3-34 現行ディレクトリの表示
この例では、brhost2
のパス情報を表示します。
ob> cd --host brhost2 ob> pwd --long Browsemode: catalog Host: brhost2 Data selector: latest Viewmode: inclusive Pathname: <super-dir>
前提条件
pwddsコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の表示(display administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
pwdds::=
pwdds
例
例3-35 現行ディレクトリの表示
この例では、現行ディレクトリを表示し、新しいディレクトリに移動して、再び現行ディレクトリを表示します。
ob> pwdds / (top level dataset directory) ob> lsds Top level dataset directory: mydatasets1/ mydatasets/ admin_domain.ds ob> cdds mydatasets ob> pwdds /mydatasets
用途
pwdp
コマンドは、現行ポリシーのアイデンティティを表示する場合に使用します。
ポリシー・データは、/
をルートとするディレクトリ・ツリーとして表示されます。ツリーをナビゲートするにはcdpを使用し、データを表示するにはlspおよびpwdp
を使用します。
関連項目:
関連コマンドについては、「ポリシー用コマンド」を参照してください
ポリシーおよびポリシー・クラスの詳細なリストについては、「デフォルトおよびポリシー」を参照してください
前提条件
pwdpコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の表示(display administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
pwdp::=
pwdp
例
例3-36 ポリシー・ツリーの現行ディレクトリの表示
この例では、cdpを使用してポリシーを参照し、pwdp
を使用してポリシー・ディレクトリ・ツリーの現行ディレクトリを表示します。
ob> pwdp / ob> lsp daemons daemon and service control policies devices device management policies index index catalog generation and management policies local Oracle Secure Backup configuration data for the local machine logs log and history management policies media general media management policies naming WINS host name resolution server identification ndmp NDMP Data Management Agent (DMA) defaults operations policies for backup, restore and related operations scheduler Oracle Secure Backup backup scheduler policies security security-related policies testing controls for Oracle Secure Backup's test and debug tools ob> cdp daemons/auditlogins ob> pwdp /daemons/auditlogins ob> lsp auditlogins no [default] ob> cdp ../.. ob> pwdp / ob> lsp daemons daemon and service control policies devices device management policies index index catalog generation and management policies local Oracle Secure Backup configuration data for the local machine logs log and history management policies media general media management policies naming WINS host name resolution server identification ndmp NDMP Data Management Agent (DMA) defaults operations policies for backup, restore and related operations scheduler Oracle Secure Backup backup scheduler policies security security-related policies testing controls for Oracle Secure Backup's test and debug tools
構文
quit::=
quit [ --force/-f ]
意味
例
例3-37 obtoolの終了
この例では、バックアップ・ジョブが保留中のときに、--forceオプションを使用してobtoolを終了しています。
ob> backup --dataset fullbackup.ds ob> quit Error: one or more backup requests are pending. Use "quit --force" to quit now, or send the requests to the scheduler with "backup --go". ob> quit --force
前提条件
recallvolコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
使用方法
Oracle Secure Backupボリューム・カタログ内の複数のボリュームに一致するボリュームIDを指定した場合、どのボリューム(1つまたは複数)をリコールしたいのかを尋ねられます。1つまたは複数のボリュームまたはそのすべてを選択するか、あるいはいずれも選択しないことも可能です。デフォルトの選択肢はすべてのボリュームです。
ボリュームIDを指定して、そのボリュームがボリューム・セットに属している場合、そのボリューム・セット内のすべてのボリュームがリストされます。そのすべてを選択することもできれば、すべてを選択しないことも可能ですが、ボリューム・セットの個々のメンバーを選択することはできません。デフォルトの選択肢はquit
で、いずれのボリュームも選択されません。
関連項目:
ボリュームIDの一致を示す2つの例については、「chvol」を参照してください
構文
recallvol::=
recallvol [ --immediate/-I ] [ --piece/-p piecename | vol-spec ] [ --tolocation/-t locationname ]
意味
メディア移動ジョブを即時作成します。
指定のバックアップ・ピースを含むボリュームをリコールします。--piece
とvol-spec
オプションは、相互排他的ではありません。
ボリュームのリコール先となる場所を指定します。recallvolumeコマンドに--tolocation
オプションを指定しない場合、ボリュームのリコールはオリジナルの場所に対して行われます。
前提条件
releasevolumeコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
使用方法
Oracle Secure Backupボリューム・カタログ内の複数のボリュームに一致するボリュームIDを指定した場合、どのボリューム(1つまたは複数)を解放したいのかを尋ねられます。1つまたは複数のボリュームまたはそのすべてを選択するか、あるいはいずれも選択しないことも可能です。デフォルトの選択肢はすべてのボリュームです。
ボリュームIDを指定して、そのボリュームがボリューム・セットに属している場合、そのボリューム・セット内のすべてのボリュームがリストされます。そのすべてを選択することもできれば、すべてを選択しないことも可能ですが、ボリューム・セットの個々のメンバーを選択することはできません。デフォルトの選択肢は「quit」(終了)です。
関連項目:
ボリュームIDの一致を示す2つの例については、「chvol」を参照してください
構文
releasevolume::=
releasevol
{ --all/-a | vol-spec }
用途
renbkup
コマンドは、外部から表示可能なバックアップ・イメージの名前を変更する場合に使用します。バックアップ・イメージの名前を変更すると、バックアップ・イメージに関連付けられているバックアップ・イメージ・インスタンスの名前がOracle Secure Backupによって変更され、変更された名前が反映されます。
前提条件
renbkup
コマンドを使用するには、所有者を問わないバックアップの変更(modify any backup, regardless of its owner)またはユーザーが所有するバックアップの変更(modify any backups owned by user)クラス権限が必要です。
構文
renbkup::=
renbkup [--nq] {old-backup-image-name new-backup-image-name}...
意味
例
例3-38 バックアップ・イメージの名前の変更
この例では、バックアップ・イメージmy_bi_fs
の名前をnew_bi_fs
に変更します。バックアップ・イメージの名前を変更すると、新しいバックアップ・イメージ名に一致するように、対応するバックアップ・イメージ・インスタンスの名前も変更されます。
ob> lsbkup --long --instances my_bi_fs Backup image name: my_bi_fs Type: file system Client: brhost2 Backup level: 0 Size: 128.0 KB Backup owner: admin Owner class: admin Backup date and time: 2013/04/23.04:20 Created by job: admin/12.1 UUID: 7123076c-8e70-1030-84cd-00163e359724 Instance name: my_bi_fs.1 Container: dp2 Encryption: off Created: 2013/04/23.04:20 Expires: 2013/12/31.01:00 Created by job: admin/12.1 UUID: 7123078a-8e70-1030-84cd-00163e359724 ob> renbkup --nq my_bi_fs new_bi_fs ob> ob> lsbkup --long --instances new_bi_fs Backup image name: new_bi_fs Type: file system Client: brhost2 Backup level: 0 Size: 128.0 KB Backup owner: admin Owner class: admin Backup date and time: 2013/04/23.04:20 Created by job: admin/12.1 UUID: 7123076c-8e70-1030-84cd-00163e359724 Instance name: new_bi_fs.1 Container: dp2 Encryption: off Created: 2013/04/23.04:20 Expires: 2013/12/31.01:00 Created by job: admin/12.1 UUID: 7123078a-8e70-1030-84cd-00163e359724
用途
renclass
コマンドは、Oracle Secure Backupユーザー・クラスの名前を変更する場合に使用します。
関連項目:
関連コマンドについては、「クラス用コマンド」を参照してください
Oracle Secure Backupのデフォルトのクラスおよび権限の詳細は、「クラスおよび権限」を参照してください
前提条件
renclassコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
renclass::=
renclass [ --nq ] { old-classname new-classname }...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションがない場合、コマンドによって確認メッセージが表示されます。確認メッセージについては、「obtoolの対話型モード」を参照してください。
old-classname
の名前をnew-classname
に変更します。クラス名は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。
例
例3-39 クラスの名前の変更
この例では、クラスbackup_admin
の名前をbkup_admin
に変更します。
ob> renclass backup_admin bkup_admin rename class backup_admin? (a, n, q, y, ?) [y]: a ob> lsclass bkup_admin bkup_admin
前提条件
rendevコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rendev::=
rendev [ --nq ] { old-devicename new-devicename }...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
既存のデバイスの名前を指定します。デバイス名の命名規則については、「devicename」を参照してください。
デバイスに対する名前を指定します。デバイス名の命名規則については、「devicename」を参照してください。
指定したデバイス名が管理ドメインにすでに存在する場合、コマンドは失敗します。
例
例3-40 デバイスの名前の変更
この例では、2つのテープ・デバイスの名前を変更しています。
ob> lsdev library lib1 in service drive 1 tape1 in service library lib2 in service drive 1 tape2 in service ob> rendev tape1 t1 tape2 t2 rename device tape1? (a, n, q, y, ?) [y]: y rename device tape2? (a, n, q, y, ?) [y]: y ob> lsdev library lib1 in service drive 1 t1 in service library lib2 in service drive 1 t2 in service
用途
rends
コマンドは、データセット・ファイルまたはデータセット・ディレクトリの名前を変更する場合に使用します。たとえば、次のコマンドはold_file
の名前をnew_file
に変更し、そのファイルをold_dir
からnew_dir
に移動します。
ob> rends old_dir/old_file new_dir/new_file
次のコマンドはnew_fileを現行ディレクトリに作成します。
ob> rends old_dir/old_file new_file
関連項目:
関連コマンドについては、「データセット用コマンド」を参照してください
前提条件
rendsコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rends::=
rends [ --nq ] { old-dataset-name new-dataset-name }...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
名前を変更する既存のデータセット・ファイルまたはディレクトリの名前を指定します。dataset-name
プレースホルダの詳細は、「dataset-name」を参照してください。
データセット・ファイルまたはディレクトリの名前を指定します。データセット・パスを指定するには、new-dataset-name
を使用します。dataset-name
プレースホルダの詳細は、「dataset-name」を参照してください。
例
例3-41 データセットの名前の変更
この例では、最上位レベルのディレクトリのデータセットdatadir.ds
の名前をtbrset/ddir.ds
に変更します。
ob> lsds Top level dataset directory: tbrset/ datadir.ds ob> rends --nq datadir.ds tbrset/ddir.ds ob> cdds tbrset ob> lsds Dataset directory tbrset: ddir.ds entire_backup tiny_backup
前提条件
rendupコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rendup::=
rendup [ --nq/--noquery ] { oldpolicyname newpolicyname } [ oldpolicyname newpolicyname... ]
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
複製ポリシー名のペアごとに、ペアの1番目の名前を持つポリシーは、その名前をペアの2番目の名前で変更されます。
例
例3-42 ボリューム複製ポリシーの名前の変更
この例では、voldup1
複製ポリシーの名前をvoldup
に変更します。
ob> lsdup --long voldup1 voldup1: Migrate: no Trigger: lastwrite : forever Rule 1: RMAN-DEFAULT : 3 UUID: db4bfd64-18af-1031-b040-00163e527899 ob> rendup --nq voldup1 voldup ob> lsdup voldup
前提条件
renhostコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
renhost::=
renhost [ --nq ] [ --nocomm/-N ] { old-hostname new-hostname }...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
ホスト・コンピュータとの通信を抑止します。ネットワークに接続されていないコンピュータの名前を変更する場合は、このオプションを使用します。
変更する既存のホストの名前を指定します。
ホストの名前を指定します。ホスト名は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。
例
例3-43 ホストの名前の変更
例3-43では、構成済ホストを表示し、ndmphost1の名前をndmphostに変更します。
ob> lshost brhost2 client (via OB) in service brhost3 mediaserver,client (via OB) in service sfserver1 client (via OB) in service ndmphost1 client (via NDMP) in service osbsvr1 admin,mediaserver,client (via OB) in service ob> renhost --nq ndmphost1 ndmphost ob> lshost brhost2 client (via OB) in service brhost3 mediaserver,client (via OB) in service sfserver1 client (via OB) in service ndmphost client (via NDMP) in service osbsvr1 admin,mediaserver,client (via OB) in service
前提条件
renlocコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
場所名の引数のペアごとに、ペアの1番目の名前を持つ場所は、その名前をペアの2番目の名前で変更されます。
前提条件
renmfコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
renmf::=
renmf [ --nq ] { old-media-family-name new-media-family-name }...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
既存のメディア・ファミリの名前を指定します。ただし、メディア・ファミリRMAN-DEFAULT
の名前は変更できません。
