メンバー・リストの管理

メンバー・リストを使用すると、ディメンション内のメンバーのサブセットを指定できるようになり、データ・グリッドやデータ・フォームでメンバー階層を参照する時間を短縮できます。たとえば、エンティティ・ディメンションの視点でItaly、FranceおよびUKが頻繁に使用される場合、頻繁に使用されるメンバーを含むEuropean regionという名前のメンバー・リストを作成できます。エンティティ・ディメンションの階層から参照するのではなく、リストからメンバーを選択できます。

メンバー・リストは、ルール内でも使用できます。たとえば、メンバー・リストのすべてのメンバーを計算するルールを作成できます。

Financial Managementでは、2つのタイプのメンバー・リストが使用されます。

  • システム定義メンバー・リスト

  • ユーザー定義メンバー・リスト

アプリケーションを作成してメタデータをロードすると、システム定義メンバー・リストが生成されます。これらのメンバー・リストでは、指定された親のすべての子、または指定されたディメンションのすべての基本メンバーなど、共通のプロパティに基づいてメンバーがグループ化されます。システム定義メンバー・リストは、[Descendants]のように、大カッコで囲まれています。

ユーザー指定のディメンション・メンバーを含む、ユーザー定義メンバー・リストを作成できます。たとえば、データ・グリッドまたは仕訳で視点を設定するとき、またはデータベース管理でデータをコピーまたはクリアするときに、メンバー・リストを選択できます。Financial Managementのすべてのディメンションのメンバー・リストを作成できます。

静的および動的メンバー・リストを作成できます。静的メンバー・リストには、ユーザー指定のディメンション・メンバーが含まれます。たとえば、次の勘定科目のみが含まれる、ProfitAndLossと呼ばれる勘定科目の静的メンバー・リストを作成できます: Sales、Purchases、Salaries、OtherCosts、TotalCosts。静的リストにメンバーを追加するには、メンバーを手動で追加する必要があります。

動的メンバー・リストには、実行時に、指定した条件に一致するメンバーが含まれます。リストは動的に作成されるため、更新は取得時に行われます。シナリオ、年、期間およびエンティティ・ディメンションでは、POVの現在のメンバーをリストの開始点として使用できます。

注意:

静的メンバー・リストと動的メンバー・リストを、同じファイルで組み合わせることができます。

サンプル・メンバー・リスト・ファイルは、Financial Managementのサンプル・アプリケーションをインストールするときに取り込まれます。これらのファイルは、Financial Managementをインストールしたディレクトリの「Sample Applications」フォルダに配置されます。