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Oracle® Hyperion Financial Close Management管理者ガイド

E79695-02
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属性の定義

属性を作成するには:

  1. 「管理」「属性」の順に選択します
  2. 「新規」をクリックして、次の項目を入力します。
    • 名前

    • 属性タイプ:

      • 日付

      • 日時

      • 整数

      • リスト

        「リスト」を選択した場合、質問に対する有効な応答のリストを入力します。

      • 複数行のテキスト

        最大長は4,000文字未満にする必要があります。

        「複数行のテキスト」を選択し、3から50行の間の行数を入力します。「複数行のテキスト」では、「アクション」ダイアログ・ボックスで、スクロールせずに表示できるテキストの行数を決定します。

        複数行のテキスト・タイプの場合: 「アクション」ダイアログ・ボックスに添付ファイル用のセクションを作成するためにカスタム属性が必要な場合は、「添付ファイルを含める」を選択します。

      • 数値

        「数値」を選択した場合、数値のフォーマット・オプションを選択します。

        • 「小数点以下の桁数」には、表示する小数点以下の桁数の値を入力します。

        • 数値に3桁ごとの区切り文字(たとえば、1,000.00)を表示する場合、「3桁ごとの区切り文字」オプションを選択します。

        • 「通貨記号」リストから、通貨記号を選択します。たとえば、ドルの場合は($)。

        • 「負数」リストから、負数の表示方法を選択します。たとえば、(123)。

        • 「スケール」リストから、数値のスケール値を選択します。たとえば、1000。

      • テキスト

      • 「True」または「False」

      • ユーザー

      • 「はい」または「いいえ」

    • 計算

      注意:

      この機能は、11.1.2.4.100 (パッチ20307212)でのみ使用可能です。新機能およびリリース11.1.2.4.100へのアップグレードの詳細は、My Oracle Support https://support.oracle.com/を参照してください

      計算済属性は読取り専用です。計算はスケジュールに対してのみ評価できます。

      • スケジュール: 「タスク・リスト」、「ガント」または「BIダッシュボード」ビューを表示中の場合、ユーザーは任意の計算を追加でき、その計算はタスクに対して明示的に割り当てられているかどうかに関係なく評価されます。

      • テンプレート: 「計算」オプションが選択されているカスタム属性は、列属性またはフィルタ可能な属性として追加できません。

      管理者は「アクション」ダイアログの属性セクションに属性を追加でき、ワークフロー・ユーザーはその属性を表示できます。管理者は、アクセス権を「表示しない」に設定することで、特定の役割に対してアクセス権を制限できます。たとえば、管理者が計算済属性XYZに対して「参照者: 表示しない」アクセス権を追加すると、XYZは参照者に表示されません。

      どのユーザー役割でも、計算済属性を列としてビューおよびポートレットに追加できます。「フィルタ・パネル」にフィルタ可能な属性として追加することもできます。

      「計算」を選択すると、「計算式の定義」セクションが表示されます。

      • 計算タイプ: 属性タイプによって値リストが決まります。

        • 値をリストに割当て - カスタム値をリスト・タイプの属性に割り当てます

        • リストを値に割当て - カスタム・リストの値を異なる属性の値に割り当てます。

        • 条件 - 条件付き計算(If – Then – Else)

        • スクリプト - 自由形式のスクリプト計算。「スクリプト」は、整数、複数行のテキスト、数値またはテキストタイプの属性に使用できます。

        次の表は、「計算」オプションが選択された場合に、属性タイプごとに使用可能な計算タイプを示しています。

        表3-2 属性の定義

        属性タイプ 値をリストに割当て 条件 スクリプト リストを値に割当て
        日付        
        日付/時間        
        整数 X X X  
        リスト   X   X
        複数行のテキスト X X X  
        数値 X X X  
        テキスト X X X  
        True/False   X    
        ユーザー        
        はい/いいえ   X    
      • 「スクリプト」計算タイプを選択する場合、自由形式の計算式を入力するには、「属性の追加」および「関数の追加」を使用します。