メディア・ファミリの名前を指定します。メディア・ファミリ名は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大31文字までです。
例
例3-44 メディア・ファミリの名前の変更
この例では、メディア・ファミリfull_bkup
の名前をfull_backup
に変更します。
ob> lsmf RMAN-DEFAULT content manages reuse content-man-family write forever content manages reuse full_bkup write 7 days content manages reuse time-man-family write 7 days keep 28 days ob> renmf full_bkup full_backup rename media family full_bkup? (a, n, q, y, ?) [y]: y ob> lsmf RMAN-DEFAULT content manages reuse content-man-family write forever content manages reuse full_backup write 7 days content manages reuse time-man-family write 7 days keep 28 days
前提条件
renrotコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
ポリシー名のペアごとに、ペアの1番目の名前を持つポリシーは、その名前をペアの2番目の名前で変更されます。Oracle Secure Backupのローテーション・ポリシー名は、1から31文字である必要があります。
用途
rensched
コマンドは、スケジュールの名前を変更する場合に使用します。スケジュールの名前を表示するには、lsschedコマンドを実行します。
関連項目:
関連コマンドについては、「スケジュール用コマンド」を参照してください
前提条件
renschedコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rensched::=
rensched [ --nq ] { old-schedulename new-schedulename }...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
既存のスケジュールの名前を指定します。
スケジュールold-schedulename
に対する名前を指定します。スケジュール名は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。
例
例3-45 バックアップ・スケジュールの名前の変更
例3-45では、スケジュールfull_backup
の名前をweekday_sunday_backup
に変更します。
ob> lssched full_backup sundays, weekdays fullbackup.ds ob> rensched --nq full_backup weekday_sunday_backup ob> lssched weekday_sunday_backup sundays, weekdays fullbackup.ds
前提条件
rensnapコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
rensnap::=
rensnap [ --nq ] [ --host/-h hostname ] [ --fs/-f filesystem-name ] { old-snapshot-name new-snapshot-name }...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
スナップショットの名前を変更するネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)ホスト・コンピュータの名前を指定します。ホスト名を指定しない場合は、host変数の値が使用されます。
スナップショットに含まれるファイルシステムの名前を指定します。--fs
オプションを指定しない場合は、fs
変数を設定する必要があります。
既存のスナップショットの名前を指定します。
old-snapshot-name
に対する名前を指定します。
例
例3-46 スナップショットの名前の変更
この例では、スナップショットlucy_snap
の名前をlucy.0
に変更します。
ob> lssnap --long lucy_snap File system /vol/vol0: Max snapshots: 255 Reserved space: 44.8 GB % reserved space: 30 Snapshot: lucy_snap Of: /vol/vol0 Taken at: 2013/03/28.20:52 Used %: 0 Total %: 0 Busy: no Dependency: no ob> rensnap --nq --host lucy --fs /vol/vol0 lucy_snap lucy.0 ob> lssnap File system /vol/vol0: Snapshot Of Taken at %Used %Total Snapshot Name /vol/vol0 2013/03/28.21:00 0 0 hourly.0 /vol/vol0 2013/03/28.20:52 0 0 lucy.0 /vol/vol0 2013/03/28.17:00 0 0 hourly.1 /vol/vol0 2013/03/28.13:00 0 0 hourly.2 /vol/vol0 2013/03/28.05:00 0 0 nightly.0 /vol/vol0 2013/03/28.01:00 0 0 hourly.3 /vol/vol0 2013/03/27.21:00 0 0 hourly.4 /vol/vol0 2013/03/27.17:00 0 0 hourly.5 /vol/vol0 2013/03/27.05:00 0 0 nightly.1 /vol/vol0 2012/08/21.11:30 22 7 myhost_snap
用途
renssel
コマンドは、データベース・バックアップ記憶域セレクタの名前を変更する場合に使用します。
関連項目:
関連コマンドについては、「データベース・バックアップ記憶域セレクタ用コマンド」を参照してください
前提条件
rensselコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
renssel::=
renssel [ --nq ] { old-sselname new-sselname }...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
既存のデータベース・バックアップ記憶域セレクタの名前を指定します。
データベース・バックアップ記憶域セレクタの名前を指定します。
例
例3-47 データベース・バックアップ記憶域セレクタの名前の変更
この例では、mksselコマンドを使用して記憶域セレクタを作成し、contentをfullに指定します。chsselコマンドを使用してセレクタのコンテンツにアーカイブ・ログを追加し、次に、セレクタの名前をssel_full
からssel_full_arch
に変更します。
ob> mkssel --dbid 1557615826 --host brhost2 --content full --family f1 ssel_full ob> chssel --addcontent archivelog ssel_full ob> renssel ssel_full ssel_full_arch rename ssel ssel_full? (a, n, q, y, ?) [y]: y ob> lsssel --short ssel_full_arch
前提条件
rensumコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rensum::=
rensum [ --nq ] { old-summary-name new-summary-name }...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
既存のジョブ・サマリー・スケジュールの名前を指定します。
ジョブ・サマリー・スケジュールの名前を指定します。名前は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。
例
例3-48 ジョブ・サマリー・スケジュールの名前の変更
この例では、スケジュールweekly_report
の名前をwed_report
に変更します。
ob> lssum weekly_report Wed at 12:00 ob> rensum --nq weekly_report wed_report ob> lssum wed_report Wed at 12:00
前提条件
renuserコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
renuser::=
renuser [ --nq ] { old-username new-username }...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
現行のOracle Secure Backupユーザー名を指定します。
Oracle Secure Backupユーザーの名前を指定します。ユーザー名は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。
例
例3-49 Oracle Secure Backupユーザーの名前の変更
この例では、Oracle Secure Backupユーザーbkpadmin
の名前をbackup_admin
に変更します。
ob> renuser --nq bkpadmin backup_admin
用途
resdev
コマンドは、テープ・デバイスを排他使用のために予約する場合に使用します。予約している間は、Oracle Secure Backupコンポーネントはそのデバイスにアクセスしません。
関連項目:
関連コマンドについては、「デバイス用コマンド」を参照してください
前提条件
resdevコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
使用方法
通常操作中は、Oracle Secure Backupのプロセスおよびジョブに共有リソースの排他使用が一時的に割り当てられます。この使用は、管理サーバーのサービス・デーモンで管理されている組込みリソース予約システムで割り当てられます。
デバイスを排他的および明示的に使用することが必要な場合があります。このような場合は、デバイスの使用を予約し、作業が終了したらunresdevコマンドで予約を解除するようにOracle Secure Backupに指示できます。予約している間は、Oracle Secure Backupコンポーネントはそのデバイスにアクセスできません。
resdev
コマンドは、予約済のデバイスを予約しようとすると、エラーを表示して失敗します。テープ・ライブラリのテープ・ドライブを選択しようとして、すべてのデバイスが予約済の場合またはテープ・ドライブが構成されていない場合も、このコマンドは失敗します。
構文
resdev::=
resdev [ --nowarn/-W ] { --in/-i libraryname ... | devicename ... }
意味
稼働していないデバイスに関する警告を出しません。
指定のライブラリから予約可能なテープ・デバイスを検索し、予約します。
予約するテープ・ドライブまたはテープ・ライブラリの名前を指定します。
デバイス名の命名規則については、「devicename」を参照してください。
例
例3-50 デバイスの予約
この例では、テープ・ライブラリlib1
のすべてのテープ・ドライブを予約します。この例では、lib1
に含まれるテープ・ドライブは1つです。この例では、予約済テープ・ドライブを予約しようとして警告が表示されています。
ob> lsdev library lib1 in service drive 1 tape1 in service library lib2 in service drive 1 tape2 in service ob> lsdev --reserved ob> resdev --in lib1 Drive tape1 reserved. ob> resdev --in lib1 Error: no drive is available in library lib1. ob> resdev tape1 Error: you already have drive tape1 reserved.
用途
resetp
コマンドは、1つ以上のポリシーの値をデフォルト値にリセットする場合に使用します。
ポリシー・データは、/
をルートとするディレクトリ・ツリーとして表示されます。ツリーをナビゲートするにはcdpを使用し、データを表示するにはlspおよびpwdを使用します。
関連項目:
関連コマンドについては、「ポリシー用コマンド」を参照してください
ポリシーおよびポリシー・クラスの詳細なリストについては、「デフォルトおよびポリシー」を参照してください
前提条件
resetpコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
resetp::=
resetp [ --nq ] policy-name...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
例
例3-51 ポリシーのデフォルト値へのリセット
この例では、logs
クラスのポリシーをデフォルトにリセットします。
ob> lsp logs adminlogevents all adminlogfile /tmp/logs/adminevents.log clientlogevents (none) [default] jobretaintime 60 days logretaintime 14 days transcriptretaintime 14 days unixclientlogfile (none) [default] windowsclientlogfile (none) [default] ob> resetp logs Really reset ALL logs policies [no]? y ob>
例3-52 パスワード・ポリシーのデフォルト値へのリセット
この例では、security
クラスのすべてのポリシーをデフォルトにリセットします。
ob> lsp security autocertissue yes [default] certkeysize 1024 [default] certlifetime 3 years certwarning 7 days encryptdataintransit no [default] loginduration forever minuserpasswordlen 0 passwordgracetime 10 days passwordlifetime 30 days passwordreusetime 180 days securecomms yes [default] trustedhosts yes [default] webinactivitytimeout 15 minutes [default] websessiontimeout 24 hours [default] ob> resetp security Really reset ALL security policies [no]? y ob> lsp security autocertissue yes [default] certkeysize 1024 [default] certlifetime 10 years [default] certwarning 14 days [default] encryptdataintransit no [default] loginduration 15 minutes [default] minuserpasswordlen 8 [default] passwordgracetime 3 days [default] passwordlifetime 180 days [default] passwordreusetime 1 year [default] securecomms yes [default] trustedhosts yes [default] webinactivitytimeout 15 minutes [default] websessiontimeout 24 hours [default]
用途
restore
コマンドは、ファイルシステムのリストア・リクエストを作成する場合に使用します。ファイルシステムのリストア操作は、Recovery Manager(RMAN)によって開始されるデータベースのリストア操作とは異なります。
restore
コマンドを使用すると、カタログ・ベースのリストア操作またはRAWリストア操作を実行できます。カタログ・ベースのリストアでは、リストアするオブジェクトのカタログを参照します。オブジェクト名を特定してインスタンスを選択すると、オブジェクトをリストアできます。RAWリストアでは、バックアップの2次ストレージの場所(ボリュームIDおよびバックアップ・イメージ・ファイル番号)についての情報が別に必要になります。バックアップのすべてのデータのリストア、または個々のファイルまたはディレクトリの指定ができます。
リストア・リクエストは、restore
コマンドを--go
、--gocatalog
または--goraw
オプション付きで実行するまでは、obtoolでローカルに保持されます。これらのオプション付きでコマンドを実行すると、すべてのリストア・リクエストがジョブに変換され、Oracle Secure Backupスケジューラに送信されます。
関連項目:
関連コマンドについては、「リストア用コマンド」を参照してください
前提条件
リストアを特権モードで実行するように指定している場合、またはネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)でアクセスされるホストにファイルをリストアする場合、restoreコマンドを使用するには、特権ユーザーとしてのファイルシステムのリストア実行(perform file system restores as privileged user)
権を備えている必要があります。それ以外の場合は、自分によるファイルシステムのリストア実行(perform restores as self)権を備えている必要があります。
使用方法
obtoolは、host変数を使用して、バックアップをリストアするホストの名前を決定します。host
のデフォルト値は、obtoolが実行されているホストの名前です。host
変数はsetまたはcdコマンドで設定できます。
Oracle Secure Backupボリューム・カタログ内の複数のボリュームに一致するボリュームIDを指定した場合、どのボリューム(1つまたは複数)をリコールしたいのかを尋ねられます。1つまたは複数のボリュームまたはそのすべてを選択するか、あるいはいずれも選択しないことも可能です。デフォルトの選択肢はすべてのボリュームです。
ボリュームIDを指定して、そのボリュームがボリューム・セットに属している場合、そのボリューム・セット内のすべてのボリュームがリストされます。そのすべてを選択することもできれば、すべてを選択しないことも可能ですが、ボリューム・セットの個々のメンバーを選択することはできません。デフォルトの選択肢は「quit」(終了)です。
リストア操作の実行中にOracle Secure Backupワイルドカード・パターン・マッチングを使用できます。
関連項目:
ボリュームIDの一致を示す2つの例については、「chvol」を参照してください
関連項目:
ワイルドカード文字およびパターン・マッチングの検索。
構文1
次の構文は、Oracle Secure Backupのカタログを参照してデータをリストアする場合に使用します。
restore::=
restore [ --tohost/-h hostname ] [ --device/-d drivename ] [ --privileged/-g | --unprivileged/-G ] [ --replaceexisting/-e | --keepexisting/-E ] [ --replaceinuse/-u | --keepinuse/-U ] [ --incremental/-i ] [ --noposition/-X ] [ --priority/-p schedule-priority ] [ --select/-s data-selector[,data-selector]... ] [ --passphrase/-P string | --querypassphrase/-Q ] [ --algorithm/-l enc_algorithm] [ --ignoremismatch/-w] [ --obtaropt/-o obtar-option ]... [--waitfor/-W <duration>] [[ --recall/-r ] [--immediate/-I]| [--preview /-y] | --go | --gocatalog | --goraw ] pathname [ --aspath/-a pathname ] ...
