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Oracle® Hyperion Financial Close Management管理者ガイド

E79695-02
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換算用の通貨属性の設定

プロセスの次のステップは、まず、エンティティの現地通貨で金額(通貨値)を受け入れる属性を作成することです。その属性を作成または編集する場合、「属性の編集」ダイアログには、「通貨」というプロパティがあります。そのプロパティの値に「エンティティ通貨」を選択すると、その属性はフォーム・テンプレートのデプロイ先となるエンティティから通貨を継承します。これを上書きするには、表示される別の通貨を選択します。

説明のため、世界各地のエンティティから現地通貨で食費データ値を手動で入力するEmployee Meal Expensesという単純なデータセットの例を次に示します。エンティティ通貨を使用する必要があるのか、上書きする必要があるのかを選択できます。

属性には、Employee ID、Employee Name、Meal Type、Amount、Amount in HQ Currencyがあります。目的は、Amountを取得してUSD (ドル)のAmount in HQ Currencyに換算することです。


従業員食費のサンプル・データセット

入力値の現地通貨をHQ通貨に換算するには:

  1. データセットを選択し、「アクション」「編集」の順に選択します。
    「Amount」属性が表示されているサンプル・データセット
  2. 「属性」タブで、属性(たとえば、世界各地の様々なチームから入力される食費の値であるAmount)を選択し、「アクション」「編集」の順にクリックします。
    Amount属性のプロパティが表示されている「属性の編集」ダイアログ。
  3. 「通貨」で、「エンティティ通貨」を選択すると、この属性(Amount)はフォームのデプロイ先となるエンティティの通貨を継承することになり、この例では"USD" (ドル)となります。
  4. 今度は、「通貨」が「USD」(ドル)に設定された計算済属性のAmount in HQ Currencyを見てみます。
    計算済属性Amount in HQ Currencyが表示されている「プロパティ」ダイアログ。
  5. 「計算」で、"Average"為替レート・タイプを使用して"Amount"の値をUSD通貨に換算するように、Translate関数がどのように設定されているかに注目してください。
    計算済属性Amount in HQ CurrencyのTranslate関数
  6. データセットの設定が完了したら、デプロイされたフォームで換算処理を確認できます。4つの異なる通貨が設定された4つの各エンティティにデプロイされているフォーム・テンプレートの例を次に示します。
    4つの異なる通貨が設定された4つのエンティティが表示されているデプロイされたフォーム

    インドの毎月の食費を見てみましょう。"Amount"に入力して保存すると、換算通貨値が表示されます。換算値は、為替レート表からの値を使用して計算されます。
    「Amount」列に表示された入力値とHQ通貨に換算された値

  7. 「データセット」ダッシュボードでどのように表示されるか確認することもできます。"Amount"列の通貨記号と、"Amount in HQ Currency"列の換算値に注目してください。
    現地通貨の入力金額からUSDのHQ通貨への換算済通貨の「データセット」ダッシュボードでの表示