Foundation Servicesのスケール・アウト

Foundation Servicesをスケール・アウトする各ホスト・マシン(FNDHOST2など)でこの手順を実行します。

1つ目のFoundation Servicesインスタンスを構成したのと同じサーバーでFoundation Servicesインスタンスをスケール・アウト(垂直スケール)する場合、インストール手順をスキップし、手順6から始まる構成手順に直接進みます。

 Foundation Servicesをスケール・アウトするには、次のようにします。

  1. FNDHOST1以外のマシンでFoundation Servicesの追加インスタンスを構成する場合、WebLogic Server管理サーバーを起動します。Foundation Servicesのホスト1マシン(FNDHOST1)で、「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle WebLogic」「User Projects」「EPMSystem」「Start Admin Server for WebLogic Server」の順に選択して、WebLogic Server管理サーバーを起動します。

  2. デプロイメント・ユーザーとしてFoundation Servicesのスケールアウト・マシン(FNDHOST2)にログオンし、EPM Systemソフトウェアを抽出した共有ディスク・ディレクトリ(//sharedhost/sharedlocation/downloads/epm_unzippedなど)にマップするネットワーク・ドライブ(Z:/など)を定義します。

  3. マップしたネットワーク・ドライブからinstallTool.cmdを起動します。

  4. Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemインストーラ・ウィザードに従います。

    • 「宛先」に、FNDHOST1でのFoundation Servicesのデプロイ時に設定したのとまったく同じMIDDLEWARE_HOMEディレクトリの場所を指定します。

    • 「インストール・タイプ」で、「新規インストール」を選択します。

    • 「製品の選択」で「すべて選択解除」から選択をクリア(選択解除)し、次のコンポーネントを選択します。

      • 「Foundation Services」から

        • Foundationコンポーネント

        • Performance Management Architect Java Webアプリケーション

        • Performance Management Architectデータ・シンクロナイザJava Webアプリケーション

        • Calculation Manager

      • 「Essbase」から

        • Essbase Administration Services Webアプリケーション

        • Provider Services Webアプリケーション

      • 「Reporting and Analysis」から

        • Framework

        • Financial Reporting「Financial Reporting」を選択すると、EPM Systemインストーラによって「Financial Management SDK」が自動的にインストールされます。これが選択されたままにします。

    EPM Systemインストーラの「製品の選択」画面
  5. 「要約」で、すべてのコンポーネントが正常にインストールされていることを確認した後、「終了」をクリックします。

  6. Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemコンフィグレータを起動します: 「スタート」メニューで、「すべてのプログラム」「Oracle EPM System」「EPM Systemコンフィグレータ(すべてのインスタンス)」の順に選択します。

  7. Oracleインスタンスで、この手順を完了してから「次」をクリックします。

    1. 「EPM Oracleインスタンスのホーム・ディレクトリ」で、EPM Oracle Homeディレクトリの場所がFNDHOST1でのFoundation Servicesの構成時に指定した場所と同じであることを確認します。

    2. 「EPM Oracleインスタンス名」Foundation2と入力します。

    EPM Systemコンフィグレータの「Oracleインスタンス」画面
  8. データベース構成画面で、次の手順を実行します。

    1. 「前に構成されたShared Servicesデータベースに接続」を選択します。

    2. Shared Servicesレジストリのデータベース接続情報と、データベースへのアクセスに使用するデータベース・アカウントのユーザー名およびパスワード(表3, データベース・チェックリストに記録)を入力します。この情報は、FNDHOST1でのFoundation Servicesのデプロイ時に入力した情報と同一である必要があります。

    3. 「次」をクリックします。

    FND1HOSTと同じマシンでスケール・アウトする場合、Shared Servicesレジストリの構成画面は表示されません。

    Shared Servicesレジストリにデプロイメント内のすべてのサーバーの構成情報が格納されるため、コンポーネントの相互検出が可能になります。

    EPM Systemコンフィグレータの「データベース構成」画面
  9. コンポーネント構成画面で、次の手順を実行します。

    1. 「すべて選択解除」から選択を削除(選択解除)します。

    2. 次のコンポーネントを選択します。

      • Hyperion Foundationから

        • このマシンでの単一の管理対象サーバーのスケール・アウト

        • Webサーバーの構成

      • 「Reporting and Analysis」から

        フレームワーク・サービスの構成

    3. 「次」をクリックします。

    EPM Systemコンフィグレータのコンポーネント構成画面
  10. 「Reporting and Analysis Frameworkサービスの構成」で、「リポジトリ・ディレクトリ」FNDHOST1で入力したのと同じ共有ディスク・ディレクトリの場所(//SharedHost/SharedLocation/data/RM1など)を入力し、「次」をクリックします。

    EPM Systemコンフィグレータの「Reporting and Analysis Frameworkサービスの構成」画面
  11. 「Reporting and Analysis Frameworkエージェント・ポートの構成」で「次」をクリックします。

    EPM Systemコンフィグレータの「Reporting and Analysis Frameworkエージェント・ポートの構成」画面
  12. 「Webサーバーの構成」で次の手順を実行し、「次」をクリックします。

    1. 「Webサーバー・タイプ」「Oracle HTTP Server」を選択します。

    2. Webサーバー・ポート番号をFndHost1で変更した場合は「Webサーバー・ポート」で変更します。

    3. 「詳細設定オプション」をクリックしてOracle HTTP Serverをインストールする共有ドライブの場所を指定し、「OK」をクリックして「次」をクリックします。共有ドライブの場所は、1つ目のFoundation Servicesホスト・マシン(FNDHOST1)で指定したのと同じ場所です。

    EPM Systemコンフィグレータの「Webサーバーの構成」画面
  13. 「確認」で、実行される構成タスクのサマリーを確認し、「次」をクリックします。

    EPM Systemコンフィグレータの「確認」画面
  14. デプロイメント・プロセスが完了すると、「要約」画面が表示されます。すべてのタスクが正常に完了したことを確認し、「終了」をクリックします。

    EPM Systemコンフィグレータの「要約」画面
  15. 「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle EPM System」「Foundation2」「Foundation Services」「Start EPM System」の順に選択して、EPM Systemを起動します。

  16. epm.mycompany.comおよびepminternal.mycompany.com向けのリクエストをこのFoundation Servicesホスト上のOracle HTTP Serverにも転送するようロード・バランサを再構成します。