意味1
データのリストア先となるホスト・コンピュータの名前を指定します。
リストア操作の実行に使用するテープ・ドライブを指定します。テープ・ドライブ名は有効なデバイス名である必要があります。デバイス名の命名規則については、「devicename」を参照してください。
リストア操作を特権モードで実行することを指定します。
UNIXシステム上では、権限付きのリストア・ジョブはユーザー・アイデンティティroot
によって実行できます。Windowsシステムでは、このジョブは、Windowsクライアント上のOracle Secure Backupサービスと同じアカウント・アイデンティティで実行されます。
リストア操作を非特権モードで実行することを指定します(デフォルト)。
非特権リストア・ジョブは、mkuserコマンドで指定したUNIXユーザーまたはWindowsアカウント・アイデンティティで実行できます。ファイルシステム・データへのアクセスは、このアイデンティティを持つUNIXユーザーまたはWindowsアカウントの権限によって制限されます。
既存のファイルを上書きします(デフォルト)
既存のファイルを上書きしません。
使用中のファイルをバックアップ・イメージ・インスタンスからのファイルで置き換えます。Windowsは、使用中の各ファイルを、最後に使用していたユーザーがクローズした時点で削除します。このオプションはWindowsでのみ使用可能です。
使用中のファイルを変更せずに残します(デフォルト)。このオプションはWindowsでのみ使用可能です。
増分リストア・ルールを適用するようにネットワーク接続ストレージ(NAS)データ・サーバーに指示します。このオプションは、この機能を実装しているNASデータ・サーバーにのみ適用されます。このオプションは、obtarを使用して作成されたファイルシステム・バックアップには適用されません。
通常、リストア操作は追加的に実行されます。つまり、全体バックアップまたは増分バックアップからリストアされる各ファイルおよびディレクトリは、リストア先のディレクトリに追加されていきます。最新のOracle Secure Backupのバックアップ後にファイルがディレクトリに追加された場合、リストア操作では新たに追加されたファイルは削除されません。
--incremental
を指定すると、NASデータ・サーバーは各ディレクトリを最後の増分バックアップ時の状態にリストアします。最後の増分バックアップ前に削除されたファイルは、この増分バックアップのリストア時にはNASデータ・サービスによって削除されます。
たとえば、file1
およびfile2
が保存されている/home
の増分バックアップを作成したと仮定します。file1
を削除し、/home
の増分バックアップをもう1つ作成します。/home
の通常リストアを実行すると、ディレクトリにはfile1
およびfile2
が含まれます。/home
のNDMP増分リストアを実行すると、ディレクトリにはfile2
のみが含まれます。
リストア操作の速度向上のため、Oracle Secure Backupが使用可能な位置データを使用しないことを指定します。このオプションは位置データが破損している場合に使用します。
リストアに割り当てるスケジュールの優先度を指定します。
schedule-priority
プレースホルダの詳細は、「schedule-priority」を参照してください。
指定されたdata-selector
に基づいて、データをフィルタ処理します。
data-selector
プレースホルダの詳細は、「data-selector」を参照してください。
バックアップ・ボリューム・セット全体をリストアするための、パスフレーズから生成された復号化キーを指定します。
バックアップ・ボリューム・セット全体をリストアするための復号化キーを生成する際に使用するパスフレーズをオペレータに問い合せます。
リストア時の復号化に使用するバックアップ・アルゴリズムを指定します。--passphrase
を使用する場合は、必須です。
--algorithm
または--passphrase
オプションによって供給される暗号化のアルゴリズムやパスフレーズの不一致を、失敗ではなく警告として取り扱うようにします。このオプションは、テープ上のヘッダーが破損しているが、できるだけ多くの暗号化データをリカバリしたい場合を想定したものです。
不一致の暗号化パラメータは、リストアのタイプに応じて、いろいろな時刻で処理されます。RAWリストアの場合、ジョブが作成された後、テープがロードされた後、およびテープからヘッダーが読み取られた後に、不一致が取り出されて処理されます。RAWリストアのジョブ記録に暗号化パラメータの不一致が反映されます。しかし、カタログベースのリストアの場合、ただちに不一致が取り出され、ジョブは作成されません。
注意:
不正な--algorithm
または--passphrase
を使用してデータをリストアするリスクは、リストアされたデータがディスク上で崩れた状態になることです。
obtarのオプションを指定します。たとえば、-J
を指定すると、デバッグ・モードが有効になり、リストア記録に詳細が記述されます。
obtarオプションの詳細は、「obtarのオプション」を参照してください。
durationプレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
リストアに必要なボリュームをリストし、各ボリュームのステータス(onsite
またはoffsite
)を取得します。onsite
のステータスは、ボリュームがライブラリまたはドライブにあることを示します。offsite
のステータスは、ボリュームが保管場所にあってリコールが必要であることを示します。
このオプションはカタログ・リストア操作でのみ利用可能です。RAWリストア操作では利用できません。
ボリュームがoffsite
の場合、リストアで必要なあらゆるボリュームについてリコールを開始します。
このオプションはカタログ・リストア操作でのみ利用可能です。RAWリストア操作では利用できません。
キュー内のすべてのリストア・リクエストをOracle Secure Backupスケジューラにリリースします。
バックアップ・カタログのキュー内のリストア・リクエストをOracle Secure Backupスケジューラにリリースします。
キュー内のRAWリストア・リクエストをOracle Secure Backupスケジューラにリリースします。RAWリストア・リクエストはバックアップ・カタログ・データを使用しません。
バックアップしたファイルのバックアップ・カタログを参照して取得したパス名を指定します。--aspath
を指定しない場合、Oracle Secure Backupはバックアップを同じパスにリストアします。pathname
がリストア先のホスト上に見つからない場合は、そのパスがOracle Secure Backupによって作成されます。
たとえば、brhost2
のバックアップ・カタログを参照し、/home
ディレクトリをリストア元として特定したと仮定します。restore /home
コマンドを実行すると、バックアップはbrhost2
の/home
ディレクトリにリストアされます。
Oracle Secure Backupがファイルをリストア可能な代替パス名を指定します。たとえば、/home
のバックアップを/tmp/home
にリストアする場合は、restore
/home
--aspath /tmp/home
と指定します。
pathname
がリストア先のホスト上に存在しない場合、そのパスはOracle Secure Backupによって作成されます。
構文2
次の構文は、RAWリストア操作を実行する場合に使用します。
restore::=
restore --raw/-R [ --tohost/-h hostname ] [ --device/-d drivename ] [ --privileged/-g | --unprivileged/-G ] { --filenumber/-F filenumber } { --vid/-v vid[,vid ]... } [ --tag/-t tag[,tag]... ] [ --replaceexisting/-e | --keepexisting/-E ] [ --replaceinuse/-u | --keepinuse/-U ] [ --incremental/-i ] [ --priority/-p schedule-priority ] [ {--passphrase/-P <passphrase>} | --querypassphrase/-Q ] [--algorithm/-l <enc-algorithm>] [--ignoremismatch/-w] [ --obtaropt/-o obtar-option ]... [--waitfor/-W <duration>] [ --go | --gocatalog | --goraw ] { --all/-A pathname | {[ --aspath/-a pathname ] [ --position/-x position ] ... }}
意味2
この項では、構文2で使用された他のオプションについて説明します。構文1でも使用されたオプションはこの項では説明しません。
Oracle Secure Backupカタログを使用しないリストア操作であるRAWリストア操作を指定します。ファイルシステム・オブジェクトがバックアップされているテープ・ボリュームのアイデンティティ(ボリュームIDまたはバーコード)と、保存先のバックアップ・イメージ・インスタンス・ファイル番号を指定する必要があります。
バックアップが配置されているテープ上のファイル番号を指定します。filenumber
プレースホルダの詳細は、「filenumber」を参照してください。
ボリュームIDを使用してバックアップを選択します。vid
プレースホルダの詳細は、「vid」を参照してください。
ボリューム・タグ(バーコード)に基づいてバックアップを選択します。
バックアップのすべてのデータをリストアします。
バックアップしたファイルまたはディレクトリの絶対パス名を指定します。バックアップされたファイルの絶対パス名が不明の場合は、obtar -tvf
を使用して検索するか、またはバックアップ・イメージ・インスタンス全体をリストアします。--aspath
を指定しない場合、Oracle Secure Backupはバックアップを同じパスにリストアします。
Oracle Secure Backupでは、リストアのパス名にワイルドカード文字を使用できません。バックアップのインクルード・パスには、ワイルドカード文字*
、?
、[
および]
を使用できます。リストアするパス名に、これらのワイルドカード文字のいずれかが含まれていても、restore
コマンドで特殊文字のエスケープは不要です。
pathname
がリストア先のホスト上に存在しない場合、そのパスはOracle Secure Backupによって作成されます。
Oracle Secure Backupがファイルをリストア可能な代替パス名を指定します。たとえば、/private/bkpadmin
のバックアップを/tmp/private/bkpadmin
にリストアする場合は、次のように指定します。
restore /private/bkpadmin --aspath /tmp/private/bkpadmin
pathname
がリストア先のホスト上に存在しない場合、そのパスはOracle Secure Backupによって作成されます。
テープにおけるデータの位置を指定します。
例
例3-53 Oracle Secure Backupカタログを使用した、RAWリストア操作の実行
この例では、Oracle Secure Backupカタログに格納されている/home/data
ディレクトリの最新のバックアップ・イメージ・インスタンスを表示します。restore
コマンドは、リクエストを優先度1でスケジューラに提出します。Oracle Secure Backupはジョブを実行し、データをリストアします。
ob> set host brhost2 ob> cd /home/data ob> ls bin/ c_files/ tree/ ob> lsbackup latest Backup Backup Volume Volume File Sect Backup Date and Time ID ID Tag # # Level 2013/03/28.11:17:02 2 VOL000003 ADE201 1 1 0 ob> restore --select latest --priority 1 --go /home/data Info: 1 catalog restore request item submitted; job id is admin/16. ob> lsjob admin/16 Job ID Sched time Contents State ---------------- ----------- ------------------------------ --------------------------------------- admin/16 none restore 1 item to brhost2 completed successfully at 2013/03/29.16:34
例3-54 RAWリストア操作の実行
この例では、RAWリストア・リクエストをスケジューラに提出します。このリクエストでは、/home/data
ディレクトリをボリュームVOL000003
からリストアするよう指定しています。Oracle Secure Backupはジョブを実行し、データをリストアします。
ob> restore --raw --filenumber 1 --vid VOL000003 /home/data ob> restore --go Info: raw restore request 1 submitted; job id is admin/76. ob> lsjob admin/7 Job ID Sched time Contents State ---------------- ----------- ------------------------------ --------------------------------------- admin/7 none restore 1 item to brhost2 completed successfully at 2013/03/29.17:00
例3-55 Oracle Secure Backupワイルドカード・パターン・マッチングを使用したカタログ・ベースのリストアの実行
restore --tohost brhost2 --select latest --incremental --priority 100 --go /tmp*
前提条件
returndevコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
returndev::=
returndev { drivename... | --all/-a }
例
例3-56 流用しているデバイスの返却
この例では、流用しているすべてのデバイスを返却します。
ob> returndev --all
用途
reusevol
コマンドは、選択したボリュームを再利用する場合に使用します。Oracle Secure Backupは、選択されたボリュームをロードし、そのバックアップ・イメージ・インスタンスを削除します。
各ボリュームには、テープ始端(BOT)に格納されるボリューム・ラベルがあります。ラベルはボリュームID、バーコード・タグ(存在する場合)およびボリュームに関するその他の情報で構成されます。reusevol
コマンドはunlabelvolコマンドと似ていますが、reusevol
は、既存のボリューム・ラベルを保持するようにOracle Secure Backupに指示する点が異なります。
関連項目:
関連コマンドについては、「ライブラリ用コマンド」を参照してください
前提条件
reusevolコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
reusevol::=
reusevol [ --drive/-D drivename ] [ --force/-f ] [ --obtaropt/-o obtar-option ]... se-range
意味
ボリュームの再ラベル付けに使用するテープ・ドライブの名前を指定します。テープ・ドライブ名を指定しない場合は、drive変数を設定する必要があります。
強制的にボリュームを再利用します。Oracle Secure Backupは、ボリューム・ラベルに有効期限が指定されている場合でも、その指定を無視します。--force
オプションを指定しない場合は、ボリュームが有効であればreusevol
は失敗します。
obtarオプションを指定します。たとえば、-J
を指定すると、デバッグ・モードが有効になり、バックアップおよびリストア記録に詳細が記述されます。obtarオプションの詳細は、「obtarのオプション」を参照してください。
再利用するボリュームが搭載されている記憶域要素の範囲を指定します。省略した場合は、現在テープ・ドライブにロードされているボリュームが再利用されます。se-range
プレースホルダの詳細は、「se-range」を参照してください。
例
例3-57 ボリュームの再利用
この例では、テープ・ライブラリlib1
の記憶域要素2にあるテープに関する情報を表示しています。この記憶域要素のボリュームは空ではありません。reusevol
コマンドで強制的にボリュームを再利用した結果、コンテンツとボリュームIDが削除されています。ボリュームのバーコードは保持されます。サンプル出力はページに収まるようにあらかじめ折り返されています。
ob> lsvol --long --library lib1 Inventory of library lib1: in mte: vacant in 1: barcode ADE202, oid 117, 47447360 kb remaining, content manages reuse in 2: volume VOL000004, barcode ADE204, oid 120, 47420448 kb remaining in 3: barcode ADE201, oid 116, 47462976 kb remaining in 4: volume VOL000001, barcode ADE200, oid 102, 47424064 kb remaining in iee1: barcode ADE203, oid 114, 47725344 kb remaining, lastse 4 in iee2: vacant in iee3: vacant in dte: vacant ob> lsvol --barcode ADE204 --content VOID Seq Volume ID Barcode Family Created Attributes 120 1 VOL000004 ADE204 04/01.09:16 never closes BSOID File Sect Level Host Created Attributes 172 1 1 0 brhost2 04/01.09:16 ob> reusevol --drive tape1 --force 2 ob> lsvol --barcode ADE204 --content VOID Seq Volume ID Barcode Family Created Attributes 122 ADE204