        属性の追加 - 属性を選択して属性を計算に追加をクリックすると、「計算式の定義」ボックスのカーソルの位置に属性が挿入されます。カーソルが単語または属性上にある場合は、定義内でその単語/属性が置き換えられます。追加される属性は、スクリプトの形式に従って、名前が括弧{}で囲まれます。

      • 関数の追加 - 関数を選択して属性を計算に追加をクリックすると、「計算式の定義」に関数が追加されます。関数は各パラメータのプレースホルダとともに追加されます。

        例: DATE_DIFF関数を計算式の定義に挿入します。

        DATE_DIFF(<Date1>, <Date2>, <Type>)

        次に、プレースホルダを属性に置き換えます。

        DATE_DIFF( {Start Date}, {End Date}, 'DAYS')

        その他のスクリプト関数の例:

        • 日付差異: 2つの日付の差を日、時間、分または秒で戻します。たとえばDATE 1とDATE 2には、それぞれ現在の日付(時間コンポーネントなし)と日時を表すTODAYおよびNOWの値を使用できます。

          DATE_DIFF(<Date1>, <Date2>, <Type>)

          例: DATE_DIFF( {Start Date}, 'TODAY', 'DAYS')

        • テキストの抽出: 値内の指定した位置からの部分文字列を戻します。

          SUBSTRING(<Value>, <Location>, <Length>)

          例: SUBSTRING( {Name} , 5, 10)

        • If-Then-Else:

          IF_THEN_ELSE(<Condition>, <Value1>, <Value2>)

          例: IF_THEN_ELSE( ( {Priority} = 'Low'), 1,IF_THEN_ELSE( ( {Priority} = 'Medium'), 2, IF_THEN_ELSE( ( {Priority} = 'High'), 3, 0)))

        • IF THEN ELSE: 条件付きの計算をスクリプト計算に挿入できるようにします。IF_THEN_ELSE計算式は、ネストしてELSE IFタイプの計算式に対応することもできます。

          IF_THEN_ELSE(<Condition>, <Value1>, <Value2>)

          例:

          IF_THEN_ELSE( ( {Priority} = 'Low'), 'Good'
          IF_THEN_ELSE( ( {Priority} = 'Medium'), 'Better'. 'Best') )
        • 文字列内: 検索の値を戻します。

          INSTRING(<Value1>, <Value to Search>)

          例: INSTRING({Name}, 'a')

        • 小文字: 値を小文字で戻します

          LOWERCASE(<Value>)

          例: LOWERCASE ({Task Code})

        • 最大: 属性リストの最大値を戻します。任意の数のパラメータを含めることができます。

          MAX <Value1>, <Value2>, <ValueN>)

          例: MAX( {Scripted Substring Loc a}, {Scripted Substring Loc s}, {Scripted Substring Loc t} )

        • 最小: 属性リストの最小値を戻します。任意の数のパラメータを含めることができます。

          MIN <Value1>, <Value2>, <ValueN>)

          例: MIN( {Scripted Substring Loc a}, {Scripted Substring Loc s}, {Scripted Substring Loc t} )

        • 丸め処理: 指定された小数点以下の桁数で丸めた値を戻します

          ROUND <Value1>, <Decimal Places>)

          例: ROUND( ({Scripted Substring Loc t} / 7), '4')

        • 部分文字列:

          SUBSTRING(<Value>, <Location>, <Lengrh>)

          例: SUBSTRING( {Name}, 4, 10)

        • テキストの場所: 値内の部分文字列の索引(1が最初の位置)を戻します。

          INSTRING(<Value>, <Value To Search>)

          例: INSTRING( UPPERCASE( {Name} ), 'TAX' )

        • 大文字: 値を大文字で戻します。

          UPPERCASE(<Value>)

          例: UPPERCASE( {Name} )

  3. スクリプト計算の保存時に、次の検証チェックが実行されます。
    • 計算式の構文が正しいこと

    • 計算式で指定された属性と関数が存在すること

    • 関数へのパラメータが正しいこと

    • 循環ループがないこと