数値引数の構文は次のとおりです:
(numeral1, numeral2,...numeraln)
この場合、数値1からnは、小数および負数を含む任意の数字です。たとえば、Average(10,20,30)は、値20を戻します。
FunctionName(GridName.GridElement[segment(range)].Property)
segmentのみが参照の必須コンポーネントなので、次の参照は同じになります。
AverageAとCountAの計算には、#missingおよび#errorのセルも含まれます。たとえば、行1が、Qtr1 = 100、Qtr2 = 200、Qtr3 = #missing、Qtr4 = 400と展開するセグメント行の場合、次の関数は4という結果を戻します。
row[1].CountA
これ以外のすべての関数は、#missingデータまたは#errorセルを計算から除外します。たとえば、前述のQtr1 = 100、Qtr2 = 200、Qtr3 = #missing、Qtr4 = 400と展開する行1で、次の例は3という結果を戻します。
row[1].Count
集約行、集約列、集約セルは、それぞれ複数の行、列、セルを含んでいます。集約プロパティ引数は、次の算術関数の構文の最後にある引数です。
FunctionName(GridName.Gridelement[segment(range)].property)
集約プロパティは、行、列またはセルの参照に適用します。集計プロパティには次が含まれます:
算術関数引数として使用される場合は、プロパティのデフォルトはその関数と同じになります。次の例では、デフォルトのプロパティはAverageです。
Average(row[2])
算術関数引数として使用されない場合は、プロパティのデフォルトはsumになります。次の例では、デフォルトのプロパティは集約行のsumです。
row[2]
参照プロパティ引数は、式の参照結果の処理方法を指定します。この引数は、他のプロパティとともに使用します。
参照プロパティ引数には、IfNonNumber/IFFNがあります。
IfNonNumberは、#Missing値および#Error値のかわりに使用する特定の数値を指定します。
構文は、次のとおりです。
AXIS[segment(range)].IfNonNumber(arg).AggregateProperty
引数 | 説明 |
---|---|
AXIS | (オプション) row、columnまたはcellのキーワード。 |
Segment(range) | 行番号または列の文字などの軸の参照。 |
IfNonNumber | AxisRef内でのデータがない場合やエラーの場合の処理方法。 |
(arg) | AxisRef内での欠落データやエラー・データのかわりに使用する数値。 |
AggregateProperty | (オプション)集約セグメントで使用される集約関数。集約プロパティ引数を参照してください。 |
例:
cell[1,A] = 3およびcell[1,B] = #Missingの場合、
次の式は#Errorを戻します。
cell[1,A] / cell[1,B]
次の式は、cell[1,B]を1に置換し、3を戻します。
cell[1,A] / cell[1,B].ifNonnumber(1)
注意: | グリッドの#Missingや#Errorを抑制している場合にグリッドの行や列にIfNonNumberプロパティを含む式がある場合は、#Missingや#Errorは抑制されたままになります。 |
注意: | Financial Managementデータベース接続を使用しているときにJConsoleのMissingValuesAreZeroInFormulas (以前はMissingValuesAreZeroInFormulasInHFM)オプションが(1)に設定されている場合、#Missing値は、IfNonNumberプロパティの設定にかかわらず0になります。ただし、このファイルでの設定が0の場合は、前述のようにIfNonNumberプロパティによる置換を行います。(JConsoleの詳細は、Oracle Hyperion Financial Reporting管理者ガイドのプロパティ情報に関する項を参照してください。 |