用途
revhost
コマンドは、ホストのアイデンティティ証明書を取り消す場合に使用します。
関連項目:
ホストのアイデンティティ証明書を取り消す方法は、『Oracle Secure Backupインストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
関連コマンドについては、「ホスト用コマンド」を参照してください
前提条件
revhostコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
revhost::=
revhost [ --nq ] hostname...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
取消し対象のアイデンティティ証明書を所有するホスト名。
用途
rmbackup
コマンドは、obtoolのキューに入れられたバックアップ・リクエストの1つ、セットまたはすべてを削除する場合に使用します。バックアップ・リクエストは、backupコマンドを--go
オプション付きで実行するまで、つまり、各バックアップ・リクエストがデータセット・バックアップ・ジョブに変換され、スケジューラに転送されるときまで、obtoolでローカルに保持されます。
関連項目:
関連コマンドについては、「バックアップ用コマンド」を参照してください
前提条件
バックアップのリクエスト時に--privilegedオプションを指定した場合は、特権ユーザーとしてのファイルシステム・バックアップ実行(perform file system backups as privileged user)
権を備えている必要があります。そうでない場合は、自分によるファイルシステム・バックアップ実行(perform file system backups as self)権を備えている必要があります。
構文
rmbackup::=
rmbackup { --all/-a | backup-item... }
意味
例
例3-58 バックアップ・リクエストの削除
この例では、スケジューラへの配信待ち状態のバックアップ・リクエストを問い合せ、ID2
のバックアップ・リクエストを削除します。
ob> lsbackup --long 1: Dataset: fullbackup.ds Media family: (null) Backup level: full Priority: 100 Privileged op: no Eligible to run: upon "backup --go" Job expires: never Restriction: any device 2: Dataset: partialbackup.ds Media family: (null) Backup level: full Priority: 100 Privileged op: no Eligible to run: upon "backup --go" Job expires: never Restriction: any device ob> rmbackup 2 ob> lsbackup --long 1: Dataset: fullbackup.ds Media family: (null) Backup level: full Priority: 100 Privileged op: no Eligible to run: upon "backup --go" Job expires: never Restriction: any device
用途
rmbw
コマンドは、バックアップ・ウィンドウまたは特定の時間範囲を削除する場合に使用します。指定した範囲内のバックアップ・ウィンドウが存在しない場合、コマンドはエラーを表示します。
関連項目:
関連コマンドについては、「バックアップ・ウィンドウ用コマンド」を参照してください
前提条件
rmbwコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rmbw::=
rmbw [ --times/-t time-range[,time-range]... ] day-specifier[,day-specifier]...
意味
時刻の範囲を定義します。time-range
プレースホルダの詳細は、「time-range」を参照してください。
バックアップ・ウィンドウの日付の範囲を定義します。day-specifier
プレースホルダの詳細は、「day-specifier」を参照してください。
例
用途
rmcheckpoint
コマンドは、指定されたジョブのチェックポイント情報を削除する場合に使用します。このコマンドを発行すると、指定されたジョブに対する管理ホスト上のチェックポイント・データがただちに削除されます。また、ファイラの次回バックアップの開始時または24時間以内のどちらか早いタイミングで、このファイラにあるデータがクリーンアップされます。
チェックポイントが存在しない場合は、次のエラー・メッセージが表示されます。
Error: no checkpoints matched the selection criteria.
関連項目:
関連コマンドについては、「チェックポイント用コマンド」を参照してください
前提条件
rmcheckpointコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
rmcheckpoint::=
rmcheckpoint [ --nq ] { { --host/-h hostname[,hostname]... }... | --all/-a | job-id... }
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
hostname
で指定されたクライアント・ホストを記述しているすべてのチェックポイントが削除されます。
管理ドメイン内のすべてのチェックポイントが削除されます。
ジョブID job-id
で識別されるチェックポイントが削除されます。
例
例3-60 チェックポイントの削除
この例では、ジョブIDで指定されたチェックポイントとホストで指定されたチェックポイントが削除されます。
ob> rmcheckpoint 1660.3 ob> rmcheckpoint --host brhost2,brhost3
用途
rmclass
コマンドは、管理ドメインからOracle Secure Backupユーザー・クラスを削除する場合に使用します。
関連項目:
関連コマンドについては、「クラス用コマンド」を参照してください
Oracle Secure Backupのデフォルトのクラスおよび権限の詳細は、「クラスおよび権限」を参照してください
前提条件
rmclassコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。削除するクラスは空、つまりOracle Secure Backupユーザーが含まれない状態である必要があります。
構文
rmclass::=
rmclass [ --nq ] classname...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
削除するクラスの名前を指定します。
例
例3-61 クラスの削除
この例では、bkup_admin
クラスの存在確認、削除および削除確認を行っています。
ob> lsclass bkup_admin bkup_admin ob> rmclass --nq bkup_admin ob> lsclass bkup_admin Error: class bkup_admin - name not found
用途
rmdev
コマンドは、管理ドメインからデバイスを削除する場合に使用します。デバイスをOracle Secure Backupで使用するために再構成するには、mkdevコマンドを実行します。
関連項目:
関連コマンドについては、「デバイス用コマンド」を参照してください
前提条件
rmdevコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
使用方法
ディスク・プールを削除しても、Oracle Secure Backupはそのコンテンツを自動的に削除しません。コンテンツは、--deletecontents
オプションを指定した場合のみ削除されます。そのコンテンツは、明示的に指定されないかぎりのみ削除する必要があります。コンテンツが削除されるかどうかに関係なく、ディスク・プールに格納されているバックアップ・イメージ・インスタンスに関連付けられているすべてのバックアップ・カタログ・データは、バックアップ・カタログから削除されます。カタログ・データは、index/indexcleanup
ポリシーの指定に従い、次の通常のカタログ・サイクル中に削除されます。
構文
rmdev::=
rmdev [ --nq ] [ --migrate/-m new_devicename ] [--deletecontents/-d] [--force/-f] devicename...
意味
デバイスを管理ドメインから削除する前に、確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
devicename
に対応する場所に関係するすべてのボリュームをnew_devicename
に対応する場所に論理的に移行します。--migrate
オプションでは、同時に1つのデバイス名のみを指定することができます。
ディスク・プールに格納されているすべてのバックアップ・イメージ・インスタンスを削除します。ディスク・プールに有効なバックアップ・イメージ・インスタンスが含まれていると、Oracle Secure Backupには、--force
オプションを使用してディスク・プールのコンテンツを削除する必要がある旨のメッセージが表示されます。
バックアップ・イメージ・インスタンスが有効で期限切れでない場合でも、すべてのバックアップ・イメージが表示されます。
削除する、または別の場所に移動するデバイスの名前を指定します。デバイス名の命名規則については、「devicename」を参照してください。
例
例3-62 テープ・ドライブの削除
この例では、テープ・ドライブをテープ・ライブラリから削除します。
ob> lsdev library lib1 in service drive 1 tape1 in service library lib2 in service drive 1 tape2 in service drive 2 tape2a in service ob> rmdev tape2a Warning: removing a device to which a job is restricted will cause the job to become unusable. remove device tape2a? (a, n, q, y, ?) [n]: y ob> lsdev library lib1 in service drive 1 tape1 in service library lib2 in service drive 1 tape2 in service
例3-63 ディスク・プールおよびそのコンテンツの削除
この例では、ディスク・プールdp2
およびそのコンテンツを削除します。--force
オプションは、有効なバックアップ・イメージ・インスタンスも削除する必要があることを示します。
ob> rmdev --deletecontents --force dp2 Warning: removing a device to which a job is restricted will cause the job to become unusable. remove device dp2? (a, n, q, y, ?) [n]: y
前提条件
rmdsコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rmds::=
rmds [ --nq ] dataset-name...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
mkdsまたはrendsコマンドで作成したデータセット・ディレクトリまたはデータセット・ファイルの名前を指定します。dataset-name
プレースホルダの詳細は、「dataset-name」を参照してください。
例
例3-64 データセットの削除
この例では、mydatasetsという名前のデータセット・ディレクトリ、およびfull_backup.ds
という名前のデータセット・ファイルを削除します。
ob> lsds Top level dataset directory: mydatasets/ full_backup.ds ob> rmds --nq mydatasets ob> lsds Top level dataset directory: full_backup.ds ob> rmds --nq full_backup.ds ob> lsds Top level dataset directory: ob>
前提条件
rmdupコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rmdup::=
rmdup [ -nq/--noquery ] { policyname } [ policyname ]...
意味
例
例3-65 複製ポリシーの削除
この例では、voldup
複製ポリシーを削除します。
ob> lsdup voldup ob> rmdup --nq voldup ob> lsdup ob>
前提条件
rmdwコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rmdw::=
rmdw { --times/-t time-range[,time-range]... } day-specifier[,day-specifier]...
意味
複製ウィンドウの時刻の範囲を定義します。time-range
プレースホルダの詳細は、「time-range」を参照してください。
複製ウィンドウの日付の範囲を定義します。day-specifier
プレースホルダの詳細は、「day-specifier」を参照してください。
例
例3-66 複製ウィンドウの削除
この例では、既存の複製ウィンドウを削除します。
ob> lsdw09/30 15:30-16:30:30weekend 10:00-21:00weekday 10:00-20:00b> rmdw --times 0900-0930 tuesday ob> lsdw 09/30 15:30-16:30:30 weekend 10:00-21:00 Mon Wed-Fri 10:00-20:00
用途
rmhost
コマンドは、Oracle Secure Backup管理ドメインからホストを削除する場合に使用します。ホストを削除すると、Oracle Secure Backupはホストに関連する次のような情報をすべて破棄します。
構成データ
増分バックアップの状態情報
バックアップ・カタログのメタデータ
デバイスのアタッチメント
また、UNIXまたはWindowsホストを削除すると、Oracle Secure Backupはそのホストと通信し、ホストがローカルに保存している管理ドメインのメンバーシップ情報を削除するようホストに指示します。ホストへのアクセスが不可能な場合は、この通信を抑止することができます。
関連項目:
関連コマンドについては、「ホスト用コマンド」を参照してください
前提条件
rmhostコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rmhost::=
rmhost [ --nq ] [ --nocomm/-N ] hostname...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
ホスト・コンピュータとの通信を抑止します。ネットワークに接続されていないコンピュータを削除する場合は、このオプションを使用します。このオプションはネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)でのみアクセス可能なホストには適用されません。
削除するホストの名前を指定します。
例
例3-67 ホストの削除
この例では、brhost4
がサービス中でないことを示し、brhost4
を管理ドメインから削除します。
ob> lshost brhost2 client (via OB) in service brhost3 mediaserver,client (via OB) in service brhost4 client (via OB) not in service sfserver1 client (via OB) in service osbsvr1 admin,mediaserver,client (via OB) in service ob> rmhost --nq --nocomm brhost4 ob> lshost brhost2 client (via OB) in service brhost3 mediaserver,client (via OB) in service sfserver1 client (via OB) in service osbsvr1 admin,mediaserver,client (via OB) in service
前提条件
rminstance
コマンドを使用するには、所有者を問わないバックアップの変更(modify any backup, regardless of its owner)またはユーザーが所有するバックアップの変更(modify any backups owned by user)クラス権限が必要です。
使用方法
rminstance
コマンドは、ディスク・プールに格納されているバックアップ・イメージ・インスタンスを削除する場合のみ使用できます。バックアップ・イメージ・インスタンスを削除すると、Oracle Secure Backupによって、関連付けられている情報がバックアップ・カタログから削除されます。特定のバックアップ・イメージに関連付けられているバックアップ・イメージ・インスタンスがすべてディスク・プールに格納されている場合、最後のバックアップ・イメージ・インスタンスが削除されると、Oracle Secure Backupによってバックアップ・イメージも削除されます。
rminstance
コマンドで指定したバックアップ・イメージ・インスタンスが別の操作で現在使用されている場合(cpinstance
コマンドなど)、Oracle Secure Backupによって、削除対象のこのインスタンスがマークされ、この操作の完了後に削除されます。
構文
rminstance::=
rminstance
[--nq] [--force/-f]
backup-instance-name...
