ここでは、Financial Reportingのこのリリースを実行する場合のEssbaseポートと接続の違いについて説明します。
重要な考慮事項:
ライセンスは、Essbaseポートごとに供与されます。
Essbaseの100同時ユーザーライセンスとは、100のEssbaseポートがライセンス供与されていることを意味します。
各ポートの接続数には制限がありません。
Essbaseに対して開く接続数は、ライセンス供与において重要ではありません。重要なのは、Essbaseポートの数です。
ユーザーがFinancial Reportingのレポートを実行すると、Essbaseに対する接続が開きます。これらの接続は、パフォーマンスを最適化するためにキャッシュされます。接続がアイドル状態になると、アイドル状態の接続を閉じるプロセスが定期的に実施されます。
システム管理者は、接続がアクティブでないとみなされるまでの時間(MinimumConnectionInactiveTime、デフォルトは5分)と、アクティブでない接続を閉じるまでの時間(CleanUpThreadDelay、デフォルトは5分)を、JConsole.exeファイルで変更できます。
注意: | JConsoleの詳細は、Oracle Hyperion Financial Reporting管理者ガイドのプロパティ情報に関するトピックを参照してください。 |
Financial Reportingが使用するポートの数は、次のように、構成によって異なります。
WindowsのUIなどのレポート・クライアントがレポートを実行する場合は、2つのEssbase接続(レポート・クライアントとレポート・サーバーに1つずつ)が確立されます。
レポート・クライアントとレポート・サーバーが同じコンピュータにある場合は、1つのEssbaseポートを使用して2つのEssbase接続が確立されます。
レポート・クライアントは、レポートを表示しているウィンドウを閉じるまで、Essbase接続を維持します。
レポート・サーバーは、開いているアイドル状態の接続を閉じるプロセスが実行されるまで、このEssbase接続を維持します。
両方の接続が閉じているときは、ポートは解放されています。
レポート・クライアントとレポート・サーバーが別々のコンピュータにある場合は、2つのEssbaseポートを使用して2つのEssbase接続が確立されます。
レポート・クライアントは、レポートを表示しているウィンドウを閉じるまで、Essbase接続を維持します。
レポート・サーバーは、開いているアイドル状態の接続を閉じるプロセスが実行されるまで、このEssbase接続を維持します。
レポート・クライアントの接続を閉じると、その接続のポートが解放されます。
Financial Reportingの接続を閉じると、その接続のポートが解放されます。
ブラウザのUIなどのReporting Studioユーザーがレポートを実行する場合は、2つのEssbase接続(Webサーバーとレポート・サーバーに1つずつ)が確立されます。
推奨構成は次のとおりです:
レポート・サーバーとWebサーバーを同じコンピュータにインストールします。
レポート・クライアントを他の数台のコンピュータにインストールします。この場合、レポート・クライアントを使用するユーザーにのみ2つのEssbaseポートを使用する必要があります。Webサーバーとレポート・サーバーが同じコンピュータにあるので、EPM Workspaceのレポートを表示するために接続するすべてのユーザーは、Essbaseユーザーごとに1つのEssbaseポートを使用します。