ユーザーのPOVの定義

レポートの各データ値は、Essbase、PlanningまたはFinancial Managementデータベース接続の各ディメンションのメンバーの交差から派生します。設計者はFinancial Reportingを使用して、これらのディメンションをレポート・グリッドまたはユーザーのPOVに配置できます。レポート参照者はユーザーのPOVのディメンションに選択されたメンバーを変更できます。これで、レポート参照者はそのニーズに合せてレポートをカスタマイズできるようになります。ユーザーのPOVはブックでも使用できます。ブックのPOVでメンバーとしてユーザーのPOVを選択する詳細は、ブックとスナップショット・ブックの操作を参照してください。

レポートでは、ユーザーのPOVのディメンションに指定されたメンバーは、ユーザーのPOVのそのディメンションを持つすべてのグリッドで使用されます。たとえば、ScenarioディメンションにBudgetメンバーを選択した場合、データを取得するときはユーザーのPOVのシナリオを持つレポートのすべてのグリッドでBudgetが使用されます。すべてのディメンションがグリッドに配置されている場合、ユーザーのPOVは表示されません。

ユーザーのPOVバーには、次のディメンションが表示されます。

  • 行、列またはページで現在定義されていないディメンション

  • 現在のPOVに設定されている行、列またはページのディメンション

  • グリッドのPOVで選択されているメンバーがないディメンション

  • 「ディメンション・レイアウト」ダイアログ・ボックスのPOV領域にドラッグした属性ディメンション