意味
例
この例では、ディスク・プールdp1
に格納されているバックアップ・イメージ・インスタンスbk_fs_test.3
を削除します。バックアップ・イメージ・インスタンスは有効なため、--force
オプションが使用されます。バックアップ・イメージ・インスタンスを削除する前に、Oracle Secure Backupによって確認が求められます。
ob> rminstance --force bk_fs_test.3
Info: backup instance bk_fs_test.3 has not expired
delete backup instance bk_fs_test.3? (a, n, q, y, ?) [n]: y
用途
rmjob
コマンドは、ジョブを削除する場合に使用します。ジョブを削除すると、そのジョブは取り消され、それ自体の存在とその下位ジョブの存在を示すレコードがすべて削除されます。ジョブを削除できるのは、ジョブが実行中でない場合にかぎります。ジョブを削除すると、ジョブのステータスは確認できなくなります。
関連項目:
関連コマンドについては、「ジョブ用コマンド」を参照してください
前提条件
別のOracle Secure Backupユーザーのジョブを削除するには、所有者を問わないジョブの変更(modify any job, regardless of its owner)権を備えている必要があります。自身のジョブを削除するには、ユーザーが所有するジョブの変更(modify any jobs owned by user)権を備えている必要があります。
構文
rmjob::=
rmjob [ --nq ] [ --keepxcr/-k ] [ --quiet/-q | --verbose/-v ] job-id...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
ジョブの記録を保存します。デフォルトではジョブの記録を削除します。
何も出力せずにジョブを削除します。
ジョブ削除に関する詳細な出力を表示します。
削除するジョブのジョブIDを指定します。
例
例3-68 ジョブの削除
この例では、すべてのアクティブなジョブおよび保留中のジョブを表示し、これらのジョブを削除します。
ob> lsjob Job ID Sched time Contents State ---------------- ----------- ------------------------------ ---------------------- sbt/13 03/23.00:00 dataset fullbackup.ds future work ob> rmjob --nq sbt/13 Info: removing job sbt/13. ob> lsjob ob>
前提条件
rmlocコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rmloc::=
rmloc [ --nq ] locationname...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
削除する場所を、その場所の名前を使用して指定します。
用途
rmmf
コマンドは、メディア・ファミリを削除する場合に使用します。
メディア・ファミリを削除しても、そのメディア・ファミリを使用して最初に書き込まれたテープ上のメタデータには影響がありません。
関連項目:
関連コマンドについては、「メディア・ファミリ用コマンド」を参照してください
前提条件
rmmfコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rmmf::=
rmmf [ --nq ] media-family-name...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
削除するメディア・ファミリの名前を指定します。ただし、メディア・ファミリRMAN-DEFAULT
は削除できません。
例
例3-69 メディア・ファミリの削除
この例では、content-man-family
およびtime-man-family
という名前のメディア・ファミリを削除します。
ob> lsmf RMAN-DEFAULT content manages reuse content-man-family write forever content manages reuse full_backup write 7 days content manages reuse time-man-family write 7 days keep 28 days ob> rmmf --nq content-man-family time-man-family ob> lsmf RMAN-DEFAULT content manages reuse full_backup write 7 days content manages reuse
用途
rmp
コマンドは、ポリシーから変数の名前/値ペアを削除する場合に使用します。
関連項目:
関連コマンドについては、「ポリシー用コマンド」を参照してください
ポリシーおよびポリシー・クラスの詳細なリストについては、「デフォルトおよびポリシー」を参照してください
前提条件
rmpコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rmp::=
rmp policy-name member-name...
例
例3-70 NDMPデータ・サービスからの詳細出力の有効化
この例では、rmp
コマンドを使用して、ndmp/backupev
ポリシーに対するVERBOSE
環境変数の設定を解除します。ポリシーに対する環境変数の設定方法については、例2-3を参照してください。
ob> pwdp / ob> lsp ndmp/backupev backupev VERBOSE y ob> rmp ndmp/backupev VERBOSE ob> lsp ndmp/backupev backupev (none) [default]
用途
rmpiece
コマンドは、Recovery Manager (RMAN)バックアップ・ピースをOracle Secure Backupカタログから削除する場合に使用します。このコマンドでは、カタログをスキャンし、RMANカタログと同期されるように更新します。バックアップ・ピースがRMANカタログから削除されると、rmpiece
コマンドによって、同じバックアップ・ピースおよび関連するデータベース・バックアップ情報もOracle Secure Backupカタログから削除されます。
このコマンドは取り消すことができないため、慎重に使用する必要があります。バックアップ・ピースの管理にはRMANの使用をお薦めします。
関連項目:
関連コマンドについては、「バックアップ・ピース用コマンド」を参照してください
前提条件
rmpieceコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
rmpiece::=
rmpiece [ --nq ] [ --oid/-o oid-list ]... [ piecename ]...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
Oracle Secure Backupカタログのバックアップ・ピース識別子を1つ以上指定します。oid
プレースホルダの詳細は、「oid」を参照してください。
リストする対象のバックアップ・ピースの名前を指定します。バックアップ・ピースの名前は、lspiece
出力のPiece nameヘッダーに示されます。
例
例3-71 バックアップ・ピースの削除
この例では、2つのRMANバックアップ・ピースに関する情報を表示し、その後で、これらのバックアップ・ピースを削除しています。
ob> lspiece POID Database Content Copy Created Host Piece name 104 ob full 0 03/18.16:25 osbsvr1 05gfkmq9_1_1 105 ob archivelog 0 03/18.16:32 osbsvr1 06gfkn8h_1_1 ob> rmpiece --oid 104,105 remove backup piece OID 104? (a, n, q, y, ?) [n]: y remove backup piece OID 105? (a, n, q, y, ?) [n]: y ob> lspiece ob>
用途
rmpni
コマンドは、優先ネットワーク・インタフェース(PNI)定義を削除する場合に使用します。
関連項目:
関連コマンドについては、「優先ネットワーク・インタフェース用コマンド」を参照してください
前提条件
rmpniコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文1
サーバーに対して定義されているすべてのPNIを削除する場合は、次の構文を使用します。
rmpni::=
rmpni server-hostname...
構文2
すべてのPNI定義からクライアント・ホストを削除する場合は、次の構文を使用します。
rmpni::=
rmpni [ --client/-c client-hostname[,client-hostname]... ]...
構文3
サーバー上の特定のインタフェースを使用するすべてのPNIを削除する場合は、次の構文を使用します。
rmpni::=
rmpni [ --interface/-i server-ipname[,server-ipname]... ]...
構文4
指定したサーバーに対して定義されているPNIからクライアント・ホストを削除する場合は、次の構文を使用します。
rmpni::=
rmpni [ --client/-c client-hostname[,client-hostname]... ]... server-hostname...
意味
例
例3-72 ホストに対するすべてのPNI定義の削除
この例では、構文1を使用して、ホストbrhost3
のすべてのネットワーク・インタフェースを削除します。
ob> lspni brhost2: PNI 1: interface: 192.0.2.1 clients: osbsvr1, brhost4, sfserver1 brhost3: PNI 1: interface: 192.0.2.200 clients: osbsvr1, brhost4, sfserver1 ob> rmpni brhost3 ob> lspni brhost2: PNI 1: interface: 192.0.2.1 clients: osbsvr1, brhost3, sfserver1
例3-73 すべてのPNI定義からのクライアントの削除
この例では、構文2を使用して、クライアント・ホストsfserver1
およびosbsvr1
をすべてのネットワーク・インタフェース定義から削除します。
ob> lspni brhost2: PNI 1: interface: 192.0.2.1 clients: osbsvr1, brhost4, sfserver1 brhost3: PNI 1: interface: 192.0.2.200 clients: osbsvr1, brhost4, sfserver1 ob> rmpni --client sfserver1,osbsvr1 ob> lspni brhost2: PNI 1: interface: 192.0.2.1 clients: brhost4 brhost3: PNI 1: interface: 192.0.2.200 clients: brhost4
例3-74 指定したインタフェースを使用するすべてのPNI定義の削除
この例では、構文3を使用して、サーバー上のインタフェース192.0.2.1
を使用するすべてのPNIを削除します。
ob> lspni brhost2: PNI 1: interface: 192.0.2.1 clients: osbsvr1, brhost4, sfserver1 brhost3: PNI 1: interface: 192.0.2.200 clients: osbsvr1, brhost4, sfserver1 ob> rmpni --interface 192.0.2.1 ob> lspni brhost3: PNI 1: interface: 192.0.2.200 clients: osbsvr1, brhost4, sfserver1
例3-75 PNI定義からのクライアントの削除
この例では、構文4を使用して、クライアントosbsvr1
およびsfserver1
をサーバーbrhost2
のPNI定義から削除します。
ob> lspni brhost2: PNI 1: interface: 192.0.2.1 clients: osbsvr1, brhost4, sfserver1 ob> rmpni --client osbsvr1,sfserver1 brhost2 ob> lspni brhost2: PNI 1: interface: 192.0.2.1 clients: brhost4
前提条件
リストアを特権モードで実行するように指定している場合、またはネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)でアクセスされるホストにファイルをリストアする場合、restore
コマンドを使用するには、特権ユーザーとしてのファイルシステムのリストア実行(perform file system restores as privileged user)権を備えている必要があります。それ以外の場合は、自分によるファイルシステムのリストア実行(perform restores as self)権を備えている必要があります。
構文
rmrestore::=
rmrestore { --all /-a | restores-item... }
意味
すべてのリストア・リクエストを削除します。
削除するリストア・リクエストのアイテム番号を指定します。リストア・リクエストのアイテム番号を表示するには、lsrestoreコマンドを実行します。
例
例3-76 リストア・リクエストの削除
この例では、アイテム番号を指定することによってキューからリストア・リクエストを削除しています。
ob> lsrestore Item Restore data saved from... To... # Host Path Host Path 1 brhost2 /home/data/backup brhost2 (original location) ob> rmrestore 1 ob> lsrestore
前提条件
rmdupコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rmrot::=
rmrot --noquery/-nq policyname [ policyname... ]
用途
rmsched
コマンドは、バックアップ・スケジュールを削除する場合に使用します。バックアップ・スケジュールを表示するには、lsschedコマンドを実行します。
関連項目:
関連コマンドについては、「スケジュール用コマンド」を参照してください
前提条件
rmschedコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rmsched::=
rmsched [ --nq ] schedulename...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
削除するスケジュールの名前を指定します。
例
例3-77 バックアップ・スケジュールの削除
例3-77では、incremental
という名前のバックアップ・スケジュールを削除します。
ob> lssched full_backup sundays homedir.ds incremental mondays tuesdays wednesdays thursdays homedir.ds ob> rmsched --nq incremental ob> lsschedfull_backup sundays homedir.ds
用途
rmsection
コマンドは、バックアップ・セクションが削除されたことをOracle Secure Backupに通知する場合に使用します。Oracle Secure Backupでは、セクションをボリュームから物理的に削除せず、セクションが削除されたことをバックアップ・セクション・カタログに記録します。セクションのステータスを表示するには、lssectionコマンドを実行します。通常、rmssection
は、バックアップ・セクション・カタログを手動で更新する必要がある場合にのみ使用します。
注意:
Recovery Manager(RMAN)バックアップ・ピースを含むバックアップ・セクションを削除すると、Oracle Secure Backupは、バックアップ・ピースに関するRMANからの問合せに対して、そのピースが存在しないと応答します。
関連項目:
関連コマンドについては、「セクション用コマンド」を参照してください
前提条件
rmsectionコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
rmsection::=
rmsection [ --nq ] [ --oid/-o oid-list ]...[ --vid/-v vid { --file/-f filenumber-list }... ]
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
oid-list
で指定したオブジェクト識別子を持つバックアップ・セクションを選択します。oid-list
プレースホルダの詳細は、「oid-list」を参照してください。
vid
で指定したボリュームに含まれるバックアップ・セクションを選択します。vid
プレースホルダの詳細は、「vid」を参照してください。
このリストに指定したファイル番号を持つバックアップ・セクションが選択されます。filenumber-list
プレースホルダの詳細は、「filenumber-list」を参照してください。
例
例3-78 バックアップ・セクションの削除
この例では、RMANバックアップ・ピースを含むセクションを削除しています。バックアップ・セクション・カタログの問合せに対しては、バックアップ・セクションの属性がdeleted
であることが示されています。
ob> lssection --short BSOID 106 107 ob> rmsection --nq --oid 107 ob> lssection --long Backup section OID: 106 Containing volume: VOL000003 Containing volume OID: 110 File: 1 Section: 1 Backup level: 0 Client: brhost2 Created: 2013/04/19.11:36 Attributes: never expires Backup section OID: 107 Containing volume: RMAN-DEFAULT-000002 Containing volume OID: 112 File: 1 Section: 1 Backup level: 0 Client: osbsvr1 Created: 2013/04/19.11:37 Attributes: deleted
前提条件
rmsnapコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
rmsnap::=
rmsnap [ --host/-h hostname ] [ --fs/-f filesystem-name ] [ --nowait/-n ] snapshot-name...
