Essbaseサーバーの構成

Essbaseサーバーの構成情報を指定するか、「次へ」をクリックまたは選択してデフォルト値をそのまま使用します。一般的には、デフォルト値を使用することをお薦めします。

構成中に、EPM SystemコンフィギュレータはEssbaseをShared Servicesに自動的に登録して、Shared Servicesの接続情報を(ARBORPATH/binにある) essbase.cfgに書き込みます。さらに、Essbaseサーバーの起動に使用するファイルに環境変数が指定されます。

次の表に、Essbaseサーバーのオプションの構成を示します。

表21. Essbaseサーバー構成

EPM Systemコンフィギュレータのフィールド説明ユーザーの情報

Essbaseクラスタ名

クラスタ名を指定し、ライトバック機能を持つアクティブ-パッシブEssbaseのフェイルオーバーを実現するクラスタを作成します。クラスタに含めることができるEssbaseインスタンスは2つのみです。

最初のマシンでEssbaseの最初のインスタンスを構成するときに、クラスタを定義します。2番目のマシンでEssbaseの2番目のインスタンスを構成する場合、「既存のクラスタへの割当て」を選択し、クラスタを選択し、「OK」をクリックして、最初のマシンで作成したクラスタにこのEssbaseサーバーを追加します。

Essbaseクラスタ名は、デプロイメント環境内で一意である必要があります。特殊文字またはスペースを含めることはできません。

『Oracle Enterprise Performance Management Systemデプロイメント・オプション・ガイド』アクティブ-パッシブEssbaseクラスタ(Windows)の構成に関する項またはアクティブ-パッシブEssbaseクラスタ(UNIX)の構成に関する項を参照してください。

 

エージェント・ポート番号

Essbaseがクライアント要求をリスニングするデフォルトのポート番号をそのまま使用します。デフォルト値を変更する場合は、他のプログラムで使用していないポート番号を入力してください。

このポートでエージェントがリスニングできるようにするには、「アクティブ」を選択します。

 

SSLエージェント・ポート番号

Essbaseがクライアント要求をリスニングするSSLポートを指定します。

このポートでエージェントがリスニングできるようにするには、「アクティブ」を選択します。

 

開始ポート

デフォルトの番号をそのまま使用するか、Essbaseサーバーがクライアント要求をリスニングする最初のポート番号を入力します。

ポート値は、ARBORPATH/binにあるessbase.cfgに格納されます。

 

終了ポート

Essbaseサーバーが接続を行うために使用できる最大のポート番号。

Essbaseは、1つのアプリケーションにつき少なくとも2つのポートを使用します。大規模なアプリケーションでは、より広いポート範囲が必要です。

 

アプリケーションの場所へのフル・パス(ARBORPATH)

アプリケーションの場所。

汎用命名規則(UNC)形式を使用して、パスを指定できます。UNIXで高可用性のためにEssbaseを構成する場合は、UNCを使用することをお薦めします。

注意:

前のバージョンのEssbaseは、ARBORPATHを使用してインストールの場所を参照しました。

UNIXでEssbaseクラスタを設定する場合、アプリケーションの場所は共有ドライブまたはUNCパスである必要があります。クラスタ内の2番目のマシンを構成する場合、場所は、クラスタ内の最初のマシン用に指定した場所と一致する必要があります。

 

Essbaseで使用される言語を設定してください(ESSLANG)

ESSLANG変数は、ロケール定義です。たとえば、米語をサポートするためには、ESSLANGをEnglish_UnitedStates.Latin1@Binaryに設定します。

指定された値に基づいて、EPM SystemコンフィギュレータによりsetEssbaseEnv.bat (EPM_ORACLE_INSTANCE/EssbaseServer/essbaseserver1/bin内)がESSLANG値を使用して更新され、この値がEssbaseで使用されます。

コンピュータ上のオペレーティング・システム・ロケールの設定を確認し、一致するESSLANG値を選択します。コンピュータのESSLANG設定は、コンピュータのオペレーティング・システムのロケール設定に一致する必要があります。

また、Windowsマシンでは、ESSLANG値とシステム・ロケールがオフラインで使用するPlanningアプリケーションの言語と一致する必要があります。

Essbase製品が正常に起動するには、正しいESSLANG設定を選択する必要があります。ESSLANG設定は、アプリケーションおよびデータベースの機能に影響します。

Windowsでは、ESSLANGがすでにコンピュータに設定されている場合(たとえば、すでにEssbaseをインストール済である場合)、デフォルトでは現在の値が選択されます。

UNIXプラットフォームでは、オペレーティング・システムの設定とは無関係に、ESSLANG設定はデフォルトでEnglish (Latin I)に設定されます。

ESSLANGの詳細は、ESSLANG変数を参照してください。

サポートされるESSLANG値の完全なリストは、『Oracle Essbaseデータベース管理者ガイド』を参照してください。

 
バインディング・ホスト名指定したバインディング・ホスト名のIPアドレスにのみEssbaseがバインドするように、バインディング・ホスト名を指定します。指定しない場合、起動時に、Essbaseは使用可能なすべてのIPアドレスにバインドします。  

ESSLANG変数

Essbaseサーバー・インストールでは、毎回ESSLANG値を設定する必要があります。『Oracle Essbaseデータベース管理者ガイド』のファイル・エンコードの管理についてのトピックを参照してください。

ESSLANGのデフォルト値は、English (Latin1)です。英語以外の言語の ESSLANG値の例については、『Oracle Essbaseデータベース管理者ガイド』のUnicodeモードのアプリケーションについてのトピック内のサポートされているロケールのリストを参照してください。

構成中、EPM Systemコンフィギュレータが、Shared ServicesレジストリおよびEssbaseの開始に使用する起動ファイルに、指定したESSLANG値を書き込みます。

Administration ServicesとProvider Servicesに対しては、ESSLANG値を指定するよう求められません。デフォルト値であるEnglish_UnitedStates.Latin1@Binaryが設定されます。

ESSLANG設定の管理

Essbaseサーバー・コンピュータ上のESSLANG環境変数は、使用するアプリケーションのロケール値を保持する必要があります。

注意:

Essbaseサーバー・コンピュータ上でアプリケーションを作成した後でESSLANG変数を変更した場合、そのアプリケーションは開始できなくなります。

データの破損を防ぐために、次のような状況では、ESSLANGロケール指定はクライアントとEssbaseサーバー間で同じにする必要があります:

  • クライアントがUnicodeに対応していません。

  • Unicode対応のクライアントが、Unicodeに対応していないバージョンのEssbaseサーバーにある既存のアウトラインに上書き保存します。

  • Unicode対応のクライアントが、Unicode対応のEssbaseサーバーにある非Unicodeアプリケーションにアウトラインを保存します。

Unicode対応のクライアントがUnicodeモードのアプリケーションに属するアウトラインを表示および更新する場合は、クライアント・コンピュータとEssbaseサーバー・コンピュータとでESSLANGロケールの指定が異なっていてもかまいません。

英語以外の環境でEssbase RTCを使用する製品に対しては、クライアント上でESSLANGを手動で設定する必要があります。