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Oracle® GoldenGate Application Adapters Oracle GoldenGateアダプタの管理
12c (12.1.2.1.1)
E67383-01
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9 メッセージ取得の構成

この章では、JMSメッセージを取得するVAM Extractの構成方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

9.1 VAM Extractの構成

Javaメッセージ取得アプリケーションを実行するには、次のものが必要です。

  • Java用Oracle GoldenGateアダプタ

  • Extractプロセス

  • メッセージ取得用に構成されたExtractパラメータ・ファイル

  • ソース定義ファイルなどの受信データ形式の説明。

9.1.1 Extractの追加

メッセージ取得VAMをOracle GoldenGateインストールに追加するには、GGSCIコマンドを使用してExtractとExtractが作成する証跡を追加します。

ADD EXTRACT jmsvam, VAM
ADD EXTTRAIL dirdat/id, EXTRACT jmsvam, MEGABYTES 100

プロセス名(jmsvam)は、8文字以下のプロセス名に置き換えます。証跡識別子(id)は、任意の2文字です。


注意:

BEGINEXTRBAなどのExtractの位置を設定するコマンドは、メッセージ取得に対してサポートされません。Extractの再開では、常にメッセージ・キューの末尾からメッセージを読み取ります。

9.1.2 Extractパラメータの構成

Extractパラメータ・ファイルには、VAMの定義および起動に必要なパラメータが含まれます。VAMと通信するためのサンプルExtractパラメータを表に示します。

パラメータ 説明
EXTRACT jmsvam
Extractプロセスの名前。
VAM ggjava_vam.dll,
PARAMS dirprm/jmsvam.properties
VAMライブラリの名前とプロパティ・ファイルの場所を指定します。VAMプロパティは、Oracle GoldenGateインストールの場所のdirprmディレクトリにある必要があります。
TRANLOGOPTIONS VAMCOMPATIBILITY 1
VAMの元の実装が使用されること(1)を指定します。
TRANLOGOPTIONS GETMETADATAFROMVAM
メタデータがVAMによって送信されることを指定します。
EXTTRAIL dirdat/id
Extractが作成するターゲット証跡の識別子を指定します。
TABLE OGG.*
処理する表のリスト。表名にワイルドカードを使用できます。

9.1.3 メッセージ取得の構成

メッセージ取得は、VAMプロパティ・ファイルのプロパティによって構成されます。このファイルは、Extract VAMパラメータのPARAMSオプションによって識別され、ロギング特性、パーサーのマッピングおよびJMS接続設定の決定に使用されます。

9.2 メッセージの接続と取得

JMSメッセージを処理するには、JMSインタフェースへの接続の構成、トランザクションのメッセージの取得と解析、各メッセージの証跡への書込み、トランザクションのコミットおよびメッセージのキューからの削除を行う必要があります。

9.2.1 JMSへの接続

JMSへの接続は、汎用JMSインタフェースを介して行われます。プロパティを設定して次の接続の特性を構成できます。

  • JMSクライアントのJavaクラスパス

  • JMSキューまたはトピック・ソース宛先の名前

  • Java Naming and Directory Interface (JNDI)接続プロパティ

    • 初期コンテキストの接続プロパティ

    • 接続ファクトリ名

    • 宛先名

  • セキュリティ情報

    • JNDI認証資格証明

    • JMSユーザー名とパスワード

VAMと連携するよう構成されたExtractプロセス(例のjmsvamなど)は、起動時にメッセージ・システムに接続します。


注意:

処理時に接続の問題があった場合に自動的に再起動されるよう、ExtractをManagerのAUTORESTARTリストに含めることができます。

現在、Oracle GoldenGate Javaメッセージ取得アダプタではJMSテキスト・メッセージのみサポートされます。

9.2.2 メッセージの取得

次のメッセージを要求されると、接続処理によって次の手順が実行されます。

  • ローカルJMSトランザクションがまだ開始されていない場合は開始します。

  • メッセージ・キューからメッセージを読み取ります。

  • メッセージがないために読取りが失敗した場合、ファイル終端メッセージを返します。

  • そうではない場合、メッセージのコンテンツを返します。

9.2.3 トランザクションの完了

トランザクションを構成するメッセージがすべて正常に取得および解析され、Oracle GoldenGate証跡に書き込まれると、ローカルJMSトランザクションがコミットされ、メッセージがキューまたはトピックから削除されます。エラーが発生した場合、ローカル・トランザクションはロールバックされ、メッセージはJMSキューに残されます。