意味
削除するスナップショットが格納されているネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)ホストの名前を指定します。ホスト名を指定しない場合は、host変数の値が使用されます。
スナップショットに含まれるファイルシステムの名前を指定します。--fs
オプションを指定しない場合は、fs
変数を設定する必要があります。
スナップショットの削除操作の完了まで待機しません。
削除するスナップショットの名前を指定します。
例
例3-79 スナップショットの削除
この例では、test
という名前のスナップショットを作成し、削除します。
ob> set fs /vol/vol0 ob> mksnap --host lucy ob> lssnap test File system /vol/vol0: Snapshot Of Taken at %Used %Total Snapshot Name /vol/vol0 2013/03/28.21:11 0 0 test ob> rmsnap test ob> lssnap test Warning: snapshot test not found on host lucy, file system /vol/vol0.
例3-80 スナップショットの削除
この例では、ホストstorabcknfs4
から3つのスナップショットを削除します。
ob> lssnap -h storabcknfs4 File system /vol/vol1: Snapshot Of Taken at %Used %Total Snapshot Name /vol/vol1 2010/08/18.04:00 0 0 nightly.0 /vol/vol1 2010/08/18.02:47 0 0 snapshot_for_backup.8204 /vol/vol1 2010/08/18.00:00 0 0 hourly.0 /vol/vol1 2010/08/17.20:00 0 0 hourly.1 /vol/vol1 2010/08/17.16:00 0 0 hourly.2 /vol/vol1 2010/08/17.12:00 0 0 hourly.3 /vol/vol1 2010/08/17.04:00 0 0 nightly.1 /vol/vol1 2010/08/16.04:00 0 0 weekly.0 /vol/vol1 2010/08/15.04:00 0 0 nightly.2 /vol/vol1 2010/08/14.04:00 1 0 nightly.3 /vol/vol1 2010/08/13.04:00 0 0 nightly.4 /vol/vol1 2010/08/09.04:00 9 5 weekly.1 ob> rmsnap -h storabcknfs4 -f/vol/vol1 hourly.3 ob> rmsnap -h storabcknfs4 -f/vol/vol1 nightly.4 ob> rmsnap -h storabcknfs4 -f/vol/vol1 nightly.3 ob> lssnap -h storabcknfs4 File system /vol/vol1: Snapshot Of Taken at %Used %Total Snapshot Name /vol/vol1 2010/08/18.04:00 0 0 nightly.0 /vol/vol1 2010/08/18.02:47 0 0 snapshot_for_backup.8204 /vol/vol1 2010/08/18.00:00 0 0 hourly.0 /vol/vol1 2010/08/17.20:00 0 0 hourly.1 /vol/vol1 2010/08/17.16:00 0 0 hourly.2 /vol/vol1 2010/08/17.04:00 0 0 nightly.1 /vol/vol1 2010/08/16.04:00 0 0 weekly.0 /vol/vol1 2010/08/15.04:00 0 0 nightly.2 /vol/vol1 2010/08/09.04:00 9 5 weekly.1
用途
rmssel
コマンドは、データベース・バックアップ記憶域セレクタを削除する場合に使用します。
関連項目:
関連コマンドについては、「データベース・バックアップ記憶域セレクタ用コマンド」を参照してください
前提条件
rmsselコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rmssel::=
rmssel [ --nq ] sselname...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
削除するデータベース・バックアップ記憶域セレクタの名前を指定します。
例
例3-81 データベース・バックアップ記憶域セレクタの削除
この例では、ssel_full_arch
という名前の記憶域セレクタを削除します。
ob> lsssel --short ssel_full_arch ob> rmssel ssel_full_arch remove ssel ssel_full_arch? (a, n, q, y, ?) [n]: y ob> lsssel ob>
前提条件
rmsumコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rmsum::=
rmsum [ --nq ] summary-name...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
削除するジョブ・サマリー・スケジュールの名前を指定します。
例
例3-82 ジョブ・サマリー・スケジュールの削除
この例では、ジョブ・サマリー・スケジュールweekly_report
に関する情報を削除しています。
ob> lssum weekly_report Wed at 12:00 ob> rmsum --nq weekly_report ob> lssum ob>
前提条件
rmuserコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
rmuser::=
rmuser [ --nq ] username...
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
削除するOracle Secure Backupユーザーの名前を指定します。
例
例3-83 Oracle Secure Backupユーザーの削除
この例では、Oracle Secure Backupユーザーbkpadmin
に関する情報を表示しています。
ob> lsuser admin admin bkpadmin oracle sbt admin tadmin admin ob> rmuser --nq bkpadmin ob> lsuser admin admin sbt admin tadmin admin
用途
rmvol
コマンドは、Oracle Secure Backupカタログからボリューム・レコードを永久に削除する場合に使用します。削除を元に戻す唯一の方法は、ボリュームを再度インポートして、Oracle Secure Backupカタログが再入力されるようにすることです。
関連項目:
関連コマンドについては、「ボリューム・ローテーション用コマンド」を参照してください
前提条件
rmvolコマンドを使用するには、カタログの変更(modify catalog)
権を備えている必要があります。
構文
rmvol::=
rmvol [ --nq ] [ --force/-f ] { [ --vid/-v vol-spec[,vol-spec]... ] [ --barcode/-b barcode_value[,barcode_value]... ] [ --location/-l location_name[,location_name]... ] }
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、ボリュームを削除する前に確認を求めるプロンプトが表示されます。この確認リクエストに対して次のいずれかで応答することができます。
a
すべてのボリュームの選択についてレコードを削除する。このレスポンスは、選択の最初のボリュームについて確認を求められたときに入力します。
n
レコードを削除しない。
q
レコードを削除せずにコマンドを終了する。
y
このボリュームについてレコードを削除する。
?
プロンプトを繰り返す。
デフォルトでは、期限切れのボリュームのレコードのみを削除することができます。--force
を指定すると、この制限を無視して有効なボリュームのレコードも削除します。
削除したいレコードを含んだボリュームのボリュームIDを指定します。vol-spec
プレースホルダの詳細は、「vol-spec」を参照してください。
削除したいレコードを含んだボリュームのバーコードを指定します。
削除したいレコードを含んだボリューム(1つまたは複数)の場所を指定します。指定した場所にあるすべてのボリュームのレコードが削除されます。
注意:
--vid
、--barcode
、または--location
を指定する必要がありますが、複数のオプションを指定できます。
指定したvol-specまたはbarcodeに一致する複数のエントリがボリューム・データベースに含まれる場合、一致するボリュームのリストが表示されるので、そのリストから削除するボリュームを選択することができます。次の例では、vol-spec VOL000001
についての複数の一致を示しています。
ob> rmvol -f -v VOL000001 Your vol-spec, "VOL000001", matched the following volumes: Volume ID Barcode Created 1 VOL000001 def5768a15b710295f7000423a5cbf4 2 VOL000001 3f2e113415b7102a59e000423a5cbf4 06/05.15:28 Please select the volume(s) that you wish to modify (1, 2, ..., a(ll), n(one), q(uit):
用途
rpyjob
コマンドは、入力または支援をリクエストするジョブに応答する場合に使用します。このタイプのジョブを表示するには、lsjob
コマンドで--inputrequestを指定します。ジョブからのリクエスト内容を確認するには、catxcrコマンドを実行します。
関連項目:
関連コマンドについては、「ジョブ用コマンド」を参照してください
前提条件
別のOracle Secure Backupユーザーのジョブのプロンプトに応答するには、所有者を問わないジョブの変更(modify any job, regardless of its owner)権を備えている必要があります。自身のジョブのプロンプトに応答するには、ユーザーが所有するジョブの変更(modify any jobs owned by user)権を備えている必要があります。
構文
rpyjob::=
rpyjob --reply/-r text job-id...
例
例3-84 支援をリクエストしているジョブに関する情報の表示
この例では、lsjobを使用して支援をリクエストしているジョブを表示し、その後で、catxcrを実行してジョブadmin/7.1
の記録を表示しています。
記録では、バックアップ・ジョブに使用可能なテープがテープ・ライブラリに存在しないことを示しています。catxcr
の実行後に[Enter]キーを押すと、obtoolプロンプトに戻ります。
ob> lsjob --inputrequest --long admin/7.1: Type: backup brhost2 Level: full Family: (null) Scheduled time: none State: running since 2013/01/09.12:38 Priority: 100 Privileged op: no Run on host: brhost2 Attempts: 1 ob> catxcr --tail 12 admin/7.1 End of tape has been reached. Please wait while I rewind and unload the tape. The Volume ID of the next tape to be written is VOL000005. The tape has been unloaded. obtar: couldn't perform auto-swap - can't find usable volume in library (OB device mgr) Enter a command from the following list: load <n> .. load the tape from element <n> into the drive unload <n> .. unload the tape from the drive into element <n> help .. display other commands to modify drive's database go .. to use the tape you selected quit .. to give up and abort this backup or restore :
例3-85 支援をリクエストしているジョブに関する情報の表示
この例では、ボリュームをテープ・ライブラリに挿入してから、rpyjob
を使用して2つのコマンドload 3
およびgo
を返しています。lsjob
に--inputrequest
を指定してNULL応答が生成されているので、入力をリクエストするジョブが存在しないことを意味しています。
ob> insertvol --library lib2 unlabeled 3 ob> rpyjob --reply "load 3" admin/7.1 ob> rpyjob --reply "go" admin/7.1 ob> lsjob --inputrequest ob>
用途
runjob
コマンドは、ジョブの処理方法を制御する場合に使用します。このコマンドを使用すると、ジョブを次のいずれかの方法で開始できます。
即時
スケジューラの順序と異なる順序
指定のデバイス上、またはジョブの実行の制限先となっていたデバイス上
関連項目:
関連コマンドについては、「ジョブ用コマンド」を参照してください
前提条件
別のOracle Secure Backupユーザーに属するジョブの処理を制御するには、所有者を問わないジョブの変更(modify any job, regardless of its owner)権を備えている必要があります。自身のジョブの処理を制御するには、ユーザーが所有するジョブの変更(modify any jobs owned by user)権を備えている必要があります。
構文
runjob::=
runjob { --asap/-a | --now/-n | { --priority/-p schedule-priority } } [ --device/-d device-name ] [ --mediamovement/-m ] [ --quiet/-q | --verbose/-v ] job-id...
意味
ジョブの優先度を1に上げ、できるだけ早く開始します。
ジョブを即時に開始します。ジョブを開始できない場合は、エラー・メッセージが生成されます。
ジョブの優先度をschedule-priority
に再設定します。デフォルトの優先度は100です。schedule-priority
プレースホルダの詳細は、「schedule-priority」を参照してください。
ジョブをdevice-name
で指定したデバイス上で実行します。ジョブ要件は無視します。
job-id
で指定された保留中のメディア移動ジョブを有効にします。
ジョブを抑止モードで実行します。--quiet
は、通常stdout
に書き込むステータス・メッセージを抑止するようにobtoolに指示します。Oracle Secure Backupでは、エラー・メッセージは抑止されません。
ジョブ実行時に出力を表示します。
実行するジョブのID番号を指定します。ジョブIDを表示するには、lsjobコマンドを実行します。
例
例3-86 ジョブの即時実行
この例では、保留中のジョブをリストして即時に実行しています。
ob> lsjob --pending Job ID Sched time Contents State ---------------- ----------- ------------------------------ ---------------------- sbt/23 03/22.21:00 dataset workdata.ds future work ob> runjob --device tape1 --now sbt/23 ob> lsjob --all sbt/23 Job ID Sched time Contents State ---------------- ----------- ------------------------------ ---------------------- sbt/23 03/22.21:00 dataset workdata.ds completed successfully at 2013/03/22.18:09
構文
set::=
set [ variable-name [ variable-value ] ]
意味
例
例3-87 変数の設定
この例では、errors
変数をlong
に設定し、エラーに説明テキストとobtoolコンポーネント名を含むようにしています。その後で、この変数をshort
に再設定しています。
ob> show errors errors (not set) ob> set errors long ob> show errors errors long ob> set errors short ob> show errors errors short
用途
setbw
コマンドは、バックアップ・ウィンドウの設定を変更する場合に使用します。このコマンドは、新しいバックアップ・ウィンドウを追加するaddbwコマンドとは対照的に、既存のバックアップ・ウィンドウを置換します。
関連項目:
関連コマンドについては、「バックアップ・ウィンドウ用コマンド」を参照してください
前提条件
setbwコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
setbw::=
setbw { --times/-t { none | time-range[,time-range]... } } day-specifier[,day-specifier]...
