データのインポート操作を実行するときは、次の点が重要です:

  • ドライバ・メンバーのデータ型は、インポートされる値と同じである必要があります。そうでない場合、データ・エラーが発生します。日付フィールドには/DFスイッチでフォーマットを指定する必要があり、ドライバ・メンバーのデータ型は日付型である必要があります。同様に、アプリケーションと指定されたスマート・リストにスマート・リスト値が存在する場合、スマート・リスト・メンバーはスマートリスト・タイプである必要があります。テキスト値は、テキスト型のドライバ・メンバーにバインドする必要があります。

  • ドライバ・メンバー値を正しく評価するには、ドライバ・メンバー・タイプに加えて、ディメンションの評価順を設定する必要があります。

  • アウトライン・ロード・ユーティリティのデータをインポートするとき、#missing値はインポートされません。正しいEssbaseセルに#missing値が必ず含まれるように、すべてのデータ・インポートで/ICBコマンドを使用してロードするブロックをクリア(ブロックのセルをすべて#missingに設定)します。/ICBパラメータを使用したEssbaseブロックのクリアを参照してください。

リレーショナル・データベースからデータをインポートするには:

  1. Planningリレーショナル・ストアとEssbaseデータをバックアップします。『Oracle Enterprise Performance Management Systemバックアップおよびリカバリ・ガイド』を参照してください。

  2. アプリケーションでリレーショナル表を作成します。

    次の図は、データベースTest_300AにあるData_Table1という名前のリレーショナル表の例です:

    リレーショナル・データ・ソースからデータをインポートするときに使用されるリレーショナル表の例。
  3. Planningアプリケーション・フォームを作成します。

    次の図は、Test_300という名前のPlanningフォームの例です:

    リレーショナル・データ・ソースからデータをインポートするときに使用されるPlanningアプリケーション・フォームの例。
  4. .propertiesファイルを作成します。

    注意:

    有効な列見出し名はSELECT文の列名から取得され、これはas句で上書きできます。

    次に、myprop_relational.propertiesという名前のプロパティ・ファイルの例を示します:

    /A:TEST_300
    /U:admin
    /IR
    /RIQ:DATA_QUERY2
    /D:Entity
    
    DATA_IMPORT_QUERY3 = SELECT Entity ,"DATA LOAD CUBE NAME" as 'Data Load Cube Name',"AUNSPEC" as "aUnspec","ACUR" as "Salary_aCur","ANONCUR" as "aNonCur","APER" as "aPer","ASL" as "aSL","ADATE" as "aDate","ATEXT" as "aText","POINT-OF-VIEW" as "Point-of-View" from Data_Table1
    
    
    /RIC:Test_300A
    /RIR:jdbc:weblogic:sqlserver://[scl34390]:1433;DatabaseName=Test_300A
    /RID:weblogic.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver
    /RIU:sa
    /RIP:password
    
  5. 前の手順で作成した.propertiesファイルに対してアウトライン・ロード・ユーティリティを実行します。

    たとえば次のコマンドラインを実行すると、Test_300というPlanningアプリケーションで、データベースTest_300Aにあるリレーショナル表Data_Table1からPlanningフォームにデータがインポートされます:

    OutlineLoad /CP:c:/myprop_relational.properties

    生成されるPlanningアプリケーション・フォームは、次のようになります:

    リレーショナル・データ・ソースからデータをインポートした後のPlanningアプリケーション・フォームの例。
  6. Essbaseログ・ファイルを確認し、インポート操作の結果を検証します。

/ICBパラメータを使用したEssbaseブロックのクリア

アウトライン・ロード・ユーティリティのデータをインポートするとき、#missing値はインポートされません。正しいEssbaseセルに#missing値が必ず含まれるように、すべてのデータ・インポートで/ICBコマンドを使用してロードするブロックをクリア(ブロックのセルをすべて#missingに設定)します。

たとえば、次の図のACURの値は、空白または#missingです:

空白または#missing値の例。

生成されるPlanningフォームのaCurの値は、空白または#missingです:

値が空白または#missingのときに生成されるPlanningフォームの例。

次に、/ICBパラメータを含むmy_prop.propertiesという名前のプロパティ・ファイルの例を示します:

コマンドライン: OutlineLoad /CP:c:/my_prop.properties

プロパティ・ファイル:

/A:DB2APP
/U:admin

/ICB:e1,"aUnspec,aCur,aNonCur,aPer,aSL,aDate,aText","FY12,Current, BU Version_1, Local,Jan",Plan1

#Use /IRA switch if relational table from which data is imported is in the same relational database as the Planning app (e.g. DB2APP)
/IRA
/RIQ:DATA_IMPORT_QUERY3

/D:Entity
#/C
#/M
DATA_IMPORT_QUERY3 = SELECT "ENTITY" as "Entity" ,"DATA LOAD CUBE NAME" as "Data Load Cube Name","AUNSPEC" as "aUnspec","ACUR" as "aCur","ANONCUR" as "aNonCur","APER" as "aPer","ASL" as "aSL","ADATE" as "aDate","ATEXT" as "aText","POINT-OF-VIEW" as "Point-of-View" from DataTable1

/SDMパラメータを使用したアウトライン・ロード・ユーティリティのドライバの設定

データをインポートする前に、/SDMパラメータを使用し、アウトライン・ロード・ユーティリティを通じてロード・ディメンションとドライバ・メンバーを設定できます。Planningアプリケーションで、「管理」/「データ・ロードの設定」ユーザー・インタフェースを使用するかわりにこれを使用できます。

次に、/SDMパラメータを含むmy_prop.propertiesという名前のプロパティ・ファイルの例を示します:

コマンドライン: OutlineLoad /CP:c:/my_prop.properties

プロパティ・ファイル:

/A:Test_300
/U:admin

/ICB:"aUnspec,aPer","Jan,Feb,Mar","FY12,Current, BU Version_1, Local,e1,Ron",Plan1

#Use /IRA switch if relational table from which data is imported is in the same relational database as the Planning app (e.g. Test_300)
/IRA


/SDM:Account,"Jan,Feb,Mar",Plan1
/RIQ:DATA_IMPORT_QUERY5

/D:Account

DATA_IMPORT_QUERY5 = SELECT Account ,"Data Load Cube Name", Jan,Feb,Mar,"Point-of-View" from Data_Table2

次の例は、リレーショナル表です:

/SDMパラメータを使用したデータのインポート前のリレーショナル表の例。

生成されるPlanningアプリケーション・フォームは、次のようになります:

/SCMパラメータを使用したデータのインポート後のPlanningフォームの例。