意味
時刻の範囲を定義します。time-range
プレースホルダの詳細は、「time-range」を参照してください。
バックアップ・ウィンドウの日付の範囲を定義します。day-specifier
プレースホルダの詳細は、「day-specifier」を参照してください。
例
例3-88 バックアップ・ウィンドウの変更
この例では、例2-1で作成されたバックアップ・ウィンドウの設定を変更しています。これらのバックアップ・ウィンドウでは、平日午前7時から午後9時まで、および週末の任意の時間のバックアップを許可します。
ob> setbw --times 00:00-07:00 mon-fri ob> setbw --times 21:00-24:00 mon-fri ob> setbw --times 00:00-24:00 weekend
前提条件
setdwコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
setdw::=
setdw { --times/-t none | time-range[,time-range]... } day-specifier[,day-specifier]...
意味
複製ウィンドウの時刻の範囲を定義します。time-range
プレースホルダの詳細は、「time-range」を参照してください。
複製ウィンドウの日付の範囲を定義します。day-specifier
プレースホルダの詳細は、「day-specifier」を参照してください。
例
例3-89 複製ウィンドウの設定
この例では、複製ウィンドウを火曜日の午前9:00から9:30に設定します。
ob> setdw -t 0900-0930 tuesday ob> lsdw 09/30 15:30-16:30:30 weekend 10:00-21:00 Mon Wed-Fri 10:00-20:00 Tue 09:00-09:30
用途
setp
コマンドは、ポリシーの値を設定する場合に使用します。なお、値をリセットする場合は、resetpコマンドを使用できます。
ポリシー・データは、/
をルートとするディレクトリ・ツリーとして表示されます。ツリーをナビゲートするにはcdpを使用し、データを表示するにはlspおよびpwdp
を使用します。
関連項目:
関連コマンドについては、「ポリシー用コマンド」を参照してください
ポリシーおよびポリシー・クラスの詳細なリストについては、「デフォルトおよびポリシー」を参照してください
setp
コマンドを使用してWindows上でNDMPデーモンのポート番号を設定する場合は、ポート番号の指定以外にも、Windowsサービス・ファイルにエントリを追加する必要があります。Windowsサービス・ファイルはservices
と呼ばれ、C:\WINDOWS\system32\drivers\etc
ディレクトリにあります。例3-91は、Windows上でNDMPデーモンのポート番号を設定する方法を説明しています。
前提条件
setpコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
setp::=
setp policy-name policy-value
例
例3-90 ポリシーの値の設定
この例では、Webサーバーのパスワードをpandora
に設定し、Webサーバーを自動で起動するように構成します。その後で、ネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)ホストのパスワードをmehitibel
に設定します。
ob> pwdp / ob> lsp daemons/webpass webpass (set) ob> setp daemons/webpass pandora ob> lsp --nodefault daemons/webauto webautostart no ob> setp daemons/webauto yes ob> lsp --nodefault ndmp/password password (not set) ob> setp ndmp/password mehitibel
例3-91 NDMPデーモンのポート番号の設定
この例では、Windows上でNDMPデーモンのポート番号を9000に設定しています。Windows上でポート番号を設定する手順は次のとおりです。
setp
コマンドを使用して、NDMPデーモンのポート番号を設定します。
Windowsサービス・ファイルを編集して、ポート番号のエントリを追加します。
observiced
デーモンを再起動します。
setpコマンドを使用してポート番号を設定する手順:
ob> setp ndmp/port 9000 ob> lsp -l ndmp/port port 9000 Default port number via which to connect to an NDMP server
Windowsサービス・ファイルにポート番号のエントリを追加するには、C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\services
ファイルを編集して、次のエントリを追加します。
ndmp 9000/tcp
ポート番号を変更したら、次のコマンドを使用してobserviced
デーモンを再起動する必要があります。
net stop observiced net start observiced
例3-92 パスワードの存続期間のセキュリティ・ポリシーの設定
この例では、グローバルのパスワードの存続期間のセキュリティ・ポリシーを30 days
に設定します。これは、ユーザー・パスワードが30日後に期限切れになることを指定します。ユーザーごとの設定は、グローバル・パスワードのセキュリティ設定と異なる場合があります。
ob> setp security/passwordlifetime 30days ob> lsp --nodefault security/passwordlifetime passwordlifetime 30 days
例3-93 ファイルシステムのバックアップ時にマウント・ポイントを横断するポリシーの設定
この例では、backupoptions
を設定して、ファイルシステムのバックアップ時にobtarがすべてのマウント・ポイントを横断するようにしています。デフォルトでは、マウント・ポイントを横断しません。
ob> lsp operations/backupoptions backupoptions (none) [default] ob> setp operations/backupoptions -Xcrossmp
例3-94 証明書の存続期間および警告ポリシーの設定
この例では、certlifetime
ポリシーを設定して、現在のドメインでの署名証明書の確認期間を3 years
に指定します。さらに、証明書が期限切れになる前の警告通知期間を7 days
に指定するcertwarning
ポリシーを設定します。
ob> setp security/certlifetime 3 years ob> setp security/certlifetime 7 days ob> lsp security autocertissue yes [default] certkeysize 1024 [default] certlifetime 3 years certwarning 7 days encryptdataintransit no [default] loginduration forever minuserpasswordlen 0 passwordgracetime 10 days passwordlifetime 30 days passwordreusetime 180 days securecomms yes [default] trustedhosts yes [default] webinactivitytimeout 15 minutes [default] websessiontimeout 24 hours [default]
構文
show::=
show [ variable-name ]...
例
例3-95 変数の値の表示
この例では、drive
変数を設定し、drive
およびhost
変数を表示しています。
ob> show browsemode catalog escape & host osbsvr1 viewmode inclusive ob> set drive tape1 ob> show drive host drive tape1 host osbsvr1
用途
unlabelvol
コマンドは、選択したボリュームをロードし、そのボリュームからOracle Secure Backupボリューム・ラベルおよびバックアップ・データを物理的に削除する場合に使用します。
各ボリュームには、テープ始端(BOT)に格納されるボリューム・ラベルがあります。ラベルはボリュームID、バーコード(存在する場合)およびボリュームに関するその他の情報で構成されます。通常、unlabelvol
コマンドは、バックアップのすべてのトレース、およびバックアップに関連付けられたボリューム・ラベルを、有効なテープおよびOracle Secure Backupカタログから削除する場合に使用します。
関連項目:
関連コマンドについては、「ライブラリ用コマンド」を参照してください
前提条件
unlabelvolコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
unlabelvol::=
unlabelvol [ --drive/-D drivename ] [ --force/-f ] [ --obtaropt/-o obtar-option ]... [ se-range ]
意味
ボリュームのラベル付け解除に使用するテープ・ドライブの名前を指定します。テープ・ドライブ名を指定しない場合は、drive変数を設定する必要があります。
ボリュームの有効期限ポリシーを強制的に無視します。--force
オプションを使用しない場合は、ボリュームが有効期限ポリシーに従って有効であればunlabelvol
は失敗します。
ラベル付けを解除するボリュームが搭載されている記憶域要素の範囲を指定します。このオプションを省略した場合は、現在テープ・ドライブにロードされているボリュームのラベル付けが解除されます。se-range
プレースホルダの詳細は、「se-range」を参照してください。
例
例3-96 ボリュームのラベル付け解除
この例では、テープ・ライブラリlib1
の記憶域要素1にあるボリュームのラベル付けを解除します。
ob> lsvol --library lib1 --long Inventory of library lib1: in mte: vacant in 1: volume VOL000002, barcode ADE201, oid 110, 16962752 kb remaining in 2: vacant in 3: volume RMAN-DEFAULT-000002, barcode ADE202, oid 112, 17017984 remaining, content manages reuse in 4: vacant in iee1: vacant in iee2: vacant in iee3: vacant in dte: vacant ob> unlabelvol --force --drive tape1 1 ob> lsvol --library lib1 --long Inventory of library lib1: in mte: vacant in 1: unlabeled in 2: vacant in 3: volume RMAN-DEFAULT-000002, barcode ADE202, oid 112, 17017984 remaining, content manages reuse in 4: vacant in iee1: vacant in iee2: vacant in iee3: vacant in dte: vacant
用途
unloadvol
コマンドは、テープ・ドライブからボリュームをアンロードする場合に使用します。アンロード操作を行うと、テープをストレージ・スロットに移動する前に巻き戻します。
関連項目:
関連コマンドについては、「ライブラリ用コマンド」を参照してください
前提条件
unloadvolコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
unloadvol::=
unloadvol [ --drive/-D drivename ] [ element-spec ]
意味
アンロードするテープ・ドライブの名前を指定します。テープ・ドライブ名を指定しない場合は、drive変数を設定する必要があります。
ボリュームのアンロード先となる記憶域要素を指定します。element-spec
プレースホルダの詳細は、「element-spec」を参照してください。
vacant
を指定すると、Oracle Secure Backupは空いている任意の記憶域要素にボリュームをアンロードします。element-spec
を省略した場合は、ボリュームのロード元の記憶域要素が使用されます(特定できる場合)。ボリュームのロード元の記憶域要素は、lsvol
を実行すると、dte
の文字列lastseの後に表示されます。
例
例3-97 テープ・ドライブからのボリュームのアンロード
この例では、ボリュームをテープ・ドライブtape1
からアンロードし、ボリュームのロード元の記憶域要素に挿入します。dte
出力のテキストlastse 3
は、ボリュームのロード元記憶域要素が要素3であることを示しています。サンプル出力はページに収まるようにあらかじめ折り返されています。
ob> lsvol --library lib1 --long Inventory of library lib1: in mte: vacant in 1: volume VOL000002, barcode ADE204, oid 110, 47670368 kb remaining in 2: volume VOL000001, barcode ADE201, oid 102, 48319392 kb remaining in 3: vacant in 4: vacant in iee1: barcode ADE203, oid 114, 47725344 kb remaining, lastse 4 in iee2: vacant in iee3: vacant in dte: volume RMAN-DEFAULT-000002, barcode ADE202, oid 112, 47725600 kb remaining, content manages reuse, lastse 3 ob> unloadvol --drive tape1 ob> lsvol --library lib1 --long Inventory of library lib1: in mte: vacant in 1: volume VOL000002, barcode ADE204, oid 110, 47670368 kb remaining in 2: volume VOL000001, barcode ADE201, oid 102, 48319392 kb remaining in 3: volume RMAN-DEFAULT-000002, barcode ADE202, oid 112, 47725600 kb remaining, content manages reuse in 4: vacant in iee1: barcode ADE203, oid 114, 47725344 kb remaining, lastse 4 in iee2: vacant in iee3: vacant in dte: vacant
用途
unmountdev
コマンドは、テープ・ボリュームを手動でアンマウントする場合に使用します。テープをアンマウントすると、Oracle Secure Backupによる読取りおよび書込みはできなくなります。アンマウントしたテープをマウントするには、mountdevコマンドを使用します。
unmountdev
コマンドは、テープ・ドライブが推奨されるデフォルト構成設定であるautomount
に設定されていない場合に特に有効です。特殊な状況下においてunmountdev
およびmountdevコマンドを使用すると、テープ・ドライブをより詳細に制御できます。
関連項目:
関連コマンドについては、「デバイス用コマンド」を参照してください
前提条件
unmountdevコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
unmountdev::=
unmountdev [ --unload/-u | --norewind/-R ] devicename...
意味
ボリュームをテープ・ドライブからアンロードします。
Oracle Secure Backupがテープへの書込みを終了しても巻戻しを行わないことを指定します。
ボリュームをアンマウントするデバイスを指定します。デバイス名の命名規則については、「devicename」を参照してください。
例
例3-98 テープ・ボリュームのアンマウント
この例では、tape1
という名前の自動マウントされたテープ・ドライブをアンマウントします。
ob> lsdev --long tape1 tape1: Device type: tape Model: [none] Serial number: [none] In service: yes Library: lib1 DTE: 1 Automount: yes Error rate: 8 Position interval: 3145679KB (-1073791796 bytes) (from driver) Debug mode: no Blocking factor: (default) Max blocking factor: (default) Current tape: 1 Use list: all Drive usage: 14 seconds Cleaning required: no UUID: b7c3a1a8-74d0-1027-aac5-000cf1d9be50 Attachment 1: Host: brhost3 Raw device: /dev/obt0 ob> unmountdev --norewind tape1 ob> lsdev --mount tape1 drive tape1 in service unmounted
前提条件
unmountdevコマンドを実行するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
unresdev::=
unresdev { --all/-a | devicename... }
意味
現行のOracle Secure Backupユーザーが予約しているすべてのデバイスの予約を解除します。
予約を解除するデバイスの名前を指定します。デバイス名の命名規則については、「devicename」を参照してください。
例
例3-99 デバイスの予約解除
この例では、テープ・ドライブ tape1
を予約解除しています。
ob> lsdev --reserved drive 1 tape1 in service ob> unresdev tape1 ob> lsdev --reserved ob>
用途
unrmsection
コマンドは、rmsectionコマンドの実行結果を元に戻す場合に使用します。このコマンドはバックアップ・セクション・レコードの削除済フラグ(lssectionコマンドを実行すると確認可能)をリセットします。
選択したバックアップ・セクションを含むボリュームにあるすべてのバックアップ・セクションが削除された後に、このボリュームの再利用またはラベル付け解除が実行されていると、unrmsectionコマンドは失敗します。
関連項目:
関連コマンドについては、「セクション用コマンド」を参照してください
前提条件
unrmsectionコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)
権を備えている必要があります。
構文
構文
unrmsection::=
unrmsection [ --nq ] [ --oid/-o oid-list ]...[ --vid/-v vid { --file/-f filenumber-list }... ]
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
oid-list
で指定したオブジェクト識別子を持つバックアップ・セクションを選択します。oid-list
プレースホルダの詳細は、「oid-list」を参照してください。
vid
で指定したボリュームに含まれるバックアップ・セクションを選択します。
このリストに指定したファイル番号を持つバックアップ・セクションが選択されます。filenumber-list
プレースホルダの詳細は、「filenumber-list」を参照してください。
例
例3-100 バックアップ・セクションの削除を元に戻す
この例では、属性deleted
を持つ2つのバックアップ・セクションの削除を取り消します。
ob> lssection BSOID Volume File Sect Level Client Created Attributes 100 VOL000001 1 1 0 brhost2 03/24.09:52 never expires 105 RMAN-DEFAULT-000002 1 1 0 osbsvr1 03/24.10:13 deleted 106 VOL000002 1 1 0 brhost2 03/24.10:13 never expires 107 VOL000003 1 1 0 brhost2 03/24.10:13 never expires 108 RMAN-DEFAULT-000002 2 1 0 osbsvr1 03/24.10:14 deleted 109 VOL000003 2 1 0 brhost2 03/24.11:27 never expires 110 VOL000003 3 1 0 brhost2 03/24.11:27 never expires ob> unrmsection --nq --oid 105,108 ob> lssection BSOID Volume File Sect Level Client Created Attributes 100 VOL000001 1 1 0 brhost2 03/24.09:52 never expires 105 RMAN-DEFAULT-000002 1 1 0 osbsvr1 03/24.10:13 content manages reuse 106 VOL000002 1 1 0 brhost2 03/24.10:13 never expires 107 VOL000003 1 1 0 brhost2 03/24.10:13 never expires 108 RMAN-DEFAULT-000002 2 1 0 osbsvr1 03/24.10:14 content manages reuse 109 VOL000003 2 1 0 brhost2 03/24.11:27 never expires 110 VOL000003 3 1 0 brhost2 03/24.11:27 never expires
構文
unset::=
unset variable-name...
例
例3-101 変数の設定解除
この例では、drive
変数を設定解除します。
ob> show drive drive tape1 ob> unset drive ob> show drive drive (not set)
用途
updatehost
コマンドは、管理ドメインにホストを追加するようにOracle Secure Backupに指示する場合に使用します。通常、このコマンドは、最初にホストをオフラインの状態で構成した場合に使用します。
mkhostまたはchhostコマンドをホストに対して実行すると、Oracle Secure Backupは新しい状態を通知するためにそのホストとメッセージを交換します。ホストとの通信が不可能なときに、mkhost
またはchhost
を--nocomm
オプション付きで実行すると、ホストには古い構成情報が残ります。ホストとの通信が可能になった時点でupdatehost
コマンドを使用し、管理サーバーとホスト間でOracle Secure Backupの構成情報を同期化します。
関連項目:
関連コマンドについては、「ホスト用コマンド」を参照してください
前提条件
updatehostコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)
権を備えている必要があります。
構文
updatehost::=
updatehost [ --force/-f ] [--recertify/-r] hostname...
意味
更新を強制します。サブジェクト・ホストに保存されている内部名(UUID)と、管理サーバーに保存されているサブジェクトの内部名が一致しない場合、通常updatehost
コマンドは失敗します。サブジェクト・ホストが別のドメインからこの管理ドメインに再割り当てされる場合にこのような状況が発生します。--force
は、このような状況に関係なくサブジェクト・ホストを更新する場合に使用します。
以前に証明書を取り消されたクライアント・ホストを再認証し、クライアントのリストア・カタログ・データを破棄することなく、Oracle Secure Backupの管理ドメインに復帰させます。obcm decertify
コマンドを使用するか、Oracle Secure Backupを再インストールしたことで、ホストの証明書が取り消されている可能性があります。
クライアントを削除してから追加すると、カタログ・リストア・データは処理中に破棄される場合があります。
注意:
recertify
オプションを使用できるのは、Oracle Secure Backup 10.3.0.2.0以降のみです。
更新するホストの名前を指定します。このコマンドはOracle Secure Backupプロトコルでアクセスされるホストに対してのみ有効です。NDMPホストはOracle Secure Backupの状態データを保持しないため、この機能は無効です。
例
例3-102 ホストの更新
この例では、mkhostで追加した時点ではオフラインであったホストを更新します。
ob> lshost brhost2 client (via OB) in service brhost3 mediaserver,client (via OB) in service sfserver1 client (via OB) not in service osbsvr1 admin,mediaserver,client (via OB) in service ob> updatehost sfserver1 ob> pinghost sfserver1 sfserver1: Oracle Secure Backup and NDMP services are available
例3-103 ホストの再認証
この例では、以前にobcm decertify
コマンドを使用して証明書を取り消したホストbrhost46
を再認証し、Oracle Secure Backupの管理ドメインに復帰させています。管理サーバー上でobtool
ユーティリティを使用して、コマンドを実行します。
ob> updatehost --recertify brhost46 Info: waiting for host to update certification status... Info: waiting for host to update certification status... ob> pinghost brhost46 stadc46: Oracle Secure Backup and NDMP services are available
構文
vault::=
vault [ --select/-S select_criterion[, select_criterion]... [ --quiet/-q ] [ --at/-a date-time ] [ --priority/-p schedule-priority ] [ --restrict/-r restriction[,restriction]... ] [ --waitfor/-W duration ] [ --expires/-x duration ] ]...
意味
ボールティング・スキャンを1つまたは複数のメディア・ファミリに制限します。
ボールティング・スキャン・ジョブがスケジューラにディスパッチされたとき、ジョブIDまたはステータス情報が表示されないように指定します。
ボールティング・スキャンを実行する日付と時刻を指定します。日付と時刻を指定しない場合、ボールティング・スキャンが即時に実行されます。
date-time
プレースホルダの詳細は、「date-time」を参照してください。
ボールティング・スキャンにスケジュールの優先度を割り当てます。
schedule-priority
プレースホルダの詳細は、「schedule-priority」を参照してください。
ボールティング・スキャン中にスキャンする場所を指定します。場所がACSLSライブラリに対応している場合は、メディアの取出しに使用されるカートリッジのアクセス・ポイントもこのオプションで指定します。制限は、次のどの書式でも指定できます。
location
location@capname
@capname
Oracle Secure Backupがボールティング・ジョブの完了まで待機する時間を指定します。指定した時間を超えると、Oracle Secure Backupはobtoolを終了します。
duration
プレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
有効期間を指定します。このオプションを指定すると、トリガーの時間からduration
が経過するまでに処理されていないボールティング・スキャンは期限切れになります。
duration
プレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
例
例3-104 オンデマンド・ボールティング・スキャンのスケジュール
この例では、vault
コマンドを使用して、11月12日の午後5時30分
にボールティング・スキャンを1回実行するようにスケジュールします。
ob> vault --quiet --at 11/12.5:30:00 ob> lsjob --pending Job ID Sched time Contents State ---------------- ----------- ------------------------------ -------- admin/3 11/12.05:30 volume vaulting scan future work
用途
vfylibs
コマンドは、1つまたは複数のライブラリおよびドライブの構成をチェックする場合に使用します。チェックするライブラリを指定すると、vfylibs
は、これらのライブラリ内のすべてのテープ・ドライブについて定義されたすべてのライブラリとドライブIDのリストと照合しながら、指定した各ライブラリの各テープ・ドライブのドライブIDをチェックします。
前提条件
ドライブは、vfylibs
コマンドを実行するときに開いて使用することができますが、アクティブなロボット・プロセスがライブラリに関連付けられている場合vfylibs
は失敗します。
vfylibs
コマンドは、ACSLSライブラリではサポートされていません。
使用方法
vfylibs
は、指定した各ライブラリごとに次の構成チェックを行います。
DVCIDビットをセットしたRead Element Statusコマンドにより、ライブラリ内の各テープ・ドライブのデバイスID(DVCID)を取得します。
注意:
一部のライブラリ(特に古いモデル)では、DVCIDビットはサポートされていません。このタイプのライブラリが検出されると、vfylibs
コマンドの精度は低下します。
ライブラリ内の各テープ・ドライブのドライブ・オブジェクトをフェッチします。
このドライブ・オブジェクトを使用して指定した各アタッチ・ポイントごとにドライブが開かれます。
SCSI Inquiryコマンドを使用してドライブ用のIDを構築します。
構築したIDと、テープ・ドライブの要素ステータスとともに返されたIDとを比較します。
vfylibs
コマンドは、次の構成エラーについてチェックし、レポートします。
ライブラリとテープ・ドライブの番号に対応するドライブ・オブジェクトがない。
ライブラリとテープ・ドライブに対応するドライブ・オブジェクトが使用されていない。
ライブラリとテープ・ドライブに対応するドライブ・オブジェクトにアタッチ・ポイントがない。
アタッチ・ポイントのホストを解決できなかった(ホスト・オブジェクトが見つからない)。
アタッチ・ポイントのホストが稼働していない。
アタッチ・ポイントを通じて取得したIDがライブラリによってレポートされたIDと一致しない。
注意:
vfylibs
がIDの不一致を検出した場合、ドライブのIDも検索し、不正なIDが他の特定のライブラリ内のテープ・ドライブのIDと一致しているかどうかを確認します。
関連項目:
関連コマンドについては、「デバイス用コマンド」を参照してください
構文
vfylibs::=
vfylibs library_name [ [library_name]... | --all/-a ] [ --verbose/-v ]
意味
例
例3-105 テープ・ライブラリの構成チェック
この例では、vfylibs
コマンドが正常に実行され、IDは次のように一致します。
ob> pingd l2 Info: library l2 accessible. Error: drive l2_t1 is in use by obt on host bkpservr04, process 5487. Error: drive l2_t2 is in use by obt on host bkpservr04, process 5513. ob> vfylib -v l2 collecting dte info... lib l2 ... dte 1: l2_t1 (IBM ULTRIUM-TD2 1110229581) dte 2: l2_t2 (IBM ULTRIUM-TD2 1110229610) verifying dte definitions against drive objects... lib l2 ... dte 1 l2_t1 (IBM ULTRIUM-TD2 1110229581) ... att bkpservr04:/dev/sg3 ... id matches dte 2 l2_t2 (IBM ULTRIUM-TD2 1110229610) ... att bkpservr04:/dev/sg4 ... id matches 0 errors found
例3-106ロボット・プロセスがアクティブ時のvftlibsの実行
この例では、アクティブなロボット・プロセスがライブラリに関連付けられているため、vfylibs
コマンドはエラーを返しています。
ob> pingd l2 Error: library l2 is in use by obt on host bkpservr04, process 5487. Error: drive l2_t1 is in use by obt on host bkpservr04, process 5487. Error: drive l2_t2 is in use by obt on host bkpservr04, process 5513. ob> vfylib -v collecting dte info... Error: library l2 is in use by obt on host bkpservr04, process 5487. 0 errors found
例3-107 IDが一致しないときのvfylibsの実行
この例では、vfylibs
コマンドは正常に実行されていますが、IDは次のように一致しません。
ob> vfylib l1 -v collecting dte info... lib l1 ... dte 1 [not determined] ... getting DVCID: bad id type in DVCID Error: the following requested library name(s) were not found: l1 1 error found